JP2004316448A - 遠心送風機 - Google Patents

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Takahiro Yamazaki
登博 山崎
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/4206Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/4226Fan casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04D29/4206Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/4213Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps suction ports

Abstract

【課題】遠心送風機において、ベルマウスの構造の改善によって送風音の更なる低減を実現する。
【解決手段】羽根42の頂面42cに側板43をその前縁42aから後縁42bに向けて下降傾斜状に取り付けた多翼羽根車4を、内壁部5aと頂部5bと外壁部5cとからなるベルマウス5を備えたケース1内に、該ベルマウス内面と側板43部分との間に微小隙間6をもって収容してなる遠心送風機において、微小隙間6を、ベルマウス5の径方向においてその一部領域の隙間幅をそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小に構成する。かかる構成によれば、微小隙間6を流れる逆流空気が上記一部領域で絞られ、乱れの発生が抑制され、その結果、この逆流空気と吸込空気との干渉による送風音の発生が抑制され、遠心送風機の静粛運転性が向上する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、多翼羽根車を備えた遠心送風機に関し、さらに詳しくは遠心送風機におけるベルマウスの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、多翼羽根車を備えた遠心送風機は、吸込口となるベルマウスを備えたケーシング内に多翼羽根車を収容し且つこれを回転駆動させる構成となっている。そして、この多翼羽根車は、回転駆動される主板にその周方向に所定間隔で多数の羽根を立設配置して構成され、該各羽根の頂面側に形成される空気取入口を上記ベルマウスに臨ましめた状態で上記ケーシング内に収容される(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、かかる構成の遠心送風機においては、例えば製作誤差とか組付け誤差等に拘わらずケーシング内での多翼羽根車の適正な回転を確保する必要上、上記ベルマウスの内面と上記多翼羽根車の羽根の頂面との間に微小隙間を確保している。しかし、この微小隙間は、その一方では、羽根の吸込側と吹出側との圧力差に基づく該吹出側から吸込側への空気の逆流現象を不可避的に生じさせる。そして、この逆流空気が吸込側にそのまま吹き出されて吸込口60からの吸込空気と干渉することで該吸込空気に乱れが生じ、送風音の上昇とか送風効率の低下を招来するものであるところから、遠心送風機の性能向上という点からして好ましくないものである。従って、遠心送風機の性能向上という点からは、上記隙間はこれを、多翼羽根車の適正な回転の確保と逆流抑制による送風音低減、という相反する要求の下で適正に設定することが肝要である。
【0004】
このような要求に応える技術の一つが特許文献1に示されている。即ち、図17に示すように、羽根61の頂面61aの外径側端部に弧状断面をもつ側板62を、その頂部62bを上記羽根61の頂面61aから外側へ延出させた状態で取り付けるとともに、該側板62の頂部62b側をベルマウス63内に進入させている。
【0005】
この場合、上記ベルマウス63は、上記側板62の形状に対応するように上記羽根61側へ突出する弧状の外壁部62bと、該外壁部62bに連続し且つ上記側板62の頂部62bを覆うように多翼羽根車の軸方向外側へ突出する頂部63cと、該頂部63cに連続し吸込口60の内壁を構成する内壁部63dとからなり、全体として上記外壁部63bから上記内壁部63dまで滑らかに連続する略S字形の断面形状を備えており、上記ベルマウス63の内面63aと上記側板62の間には該内面63aの形状に沿って略S字形の比較的長い微小隙間64が形成されている。また、上記微小隙間64の隙間幅は、該微小隙間64の全長に亙って同一で且つ製作誤差等を吸収し得る最小寸法に設定されている。
【0006】
そして、このように上記微小隙間64の長さを比較的長く設定するとともにその隙間幅をできるだけ小さく且つ全長に亙って同一に設定することで、該微小隙間64を通って上記羽根61の吹出側から吸込側へ流れる逆流空気Aの発生を抑制し、これによって送風音の低減等を図るようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−027097号公報(段落「0007」,「0008」,「0012」〜「0015」,「0020」,図3)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように上記微小隙間64の幅寸法を小さく設定したとしても、遠心送風機の機能維持上この微小隙間64はその存在が不可欠であり、該微小隙間64が存在している限り、この微小隙間64を通って流れる逆流空気の発生そのものを防止することは不可能である。このように、例え流量は少ないとしても、上記微小隙間64に逆流空気が存在している限り、この逆流空気に起因して送風音が発生する。
【0009】
即ち、第1に、上記微小隙間64のうち、上記側板62の頂部62bと上記ベルマウス63の内壁部63dとの間の領域においては、ここを流れる逆流空気が側板62の頂部62bとの摩擦によって乱され、この乱れ空気71が羽根61の吸込側に吹き出されて吸込口60からの吸込空気と干渉して送風音を発生するものである。尚、以下の説明においては、このようにベルマウス63の内壁部63d部分において生じる空気の乱れを「内壁側乱れ」という。
【0010】
第2に、上記微小隙間64のうち、上記側板62の頂部62bと上記ベルマウス63の頂部63cとの間の領域においては、ここを流れる逆流空気が多翼羽根車の高速回転に伴う上記側板62の頂部62bと干渉して乱され、この乱れ空気72が上記羽根61の吸込側に吹き出されて吸込口60からの吸込空気と干渉して送風音を発生するものである。尚、以下の説明においては、このようにベルマウス63の頂部63c部分において生じる空気の乱れを「頂部側乱れ」という。
【0011】
第3に、上記微小隙間64のうち、上記側板62の頂面62aと上記ベルマウス63の外壁部63bとの間の領域においては、ここを流れる逆流空気が高速回転する多翼羽根車側の上記側板62の頂面62aとの摩擦によって乱され、この乱れ空気73が羽根61の吸込側に吹き出されて吸込口60からの吸込空気と干渉して送風音を発生するものである。尚、以下の説明においては、このようにベルマウス63の外壁部63b部分において生じる空気の乱れを「外壁側乱れ」という。
【0012】
以上のことから、上記「内壁側乱れ」と「頂部側乱れ」及び「外壁側乱れ」をそれぞれ抑制することで送風音の更なる低減効果が得られると言えるが、このような観点からの有効な技術は未だ提案されていないのが実情である。
【0013】
そこで本願発明は、遠心送風機において、羽根頂面側とこれに対向するベルマウス内面との間の隙間を流れる逆流空気の乱れを効果的に抑制して送風音の更なる低減を実現することを目的としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0015】
