JP5516457B2 - 画像形成装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る一の実施の形態としてのネットワークシステム5について説明する。
1.1 ネットワークシステム5の構成
ネットワークシステム5は、図1に示すように、MFP(多機能周辺装置、Multifunction Peripheral)1(10)、MFP2(11)、MFP3(12)、PC(Personal Computer)1(21)、PC2(22)、PC3(23)、管理者用PC31から構成され、MFP1(10)、MFP2(11)、MFP3(12)、PC1(21)、PC2(22)、PC3(23)及び管理者用PC31は、LAN40を介して、相互に接続されている。
MFP1(10)、MFP2(11)及びMFP3(12)は、それぞれ、自動応答プロトコルリスト132、162、163を有している。自動応答プロトコルリストについては、後述する。
PC1(21)、PC2(22)、PC3(23)及び管理者用PC31は、それぞれ、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、各PCは、その機能を達成する。
各PCは、プロトコルの変更を指示されると、元のプロトコルに対応するデバイスドライバを削除し、新たなプロトコルに対応するデバイスドライバを記憶する。
MFP1(10)は、図2に示すように、送受信部119、ウェイクアップ回路105、第一電源回路125、第二電源回路126、CPU106、第一メモリ部107、第一ブリッジ108、第二メモリ部109、メモリコントローラ110、プリントエンジン111、第二ブリッジ112、HDD(Hard Disk Drive )113、操作パネル114、スキャナ115、ラスタIF部116、画像処理部117及びバス118から構成されている。第一ブリッジ108は、制御部108aを含む。送受信部119は、PHY部(Physical Layer Device)101、自動応答部102、第三メモリ部103及びEMAC部104を含み、後述するメッセージ生成部120により生成されたメッセージを送信等する。
MFP1(10)は、図3に示すように、さらに、メッセージ生成部120、更新部121、解析部122及び受信制御部123を含む。第一メモリ部107には、制御用のコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムに従って、CPU106が動作することにより、メッセージ生成部120、更新部121、解析部122及び受信制御部123は、その機能を達成する。
また、MFP1(10)は、プロトコルを示すプロトコル番号を含む自動応答プロトコルリスト132を記憶しており、PCから受信した要求に係るプロトコルが自動応答プロトコルリスト132に含まれるプロトコル番号により示されるプロトコルと一致する場合に、省電力モードを通常モードに切り換える。具体的には、情報端末装置であるPCが要求するプロトコルの種別を示す情報が自動応答プロトコルリスト132に含まれる場合に、自動応答部102が省電力モードを通常モードに切り替える
利用者により、MFP1(10)の電源スイッチがONにされた後は、第一電源回路125により、常時、PHY部101、自動応答部102、第三メモリ部103、ウェイクアップ回路105、第一メモリ部107及び制御部108aに給電される。
(1)第三メモリ部103
第三メモリ部103は、一例として、半導体メモリから構成され、受信用バッファ部131、自動応答プロトコルリスト132、モードフラグ133及び自IPアドレス135を記憶するための領域を備えている。
受信用バッファ部131は、MFP1(10)が省電力モードで動作しているときに、MFP1(10)宛の又はマルチキャストにより、受信したパケットを、省電力モードの期間中、記憶するために用いられる。
(自動応答プロトコルリスト132)
自動応答プロトコルリスト132は、図4に一例として示すように、1個又は複数の自動応答プロトコル情報を含み、各自動応答プロトコル情報は、項目番号及びプロトコル番号を含む。
自動応答プロトコルリスト132は、MFP1(10)が省電力モードである場合に、受信したパケットに含まれるプロトコル番号が、自動応答プロトコルリスト132に含まれる何れかのプロトコル番号に一致したときに、MFP1(10)を省電力モードから通常モードに復帰させることを示す。
モードフラグ133は、現時点において、MFP1(10)が省電力モードであるか、又は通常モードであるかを示す。モードフラグ133が「1」のとき、MFP1(10)は通常モードであることを示し、モードフラグ133が「0」のとき、MFP1(10)は省電力モードであることを示す。
自IPアドレス135は、MFP1(10)に割り当てられたIPアドレスである。
(2)第一メモリ部107
第一メモリ部107は、RAMから構成され、省電力モードの期間中、セルフリフレッシュモードで動作する。
各制御プログラムは、具体的には、メッセージ生成部120、更新部121、解析部122及び受信制御部123を動作させるためのコンピュータプログラムである。
(通信履歴リスト141)
通信履歴リスト141は、過去に受信したPCからのプロトコルに基づく要求について、MFP1(10)におけるジョブ実行の有無及びMFP1(10)による省電力モードから通常モードへの移行の有無などの情報を含んでおり、外部の機器からLAN40を介して、受信した通信データのうち、次の条件(a)を満たすものについての履歴を記録するためのリストである。
通信履歴リスト141は、図5に一例として示すように、1個又は複数の通信履歴情報を記憶するための領域を備え、各通信履歴情報は、項目番号、プロトコル番号、送信元、ジョブ実行有無、受信モード、復帰有無及び受信時刻から構成されている。図5に示す通信履歴リスト141は、一例として、通信履歴情報141aを含み、通信履歴情報141aは、項目番号141b、プロトコル番号141c、送信元141d、ジョブ実行有無141e、受信モード141f、復帰有無141g及び受信時刻141hから構成されている。
プロトコル番号は、プロトコルを一意に識別する識別番号であり、パケット内に含まれる。プロトコル番号141cは、一例として、「プロトコルX番号」である。「プロトコルX番号」は、「プロトコルX」を一意に識別する識別子である。プロトコル番号は、具体的には、「10」、「11」、「12」などの番号であるが、ここでは、理解を容易にするために、「プロトコルX番号」と表記している。
ジョブ実行有無は、受信した通信データを構成するパケットに、MFP1(10)における印刷ジョブの実行の要求が含まれ、当該印刷ジョブが実行されたか否かを示す。ジョブ実行有無が「有」の場合、印刷ジョブが実行されたことを示し、ジョブ実行有無が「無」の場合、印刷ジョブが実行されなかったことを示す。ジョブ実行有無141eは、一例として、「無」である。
図6及び図7に、通信履歴リスト141の他の例として、通信履歴リスト141i及び通信履歴リスト141kを示す。
通信履歴リスト141iに含まれる7件の通信履歴情報141jは、MFP1(10)が省電力モード期間中に受信した通信データに対応するものである。
通信履歴リスト141kに含まれる7件の通信履歴情報141mは、通信履歴リスト141iに含まれる7件の通信履歴情報141jと同一であり、通信履歴リスト141kに含まれる4件の通信履歴情報141nは、通常モード期間中に受信した4件の通信データに対応するものである。
スキャン起動フラグ148は、「0」又は「1」の値を取る。スキャン起動フラグ148「0」は、解析部122による処理を行わないことを示す。スキャン起動フラグ148「1」は、解析部122による処理を行うことを示す。
(3)PHY部101
PHY部101は、OSI参照モデルにより定められた物理層と、その上位の層との間で、論理的なデータ形式(デジタルデータ)と電気信号との相互変換を行う。前記物理層は、OSI参照モデルの第1層に位置し、前記物理層においては、ネットワークの物理的な接続・伝送方式が定められている。
図8に示すように、パケット201は、一例として、プリアンブル等202、MACヘッダ203、IPヘッダ204、TCPヘッダ205、データ部206及びFCS(Frame Check Sequence)207から構成されている。
プリアンブル等202は、当該パケットを読み取るときのタイミングをとるための信号である。
IPヘッダ204は、図8に示すように、プロトコル番号211、送信元IPアドレス212及び宛先IPアドレス213等を含み、当該パケットを渡す相手などを示している。
データ部206は、送信元ポート番号により示されるアプリケーションプログラム等から、宛先ポート番号により示されるアプリケーションプログラム等に送信されるデータを含む。データ部206は、用いられるプロトコルにより、プロトコル番号214を含むことがある。
(4)自動応答部102
自動応答部102は、情報端末装置であるPCが要求するプロトコルに基づき、省電力モードを前記通常モードに切り替えるように制御する。言い換えると、自動応答部102は、PCから受信した要求に係るプロトコルが、自動応答プロトコルリスト132に含まれるプロトコル番号により示されるプロトコルと一致する場合に、MFP1(10)の省電力モードを通常モードに切り換えるように制御する。
自動応答部102は、MFP1(10)の電源が投入された直後に、第三メモリ部103から自IPアドレス135を読み出す。
(PHY部からのパケットの受信)
自動応答部102は、PHY部から、図8に一例として示すパケットを受信する。
モードフラグ133が、通常モードを示す場合に、自動応答部102は、受信したパケットをEMAC部104へ出力する。
宛先IPアドレスが自IPアドレス135又はマルチキャストアドレスであると判断された場合に、自動応答部102は、受信したパケットを受信用バッファ部131へ書き込む。
受信したパケットから抽出したプロトコル番号と同じプロトコル番号が存在しないと判断した場合に、自動応答部102は、次のパケットの受信を待つ。
