JP5520200B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、運転部ステップを支持するステップ支持フレームが、走行機体における前車輪と後車輪との間に位置して機体横幅方向に沿って延びる状態で備えられ、前記運転部ステップの下方側に燃料タンクが備えられている水田作業機に関する。
水田作業機の一例としての乗用型田植機において、従来では、燃料タンクに貯留される燃料に作用する燃料フィルターが、前記ステップ支持フレームに相当する支持枠の機体横幅方向外端位置よりも機体横幅方向外方側に寄った箇所に車体後方側に向けて露出される状態で備えられる構成となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−291853号公報
水田作業機が湿田で作業を行うと、湿田の泥土が後車輪により跳ね上げられて、燃料タンクや燃料フィルターが存在する前車輪と後車輪との間の機体下部内方側箇所に降りかかり、泥土が付着して堆積するおそれがある。ちなみに、水田作業機の場合、操向操作される前車輪に比べて、後車輪は走行用の推進力を高めるために大きめのラグを備えており、前車輪に比べて泥土の跳ね上げが多くなる。
上記従来構成では、燃料フィルターが、ステップ支持フレームの機体横幅方向外端位置よりも機体横幅方向外方側に寄った箇所に車体後方側に向けて露出される状態で備えられるので、上述したように湿田の泥土が後車輪により跳ね上げられると、燃料フィルターの表面やその付近にも泥土が付着堆積するおそれが大となる。その結果、燃料フィルターにおけるフィルターエレメントの交換などのメンテナンス作業が行い難いものとなる不利があった。尚、補助車輪を後車輪に取り付けるような場合には、泥跳ねが多くなって燃料フィルターの表面やその付近にも泥土が付着堆積する可能性がさらに高くなるものであった。
又、前車輪と後車輪との間の機体下部内方側箇所に泥土が多量に付着堆積したような場合には、機体下部内方側箇所に、例えばスコップ等の清掃用の工具を差し込んで付着堆積している泥土を掻き出して除去する作業を行う場合があるが、このような作業を行う場合に、清掃用の工具が燃料フィルターに接当して燃料フィルターを損傷するという不利もあった。尚、機体下部内方側箇所に差し込まれるものとしては、清掃用の工具以外にも、例えば、泥土層が深い湿田で車輪が泥濘にて空転するような場合に、走行機体を泥濘から脱出させるために、走行機体を支持するために金属製の長い棒体が差し込まれることもある。
本発明の目的は、燃料フィルターの配置を工夫することで、燃料フィルターのメンテナンス作業を行い易いものにしたり、燃料フィルターが他物との接当により損傷することを回避し易くすることが可能な水田作業機を提供する点にある。
本発明に係る水田作業機は、運転部ステップを支持するステップ支持フレームが、走行機体における前車輪と後車輪との間に位置して機体横幅方向に沿って延びる状態で備えられ、前記運転部ステップの下方側に燃料タンクが備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記運転部ステップの下方側において、前記ステップ支持フレームの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つ前記ステップ支持フレームの機体前方側の近傍に位置する状態で、前記燃料タンクからエンジンに供給される燃料に作用する燃料フィルターが備えられ、前記燃料フィルターの下側に位置する状態で前記燃料タンクが備えられている点にある。
第1特徴構成によれば、運転部ステップの下方側に位置する燃料タンクの近くに燃料フィルターを配備するにあたり、ステップ支持フレームの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つステップ支持フレームの機体前方側の近傍に位置する状態で燃料フィルターを備えるようにしたから、後車輪により跳ね上げられる泥土が機体前方側に飛散することがあっても、ステップ支持フレームによって遮られて直接に燃料フィルターに泥土が飛散して、燃料フィルターに泥土が付着堆積することを回避し易いものとなる。その結果、泥土の付着に起因して燃料フィルターにおけるフィルタエレメントの交換などのメンテナンス作業が行い難いものとなることを回避し易いものとなる。
