JP2003291853A - 作業機の機体構造 - Google Patents

作業機の機体構造

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JP2003291853A
JP2003291853A JP2002096204A JP2002096204A JP2003291853A JP 2003291853 A JP2003291853 A JP 2003291853A JP 2002096204 A JP2002096204 A JP 2002096204A JP 2002096204 A JP2002096204 A JP 2002096204A JP 2003291853 A JP2003291853 A JP 2003291853A
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JP
Japan
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support frame
frame
spare seedling
fuel tank
seedling
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Application number
JP2002096204A
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English (en)
Inventor
Makoto Yasuda
安田  真
Tatsuya Sakai
達哉 酒井
Hiroto Kimura
木村  浩人
Shoichi Nakamura
正一 中村
Hiroaki Kitai
浩昭 北井
Yusuke Kishioka
雄介 岸岡
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス性を損なうなどの不具合を招く
ことなくステップの撓みを防止する。 【解決手段】 前後方向に分割されたステップ27の分
割部を支持する横向きの支持フレーム31を主フレーム
21から延設し、前部側のステップ29を支持する前ス
テップ支持フレーム32を支持フレーム31から前方に
向けて延設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機の機体構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】〔第1の従来技術〕従来、作業機の機体
構造においては、前後方向に分割されたステップの支持
を、主フレームから横向きに延設された複数の支持フレ
ームで行うようにしていた。
【0003】〔第2の従来技術〕従来、作業機の機体構
造においては、予備苗支持フレームに、予備苗支持フレ
ームから機体外側方に向かう外向き姿勢での予備苗載台
の取り付けを可能にする複数の取付部が上下方向に所定
間隔を隔てる状態で形成されていた。
【0004】〔第3の従来技術〕従来、作業機の機体構
造においては、複数の予備苗載台を装備する予備苗支持
フレームをU字状に屈曲形成し、その両端部を前後方向
に所定間隔を隔てる状態で主フレームに連結すること
で、予備苗支持フレーム自体が、多数の予備苗載台を装
備できる高い強度を有するようにしていた。
【0005】〔第4の従来技術〕従来、作業機の機体構
造においては、後車軸ケースを、機体フレームに支軸を
介してローリング可能に支持される横向きの筒状ケース
部と、その左右両端に連結される減速ケース部とから門
形に形成していた。
【0006】〔第5の従来技術〕従来、作業機の機体構
造においては、燃料タンクに接続される燃料ポンプ及び
燃料フィルタを機体フレームに取り付けるようにしてい
た。
【0007】〔第6の従来技術〕従来、作業機の機体構
造においては、燃料タンクを機体前部のエンジンボンネ
ット内に装備することが一般的に行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した第1の従来技
術によると、ステップを支持する複数の支持フレームの
配設間隔を大きくすると、その支持フレーム間に位置す
るステップ部分を作業者が踏み付けた際にそのステップ
部分が撓む不具合を招く場合があり、この不具合を未然
に回避するために支持フレームの配設間隔を小さくする
と、その分、支持フレームの本数が増えて製作に手間が
掛かる不都合や機体が重くなる不都合を招くようになっ
ていた。しかも、作業機は、重心は低くしながら搭乗位
置を高くするために、エンジンなどを支持する主フレー