自動応答部102は、EMAC部104から、省電力モードから通常モードへの復帰が完了したことを示す復帰完了を受信する。復帰完了を受信すると、自動応答部102は、受信用バッファ部131から記憶されている順序で、全てのパケットを読み出し、読み出したパケットを順に、EMAC部104へ出力する。自動応答部102は、受信用バッファ部131からパケットを読み出すと、読み出したそのパケットを受信用バッファ部131から削除する。
自動応答部102は、EMAC部104からパケットを受信し、受信したパケットをPHY部101へ出力する。
(5)EMAC部104
EMAC部104は、第二電源回路126から給電され、起動が完了すると、省電力モードから通常モードへの復帰が完了したことを示す復帰完了を自動応答部102へ出力する。
(MAC部104a)
MAC部104aは、自動応答部102からパケットを受信する。パケットを受信すると、受信したパケットから、プリアンブル等及びFCSを取り除いて、その他の部分(MACヘッダ、IPヘッダ、TCPヘッダ及びデータ部)を、IP部104bへ出力する。
さらに、MAC部104aは、LAN40におけるパケットの衝突検出、パケットの再送などを行う。
IP部104bは、TCP部104cから、宛て先とともに、TCPヘッダが付加されたデータ部を受け取り、宛て先に基づいてIPヘッダを作成し、TCPヘッダが付加されたデータ部にIPヘッダを付加し、さらに、MACヘッダを付加し、MACヘッダとIPヘッダとTCPヘッダとが付加されたデータ部を、MAC部104aへ出力する。
TCP部104cは、IP部104bからTCPヘッダが付加されたデータ部を受け取り、受け取ったデータ部に付加されたTCPヘッダを解析して、TCPヘッダ内に含まれている宛先ポート番号に該当するアプリケーションプログラムを探し、TCPヘッダを取り除いたデータ部を、宛先ポート番号に対応するアプリケーションプログラムを識別するプログラム識別番号とともに、受信用バッファ部104eへ書き込む。
(送信用バッファ部104d及び受信用バッファ部104e)
送信用バッファ部104d及び受信用バッファ部104eは、RAMから構成されるバッファである。
(6)受信制御部123
受信制御部123は、随時、受信用バッファ部104eからプログラム識別番号とデータ部との組を読み出す。プログラム識別番号とデータとの組を読み出すと、読み出したデータ部を読み出したプログラム識別番号により識別されるアプリケーションプログラムへ出力する。
(7)ウェイクアップ回路105
ウェイクアップ回路105は、省電力モードにおいて、自動応答部102から復帰トリガ信号を受信する。復帰トリガ信号を受信すると、ウェイクアップ回路105は、給電を停止していたEMAC部104、CPU106、第一ブリッジ108のうち制御部108aを除く部分、第二メモリ部109、メモリコントローラ110、プリントエンジン111、第二ブリッジ112、HDD113、操作パネル114、スキャナ115、ラスタIF部116、画像処理部117及びバス118に給電するように、第二電源回路126を制御する。また、CPU106をリセットし、さらに、CPU106に対して、通常モードへの復帰を指示する割込信号を出力する。
(8)CPU106
CPU106は、フェッチ部、解読部、実行部、レジスタファイル、命令カウンタなどから構成され、第一メモリ部107に記憶されている制御プログラムから、制御プログラムに含まれる各命令を1個ずつ読み出し、読み出した命令を解読し、解読結果に従って動作する。
更新部121は、通常モードにおいて、受信制御部123を介して、EMAC部104の受信用バッファ部104eから、受信したパケットに含まれていたデータ部を受け取り、受け取ったデータ部からプロトコル番号、通信元PCの情報等を取得し、取得したプロトコル番号、通信元PCの情報、復帰時刻、ジョブ実行の有無などを通信履歴リスト141に書き込む。
解析部122は、情報端末装置であるPCが、ジョブ実行を伴うことなく、省電力モードから通常モードに切り替えるプロトコルを要求する状態であるか否かを解析する。言い換えると、解析部122は、通信履歴リスト141を用いて、PCからのプロトコルに基づく要求により、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行する傾向にあるか否かを解析し、解析結果をメッセージ生成部120へ出力する。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する。スキャン起動フラグ148が、「0」である場合には、通信履歴リスト141のスキャン起動を行わない。スキャン起動フラグ148が、「1」である場合には、通信履歴リスト141のスキャン起動を行う。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行うと判断した場合には、計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する。つまり、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する。
なお、上記において、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計しているが、これには限定されない。例えば、所定期間当たりの、PC毎の省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計してもよい。所定期間の例は、1日、1週間、2週間、1月などである。
また、上記のPCを宛て先として、管理者用PC31を宛て先として、又は、上記のPCを宛て先及び管理者用PC31の両方を宛て先として、上記のプロトコル変更画面を電子メールにより送信してもよい。
(11)第一ブリッジ108及び第二ブリッジ112
第一ブリッジ108は、CPU106及び第一メモリ部107と、バス118とを中継する。第一ブリッジ108は、制御部108aを含む。制御部108aは、第一メモリ部107へのデータの格納及び第一メモリ部107からのデータの読出しを制御する。また、第二ブリッジ112は、HDD113、操作パネル114等と、バス118とを中継する。
メモリコントローラ110は、第二メモリ部109へのデータの格納及び第二メモリ部109からのデータの読出しを制御する。また、メモリコントローラ110は、第二メモリ部109に記憶されている画像データをプリントエンジン111へ出力する。
第二メモリ部109は、画像データなどを記憶する。
プリントエンジン111は、一例として、回転駆動可能に設置された感光体ドラムの周囲に帯電チャージャ、露光部、現像器、転写チャージャ、残留トナーのクリーナを配置した構成である。露光部は、複数のLEDを適宜の間隔で直線状に配列して構成され、帯電チャージャによって所定の電位に均一に帯電された感光体ドラムの表面に露光して、入力画像に応じた静電潜像を形成する。この静電潜像は現像器で現像され、トナー画像とされる。記録用シートがタイミングローラを経て転写部へ搬送され、シートはここでトナー画像を転写され、定着器で定着が施された後、排出ローラからMFP1(10)の上部に排出される。
HDD113は、長期保存用のデータを格納し、操作パネル114は、利用者の操作を受け付け、スキャナ115は、原稿を読み取り、ラスタIF部116を介して、読み取った原稿データを、第二メモリ部109へ出力し、画像処理部117は、原稿データに対して各種の画像処理を施す。バス118は、ラスタIF部116、画像処理部117、送受信部119、第一ブリッジ108、メモリコントローラ110及び第二ブリッジ112を接続する。
ネットワークシステム5の動作について、図10〜図13に示すシーケンス図を用いて説明する。
(1)PHY部101、自動応答部102、EMAC部104及びウェイクアップ回路105の動作
PHY部101、自動応答部102、EMAC部104及びウェイクアップ回路105の動作について、図10に示すシーケンス図を用いて説明する。
自動応答部102は、モードフラグ133が通常モードを示すか、又は、省電力モードを示すかを判断し(ステップS103)、モードフラグ133が通常モードを示すと判断する場合(ステップS103でNO)、受信したパケットをEMAC部104へ出力する(ステップS113)。
抽出したプロトコル番号が自動応答プロトコルリスト132内に存在すると判断する場合(ステップS108で「有り」)、自動応答部102は、復帰トリガ信号をウェイクアップ回路105へ出力する(ステップS109)。
EMAC部104は、自動応答部102からパケットを受信し(ステップS117)、受け取ったパケットが自分宛か又はマルチキャストであるかを判断し(ステップS118)、パケットが自分宛でない場合、かつマルチキャストでない場合(ステップS118でNO)、そのパケットを破棄し、次のパケットの受信を待つ。
(2)CPU106及びPCの動作
CPU106及びPCの動作について、図11に示すシーケンス図を用いて説明する。
(3)受信したデータ部による通信履歴リスト141の更新の動作
受信したデータ部による通信履歴リスト141の更新の動作について、図12に示すシーケンス図を用いて説明する。
解析部122によるプロトコルの変更要求処理の動作について、図13に示すシーケンス図を用いて説明する。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する(ステップS281)。スキャン起動フラグ148が、「0」である場合には(ステップS281でNO)、通信履歴リスト141のスキャン起動を行わない。スキャン起動フラグ148が、「1」である場合には(ステップS281でYES)、計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する(ステップS282)。