本願の第1の発明では、吸込口2を構成するベルマウス5を備えたケース1内に、多数の羽根42,42,・・を周方向に配置するとともに上記羽根42,42,・・の上記ベルマウス5に対向する頂面42cに弧状断面をもつ側板43を上記羽根42の前縁42aから後縁42bに向けて下降傾斜状に取り付けてなる多翼羽根車4を、該ベルマウス5の内面と上記側板43部分との間に微小隙間6をもたせて収容してなる遠心送風機において、上記微小隙間6を、上記ベルマウス5の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成したことを特徴としている。
【0016】
本願の第2の発明では、吸込口2を構成するベルマウス5を備えたケース1内に、多数の羽根42,42,・・を周方向に配置するとともに上記羽根42,42,・・の上記ベルマウス5に対向する頂面42cを上記羽根42の前縁42aから後縁42bに向けて下降傾斜状に形成してなる多翼羽根車4を、該ベルマウス5の内面と上記頂面42c部分との間に微小隙間6をもたせて収容してなる遠心送風機において、上記微小隙間6を、上記ベルマウス5の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成したことを特徴としている。
【0017】
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aとしたことを特徴としている。
【0018】
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記頂部5bに対応する頂部側領域6bとしたことを特徴としている。
【0019】
本願の第5の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしたことを特徴としている。
【0020】
本願の第6の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aと上記頂部5bに対応する頂部側領域6bとしたことを特徴としている。
【0021】
本願の第7の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aと上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしたことを特徴としている。
【0022】
本願の第8の発明では、上記第1又は第2の発明に係る遠心送風機において、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記頂部5bに対応する頂部側領域6bと上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしたことを特徴としている。
【0023】
【発明の効果】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0024】
▲1▼ 本願の第1の発明に係る遠心送風機によれば、吸込口2を構成するベルマウス5を備えたケース1内に、多数の羽根42,42,・・を周方向に配置するとともに上記羽根42,42,・・の上記ベルマウス5に対向する頂面42cに弧状断面をもつ側板43を上記羽根42の前縁42aから後縁42bに向けて下降傾斜状に取り付けてなる多翼羽根車4を、該ベルマウス5の内面と上記側板43部分との間に微小隙間6をもたせて収容してなる遠心送風機において、上記微小隙間6を、上記ベルマウス5の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成しているので、該一部領域においては、上記微小隙間6を通って羽根42の吹出側から吸込側に向かって流れる逆流空気が絞られ、乱れの発生領域の広さが縮小され乱れの発生が可及的に抑制される。この結果、逆流空気が羽根42の吸込側へ流入してこれが吸込口2からの吸込空気と干渉しても、この逆流空気の乱れそのものが小さいことから、例えば乱れの大きい逆流空気が吸込空気と干渉する場合に比して、この干渉により生じる吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ送風音の発生が抑制され、延いては遠心送風機の静粛運転性の向上が図られることになる。
【0025】
▲2▼ 本願の第2の発明に係る遠心送風機によれば、吸込口2を構成するベルマウス5を備えたケース1内に、多数の羽根42,42,・・を周方向に配置するとともに上記羽根42,42,・・の上記ベルマウス5に対向する頂面42cを上記羽根42の前縁42aから後縁42bに向けて下降傾斜状に形成してなる多翼羽根車4を、該ベルマウス5の内面と上記頂面42c部分との間に微小隙間6をもたせて収容してなる遠心送風機において、上記微小隙間6を、上記ベルマウス5の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成しているので、該一部領域においては、上記羽根42の吹出側から上記微小隙間6側に流入する吹出側空気と上記羽根42の頂面42cを通って上記微小隙間6に流入する漏れ空気とが合流して該微小隙間6内を上記羽根42の吹出側から吸込側に向かって流れる逆流空気が絞られ、乱れの発生領域の広さが縮小され乱れの発生が可及的に抑制される。この結果、逆流空気が羽根42の吸込側へ流入してこれが吸込口2からの吸込空気と干渉しても、この逆流空気の乱れそのものが小さいことから、例えば乱れの大きい逆流空気が吸込空気と干渉する場合に比して、この干渉により生じる吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ送風音の発生が抑制され、延いては遠心送風機の静粛運転性の向上が図られることになる。
【0026】
▲3▼ 本願の第3の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aとしているので、該内壁側領域6aにおいては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該内壁側領域6aの隙間幅が他の領域6c,6bと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、該内壁側領域6aを流れる逆流空気が上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの摩擦によって乱される現象が可及的に抑制される。
【0027】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0028】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記内壁側領域6aの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0029】
▲4▼ 本願の第4の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記頂部5bに対応する頂部側領域6bととしているので、該頂部側領域6bにおいては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該頂部側領域6bの隙間幅が他の領域6c,6aと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、該頂部側領域6bを流れる逆流空気が多翼羽根車の高速回転に伴う上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの干渉によって乱される現象が可及的に抑制される。
【0030】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0031】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記頂部側領域6bの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0032】