ムよりもステップを高い位置に配設することが多く、そ
のため、横向きの支持フレームは、下方の主フレームと
上方のステップとにわたるように架設されることから、
上記のように支持フレームの配設間隔を小さくすると、
ステップと主フレームとの間に位置する機器などに対す
るメンテナンスが行い難くなる不都合をも招くようにな
っていた。
【0009】前述した第2の従来技術によると、予備苗
支持フレームに予備苗載台を増設して作業効率の向上を
図るためには、予備苗支持フレームの上下長さを長くし
なければならないことから、機体の安定性が悪くなる不
都合を招くようになっていた。
【0010】前述した第3の従来技術によると、予備苗
支持フレーム自体の構成に創意工夫を凝らして強度の向
上を図ることで、既に予備苗支持フレームに多数の予備
苗載台を装備できるようにしていることから、予備苗支
持フレームに装備される予備苗載台を更に増やして作業
効率の向上を図ることが、予備苗支持フレームの強度の
面から困難になっていた。ちなみに、主フレームから予
備苗支持フレームにわたって補強フレームを架設するこ
とで予備苗支持フレームの強度を高めることも考えられ
るが、予備苗支持フレームは、機体の前部に搭載された
エンジンの左右に配設されることが一般的には多いこと
から、補強フレームによってエンジンやその周辺のメン
テナンスが行い難くなる不都合を招くようになる。
【0011】前述した第4の従来技術によると、後輪が
装着される左右の減速ケース部間で発生する捻りなどに
起因した後車軸ケースの破損を招く虞があった。
【0012】前述した第5の従来技術によると、機体フ
レームに燃料タンクを組み付けた後、燃料タンク配設箇
所周辺の狭い作業スペースにおいて、燃料ポンプ及び燃
料フィルタの機体フレームに対する取り付け並びに燃料
タンクに対する接続を行わなければならないことから、
燃料ポンプ及び燃料フィルタの組み付けやメンテナンス
が行い難くなっていた。
【0013】前述した第6の従来技術によると、エンジ
ンボンネット内においてエンジンからの熱が燃料タンク
に及ばないようにするための構造的な工夫を凝らす必要
が生じるとともに、エンジンボンネットが嵩高になって
視界が悪くなる不都合を招くようになっていた。
【0014】本発明における第1の目的は、メンテナン
ス性を損なうなどの不具合を招くことなくステップの撓
みを防止することにあり、第2の目的は、機体の安定性
の低下を回避しながら予備苗載台の増設による作業効率
の向上を図れるようにすることにあり、第3の目的は、
メンテナンス性を損なうことなく予備苗支持フレームの
補強を行えるようにすることにあり、第4の目的は、左
右の減速ケース部間で発生する捻りに起因した後車軸ケ
ースの破損を防止することにあり、第5の目的は、燃料
ポンプ及び燃料フィルタの組み付け性やメンテナンス性
の向上を図れるようにすることにあり、第6の目的は、
構成の簡素化を図るとともにエンジンボンネットの大型
化に起因した視界の低下を抑制できるようにすることに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明
では、前後方向に分割されたステップの分割部を支持す
る横向きの支持フレームを主フレームから延設し、前部
側のステップを支持する前ステップ支持フレームを前記
支持フレームから前方に向けて延設した。
【0016】〔作用〕上記請求項1に記載の発明による
と、前後方向に分割されたステップの分割部となる前側
のステップの後端部と後側のステップの前端部とが横向
きの支持フレームで支持されるようになり、前側のステ
ップにおける分割部から前側のステップ部分が前ステッ
プ支持フレームで支持されるようになり、これによっ
て、前側のステップにおける分割部から前側のステップ
部分を作業者が踏み付けた際にそのステップ部分が撓む
不具合の発生を未然に回避できるようになる。
【0017】つまり、単に主フレームから複数の横向き
の支持フレームを延設するのではなく、横向きの支持フ
レームは、ステップの分割部を支持するように主フレー
ムから合理的に延設し、その横向きの支持フレームから
前方に向けて前ステップ支持フレームを延設すること
で、前側のステップにおける分割部から前側のステップ
部分を作業者が踏み付けた際のステップ部分の撓みを阻
止することから、支持フレームの本数が増えることに起
因した製作の複雑化や機体の重量化を回避できるように
なり、又、主フレームから複数の横向きの支持フレーム
を延設する場合に比較して、下方の主フレームと上方の
ステップとにわたるフレーム部分が大幅に減少すること
から、ステップと主フレームとの間に位置する機器など
