JPS6027719B2 - 潤滑剤組成物 - Google Patents

潤滑剤組成物

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JPS6027719B2
JPS6027719B2 JP51126239A JP12623976A JPS6027719B2 JP S6027719 B2 JPS6027719 B2 JP S6027719B2 JP 51126239 A JP51126239 A JP 51126239A JP 12623976 A JP12623976 A JP 12623976A JP S6027719 B2 JPS6027719 B2 JP S6027719B2
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thiodipropionate
oil
dialkyl
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豊翁 上松
茂樹 小松崎
友綱 友部
淑郎 月岡
廉 伊藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
Maruzen Oil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ェステル油または鉱油またはこれらの混合物
を基材とし、改善された熱酸化安定性を有する潤滑剤組
成物に関する。
各種機械類、電動機等の大容量、高性能化と共に潤滑剤
に対する耐熱性の要望がますます強まっている。
例えば、高速、高荷重条件に使用されるころがり軸受用
字函糟グIJース(以下、グリースと記す。)において
は、グリースの使用温度の上昇と共にグリースの交換期
間の長い、いわゆる長寿命グリースが要求されている。
このため以前からグリースの熱安定性や潤滑性能を高め
るため酸化防止剤を配合したグリースが市販されている
が、高温でのグリースの耐酸化劣化あるいは潤滑寿命の
点で必ずしも十分満足できるものがなかった。グリース
が酸化劣化すると満点、せん断安定性、ちよう度、増ち
よう剤網目構造から分離する基油の量などの性状が大き
く変り軸受からグリースが漏洩すると同時に、寿命が極
端に低下する。これらの性状変化は使用される酸化防止
剤の性能に大きく影響される。また潤滑油においては酸
化劣化によって粘度の増加、あるいは有機酸等の生成に
よる金属材料の腐食、スラッジの生成による潤滑性能の
低下などが起る。ェステル油を基油とする潤滑剤の熱安
定性を改良するための酸化防止剤について、既に本発明
者らは特願昭50−128斑5号(侍開昭52−531
78号)として提案している。しかしこの酸化防止剤は
熱によって変色しやすいため、これをグリースに適用し
た場合該グリースは使用中、早期に黒色化し、グリース
の交換時期をその変色度合から判定することが容易では
なくなる。さらにグリースにおいては、基油の熱安定性
は向上するが、増ちよう剤繊維構造が比較的破壊されや
すくなり満点の低下やちよう度および鱗油度等の増加を
釆し、軸受から基油またはグリースが漏洩し周囲を汚染
するという欠点のあることがわかった。本発明の目的は
、これらの欠点を改良し、一層改善された熱酸化安定性
を有する潤滑剤組成物を提供することである。
その要点は、ェステル油および鉱油のうちの少くとも1
種から成る潤滑油に、凶一般式 (式中Rは炭素原子12〜18 個を有するアルキル基を意味する)で表わされるジアル
キルー3,3′−チオジプロピオネートと、‘B}2,
2,4−トリメチルー1,2ージヒドロキノリンの重合
体およびN,N′−ジ(2ーナフチル)−P−フェニレ
ンジアミンのうちの少くとも1種とを含有させて成るこ
とである。
またェステル油および鉱油のうちの少くとも1種を基油
とする潤滑グリースに、風前記ジアルキルー3,3′ー
チオジプロピオネートと、{8)2,2,4−トリメチ
ル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体およびN,N′
ージ(2−ナフチル)−P−フエニレンジアミンのうち
の少くとも1種とを含有させて成ることである。本発明
において用いられるェステル油としては、例えばアジピ
ン酸、スベリン酸、アゼラィン酸、セバチン酸などの脂
肪族ジカルボン酸成分と炭素数3以上の1価のアルコー
ルもしくはフェ/ール成分とからなるェステルがある。
具体的にはジ(3−メチルブチル)アジべ−ト、ジ(2
−エチルヘキシル)アジベート、ジ(1ーェチルピロピ