▲5▼ 本願の第5の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしているので、該外壁側領域6cにおいては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該外壁側領域6cの隙間幅が他の領域6b,6aと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、該外壁側領域6cを流れる逆流空気が高速回転する多翼羽根車の上記側板43の外面43a、又は上記羽根42の頂面42cとの摩擦によって乱される現象が可及的に抑制される。
【0033】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0034】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記外壁側領域6cの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0035】
▲6▼ 本願の第6の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aと上記頂部5bに対応する頂部側領域6bとしているので、上記微小隙間6の上記一部領域を、該微小隙間6のうち上記ベルマウス5の上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aと上記頂部5bに対応する頂部側領域6bとしているので、該内壁側領域6aと上記頂部側領域6bの双方においては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小されることから、例えば該内壁側領域6a及び頂部側領域6bの隙間幅が他の領域6cと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、上記内壁側領域6aにおいてはここを流れる逆流空気が上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの摩擦によって乱される現象が、また上記頂部側領域6bにおいてはここを流れる逆流空気が多翼羽根車の高速回転に伴う上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの干渉によって乱される現象が、それぞれ可及的に抑制されることになる。
【0036】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0037】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記内壁側領域6aと頂部側領域6bの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0038】
▲7▼ 本願の第7の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記内壁部5aに対応する内壁側領域6aと上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしているので、該内壁側領域6aと上記外壁側領域6cの双方においては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小されることから、例えば該内壁側領域6a及び外壁側領域6cの隙間幅が他の領域6bと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、上記内壁側領域6aにおいてはここを流れる逆流空気が上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの摩擦によって乱される現象が、また上記外壁側領域6cにおいてはここを流れる逆流空気が高速回転する多翼羽根車の上記側板43の外面43a、又は上記羽根42の頂面42cとの摩擦によって乱される現象が、それぞれ可及的に抑制されることになる。
【0039】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0040】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記内壁側領域6aと外壁側領域6cの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0041】
▲8▼ 本願の第8の発明に係る遠心送風機によれば、上記ベルマウス5を、吸込口2を構成する内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dに対向する頂部5bと上記側板43の頂面43a又は上記羽根42の頂面42cに対向する外壁部5cとを備えて構成するとともに、上記微小隙間6の上記一部領域を、上記頂部5bに対応する頂部側領域6bと上記外壁部5cに対応する外壁側領域6cとしているので、該頂部側領域6bと上記外壁側領域6cの双方においては逆流空気が絞られその乱れ発生領域の広さが縮小されることから、例えば該頂部側領域6b及び外壁側領域6cの隙間幅が他の領域6aと同じである場合に生じる逆流空気の乱れ、即ち、上記頂部側領域6bにおいてはここを流れる逆流空気が多翼羽根車の高速回転に伴う上記側板43の内径側端部43b、又は上記羽根42の頂面42cの内径側端部42dとの干渉によって乱される現象が、また上記外壁側領域6cにおいてはここを流れる逆流空気が高速回転する多翼羽根車の上記側板43の外面43a、又は上記羽根42の頂面42cとの摩擦によって乱される現象が、それぞれ可及的に抑制されることになる。
【0042】
この結果、この逆流空気が上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機の静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0043】
この場合、特に上記羽根42の頂面42c側に上記側板43が設けられていない多翼羽根車4を備えたものにおいては、上記羽根42の頂面42c寄り側を流れて上記微小隙間6に流入する漏れ空気が存在し、この漏れ空気によって逆流空気の乱れが助長されるという現象が生じることから、上記内壁側領域6aと外壁側領域6cの隙間幅を狭小として逆流空気の乱れを抑制することによる送風音の低減効果はより一層顕著なものとなる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0045】
I:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態に係る遠心送風機Zを示している。この遠心送風機Zは、その上面側に吸込口2を構成するベルマウス5を備えるとともにその側面に吹出口3を開口させたスクロール形態をもつケーシング1内に、モータ44により回転駆動される多翼羽根車4を収容して構成される。
【0046】
上記多翼羽根車4は、図1及び図2に示すように、円板状形態をもち且つその中心部にボス47を備えた主板41と、弧状の断面形状をもち上記主板41の外周部41a上にその周方向に所定間隔で且つ該主板41の回転軸方向に略平行に立設配置された多数の羽根42,42,・・と、弧状断面の円環体で構成され上記各羽根42,42,・・の反主板41側の端部に位置して後述のベルマウス5に対向する各頂面42c,42c,・・間に跨がって取り付けられた側板43とを備えた籠状形態をもち、上記側板43の内側空間を空気取入口45としている。そして、この多翼羽根車4は、上記ボス47に取り付けられたモータ44によって回転駆動される。
【0047】
この場合、上記多翼羽根車4の上記羽根42は、図3に拡大図示するように、その頂面42cを多翼羽根車4の径方向内側に位置する前縁42a側から径方向外側に位置する後縁42b側に向けて弧状に下降傾斜する弧状面とし、この頂面42c上に上記側板43を取り付けている。従って、上記側板43の頂面43aは、内径側端部43bから外径側端部43cに向かって下降傾斜した状態となっている。そして、この側板43部分をその外側から覆うようにして上記ベルマウス5が配置されている。