又、燃料フィルターが、ステップ支持フレームの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つステップ支持フレームの機体前方側の近傍に位置する状態で備えられるから、例えば、前車輪と後車輪との間の機体下部内方側箇所に金属製の工具を差し込んで泥土を除去させるような場合等において、差し込まれた金属製の工具が燃料フィルターに接当することをステップ支持フレームによって防ぐことができ、燃料フィルターを損傷させることを回避し易いものとなる。
従って、燃料フィルターの配置を工夫することで、燃料フィルターのメンテナンス作業を行い易いものにしたり、燃料フィルターが外物との接当により損傷することを回避し易くすることが可能な水田作業機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記燃料フィルターよりも機体前方側で且つ前記前車輪の機体後方側に、前記ステップ支持フレームとは別の前記運転部ステップを支持するステップ支持フレームが備えられている点にある。
第2特徴構成によれば、燃料フィルターの後部側に位置するステップ支持フレームとは別のステップ支持フレームが、燃料フィルターよりも機体前方側で且つ前車輪の機体後方側に備えられるから、前車輪から跳ね上げられる泥土が機体後方側に飛散することがあっても、前記別のステップ支持フレームによって遮られて直接に燃料フィルターに泥土が飛散して燃料フィルターに泥土が付着堆積することを回避し易いものとなる。
従って、後車輪からの泥土だけでなく前車輪から跳ね上げられた泥土が燃料フィルターに飛散して付着堆積することを回避し易いものとなる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、主フレームが、機体横幅方向中央部に位置して機体前後方向に沿って延びる状態で、且つ、前記ステップ支持フレームと連結される状態で備えられ、前記燃料フィルターが、前記主フレームに近接させた状態で機体横幅方向中央側に寄った位置に備えられている点にある。
第3特徴構成によれば、主フレームは、機体横幅方向中央部に位置して機体前後方向に沿って延びる状態で備えられるものであり、しかも、ステップ支持フレームと連結されるものである。燃料フィルターが、このような主フレームに近接させた状態で横幅方向中央側に寄った位置に備えられているから、燃料フィルターは機体横幅方向両側部に位置する後車輪から機体横幅方向に離れた状態となるので、泥土の飛散をより一層回避し易いものになるとともに、前車輪と後車輪との間の機体下部内方側箇所に金属製の工具が差し込まれた場合に、差し込まれた金属製の工具が燃料フィルターに接当することを、ステップ支持フレームだけでなく主フレームによっても防ぐことができ、燃料フィルターを損傷させることをより一層回避し易いものとなる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、運転座席の下側に位置するカバーが、前記運転部ステップに形成された開口を閉塞する状態と開放する状態とに開閉自在に設けられ、前記燃料フィルターが前記開口の外周部の近傍位置に備えられている点にある。
第4特徴構成によれば、燃料フィルターが運転部ステップに形成された開口の外周部の近傍位置に備えられているから、運転座席の下側に位置するカバーが開操作されて、運転部ステップに形成された開口が開放されると、作業者は開口を通して手を差し入れて燃料フィルターのメンテナンス作業を行うことができる。
従って、機体横幅方向外端位置から運転部ステップの下方側を通して機体横幅方向内方側の奥の方まで身体をかがめて手を伸ばしながら作業を行う等の煩わしい操作が不要であり、運転部ステップの上方から容易に燃料フィルターのメンテナンス作業を行うことができる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、運転座席の下側に位置するカバーが、前記運転部ステップに形成された開口を閉塞する状態と開放する状態とに開閉自在に設けられ、前記燃料フィルターが平面視で前記開口と重複する位置に備えられている点にある。
第5特徴構成によれば、燃料フィルターが平面視で開口と重複する位置に備えられているから、運転座席の下側に位置するカバーが開操作されて、運転部ステップに形成された開口が開放されると、作業者は開口を通して手を差し入れて燃料フィルターのメンテナンス作業を行うことができる。又、作業者は、上方側から開口を通して燃料フィルターを目視にて確認することができるから、開口の下部の内部における奥の方を覗きながら燃料フィルターの位置を確認する作業が不要であり、それだけメンテナンス作業を能率よく行うことができる。