ル)アゼレート、ジ(2ーブトキシエチル)アゼレート
、ジ(2ーエチルヘキシル)アゼレート、ジ(2−メチ
ルフエニル)アゼレート、ジイソプロピルセバケート、
ジ(3−メチルブチル)セバケート、ジイソオクチルセ
バケート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケートなどで
ある。また例えばネオベンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ベンタエリトリ
ット、ジベンタェリットリツトなどの多価アルコール成
分と、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸
、イソオクタン酸、ベラルゴン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸などのような長鎖脂肪族モノカルボン醸成分とから
なるェステル油が使用できる。上記のェステル油は単独
または2種以上混合して使用できる。また本発明におい
ては、潤滑油として公知の鉢油が使用できる。
さらに前記ェステル油と鍵油と混合物、あるいはポリオ
レフィン油、アルキルベンゼン、ジアリールアルカンな
どの炭化水素油を一部混合したェステル油、滋油もしく
はェステル油と鍵油との混合油も使用できる。本発明に
おいて、独の熱酸化安定整向上のための添加剤の成分と
して下記の化合物が使用される。その第1は、一般式(
式中Rは炭素原子12〜18 個を有するアルキル基を表わす)で示されるジアルキル
ー3,3′一チオジプロピオネートであり、具体例とし
てはジドデシル−3,3−チオジプロピオネート、ジデ
トラデシルー3,3′−チオジプロピオネート、ジヘキ
サデシルー3,3−チオジプロピオネート、ジオクタデ
シルー3,3′ーチオジプロピオネートなどがある。
第2の成分としては、ケトンとアミンの縮合によって得
られるところの2,2,4−トリメチル−1,2ージヒ
ドロキノリンの重合体および(または)N,N′ージ(
2−ナフチル)−Pーフェニレンジアミンが挙げられる
。上記各成分は、ジアルキルー3,3′ーチオジプロピ
オネート60〜5重量部に対し、2,2,4ートリメチ
ルー1,2ージヒドロキノリン重合体およびN,N′−
ジ(2ーナフチル)一Pーフエニレンジアミンの少なく
とも1種を40〜95重量部の比率範囲で使用される。
本発明においては、前記のような組成の熱酸化防止剤が
、潤滑油もしくはグリース基油に該油10屯重量部に対
し、0.2〜5重量部の範囲で含有されることが望まし
い。
添加量0.2重量部以下のときは、潤滑剤の熱酸化安定
性の改善は僅少であり。また添加量が5重量部を越える
と潤滑剤組成物の劣化に伴う着色が顕著になるとともに
、酸化防止効果も低下しやはり長寿命を得られない。次
に実施例によって本発明を説明する。なお本発明の利点
を明確にするため、同様の用途に従釆使用されてきたN
ーフェニルーQーナフチルアミンを含有する潤滑剤組成
物を比較例として示す。表中、粘度%とは、JISK2
283に準じ37.8qoにて測った勤粘度の、熱酸化
試験による増加率を意味する。全駿価(mgKOH/g
)はJISK2501に準じて測った。
表には熱酸化試験後の値を示す。(初期値は0.05以
下である)グリースの酸化安定度試験はJISK256
9に準じた。
グリースの満点はJISK2561に準じて測り、酸化
安定度試験後の満点および、試験後満点と試験前満点と
の差(かっこ内の値)を表に記す。
実施例 1潤滑油としてトリメチロールブロパン・トリ
カプリレート、パラフィン系鍵油、およびこれらを1:
1(重量)に混合した油を探り、それらのそれぞれに、
ジドデシル−3,3′ーチオジプロピオネート(住友化
学社製スミラィザーTPL)のと2,2,4ートリメチ
ルー1,2ージヒドロキノリンの重合体(住友化学社製
アンチゲンRD−F)【B}およびN,N′ージ(2ー
ナフチル)一Pーフェニレンジアミン(住友化学社製ア
ンチゲンF)‘C’を第1表に示す比率でその合計量が
前記潤滑油量に対し1重量%になるよう加え、加温下に
かくはんして熔解した。
得られた油の粘度、全酸価を測った後、それらの潤滑油
を150ooに保った恒温槽中に40■時間放置して、
再び粘度および全酸化を測定した。N−フェニルーQー
ナフチルアミソを添加剤とする比較例も同機に行った。
加熱試験での粘度増加率、全酸化は第1表に示す如くで
あった。第1表 第1表から、添加剤中のAの含量が60〜5重量%の範
囲にある場合に、粘度、全酸価が抑制されることが認め
