JP4773180B2 - 作業車の原動部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の前部に搭載した原動部を上方から覆うエンジンボンネットを備えた作業車の原動部構造に関する。
上記のような作業車の原動部構造としては、エンジンボンネットの前側にクランプ式の着脱構造を採用し、又、エンジンボンネットの後側に磁石式の着脱構造を採用して、エンジンボンネットを、エンジンやその前方に配備された前側ブラケットなどに固定された枠フレームに簡易着脱可能に装備したものや(例えば特許文献1参照)、車体の前端部を支点した前後方向への開閉揺動操作が可能となるようにエンジンボンネットを装備したものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平9−94010号公報(段落番号0011、図2〜5) 特開平11−189050号公報(段落番号0030、図2〜4)
エンジンボンネットを簡易着脱可能に装備した場合には、エンジンやその周辺部の上方を大きく開放できることから、エンジンやその周辺部に配備された各種機器に対する上方からのメンテナンスが行い易くなるものの、作業空間が大きく確保された車体前方側となるエンジンの前方には、枠フレームを支持する前側ブラケットが残ることからエンジンやその周辺機器に対する前方からのメンテナンスが行い難く、又、取り外したエンジンボンネットを仮置きする位置まで運ぶ手間を要することになる。
一方、エンジンボンネットを、車体の前端部を支点した前後方向への開閉揺動操作が可能となるように装備した場合には、取り外したエンジンボンネットを仮置き位置まで運ぶ手間がないものの、エンジンボンネットが、その開き位置では車体の前端部から上方や前方に向けて張り出すようになることから、作業空間が大きく確保された車体前方側からのエンジンやその周辺機器に対するメンテナンスが行い難く、特に、エンジンボンネットの開閉揺動支点部近傍に配備される機器に対するメンテナンス性が著しく低下することになる。
本発明の目的は、エンジンボンネットの開閉操作を容易に行えるようにしながら、エンジンボンネットを開いた状態では、エンジンやその周辺機器に対するメンテナンスを、作業空間が大きく確保された車体前方側から容易に行えるようにすることにある。
本発明のうちの請求項1に記載の発明では、エンジンボンネットを、車体の前部に配備した原動部を上方から覆う閉じ位置と、前記原動部から上方に離間する開き位置とにわたって、その後部に設定した左右向きの第1軸心周りに開閉揺動可能に装備し、前記原動部を前方から覆う前部カバーを、その上端部に設定した左右向きの第2軸心周りに前後揺動可能となるように、前記エンジンボンネットの前部に連結装備し、車体下部の所定位置に、前記前部カバーの下部の係合部との係合で前記エンジンボンネットを前記閉じ位置に保持する第1保持部を設けるとともに、車体上部の所定位置に前記エンジンボンネットを前記開き位置に保持する第2保持部を設けて、前記係合部と前記第1保持部との係合を解除して前記エンジンボンネットを前記閉じ位置から前記開き位置に揺動操作すると、前記係合部が前記第2軸心よりも下方に位置する上下位置関係を維持した状態のままで前記前部カバーが前記エンジンボンネットとともに上方に移動し、この移動後に前記上下位置関係を維持した状態のままで前記係合部を前記第2保持部に係合することで前記エンジンボンネットが前記開き位置に保持されるように構成してある。
この構成によると、エンジンボンネットを閉じ位置に向けて揺動操作しながら、前部カバーを、その下部が第1保持部に係合されるように揺動操作することで、エンジンボンネットを閉じ位置に保持することができる。そして、この閉じ状態では、エンジンやその周辺機器などが、エンジンボンネットによって上方から覆われ、前部カバーによって前方から覆われることから、エンジンやその周辺機器に対する泥や塵埃などの付着堆積などを防止できる。
又、エンジンボンネットを開き位置に向けて揺動操作しながら、前部カバーを、その下部が第2保持部に係合されるように揺動操作することで、エンジンボンネットを開き位置に保持することができる。そして、この開き状態では、エンジンボンネットが、エンジンやその周辺機器などの上方を車体前方側ほど大きく開放する前上がりの開き姿勢で固定され、かつ、前部カバーが、エンジンやその周辺機器などの前方を大きく開放する車体上方の所定位置に位置することから、エンジンやその周辺機器に対するメンテナンスを、作業空間が大きく確保された車体前方側から容易に行える。
