JP5518379B2 - 電力供給装置 - Google Patents

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本発明は、発電機で発電された電力を負荷に供給する電力供給装置に関する。
従来より、発電機で発電された電力を負荷に供給する電力供給装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このような従来例に係る電力供給装置は、発電機と負荷とを断続するスイッチ素子を備える。
発電機の出力電圧は、図6に示すように、発電機の出力電流に応じて山状に変化する。具体的には、発電機の出力電圧は、発電機の出力電流が所定値以下の場合には、発電機の出力電流が増加するに従って上昇し、発電機の出力電流が所定値より大きい場合には、発電機の出力電流が増加するに従って低下する
ここで、発電機の出力電流は、スイッチ素子のデューティ比により制御できる。スイッチ素子のデューティ比とは、スイッチ素子がオン状態である期間をオン期間とすると、スイッチ素子のスイッチング周期に対するオン期間の比のことである。
以上より、発電機の出力電圧は、図6に示すように、スイッチ素子のデューティ比に応じて山状に変化する。具体的には、発電機の出力電圧は、スイッチ素子のデューティ比が特定値以下の場合には、スイッチ素子のデューティ比が増加するに従って上昇し、スイッチ素子のデューティ比が特定値より大きい場合には、スイッチ素子のデューティ比が増加するに従って低下する
そこで、発電機の出力電力を最大にするために、電力供給装置は、上述のスイッチ素子に加えて、発電機の出力電力を測定する出力電力測定部と、スイッチ素子のデューティ比を設定するデューティ比設定部と、デューティ比設定部により設定されたデューティ比でスイッチ素子を制御するスイッチ素子制御部と、を備える。出力電力測定部は、発電機の出力電圧を測定する出力電圧測定部と、発電機の出力電流を測定する出力電流測定部と、を備え、出力電圧測定部により測定された発電機の出力電圧と、出力電流測定部により測定された発電機の出力電流と、を乗算することで、発電機の出力電力を測定する。
以上の従来例に係る電力供給装置は、図7に示すように、出力電力測定部により測定された発電機の出力電力と、デューティ比設定部により設定されたデューティ比と、に基づいて、デューティ比設定部によりスイッチ素子のデューティ比を更新し、更新されたデューティ比でスイッチ素子制御部によりスイッチ素子を制御する。
図7は、従来例に係る電力供給装置におけるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。図7に示すデューティ比設定処理では、まず、図6のスイッチ素子のデューティ比が「0」である位置から見た場合に、発電機の出力電圧が山状の波形の頂点の手前(範囲M)または奥(範囲N)のどちらにあるのかを判別する(ステップS11〜S13)。次に、この判別結果に基づいてスイッチ素子のデューティ比を設定する(ステップS15またはステップS16)。
図7に戻って、ステップS11において、発電機の出力電力が増加しているか否かを判別する。具体的には、現在の時刻である時刻tにおいて出力電力測定部により測定した出力電力W(t)から、時刻tより以前の時刻(t−1)において出力電力測定部により測定した出力電力W(t−1)を減算して、減算結果が「0」以上の場合には、発電機の出力電力が増加していると判別し、減算結果が「0」未満の場合には、発電機の出力電力が減少していると判別する。そして、発電機の出力電力が増加していると判別した場合には、ステップS12に移り、発電機の出力電力が減少していると判別した場合には、ステップS13に移る。
ステップS12において、スイッチ素子のデューティ比が増加しているか否かを判別する。具体的には、時刻tにおいてデューティ比設定部により設定したスイッチ素子のデューティ比から、時刻(t−1)においてデューティ比設定部により設定したスイッチ素子のデューティ比を減算して、減算結果が「0」以上の場合には、スイッチ素子のデューティ比が増加していると判別し、減算結果が「0」未満の場合には、スイッチ素子のデューティ比が減少していると判別する。そして、スイッチ素子のデューティ比が増加していると判別した場合には、ステップS14に移り、スイッチ素子のデューティ比が減少していると判別した場合には、ステップS16に移る。
ステップS13において、上述のステップS12と同様に、スイッチ素子のデューティ比が増加しているか否かを判別する。そして、スイッチ素子のデューティ比が増加していると判別した場合には、ステップS16に移り、スイッチ素子のデューティ比が減少していると判別した場合には、ステップS14に移る。