られる。
実施例 2 12一ヒドロキシステアリン酸リチウムを増ちよう剤と
し、実施例1に用いたのと同じヱステル油、鉱油および
それらの混合油を基油として、下記の方法でグリースを
製造した。
所要量の半分の基油に、第2表に示す組成のジドデシル
−3,3一チオジプロピオネート■、2,2,4−トリ
メチルー1,2−ジヒドロキノリンの重合体‘B’およ
びN,N′ジ(2−ナフチル)一P−フエニレンジアミ
ン(0からなる添加剤を基油全重量の1%となるように
加え、かくはん下に加熱溶解して、180qoに保持し
ておく。一方残り半分量の基油に、基油全量:増ちよう
剤量=9:1に相当する量の12一ヒドロキシステアリ
ン酸リチウムをかくはんしながら210℃まで加熱して
溶解させ、19000まで急冷する。この温度に2時間
保ったのち、前記の添加剤を含む基油を加え、かくはん
した後室温まで徐冷し、ミリング仕上げする。このよう
にして調整されたグリースの酸化安定度を試験し、15
0qo、10餌時間加熱後の酸素圧低下量(上9/均)
を測った。
一方上記グリース炭素鋼板(SS41)に塗布し恒温槽
(15000)中に100時間放置して、満点を測定し
、加熱前の総点からの低下度℃を求めた。結果は第2表
に示す如くであつた。第2表 滴点()内:低下度(℃) 満点の低下度によって増ちよう剤の網目構造の熱安定性
を評価することができ、満点低下の少し、ほど熱安定性
がすぐれていることを示す。
第2表から、添加剤中のAの含量が60〜5重量%の範
囲にあるとき、酸素圧力低下および満点の降下が少ない
。従ってグリースの酸化劣化が抑制され、グリース構造
の熱安定性が顕著に改善されることは明らかである。実
施例 3 実施例2に用いたのと同じェステル油、鉱油およびェス
テル油〜鉱油混合油を基油に用い、ジドデシルー3,3
一チオジプロピオネート凶、2,2一4ートリメチル−
1,2ージヒドロキノリンの重合体および(または)N
,N′ージ(2ーナフチル)−P−フェニレンジアミそ
からなる添加剤を基油量の0.2〜6.0重量%加え、
12一ヒドロキシステアリン酸リチウムを増ちよう剤と
して実施例2と同様にしてグリースを調整した。
そして基油およびグリースの熱酸化安定性を試験した。
絵果は第3表に示す如くであった。第3表 滴点()内:低下度(℃) 第3表 滴点()内:低下度(℃) 第3表から、前記添加剤が0.2〜6重量%の範囲内で
は、基油の粘度増加と全酸価、またグリースの酸素圧低
下、満点降下は小さく、熱酸化安定性の良好なことが分
る。
たゞ添加量が4重量%を越すと、前記試験時に着色が目
立ってくるので、着色度によってグリース交換の時期を
判定する上からは添加量は5%を越えないことが望まし
い。実施例 4実施例3で調整した添加剤1重量%のグ
リースを軸受Nu32にM(内径10物豚)に25雌充
てんし、軸受温度150qo、回転数300仇pm、ラ
ジアル荷重1660k9の条件で回転し、運転時間の経
過にともなう満点、基油の全酸価を測定した結果を第4
表に示した。
なお、比較のため第5表にN−フェニール−Q−ナフチ
ルアミン1重量%添加したグリースの場合の結果を示す
第 4表 滴点()内:低下度(℃) 第5表 滴点()内:低下度(℃) .第4表のグリースはいずれも第5表のグリースに比較
し、軸受の運転時間の経過にともなう満点の低下、基油
の全酸価が少なく、安定性に優れていることが明らかで
ある。
実施例 5 第6表に示す基油を使用し、実施例2と同様の方法によ
って、ジドデシル−3,3′ーチオジプロピオネートの
、2,2,4ートリメチルー1,2ージヒドロキノリン
の重合体佃およびN,N′−ジ(2ーナフチル)−P−
フエニレンジアミン‘CIを5:90:5、20:60
:40、60:20:20の重量比で含む混合物をそれ
ぞれ基油重量の1%含有するグリースを調製した。
それらのグリースについて、酸化安定度試験(150つ
○、10m時間)を行なったときの、酸素圧低下は第6
表に示す通りであった。酸化安定度の向上が認められる
。第6表 実施例 6 第7表に示すような各種の基油を使用し、実施例2と同
様の方法によって、ジオクタデシル−3,3′−チオジ
プロピオネート(住友化学社製スミライザ−TPS)凶
、2,2,4ートリメチルー1,2ージヒドロキノリン
の重合体佃およびN,N′−ジ(2−ナフチル)一P−
フエニレンジアミン【Cーを5:90:5、20:60
:40 60:20:20の重量比で含む混合物を、そ