つまり、エンジンボンネットを開閉揺動させることで、エンジンボンネットとともに前部カバーを、比較的簡単に閉じ位置と開き位置とにわたって移動させることができ、又、エンジンボンネットとともに移動する前部カバーの下部を第1保持部又は第2保持部に係合させることで、エンジンボンネットを簡単に閉じ位置や開き位置に保持することができる。そして、前部カバーを、エンジンボンネットを閉じ位置及び開き位置に保持する支持部材に兼用することから、専用の支持部材を設ける場合に比較して部品点数を削減できる。
従って、エンジンボンネットの開閉操作を容易に行えるようにしながら、エンジンボンネットを開いた状態では、エンジンやその周辺機器に対するメンテナンスを、作業空間が大きく確保された車体前方側から行えるメンテナンス性に優れたものにできる上に、部品の兼用化による構成の簡素化やコストの削減を図ることができる。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記エンジンボンネットを前記開き位置に保持した状態では、前記前部カバーの下部の係合部と前記第2保持部との係合位置が前記第2軸心よりも車体後方側に位置するように構成してある。
この構成によると、エンジンボンネットの開き位置では、前部カバーの下部の係合部と第2保持部との係合が、エンジンボンネットの重量などによってより確実に保持できることから、エンジンボンネットを開き位置での保持を安定して行えるようになり、エンジンやその周辺機器に対するメンテナンスが更に行い易くなる。
従って、構成の複雑化やコストの高騰を招くことなく、エンジンやその周辺機器に対するメンテナンス性の向上を更に図ることができる。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記原動部におけるエンジンの横一側方に、エンジン動力を下手側の伝動系に伝達する無端伝動帯利用の伝動装置と、マフラとを隣接配備し、前記伝動装置の横外方側を覆う伝動カバーと前記マフラとを、それらの単独での着脱が可能となるように、前記エンジンの横一側部に装着した支持部材に連結してある。
この構成によると、伝動装置などに対するメンテナンスを行う際には、マフラを取り外す手間を要することなく伝動カバーを取り外すことができ、又、マフラに対するメンテナンスを行う際には、伝動カバーを取り外す手間を要することなくマフラを取り外すことができる。
従って、伝動装置やマフラなどに対するメンテナンス性の向上を図れる。
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項3に記載の発明において、車体に対する前記エンジンの前後方向での位置調節を可能にする第1融通部を介して前記エンジンを車体に搭載し、車体に対する前記伝動カバーの前後方向での位置調節を可能にする第2融通部を介して前記伝動カバーを車体に連結してある。
この構成によると、車体に対するエンジン及び伝動カバーの連結を緩めることで、エンジンの車体に対する搭載位置の前後調節が可能となり、その前後調節を行うことで、エンジン動力を下手側の伝動系に伝達する無端伝動帯利用の伝動装置における無端伝動帯のテンション調節を行える。
つまり、エンジン側の支持部材と車体とに連結される伝動カバーを着脱する手間を要することなく、無端伝動帯のテンション調節を行える。
従って、無端伝動帯利用の伝動装置における無端伝動帯のテンション調節を行う際の作業性の向上を図れる。
図1には作業車の一例である歩行型田植機の全体左側面が示されており、この歩行型田植機は、車体フレーム1の前部に、空冷式でリコイルスタータ式のエンジン2を搭載し、そのエンジンからの走行用動力で駆動される一対の車輪3を車体フレーム1の左右に配備し、エンジンからの作業用動力で駆動される苗植付装置4を車体フレーム1の後部に装備し、その苗植付装置4の後方に操縦部5を備えて構成されている。