ステップS14において、発電機の出力電圧が、発電機の出力電圧の目標となる目標電圧より低いか否かを判別する。具体的には、目標電圧Vrefから、時刻tにおいて出力電圧測定部により測定した出力電圧V(t)を減算して、減算結果が「0」以上の場合には、低いと判別し、減算結果が「0」未満の場合には、低くないと判別する。そして、低いと判別した場合には、ステップS15に移り、低くないと判別した場合には、ステップS16に移る。
ステップS15において、スイッチ素子のデューティ比を予め定められた所定値だけ増加させた値を、デューティ比設定部によりスイッチ素子のデューティ比として設定し、デューティ比設定処理を終了する。この処理によれば、スイッチ素子のデューティ比が更新され、予め定められた所定値だけ、スイッチ素子のデューティ比が増加する。
ステップS16において、スイッチ素子のデューティ比を予め定められた所定値だけ減少させた値を、デューティ比設定部によりスイッチ素子のデューティ比として設定し、デューティ比設定処理を終了する。この処理によれば、スイッチ素子のデューティ比が更新され、予め定められた所定値だけ、スイッチ素子のデューティ比が減少する。
特開2000−341997号公報 特開2003−167603号公報
上述のステップS15やステップS16の処理のように、従来例に係る電力供給装置では、発電機の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかによらず、予め定められた所定値だけ、スイッチ素子のデューティ比が増減する。
ここで、予め定められた所定値が大きくなるに従って、スイッチ素子のデューティ比の増加値および減少値の絶対値が大きくなり、発電機の出力電圧の変化が大きくなる。このため、予め定められた所定値を大きく設定するに従って、発電機の出力電圧が目標電圧から大きく離れている場合には、発電機の出力電圧が目標電圧になるまでの時間を短縮できるが、発電機の出力電圧が目標電圧に近い場合には、発電機の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離してしまう。
一方、予め定められた所定値が小さくなるに従って、スイッチ素子のデューティ比の増加値および減少値の絶対値が小さくなり、発電機の出力電圧の変化が小さくなる。このため、予め定められた所定値を小さく設定するに従って、発電機の出力電圧が目標値に近い場合には、発電機の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離するのを防止できるが、発電機の出力電圧が目標電圧から大きく離れている場合には、発電機の出力電圧が目標電圧になるまでの時間が長期化してしまう。
上述の課題を鑑み、本発明は、発電機の出力電圧が目標電圧になるまでの時間を短縮でき、かつ、発電機の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離するのを防止できる電力供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、発電機で発電された電力を負荷に供給する電力供給装置であって、前記発電機と前記負荷とを断続するスイッチ素子と、前記スイッチ素子の操作量を設定する操作量設定手段と、前記操作量設定手段により設定された操作量に基づいて、前記スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御手段と、前記発電機の出力電圧を測定する出力電圧測定手段と、を備え、前記操作量設定手段は、前記発電機から前記負荷に供給する電圧の目標である目標電圧と、前記出力電圧測定手段により測定された出力電圧と、を比較し、当該比較結果に応じて、前記設定する操作量の増加値および減少値を決定することを特徴とする電力供給装置を提案している。
この発明によれば、発電機で発電された電力を負荷に供給する電力供給装置に、発電機と負荷とを断続するスイッチ素子と、スイッチ素子の操作量を設定する操作量設定手段と、操作量設定手段により設定された操作量に基づいてスイッチ素子を制御するスイッチ素子制御手段と、発電機の出力電圧を測定する出力電圧測定手段と、を設けた。ここで、操作量設定手段は、発電機から負荷に供給する電圧の目標である目標電圧と、出力電圧測定手段により測定された出力電圧と、を比較し、比較結果に応じて、設定する操作量の増加値および減少値を決定する。