に対するメンテナンスが格段に行い易くなる。
【0018】〔効果〕従って、製作の複雑化や機体の重
量化を招くことなく、又、メンテナンス性を損なうこと
なく、ステップの撓みを防止できるようになった。
【0019】〔構成〕前述した第2の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項2に記載の発明では、走行機
体の左右両側箇所に立設された予備苗支持フレームに、
前記予備苗支持フレームから機体外側方に向かう外向き
姿勢での予備苗載台の取り付けを可能にする複数の第1
取付部を上下方向に所定間隔を隔てて形成し、かつ、前
記予備苗支持フレームから機体内側方に向かう内向き姿
勢での前記予備苗載台の取り付けを可能にする第2取付
部を各第1取付部の上下いずれか一方に隣接形成した。
【0020】〔作用〕上記請求項2に記載の発明による
と、各第1取付部に予備苗載台を取り付けることで、予
備苗支持フレームに複数の予備苗載台を、予備苗支持フ
レームから機体外側方に向かう外向き姿勢で上下方向に
所定間隔を隔てる状態に装備することができ、又、各第
2取付部に予備苗載台を取り付けることで、予備苗支持
フレームに複数の予備苗載台を、予備苗支持フレームか
ら機体内側方に向かう内向き姿勢で上下方向に所定間隔
を隔てる状態に装備することができ、更に、各第1取付
部及び第2取付部に予備苗載台を取り付けることで、予
備苗支持フレームに複数の予備苗載台を、予備苗支持フ
レームから機体外側方に向かう外向き姿勢と予備苗支持
フレームから機体内側方に向かう内向き姿勢とに、同じ
姿勢のものが上下方向に所定間隔を隔てる状態で、か
つ、異なる姿勢の対応するものが隣接する状態に装備す
ることができるようになる。
【0021】つまり、予備苗支持フレームに複数の予備
苗載台を外向き姿勢で装備する状態と内向き姿勢で装備
する状態とを選択できる上に、予備苗支持フレームの上
下長さを長くすることなく、又、各予備苗載台の上下間
隔を小さくすることなく、予備苗支持フレームに装備す
る予備苗載台を倍増させることができるようになり、も
って、作業状況や作業者の好みに応じて予備苗支持フレ
ームに対する予備苗載台の装備位置を変更することがで
きる上に、機体の安定性が低下する不都合や各予備苗載
台に対する予備苗の出し入れが行い難くなる不都合を招
くことなく、予備苗載台の増設による作業効率の向上を
図れるようになる。
【0022】〔効果〕従って、予備苗載台の装備位置を
変更することによる作業性の向上を図れる上に、機体の
安定性や作業性の低下を招くことなく予備苗載台の増設
による作業効率の向上を図れるようになった。
【0023】〔構成〕前述した第3の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項3に記載の発明では、走行機
体の前端に装備したバンパから前記走行機体の前部左右
両側箇所に立設された予備苗支持フレームにわたって補
強フレームを架設した。
【0024】〔作用〕上記請求項3に記載の発明による
と、主フレームからではなく、機体の前端に装備したバ
ンパから補強フレームを延設することから、機体の前部
に搭載されたエンジンやその周辺のメンテナンスが行い
難くなる不都合を招くことなく予備苗支持フレームを補
強することができ、予備苗支持フレームに対する予備苗
載台の増設を可能にすることができるようになる。
【0025】又、補強フレームを機体の前から乗降する
際の足掛けに利用することができ、もって、機体の前か
らの乗降を行い易くすることができるようになる。
【0026】〔効果〕従って、メンテナンス性を損なう
ことなく予備苗載台の増設による作業効率の向上を図れ
るとともに、機体に対する前からの乗降性の向上をも図
れるようになった。
【0027】〔構成〕前述した第4の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項4に記載の発明では、後車軸
ケースにおける左右の減速ケース部にわたって架設され
るとともに、前記後車軸ケースをローリング可能に支持
する支軸に支持される補強フレームを設けた。
【0028】〔作用〕上記請求項4に記載の発明による
と、補強フレームによって、後車軸ケースにおける後輪
が装着される左右の減速ケース部間の補強を効果的に行
えるようになり、後車軸ケースを、左右の減速ケース部
間で発生する捻りなどに十分に耐え得る高い強度を有す
るものにすることができるようになる。
【0029】〔効果〕従って、左右の減速ケース部間で
発生する捻りなどに起因した後車軸ケースの破損を効果
的に防止できるようになった。