図1〜4に示すように、車体フレーム1は、シリンダヘッド2Aが前方に傾く前傾姿勢に設定された嵩低型のエンジン2が搭載されるエンジンフレーム6、エンジンフレーム6が前部に連結されたミッションケース7、ミッションケース7の後端部から後方に向けて延設された角鋼管などからなる主フレーム8、主フレーム8の後端部に連結された動力分配ケース9、動力分配ケース9の左右両側部から左右外方に向けて延設された丸鋼管などからなる左右の連結フレーム10、対応する連結フレーム10の延出端部に連結された左右の植付伝動ケース11、及び、動力分配ケース9から後上方に向けて延設されたハンドルフレーム12、などによって構成されている。
ミッションケース7の左右両側部には、それら左右の対応する側部から後方に向けて延出する状態となる一対の走行伝動ケース13が、ミッションケース7の下部に配備された走行用の出力軸7Aを支点とした上下揺動が可能となるように連結され、それらの各走行伝動ケース13の遊端部に対応する車輪3が駆動可能に装備され、この構成から、左右の各車輪3は、車体フレーム1に対する上下方向への変位が許容されている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置4は、4条分のマット状苗を載置するように形成された苗載台14が、横送り機構(図示せず)の作動で左右方向に一定ストロークで往復移動し、動力分配ケース9における下部側の左右両側と左右の各植付伝動ケース11における下部側の車体内方側とにそれぞれ配備したクランクアーム式の各植付機構15が、往復移動する苗載台14上の対応するマット状苗の下端部から所定量の苗を切り取って、左右に並設された3つの整地フロート16で整地された圃場泥部に植え付け、苗載台14が左右の各ストローク端に到達するごとに、縦送り機構17が作動して、苗載台14上の全マット状苗を所定ピッチで下方に縦送りするように構成されている。
図2〜6に示すように、エンジン2の出力軸2Bからの動力は、ベルト式伝動装置(無端伝動帯利用の伝動装置の一例)18を介してミッションケース7の入力軸7Bに伝達されている。
図示は省略するが、ミッションケース7の入力軸7Bに伝達された動力は、ミッションケース7に内装した主クラッチなどを介して、ミッションケース7に内装した変速装置に伝達され、この変速装置から出力される走行用動力が、ミッションケース7に内装した左右一対のサイドクラッチや、左右の走行伝動ケース13に内装した伝動軸やベベルギヤなどからなる軸式伝動装置などを介して左右の車輪3に伝達され、かつ、変速装置から出力される作業用動力が、主フレーム8に内装した伝動軸、及び、動力分配ケース9に内装したトルクリミッタや植付クラッチ、などを介して、動力分配ケース9の左右に配備した植付機構15を駆動する駆動軸に兼用される苗植付装置4の入力軸に伝達されている。
図示は省略するが、苗植付装置4の入力軸に伝達された作業用動力は、動力分配ケース9に内装したチェーン伝動式の動力分配機構に伝達され、この動力分配機構からの苗植え付け用動力が、左右の連結フレーム10に内装した伝動軸や、左右の植付伝動ケース11に内装したチェーン式伝動機構などを介して、左右の各植付伝動ケース11の車体内側方に配備した植付機構15を駆動する植付駆動軸に伝達され、かつ、動力分配機構からの苗送り用動力が、ギヤ式減速機構などを介して横送り機構の横送り軸に伝達され、横送り軸から取り出される縦送り用動力が縦送り機構17に伝達されている。
図1及び図2に示すように、操縦部5には、左右両端部に把持部19Aを備えた状態でハンドルフレーム12の上端部に連結された平面視コの字状の操縦ハンドル19、主クラッチに操作連係された主クラッチレバー20、変速装置に操作連係された変速レバー21、左右の対応するサイドクラッチに操作連係された左右のサイドクラッチレバー22、及び、ミッションケース7の上部に連結装備した昇降用の制御弁23に操作連係された昇降レバー24、などが装備されている。
左右のサイドクラッチレバー22は、対応する把持部19Aとの共握り操作が可能となるように対応する把持部19Aの下方に配備されており、旋回内側の車輪3への伝動を断って車体を方向転換させる旋回操作が行い易くなっている。
図1〜3及び図5〜7に示すように、制御弁23は、エンジン2の下方に配備された油圧式の昇降シリンダ25に対する作動油の流動を制御するものであり、その昇降シリンダ25の操作ロッド25Aの先端には、天秤アーム26が、縦向きの支軸27を支点にした前後方向への天秤揺動が可能となるように装備され、その天秤アーム26の左右の端部が、左右の走行伝動ケース13の揺動支点部に立設装備した連係アーム13Aの対応するものに、前後向きの連係部材28を介して操作連係されている。