判断部122bは、復帰回数が所定基準値より大きいか否かを判断する(ステップS284)。復帰回数が所定基準値と等しい又は復帰回数が所定基準値より小さいと判断する場合には(ステップS284)、解析部122は、何もしない。復帰回数が所定基準値より大きいと判断する場合には(ステップS284)、メッセージ生成部120は、プロトコルの変更を促すためメッセージを含むプロトコル変更画面を生成し、前記メッセージを含む生成した前記プロトコル変更画面に基づいて送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、当該PCを宛て先として、生成したデータ部を送信用バッファ部104dへ書き込む(ステップS285)。送受信部119は、LAN40を介して、データ部を当該PCへ送信する(ステップS286)。PCは、データ部、つまり、プロトコル変更画面を受信し(ステップS286)、受信したプロトコルの変更を促すためメッセージを含む前記プロトコル変更画面を表示する(ステップS288)。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5a(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5aは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5aと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理である。ネットワークシステム5aでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
解析部122は、計算部122a及び判断部122bに加えて、検索部122c(図示していない)を備える。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行うと判断した場合には、計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する。つまり、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する。
なお、上記において、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計しているが、これには限定されない。例えば、所定期間当たりの、PC毎の省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計してもよい。所定期間の例は、1日、1週間、2週間、1月などである。
また、上記のPCを宛て先として、管理者用PC31を宛て先として、又は、上記のPCを宛て先及び管理者用PC31の両方を宛て先として、上記のメッセージを電子メールにより送信してもよい。
(解析部122によるPCへのプロトコルの変更要求処理の動作)
解析部122によるPCへのプロトコルの変更要求処理の動作について、図14に示すシーケンス図を用いて説明する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行わないと判断した場合には(ステップS321でNO)、解析部122は、PCへのプロトコルの変更要求処理を行わない。
次に、解析部122は、PC毎に、ステップS324、S325、S326、S327、S328、S330を繰り返す(ステップS323〜S329)。
以上説明したように、ジョブ実行を伴うことなく、画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数が所定の基準を満たす場合には、過去において、画像形成装置が省電力モードから復帰して、無駄に電力を消費しており、しかも、当該情報端末装置による要求によりジョブ実行が行われていない場合には、情報端末装置がプロトコルを変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなる。このため、プロトコルを変更させるメッセージを送信することにより、情報端末装置がプロトコルを変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなり、無駄な電力の消費を防止することができる。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5b(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5bは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5bと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、プロトコルの代替推奨処理である。ネットワークシステム5aでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明するプロトコルの代替推奨処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
第一メモリ部107は、さらに、代替プロトコルリスト142を記憶している。
代替プロトコルリスト142は、利用者がPCに新たにプリンタ用のデバイスドライバをインストールする場合に、利用者がインストールしようとしているデバイスドライバが、MFPから見て、お勧めでない印刷用のプロトコルを使用しているとき、そのプロトコルに代えて、代替のプロトコルを使用するデバイスドライバのインストールを促すために、用いられる。
対象プロトコル番号は、MFPから見て、お勧めでない印刷用のプロトコルを示すプロトコル番号であり、代替プロトコル番号は、対象プロトコル番号により示されるプロトコルに代えて、インストールを利用者に勧める印刷用のプロトコルを示すプロトコル番号である。
(解析部122)
解析部122は、PCから受信したPCにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、代替プロトコルリスト142に含まれるか否かを解析し、含まれる場合に、対応する代替プロトコル番号により示されるプロトコルへの変更を促す旨のメッセージを生成する。
解析部122は、受信制御部123を介して、PCからプロトコル番号を受信し、受信したプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、代替プロトコルリスト142に存在するか否かを判断する。代替プロトコルリスト142に存在しない場合には、解析部122は、プロトコルの代替推奨処理を終了する。
次に、メッセージ生成部120は、前記PCを宛て先として、生成したデータ部をEMAC部の送信用バッファ部104dへ書き込む。
また、代替プロトコル番号により示されるプロトコルを用いるデバイスドライバを、PCへ送信し、PCにおいて、強制的にデバイスドライバの更新を行わせてもよい。
(解析部122によるプロトコルの代替推奨処理の動作)
解析部122によるプロトコルの代替推奨処理の動作について、図16に示すシーケンス図を用いて説明する。
インストールの通知を受信すると、解析部122は、受信制御部123を介して、PCからプロトコル番号を受信し(ステップS261)、代替プロトコルリスト142をサーチして(ステップS262)、受信したプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、代替プロトコルリスト142に存在するか否かを判断する(ステップS263)。代替プロトコルリスト142に存在しない場合には(ステップS263でNO)、解析部122は、プロトコルの代替推奨処理を終了する。
送受信部119は、EMAC部104の送信用バッファ部104dへ書き込まれた管理者用PC31を宛て先とするデータ部を、つまり、代替プロトコル番号により示されるプロトコルに変えて設定するように促すメッセージを含む変更画面を、LAN40を介して、管理者用PC31へ送信し(ステップS267〜S268)、PC1(21)は、変更画面を受信すると(ステップS268)、受信した、代替プロトコル番号により示されるプロトコルに変えて設定するように促すメッセージを含む変更画面を表示する(ステップS269)。
4.実施の形態4
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5c(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5cは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5cと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、推奨プロトコルリストの生成処理である。ネットワークシステム5cでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する推奨プロトコルリストの生成処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
第一メモリ部107は、さらに、マルチキャストプロトコルリスト144を記憶している。
マルチキャストプロトコルリスト144は、一例として、図17に示すように、1個又は複数個のプロトコル番号を記憶するための領域を含む。プロトコル番号は、マルチキャストによりパケットを送信するデバイスドライバにおいて用いられるプロトコルを示すプロトコル番号である。
解析部122は、他のMFP2(11)及びMFP3(12)から、受信したこれらのMFPが有する自動応答プロトコルリスト162及び163と、MFP1(10)の第三メモリ部103に記憶されている自動応答プロトコルリスト132とを解析して、マルチキャストを発生させないプロトコルに係るプロトコル番号を選択し、選択したプロトコル番号から構成される推奨プロトコルリストを生成し、生成した推奨プロトコルリストを各PCに対して送信するように制御する。