【0030】〔構成〕前述した第5の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項5に記載の発明では、燃料ポ
ンプと燃料フィルタとが接続装備された燃料タンクを機
体フレームに取り付けた。
【0031】〔作用〕上記請求項5に記載の発明による
と、燃料タンクを機体フレームに取り付ける前に、燃料
タンクに燃料ポンプと燃料フィルタとを接続装備するこ
とから、燃料タンクに対する燃料ポンプ及び燃料フィル
タの接続や取り付けは広い作業空間で容易に行えるよう
になり、その後、その燃料タンクを機体フレームに組み
付けることで、機体フレームに対する燃料ポンプ及び燃
料フィルタの組み付けを行えるようになり、又、燃料タ
ンクを機体フレームから取り外すことで、燃料フィルタ
におけるフィルタエレメントの交換などのメンテナンス
を広い作業空間で容易に行えるようになる。
【0032】つまり、機体フレームに燃料タンクを組み
付けた後、燃料ポンプ及び燃料フィルタの機体フレーム
に対する取り付けや燃料タンクに対する接続を行う場合
のように、燃料タンク配設箇所周辺の狭い作業スペース
において、燃料ポンプ及び燃料フィルタの組み付けやメ
ンテナンスを行う必要がない。
【0033】〔効果〕従って、燃料ポンプ及び燃料フィ
ルタの組み付け性やメンテナンス性の向上を図れるよう
になった。
【0034】〔構成〕前述した第6の目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項6に記載の発明では、一端側
上部に給油口が、他端側底部に排油口が形成された扁平
形状の燃料タンクを、走行機体におけるステップの左右
一側部下方に、他端側ほど低くなる傾斜姿勢で装備し
た。
【0035】〔作用〕上記請求項6に記載の発明による
と、エンジンボンネット内に燃料タンクを配備する場合
に要する、エンジンボンネット内においてエンジンから
の熱が燃料タンクに及ばないようにするための構造的な
工夫を不要にすることができ、又、エンジンボンネット
内に燃料タンクを配備することでエンジンボンネットが
嵩高になることに起因した視界の悪化を回避できるよう
になる。
【0036】又、燃料タンクを扁平形状にすることで、
比較的に地面からの距離の小さいステップの下方への燃
料タンクの配備を可能にすることができ、更に、燃料タ
ンクを排油口が形成された他端側ほど低くなる傾斜姿勢
で装備することで、機体が大きく傾動した際に排油口か
ら空気が入り込むエアかみを防止できるようになる。
【0037】〔効果〕従って、燃料タンクの配置、形
状、及び配設姿勢に創意工夫を凝らすことで、エアかみ
の発生を招くことなく、エンジンボンネット内の構成の
簡素化を図れるとともにエンジンボンネットの大型化に
起因した視界の低下を抑制できるようになった。
【0038】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である乗用
形田植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗
用形に構成された走行機体1の後部に、油圧シリンダ2
の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して苗植付装置
4を昇降自在に連結することによって構成されている。
【0039】図1〜4に示すように、走行機体1は、そ
の前部に搭載された水冷式のディーゼルエンジン5から
の動力を、ベルト式伝動装置6、静油圧式無段変速装置
7、及びミッションケース8内に装備されたギヤ式変速
装置9などを介して左右の前輪10及び後輪11に伝達
する四輪駆動形式に構成され、その中央部には、左右の
前輪10を操向するステアリングホイール12や運転座
席13などを備えた搭乗運転部14が形成されている。
【0040】苗植付装置4は、機体の走行に伴って各整
地フロート15が苗植え付け箇所を前もって整地する一
方で、静油圧式無段変速装置7及びギヤ式変速装置9に
よる変速後の動力が動力分配装置16に伝達され、動力
分配装置16からの分配動力で、苗載台17が左右方向
に一定ストロークで往復駆動されるとともに、ロータリ
式の各植付機構18が、苗載台17の下端から苗を所定
量ずつ取り出して圃場に植え付ける植え付け作動を行う
ように構成されている。
【0041】図1〜5に示すように、走行機体1は、ミ
ッションケース8、ミッションケース8から前方に向け
て延設された左右一対の第1フレーム19、及び、ミッ
ションケース8から後方に向けて延設された左右一対の
第2フレーム20、などによって主フレーム21が構成
