JP5508622B2 - 高電圧発生装置の断線検出方法 - Google Patents

高電圧発生装置の断線検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、高電圧発生装置の断線検出方法の技術に関する。
従来静電塗装装置には、塗料や塗装ガン等に高電圧を印加するための高電圧発生装置が備えられている。静電塗装装置による静電塗装では、高電圧発生装置によって負の高電圧を印加することにより塗料を負側の電位に帯電させるとともに、被塗装物の電位を「0」として(アース接続して)、塗料と被塗装物との間に静電界を形成することによって、被塗装物に対して静電塗装をする構成としている。
高電圧発生装置には、一般的に作動電圧を発生させる電圧発生部と、該電圧発生部において発生させた作動電圧を昇圧させる電圧昇圧部(所謂カスケード)を備えており、これらの各部を低電圧ケーブルで電気的に接続する構成が一般的である。
そして、このような構成の高電圧発生装置では、前述した低電圧ケーブルが断線する場合があり、このような断線を精度良く検出する技術の開発が望まれていた。
例えば、高電圧発生装置において生じる異常を検出する技術としては、以下に示す特許文献1や特許文献2に開示された技術があり、公知となっている。
特許文献1に示された従来技術では、高電圧発生装置からの出力電圧が一定値上昇する間に許容される出力電流増加の最大比率である「di/dt値」を設定しておき、この「di/dt値」を一定時間ごとに評価している。具体的には、例えば、10msecの間に電流値が40μA以上増加した場合に過負荷状態(高電圧異常)であると判断するようにしており、高電圧印加時の電流値の時間変化量によって高電圧異常を検出する構成としている。
また、特許文献2に示された従来技術では、高電圧発生装置からの出力電流の最大値を予め定めておき、出力電流が当該最大値を越えると高電圧発生装置からの高電圧の供給を停止する絶対感度回路と、高電圧発生装置からの出力電流の単位時間あたりの最大増加量を予め定めておき、出力電流の単位時間あたりの増加量が当該最大増加量を超えると高電圧発生装置からの高電圧の供給を停止するスロープ感度回路を備える構成としている。
このような従来技術によって、(1)塗装ガンが被塗装物に対して低速で近づく場合には、出力電圧が最大設定値を越えれば、高電圧異常として検出することができる。
また、(2)塗装ガンが被塗装物に対して高速で近づく場合には、出力電流の単位時間あたりの増加量が最大設定値を越えれば(出力電圧の最大値を越えていなくても)、高電圧異常として検出することができる。
さらに、(3)塗装ガン等の塗料汚れ等でリーク電流が増大し、出力電圧が最大設定値を越えれば、高電圧異常として検出することができる。
特開平6−320066号公報 特開2005−66410号公報
高電圧発生装置の低電圧ケーブルが断線した場合には、高電圧の出力ができなくなるため、特許文献1および特許文献2に開示されている従来技術を用いて、電流値や電流値の時間変化量を捉えることによって、断線の有無を検出することが可能である。
しかしながら、低電圧ケーブルが断線する初期段階では、未だ完全な断線に至っておらず、静電塗装装置の動作に従って、断線部分に再び導通が生じることが多い。このような瞬間的な断線(所謂チャタリング)は、見掛け上すぐに正常な導通状態に戻ってしまうことが多いため、電流値や電流値の時間変化量の変化によって確実に捉えることが困難であった。つまり、特許文献1および特許文献2に開示された従来技術では、低電圧ケーブルの瞬間的な断線を精度良く検出することが困難であった。
このような瞬間的な断線を確実に捉えることができれば、低電圧ケーブルが完全に断線する前に、予防保全的に低電圧ケーブルの交換等の措置を採ることが可能になるため非常に有効であり、低電圧ケーブルの瞬間的な断線を精度良く捉えることができる技術の開発が望まれていた。
本発明は、係る現状の課題を鑑みてなされたものであり、高電圧発生装置のうち、特にコッククロフト・ウォルトン式昇圧回路(以下、CW回路と呼ぶ)を有する高電圧発生装置の低電圧ケーブルに生じる瞬間的な断線を精度良く捉えることができる高電圧発生装置の断線検出方法を提供することによって、静電塗装工程の効率化および円滑化に寄与することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、電圧の発生源となる電圧発生部と、該電圧発生部により発生する電圧を昇圧するためのCW回路を有する電圧昇圧部と、前記電圧を前記CW回路に入力するために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する入力線と、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