【0048】
上記ベルマウス5は、平面視において環状形態をもち且つその内側空間を上記吸込口2とするものであって、該吸込口2の周壁を構成する略平面状の内壁部5aと、該内壁部5aの上端に連続して径外方向へ向けて弧状に延出する弧状の頂部5bと、該頂部5bの径外端に連続して径外方向へ弧状に下降傾斜する外壁部5cと、該外壁部5cの径外端に連続して側方へ平面上に延出する基部5dとを備えて構成される。
【0049】
そして、上記ベルマウス5と上記多翼羽根車4とは、該ベルマウス5の内側に上記羽根42の側板43部分を、該ベルマウス5の内周面5eとの間に微小隙間6を保持して進入させた状態で(換言すれば、上記多翼羽根車4の上記空気取入口45内に上記ベルマウス5の内壁部5aを進入させた状態で)組付けられる。この組付状態においては、上記ベルマウス5の各部のうち、上記内壁部5aは上記側板43の内径側端部43bに径内方向から対向し、上記頂部5bは上記側板43の内径側端部43bに軸方向外側から対向し、上記外壁部5cは上記側板43の頂面43aに対向するように、これら両者の相対的な位置関係が設定されている。
【0050】
さらに、上記ベルマウス5と上記側板43部分との間には、上記羽根42の吸込側と吹出側との間に跨がって径方向に延びる上記微小隙間6が形成されているが、この場合、この実施形態のものでは、上述のように上記ベルマウス5の内壁部5aを、図17に示す従来構造のように上記頂部5bの湾曲形状を延長させて弧状形状とするのではなく、これを略平面状に形成することで、該微小隙間6の各領域、即ち、上記ベルマウス5の内壁部5aと上記側板43の内径側端部43bとの対向領域である内壁側領域6aと、上記ベルマウス5の頂部5bと上記側板43の内径側端部43bとの対向領域である頂部側領域6bと、上記ベルマウス5の外壁部5cと上記側板43の頂面43aとの対向領域である外壁側領域6cのうち、上記内壁側領域6aの隙間幅を、これ以外の領域、即ち、上記頂部側領域6b及び外壁側領域6cの隙間幅よりも狭小に設定している。
【0051】
尚、上記頂部側領域6bと外壁側領域6cの隙間幅は、同一寸法に設定されているが、この隙間幅は上記ベルマウス5と上記多翼羽根車4の製作誤差とか組付誤差を吸収して該多翼羽根車4の適正な回転を維持することと、該微小隙間6を流れる逆流空気の流量を可及的に低減する、という相反する要求を比較考量して設定されたものであり、以下においてはこの隙間幅を「基準隙間幅」という。
【0052】
以上のように構成された遠心送風機Zにおいては、上記モータ44によって上記多翼羽根車4が回転駆動されることで、図1に流線Aで示すように、上記ベルマウス5の吸込口2から上記多翼羽根車4の上記空気取入口45側に吸い込まれる空気は、次第に径外方向へ偏向されながら上記羽根42,42,・・側に流入し該各羽根42,42,・・において昇圧加速されたのち、上記ケーシング1のスクロール形状に沿って流れ、上記吹出口3から吹き出されるものである。
【0053】
一方、図3に流線Aで示すように、上記ベルマウス5の内周面5eと上記多翼羽根車4の上記側板43との間には上記羽根42の吸込側と吹出側との間に跨がって径方向に延びる上記微小隙間6が形成されている。従って、上述のように上記羽根42,42,・・によって送風作用がなされる場合、その吸込側と吹出側との圧力差によって、上記微小隙間6を吹出側から吸込側へ向かって流れる逆流空気が生じ、しかもこの逆流空気の発生そのものは遠心送風機Zの構造上不可避なものである。
【0054】
ところで、この逆流空気が吸込側へ吹き出されて上記吸込口2から吸い込まれる吸込空気と干渉すると、該吸込空気に乱れが生じ、この結果、大きな送風音が発生することとなり、遠心送風機Zの静粛運転性という点において好もしくない。これを改善すべく、上記微小隙間6の隙間幅を、上述のように上記基準隙間幅に設定して逆流空気の流量そのものを抑制し送風音の低減を図るようにしており、この実施形態の遠心送風機Zにおいてもこの考えを取り入れている。
【0055】
しかし、このような逆流空気の流量低減による送風音の抑制作用のみに着目して、例えば図17に示す従来構造のもののように、微小隙間の隙間幅をその全長に亙って同一寸法に設定した場合には、送風音低減効果が十分に得られないものとなる。即ち、上述のように、上記微小隙間6を逆流空気が流れる場合、上記側板43との摩擦とか干渉によって逆流空気そのものに乱れ(即ち、上述の「内壁側乱れ」,「頂部側乱れ」,「外壁側乱れ」)が生じるものであり、かかる乱れた逆流空気が吸込空気と干渉すると、該逆流空気との干渉によって生じる吸込空気の乱れは、該逆流空気の乱れが大きいほど助長され、送風音の増大を招来することになることは既述の通りである。
【0056】
このような事情に鑑み、この実施形態の遠心送風機Zでは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に「内壁側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0057】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上述のように、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0058】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記内壁側領域6aにおいて絞られることから、その乱れの発生領域の広さが縮小され、例えば該内壁側領域6aの隙間幅が他の領域6b,6cと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」、即ち、該内壁側領域6aを流れる逆流空気Aが上記側板43の内径側端部43bとの摩擦によって乱される現象が可及的に抑制されることになる。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の向上が図られることになる。
【0059】
図18には、従来構造のベルマウスを備えた遠心送風機の送風音特性と、本願発明の第1の実施形態に係るベルマウス5を備えた遠心送風機Zの送風音特性とを対比可能に示している。この特性図からも、本願発明の遠心送風機Zにおいては従来構造のものに比して「1dBA」程度の送風音の低下効果が得られることが分かる。
【0060】
尚、この図18に示した送風音特性は、以下に説明する第2〜第12の実施形態の遠心送風機Z〜Z12においても同様に得られるものと考えられる。
【0061】
II:第2の実施形態
図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第1の実施形態の図3に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第1の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図4を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0062】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「頂部側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0063】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0064】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記頂部側領域6bにおいて絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該頂部側領域6bの隙間幅が他の領域6c,6aと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気の「頂部側乱れ」、即ち、該頂部側領域6bを流れる逆流空気が上記多翼羽根車4の高速回転に伴う上記側板43の内径側端部43bとの干渉によって乱される現象が可及的に抑制される。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0065】