され、その左右の第1フレーム19に、前後一対のエン
ジン支持フレーム22及び前後2個ずつのマウントゴム
23を介してエンジン5が支持されている。エンジン5
は、その後方に立設された冷却用の電動ファン24を備
えたラジエータ25とともにエンジンボンネット26で
覆われるようになっている。
【0042】図1〜7に示すように、走行機体1にはス
テップ27が敷設されており、このステップ27は、搭
乗運転部14の足元位置に敷設される搭乗ステップ28
と、搭乗運転部14に対する機体前方からの乗降を可能
にするためにエンジンボンネット26の左右に敷設され
る乗降ステップ29と、搭乗ステップ28と左右の乗降
ステップ29との間に敷設される幅狭の中間ステップ3
0とに、前後方向に3分割され、左右の中間ステップ3
0と搭乗ステップ28における左右の前端部と左右の各
乗降ステップ29の後端部とが、左右の各主フレーム2
1から延設された横向きの支持フレーム31によって支
持され、各支持フレーム31から前方に向けて延設した
前ステップ支持フレーム32によって各乗降ステップ2
9の左右中間部が支持され、左右の主フレーム21から
延設された支持枠33によって搭乗ステップ28の略全
域が支持されるようになっている。各前ステップ支持フ
レーム32は、その前端が、U字状に屈曲形成された状
態で各乗降ステップ29の横外側方に立設された左右の
予備苗支持フレーム34における左右の各主フレーム2
1に連結された前端部35に連結されるようにくの字状
に屈曲形成されている。
【0043】つまり、上記の構成から、左右の各乗降ス
テップ29を作業者が踏み付けた際に発生する虞のある
各乗降ステップ29の撓みを、左右の各前ステップ支持
フレーム32によって阻止することができ、又、各乗降
ステップ29の下方空間を大きく開放することができ
て、その下方空間からのエンジン5やベルト式伝動装置
6などに対するメンテナンス性の向上を図れるようにな
っている。
【0044】図1、図2及び図5に示すように、ステッ
プ27の左右及び後方には、左右の各予備苗支持フレー
ム34に装備された複数の予備苗載台36から苗載台1
7への苗補給を行い易くするための拡張用のステップ3
7が連接され、この拡張用のステップ37の後端部に
は、予備苗載台36から苗載台17への苗補給の際に手
摺りとして利用することができ、又、予備苗のすくい板
を載せることで、苗載台17に苗補給する際のすくい板
から苗載台17への予備苗の移動を簡単かつ円滑にする
ことができ、更に、2人乗り作業時には補助作業者の腰
掛けとして利用することが可能な門形のガード部材38
が拡張用のステップ37の左右両端部にわたって立設さ
れている。
【0045】図1〜3及び図5に示すように、走行機体
1の前端に装備したバンパ39から左右の予備苗支持フ
レーム34にわたって補強フレーム40が架設されてお
り、これによって、各乗降ステップ29の下方空間を大
きく開放して、その下方空間からのエンジン5やベルト
式伝動装置6などに対するメンテナンスを行い易い状態
を維持しながら、左右の予備苗支持フレーム34を、よ
り多数の予備苗載台36の装備が可能な高い強度まで高
めることができ、又、補強フレーム40を機体前方から
乗降する際の足掛けに利用できることから機体前方から
の乗降が行い易くなり、更に、正面視においてデザイン
的な力強さを備えさせることができて外観の向上をも図
れるようになっている。
【0046】図5及び図8に示すように、左右の予備苗
支持フレーム34には、予備苗支持フレーム34から機
体外側方に向かう外向き姿勢での予備苗載台36のピン
41による取り付けを可能にする複数の第1取付部42
としての第1取付孔42が上下方向に所定間隔を隔てて
形成され、かつ、予備苗支持フレーム34から機体内側
方に向かう内向き姿勢での予備苗載台36のピン41に
よる取り付けを可能にする第2取付部43としての第2
取付孔43が各第1取付孔42の下方に隣接形成されて
いる。
【0047】この構成から、各第1取付孔42にピン4
1を介して予備苗載台36を取り付けるようにすれば、
予備苗支持フレーム34に複数の予備苗載台36を、予
備苗支持フレーム34から機体外側方に向かう外向き姿
勢で上下方向に所定間隔を隔てる状態(図5の実線で示
す状態)に装備することができ、又、各第2取付孔43
にピン41を介して予備苗載台36を取り付けるように
すれば、予備苗支持フレーム34に複数の予備苗載台3
6を、予備苗支持フレーム34から機体内側方に向かう
内向き姿勢で上下方向に所定間隔を隔てる状態(図5の
仮想線で示す状態)に装備することができ、更に、各第