このため、発電機の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかに応じて、スイッチ素子の操作量の増加値および減少値を決定できる。したがって、例えば、発電機の出力電圧が目標電圧より小さくなるに従って、スイッチ素子の操作量の増加値を大きくし、発電機の出力電圧が目標電圧より大きくなるに従って、スイッチ素子の操作量の減少値を大きくする。これによれば、発電機の出力電圧が目標電圧から大きく離れている場合には、スイッチ素子の操作量の増加値および減少値の絶対値が大きくなり、発電機の出力電圧の変化が大きくなるので、発電機の出力電圧が目標電圧になるまでの時間を短縮できる。また、発電機の出力電圧が目標電圧に近い場合には、スイッチ素子の操作量の増加値および減少値の絶対値が小さくなり、発電機の出力電圧の変化が小さくなるので、発電機の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離するのを防止できる。
なお、スイッチ素子の操作量とは、例えば、スイッチ素子のデューティ比や、後述のスイッチ素子をオン状態にする信号の位相のことである。
(2)本発明は、(1)の電力供給装置について、前記操作量設定手段は、前記発電機の回転数に応じて、前記発電機から前記負荷に供給する電圧の目標である目標電圧を設定することを特徴とする電力供給装置を提案している。
ここで、発電機の出力電圧の最大値は、発電機の回転数に応じて変化する。そこで、この発明によれば、操作量設定手段により、発電機の回転数に応じて、発電機から負荷に供給する電圧の目標となる目標電圧を設定することとした。このため、発電機の回転数に応じて目標電圧を設定することで、発電機の回転数に応じてスイッチ素子の操作量の増加値および減少値を設定でき、発電機で発電された電力を負荷に供給する効率を向上できる。
本発明によれば、発電機の出力電圧が目標電圧になるまでの時間を短縮でき、かつ、発電機の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離するのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る電力供給装置を備える電力供給システムの回路図である。 前記電力供給装置の回路図である。 前記電力供給装置が備える制御部のブロック図である。 前記制御部によるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電力供給装置の回路図である。 発電機の出力電圧とスイッチ素子のデューティ比との関係を示す図である。 従来例に係る電力供給装置におけるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力供給装置1を備える電力供給システムAの回路図である。電力供給システムAは、電力供給装置1、発電機2、および負荷3を備える。
発電機2は、三相交流発電機であり、交流電力を発電する。負荷3は、バッテリであり、供給される直流電力を蓄える。
電力供給装置1は、発電機2および負荷3に接続され、発電機2で発電された交流電力を直流電力に整流して、負荷3に供給する。ここで、便宜上、図1に示すように、電力供給装置1と発電機2との接点を接点IN1、IN2、IN3とし、電力供給装置1と負荷3との接点を接点OUT1、OUT2とする。
図2は、電力供給装置1の回路図である。電力供給装置1は、発電機2で発電された交流電力を直流電力に整流する整流部11と、発電機2と負荷3とを断続するスイッチ素子Qと、スイッチ素子Qを制御する制御部12と、を備える。
スイッチ素子Qは、NチャネルMOSFETで構成され、ドレインには、整流部11を介して発電機2が接続され、ソースには、負荷3が接続され、ゲートには、制御部12が接続される。スイッチ素子Qがオン状態の場合には、整流部11およびオン状態のスイッチ素子Qを介して、発電機2と負荷3とが導通し、発電機2で発電された交流電力が整流部11により整流され、直流電力として負荷3に供給される。一方、スイッチ素子Qがオフ状態の場合には、発電機2と負荷3とが絶縁され、負荷3への直流電力の供給が停止される。
図3は、制御部12の構成を示すブロック図である。制御部12は、スイッチ素子Qの操作量としてのデューティ比を設定するデューティ比設定部121と、デューティ比設定部121により設定されたデューティ比に基づいてスイッチ素子Qを制御するスイッチ素子制御部122と、発電機2の出力電力を測定する出力電力測定部123と、を備える。出力電力測定部123は、発電機2の出力電圧を測定する出力電圧測定部123Aと、発電機2の出力電流を測定する出力電流測定部123Bと、を備え、出力電圧測定部123Aにより測定された出力電圧と、出力電流測定部123Bにより測定された出力電流と、を乗算することで、発電機2の出力電力を測定する。