つまり、昇降レバー24で制御弁23を操作して昇降シリンダ25を伸縮作動させることで、左右の走行伝動ケース13を上下方向に一体揺動させることができるとともに、左右の車輪3を、車体フレーム1に対して上下方向に一体変位させることができ、これによって、各整地フロート16が圃場泥面に接地する作業位置と、各整地フロート16が圃場泥面から離間する非作業位置とにわたって、車体を昇降させることができる。
そして、左右の走行伝動ケース13は、主フレーム8と左右中央に配置された整地フロート(センターフロート)16との間を通って左右の走行伝動ケース13に架設されたトーションバー29によって、それらの相対揺動が抑制されており、圃場耕盤の傾斜や起伏に起因して、左右いずれかの車輪3に対する接地反力が増大する場合には、その左右いずれかの車輪3に対する接地反力で、左右の走行伝動ケース13がトーションバー29の作用に抗して相対揺動変位することで、車体の左右方向での姿勢が水平姿勢又は略水平姿勢に維持され、又、左右いずれかの車輪3に対する接地反力が低下する場合には、走行伝動ケース13の作用で左右の走行伝動ケース13が相対揺動変位することで、車体の左右方向での姿勢が水平姿勢又は略水平姿勢に維持される。
つまり、左右の走行伝動ケース13、左右の連係部材28、天秤アーム26、及び、トーションバー29、などによって、車体の左右方向での姿勢を水平姿勢又は略水平姿勢に維持するローリング機構30が構成されている。
そして、ローリング機構30にトーションバー29を備えたことで、圃場の畦際などにおいて、各整地フロート16を接地させたままの状態で、旋回内側となるサイドクラッチレバー22を操作し、対応するサイドクラッチを切り状態に切り換えて旋回内側の車輪3に対する伝動を断ち、旋回外側の車輪3による推進力で車体を方向転換させる所謂スライドターンを行うようにしても、そのスライドターン時に発生する旋回外側の車輪3に対する推進反力に起因した旋回外側の車輪3の浮き上がりを、トーションバー29の作用で抑制できることから、車体をスライドターンさせながら、その左右方向での姿勢を水平姿勢や略水平姿勢に維持する操作が行い易くなり、畦際などにおける良好なスライドターンを容易かつ迅速に行える。
図3〜8に示すように、エンジンフレーム6は、ミッションケース7にボルト連結される左右一対の延出フレーム6Aに、それらの上端部同士にわたるようにベースプレート6Bを溶接して構成されており、左右の各延出フレーム6Aには、天秤アーム26が挿通される前後向きの長孔6aが形成され、ベースプレート6Bには、エンジン取り付け用で、エンジンフレーム6に対するエンジン2の前後方向での位置調節を可能にする前後向きの4つの長孔(第1融通部の一例)6bが形成されている。
エンジン2は、その各連結孔(図示せず)やエンジンフレーム6の各長孔6bに挿通されるボルト31Aにナット32などを螺合することでエンジンフレーム6に固定され、各ボルト31Aは、ベースプレート6Bと昇降シリンダ25との間に配備された連結プレート31に溶接装備されている。
つまり、各ナット32を緩めることで、車体に対するエンジン2の搭載位置を連結プレート31とともに前後方向に調節することができ、これによって、エンジン2の出力軸2Bとミッションケース7の入力軸7Bとを連動連結するベルト式伝動装置18のベルトテンションの調節を行える。
連結プレート31には、下方の昇降シリンダ25に向けて延出する垂下片31Bが屈曲形成されており、この垂下片31Bは、連結プレート31の各ボルト31Aから各ナット32を取り外した場合に、その下端が昇降シリンダ25に接当して、各ボルト31Aがエンジンフレーム6の各長孔6bに挿通する状態を維持する長さに設定されている。
これによって、例えば、エンジン2の交換などを行うために、連結プレート31の各ボルト31Aから各ナット32を取り外した場合には、垂下片31Bの下端が昇降シリンダ25に接当して、各ボルト31Aの対応するエンジンフレーム6の長孔6bからの抜け落ちを防止することで、連結プレート31の脱落が阻止されることになり、結果、連結プレート31の各ボルト31Aから各ナット32を取り外す必要のあるエンジン交換などを行う際のメンテナンス性の向上を図れる。