III:第3の実施形態
図5には、本願発明の第3の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第1の実施形態の図3に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第1の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図5を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0066】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「外壁側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0067】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0068】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記外壁側領域6cにおいて絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該外壁側領域6cの隙間幅が他の領域6a,6bと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気の「外壁側乱れ」、即ち、逆流空気Aが上記外壁側領域6cにおいて高速回転する上記多翼羽根車4の上記側板43の頂面43aとの摩擦によって乱される現象が可及的に抑制される。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0069】
IV:第4の実施形態
図6には、本願発明の第4の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第1の実施形態の図3に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第1の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図6を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0070】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「内壁側乱れ」と「頂部側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0071】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0072】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記内壁側領域6aと頂部側領域6bの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6a,6bのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら内壁側領域6aと頂部側領域6bの隙間幅が内壁側領域6aの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」と「頂部側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0073】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の向上が図られることになる。
【0074】
V:第5の実施形態
図7には、本願発明の第5の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第1の実施形態の図3に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第1の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図7を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0075】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「内壁側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0076】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0077】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記内壁側領域6aと外壁側領域6cの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6a,6cのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら内壁側領域6aと外壁側領域6cの隙間幅が上記頂部側領域6bの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0078】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の向上が図られることになる。
【0079】
VI:第6の実施形態
図8には、本願発明の第6の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第1の実施形態の図3に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第1の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図8を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第1の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0080】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「頂部側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0081】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0082】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記頂部側領域6bと外壁側領域6cの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6b,6cのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら頂部側領域6bと外壁側領域6cの隙間幅が上記内壁側領域6aの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「頂部側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0083】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の向上が図られることになる。