発電機2から出力された交流電圧が整流部11により整流された直流電圧を、発電機2の出力電圧と呼ぶものとすると、制御部12は、発電機2の出力電圧が後述の目標電圧からどれだけ離れているかに応じて、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値を決定する。そして、発電機2の出力電圧および出力電流と、スイッチ素子Qのデューティ比と、決定した増加値および減少値と、に応じてスイッチ素子Qのデューティ比を設定し、設定したデューティ比で制御信号をスイッチ素子Qのゲートに供給する。このスイッチ素子Qのデューティ比を設定するデューティ比設定処理について、図4を用いて説明する。
図4は、制御部12によるデューティ比設定処理を示すフローチャートである。図4に示すデューティ比設定処理では、まず、図6のスイッチ素子Qのデューティ比が「0」である位置から見た場合に、発電機2の出力電圧が山状の波形の頂点の手前(範囲M)または奥(範囲N)のどちらにあるのかを判別する(ステップS1〜S3)。次に、この判別結果に基づいてスイッチ素子Qのデューティ比を設定する(ステップS4〜S9)。
図4に戻って、ステップS1において、発電機2の出力電力が増加しているか否かを判別する。具体的には、現在の時刻である時刻tにおいて出力電力測定部123により測定した出力電力W(t)から、時刻tより以前の時刻(t−1)において出力電力測定部123により測定した出力電力W(t−1)を減算して、減算結果が「0」以上の場合には、発電機2の出力電力が増加していると判別し、減算結果が「0」未満の場合には、発電機2の出力電力が減少していると判別する。そして、発電機2の出力電力が増加していると判別した場合には、ステップS2に移り、発電機2の出力電力が減少していると判別した場合には、ステップS3に移る。
ステップS2において、スイッチ素子Qのデューティ比が増加しているか否かを判別する。具体的には、デューティ比設定部121により、時刻tにおいてデューティ比設定部121により設定したスイッチ素子Qのデューティ比から、時刻(t−1)においてデューティ比設定部121により設定したスイッチ素子Qのデューティ比を減算して、減算結果が「0」以上の場合には、スイッチ素子Qのデューティ比が増加していると判別し、減算結果が「0」未満の場合には、スイッチ素子Qのデューティ比が減少していると判別する。そして、スイッチ素子Qのデューティ比が増加していると判別した場合には、ステップS4に移り、スイッチ素子Qのデューティ比が減少していると判別した場合には、ステップS7に移る。
ステップS3において、上述のステップS2と同様に、スイッチ素子Qのデューティ比が増加しているか否かを判別する。そして、スイッチ素子Qのデューティ比が増加していると判別した場合には、ステップS7に移り、スイッチ素子Qのデューティ比が減少していると判別した場合には、ステップS4に移る。
ステップS4において、デューティ比設定部121により、出力電圧の目標となる目標電圧Vrefから、時刻tにおいて出力電圧測定部123Aにより測定した出力電圧V(t)を減算し、時刻tにおける差分電圧Vdif(t)とし、ステップS5に移る。この処理によれば、現在の出力電圧V(t)が目標電圧Vrefからどれだけ離れているのかを求めることができる。
ステップS5において、デューティ比設定部121により、時刻tにおける差分電圧Vdif(t)を用いて、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出し、ステップS6に移る。この処理では、以下の式(1)により、スイッチ素子Qのデューティ比の補正値ΔDを算出する。なお、式(1)において、K0およびK1のそれぞれは、予め定められた変数である。
Figure 0005518379
ステップS6において、デューティ比設定部121により、ステップS5において算出した補正値ΔDを、時刻tにおいてデューティ比設定部121により設定したスイッチ素子Qのデューティ比D(t)に加算して、スイッチ素子Qのデューティ比として設定し、デューティ比設定処理を終了する。この処理によれば、スイッチ素子Qのデューティ比が更新され、現在の出力電圧V(t)が目標電圧Vrefからどれだけ離れているかに応じて決定される補正値ΔDだけ、スイッチ素子Qのデューティ比が増加する。
ステップS7およびステップS8のそれぞれにおいて、上述のステップS4およびステップS5のそれぞれと同様の処理を行う。
ステップS9において、デューティ比設定部121により、ステップS8において算出した補正値ΔDを、時刻tにおいてデューティ比設定部121により設定したスイッチ素子Qのデューティ比D(t)から減算して、スイッチ素子Qのデューティ比として設定し、デューティ比設定処理を終了する。この処理によれば、スイッチ素子Qのデューティ比が更新され、現在の出力電圧V(t)が目標電圧Vrefからどれだけ離れているかに応じて決定される補正値ΔDだけ、スイッチ素子Qのデューティ比が減少する。