解析部122は、MFP1(10)、MFP2(11)及びMFP3(12)に対する自動応答プロトコルリストの要求を生成し、生成した要求を基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、MFP1(10)、MFP2(11)及びMFP3(12)を宛て先として、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dに書き込む。次に、解析部122は、受信制御部123から、MFP1(10)の自動応答プロトコルリスト、MFP2(11)の自動応答プロトコルリスト及びMFP3(12)の自動応答プロトコルリストを受け取る。
さらに、メッセージ生成部120は、生成した推奨プロトコルリストを含み、推奨プロトコルを示すメッセージを生成し、生成したメッセージを基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、PCを宛て先として、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dに書き込む。
なお、生成した推奨プロトコルリストを含むメッセージを、それぞれのPCを宛て先として、電子メールにより送信するとしてもよい。
(解析部122による推奨プロトコルリストの生成の動作)
解析部122による推奨プロトコルリストの生成の動作について、図19に示すシーケンス図を用いて説明する。
インストール準備の通知を受信すると、解析部122は、MFP1(10)、MFP2(11)及びMFP3(12)に対する自動応答プロトコルリストの要求を生成し、生成した要求を基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、MFP1(10)、MFP2(11)及びMFP3(12)を宛て先として、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dに書き込む(ステップS381)。
次に、解析部122は、送受信部119及び受信制御部123を介して、MFP1(10)の自動応答プロトコルリスト、MFP2(11)の自動応答プロトコルリスト及びMFP3(12)の自動応答プロトコルリストを受け取る(ステップS388、S386、S387)。
以上説明したように、推奨プロトコルリストを送信するので、情報端末装置が推奨プロトコルリストに示されたプロトコルへ変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなり、無駄な電力の消費を防止することができる。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5d(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5dは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5dと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、管理者用PC31へのプロトコルの変更要求処理である。ネットワークシステム5dでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する管理者用PC31へのプロトコルの変更要求処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
第一メモリ部107は、さらに、変更プロトコルリスト143を記憶している。
変更プロトコルリスト143は、各PCに現在インストールされているデバイスドライバではなく、別のデバイスドライバに変更することにより、MFPにおける省電力効果が高いものになることを、管理者に対して伝えるために用いられ、各PCに現在インストールされているデバイスドライバが使用している印刷用のプロトコルを示す対象プロトコル番号と、MFPにおいてより高い省電力効果が得られるであろうデバイスドライバが使用している印刷用のプロトコルを示す代替プロトコル番号を対応付けて記憶している。
対象プロトコル番号は、一つの印刷用のプロトコルを示すプロトコル番号であり、代替プロトコル番号は、対象プロトコル番号により示されるプロトコルを使用するデバイスドライバに代えて、当該代替プロトコル番号により示されるプロトコルを使用するデバイスドライバをインストールすることにより、MFPにおいてより高い省電力効果が得られることが期待できる当該印刷用のプロトコルを示すプロトコル番号である。
解析部122は、計算部122a及び判断部122bに加えて、さらに、検索部122cを備える。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行うと判断した場合には、計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する。つまり、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する。
検索部122cは、通信履歴情報に含まれ、当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在するか検索する。当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在しないと判断する場合には、解析部122は、何もしないで、プロトコルの変更要求処理を終了する。
具体的には、メッセージ生成部120は、復帰回数が所定基準値より大きいと判断する場合、かつ、当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在すると判断する場合には、メッセージ生成部120は、省電力効果を次式により算出する。
=1回の省電力モードから通常モードへの移行にかかる電力量 × 所定時間当たりに移行した回数
次に、メッセージ生成部120は、当該PCのプロトコルを、対象プロトコル番号に対応する代替プロトコル番号により示されるプロトコルに、変更することにより、算出した省電力量(ワット)の省電力効果が出る旨を含むメッセージを生成し、生成したメッセージを基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、管理者用PC宛に、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dへ書き込む。
なお、上記において、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計しているが、これには限定されない。例えば、所定期間当たりの、PC毎の省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計してもよい。所定期間の例は、1日、1週間、2週間、1月などである。
また、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPCを宛て先として、管理者用PC31を宛て先として、又は、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPC及び管理者用PC31の両方を宛て先として、上記のメッセージを電子メールにより送信してもよい。
上記において説明したように、メッセージ生成部120は、PCが使用している前記プロトコルを代替プロトコル番号により示されるプロトコルに変更することにより、MFP1(10)において減じることができる電力量を算出し、算出した電力量を示す情報を含むメッセージを生成する。
解析部122による管理者用PCへの変更要求処理の動作について、図22に示すシーケンス図を用いて説明する。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する(ステップS301)。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行うと判断した場合には(ステップS301でYES)、計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する(ステップS302)。
判断部122bは、PC毎に、復帰回数が所定基準値より大きいか否かを判断する(ステップS304)。復帰回数が所定基準値と等しい又は復帰回数が所定基準値より小さいと判断する場合には(ステップS304)、解析部122は、何もしないで、プロトコルの変更要求処理を終了する。復帰回数が所定基準値より大きいと判断する場合には(ステップS304)、検索部122cは、通信履歴情報に含まれ、当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在するか否かを判断する(ステップS305)。当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在しないと判断する場合には(ステップS305で「無」)、解析部122は、何もしないで、プロトコルの変更要求処理を終了する。当該PCが使用しているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、変更プロトコルリスト143に存在すると判断する場合には(ステップS305で「有」)、メッセージ生成部120は、省電力効果を算出し、当該PCのプロトコルを、対象プロトコル番号に対応する代替プロトコル番号により示されるプロトコルに、変更することにより、算出した省電力量(ワット)の省電力効果が出ることを示すメッセージを生成し、生成したメッセージを基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、管理者用PC宛に、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dへ書き込む(ステップS306)。