従って、機体横幅方向外端位置から運転部ステップの下方側を通して機体内方の奥の方まで身体をかがめて手を伸ばしながら作業を行う等の煩わしい操作が不要な状態で、しかも、燃料フィルターの位置を確認する作業が不要な状態で、運転部ステップの上方から容易に且つ能率よくメンテナンス作業を行うことができる。
乗用型田植機の全体の左側面図である。 乗用型田植機の全体の右側面図である。 ボンネット内部の縦断側面図である。 ボンネット内部の縦断正面図である。 機体フレームの斜視図である。 機体前部の平面図である。 燃料タンク配設部の平面図である。 燃料タンク配設部の側面図である。 開口形成部分の分解斜視である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る水田作業機の一例としての乗用型田植機について説明する。
図1及び図2に水田作業機の一例である乗用型田植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗用型に構成された走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して苗植付装置4が昇降自在に連結されている。
図1及び図3に示すように、走行機体1は、その前部のボンネット22内に搭載された水冷式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと略称する)5からの動力を、ベルト式伝動装置6、静油圧式無段変速装置7、及び、ミッションケース8内に装備されたギヤ式の副変速装置(図示せず)などを介して左右の前車輪10及び後車輪11に伝達する四輪駆動式に構成され、その中央部には、左右の前車輪10を操向するステアリングホイール12や運転座席13などを備えた搭乗運転部14が形成されている。ちなみに、後車輪11は径方向に沿って備えられる略棒状のスポーク11Aを備えて推進力を高めるために大きめのラグ11Bを備える構成となっているが、前車輪10は直進性を高めるとともに、泥土の跳ね上げを抑えるために、図示しないスポークの横側部に円板10Aを取り付けてあり、後車輪11よりも小形のラグ10Bを備える構成となっている。
静油圧式無段変速装置7は、図1に示すように、ステアリングホイール12の左側に備えられた主変速レバー15の操作により変速操作できるように構成され、副変速装置は、運転座席13の左側に備えられた副変速レバー16の操作により変速操作できるように構成されている。
図1に示すように、苗植付装置4は、機体の走行に伴って苗植え付け箇所を整地フロート17により苗植え付け箇所を整地し、変速後の動力で、苗載台18が左右方向に一定ストロークで往復駆動されるとともに、ロータリ式の各植付機構19が苗載台18の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃場に植え付ける植え付け作動を行うように構成されている。
図2に示すように、運転座席13の右側に昇降レバー20が備えられ、この昇降レバー20を操作することで、油圧シリンダ2を作動させて、苗植付装置4を、大きく上昇する非作業位置と、田面に接地する作業位置とにわたって昇降させることができるように構成されている。又、詳述はしないが、作業位置では、設定した目標高さに維持するように、油圧シリンダ2を制御する昇降制御が行われるが、運転座席13の右横側に設けた感度調節レバー21により昇降制御の感度を調節できるようにしている。
走行機体1の前部のボンネット22の左右両側には、予備苗を載置する予備苗収納台23が備えられている。運転部ステップ42の左右両側外方には延長ステップ70が備えられ、予備苗載台23から苗載台18への苗の移し変え作業を容易に行えるようにしている。
この乗用型田植機は、図1に示すように、前車輪10と後車輪11との間の前後長(ホイールベース)Aと、前車輪10の中心位置と機体前端位置までの前後長Bとが同じ又は略同じ長さになるように走行機体1が構成されている。
すなわち、前車輪10と後車輪11の間隔(ホイールベース)を走行機体1の前後長に対して狭めに設定してあり、ボンネット22内部に位置するエンジン5を機体前方側に寄った位置に設置するようにして、前車輪10よりもボンネット22の機体前方への突出量が大きくなるように構成してある。