以上の電力供給装置1によれば、以下の効果を奏することができる。
電力供給装置1は、発電機2の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかに応じて、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値を決定する。したがって、例えば、発電機2の出力電圧が目標電圧より小さくなるに従って、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値を大きくし、発電機2の出力電圧が目標電圧より大きくなるに従って、スイッチ素子Qのデューティ比の減少値を大きくする。これによれば、発電機2の出力電圧が目標電圧から大きく離れている場合には、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値の絶対値が大きくなり、発電機2の出力電圧の変化が大きくなるので、発電機2の出力電圧が目標電圧になるまでの時間を短縮できる。また、発電機2の出力電圧が目標電圧に近い場合には、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値の絶対値が小さくなり、発電機2の出力電圧の変化が小さくなるので、発電機2の出力電圧が目標電圧から大幅に乖離するのを防止できる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る電力供給装置1Aの回路図である。電力供給装置1Aは、図2に示した本発明の第1実施形態に係る電力供給装置1とは、スイッチ素子Qの代わりに、スイッチ素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4と、トランスTと、整流部13と、を備える点と、制御部12の代わりに制御部12Aを備える点と、が異なる。なお、電力供給装置1Aについて、電力供給装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スイッチ素子Tr1〜Tr4は、NPN型トランジスタで構成され、フルブリッジ回路を構成する。具体的には、スイッチ素子Tr1のコレクタと、スイッチ素子Tr3のコレクタとには、整流部11の第1端が接続され、スイッチ素子Tr2のエミッタと、スイッチ素子Tr4のエミッタとには、整流部11の第2端が接続される。スイッチ素子Tr1のエミッタと、スイッチ素子Tr2のコレクタとには、トランスTの1次巻線T1の一端が接続され、スイッチ素子Tr3のエミッタと、スイッチ素子Tr4のコレクタとには、トランスTの1次巻線T1の他端が接続される。スイッチ素子Tr1〜Tr4のそれぞれのベースには、制御部12Aが接続される。トランスTの2次巻線T2の一端および他端には、整流部13の第1端および第2端がそれぞれ接続される。
ここで、発電機2から出力された交流電圧が整流部11により整流された直流電圧を、発電機2の出力電圧と呼び、スイッチ素子をオン状態にする期間にHレベルとなる信号を、パルスと呼ぶものとする。すると、制御部12Aは、発電機2の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかに応じて、スイッチ素子Tr1のパルスに対するスイッチ素子Tr4のパルスの位相(以降、「第1の位相」と呼ぶ)の増加値及び減少値と、スイッチ素子Tr2のパルスに対するスイッチ素子Tr3のパルスの位相(以降、「第2の位相」と呼ぶ)の増加値および減少値と、を決定する。そして、発電機2の出力電圧および出力電流と、第1の位相および第2の位相と、決定した増加値および減少値と、に応じて、スイッチ素子Tr1〜Tr4の操作量としての第1の位相および第2の位相を設定し、設定した位相で制御信号をスイッチ素子Tr1〜Tr4のそれぞれのゲートに供給する。
以上の構成を備える電力供給装置1Aは、発電機2の出力電圧および出力電流と、第1の位相と、発電機2の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかと、に応じて、第1の位相を新たに設定して、スイッチ素子Tr1とスイッチ素子Tr4との双方がオン状態である期間を更新する。また、発電機2の出力電圧および出力電流と、第2の位相と、発電機2の出力電圧が目標電圧からどれだけ離れているかと、に応じて、第2の位相を新たに設定して、スイッチ素子Tr2とスイッチ素子Tr3との双方がオン状態である期間を更新する。
