JP5838670B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5838670B2
JP5838670B2 JP2011193894A JP2011193894A JP5838670B2 JP 5838670 B2 JP5838670 B2 JP 5838670B2 JP 2011193894 A JP2011193894 A JP 2011193894A JP 2011193894 A JP2011193894 A JP 2011193894A JP 5838670 B2 JP5838670 B2 JP 5838670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
unit
image forming
sheet
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011193894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013054283A (ja
Inventor
清明 河本
清明 河本
松本 浩
浩 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2011193894A priority Critical patent/JP5838670B2/ja
Publication of JP2013054283A publication Critical patent/JP2013054283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5838670B2 publication Critical patent/JP5838670B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エア分離方式の定着装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。そして、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
このような画像形成装置では、加熱部(例えば定着ベルト)に用紙が巻き付いて定着不良が生じるのを防止するために、ニップ部を通過した用紙の先端に向けてエアを吹き付けるエア分離ユニットを備えた定着装置が採用される。エア分離ユニットには、コンプレッサー式のものと、ファン式のものが知られている(例えば特許文献1、2)。
特に、秤量の小さい薄い用紙を用いる場合、用紙が加熱部に巻き付きやすくなるため、用紙の先端にエアを高速で吹き付けられることが要求される。この要求に対応すべく、エア分離ユニットのダクトの出口(エア送出口)は、ダクトの入口(エア流入口)よりも小さく(例えば面積比で1/20程度)設定される。しかし、エア送風口の面積が小さく設定されると、ダクト内を流通するエアの圧損(通気抵抗)が大きくなってしまうため、以下のような問題が生じる。
例えば、コンプレッサー式のエア分離ユニットの場合、大きな圧損にも容易に対応することができるが、騒音が大きくなる。また、エア分離ユニットが大型になり、装置コストも増大する。
また、ファン式のエア分離ユニットにおいて軸流ファンを適用した場合、送風ダクト内の圧損が大きくなると、ファンモータの回転数が低下して風量(風速)が著しく低下するため、所望の分離性能が得られなくなる。
そこで、小型、安価、かつ静圧が高い(高速でエアを送風できる)という観点から、シロッコファンを適用したファン式のエア分離ユニットが有効とされている。
図1は、一般的なシロッコファンの構成を示す図である。図1に示すように、シロッコファン621は、前向きの羽根621aが円周上に多数立設された円筒状の多翼ファンである。シロッコファンにおいては、ファンの中央部からエアが吸引され遠心方向に送り出される。送出されたエアは、シロッコファンの側面に設けられた送風ダクトを通って、エア吐出口から定着部に向けて吹き付けられる。
特開平10−265067号公報 特開平11−157678号公報
しかしながら、シロッコファン式のエア分離ユニットを使用した場合、エアを吐出する際に十分な風速を確保することは可能であるが、送風ダクト内での圧損により逆方向の風(逆流風)が生じ、ファンの吸気口621bの周縁部から吹き出すことが判明した(図1参照)。この逆流風は、機内のエアフローを乱し、トナー飛散を増長させるため、機内汚染等の不具合が発生する要因となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、用紙の分離性能を確保できるとともに、吸気口の周縁部から吹き出す逆流風により機内汚染等の不具合が発生するのを防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成部によってトナー像が形成された用紙に接触して、この用紙を所定の温度で加熱する加熱部と、定着ローラーに対して加圧ローラーが直接又は間接的に押圧されることにより、用紙を狭持して搬送するニップ部を形成する加圧部と、を有し、前記ニップ部で前記用紙を加熱、加圧しながら搬送することにより未定着のトナー像を前記用紙上に定着させる定着部と、
前向きの羽根が円周上に多数立設された円筒状の多翼ファンからなるファン送風部と、前記ファン送風部の送風口に接続される送風ダクトと、を有し、前記送風ダクトを介して前記ニップ部の用紙排出側に向けて送風することにより、前記加熱部から前記用紙を分離させるエア分離部と、を備えた画像形成装置であって、
前記ファン送風部の吸気口の周縁部から吹き出す逆流風を、前記吸気口近傍から遠ざかる方向に誘導する誘導部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シロッコファンを適用したファン送風部において、吸気口の周縁部から吹き出してくる逆流風が適切に捕集され、排気される。したがって、この逆流風により機内のエアフローが乱されることはないので、機内汚染等の不具合が発生するのを効果的に防止できる。また、ファン送風部にシロッコファンを適用しており、所望の風速でエアを吹き付けることができるので、用紙の分離性能も確保される。