以上説明したように、代替するプロトコルを示すとともに、プロトコルの変更により、省電力効果がある旨を含む前記メッセージを生成して送信するので、情報端末装置の管理者に対して、より説得力のあるメッセージを伝達することができる。このため、管理者のもとで、一般利用者の情報端末装置がプロトコルを変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなり、無駄な電力の消費を防止することができる。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5e(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5eは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5eと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、管理者用PC31へのプロトコルの変更要求処理である。ネットワークシステム5eでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する管理者用PC31へのプロトコルの変更要求処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
解析部122は、計算部122a及び判断部122bに加え、さらに、検索部122cを備えている。
解析部122は、第一メモリ部107に記憶されているスキャン起動フラグ148により、通信履歴リスト141のスキャン起動を行うか否かを判断する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行うと判断した場合には、解析部122の計算部122aは、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、つまり、ジョブ実行「無」を含む通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの移行の回数を示す復帰回数を集計する。つまり、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する。
=1回の省電力モードから通常モードへの移行にかかる電力量 × 所定時間当たりに起動した回数
次に、メッセージ生成部120は、当該PCのプロトコルを、対象プロトコル番号に対応する代替プロトコル番号により示されるプロトコルに、変更することにより、算出した省電力量(ワット)の省電力効果が出る旨を含むメッセージを生成し、生成したメッセージを基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、管理者用PC宛に、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dへ書き込む。
なお、上記において、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、PC毎に、省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計しているが、これには限定されない。例えば、所定期間当たりの、PC毎の省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計してもよい。所定期間の例は、1日、1週間、2週間、1月などである。
また、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPCを宛て先として、管理者用PC31を宛て先として、又は、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPC及び管理者用PC31の両方を宛て先として、上記のメッセージを電子メールにより送信してもよい。
(解析部122による管理者用PCへの変更要求処理の動作)
解析部122による管理者用PCへの変更要求処理の動作について、図23に示すシーケンス図を用いて説明する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行わないと判断した場合には(ステップS341でNO)、解析部122は、管理者用PC31へのプロトコルの変更要求処理を行わない。
次に、解析部122は、PC毎に、ステップS344、S345、S346、S347、S348、S349、S351を繰り返す(ステップS343〜S350)。
以上説明したように、ジョブ実行を伴うことなく、画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数が所定の基準を満たす場合には、過去において、画像形成装置が省電力モードから復帰して、無駄に電力を消費しており、しかも、当該情報端末装置による要求によりジョブ実行が行われていない場合には、情報端末装置がプロトコルを変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなる。この場合に、代替するプロトコルを示すとともに、プロトコルの変更により、省電力効果がある旨を含む前記メッセージを生成して送信するので、情報端末装置の管理者に対して、より説得力のあるメッセージを伝達することができる。このため、管理者の管理のもとで、一般利用者の情報端末装置がプロトコルを変更すれば、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなり、無駄な電力の消費を防止することができる。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5f(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5fは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5fと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、変更候補の抽出の処理である。ネットワークシステム5fでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する変更候補の抽出の処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
第一メモリ部107は、さらに、変更候補リスト147を記憶している。
変更候補リスト147は、1個又は複数個の通信履歴情報を記憶するための領域を備えている。ここで、通信履歴情報は、通信履歴リスト141に含まれる通信履歴情報と同一のデータ構造を有しており、説明を省略する。
(解析部122)
解析部122は、通信履歴リスト141を用いて、PCのプロトコルの変更が可能か否かを解析し、変更が可能な場合に、当該プロトコルを変更させるメッセージを生成する。
解析部122は、通信履歴リスト141に含まれる全ての通信履歴情報について、以下を繰り返し、実行する。
通信履歴リスト141から1個の通信履歴情報を読み出し、読み出した通信履歴情報からプロトコル番号を抽出し、抽出したプロトコル番号を用いて、プロトコルの変更が可能か否かを判断する。プロトコルの変更が可能か否かは、次のようにして判断する。解析部122は、あらかじめ、変更可能リストを記憶している。この変更可能リストは、プロトコルの変更が可能なプロトコルの番号を記憶している。解析部122は、抽出したプロトコル番号が変更可能リストに存在するか否かを判断し、存在する場合にプロトコルの変更が可能であると判断する。変更が可能と判断した場合に、読み出した通信履歴情報を、第一メモリ部107の変更候補リスト147に書き込む。変更が可能でないと判断した場合に、読み出した通信履歴情報を変更候補リスト147に書き込まない。
次に、メッセージ生成部120は、「ネットワーク内のPCのプロトコルの変更によって、さらなる省電力が可能となる」旨を示すメッセージを生成し、生成した変更候補リスト147と、生成したメッセージとから構成される送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、管理者用PC31を宛て先として、生成したデータ部を、EMAC部104の送信用バッファ部104dへ書き込む。
また、変更先のプロトコルを用いるデバイスドライバを、PCへ送信し、PCにおいて、強制的にデバイスドライバの更新を行わせてもよい。
(解析部122による変更候補の抽出の動作)
解析部122による変更候補の抽出の動作について、図24に示すシーケンス図を用いて説明する。
解析部122は、通信履歴リスト141から1個の通信履歴情報を読み出し(ステップS242)、読み出した通信履歴情報からプロトコル番号を抽出し(ステップS243)、抽出したプロトコル番号を用いて、プロトコルの変更が可能か否かを判断する(ステップS244)。変更が可能と判断した場合に(ステップS244でYES)、解析部122は、読み出した通信履歴情報を、第一メモリ部107の変更候補リスト147に書き込む(ステップS245)。変更が可能と判断しなかった場合に(ステップS244でNO)、読み出した通信履歴情報を変更候補リスト147に書き込まない。
8.実施の形態8
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5g(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5gは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5gと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、代替ドライバ情報の伝達の処理である。ネットワークシステム5gでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する代替ドライバ情報の伝達の処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
代替プロトコルリスト142及びマルチキャストプロトコルリスト144については、上述した通りである。