このように構成すると、ホイールベースAを短くすることで旋回半径を小さいものにして圃場内での小回り旋回を可能にしながら、重量物であるエンジン5を前方に位置させて、機体前後方向での重量バランスを前側の重量が大きい前重の状態にすることができるから、走行機体1の後部に苗植付装置4だけでなく、図示しない施肥装置や薬剤散布装置等を装備して後部の重量が大になるような場合であっても、機体前端部にバランスウエイトを別途備える等の構造の複雑化を招く不利がない。
図3に示すように、エンジン5の後方に、エンジン冷却用のラジエータ24と、そのラジエータ24に冷却風を通風させる電動モータ駆動式の冷却ファン25とが備えられ、冷却ファン25により機体後方側から前方側に向けてラジエータ24に冷却風を通風させるように構成されている。
エンジン5を覆うボンネット22は、固定状態で設けてある固定ボンネット22Aと、固定ボンネット22Aに対して前端側で枢支連結された可動ボンネット22Bとで構成され、固定ボンネット22Aには、操縦パネル部分26が一体的に形成され、搭乗運転部14に面する後面側には後壁27が形成されている。
図4に示すように、固定ボンネット22Aの内側に相当する箇所には、ラジエータ24の左右横側部とその上部とにわたって門型に形成された支持枠28が、後述するエンジンフレーム29から立設した状態で設けられ、この支持枠28で囲繞される内側空間にラジエータ24が配置され、その支持枠28によってラジエータ24が固定されている。
支持枠28の上部側に設けた枢支部30に、可動ボンネット22Bに備えられた左右一対の支持アーム31が枢支連結されており、可動ボンネット22Bが、支持枠28に対して横軸芯X周りで上下揺動自在に支持されている。
また、この支持枠28には、その左右両側と固定ボンネット22Aの内壁面との間隙、及び、ラジエータ24の上縁と固定ボンネット22Aの内壁面との間に存在する無用な間隙部分を埋めるための充填材Jが備えられ、支持枠28の上部には、外気をラジエータ24の後面側へ導入するための外気導入部32が設けられている。
そして、図3及び図4に示すように、支持枠28における正面視で右側に位置する段差部分28aに、その表示部33aがラジエータ24の前面側すなわち、エンジンルーム側に臨む状態で、且つ、本体部33bがラジエータ31の後面側の空間に臨む状態で、アワーメータ33が取り付けられている。このように構成することで、アワーメータ33の本体部33bが温度の低い箇所に位置して高温に晒されることがない状態で、作業者が可動ボンネット22Bを横軸芯X周りで揺動させて開放させることにより、アワーメータ33の表示内容を確認することができる。
次に、走行機体1のフレーム構造について説明する。
図1及び図6に示すように、ミッションケース8と後車軸ケース34とを連結するように機体横幅方向中央部に位置して機体前後方向に延びる左右一対の角パイプ製の主フレーム35が備えられており、そして、図5に示すように、前記主フレーム35と、これらの左右一対に主フレーム35を連結する横フレーム部材36と、左右一対のパイプ製のステップフレーム37と、主フレーム35から立ち上がる状態にその後部上面に固着される板金製で左右一対の縦フレーム38と、前後一対のステップ支持フレーム39a,39bとで機体フレームFが構成されている。又、図3に示すように、ミッションケース8から前方に向けてエンジンフレーム29が延設され、このエンジンフレーム29に、出力軸40が左右向きになる姿勢で防振ゴム41を介してエンジン5が搭載支持されている。
前後一対のステップ支持フレーム39a,39bのうち、後部側のステップ支持フレーム39aは、機体前後方向での位置が運転座席13の機体前後方向での位置と同じ位置に位置する状態で配置され、前部側のステップ支持フレーム39bは、機体前後方向での位置が運転座席13の機体前後方向での位置より前側に位置する状態で配置されている。
図5に示すように、運転部ステップ42を支持する左右一対のステップフレーム37は夫々、車体横幅方向内側が主フレーム35に固着される左右向きの前取付部37Aと、車体左右方向で内側が縦フレーム38に固着される左右向きの後取付部37Bと、これら前取付部37Aと後取付部37Bとを連結する前後向きの前後支持部37Cとで成る平面視で略内向き開放コ字状に屈曲形成された1本のパイプで構成されている。