れぞれ基油重量の1%含有するグリースを調整した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エステル油および鉱油のうちの少なくとも1種から
    成る潤滑油に、(A)一般式▲数式、化学式、表等があ
    ります▼ (式中Rは炭素原子12〜18 個を有するアルキル基)で表わされるジアルキル−3,
    3′−チオジプロピオネートと、(B)2,2,4−ト
    リメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体およびN
    ,N′−ジ(2−ナフチル)−P−フエニレンジアミン
    の少くとも1種を含有させて成ることを特徴とする潤滑
    剤組成物。 2 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トと、(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
    ロキノリンの重合体およびN,N′−ジ(2−ナフチル
    )−P−フエニレンジアミンのうちの少くとも1種とを
    、重量比60:40〜5:95の範囲で含有する特許請
    求の範囲第1項記載の潤滑剤組成物。 3 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トと、(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
    ロキノリンの重合体とN,N′−ジ(2−ナフチル)−
    P−フエニレンジアミンのうちの少くとも1種との重量
    和が、潤滑油100重量部に対し0.2〜5重量部の範
    囲にある特許請求の範囲第1項記載の潤滑剤組成物。 4 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トがジドデシル−3,3′−チオジプロピオネートであ
    る特許請求の範囲第1項記載の潤滑剤組成物。 5 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トがジオクタデシル−3,3′−チオジプロピオネート
    である特許請求の範囲第1項記載の潤滑剤組成物。 6 エステル油および鉱油のうちの少くとも1種を基油
    とする潤滑グリースに、一般式▲数式、化学式、表等が
    あります▼ (式中Rは炭素原子12〜18 個を有するアルキル基を意味する)で表わされる(A)
    ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネートと、(B
    )2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
    の重合体およびN,N′−ジ(2−ナフチル)−P−フ
    エニレンジアミンのうちの少くとも1種を含有させて成
    ることを特徴とする潤滑剤組成物。 7 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トと、(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
    ロキノリンの重合体およびN,N′−ジ(2−ナフチル
    )−P−フエニレンジアミンのうちの少なくとも1種と
    を、重量比60:40〜5:95の範囲で含有する特許
    請求の範囲第6項記載の潤滑剤組成物。 8 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トと、(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
    ロキノリンの重合体とN,N′−ジ(2−ナフチル)−
    P−フエニレンジアミンのうちの少くとも1種との重量
    和が、基油100重量部に対し0.2〜5重量部の範囲
    にある特許請求の範囲第6項記載の潤滑剤組成物。 9 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネー
    トがジドデシル−3,3′−チオジプロピオネートであ
    る特許請求の範囲第6項記載の潤滑剤組成物。 10 (A)ジアルキル−3,3′−チオジプロピオネ
    ートがジオクタデシル−3,3′−チオジプロピオネー
    トである特許請求の範囲第6項記載の潤滑剤組成物。
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