ドライバ情報リスト145は、PC1(21)、PC2(22)及びPC3(23)においてそれぞれインストールされているデバイスドライバについてのドライバ情報を記憶するためのリストである。
ドライバ情報リスト145は、一例として、図25に示すように、1個又は複数個のドライバ情報を記憶するための領域を含む。各ドライバ情報は、送信元及びプロトコル番号を含む。送信元は、PCを示し、プロトコル番号は、当該PCにインストールされているデバイスドライバにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号である。
3個のドライバ情報145aは、PC1(21)においてそれぞれインストールされている3個のデバイスドライバにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号である。また、3個のドライバ情報145bは、PC2(22)においてそれぞれインストールされている3個のデバイスドライバにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号である。さらに、6個のドライバ情報145cは、PC3(23)においてそれぞれインストールされている6個のデバイスドライバにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号である。
ドライバ情報リスト146は、PC1(21)、PC2(22)及びPC3(23)においてそれぞれインストールされているデバイスドライバのうち、マルチキャストによるプロトコルを用いるデバイスドライバについてのドライバ情報を記憶するためのリストである。
ドライバ情報リスト146は、図26に示すように、送信元146a「PC2」について、プロトコル番号146b「プロトコル番号X」を含む。これは、PC2(22)に、「プロトコル番号X」により示されるプロトコルを用いるデバイスドライバがインストールされており、このプロトコルは、マルチキャストによるプロトコルであることを示している。
解析部122は、各PCから受信した、当該PCにおいて使用されているプロトコルを示すプロトコル番号が、対象プロトコル番号として、代替プロトコルリスト142に含まれるか否かを解析し、代替プロトコルリスト142に含まれる場合に、当該PCを示す端末情報と、当該PCにおいて使用されている前記プロトコルを示すプロトコル情報と、前記対象プロトコル番号に対応する前記代替プロトコル番号により示されるプロトコルを示すプロトコル情報とを含むメッセージを生成し、生成したメッセージを管理者用PC31へ送信するように制御する。
解析部122は、PC1(21)、PC2(22)及びPC3(23)に対するデバイスドライバ情報の要求を生成し、生成した要求を基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、PC1(21)、PC2(22)及びPC3(23)を宛て先として、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dに書き込む。
次に、メッセージ生成部120は、抽出したドライバ情報と、抽出した代替プロトコル情報とを含むメッセージを生成し、生成したメッセージを基にして送信されるパケットに含まれるべきデータ部を生成し、管理者用PCを宛て先として、生成したデータ部をEMAC部104の送信用バッファ部104dに書き込む。
なお、生成したメッセージを、管理者用PCを宛て先として、電子メールにより送信してもよい。
(解析部122による代替ドライバ情報の伝達の動作)
解析部122による代替ドライバ情報の伝達の動作について、図28に示すシーケンス図を用いて説明する。
解析部122は、PC1(21)、PC2(22)及びPC3(23)から、それぞれ、デバイスドライバ情報を受信し(ステップS418、S420、S422)、各PCを示す送信元とともに、受信したデバイスドライバ情報をドライバ情報リスト145へ追加して書き込む(ステップS419、S421、S423)。
送受信部119は、LAN40を介して、データ部を管理者用PC31へ送信する(ステップS427)。管理者用PC31は、データ部、つまり、抽出したドライバ情報と、抽出した代替プロトコル情報とを含むメッセージを受信し(ステップS427)、受信したメッセージを画面に表示する(ステップS428)。
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5h(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5hは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5hと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除処理である。ネットワークシステム5hでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
自動応答部102は、削除部を含む。削除部は、受信したパケットが自動応答プロトコルリスト132内のプロトコル番号を削除することを示す命令を含む場合に、受信したパケットから削除対象となるプロトコル番号を抽出し、抽出したプロトコル番号と同じプロトコル番号を自動応答プロトコルリスト132から削除する。言い換えると、削除部は、後述する解析部122の削除処理部122dの制御に従って、自動応答プロトコルリスト132に含まれるプロトコル番号を削除する。
解析部122は、自動応答プロトコルリスト132に含まれる一のプロトコル番号を削除するか否かを判断し、削除すると判断する場合に、自動応答プロトコルリスト132に含まれている当該プロトコル番号を削除するように、自動応答部102を制御する。言い換えると、解析部122は、通信履歴リスト141を用いて、PCからの要求により、ジョブ実行を伴うことなく、MFP1(10)が省電力モードから通常モードへ移行する傾向にあるか否かを解析し、そのような傾向にある場合に、自動応答プロトコルリスト132から、PCについてのプロトコルを示すプロトコル番号を削除するように、自動応答部102を制御する。解析部122は、計算部122a及び判断部122bに加えて、さらに、検索部122c及び削除処理部122dを含む。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行わないと判断した場合には、解析部122は、次に示す自動応答プロトコルリスト132からのプロトコル番号の削除処理を行わない。
削除処理部122dは、算出された回数が所定の基準を満たし、かつ、所定基準を満たすと判断されたプロトコルの番号が、通信履歴リスト141に含まれるジョブ実行を伴う通信履歴情報内に存在しない場合に、自動応答プロトコルリスト132から当該プロトコル番号を削除するように、自動応答部102を制御する。
なお、上記において、通信履歴リスト141中の、ジョブ実行を伴わない通信履歴情報から、プロトコル毎に、省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計しているが、これには限定されない。例えば、所定期間当たりの、プロトコル毎の省電力モードから通常モードへの復帰回数を集計してもよい。所定期間の例は、1日、1週間、2週間、1月などである。
また、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPCを宛て先として、管理者用PC31を宛て先として、又は、復帰回数が所定基準値より大きいと判断された一般利用者のPC及び管理者用PC31の両方を宛て先として、上記のメッセージを電子メールにより送信してもよい。
(自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除の動作)
解析部122による自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除の動作について、図30に示すシーケンス図を用いて説明する。
通信履歴リスト141のスキャン起動を行わないと判断した場合には(ステップS361でNO)、解析部122は、自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除を行わない。
判断部122bは、復帰回数が所定基準値より大きいか否かを判断する(ステップS364)。復帰回数が所定基準値と等しい又は復帰回数が所定基準値より小さいと判断する場合には(ステップS364)、解析部122は、何もしないで、当該プロトコルについての自動応答プロトコルリスト132からの削除処理を終了する。
以上説明したように、ジョブ実行を伴うことなく、画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数が所定の基準を満たす場合には、過去において、画像形成装置が省電力モードから復帰して、無駄に電力を消費しており、しかも、当該情報端末装置による要求に係るプロトコルを用いた場合に、ジョブ実行が行われていない場合には、自動応答プロトコルリストから当該プロトコルのプロトコル番号を削除することにより、画像形成装置が省電力モードから復帰する可能性が少なくなり、無駄な電力の消費を防止することができる。
10.実施の形態10
本発明に係る別の実施の形態としてのネットワークシステム5i(図示していない)について説明する。ネットワークシステム5iは、実施の形態1のネットワークシステム5と同様の構成を有している。ネットワークシステム5iと実施の形態1のネットワークシステム5との相違点は、主として、自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除処理である。ネットワークシステム5iでは、実施の形態1のネットワークシステム5の一般用のPCへのプロトコルの変更要求処理に代えて、以下に説明する自動応答プロトコルリストからのプロトコル番号の削除処理を行う。ここでは、この相違点を中心として説明する。
(サーバフラグ134)
第三メモリ部103は、さらに、サーバフラグ134を記憶している。