【0084】
VII:第7の実施形態
図9には、本願発明の第9の実施形態に係る遠心送風機Zを示している。この遠心送風機Zは、その上面側に吸込口2を構成するベルマウス5を備えるとともにその側面に吹出口3を開口させたスクロール形態をもつケーシング1内に、モータ44により回転駆動される多翼羽根車4を収容して構成される。
【0085】
上記多翼羽根車4は、図9及び図10に示すように、円板状形態をもち且つその中心部にボス47を備えた主板41と、弧状の断面形状をもち上記主板41の外周部41a上にその周方向に所定間隔で且つ該主板41の回転軸方向に略平行に立設配置された多数の羽根42,42,・・と、円環体で構成され上記各羽根42,42,・・の各前縁42a,42a,・・の頂面42c寄り位置に跨がって取り付けられた環状側板46備えた籠状形態をもち、上記各羽根42,42,・・の頂面42c寄りの内側空間を空気取入口45としている。そして、この多翼羽根車4は、上記ボス47に取り付けられたモータ44によって回転駆動される。
【0086】
この場合、上記多翼羽根車4の上記羽根42は、図11に拡大図示するように、反主板41側の端部に位置して後述のベルマウス5に対向する頂面42cを、多翼羽根車4の径方向内側に位置する前縁42a側から径方向外側に位置する後縁42b側に向けて弧状に下降傾斜する弧状面としている。そして、この羽根42の頂面42c部分をその外側から覆うようにして上記ベルマウス5が配置されている。
【0087】
上記ベルマウス5は、平面視において環状形態をもち且つその内側空間を上記吸込口2とするものであって、該吸込口2の周壁を構成する略平面状の内壁部5aと、該内壁部5aの上端に連続して径外方向へ向けて弧状に延出する弧状の頂部5bと、該頂部5bの径外端に連続して径外方向へ弧状に下降傾斜する外壁部5cと、該外壁部5cの径外端に連続して側方へ平面上に延出する基部5dとを備えて構成される。
【0088】
そして、上記ベルマウス5と上記多翼羽根車4とは、該ベルマウス5の内側に上記羽根42の頂面42c部分を、該ベルマウス5の内周面5eとの間に微小隙間6を保持して進入させた状態で(換言すれば、上記多翼羽根車4の上記空気取入口45内に上記ベルマウス5の内壁部5aを進入させた状態で)組付けられる。この組付状態においては、上記ベルマウス5の各部のうち、上記内壁部5aは上記羽根42の内径側端部42dに径内方向から対向し、上記頂部5bは上記羽根42の内径側端部42dに軸方向外側から対向し、上記外壁部5cは上記羽根42の頂面42cに対向するように、これら両者の相対的な位置関係が設定されている。
【0089】
さらに、上記ベルマウス5と上記羽根42の頂面42c部分との間には、上記羽根42の吸込側と吹出側との間に跨がって径方向に延びる上記微小隙間6が形成されているが、この場合、この実施形態のものでは、上述のように上記ベルマウス5の内壁部5aを、図17に示す従来構造のように上記頂部5bの湾曲形状を延長させて弧状形状とするのではなく、これを略平面状に形成することで、該微小隙間6の各領域、即ち、上記ベルマウス5の内壁部5aと上記羽根42の内径側端部42dとの対向領域である内壁側領域6aと、上記ベルマウス5の頂部5bと上記羽根42の内径側端部42dとの対向領域である頂部側領域6bと、上記ベルマウス5の外壁部5cと上記羽根42の頂面42cとの対向領域である外壁側領域6cのうち、上記内壁側領域6aの隙間幅を、これ以外の領域、即ち、上記頂部側領域6b及び外壁側領域6cの隙間幅よりも狭小に設定している。
【0090】
尚、上記頂部側領域6bと外壁側領域6cの隙間幅は、同一寸法に設定されているが、この隙間幅は上記ベルマウス5と上記多翼羽根車4の製作誤差とか組付誤差を吸収して該多翼羽根車4の適正な回転を維持することと、該微小隙間6を流れる逆流空気の流量を可及的に低減する、という相反する要求を比較考量して設定されたものであり、以下においてはこの隙間幅を「基準隙間幅」という。
【0091】
以上のように構成された遠心送風機Zにおいては、上記モータ44によって上記多翼羽根車4が回転駆動されることで、図9に流線Aで示すように、上記ベルマウス5の吸込口2から上記多翼羽根車4の上記空気取入口45側に吸い込まれる空気は、次第に径外方向へ偏向されながら上記羽根42,42,・・側に流入し該各羽根42,42,・・において昇圧加速されたのち、上記ケーシング1のスクロール形状に沿って流れ、上記吹出口3から吹き出されるものである。
【0092】
一方、図11に流線Aで示すように、上記ベルマウス5の内周面5eと上記多翼羽根車4の上記羽根42の頂面42c部分との間には、該羽根42の吸込側と吹出側との間に跨がって径方向に延びる上記微小隙間6が形成されている。従って、上述のように上記羽根42によって送風作用がなされる場合、その吸込側と吹出側との圧力差によって、上記微小隙間6を吹出側から吸込側へ向かって流れる逆流空気が生じ、しかもこの逆流空気の発生そのものは遠心送風機Zの構造上不可避なものである。
【0093】
ところで、この逆流空気が吸込側へ吹き出されて上記吸込口2から吸い込まれる吸込空気と干渉すると、該吸込空気に乱れが生じ、この結果、大きな送風音が発生することとなり、遠心送風機Zの静粛運転性という点において好もしくない。これを改善すべく、上記微小隙間6の隙間幅を、上述のように上記基準隙間幅に設定して逆流空気の流量そのものを抑制し送風音の低減を図るようにしており、この実施形態の遠心送風機Zにおいてもこの考えを取り入れている。
【0094】
しかし、このような逆流空気の流量低減による送風音の抑制作用のみに着目して、例えば図17に示す従来構造のもののように、微小隙間の隙間幅をその全長に亙って同一寸法に設定した場合には、送風音低減効果が十分に得られないものとなる。即ち、上述のように、上記微小隙間6を逆流空気が流れる場合、上記羽根42との摩擦とか干渉によって逆流空気そのものに乱れ(即ち、上述の「内壁側乱れ」,「頂部側乱れ」,「外壁側乱れ」)が生じるものであり、かかる乱れた逆流空気が吸込空気と干渉すると、該逆流空気との干渉によって生じる吸込空気の乱れは、該逆流空気の乱れが大きいほど助長され、送風音の増大を招来することになることは既述の通りである。
【0095】
しかも、この遠心送風機Zでは、上記環状側板46が上記羽根42,42,・・の保持機能をもつに止まり、上記吸込口2からの吸込空気を上記羽根42の頂面42cの弧状形状に沿うように案内する機能をもたないことから、上記吸込口2から上記羽根42側に流入した後、そのまま上記微小隙間6側に流れる漏れ空気A01が生じ、この漏れ空気A01が上記微小隙間6を流れる逆流空気Aと干渉することで該逆流空気Aの乱れがさらに助長されると同時に、上記羽根42の頂面42cによって上記微小隙間6内を流れる逆流空気Aに掻き乱し作用が働いて該逆流空気Aの乱れがさらに助長されることから、上記問題はより深刻である。
【0096】
このような事情に鑑み、この実施形態の遠心送風機Zでは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に「内壁側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0097】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上述のように、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0098】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記内壁側領域6aにおいて絞られることから、その乱れの発生領域の広さが縮小され、例えば該内壁側領域6aの隙間幅が他の領域6b,6cと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」、即ち、該内壁側領域6aを流れる逆流空気Aが上記羽根42の前縁42aの頂面42c寄り部分との摩擦によって乱される現象が可及的に抑制されることになる。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の向上が図られることになる。