一般的なシロッコファンの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 実施の形態に係る定着装置の構成を示す図である。 エア分離ユニットに接続される誘導ダクトの一例を示す図である。 誘導ダクトの先端部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図で、図3は実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示すである。
図2、3に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写体に転写(一次転写)し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2、3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、搬送部50、定着装置60、及び制御部100を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備えている。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置(スキャナー)12等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備えている。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、及び中間転写ユニット42等を備えている。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図2では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備えている。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレードを有する。一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーは、ドラムクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
中間転写ユニット42は、中間転写体となる中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、二次転写ローラー423、駆動ローラー424、従動ローラー425、及びベルトクリーニング装置426等を備えている。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラー424及び従動ローラー425に張架される。中間転写ベルト421は、駆動ローラー424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー422によって、中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接されると、中間転写ベルト421に各色トナー像が順次重ねて一次転写される。そして、中間転写ベルト421が二次転写ローラー423によって用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト421に一次転写されたトナー像が用紙Sに二次転写される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレードを有する。二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
定着装置60は、搬送されてきた用紙Sをニップ部で加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着装置60は、定着ユニット61とエア分離ユニット62を備えて構成されるエア分離式の定着装置である。定着装置60の詳細な構成については後述する。
搬送部50は、給紙部51、搬送機構52、及び排紙部53等を備えている。給紙部51を構成する2つの給紙トレイユニット51a〜51cには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)Sが予め設定された種類ごとに収容される。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラー52a等の複数の搬送ローラーを備えた搬送機構52により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー52aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着装置60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー53aを備えた排紙部53により機外に排紙される。
このように、画像形成装置1は、光導電性を有する感光体ドラム413(感光体)と、感光体ドラム413の表面を一様に帯電させる帯電装置414と、光照射により感光体ドラム413の表面に静電潜像を形成する露光装置411と、感光体ドラム413の表面にトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する現像装置412と、トナー像を中間転写ベルト421や用紙S等の転写体に転写する中間転写ユニット42(転写装置)と、を有する画像形成部40を備えている。
図4は、定着装置の構成を示す図である。
図4に示すように、定着装置60において、定着ユニット61及びエア分離ユニット62は筐体ケースCに収容され、画像形成装置1の他の構成要素と隔離される。定着ベルト611の温度を安定して保持するためである。
定着ユニット61は、加熱ローラー612と定着ローラー613に無端状の定着ベルト611が所定のベルト張力(例えば2000N)で張架されて構成される上側加圧部と、加圧ローラー615で構成される下側加圧部を有する(ベルト加熱方式)。加圧ローラー615が定着ベルト611を介して定着ローラー613に所定の定着荷重(例えば2000N)で押圧されることにより、用紙Sを狭持して搬送するニップ部Nが形成される。
定着ベルト611は、トナー像が形成された用紙Sに接触して、この用紙Sを定着温度(例えば160〜200℃)で加熱する加熱部である。定着温度とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙の紙種等によって異なる。