1取付孔42及び第2取付孔43に予備苗載台36を取
り付けるようにすれば、予備苗支持フレーム34に複数
の予備苗載台36を、予備苗支持フレーム34から機体
外側方に向かう外向き姿勢と予備苗支持フレーム34か
ら機体内側方に向かう内向き姿勢とに、同じ姿勢のもの
が上下方向に所定間隔を隔てる状態で、かつ、異なる姿
勢の対応するものが隣接する状態(図5の実線と仮想線
の双方で示す状態)に装備することができるようになっ
ている。
【0048】つまり、予備苗支持フレーム34に複数の
予備苗載台36を外向き姿勢で装備する状態と内向き姿
勢で装備する状態とを選択できる上に、予備苗支持フレ
ーム34の上下長さを長くすることなく、又、各予備苗
載台36の上下間隔を小さくすることなく、予備苗支持
フレーム34に装備する予備苗載台36を倍増させるこ
とができるようになり、もって、作業状況や作業者の好
みに応じて予備苗支持フレーム34に対する予備苗載台
36の装備位置を変更することができる上に、機体の安
定性が低下する不都合や各予備苗載台36に対する予備
苗の出し入れが行い難くなる不都合を招くことなく、予
備苗載台36の増設による作業効率の向上を図れるよう
になっている。
【0049】図2、図9及び図10に示すように、ステ
ップ27,37における右側ステップ部の下方には、右
端側上部に給油口44が、左端側底部に排油口45が形
成された扁平形状の燃料タンク46が、左端側ほど低く
なる傾斜姿勢で装備されている。燃料タンク46には、
燃料タンク46を機体フレーム47の一つである支持枠
33に連結するための前後一対のブラケット48が装備
され、その後側のブラケット48に、排油口45に油圧
ホース49を介して接続される燃料フィルタ50と燃料
ポンプ51とが連結装備されている。
【0050】つまり、燃料タンク46を扁平形状にする
ことで、比較的に地面からの距離の小さいステップ2
7,37の下方への燃料タンク46の配備を可能にする
ことができ、又、ステップ27,37の下方に燃料タン
ク46を配備したことによって、エンジンボンネット2
6内に燃料タンク46を配備する場合に要する、エンジ
ンボンネット26内においてエンジン5からの熱が燃料
タンク46に及ばないようにするための構造的な工夫を
不要にすることができる上に、エンジンボンネット26
内への燃料タンク46の配備によってエンジンボンネッ
ト26が嵩高になることに起因した視界の悪化を回避す
ることができて、搭乗運転部14からの機体前下方の作
業地に対する見通しなどが良くなることから、条合わせ
などの作業性の向上を図れるようになり、更に、燃料タ
ンク46を排油口45が形成された左端側ほど低くなる
傾斜姿勢で装備することで、機体が大きく傾動した際に
排油口45から空気が入り込むエアかみを防止できるよ
うになっている。
【0051】しかも、機体フレーム47に燃料タンク4
6を取り付ける前の段階で、燃料フィルタ50と燃料ポ
ンプ51とを燃料タンク46に接続装備することから、
燃料タンク46に対する燃料フィルタ50及び燃料ポン
プ51の接続や取り付けを広い作業空間で行えるように
なり、その後、その燃料タンク46を機体フレーム47
に組み付けることで、機体フレーム47に対する燃料フ
ィルタ50及び燃料ポンプ51の組み付けを行えるよう
になり、又、燃料タンク46を機体フレーム47から取
り外すことで、燃料フィルタ50におけるフィルタエレ
メントの交換などのメンテナンスを広い作業空間で行え
るようになり、もって、燃料フィルタ50及び燃料ポン
プ51の組み付け性やメンテナンス性の向上を図れるよ
うになっている。
【0052】尚、図2及び図10に示す符号52は、拡
張用のステップ37に開閉可能に装備された給油用の蓋
体を兼用するステップ部分であり、このステップ部分5
2を開いて、給油口44からキャップ53を取り外すこ
とで、燃料タンク46に対する給油を行えるようになっ
ている。
【0053】図1、図11及び図12に示すように、主
フレーム21の後端部には、後車軸ケース54をローリ
ング可能に支持する前後向きの支軸55を備えたフレー
ム枠56が装備されている。後車軸ケース54は、静油
圧式無段変速装置7及びギヤ式変速装置9による変速後
の動力が伝達される入力軸57を備えた筒状ケース部5
8と、筒状ケース部58の左右両端に連結される左右の
減速ケース部59とから構成され、入力軸57からの動
力を左右の後輪11に分配伝達する後輪伝動系として、
一対のベベルギヤ60、左右の伝動軸61、左右の減速
機構62、左右のクラッチ63、及びブレーキ64が内
蔵されている。
【0054】後車軸ケース54には、左右の減速ケース