ここで、図2に示した電力供給装置1では、発電機2の出力電圧は、スイッチ素子Qのデューティ比に応じて、図6に示したように山状に変化すると説明した。ところが、発電機2の出力電圧は、図5のスイッチ素子Tr1とスイッチ素子Tr4との双方がオン状態である期間と、スイッチ素子Tr2とスイッチ素子Tr3との双方がオン状態である期間と、に応じても、図6に示したように山状に変化する。
このため、発電機2の出力電圧および出力電流と、第1の位相と、第2の位相と、決定した増加値および減少値と、に応じて、スイッチ素子Tr1とスイッチ素子Tr4との双方がオン状態である期間と、スイッチ素子Tr2とスイッチ素子Tr3との双方がオン状態である期間と、を設定する電力供給装置1Aにおいても、電力供給装置1と同様の効果を奏することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の各実施形態では、発電機2は、三相交流発電機としたが、これに限らず、発電する発電機であればよい。
また、例えば、上述の各実施形態では、負荷3は、バッテリとしたが、これに限らず、電力供給装置1から供給される電力で駆動されるものであればよい。
また、例えば、上述の第1実施形態では、スイッチ素子Qは、NチャネルMOSFETで構成されるものとしたが、これに限らず、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されるものとしてもよい。
また、例えば、上述の各実施形態において、発電機2の出力電圧は、発電機2の回転数が大きくなるに従って上昇する。そこで、発電機2の回転数に応じて、目標電圧Vrefや、上述の式(1)の変数K0およびK1を設定してもよい。これによれば、発電機2の回転数に応じて、スイッチ素子Qのデューティ比の増加値および減少値を設定できるので、発電機2で発電された電力を負荷3に供給する効率を向上できる。
1、1A;電力供給装置
2;発電機
3;負荷
11、13;整流部
12、12A;制御部
121;デューティ比設定部
122;スイッチ素子制御部
123;出力電力測定部
123A;出力電圧測定部
123B;出力電流測定部
A;電力供給システム
Q、Tr1、Tr2、Tr3、Tr4;スイッチ素子
T;トランス

Claims (1)

  1. 発電機で発電された電力を負荷に供給する電力供給装置であって、
    前記発電機と前記負荷とを断続するスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子の操作量を設定する操作量設定手段と、
    前記操作量設定手段により設定された操作量に基づいて、前記スイッチ素子を制御するスイッチ素子制御手段と、
    第1の時刻において前記操作量設定手段により設定された操作量と、前記第1の時刻より以前の第2の時刻において前記操作量設定手段により設定された操作量と、を比較して、前記第2の時刻から前記第1の時刻までの期間における前記操作量の増減を判別する操作量増減判別手段と、
    前記発電機の出力電圧を測定する出力電圧測定手段と、
    前記第1の時刻において前記出力電圧測定手段により測定された出力電圧と、前記第2の時刻において前記出力電圧測定手段により測定された出力電圧と、を比較して、前記第2の時刻から前記第1の時刻までの期間における前記出力電圧の増減を判別する出力電圧増減判別手段と、を備え、
    前記操作量設定手段は、
    前記発電機の回転数に応じて、前記発電機から前記負荷に供給する電圧の目標である目標電圧を設定するとともに、
    前記目標電圧から前記出力電圧測定手段により測定された出力電圧を減算し、当該減算結果に基づいて補正値を算出し、
    前記出力電圧増減判別手段により前記出力電圧が増加したと判別され、かつ、前記操作量増減判別手段により前記操作量が増加したと判別された場合と、前記出力電圧増減判別手段により前記出力電圧が減少したと判別され、かつ、前記操作量増減判別手段により前記操作量が減少したと判別された場合と、には、前記操作量設定手段により設定された操作量に前記補正値を加算し、
    前記出力電圧増減判別手段により前記出力電圧が増加したと判別され、かつ、前記操作量増減判別手段により前記操作量が減少したと判別された場合と、前記出力電圧増減判別手段により前記出力電圧が減少したと判別され、かつ、前記操作量増減判別手段により前記操作量が増加したと判別された場合と、には、前記操作量設定手段により設定された操作量から前記補正値を減算することを特徴とする電力供給装置。
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