定着ベルト611は、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材(例えば厚さ:70μm)の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層(例えば厚さ:200μm、JIS−A硬度:15°)が積層形成された構成を有する。また、弾性層の外周面に、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂からなる表層が積層形成される場合もある。
加熱ローラー612は、用紙Sが定着ベルト611によって定着温度で加熱されるように、すなわち定着ベルト611の温度が定着温度となるように定着ベルト611を加熱する。加熱ローラー612は、例えばアルミニウム等からなる円筒状の芯金の外周面に、PTFE等からなる樹脂層が形成された構成を有する。
加熱ローラー612には、ハロゲンヒーター等の加熱源614が内蔵される。加熱源614の出力制御は、制御部100によって行われる。加熱源614によって加熱ローラー612が加熱され、その結果、定着ベルト611が加熱される。なお、定着ベルト611が、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)により加熱されるようになっていてもよい。
定着ローラー613は、加圧ローラー615とともに、ニップ部Nを形成するための加圧部を構成する。定着ローラー613の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部100によって行われる。
定着ローラー613は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金(例えば外径:90mm)の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層(例えば厚さ:17mm、JIS−A硬度:10°)と、PTFE等のフッ素系樹脂からなる表層が順に積層形成された構成を有する。
加圧ローラー615は、定着ローラー613とともに、ニップ部Nを形成するための加圧部を構成する。加圧ローラー615は、圧接/離間機構(図示略)により定着ベルト611を介して定着ローラー613に押圧される。加圧ローラー615の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部100によって行われる。
加圧ローラー615は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金(例えば外径:90mm)の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層(例えば厚さ:2mm、JIS−A硬度:10°)と、PFAチューブからなる表層(例えば厚さ:30μm)が順に積層形成された構成を有する。
加圧ローラー615には、ハロゲンヒーター等の加熱源616が内蔵される。加圧ローラー615は、定着ベルト611の温度を安定させる(定着ベルト611からの放熱を抑制する)ために、加熱源616によって所定の温度(例えば80〜120℃)に保持される。加熱源616の出力制御は、制御部100によって行われる。
エア分離ユニット62は、ファン送風部621、送風ダクト622、誘導ダクト623を備える。エア分離ユニット62は、エアの吹き付けポイント(ニップ部Nの用紙排出側端部(ニップ端)から定着ローラー613の周方向に沿って所定の位置)に対して、定着ローラー613の接線方向からエアを送風する。
なお、エア分離ユニット62は、定着ローラー613の軸方向に複数個(例えば5個)並設された構成であってもよい。
ファン送風部621は、前向きの羽根621aが円周上に多数立設された円筒状の多翼ファン(いわゆるシロッコファン)である。
送風ダクト622の基端側は、ファン送風部621の側面に形成された送風口621cに接続される。また、送風ダクト622の先端側のエア吐出口622aは、ニップ部Nの近傍、例えばニップ端から15mmの位置にエアが吹き付けられるように配置される。
用紙の分離性能を確保すべくエアを高速で吹き付けることができるように、送風ダクト622の出口(エア吐出口622a)は、入口(ファン送風部621との接続部)よりも小さく(例えば面積比で1/20程度)設定される。
ファン送風部621では、ファンの中央部からエアが吸引され遠心方向に送り出される。送出されたエアは、送風ダクト622を通って、エア吐出口622aから定着ベルト611に向けて軸方向一様に送風される。ファン送風部621による送風タイミング(ファンの回転のオン/オフ)や風量(ファンの回転数)等は、制御部100によって制御される。
定着装置60において、定着ユニット61は、ニップ部Nで用紙Sを加熱、加圧しながら搬送することにより、未定着のトナー像を用紙S上に定着させる。エア分離ユニット62は、ニップ部Nを通過した用紙Sの先端にエアを吹き付けることにより、定着ベルト611から用紙Sを分離させる。
定着ベルト611から分離された用紙Sは、ガイド631に沿って定着排紙部632に搬送される。定着排紙部632では、カール矯正ローラー(デカーラー)632aによってカールを矯正され、その後、排出ローラー632bによって定着装置60から排出される。
ところで、シロッコファンを適用したファン送風部621においては、送風ダクト622内での圧損により逆流風が生じ、吸気口621bの周縁部から吹き出す。そこで、本実施の形態では、ファン送風部621の吸気口621bの周縁部から逆流する逆流風を所定の部位に誘導する誘導部として、誘導ダクト623を設けている。
図5は、誘導ダクトの一例を示す図である。
図5に示すように、誘導ダクト623は、内管623aと外管623bからなる二重管構造を有している。内管623aがファン送風部621の中央部に吸引されるエアの流路(第1流路)P1を形成し、内管623aと外管623bとの間が逆流風の流路(第2流路)P2を形成する。
このような構成を有する誘導ダクト623が、ファン送風部621の吸気口621bに適当な方法により接続される。ファン送風部621の吸気口621bの周縁部から吹き出す逆流風は、誘導ダクト623によって捕集され、第2流路P2を通って所定の部位まで、すなわち吸気口621bから遠ざかる方向に誘導されて排気される。