値を前記電圧発生部にフィードバックするために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する電流フィードバック線と、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値を前記電圧発生部にフィードバックするために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する電圧フィードバック線と、を備える高電圧発生装置の、前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線の断線を検出する高電圧発生装置の断線検出方法であって、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値の時間微分値の正、負および0と、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値の時間微分値の正、負および0と、の組合せパターンの差異によって、前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線における断線の有無を検出するとともに、前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線のいずれが断線したかを特定するものである。
請求項2においては、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値の時間微分値が負であって、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が負である組合せの場合に、前記入力線が断線したことを特定するものである。
請求項3においては、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値の時間微分値が0であって、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が正である組合せの場合に、前記電流フィードバック線が断線したことを特定するものである。
請求項4においては、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値の時間微分値が正であって、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が0である組合せの場合に、前記電圧フィードバック線が断線したことを特定するものである。
請求項5においては、前記電圧の昇圧時における前記CW回路の電流値の時間微分値と、前記電圧の前記CW回路による昇圧後の電圧値の時間微分値と、を前記電圧発生部によって検出するとともに、断線の有無を検出する周期を、10Hz以上とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、CW回路を有する高電圧発生装置における低電圧ケーブルの瞬間的な断線を精度良く検出することができる。
請求項2においては、CW回路を有する高電圧発生装置における入力線の瞬間的な断線を精度良く検出することができる。
請求項3においては、CW回路を有する高電圧発生装置における電流値フィードバック線の瞬間的な断線を精度良く検出することができる。
請求項4においては、CW回路を有する高電圧発生装置における電圧値フィードバック線の瞬間的な断線を精度良く検出することができる。
請求項5においては、CW回路を有する高電圧発生装置における低電圧ケーブルの瞬間的な断線をより精度良く検出することができる。また、ノイズによる影響を排除し、誤検出を防止することができる。
本発明の一実施例に係る断線検出方法を適用する静電塗装装置の全体構成を示す模式図。 本発明の一実施例に係る断線検出方法を適用する高電圧発生装置の配置状態を示す模式図。 本発明の一実施例に係る断線検出方法を適用する高電圧発生装置の全体構成を示す模式図。 CW回路を備える高電圧発生装置の特性を示す説明図、(a)塗装ガンと被塗装物が急に接近した場合のIM信号値およびVM信号値の通常の変化を示す図、(b)塗装ガンと被塗装物が急に離間した場合のIM信号値およびVM信号値の通常の変化を示す図。 CW回路を備える高電圧発生装置においてCT入力線が瞬間的に断線した場合のIM信号値およびVM信号値の変化を示す図。 同じくDA入力線あるいはDB入力線が瞬間的に断線した場合のIM信号値およびVM信号値の変化を示す図。 同じくIM信号線が瞬間的に断線した場合のIM信号値およびVM信号値の変化を示す図。 同じくVM信号線が瞬間的に断線した場合のIM信号値およびVM信号値の変化を示す図。 各低電圧ケーブルの断線時におけるIM信号値およびVM信号値の変化を示す説明図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施例に係る異常検出方法を適用する静電塗装装置の全体構成について、図1および図2を用いて説明をする。
図1および図2に示す如く、本発明の一実施例に係る断線検出方法を適用する高電圧発生装置を備える静電塗装装置の一例である静電塗装装置1は、塗装を施す対象物である被塗装物(車体2)に対して、静電塗装を行うための装置であり、塗装ガン3、ロボットアーム4等を備えている。
尚、本実施例では、自動車の車体2を塗装する用途に用いられる静電塗装装置1を例示して説明を行うが、本発明に係る断線検出方法を適用する高電圧発生装置を備える静電塗装装置の用途をこれに限定するものではない。
塗装ガン3は、被塗装物(車体2)に対して塗料を噴霧するための装置であり、ベルカップ3a、リング電極3b、高電圧発生装置9等を備えている。
塗装ガン3は、ベルカップ3aを図示しないエアモータ等の駆動手段により回転させて、ベルカップ3aの内面に展延させた流体塗料を遠心力で微粒化させるとともに、高電圧発生装置9によって、該塗装ガン3に負の静電高電圧を印加して、微粒化した塗料の粒子を負側に帯電させることができる回転霧化型の塗装装置である。
そして、負側に帯電した塗料と接地された(即ち、電位が0Vである)被塗装物(車体2)との間で形成される静電電界を利用して、車体2に対する静電塗装を行うことができる。
図2に示す如く、塗装ガン3は、高電圧発生装置9により発生させる負の静電高電圧によって、負側に帯電されるため、塗装ガン3の表面から離れる方向へと向う図示しない電磁力線が形成される。そして、この電磁力線によって、塗装ガン3の周囲に、負側に帯電した塗料ミストと反発し合う電界バリアを形成し、この電界バリアの作用により、塗装ガン3の塗料汚れを防止している。
さらに、高電圧発生装置9により発生させる負の静電高電圧は、リング電極3bに対しても印加される。リング電極3bには、複数の針状電極3c・3c・・・が、該リング電極3bの半径方向外側に向けて突設されている。そして、各針状電極3c・3c・・・によって形成される図示しない電磁力線によって、リング電極3bの周囲に負側に帯電した塗料ミストと反発しあうより強力な電界バリアを形成し、この電界バリアの作用により、塗装ガン3の塗料汚れをより確実に防止する構成としている。
図1に示す如く、ロボットアーム4は、その下部において基台部7に回動可能に連結される上下アーム5と、該上下アーム5の上部にその後端部が回動可能に連結される水平アーム6とから構成され、前記上下アーム5、水平アーム6を各回動支点で回動させることで、前記水平アーム6の先端部に設けた塗装ガン3が、被塗装物(車体2)に対して移動されるように構成されている。
また、水平アーム6は、その先端部に塗装ガン3の連結筒3eが連結される第一アーム部6aと、その先端部に前記第一アーム部6aが連結される第二アーム部6bと、その先端部に前記第二アーム部6bが連結され、その後端部に前記上下アーム5が回動可能に連結される第三アーム部6cと、を有する構成としている。
また、第三アーム部6cは、前記上下アーム5を介して接地(アース接続)される構成としている。
また、第一アーム部6aには、二つの屈折部6d・6eが設けられ、各屈折部6d・6eにおいて第一アーム部6aが屈折動作される構成となっており、これにより、塗装ガン3が、図中における時計方向、又は、反時計方向に角度を変更することができる。
また、塗装ガン3を先端に取り付ける連結筒3eは、第一アーム部6aに対し、軸方向に回転駆動される構成となっており、これにより、塗装ガン3が、連結筒3eの軸を中心として角度を変更することができる。これにより、塗装ガン3の被塗装物(車体2)に対する角度が自由に設定できるように構成されている。
また、第一アーム部6aには、高電圧発生装置10が内蔵され、第一アーム部6aの外周表面全体に、塗装ガン3と同極性の電圧が印加される。
そして、高電圧発生装置10によって、第一アーム部6aの表面から離れる方向へと向う図示しない電磁力線が形成される。そして、この電磁力線によって、第一アーム部6aの周囲に、負側に帯電した塗料ミストと反発し合う電界バリアを形成し、この電界バリアの作用により、第一アーム部6a(即ち、ロボットアーム4)の塗料汚れを防止している。
また、第一アーム部6aの外周には、塗料に印加される電圧と同極性の電圧が印加されるリング電極8(リング状の静電電極)が設けられる。さらにリング電極8には、円錐形状の複数の針状電極8a・8a・・・が、リング電極8から半径方向外側へ向けて放射状に突設されている。
そして、この針状電極8a・8a・・・からは、リング電極8から離れる方向へと向う図示しない電磁力線が形成される。