前後一対のステップ支持フレーム39a,39bは、ステップフレーム37の支持強度を確保して運転部ステップ42を支持するために設けられており、主フレーム35に連結されている。このステップ支持フレーム39a,39bは、縦断面がコ字状となるように屈曲された板材であって、且つ、左右の主フレーム35を横切る状態でこれら主フレーム35に固着される左右に長い部材にて構成され、走行機体1における前車輪10と後車輪11との間に位置して機体横幅方向に沿って延びる状態で備えられている。そして、図5に示すように、前後一対のステップ支持フレーム39a,39b夫々の左右端部の夫々をステップフレーム37に固定して一体化する状態で連結されている。
そして、上記したような構成の走行機体1には、図2及び図6に示すように、運転部ステップ42の下方側に燃料タンク43が備えられ、燃料タンク43の近傍に、燃料に含まれる水を分離するためのウォーターセパレータ44、燃料タンク43に貯留される燃料に作用する燃料フィルター45、及び、燃料タンク43内の燃料をエンジン5に供給するための燃料ポンプ46が夫々備えられている。
説明を加えると、上述したように、運転部ステップ42のうちの搭乗運転部14の右側箇所の下方側において、前後一対のステップ支持フレーム39a,39bの間にそれらにわたって架設される状態で燃料タンク43が固定支持されている。つまり、図7及び図8に示すように、前後一対のステップ支持フレーム39a,39bの夫々に取付ブラケット47がボルト固定され、燃料タンク43の外周部に形成されているフランジ部48が取付ブラケット47にボルト連結にて固定される状態で燃料タンク43が固定支持されている。
前後一対のステップ支持フレーム39a,39bは、上述したように縦断面がコ字状となるように屈曲された板材で構成されるものであり、さらに説明を加えると、図8に示すように、板面が機体前後方向両側に位置する状態で機体横幅方向に長尺な帯板状の縦板部分49の上下両側端部を夫々L字状に折り曲げる形状とすることにより、側面視での断面がコ字状になるように形成されている。又、前記各ステップ支持フレーム39a,39bは、縦板部分49に複数の打ち抜き孔50を形成してあり、軽量化を図るようにしている。このように軽量化しながらも運転部ステップ42を支持するために剛性を高める構成となっている。
図7に示すように、前記ウォーターセパレータ44は、燃料タンク43よりも機体横幅方向外方側に位置する状態で、燃料タンク43を支持するための取付ブラケット47に対してステー51を介して支持されている。
燃料フィルター45は、運転部ステップ42の下方側において、ステップ支持フレーム39a,39bの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つ後部側のステップ支持フレーム39bの機体前方側の近傍に位置する状態で備えられ、燃料タンク43の上方側に備えられている。
燃料ポンプ46は、燃料タンク43の機体横幅方向内方側端部であって且つ燃料タンク43の機体前後方向中間部の上方に位置する状態で備えられている。
前記燃料タンク43における上部面の機体横幅方向内方側で且つ機体後方側に位置する箇所に、上部面における他の領域よりも下方側に凹入する状態で凹入部80が形成されており、この凹入部80の上部に形成された空間に、後述するような蓋体52、燃焼ポンプ46及び燃料フィルター45が配備されている。
次に、燃焼ポンプ46及び燃料フィルター45の取付構造について説明する。
図7及び図8に示すように、燃料タンク43の上部面における機体横幅方向内方側で且つ機体後方側に位置する箇所に蓋体52が取り付けられており、この蓋体52に複数箇所をボルト連結される状態で支持部材53が取り付けられている。この支持部材53は、蓋体52に連結される平面部53aと、その平面部53aの後端から斜め下方に延設した下方傾斜部53bと、平面部53aの機体横幅方向内方側から上方に立ち上げ形成した縦面部53cとを備えて構成されている。
そして、支持部材53の縦面部53cに対して燃料ポンプ46に設けられた上下一対のフランジ連結部54をボルト連結することにより、燃料ポンプ46が支持部材53に取り付けられている。
又、帯板を燃料フィルター45の周囲を巻回するように屈曲形成して構成されるとともに、その長手方向の両端部が支持部材53における下方傾斜部53cにボルトで共締め固定された保持部材55により、燃料フィルター45が保持される構成となっている。