部59にわたって架設されるとともに、後車軸ケース5
4をローリング可能に支持する支軸55に支持される補
強フレーム65が装備されており、この補強フレーム6
5によって、後車軸ケース54における左右の減速ケー
ス部59間の補強を効果的に行うことができて、左右の
減速ケース部59間で発生する捻りなどに起因した後車
軸ケース54の破損を効果的に防止できるようになって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用形田植機の全体側面図
【図2】走行機体の平面図
【図3】機体前部の構成を示す縦断側面図
【図4】機体前部の構成を示す横断平面図
【図5】乗用形田植機の正面図
【図6】前側のステップの支持構造を示す要部の平面図
【図7】前側のステップの支持構造を示す要部の縦断側
面図
【図8】予備苗載台の取り付け構造を示す要部の分解斜
視図
【図9】燃料タンクの取り付け構造を示す要部の縦断背
面図
【図10】燃料タンクの取り付け構造を示す要部の横断
平面図
【図11】後車軸ケースの補強構造を示す要部の横断平
面図
【図12】後車軸ケースの補強構造を示す要部の縦断側
面図
【符号の説明】
1 走行機体 21 主フレーム 27 ステップ 29 前部側のステップ 31 支持フレーム 32 前ステップ支持フレーム 34 予備苗支持フレーム 36 予備苗載台 37 ステップ 39 バンパ 40 補強フレーム 42 第1取付部 43 第2取付部 44 給油口 45 排油口 46 燃料タンク 47 機体フレーム 50 燃料フィルタ 51 燃料ポンプ 54 後車軸ケース 55 支軸 59 減速ケース部 65 補強フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 19/44 B60K 15/02 B (72)発明者 木村 浩人 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中村 正一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 北井 浩昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 岸岡 雄介 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B064 AA05 AA07 CA02 CA11 CA19 CA24 CB01 3D003 AA01 AA15 BB13 CA18 CA20 DA02 DA07 DA14 3D038 CA14 CA15 CB05 CC06 CC07 CD01 CD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に分割されたステップの分割部
    を支持する横向きの支持フレームを主フレームから延設
    し、前部側のステップを支持する前ステップ支持フレー
    ムを前記支持フレームから前方に向けて延設してある作
    業機の機体構造。
  2. 【請求項2】 走行機体の左右両側箇所に立設された予
    備苗支持フレームに、前記予備苗支持フレームから機体
    外側方に向かう外向き姿勢での予備苗載台の取り付けを
    可能にする複数の第1取付部を上下方向に所定間隔を隔
    てて形成し、かつ、前記予備苗支持フレームから機体内
    側方に向かう内向き姿勢での前記予備苗載台の取り付け
    を可能にする第2取付部を各第1取付部の上下いずれか
    一方に隣接形成してある作業機の機体構造。
  3. 【請求項3】 走行機体の前端に装備したバンパから前
    記走行機体の前部左右両側箇所に立設された予備苗支持
    フレームにわたって補強フレームを架設してある作業機
    の機体構造。
  4. 【請求項4】 後車軸ケースにおける左右の減速ケース
    部にわたって架設されるとともに、前記後車軸ケースを
    ローリング可能に支持する支軸に支持される補強フレー
    ムを設けてある作業機の機体構造。
  5. 【請求項5】 燃料ポンプと燃料フィルタとが接続装備
    された燃料タンクを機体フレームに取り付けてある作業
    機の機体構造。
  6. 【請求項6】 一端側上部に給油口が、他端側底部に排
    油口が形成された扁平形状の燃料タンクを、走行機体に
    おけるステップの左右一側部下方に、他端側ほど低くな
    る傾斜姿勢で装備してある作業機の機体構造。
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