ここで、所定の部位とは、少なくとも機内のエアフローに影響を与えない部位であり、例えば機外である。また例えば、誘導ダクト623を、機内の冷却を必要とする部位(冷却必要部位)まで延設すれば、逆流風を利用して冷却必要部位を冷却できるので有効である。冷却必要部位としては、現像装置412、感光体ドラム413、中間転写ベルト421の周囲、ドラムクリーニング装置415、ベルトクリーニング装置426の周囲、又は駆動負荷の大きなモータ、カール矯正ローラー632aの周囲等がある。なお、現像装置412、感光体ドラム413、中間転写ベルト421にエアを送る場合には、画像品質が低下しないように、クリーンなエアであることが理想的である。
図4では、冷却必要部位の一例として、用紙Sに形成されたカールを矯正するカール矯正ローラー632aと排出ローラー632bを有する定着排紙部632の近傍に逆流風を誘導する場合について示している。定着排紙部632とエア分離ユニット62は比較的近くに配設されるので、誘導ダクト623を容易に引き回して設置することができる。
エア分離ユニット62からエアを吹き付けて定着ベルト611から用紙Sを分離させると、エアを受けて用紙Sが下方向にカールする傾向がある。そこで、誘導ダクト623を介してカール矯正ローラー632a付近に逆流風を噴出させて、カール矯正ローラー632aを冷却する。これにより、カール矯正ローラー632aによるカール矯正効果が促進される。
また、誘導ダクト623を介して排出ローラー632b付近に逆流風を噴出させることにより、用紙Sのタッキングを効果的に防止することができる。
また、誘導ダクト623は、図6に示すように、吸気口621b側となる基端から先端に向かって、第2流路P2が円環状(第2流路P21)から部分円環状(第2流路P22)に変化するように、切り欠かれている。切り欠きによって露呈された第2流路P2(図6の斜線部分623c)は閉塞される。
これにより、第1流路P1にエアが容易に供給されるので、逆流風を所定部位まで誘導することにより、ファン送風部621の送風性能が損なわれることはない。
このように、画像形成装置1は、画像形成部40によってトナー像が形成された用紙Sに接触して、この用紙を所定の温度で加熱する加熱部(定着ベルト611、加熱ローラー612、加熱源614)と、定着ローラー613に対して加圧ローラー615が定着ベルト611を介して間接的に押圧されることにより、用紙Sを狭持して搬送するニップ部Nを形成する加圧部(定着ローラー613、加圧ローラー615)と、を有し、ニップ部Nで用紙Sを加熱、加圧しながら搬送することにより未定着のトナー像を用紙S上に定着させる定着ユニット61(定着部)を備えている。
また、画像形成装置1は、前向きの羽根621aが円周上に多数立設された円筒状の多翼ファンからなるファン送風部621と、ファン送風部621の送風口621cに接続される送風ダクト622と、を有し、送風ダクト622を介してニップ部Nの用紙排出側に向けて送風することにより、加熱部から用紙Sを分離させるエア分離ユニット62(エア分離部)を備えている。
さらに、画像形成装置1は、ファン送風部621の吸気口621bの周縁部から吹き出す逆流風を所定の部位(例えば、機外又はカール矯正ローラー632a)に誘導する誘導ダクト623(誘導部)を備えている。
画像形成装置1においては、シロッコファンを適用したファン送風部621の吸気口621bの周縁部から吹き出す逆流風が誘導ダクト623によって適切に捕集され、排気される。したがって、この逆流風により機内のエアフローが乱されることはないので、トナー等が機内に飛散し、汚染等の不具合が発生するのを効果的に防止できる。また、ファン送風部621にシロッコファンを適用しており、所望の風速でエアを吹き付けることができるので、用紙の分離性能も確保される。
また、画像形成装置1において、ファン送風部621からの逆流風は、吸気口621bから遠ざかる方向に誘導される。したがって、吸引されるエアの風量が逆流風によって減少し、ファン送風部621の送風性能が損なわれることもない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、加熱部が定着ベルト611で構成される場合について示したが、加熱部が定着ローラー613で構成されるようにしてもよい(ローラー加熱方式)。具体的には、定着ローラー613にハロゲンヒーター等の加熱源が内蔵され、実施の形態における定着ベルト611、加熱ローラー612が省略された構成となる。
また、実施の形態で示した二重管構造の誘導ダクト623は、ファン送風部621の吸気口621bの周縁から吹き出す逆流風を誘導する誘導部の一例であり、その他にも様々な形態が考えられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 搬送部
60 定着装置
61 定着ユニット
62 エア分離ユニット
621 ファン送風部
621a 羽根
621b 吸気口
621c 送風口
622 送風ダクト
622a エア吐出口
623 誘導ダクト
623a 内管
623b 外管
100 制御部

Claims (5)

  1. 画像形成部によってトナー像が形成された用紙に接触して、この用紙を所定の温度で加熱する加熱部と、定着ローラーに対して加圧ローラーが直接又は間接的に押圧されることにより、用紙を狭持して搬送するニップ部を形成する加圧部と、を有し、前記ニップ部で前記用紙を加熱、加圧しながら搬送することにより未定着のトナー像を前記用紙上に定着させる定着部と、
    前向きの羽根が円周上に多数立設された円筒状の多翼ファンからなるファン送風部と、前記ファン送風部の送風口に接続される送風ダクトと、を有し、前記送風ダクトを介して前記ニップ部の用紙排出側に向けて送風することにより、前記加熱部から前記用紙を分離させるエア分離部と、を備えた画像形成装置であって、
    前記ファン送風部の吸気口の周縁部から吹き出す逆流風を、前記吸気口近傍から遠ざかる方向に誘導する誘導部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記誘導部が、内側の第1流路と外側の第2流路を有する二重管構造を有し、