図2〜6及び図9に示すように、ベルト式伝動装置18は、エンジン2の出力軸2Bと一体回転する出力プーリ18A、ミッションケース7の入力軸7Bと一体回転する入力プーリ18B、及び、それらのプーリ18A,18Bにわたって回し掛けられた無端ベルト18C、などによって構成され、エンジンの右側方に隣接配備されるとともに、伝動カバー33によって覆われている。
伝動カバー33は、その前部側が、エンジン2の右側面に連結装備されたベースブラケット(支持部材の一例)34にボルト連結され、その後端に備えた連結片33Aがミッションケース7にボルト連結され、その連結片33Aには、ミッションケース7に対する伝動カバー33の前後方向での位置調節を可能にする前後向きの長孔(第2融通部)33aが形成されている。
この構成から、車体に対するエンジン2の搭載位置を前後方向に調節してベルト式伝動装置18のベルトテンションを調節する場合には、伝動カバー33の連結片33Aとミッションケース7とのボルト連結を緩めておくようにすれば、エンジン2とともに伝動カバー33が車体に対して前後方向に位置調節されることになり、結果、伝動カバー33を着脱する手間を要することなく、ベルト式伝動装置18のベルトテンションの調節を容易に行える。
ベルト式伝動装置18の右側方には、エンジン2に排気管35を介して接続されたマフラ36が隣接配備されており、このマフラ36は、ベースブラケット34にボルト連結された支持アーム37を介してベースブラケット34に支持されている。
支持アーム37は、その底面部37Aがベースブラケット34とのボルト連結部に使用され、その上横側面部37Bがマフラ36とのボルト連結部に使用されている。
ベースブラケット34は、ベルト式伝動装置18の出力プーリ18Aをエンジン側から覆う形状に形成され、その上面部34Aと前面部34Bとが伝動カバー取り付け用の連結部に使用され、その下面部34Cがマフラ支持用の連結部に使用されている。
伝動カバー33は、ベルト式伝動装置18の上方に形成されるエンジン2とマフラ36との隙間38を通すことが可能となるように、その下部側縁部33Bの左右幅が、上部側縁部33Cの左右幅よりも狭幅に形成されている。
つまり、上記の構成から、伝動カバー33は、ミッションケース7及びベースブラケット34に対する連結用の3つのボルト39〜41を回動操作することによって、又、マフラ36は、ベースブラケット34に対する支持アーム連結用の2つのボルト42、又は、支持アーム37に対する連結用のボルト43を回動操作し、かつ、エンジン2に対する排気管接続用のナット44を回動操作することによって、それぞれ単独で着脱できるようになっており、これによって、ベルト式伝動装置18などに対するメンテナンスを行う際には、マフラ36を取り外す手間を要することなく伝動カバー33を取り外すことができ、又、マフラ36に対するメンテナンスを行う際には、伝動カバー33を取り外す手間を要することなくマフラ36を取り外すことができ、結果、ベルト式伝動装置18やマフラ36などに対するメンテナンス性の向上を図ることができる。
図1、図3〜6及び図8に示すように、エンジン2の前部左側方箇所にはエアクリーナ45が配備され、エンジン2及びエアクリーナ45の前方には、複数の通気口46aが下向きに形成された板金製のカバープレート46Aを、略U字状に屈曲形成された丸棒鋼材からなるカバーフレーム46Bに装備して構成された前部カバー46が配備されている。
エンジン2及びミッションケース7の上方には、燃料タンク47が配備されるとともに、エンジン2やエアクリーナ45などが配備された原動部48、ミッションケース7、及びベルト式伝動装置18、などを上方から覆うエンジンボンネット49が装備されている。
燃料タンク46は、その前部が、エンジン2の上部にボルト連結したブラケット50に支持連結され、その後部が、動力分配ケース9と制御弁23とにわたって架設した補助フレーム51から上方に向けて延設した支持プレート52に支持連結されている。
エンジンボンネット49は、その前部にヘッドライト53が配備されるとともに、その後端部が、補助フレーム51に左右向きの支軸54を介して、左右向きの第1軸心P1周りに開閉揺動可能に連結されている。又、その前端内部に備えたブラケット55には、左右向きに屈曲させたカバーフレーム46Bの両端部46bが相対回動可能に支持されている。