【0099】
VIII:第8の実施形態
図12には、本願発明の第8の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第7の実施形態における図11に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第7の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図12を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第7の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0100】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「頂部側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0101】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0102】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記頂部側領域6bにおいて絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該頂部側領域6bの隙間幅が他の領域6c,6aと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気の「頂部側乱れ」、即ち、該頂部側領域6bを流れる逆流空気が上記多翼羽根車4の高速回転に伴う上記羽根42の内径側端部42dとの干渉によって乱される現象が可及的に抑制される。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0103】
IX:第9の実施形態
図13には、本願発明の第9の実施形態にかかる遠心送風機Zの要部(第7の実施形態における図11に対応する)を示している。この遠心送風機Zは、その基本構成を上記第7の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図13を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第7の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0104】
この実施形態の遠心送風機Zは、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「外壁側乱れ」を抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0105】
即ち、この実施形態の遠心送風機Zにおいては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S<S=S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0106】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aが上記外壁側領域6cにおいて絞られその乱れ発生領域の広さが縮小され、例えば該外壁側領域6cの隙間幅が他の領域6a,6bと同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気の「外壁側乱れ」、即ち、逆流空気Aが上記外壁側領域6cにおいて高速回転する上記多翼羽根車4の上記羽根42の頂面42cとの摩擦によって乱される現象が可及的に抑制される。この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気が吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Zの静粛運転性の更なる向上が期待できるものである。
【0107】
X:第10の実施形態
図14には、本願発明の第10の実施形態にかかる遠心送風機Z10の要部(第7の実施形態における図11に対応する)を示している。この遠心送風機Z10は、その基本構成を上記第7の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図14を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第7の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0108】
この実施形態の遠心送風機Z10は、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「内壁側乱れ」と「頂部側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0109】
即ち、この実施形態の遠心送風機Z10においては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0110】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記内壁側領域6aと頂部側領域6bの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6a,6bのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら内壁側領域6aと頂部側領域6bの隙間幅が内壁側領域6aの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」と「頂部側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0111】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Z10の静粛運転性の向上が図られることになる。
【0112】
XI:第11の実施形態
図15には、本願発明の第11の実施形態にかかる遠心送風機Z11の要部(第7の実施形態における図11に対応する)を示している。この遠心送風機Z11は、その基本構成を上記第7の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図15を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第7の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0113】
この実施形態の遠心送風機Z11は、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「内壁側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0114】
即ち、この実施形態の遠心送風機Z11においては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0115】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記内壁側領域6aと外壁側領域6cの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6a,6cのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら内壁側領域6aと外壁側領域6cの隙間幅が上記頂部側領域6bの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「内壁側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0116】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Z11の静粛運転性の向上が図られることになる。