ここで、MFP1(10)がサーバであるとは、MFP1(10)がサーバとしての機能を備えていることをいう。例えば、Webサーバ(HTTPサーバ)、メールサーバ、ファイルサーバなどの機能を備えていることをいう。また、MFP1(10)がサーバでないとは、MFP1(10)がサーバとしての機能を備えていないことをいう。
自動応答部102は、削除部を含む。自動応答部102は、(a)PCから受信した要求に係るプロトコルが、自動応答プロトコルリスト132に含まれるプロトコル番号により示されるプロトコルと一致するか否かを判断し、(b)前記要求が、デバイス管理に係るプロトコルに基づく要求であるか否を判断し、(c)MFP1(10)がサーバか否かを判断する。自動応答プロトコルリスト132に含まれるプロトコル番号により示されるプロトコルと一致し、デバイス管理に係るプロトコルに基づく要求であり、MFP1(10)がサーバでないと判断する場合に、削除部は、当該プロトコルを示す前記プロトコル番号を自動応答プロトコルリスト132から削除する。
自動応答部102は、省電力モードの場合に、自動応答プロトコルリスト132をサーチして、自動応答プロトコルリスト132内に、受信したパケットから抽出したプロトコル番号と同じプロトコル番号が存在するか否かを判断し、同じプロトコル番号が存在すると判断したときに、次のようにしてもよい。
(MFP1(10)の動作)
MFP1(10)の動作について、特に、PHY部101、自動応答部102、EMAC部104及びウェイクアップ回路105の動作について、図31及び図32に示すシーケンス図を用いて、説明する。
自動応答部102は、モードフラグ133が通常モードを示すか、又は、省電力モードを示すかを判断し(ステップS103)、モードフラグ133が通常モードを示すと判断する場合(ステップS103でNO)、受信したパケットをEMAC部104へ出力する(ステップS113)。
抽出したプロトコル番号が自動応答プロトコルリスト132内に存在すると判断する場合(ステップS108で「有り」)、自動応答部102は、受信したパケットから抽出した送信元IPアドレスが管理者用PCに割り当てられたIPアドレスであるか否かを判断し(ステップS441)、管理者用PCに割り当てられたIPアドレスであると判断した場合に(ステップS441)、受信したパケットから抽出したプロトコル番号が管理用のプロトコルを示すプロトコル番号であるか否かを判断する(ステップS442)。管理用のプロトコル番号であると判断する場合に(ステップS442)、自動応答部102は、第三メモリ部103からサーバフラグ134を読み出し、読み出したサーバフラグ134が「0」か、又は「1」かを判断する(ステップS443)。読み出したサーバフラグ134が「0」であると判断する場合に(ステップS443)、自動応答部102の削除部は、自動応答プロトコルリスト132から、受信したパケットに含まれるプロトコル番号を含む自動応答プロトコル情報を削除する(ステップS444)。
EMAC部104は、自動応答部102からパケットを受信し(ステップS117)、受け取ったパケットが自分宛か又はマルチキャストであるかを判断し(ステップS118)、パケットが自分宛でない場合、かつマルチキャストでない場合(ステップS118でNO)、そのパケットを破棄し、次のパケットの受信を待つ。
以上説明したように、デバイス管理に係るプロトコルに基づく要求が、サーバではない画像形成装置へ送信される必要性はなく、当該プロトコル番号を前記自動応答プロトコルリストから削除することにより、このような要求が誤って当該画像形成装置に送信された場合であっても、当該画像形成装置は、省電力モードから通常モードに切り換わらず、無駄な電力の消費を防止することができる。
なお、本発明を上記の各実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の各実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)実施の形態1のネットワークシステム5の変形例について、ネットワークシステム5との相違点を中心として説明する。
第一メモリ部107は、通信履歴リスト141に代えて、図33に一例として示すジョブ実行を伴わない省電力モード復帰記録リスト151及び図34に一例として示すジョブ実行を伴う省電力モード復帰記録リスト152を記憶しているとしてもよい。
更新部121は、省電力モードから通常モードへの復帰がされたか否かを判断し(ステップS461)、省電力モードから通常モードへの復帰がされなかった判断する場合(ステップS461でNO)、何もせず、処理を終了する。
省電力モードから通常モードへの復帰がされたと判断する場合(ステップS461でYES)、更新部121は、通常モードにおいて、受信したパケットからプロトコル番号、送信元を示す情報等を取得し(ステップS462)、当該パケットによるジョブ実行がされる場合には(ステップS463でYES)、プロトコル番号、送信元、ジョブ実行有無、受信モード及び受信時刻からなる記録情報を生成し、生成した記録情報をジョブ実行を伴う省電力モード復帰記録リスト152へ書き込む(ステップS464)。当該パケットによるジョブ実行がされない場合には(ステップS463でNO)、プロトコル番号、送信元、ジョブ実行有無、受信モード及び受信時刻からなる記録情報を生成し、生成した記録情報をジョブ実行を伴わない省電力モード復帰記録リスト151へ書き込む(ステップS465)。
(a)図13のステップS282において、「通信履歴リストの中のジョブ実行を伴わない通信履歴情報」の代わりに、ジョブ実行を伴わない省電力モード復帰記録リスト151を用いるとしてもよい。
(d)図23のステップS342において、「通信履歴リストの中のジョブ実行を伴わない通信履歴情報」の代わりに、ジョブ実行を伴わない省電力モード復帰記録リスト151を用い、図23のステップS345において、「通信履歴リストの中のジョブ実行を伴う通信履歴情報」の代わりに、ジョブ実行を伴う省電力モード復帰記録リスト152を用いるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
(4)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
5f、5g、5h、5i ネットワークシステム
10 MFP1
11 MFP2
12 MFP3
21 PC1
22 PC2
23 PC3
31 管理者用PC
40 LAN
101 PHY部
102 自動応答部
103 第三メモリ部
104 EMAC部
104a MAC部
104b IP部
104c TCP部
104d 送信用バッファ部
104e 受信用バッファ部
105 ウェイクアップ回路
106 CPU
107 第一メモリ部
108 第一ブリッジ
108a 制御部
109 第二メモリ部
110 メモリコントローラ
111 プリントエンジン
112 第二ブリッジ
113 HDD
114 操作パネル
115 スキャナ
116 ラスタIF部
117 画像処理部
118 バス
119 送受信部
120 メッセージ生成部
121 更新部
122 解析部
122a 計算部
122b 判断部
122c 検索部
122d 削除処理部
123 受信制御部
125 第一電源回路
126 第二電源回路
Claims (15)
- 省電力モードと通常モードを切り替えて動作する画像形成装置であって、
画像形成装置が省電力モードである状態で情報端末装置から要求されたプロトコルに対して、通常モードに復帰させるか否かを決定するためのプロトコルの種別を示す情報を含む自動応答プロトコルリストを記憶している自動応答記憶手段と、
前記自動応答プロトコルリストに基づき、前記情報端末装置が要求するプロトコルが省電力モードから通常モードに復帰させるプロトコルの種別に対応する場合は、前記省電力モードを前記通常モードに切り替えるように制御する自動応答手段と、
過去に情報端末装置から要求されたプロトコルについて、当該画像形成装置におけるジョブ実行の有無及び当該画像形成装置による省電力モードから通常モードへの移行の有無を含む通信履歴リストを記憶している履歴記憶手段と、
前記通信履歴リストを用いて、ジョブ実行を伴うことなく、当該画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する計算部と、
算出された回数が所定の基準を満たすか否かを判断する判断部と、
算出された回数が所定の基準を満たすと判断される場合に、前記情報端末装置が有する前記プロトコルを変更させるメッセージを生成するメッセージ生成手段と、
前記メッセージを前記情報処理端末に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記自動応答手段は、前記情報端末装置が要求するプロトコルの種別を示す情報が前記自動応答プロトコルリストに含まれる場合に、省電力モードを通常モードに切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、さらに、他の画像形成装置から当該他の画像形成装置が有する自動応答プロトコルリストを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した自動応答プロトコルリストと、前記自動応答記憶手段に記憶されている自動応答プロトコルリストとを解析して、マルチキャストを発生させないプロトコルの種別を示す情報を選択し、選択した情報から構成される推奨プロトコルリストを生成する解析手段とを備え、
前記送信手段は、前記推奨プロトコルリストを前記情報端末装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、さらに、
前記通信履歴リストを用いて、ジョブ実行を伴う前記要求に係る前記情報端末装置を検索する検索部を含み、