    前記第1流路を介して前記ファン送風部の中央部にエアが吸引され、前記第2流路を介して前記逆流風が排気されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吸気口側となる基端から先端に向かって、前記第2流路が円環状から部分円環状に変化するように、前記誘導部が切り欠かれていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記誘導部が、当該画像形成装置内の冷却必要部位に向けて延設されていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記誘導部が、前記定着部から用紙を排出する定着排紙部の近傍に向けて延設されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
JP2011193894A 2011-09-06 2011-09-06 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5838670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011193894A JP5838670B2 (ja) 2011-09-06 2011-09-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011193894A JP5838670B2 (ja) 2011-09-06 2011-09-06 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013054283A JP2013054283A (ja) 2013-03-21
JP5838670B2 true JP5838670B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=48131300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011193894A Expired - Fee Related JP5838670B2 (ja) 2011-09-06 2011-09-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5838670B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3798734B1 (en) * 2018-09-26 2023-07-19 Ninestar Corporation Toner outlet structure and toner cartridge
JP2024039664A (ja) * 2022-06-15 2024-03-25 ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 定着装置用の冷却装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56111299U (ja) * 1980-01-29 1981-08-28
JP2004316448A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Daikin Ind Ltd 遠心送風機
JP5321341B2 (ja) * 2009-08-07 2013-10-23 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013054283A (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018146600A (ja) 画像形成装置
US10281849B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US10345745B2 (en) Image forming apparatus and fixing device that control an air blowing device based on one of a recording material size and a size of a print region of an image
JP6252541B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび加熱制御方法
JP2014066806A (ja) 画像形成装置
JP5838670B2 (ja) 画像形成装置
JP5867095B2 (ja) 画像形成装置
US10073413B2 (en) Image forming apparatus with internal airflow
JP5590003B2 (ja) 画像形成装置
JP2019101253A (ja) 画像形成装置および距離制御方法
JP2010256615A (ja) 画像形成装置
JP7180361B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および制御方法
JP2015108799A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2015052792A (ja) 冷却装置及び画像形成装置
JP5807528B2 (ja) 画像形成装置
JP6601247B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび送風制御方法
JP2014228631A (ja) 画像形成装置
JP6237184B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017203839A (ja) 画像形成装置
JP7342575B2 (ja) 画像形成装置
JP2013041149A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2020086370A (ja) 定着装置、画像形成装置および送風制御方法
JP6841089B2 (ja) 画像形成装置
JP6331458B2 (ja) 画像形成装置
JP2018124482A (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130417

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5838670

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees