JP5509583B2 - 工業用又は自動車用潤滑油組成物 - Google Patents

工業用又は自動車用潤滑油組成物 Download PDF

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本発明は、工業用又は自動車用潤滑油組成物に関する。
近年、自動車、家電、電子情報機器、工業用機械等の様々な産業分野で使用されている装置や機械では、潤滑油の性能向上が強く求められている。即ち、高速化、高効率化、及び装置の小型化に伴い、エンジン油、変速機油、金属加工油、油圧作動油、グリース等の使用条件は益々過酷になっており、従来の潤滑油に比べてより高い性能を有する潤滑油が必要とされている。
従来、潤滑油としては安価で入手容易な鉱油が主に使用されてきた。鉱油は種々の化学構造を有する炭化水素油の混合物であり、主成分の炭化水素によりパラフィン系とナフテン系(シクロパラフィン系)に大別される(「トライボロジーハンドブック(養賢堂)」など)。パラフィン系鉱油とナフテン系鉱油は、粘度特性(例えば、粘度指数)、潤滑特性、低温流動性、更には精製度により耐熱性、添加剤との適合性にも違いがみられ、潤滑油の基油に使用する際には、各々の特性を生かした使い分けがなされている。
しかしながら、高負荷条件での使用、メンテナンスフリーなど要求特性が厳しくなるに従い、鉱油のみでは要求特性を満足させることが困難となっており、例えば、鉱油の粘度指数向上を目的として添加剤を用いる方法が提案されている(特許文献1〜3)。要求特性の中でも、特に潤滑油として重要な性能である摩耗防止性能の向上が求められている。末端ユーザーでは、一般的に使用される鉱油に少量の添加剤を添加することにより、摩耗防止性能を簡便に且つ安価に向上させる方法が要望されている。
特開2000−109877号公報 特開2006−8842号公報 特開2007−45850号公報
本発明は、基油に対して優れた摩耗防止性能を付与する金属摩耗低減剤、並びに優れた金属摩耗低減性能を有する工業用又は自動車用潤滑油組成物を提供する事を目的とする。
鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油に対し、チオジプロピオン酸ジエステル及びチオジプロピオン酸モノエステルを含有させる。
本発明者らは、鋭意検討の結果、下記の知見を得た。
(i)鉱油にチオジプロピオン酸ジエステルを含有した潤滑油組成物では、金属摩耗低減効果があるものの満足できるものではなかった。
(ii)鉱油に、チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルを含有させた潤滑油組成物では金属摩耗低減効果が格段に向上した。
(iii)特定比率のチオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルを含有させることにより鉱油の金属摩耗低減効果がより向上した。
本発明は、係る知見に基づいて完成されたものである。
即ち、本発明は以下の項目を提供するものである。
[項1]
鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油、
一般式(1)
Figure 0005509583
[式中、2つのR1は同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び
一般式(2)
Figure 0005509583
[式中、R2は炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有してなることを特徴とする工業用又は自動車用潤滑油組成物。
[項2]
基油100重量部に対し、チオジプロピオン酸ジエステルの含有量が1〜30重量部であり、チオジプロピオン酸モノエステルの含有量が0.01〜10重量部である項1に記載の組成物。
[項3]
チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比が99.9:0.1〜70:30であることを特徴とする項1又は2に記載の組成物。
[項4]
基油が、鉱油及び動植物油からなる群より選ばれる少なくとも一種である項1〜3のいずれかに記載の組成物。
[項5]
鉱油の粘度指数が80〜160である項1〜4のいずれかに記載の組成物。
[項6]
工業用潤滑油組成物が、金属加工用潤滑油組成物又は機械潤滑油組成物である項1〜5のいずれかに記載の組成物。
[項7]
自動車用潤滑油組成物が、エンジン用潤滑油組成物、変速機用潤滑油組成物又はショックアブソーバー用潤滑油組成物である項1〜5のいずれかに記載の組成物。
[項8]
項1〜5のいずれかに記載の工業用又は自動車用潤滑油組成物を使用することを特徴とする金属摩耗低減方法。
[項9]
一般式(1)
Figure 0005509583
[式中、2つのR1は同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸ジエステルと
一般式(2)
Figure 0005509583
[式中、R2は炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有することを特徴とする金属摩耗低減剤。
[項10]
チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比が99.9:0.1〜70:30の割合であることを特徴とする項8に記載の金属摩耗低減剤。
[項11]
鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油に、
一般式(1)
Figure 0005509583
[式中、2つのR1は同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び
一般式(2)
Figure 0005509583
[式中、R2は炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有させることを特徴とする基油の金属摩耗低減性能向上方法。
[項12]
基油100重量部に、チオジプロピオン酸ジエステルを1〜30重量部及びチオジプロピオン酸モノエステルを0.01〜10重量部含有させることを特徴とする項10に記載の基油の金属摩耗低減性能向上方法。
[項13]
基油が、鉱油及び動植物油からなる群より選ばれる少なくとも一種である項10又は11に記載の基油の金属摩耗低減性能向上方法。
本発明の請求項1〜5(上記記載の項1〜7)では、金属摩耗低減性能が優れた工業用又は自動車用潤滑油組成物が得られる。
請求項6(上記記載の項8)では、工業用又は自動車用潤滑油組成物を使用することで金属の摩耗を低減することができる。
請求項7(上記記載の項9及び10)では、優れた金属摩耗低減剤が得られる。
また、請求項8(上記記載の項11〜13)では、基油に対して金属摩耗低減効果を付与することができ、特に、鉱油及び動植物油に対して向上効果が大きい。
[工業用又は自動車用潤滑油組成物]
本発明に係る工業用又は自動車用潤滑油組成物は、鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油、上記一般式(1)で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び上記一般式(2)で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有してなるものである。
<基油>
本発明に係る基油は鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種である。その中でも鉱油が好ましい。
<鉱油>
鉱油としては、潤滑油の分野で一般的に基油として用いられる鉱油(GTL系基油を含む)を使用できる。鉱油として、パラフィン系、中間基系またはナフテン系原油の常圧蒸留装置残渣油の減圧蒸留による留出油として得られる潤滑油留分を、溶剤精製、溶剤抽出、水素化分解、水素化異性化、溶剤脱ろう、水素化精製、白土処理等の各種精製工程を任意に1ないし2以上選択し処理して得られる溶剤精製油または水素化処理油等の鉱油、減圧蒸留残渣油の溶剤脱れき処理により得られる脱れき油を前記の精製工程により処理して得られる鉱油、ワックス分の異性化により得られる鉱油またはこれらの混合油、などが例示される。高度に精製された鉱油は高度精製基油と言われている。
GTL系基油としては、GTLプロセスにより天然ガス等を原料として得られる液体生成物から分離される潤滑油留分、または生成ワックスの水素化分解により得られる潤滑油留分等が例示される。
市販品である鉱油の具体例としては、スーパーオイルM10、スーパーオイルM12、スーパーオイルM22、スーパーオイルN22、スーパーオイルM32、スーパーオイルN32、スーパーオイルM46、スーパーオイルN46、スーパーオイルT46、(以上、新日本石油株式会社製)、ダイアナフレシアS10、ダイアナフレシアS32、ダイアナフレシアP32、ダイアナフレシアN28、ダイアナフレシアU46(以上、出光興産株式会社製)、プロセス123(昭和シェル石油株式会社製)、セレオ10,セレオSP10、セレオNH46、ニュートラル150(以上、株式会社ジャパンエナジー製)、ソルベントニュートラル60、ソルベントニュートラル60LP、ソルベントニュートラル100、ソルベントニュートラル130、ソルベントニュートラル100LP、フレクソン848、テルラ611、テルラ624、プラストール65、プラストール155、プラストールJ150、フレクソン642(以上、エクソンモービル社製)、クリセフオイルH22、クリセフオイルF22、クリセフオイルH46、クリセフオイルF46(以上、新日本石油株式会社製)、コスモピュアセイフティー10、コスモピュアセイフティー10W、コスモピュアスピンRC、コスモピュアスピンC、コスモピュアスピンW、コスモピュアスピンTK、コスモニュートラル100、コスモニュートラル150、コスモピュアスピンG、コスモピュアスピン46N、コスモピュアセイフティー22、コスモピュアセイフティー32、コスモピュアセイフティー46(以上、コスモ石油株式会社製)、などが例示される。これらは単独あるいは二種以上組み合わせて使用することができる。
本発明において用いられる鉱油の粘度指数は、好ましくは80〜160、より好ましくは110〜160が推奨される。
本発明において用いられる鉱油の100℃における動粘度は、好ましくは1.5〜40mm/sの範囲が推奨される。
<動植物油>
市販品である動植物油としては、牛脂、豚脂などの天然油脂、パーム油、パーム核油、ヤシ油、ナタネ油、ヒマシ油、大豆油、サンフラワー油、遺伝子組み換えや品種改良などによりグリセライドを構成する脂肪酸のオレイン酸含有量が増加したハイオレイックナタネ油などの植物油が例示される。
<合成油>
市販品である合成油としては、ポリ−α−オレフィン、ポリブテン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンなどの合成炭化水素油及びフィッシャートロプッシュ法によって得られる合成炭化水素の異性化油のほか、エステル、ポリエーテル、などが例示される。
ポリ−α−オレフィンとしては、炭素数2〜16のα−オレフィン(例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセンなど)の重合体又は共重合体が例示され、特に100℃における動粘度が1.5〜40mm/s、粘度指数が100以上の化合物が好ましく、100℃における動粘度が3〜30mm/sで、粘度指数が120以上のものがより好ましい。具体例としては、ルーカントエチレン・α―オレフィンオリゴマーHC−10(三井化学株式会社製)、Fortum NEXBASE2002、Fortum NEXBASE2004、Fortum NEXBASE2006,Fortum NEXBASE2008(以上、松和産業株式会社製)、デュラシン162、デュラシン164、デュラシン166、デュラシン168(以上、BPジャパン株式会社製)、シンフルード201、シンフルード401、シンフルード601、シンフルード801(以上、新日鐵化学株式会社製)、SpectraSyn2、SpectraSyn4、SpectraSyn6、SpectraSyn8,SpectraSyn10、PureSyn2、PureSyn4、PureSyn6,PureSyn8(以上、エクソンモービル社製)、リポルーブ40、リポルーブ60,リポルーブ80、リポルーブ100(以上、ライオン株式会社製)、などが例示される。
ポリブテンとしては、イソブチレンの重合物やイソブチレンとノルマルブチレンとの共重合物が例示され、一般に100℃の動粘度が2〜6000mm/sの広範囲のものが好ましい。具体例としては、インドポール L−2、インドポール L―3、インドポール L―6、インドポール L−8、インドポール L−14(以上、BPジャパン株式会社製)、などが例示される。
アルキルベンゼンとしては、炭素数1〜40の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基で置換された、分子量が200〜450であるモノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン、トリアルキルベンゼン、テトラアルキルベンゼンなどが例示される。
アルキルナフタレンとしては、炭素数1〜30の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基で置換されたモノアルキルナフタレン、ジアルキルナフタレンなどが例示される。
エステルとしては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの炭素数10〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪酸と炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールとのモノエステル類;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸と炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールとのジエステル類;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族多価カルボン酸若しくはそれらの酸無水物と炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールとのフルエステル;シクロヘキサンジカルボン酸若しくはその酸無水物と炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールとのジエステル;ダイマー酸と炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールとのエステルなどの脂環式多価カルボン酸エステル;及びネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオールと炭素数3〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪酸とのフルエステル若しくはモノエステル、などが例示される。
ポリエーテルとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、オキシエチレン−オキシプロピレン共重合体、ポリエステルエーテル、ポリフェニルエーテルなどが例示され、一般的に100℃の動粘度が2〜4000mm2/sの広範囲のものが挙げられる。市販品であるポリエーテルの具体例としては、プリストールHC−10、プリストールHC−25、プリストールMF−200A、プリストールBP−20、プリストールBP−22、プリストールBP−25(以上、ミヨシ油脂株式会社製)、アデカポールM−30、アデカポールMH−20、アデカポールDL−50、アデカポールPH−2000、アデカポールGL−130(以上、旭電化株式会社製)、ニューポールLB−65、ニューポールLB−285、ニューポールLB−385(以上、三洋化成株式会社製)、レオコン5030B(ライオン株式会社製)、ユニルーブ75DE−25,ユニルーブMB−7、ユニルーブ50MB−2、ユニルーブMB−7X(以上、日油株式会社製)、EMKAROX VG28、EMKAROX VG30、EMKAROX VG58(以上、ユニケマ社製)、などが例示される。
これらの基油は、単独であるいは二種以上組み合わせて使用することができる。
上記基油の中でも入手の容易さと潤滑油としての機能等の観点から、基油として鉱油を使用することが好ましい。
[チオジプロピオン酸ジエステル]
本発明に係る工業用又は自動車用潤滑油組成物の構成成分である上記一般式(1)で表されるチオジプロピオン酸ジエステルは、特に制限はなく市販品や従来公知の製造方法により得られるものが使用できる。
一般式(1)の式中、2つのR1は同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30、好ましくは炭素数8〜24の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。
直鎖状アルキル基の具体例としては、n−オクチル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基等が挙げられる。分岐鎖状のアルキル基を持つアルキル基の具体例としては、2−エチルヘキシル基、イソノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、イソデシル基、イソウンデシル基、イソドデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソペンタデシル基、イソヘキサデシル基、2−ヘキシルデシル基、イソオクタデシル基、2−オクチルドデシル基、2−デシルテトラデシル等が挙げられる。直鎖状アルケニル基の具体例としては、オレイル基が挙げられる。上記の中でも、nーデシル基、オレイル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルドデシル基、2−デシルテトラデシル基が好ましい。
より具体的には、チオジプロピオン酸ジ直鎖飽和型エステルとして、ジ(n−オクチル)チオジプロピオネート、ジ(n−デシル)チオジプロピオネート、ジ(n−ウンデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−ドデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−トリデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−テトラデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−ペンタデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−ヘキサデシル)チオジプロピオネート、ジ(n−オクタデシル)チオジプロピオネート等が挙げられる。チオジプロピオン酸ジ分岐鎖型エステルとしては、ジ(2−エチルヘキシル)チオジプロピオネート、ジ(イソノニル)チオジプロピオネート、ジ(3,5,5−トリメチルヘキシル)チオジプロピオネート、ジ(イソデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソウンデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソドデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソトリデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソテトラデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソペンタデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソヘキサデシル)チオジプロピオネート、ジ(2−ヘキシルデシル)チオジプロピオネート、ジ(イソオクタデシル)チオジプロピオネート、ジ(2−オクチルドデシル)チオジプロピオネート、ジ(2−デシルテトラデシル)チオジプロピオネート等が挙げられる。チオジプロピオン酸ジ直鎖不飽和型エステルとしては、ジ(オレイル)チオジプロピオネートが挙げられる。また、非対称型チオジプロピオン酸ジエステルとしては、オレイル=オクタデシル=チオジプロピオネート、オレイル=(2−ヘキシルデシル)=チオジプロピオネート、オレイル=(2−オクチルドデシル)=チオジプロピオネート、オレイル=(2−デシルテトラデシル)=チオジプロピオネート、オレイル=デシル=チオジプロピオネート、オクタデシル=(2−ヘキシルデシル)=チオジプロピオネート、オクタデシル=(2−オクチルドデシル)=チオジプロピオネート、オクタデシル=(2−デシルテトラデシル)=チオジプロピオネート、オクタデシル=デシル=チオジプロピオネート、2−ヘキシルデシル=(2−オクチルドデシル)=チオジプロピオネート、2−ヘキシルデシル=(2―デシルテトラデシル)=チオジプロピオネート、2−ヘキシルデシル=デシル=チオジプロピオネート、2−オクチルドデシル=(2−デシルテトラデシル)=チオジプロピオネート、2−オクチルドデシル=デシル=チオジプロピオネート、ジ(2−デシルテトラデシル)チオジプロピオネート、ジデシルチオジプロピオネート等が挙げられる
これらの中でも、ジ(n−デシル)チオジプロピオネート、ジオレイルチオジプロピオネート、ジ(2−ヘキシルデシル)チオジプロピオネート、ジ(2−オクチルドデシル)チオジプロピオネート、ジ(2−デシルテトラデシル)チオジプロピオネートが推奨される。
これらのチオジプロピオン酸ジエステルは、単独であるいは二種以上組み合わせて使用することができる。
<チオジプロピオン酸ジエステルの製造方法>
チオジプロピオン酸ジエステルの製造方法は、例えば、チオジプロピオン酸と脂肪族アルコールのエステル化反応を行うことで製造することができる。
具体的な例としては、チオジプロピオン酸に対し上記脂肪族アルコール2〜2.5倍モルの仕込み比率で、生成してくる水を抜きながらエステル化反応を行う方法が挙げられる。
エステル化条件として、例えば、エステル化反応温度としては、通常120〜250℃であり、好ましくは、130〜230℃が推奨される。また、反応時間としては、通常1〜10時間、好ましくは、2〜8時間が例示される。反応は無触媒で行っても後述するエステル化触媒を用いて反応を行ってもよい。
脂肪族アルコールの具体例としては、n−オクタノール、n−デカノール、n−ウンデカノール、n−ドデカノール、n−トリデカノール、n−テトラデカノール、n−ペンタデカノール、n−ヘキサデカノール、n−オクタデカノール、2−エチルヘキサノール、イソノナノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、イソデカノール、イソウンデカノール、イソドデカノール、イソトリデカノール、イソテトラデカノール、イソペンタデカノール、イソヘキサデカノール、2−ヘキシルデカノール、イソオクタデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、オレイルアルコールが挙げられる。上記の中でもn−デカノール、オレイルアルコ−ル、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノールが好適に使用される。
これらの脂肪族アルコールは、単独で又は2種以上を混合してエステル化反応に供することができる。
エステル化触媒としては、ルイス酸類、スルホン酸類等が例示される。より具体的には、ルイス酸類としては、アルミニウム誘導体、錫誘導体、チタン誘導体等が、更にスルホン酸類としては、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸等が例示される。なかでも、チタン誘導体、スルホン酸類が好適に使用される。その使用量は、例えば原料の総重量に対して、0.05〜5重量%程度が好適に使用される。
エステル化反応では、必要に応じて、生成してくる水をベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン等の水同伴剤を用いて系外に共沸留去させてもよい。
エステル化反応終了後、必要に応じて、過剰の脂肪族アルコールを減圧下又は常圧下にて留去させ、また、慣用の精製方法、例えば、水洗、減圧蒸留、活性炭等の吸着剤精製等を行い、チオジプロピオン酸ジエステルを得ることができる。
[チオジプロピオン酸モノエステル]
本発明に係る工業用又は自動車用潤滑油組成物の構成成分である上記一般式(2)で表されるチオジプロピオン酸モノエステルは、特に制限はなく市販品や従来公知の製造方法により得られるものが使用できる。
一般式(2)の式中、R2は炭素数6〜30、好ましくは炭素数8〜24の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。該アルキル基又はアルケニル基は、上記チオジプロピオン酸ジエステルに係るアルキル基又はアルケニル基の具体例と同様のものが例示される。
より具体的には、チオジプロピオン酸モノ直鎖飽和型エステルとして、チオジプロピオン酸モノ(n−オクチル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−デシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−ウンデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−ドデシル)エステル、チオジプロピオン酸(n−トリデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−テトラデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−ペンタデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−ヘキサデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(n−オクタデシル)エステル等が挙げられる。チオジプロピオン酸モノ分岐鎖型エステルとしては、チオジプロピオン酸モノ(2−エチルヘキシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソノナシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(3,5,5−トリメチルヘキシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソウンデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソドデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソトリデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソテトラデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソペンタデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソヘキサデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(2−ヘキシルデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(イソオクタデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(2−オクチルドデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(2−デシルテトラデシル)エステル等が挙げられる。チオジプロピオン酸ジ直鎖不飽和型エステルとしては、チオジプロピオン酸モノオレイルエステルが挙げられる。
その中でも、チオジプロピオン酸モノ(n−デシル)エステル、チオジプロピオン酸モノオレイルエステル、チオジプロピオン酸モノ(2−ヘキシルデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(2−オクチルドデシル)エステル、チオジプロピオン酸モノ(2−デシルテトラデシル)エステルが推奨される。
これらのチオジプロピオン酸モノエステルは、単独であるいは二種以上組み合わせて使用することができる。
<チオジプロピオン酸モノエステルの製造方法>
チオジプロピオン酸モノエステルの製造方法は、例えば、チオジプロピオン酸と脂肪族アルコールのエステル化反応を行うことで製造することができる。
具体的な例としては、チオジプロピオン酸に対し上記脂肪族アルコール等モルを仕込み、生成してくる水を抜きながらエステル化反応を行い、蒸留・精製するなどの方法が挙げられる。
尚、脂肪族アルコールの仕込み量は、チオジプロピオン酸に対して、1〜1.2倍モルを仕込み比率で仕込むことが望ましい。
エステル化反応の条件については、チオジプロピオン酸ジエステルの製造方法の項目で説明したものと同じである。
本発明の構成成分であるチオジプロピオン酸ジエステル及びチオジプロピオン酸モノエステルは、上記に例示したそれぞれの製造方法で製造し、それぞれを基油と混合し使用することができる。
<チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルのエステル混合物の製造方法>
チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルのエステル混合物として使用する場合は次の方法が挙げられる。
(i)チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルを上記の製造方法にてそれぞれ製造し、混合して使用する。
(ii)チオジプロピオン酸と脂肪族アルコールのエステル化反応を行い、チオジプロピオン酸ジエステル及びチオジプロピオン酸モノエステルのエステル混合物として製造し、使用する。
この2方法が挙げられる。また、この製造方法は、金属摩耗低減剤の製造方法の具体例である。
上記(ii)の製造方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。
例1として、チオジプロピオン酸と脂肪族アルコールとのエステル化反応を行う時に、脂肪族アルコールのモル比をチオジプロピオン酸に対して、1.5〜1.99倍モル、好ましくは1.8〜1.9倍モル仕込みエステル化反応を行う方法が挙げられる。
より詳細なエステル化反応の条件、使用する脂肪族アルコールの具体例及びエステル化触媒については、チオジプロピオン酸ジエステルの製造方法の項目の説明と同様である。
また、例2として、上記記載のチオジプロピオン酸ジエステルの製造方法において、エステル混合物が所望の全酸価になるようにエステル化反応を途中で終了させる方法が挙げられる。
上記(ii)の製造方法で得られたエステル混合物中のチオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルの重量比は下記の方法により算出できる。
上記の方法で得られたエステル混合物を、ガスクロマトグラフィー分析により分析し原料であるチオジプロピオン酸の含有量を測定し、エステル混合物中のチオジプロピオン酸由来の酸価を求める。次に、エステル混合物の全酸価を測定する。全酸価からチオジプロピオン酸由来の酸価を差し引いた値とチオジプロピオン酸モノエステルの分子量から、エステル混合物中のチオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルの重量比を算出することができる。
本発明の工業用又は自動車用潤滑油組成物中のチオジプロピオン酸ジエステルの含有量は、基油100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、より好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは1〜10重量部である。また、チオジプロピオン酸モノエステルの含有量は、基油100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.05〜8重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部である。
また、工業用又は自動車用潤滑油組成物中のチオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比は、99.9:0.1〜70:30が好ましく、より好ましくは99.5:0.5〜75:25、更に好ましくは99:1〜80:20の割合である。
[用途]
本発明の潤滑油は、工業用又は自動車用として好適に使用される。工業用潤滑油としては、金属加工用と機械用に特に好適に使用され、金属加工用潤滑油の具体的な例としては、切削加工用潤滑油、圧延用潤滑油、絞り・抽伸用潤滑油、洗浄用潤滑油、塑性加工用潤滑油、打ち抜き用潤滑油、熱処理用潤滑油、熱媒体用潤滑油などが挙げられ、また、機械用潤滑油の具体的な用途としては、タービン用潤滑油、油圧作動用潤滑油、軸受用潤滑油、工業用ギア用潤滑油、圧縮機用潤滑油、トラクション用潤滑油などが挙げられる。
自動車用潤滑油としては、エンジン用、変速機用又はショックアブソーバー用として好適に使用される。エンジン用潤滑油の具体的な例としては、ガソリンエンジン用潤滑油、ディーゼルエンジン用潤滑油、2サイクルエンジン用潤滑油、自動車用ギア用潤滑油などが挙げられる。また、変速機用潤滑油の具体的な例としては、駆動系潤滑油、自動変速機用潤滑油、無段変速機用潤滑油、ビスカスカップリング用潤滑油などが挙げられる。
上記の工業用又は自動車用潤滑油組成物を使用することで金属摩耗を低減することができる。
[金属摩耗低減剤]
本発明に係る金属摩耗低減剤は、上記一般式(1)で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び上記一般式(2)で表されるチオジプロピオン酸モノステルを含有してなるものであり、その重量比は99.9:0.1〜70:30の割合で含有することが好ましく、更に好ましくは99.5:0.5〜75:25、特に好ましくは99:1〜80:20が推奨される。
[基油の金属摩耗低減性能向上方法]
本発明によれば、鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油に、一般式(1)で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び一般式(2)で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有させることで、基油の金属摩耗低減性能を向上させることができる。
上記のチオジプロピオン酸ジエステルの含有量は、基油100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、より好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは1〜10重量部である。また、チオジプロピオン酸モノエステルの含有量は、基油100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.05〜8重量部、更に好ましくは0.1〜5重量部である。
[その他添加剤]
本発明の工業用又は自動車用潤滑油組成物及び金属摩耗低減剤には、本発明の効果が得られる限りその他の成分を添加してもよい。例えば、酸化防止剤、金属洗浄剤無灰分散剤、油性剤、摩耗防止剤、極圧剤、金属不活性剤、防錆剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤などが例示される。
酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,2’−メチレンビス−4−メチル−6−tert−ブチルフェノール等のフェノール系酸化防止剤、N−フェニル−α−ナフチルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニル、p,p’−ジノニルジフェニルアミン、混合ジアルキルジフェニルアミン等のアミン系酸化防止剤、フェノチアジン等の硫黄系酸化防止剤等が例示される。これらの酸化防止剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの酸化防止剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜3重量部添加することが望ましい。
金属清浄剤としては、Ca−石油スルフォネート、過塩基性Ca−石油スルフォネート、Ca−アルキルベンゼンスルフォネート、過塩基性Ca−アルキルベンゼンスルフォネート、Ba−アルキルベンゼンスルフォネート、過塩基性Ba−アルキルベンゼンスルフォネート、Mg−アルキルベンゼンスルフォネート、過塩基性Mg−アルキルベンゼンスルフォネート、Na−アルキルベンゼンスルフォネート、過塩基性Na−アルキルベンゼンスルフォネート、Ca−アルキルナフタレンスルフォネート、過塩基性Ca−アルキルナフタレンスルフォネートなどの金属スルフォネート、Ca−フェネート、過塩基性Ca−フェネート、Ba−フェネート、過塩基性Ba−フェネートなどの金属フェネート、Ca−サリシレート、過塩基性Ca−サリシレートなどの金属サリシレート、Ca−フォスフォネート、過塩基性Ca−フォスフォネート、Ba−フォスフォネート、過塩基性Ba−フォスフォネートなどの金属フォスフォネート、過塩基性Ca−カルボキシレート等が例示される。これらの金属清浄剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの金属清浄剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して1〜10重量部、好ましくは2〜7重量部添加することが望ましい。
無灰分散剤としては、ポリアルケニルコハク酸イミド、ポリアルケニルコハク酸アミド、ポリアルケニルベンジルアミン、ポリアルケニルコハク酸エステル等が例示される。これらの無灰分散剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの無灰分散剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して1〜10重量部、好ましくは2〜7重量部添加することが望ましい。
油性剤としては、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪族飽和及び不飽和モノカルボン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸などの重合脂肪酸、リシノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などのヒドロキシ脂肪酸、ラウリルアルコール、オレイルアルコールなどの脂肪族飽和及び不飽和モノアルコール、ステアリルアミン、オレイルアミンなどの脂肪族飽和及び不飽和モノアミン、ラウリン酸アミド、オレイン酸アミドなどの脂肪族飽和及び不飽和モノカルボン酸アミド、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコールなどのグリセリンエーテル、ラウリルポリグリセリンエーテル、オレイルポリグリセリルエーテルなどのアルキル若しくはアルケニルポリグリセリルエーテル、ジ(2−エチルヘキシル)モノエタノールアミン、ジイソトリデシルモノエタノールアミンなどのアルキル若しくはアルケニルアミンのポリ(アルキレンオキサイド)付加物等が例示される。これらの油性剤は、単独で又は組み合わせて用いてもよい。これらの油性剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部添加することが望ましい。
摩耗防止剤・極圧剤としては、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、アルキルフェニルホスフェート類、トリブチルホスフェート、ジブチルホスフェート等のリン酸エステル類、トリブチルホスファイト、ジブチルホスファイト、トリイソプロピルホスファイト等の亜りん酸エステル類及びこれらのアミン塩等のリン系、硫化油脂、硫化オレイン酸などの硫化脂肪酸、ジベンジルジスルフィド、硫化オレフィン、ジアルキルジスルフィドなどの硫黄系、Zn−ジアルキルジチオフォスフェート、Zn−ジアルキルジチオフォスフェート、Mo−ジアルキルジチオフォスフェート、Mo−ジアルキルジチオカルバメートなどの有機金属系化合物等が例示される。これらの摩耗防止剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの摩耗防止剤・極圧剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部添加することが望ましい。
金属不活性剤としては、ベンゾトリアゾール系、チアジアゾール系、没食子酸エステル系の化合物等が例示される。これらの金属不活性剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの金属不活性剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.01〜0.4重量部、好ましくは0.01〜0.2重量部添加することが望ましい。
防錆剤としては、ドデセニルコハク酸ハーフエステル、オクタデセニルコハク酸無水物、ドデセニルコハク酸アミドなどのアルキル又はアルケニルコハク酸誘導体、ソルビタンモノオレエート、グリセリンモノオレエート、ペンタエリスリトールモノオレエートなどの多価アルコールモノエステル、Ca−石油スルフォネート、Ca−アルキルベンゼンスルフォネート、Ba−アルキルベンゼンスルフォネート、Mg−アルキルベンゼンスルフォネート、Na−アルキルベンゼンスルフォネート、Zn−アルキルベンゼンスルフォネート、Ca−アルキルナフタレンスルフォネートなどの金属スルフォネート、ロジンアミン、N−オレイルザルコシンなどのアミン類、ジアルキルホスファイトアミン塩等が例示される。これらの防錆剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの防錆剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部添加することが望ましい。
粘度指数向上剤としては、ポリアルキルメタクリレート、ポリアルキルスチレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸エステル共重合体などのオレフィン共重合体が例示される。これらの粘度指数向上剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの粘度指数向上剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜7重量部添加することが望ましい。
流動点降下剤としては、塩素化パラフィンとアルキルナフタレンの縮合物、塩素化パラフィンとフェノールの縮合物、既述の粘度指数向上剤であるポリアルキルメタクリレート、ポリアルキルスチレン、ポリブテン等が例示される。これらの流動点降下剤は、単独で又は組み合わせて用いることができる。これらの流動点向上剤は、使用する場合、通常、基油100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部添加することが望ましい。
消泡剤としては、液状シリコーンが適しており、消泡剤を使用する場合、その添加量は、通常、基油100重量部に対して0.0005〜0.01重量部である。
本発明の潤滑油組成物の金属摩耗低減効果は、例えば耐摩耗性試験方法による摩擦痕径で評価することができる。摩擦痕の値が小さい程、耐金属摩耗低減効果が高いと評価でき、荷重20kgの場合では、摩耗痕径は好ましくは0.55mm以下、より好ましくは0.50mm以下が推奨される。また荷重30kgの場合では、摩耗痕径は好ましくは0.62mm以下、より好ましくは0.55mm以下が推奨される。耐摩耗性試験方法の摩耗痕径は、本発明書及び特許請求の範囲において、後述の実施例に記載した方法にて得られる値である。
以下に実施例を掲げて本発明を詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、本実施例及び比較例において、エステルの諸性状、潤滑油の物理特性、化学特性は以下の方法により測定した。
<基油>
鉱油A:高度精製基油 コスモニュートラル100(製品名、コスモ石油ルブリカンツ社製)
密度(15℃):0.861g/cm
動粘度:4.27mm/s(100℃)
粘度指数:105
流動点:−12.5℃
組成分析(n-d-M):%CA=4.3%、%CN=28.0、%CP=67.7%
鉱油B:高度精製基油
動粘度:4.24mm/s(100℃)
粘度指数:124
合成油A:SPECTRASYN4(製品名、エクソンモービル製)
<エステル混合物中のチオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルの重量比の算出方法>
(1)ガスクロマトグラフィー分析
内部標準法によりエステル混合物1g中のチオジプロピオン酸含有量(S(g))を定量した。ガスクロマトグラフィー分析の分析条件は下記に示した。
機器:島津製作所製 GC―2010
カラム:J&W製TC−5 30m×0.25m
カラム温度:80〜300℃(昇温速度10℃/min)
インジェクション温度/検出器温度:300℃/300℃
検出器:FID
キャリアガス:ヘリウム
(2)エステル混合物中のチオジプロピオン酸の酸価(T(mgKOH/g))
S×112220/178.21=T
S:ガスクロマトグラフィー分析より求めたエステル混合物1g中のチオジプロピオン酸含有量(g)
(3)全酸価
エステル混合物をJIS K2501(2003年)に準拠して測定した。
(4)重量比の計算方法
チオジプロピオン酸ジエステル:チオジプロピオン酸モノエステル
=(100―X):X
X:(A−T)×M/561.1
A:エステル混合物の全酸価(mgKOH/g)
T:エステル混合物中のチオジプロピオン酸の酸価(mgKOH/g)
M:チオジプロピオン酸モノエステルの分子量
<潤滑油の耐摩耗性試験方法>
JPI−5S−32−90に準拠して、高速四球型摩耗試験機(神鋼造機製、型式:FH−3)を用いて、回転数1200rpm、時間60分、荷重20kg又は30kgの条件で試験し、摩耗痕径(mm)を測定した。
[製造例1]
撹拌機、温度計及び冷却管付き水分分留受器を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、チオジプロピオン酸160g(0.9モル)、オレイルアルコール(新日本理化製「アンジェコール90N」)482g(1.8モル)、及びエントレーナーとしてトルエン30gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に210℃まで昇温し、12時間、留出してくる生成水を水分分留受器で除去しながらエステル化反応を行った。トルエン及び過剰の原料アルコールを留去しチオジプロピオン酸ジオレイルエステルとチオジプロピオン酸モノオレイルエステルのエステル混合物(1)を得た。
エステル混合物(1)の全酸価は14.5mgKOH/gであり、ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は89:11であった。
[製造例2]
チオジプロピオン酸143g(0.8モル)、2−オクチルドデカノール(新日本理化製「エヌジェコール200A」478g(1.6モル)に代えた他は製造例1と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(2−オクチルドデシル)エステルとチオジプロピオン酸モノ(2−オクチルドデシル)エステルのエステル混合物(2)を得た。
エステル混合物(2)の全酸価は8.2mgKOH/gであり、ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は93:7であった。
[製造例3]
チオジプロピオン酸125g(0.7モル)、2−デシルテトラデカノール(新日本理化製「エヌジェコール240A」510g(1.4モル)に代えた他は、製造例1と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(2−デシルテトラデシル)エステルとチオジプロピオン酸モノ(2−デシルテトラデシル)エステルのエステル混合物(3)を得た。
エステル混合物(3)の全酸価は11.6mgKOH/gであり、ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は89:11であった。
[製造例4]
チオジプロピオン酸232g(1.3モル)、n−デカノール(協和発酵ケミカル製「デカノール」412g(2.6モル)に代えた他は、製造例1と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(n−デシル)エステルとチオジプロピオン酸モノ(n−デシル)エステルのエステル混合物(4)を得た。
エステル混合物(4)の全酸価は17.6mgKOH/gであり、ガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は90:10であった。
[製造例5]
チオジプロピオン酸160g(0.9モル)、オレイルアルコール(新日本理化製「アンジェコール90N」)482g(1.8モル)、エステル触媒、及びエントレーナーとしてトルエン30gを仕込み、製造例1と同様の条件でエステル化反応を行いチオジプロピオン酸ジオレイルエステルとチオジプロピオン酸モノオレイルエステルのエステル混合物(5)を得た。
エステル混合物(5)の全酸価は0.50mgKOH/gでありガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は99.6:0.4であった。
[製造例6]
チオジプロピオン酸160g(0.9モル)、オレイルアルコール(新日本理化製「アンジェコール90N」)493g(1.84モル)、エステル触媒、及びエントレーナーとしてトルエン30gを仕込み、製造例1と同様の条件でエステル化反応を行いチオジプロピオン酸ジオレイルエステルとチオジプロピオン酸モノオレイルエステルのエステル混合物(6)を得た。
エステル混合物(6)の全酸価は4.66mgKOH/gでありガスクロマトグラフィーにて分析した結果、チオジプロピオン酸は検出されなかった。これらの分析結果から、エステル混合物中のジエステルとモノエステルの重量比は96.5:3.5であった。
[製造例7]
攪拌機、温度計及び冷却管付き水分分留受器を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、チオジプロピオン酸160g(0.90モル)、オレイルアルコール(新日本理化製「アンジェコール90N」)493g(1.84モル)、エステル触媒、及びエントレーナーとしてトルエン30gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に230℃まで昇温し、12時間、留出してくる生成水を水分分留受器で除去しながらエステル化反応を行った。トルエン及び過剰の原料アルコールを蒸留し、更にカラム精製を行って、チオジプロピオン酸ジオレイルエステル(ジエステル(1))を得た。
[製造例8]
チオジプロピオン酸143g(0.80モル)、2−オクチルドデカノール(新日本理化製「エヌジェコール200A」487g(1.63モル)を用いた他は、製造例6と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(2−オクチルドデシル)エステル(ジエステル(2))を得た。
[製造例9]
チオジプロピオン酸125g(0.70モル)、2−デシルテトラデカノール(新日本理化製「エヌジェコール240A」520g(1.43モル)を用いた他は、製造例6と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(2−デシルテトラデシル)エステル(ジエステル(3))を得た。
[製造例10]
チオジプロピオン酸232g(1.30モル)、n−デカノール(協和発酵ケミカル製「デカノール」420g(2.65モル)を用いた他は、製造例6と同様の方法により、チオジプロピオン酸ジ(n−デシル)エステル(ジエステル(4))を得た。
[実施例1]
鉱油A100重量に対して、エステル混合物(1)5.26重量部を混合し、本発明の潤滑油組成物を得た。その組成物を用いて耐摩耗性試験を行い、その結果を表2に示した。
尚、ジエステル:モノエステルの重量比を表1に示す。
[実施例2〜7]
実施例1の基油及び使用エステルを表1に記載の基油及び使用エステルにそれぞれ代えた他は、実施例1と同様に実施して本発明の潤滑油組成物を得た。尚、実施例7におけるエステル混合物(6)の配合量は1.52重量部とした。その結果を表2に示した。
尚、ジエステル:モノエステルの重量比を表1に示す。
[比較例1〜4]
エステル混合物(1)の代わりに、それぞれジエステル(1)〜(4)を実施例1と同様に基油に混合し、本発明の潤滑油組成物を得た。その組成物を用いて耐摩耗性試験を行い、その結果を表2に示した。
Figure 0005509583
Figure 0005509583
表2の結果より、基油(比較例5)及び基油とジエステルの組成物(比較例1〜4)の摩耗痕径は、荷重20kgでは、0.62mm以上であり、荷重30kgでは、0.69mm以上であるのに対して、本発明の基油、ジエステル及びモノエステルの組成物(実施例1〜7)では、荷重20kgでは、0.54mm以下であり、荷重30kgでは、0.61mm以下と、摩擦痕径が小さいことから、金属に対する耐摩耗性に優れていることがわかる。
鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油、チオジプロピオン酸ジエステル及びチオジプロピオン酸モノエステルを含有する組成物は金属摩耗低減性能に優れることから、工業用又は自動車用潤滑油組成物として有用である。また、チオジプロピオン酸ジエステル及びチオジプロピオン酸モノエステルを含有する混合物は鉱油に対する金属摩耗低減性能を向上させることができ、金属摩耗低減剤として有用である。

Claims (7)

  1. 鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油、
    一般式(1)
    Figure 0005509583
    [式中、2つのRは同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び
    一般式(2)
    Figure 0005509583
    [式中、Rは炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸モノエステルとを含有してなる工業用又は自動車用潤滑油組成物であって、チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比が99:1〜80:20であることを特徴とする工業用又は自動車用潤滑油組成物。
  2. 基油100重量部に対し、チオジプロピオン酸ジエステルの含有量が1〜30重量部であり、チオジプロピオン酸モノエステルの含有量が0.01〜10重量部である請求項1に記載の組成物。
  3. 工業用潤滑油組成物が、金属加工用潤滑油組成物又は機械潤滑油組成物である請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 自動車用潤滑油組成物が、エンジン用潤滑油組成物、変速機用潤滑油組成物又はショックアブソーバー用潤滑油組成物である請求項1又は2に記載の組成物。
  5. 請求項1又は2に記載の工業用又は自動車用潤滑油組成物を使用することを特徴とする金属摩耗低減方法。
  6. 一般式(1)
    Figure 0005509583
    [式中、2つのRは同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸ジエステルと
    一般式(2)
    Figure 0005509583
    [式中、Rは炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有する金属摩耗低減剤であって、チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比が99:1〜80:20であることを特徴とする金属摩耗低減剤。
  7. 鉱油、動植物油及び合成油からなる群より選ばれる少なくとも一種の基油に、
    一般式(1)
    Figure 0005509583
    [式中、2つのRは同一又は相異なって、それぞれ炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸ジエステル及び
    一般式(2)
    Figure 0005509583
    [式中、Rは炭素数6〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
    で表されるチオジプロピオン酸モノエステルを含有させる基油の金属摩耗低減性能向上方法であって、チオジプロピオン酸ジエステルとチオジプロピオン酸モノエステルとの重量比が99:1〜80:20であることを特徴とする基油の金属摩耗低減性能向上方法。
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