前記メッセージ生成手段は、算出された回数が所定の基準を満たすと判断され、かつ、ジョブ実行を伴う前記要求に係る前記情報端末装置が発見されなかった場合に、前記メッセージを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記履歴記憶手段は、さらに、対象プロトコルの種別を示す対象プロトコル情報と、前記対象プロトコルに代えて用いられ得るプロトコルの種別を示す代替プロトコル情報とを対応付けて含む変更プロトコルリストを記憶しており、
前記画像形成装置は、さらに、
前記情報端末装置が使用しているプロトコルの種別を示す情報が前記変更プロトコルリストに対象プロトコル情報として存在するか検索する検索部を含み、
前記メッセージ生成手段は、算出された回数が所定の基準を満たし、前記情報端末装置が使用しているプロトコルの種別を示す情報が前記変更プロトコルリストに対象プロトコル情報として存在する場合に、当該情報端末装置の前記プロトコルを、対象プロトコル情報に対応する前記代替プロトコル情報により種別が示されるプロトコルに変更することにより、省電力効果がある旨を含む前記メッセージを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記メッセージ生成手段は、さらに、前記情報端末装置が使用している前記プロトコルを前記代替プロトコル情報により種別が示されるプロトコルに変更することにより、当該画像形成装置において減じることができる電力量を算出し、算出した前記電力量を示す情報を含む前記メッセージを生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記履歴記憶手段は、さらに、対象プロトコルの種別を示す対象プロトコル情報と、前記対象プロトコルに代えて用いられ得るプロトコルの種別を示す代替プロトコル情報とを対応付けて含む代替プロトコルリストを記憶しており、
前記画像形成装置は、さらに、前記情報端末装置から使用されているプロトコルの種別を示すプロトコル情報を受信する受信手段と、
受信したプロトコル情報が、対象プロトコル情報として、前記代替プロトコルリストに含まれるか否かを解析する解析手段とを備え、
前記メッセージ生成手段は、受信したプロトコル情報が、対象プロトコル情報として、前記代替プロトコルリストに含まれる場合に、対応する代替プロトコル情報により種別が示されるプロトコルへの変更を促す旨のメッセージを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記履歴記憶手段は、さらに、ジョブを伴わない要求を発生させるプロトコルの種別を示す対象プロトコル情報と、前記対象プロトコル情報により種別を示されるプロトコルに代えて用いられ得るプロトコルの種別を示す代替プロトコル情報とを対応付けて含む代替プロトコルリストを記憶しており、
前記画像形成装置は、さらに、前記情報端末装置から使用されているプロトコルの種別を示すプロトコル情報を受信する受信手段と、
受信したプロトコル情報が、対象プロトコル情報として、前記代替プロトコルリストに含まれるか否かを解析する解析手段とを備え、
前記メッセージ生成手段は、受信したプロトコル情報が、対象プロトコル情報として、前記代替プロトコルリストに含まれる場合に、当該情報端末装置を示す端末情報と、前記情報端末装置において使用されている前記プロトコルの種別を示すプロトコル情報と、前記対象プロトコル情報に対応する前記代替プロトコル情報とを含むメッセージを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記送信手段は、ジョブ実行を伴うことなく、前記省電力モードから前記通常モードに切り替えるプロトコルを要求する前記情報端末装置に前記メッセージを送信する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記送信手段は、管理者用の情報端末装置に対して、前記メッセージを送信する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 省電力モードと通常モードを切り替えて動作する画像形成装置であって、
画像形成装置が省電力モードである状態で情報端末装置から要求されたプロトコルに対して、通常モードに復帰させるか否かを決定するためのプロトコルの種別を示す情報を含む自動応答プロトコルリストを記憶している自動応答記憶手段と、
前記情報端末装置が要求するプロトコルに対し、前記自動応答プロトコルリストに基づき省電力モードから通常モードに復帰させるプロトコルの種別に対応する場合は、前記省電力モードを前記通常モードに切り替えるように制御する自動応答手段と、
過去に情報端末装置から要求されたプロトコルについて、当該画像形成装置におけるジョブ実行の有無及び当該画像形成装置による省電力モードから通常モードへの移行の有無を含む通信履歴リストを記憶している履歴記憶手段と、
前記通信履歴リストを用いて、第1のプロトコルによりジョブ実行を伴うことなく、当該画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する計算部と、
算出された回数が所定の基準を満たすか否かを判断する判断部と、
算出された回数が所定の基準を満たすと判断される場合に、前記自動応答記憶手段に記憶された前記自動応答プロトコルリストに含まれている前記第1のプロトコルの種別を示す情報を削除する削除手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - プロトコルの種別を示す情報は、プロトコルを識別するプロトコル番号であり、
前記自動応答プロトコルリストは、前記情報として、プロトコル番号を含み、
前記自動応答手段は、情報端末装置から要求されたプロトコルを識別するプロトコル番号が前記自動応答プロトコルリストに含まれるプロトコル番号と一致する場合に、当該画像形成装置の省電力モードを通常モードに切り替えるように制御し、
前記削除手段は、算出された回数が所定の基準を満たすと判断される場合に、前記自動応答プロトコルリストから前記第1のプロトコルを識別するプロトコル番号を削除する
ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、さらに、
前記情報端末装置により要求されるプロトコルが前記自動応答プロトコルリストに含まれる情報により種別が示されるプロトコルと一致するか否かを判断し、前記要求されるプロトコルが、デバイス管理に係るプロトコルであるか否を判断し、当該画像形成装置がサーバか否かを判断する解析手段を備え、
前記削除手段は、前記情報端末装置により要求されるプロトコルが前記自動応答プロトコルリストに含まれる情報により種別が示されるプロトコルと一致し、デバイス管理に係るプロトコルであり、当該画像形成装置がサーバでないと判断する場合に、前記情報端末装置から要求されたプロトコルの種別を示す情報を前記自動応答プロトコルリストから削除する
ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 省電力モードと通常モードを切り替えて動作する画像形成装置において用いられる制御方法であって、
前記画像形成装置は、当該画像形成装置が省電力モードである状態で情報端末装置から要求されたプロトコルに対して、通常モードに復帰させるか否かを決定するためのプロトコルの種別を示す情報を含む自動応答プロトコルリストを記憶している自動応答記憶手段と、過去に情報端末装置から要求されたプロトコルについて、当該画像形成装置におけるジョブ実行の有無及び当該画像形成装置による省電力モードから通常モードへの移行の有無を含む通信履歴リストを記憶している履歴記憶手段とを備え、
前記制御方法は、
前記自動応答プロトコルリストに基づき、情報端末装置が要求するプロトコルが省電力モードから通常モードに復帰させるプロトコルの種別に対応する場合は、前記省電力モードを前記通常モードに切り替えるように制御する自動応答ステップと、
前記通信履歴リストを用いて、ジョブ実行を伴うことなく、当該画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する計算ステップと、
算出された回数が所定の基準を満たすか否かを判断する判断ステップと、
算出された回数が所定の基準を満たすと判断される場合に、前記情報端末装置が有する前記プロトコルを変更させるメッセージを生成するメッセージ生成ステップと、
前記メッセージを前記情報処理端末に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - 省電力モードと通常モードを切り替えて動作する画像形成装置において用いられる制御方法であって、
前記画像形成装置は、当該画像形成装置が省電力モードである状態で情報端末装置から要求されたプロトコルに対して、通常モードに復帰させるか否かを決定するためのプロトコルの種別を示す情報を含む自動応答プロトコルリストを記憶している自動応答記憶手段及び過去に情報端末装置から要求されたプロトコルについて、当該画像形成装置におけるジョブ実行の有無及び当該画像形成装置による省電力モードから通常モードへの移行の有無を含む通信履歴リストを記憶している履歴記憶手段を備え、
前記制御方法は、
前記情報端末装置が要求するプロトコルに対し、前記自動応答プロトコルリストに基づき省電力モードから通常モードに復帰させるプロトコルの種別に対応する場合は、前記省電力モードを前記通常モードに切り替えるように制御する自動応答ステップと、
前記通信履歴リストを用いて、第1のプロトコルによりジョブ実行を伴うことなく、当該画像形成装置が省電力モードから通常モードへ移行した回数を計算する計算ステップと、
算出された回数が所定の基準を満たすか否かを判断する判断ステップと、
算出された回数が所定の基準を満たすと判断される場合に、前記自動応答記憶手段に記憶された前記自動応答プロトコルリストに含まれている前記第1のプロトコルの種別を示す情報を削除する削除ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
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