つまり、エンジンボンネット49は、車体の前部に搭載したエンジン2などを上方から覆う閉じ位置と、エンジン2などの上方を開放するエンジン上方の開き位置とにわたる、その後部に設定した左右向きの第1軸心P1周りでの開閉揺動操作が可能となるように構成され、又、その前端部には、エンジンボンネット49とともに開閉揺動操作される前部カバー46が、前部カバー46の上端部に設定した左右向きの第2軸心P2周りに前後揺動可能に連結装備されている。
図10にも示すように、エンジンフレーム6の前端部には、前部カバー46におけるカバーフレーム46Bの下端部46cとの係合が可能となるように凹入形成された係合凹部(第1保持部Aの一例)56aを有する係合金具56が装備されるとともに、カバーフレーム46Bの下端部46cと係合金具56の係合凹部56aとの係合状態の保持を可能にする保持具57が配備されている。
保持具57は、車体の左方に向けて延出する操作アーム部57Aを操作することで、その保持プレート部57Bが、エンジンフレーム6の前端部に立設したボルト58を支点にして、カバーフレーム46Bの下端部46cと係合金具56の係合凹部56aとを係合状態に保持する保持位置と、その係合保持を解除する解除位置とにわたって移動し、又、ボルト58に挿通した皿バネ59、及び、ボルト58に螺合したナット60の作用で保持位置や解除位置に摩擦保持されるように構成されている。
ブラケット50は、エンジン2にボルト連結される前部側の前端部50Aが、エンジン2との間に、カバーフレーム46Bの下端部46cの前方からの係入を許容する係合凹部(第2保持部Bの一例)61を形成するように屈曲形成されている。又、係合凹部61の位置は、エンジンボンネット49の閉じ位置から開き位置への操作に伴って車体後方側に移動するエンジンボンネット49と前部カバー46との連結点である第2軸心P2よりも車体後方側に位置するように設定されている。
以上の構成から、エンジンボンネット49を開き位置から閉じ位置に向けて揺動操作し、前部カバー46におけるカバーフレーム46Bの下端部46cを、エンジンフレーム6の係合凹部56aに係合させた後、その係合状態が保持されるように保持具57を保持位置に揺動操作することで、エンジンボンネット49を、エンジンボンネット49がエンジン2などを上方から覆う閉じ姿勢となり、かつ、前部カバー46がエンジン2などを前方から覆う車体前方の所定位置に位置するようになる閉じ位置にて固定することができ、又、カバーフレーム46Bの下端部46cとエンジンフレーム6の係合凹部56aとの係合保持が解除されるように保持具57を解除位置に操作した後、エンジンボンネット49を閉じ位置から開き位置に向けて揺動操作し、カバーフレーム46Bの下端部46cを、エンジン2の上部とブラケット50の前端部50Aとの間に形成した係合凹部61に係合させることで、エンジンボンネット49を、エンジンボンネット49がエンジン2などの上方を車体前方側ほど大きく開放する前上がりの開き姿勢となり、かつ、前部カバー46がエンジン2などの前方を大きく開放する車体前部上方の所定位置に位置するようになる開き位置にて固定することができる。
つまり、エンジンボンネット49を開き位置に固定することで、エンジン2などの上方及び前方を大きく開放することができ、もって、エンジン2やエンジン周りのエアクリーナ45などに対するメンテナンスを、作業空間が大きく確保された作業の行い易い車体前方側から容易に行えるようになり、又、このような開閉構造において必要となっていたエンジンボンネット49を開き位置に保持するための支持部材に前部カバー46を有効利用し、かつ、その前部カバー46をエンジンボンネット49の閉じ位置での保持に有効利用し、更に、エンジン2や燃料タンク取り付け用のブラケット50を、エンジンボンネット49を開き位置に保持する前部カバー46の受け部材に有効利用することから、専用の支持部材や受け部材などを装備する場合に比較して構成の簡素化やコストの削減を図りながら、エンジン2やエンジン周りのエアクリーナ45などに対するメンテナンス性の向上を図ることができる。
又、エンジンボンネット49の開き位置では、前部カバー46の下端部46cとエンジン上部の係合凹部61との係合位置が、エンジンボンネット49と前部カバー46との連結点である第2軸心P2よりも車体後方側に位置することで、前部カバー46の下端部46cとエンジン上部の係合凹部61との係合が、エンジンボンネット49やヘッドライト53の重量などで保持されることから、エンジンボンネット49の開き位置での保持を安定して行える。
尚、図1、図3、図5及び図6に示す符号62は、エンジンフレーム6にボルト連結されたバランスウェイトである。
〔別実施形態〕
〔1〕作業車としては、歩行型管理機や歩行型草刈機あるいは乗用型田植機やトラクタなどであってもよい。
〔2〕原動部48としては、水冷式のエンジンやラジエータなどを備えて構成されたものであってもよい。
〔3〕エンジンボンネット49としては、樹脂製のものであってもよく、又、板金製のものであってもよい。
〔4〕前部カバー46としては、樹脂製のカバープレート46Aを採用したものであってもよい。
〔5〕図11に示すように、エンジンフレーム6におけるベースプレート6Bの前端部に形成した係合孔6cと係止片6dとで、前部カバー46の下端部46cとの係合でエンジンボンネット49を閉じ位置に保持する第1保持部Aを構成して、構成の簡素化及びコストの削減を図るようにしてもよい。
〔6〕ブラケット50の前端部50Aをクランプ状に形成して、前部カバー46の下端部46cとの係合でエンジンボンネット49を開き位置に保持する第2保持部Bを構成してもよい。
〔7〕無端伝動帯利用の伝動装置18として、ベルト式伝動装置18に代えてチェーン式伝動装置を採用するようにしてもよい。
歩行型田植機の全体左側面図 歩行型田植機の下部側の全体平面図 原動部周りの構成を示す要部の右側面図 原動部周りの構成を示す要部の正面図 エンジンボンネットの閉じ位置での保持状態を示す要部の縦断右側面図 エンジンボンネットの開き位置での保持状態を示す要部の縦断右側面図 原動部周りの構成を示す要部の横断平面図 エンジンフレームや前部カバーの構成などを示す要部の分解斜視図 伝動カバーやマフラの取り付け構造を示す要部の分解斜視図 エンジンボンネットの閉じ位置での保持構造を示す要部の横断平面図 別実施形態でのエンジンボンネットの閉じ位置での保持構造を示す要部の斜視図
符号の説明
2 エンジン
6b 第1融通部
18 伝動装置
33 伝動カバー
33a 第2融通部
34 支持部材
36 マフラ
46 前部カバー
46c 前部カバーの下部の係合部
48 原動部
49 エンジンボンネット
A 第1保持部
B 第2保持部
P1 第1軸心
P2 第2軸心

Claims (4)

  1. エンジンボンネットを、車体の前部に配備した原動部を上方から覆う閉じ位置と、前記原動部から上方に離間する開き位置とにわたって、その後部に設定した左右向きの第1軸心周りに開閉揺動可能に装備し、
    前記原動部を前方から覆う前部カバーを、その上端部に設定した左右向きの第2軸心周りに前後揺動可能となるように、前記エンジンボンネットの前部に連結装備し、
    車体下部の所定位置に、前記前部カバーの下部の係合部との係合で前記エンジンボンネットを前記閉じ位置に保持する第1保持部を設けるとともに、車体上部の所定位置に前記エンジンボンネットを前記開き位置に保持する第2保持部を設けて
    前記係合部と前記第1保持部との係合を解除して前記エンジンボンネットを前記閉じ位置から前記開き位置に揺動操作すると、前記係合部が前記第2軸心よりも下方に位置する上下位置関係を維持した状態のままで前記前部カバーが前記エンジンボンネットとともに上方に移動し、この移動後に前記上下位置関係を維持した状態のままで前記係合部を前記第2保持部に係合することで前記エンジンボンネットが前記開き位置に保持されるように構成してある作業車の原動部構造。
  2. 前記エンジンボンネットを前記開き位置に保持した状態では、前記前部カバーの下部の係合部と前記第2保持部との係合位置が前記第2軸心よりも車体後方側に位置するように構成してある請求項1に記載の作業車の原動部構造。
  3. 前記原動部におけるエンジンの横一側方に、エンジン動力を下手側の伝動系に伝達する無端伝動帯利用の伝動装置と、マフラとを隣接配備し、前記伝動装置の横外方側を覆う伝動カバーと前記マフラとを、それらの単独での着脱が可能となるように、前記エンジンの横一側部に装着した支持部材に連結してある請求項1又は2に記載の作業車の原動部構造。
  4. 車体に対する前記エンジンの前後方向での位置調節を可能にする第1融通部を介して前記エンジンを車体に搭載し、車体に対する前記伝動カバーの前後方向での位置調節を可能にする第2融通部を介して前記伝動カバーを車体に連結してある請求項3に記載の作業車の原動部構造。
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