【0117】
XII:第12の実施形態
図16には、本願発明の第12の実施形態にかかる遠心送風機Z12の要部(第7の実施形態における図11に対応する)を示している。この遠心送風機Z12は、その基本構成を上記第7の実施形態に係る遠心送風機Zと同じとするものであって、これと異なる点は、上記ベルマウス5の形状と、このベルマウス5の形状に基づく上記微小隙間6の隙間幅大きさの設定である。従って、以下においては、これら相違点のみを図8を参照して説明し、それ以外の部位の構造等については第7の実施形態における該当説明を援用することでその説明を省略する。
【0118】
この実施形態の遠心送風機Z12は、上記微小隙間6を流れる逆流空気の乱れのうち、特に上記「頂部側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方を同時に抑制することで、逆流空気の乱れに起因する送風音の発生のより一層の低減を図ったものである。
【0119】
即ち、この実施形態の遠心送風機Z12においては、上記微小隙間6の各領域6a〜6cの隙間幅を、内壁側領域6aの隙間幅をS、頂部側領域6bの隙間幅をS、外壁側領域6cの隙間幅をSとした場合、「S=S<S=基準隙間幅」となるように設定したものである。
【0120】
このように上記微小隙間6の隙間幅S,S,Sを設定すると、逆流空気Aは、上記頂部側領域6bと外壁側領域6cの二位置においてそれぞれ絞られることから、該各領域6b,6cのそれぞれにおいてその乱れの発生領域の広さが縮小され、例えばこれら頂部側領域6bと外壁側領域6cの隙間幅が上記内壁側領域6aの隙間幅と同じである場合(即ち、「S=S=S」である場合)に生じる逆流空気Aの「頂部側乱れ」と「外壁側乱れ」の双方が可及的に抑制されることになる。
【0121】
この結果、この逆流空気Aが上記羽根42の吸込側に吹き出されてこれが上記吸込口2からの吸込空気と干渉しても、該逆流空気Aが吸込空気の乱れに与える影響が少なく、該吸込空気の乱れ程度が低く抑えられ、それだけ吸込空気の乱れに起因する送風音の発生が低減され、延いては遠心送風機Z12の静粛運転性の向上が図られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る遠心送風機の断面図である。
【図2】図1に示した遠心送風機に備えられた羽根車の斜視図である。
【図3】図1に示した遠心送風機におけるベルマウス部分の拡大図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態に係る遠心送風機の要部(図3に相当する部分)の断面図である。
【図5】本願発明の第3の実施形態に係る遠心送風機の要部(図3に相当する部分)の断面図である。
【図6】本願発明の第4の実施形態に係る遠心送風機の要部(図3に相当する部分)の断面図である。
【図7】本願発明の第5の実施形態に係る遠心送風機の要部(図3に相当する部分)の断面図である。
【図8】本願発明の第6の実施形態に係る遠心送風機の要部(図3に相当する部分)の断面図である。
【図9】本願発明の第7の実施形態に係る遠心送風機の断面図である。
【図10】図9に示した遠心送風機に備えられた羽根車の斜視図である。
【図11】図9に示した遠心送風機におけるベルマウス部分の拡大図である。
【図12】本願発明の第8の実施形態に係る遠心送風機の要部(図9に相当する部分)の断面図である。
【図13】本願発明の第9の実施形態に係る遠心送風機の要部(図9に相当する部分)の断面図である。
【図14】本願発明の第10の実施形態に係る遠心送風機の要部(図9に相当する部分)の断面図である。
【図15】本願発明の第11の実施形態に係る遠心送風機の要部(図9に相当する部分)の断面図である。
【図16】本願発明の第12の実施形態に係る遠心送風機の要部(図9に相当する部分)の断面図である。
【図17】従来の遠心送風機の要部構造を示す断面図である。
【図18】本願発明に係る遠心送風機と従来構造の遠心送風機との送風音対比図である。
【符号の説明】
1はケース、2は吸込口、3は吹出口、4は多翼羽根車、5はベルマウス、6は微小隙間、6cは外壁側領域、6bは頂部側領域、6aは内壁側領域、41は主板、42は羽根、43は側板、44はモータ、45は空気取入口、46は環状側板、Z〜Z12は遠心送風機である。

Claims (8)

  1. 吸込口(2)を構成するベルマウス(5)を備えたケース(1)内に、多数の羽根(42),(42),・・を周方向に配置するとともに上記羽根(42),(42),・・の上記ベルマウス(5)に対向する頂面(42c)に弧状断面をもつ側板(43)を上記羽根(42)の前縁(42a)から後縁(42b)に向けて下降傾斜状に取り付けてなる多翼羽根車(4)を、該ベルマウス(5)の内面と上記側板(43)部分との間に微小隙間(6)をもたせて収容してなる遠心送風機であって、
    上記微小隙間(6)を、上記ベルマウス(5)の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成したことを特徴とする遠心送風機。
  2. 吸込口(2)を構成するベルマウス(5)を備えたケース(1)内に、多数の羽根(42),(42),・・を周方向に配置するとともに上記羽根(42),(42),・・の上記ベルマウス(5)に対向する頂面(42c)を上記羽根(42)の前縁(42a)から後縁(42b)に向けて下降傾斜状に形成してなる多翼羽根車(4)を、該ベルマウス(5)の内面と上記頂面(42c)部分との間に微小隙間(6)をもたせて収容してなる遠心送風機であって、
    上記微小隙間(6)を、上記ベルマウス(5)の径方向においてその一部領域の隙間幅がそれ以外の領域の隙間幅よりも狭小となるように構成したことを特徴とする遠心送風機。
  3. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記内壁部(5a)に対応する内壁側領域(6a)であることを特徴とする遠心送風機。
  4. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記頂部(5b)に対応する頂部側領域(6b)であることを特徴とする遠心送風機。
  5. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記外壁部(5c)に対応する外壁側領域(6c)であることを特徴とする遠心送風機。
  6. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記内壁部(5a)に対応する内壁側領域(6a)と上記頂部(5b)に対応する頂部側領域(6b)であることを特徴とする遠心送風機。
  7. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記内壁部(5a)に対応する内壁側領域(6a)と上記外壁部(5c)に対応する外壁側領域(6c)であることを特徴とする遠心送風機。
  8. 請求項1又は2において、
    上記ベルマウス(5)が吸込口(2)を構成する内壁部(5a)と上記羽根(42)の内径側端部(42d)に対向する頂部(5b)と上記側板(43)の頂面(43a)又は上記羽根(42)の頂面(42c)に対向する外壁部(5c)とを備えるとともに、
    上記微小隙間(6)の上記一部領域が、上記頂部(5b)に対応する頂部側領域(6b)と上記外壁部(5c)に対応する外壁側領域(6c)であることを特徴とする遠心送風機。
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