この保持部材55は、支持部材53における下方傾斜部53bに対するボルト固定箇所56よりも所定量上方側に位置する状態で燃料フィルター45を保持するように、共締め用合わせ面部分55aが長くなるように構成され、しかも、ステップ支持フレーム39a,39bの上下幅は燃料フィルター45の外形寸法よりも大であり、燃料フィルター45とステップ支持フレーム39a,39bとが前後方向視で重複する状態で配備されるように構成されている。
燃料フィルター45は、支持部材53に固定された保持部材55により保持されて、燃料タンク43の上部面における機体横幅方向内方側で且つ機体後方側に位置する箇所に備えられることになり、図7に示すように、主フレーム35に近接させた状態で機体横幅方向中央側に寄った位置に備えられることになる。
このような構成であれば、機体後方側から見た場合、燃料フィルター45は後部側のステップ支持フレーム39bの後方側に隠れる状態となり、後車輪11からの泥土が飛散することがあっても直接に燃料フィルター45に降りかかることを回避し易いものとなっている。
又、燃料フィルター45の前部側には、前部側のステップ支持フレーム39a(他のステップ支持フレームに相当)が存在するとともに、燃料タンク43が存在することから、前車輪10からの泥土が飛散することがあっても、直接に燃料フィルター45に降りかかることを回避し易いものとなっている。
燃料タンク43内の燃料は、燃料ポンプ46による送り作用によりエンジン5に供給されるように構成されている。すなわち、図7に示すように、燃料タンク43内の燃料は、蓋体52に形成された取り出し部57から燃料ホース58aを通してウォーターセパレータ44に向けて供給され、ウォーターセパレータ44からさらに燃料ホース58bを通して燃料フィルター45に供給され、さらに、燃料ホース58cを介して燃料ポンプ46を通過したのち、前記打ち抜き孔50を通して配設されている燃料ホース58dを通してエンジン5に向けて供給されるように構成されている。
燃料タンク43に対する給油を行われる給油パイプ71が燃料タンク43の機体横幅方向外方側の端部に接続され、この給油パイプ71は、図2に示すように、運転部ステップ42の横側外方側から上方に突出する状態で設けられ、その上端部に燃料供給口72が形成されている。この燃料供給口72は開閉自在なキャップ73で閉塞されている。
又、エンジン5からの戻り油は、燃料ホース58dと束ねた状態で備えられた戻り用ホース59eを通して燃料タンク43内に戻すように構成されている。
運転部ステップ42には、運転座席13の下方位置に開口59が形成されており、この開口59を略無底箱状に形成されたカバー60により覆うように構成されている。
説明を加えると、図9に示すように、走行機体1には、運転部ステップ42とそれに連なるリヤフェンダ部61とを一連に備える板金製のフロア形成体62が備えられ、このフロア形成体62の運転座席13の下方側に相当する位置に開口59が形成され、この開口59をカバー60により被うように構成されている。
カバー60は、その上壁を挿通する1個のノブボルト63を、左右の縦フレーム38同士にわたり架設された連結用部材64に螺着することで車体に装着されるとともに、その車体への装着状態では、カバー60の下端裾部が、フロア形成体62の開口59の周縁を囲う状態で閉塞するように構成されている。又、ノブボルト63を外すとカバー60が取り外され、開口59を開放する状態となり、内部の種々の装置の点検修理等を行えるように構成されている。
従って、カバー60は、開口59を開放する開状態と開口59を閉塞する閉状態とに開閉自在に設けられている。ちなみに、開口59の下方側における機体横幅方向左側箇所には、バッテリー65が搭載されており、バッテリー65の交換や修理等のメンテナンスを行なうことができるようになっている。
そして、燃料フィルター45が、運転部ステップ42の下方側において、運転部ステップ42に形成された開口59の外周部の近傍位置に備えられている。さらに説明すると、図6及び図7に示すように、燃料フィルター45の一部が平面視で開口59と重複する位置となるように配備されている。
このように構成することで、カバー60を開状態に切り換えると、開口59の上方が開放されるから、この開口59を通して燃料フィルター45のフィルターエレメント(図示せず)の交換等のメンテナンス作業が容易に行えるものとなる。そして、そのとき、燃料フィルター45の一部が平面視で開口59と重複する位置となっているから、カバー60を開けると、燃料フィルター45の位置を目視で確認することができるから、開口59の下部の内部における奥の方を覗きながら燃料フィルター45の位置を確認する作業が不要であり、メンテナンス作業を迅速に行うことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、後部側のステップ支持フレーム39bにおける機体前方側の近傍に位置する状態で燃料フィルター45が備えられ、燃料フィルター45よりも機体前方側で且つ前車輪10の機体後方側に別のステップ支持フレームとしての前部側のステップ支持フレーム39aが備えられて、ステップ支持フレームが前後一対備えられる構成としたが、このような構成に代えて、後部側のステップ支持フレーム39bだけを備え、前部側のステップ支持フレーム39aを備えない構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、燃料フィルター45が、主フレーム35に近接させた状態で機体横幅方向中央側に寄った位置に備えられる構成を示したが、燃料フィルター45がステップ支持フレーム39bの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つステップ支持フレーム39bの機体前方側の近傍に位置する状態であり、しかも、機体横幅方向外方側に寄った位置に備えられる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、燃料フィルター45が運転部ステップ42に形成された開口59の外周部の近傍位置に備えられ、且つ、平面視でその一部が開口59と重複する位置に備えられる構成としたが、燃料フィルター45が、平面視で開口59と重複することの無い状態で開口59の外周部の外側の近傍位置に備えられる構成としたり、あるいは、燃料フィルター45が、開口59の外周部の近傍位置ではなく、平面視で開口59の中央部付近に位置する状態で備える構成とする等、種々の構成を適用することができる。
(4)上記実施形態では、水田作業機として乗用型田植機を示したが、本発明は乗用型直播機等の他の水田作業機にも適用できる。
本発明は、運転部ステップの下方側に燃料タンクが備えられている乗用型田植機や乗用型直播機等の水田作業機に適用できる。
1 走行機体
5 エンジン
10 前車輪
11 後車輪
13 運転座席
35 主フレーム
39a,39b ステップ支持フレーム
42 運転部ステップ
43 燃料タンク
45 燃料フィルター
59 開口
60 カバー

Claims (5)

  1. 運転部ステップを支持するステップ支持フレームが、走行機体における前車輪と後車輪との間に位置して機体横幅方向に沿って延びる状態で備えられ、前記運転部ステップの下方側に燃料タンクが備えられている水田作業機であって、
    前記運転部ステップの下方側において、前記ステップ支持フレームの機体横幅方向一端部よりも機体横幅方向内方側であって且つ前記ステップ支持フレームの機体前方側の近傍に位置する状態で、前記燃料タンクからエンジンに供給される燃料に作用する燃料フィルターが備えられ
    前記燃料フィルターの下側に位置する状態で前記燃料タンクが備えられている水田作業機。
  2. 前記燃料フィルターよりも機体前方側で且つ前記前車輪の機体後方側に、前記ステップ支持フレームとは別の前記運転部ステップを支持するステップ支持フレームが備えられている請求項1記載の水田作業機。
  3. 主フレームが、機体横幅方向中央部に位置して機体前後方向に沿って延びる状態で、且つ、前記ステップ支持フレームと連結される状態で備えられ、
    前記燃料フィルターが、前記主フレームに近接させた状態で機体横幅方向中央側に寄った位置に備えられている請求項1又は2記載の水田作業機。
  4. 運転座席の下側に位置するカバーが、前記運転部ステップに形成された開口を閉塞する状態と開放する状態とに開閉自在に設けられ、
    前記燃料フィルターが前記開口の外周部の近傍位置に備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機。
  5. 運転座席の下側に位置するカバーが、前記運転部ステップに形成された開口を閉塞する状態と開放する状態とに開閉自在に設けられ、
    前記燃料フィルターが平面視で前記開口と重複する位置に備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機。
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