また、この電磁力線によって、第一アーム部6a(リング電極8)の周囲に、負側の帯電した塗料ミストと反発し合うより強力な電界バリアを形成し、この電界バリアの作用により、第一アーム部6a(即ち、ロボットアーム4)の塗料汚れをより確実に防止する構成としている。
次に、本発明の一実施例に係る断線検出方法を適用する高電圧発生装置の全体構成について、図3を用いて説明をする。
尚ここでは、塗装ガン3や該塗装ガン3によって噴霧される塗料に負の静電高電圧を印加するための高電圧発生装置9を採り上げて説明をするが、前述したロボットアーム4に負の静電高電圧を印加するための高電圧発生装置10についても同様の構成とすることができる。
図3に示す如く、高電圧発生装置9は、電圧昇圧部21と、電圧発生部22と、低電圧ケーブル23等を備えている。
電圧昇圧部21は、電圧発生部22によって発生する電圧を昇圧するための部位であり、高電圧トランス24や、高電圧発生用の整流器および倍率器であって複数のコンデンサやダイオード等の組合せによって構成されたCW回路25を備えている。
高電圧トランス24は、一次巻線24a、二次巻線24bを備えており、二次巻線24b側にCW回路25が接続されている。
また、電圧昇圧部21は、高電圧トランス24の一次巻線24aのセンター相(以下、CT相と呼ぶ)に接続される入力端子21a、一次巻線24aのドライブA相(以下、DA相と呼ぶ)に接続される入力端子21b、一次巻線24aのドライブB相(以下DB相と呼ぶ)に接続される入力端子21cを備えている。さらに、電圧昇圧部21は、CW回路25の全発生電流値を示す電流フィードバック信号(以下、IM信号と呼ぶ)を出力するための出力端子21d、CW回路25によって昇圧した後の高電圧値を示す電圧フィードバック信号(以下、VM信号と呼ぶ)を出力するための出力端子21f、CW回路25を接地するための接地端子21g、CW回路25によって昇圧した高電圧を出力するための高電圧出力端子21h等を備えている。
電圧発生部22は、塗装ガン3等に印加するための高電圧のもととなる電圧を発生させるための部位であり、電源部26、増幅器28、CPU29、RAM30、リレー31、プッシュプル発振装置32、電圧センサ33、電流センサ34、バンドパスフィルタ35・36・37等を備えている。
電圧発生部22は、電源部26により発生する出力電圧をCPU29からの指令値に応じて増幅器28によって調整して、作動電圧を生成する。ここで生成される作動電圧は、該作動電圧の供給ライン上に設けられた電圧センサ33および電流センサ34により測定される値がCPU29にフィードバックされることによって、作動電圧を指令値に一致させるように調整されている。
また、増幅器28に対するCPU29からの指令値は、前述したIM信号やVM信号がCPU29にフィードバックされて、CPU29により各フィードバック信号やRAM29に記憶されている条件等に基づいて演算を行うことによって求めている。
このIM信号およびVM信号等は、バンドパスフィルタ35・36・37等を介してCPU29に入力される。
また電圧発生部22は、一次巻線24aの各ドライブ相に入力するためのドライブ信号を、CPU29からの指令値に応じて、プッシュプル発振装置32によって生成する。
また、プッシュプル発振装置32に対するCPU29からの指令値は、前述したIM信号やVM信号がCPU29にフィードバックされて、CPU29により各フィードバック信号やRAM29に記憶されている条件等に基づいて演算を行うことによって求めている。
さらに電圧発生部22は、作動電圧の供給ライン上にリレー31を備えている。そして、CPU29により各フィードバック信号やRAM29に記憶されている条件等に基づいて行った演算結果から異常が検出された場合には、即座にリレー31を作動させて、作動電圧の供給を遮断する。これにより、例えば、高電圧発生装置9から異常な高電圧が出力させること等を確実に防止するようにしている。
また、電圧発生部22は、一次巻線24aのCT相に対する作動電圧を出力するための出力端子22a、一次巻線24aのDA相に対するドライブ信号を出力するための出力端子22b、一次巻線24aのDB相に対するドライブ信号を出力するための出力端子22cを備えている。さらに、電圧発生部22は、CPU29に対してIM信号を入力するための入力端子22d、CPUに対してリーク電流フィードバック信号を入力するための入力端子22e、CPUに対してVM信号を入力するための入力端子22f、電圧発生部22を接地するための接地端子22g等を備えている。
低電圧ケーブル23は、電圧発生部22と電圧昇圧部21とを電気的に接続するための各種ケーブルの束であり、CT入力線(CT)23a、DA入力線(DA)23b、DB入力線(DB)23c、IM信号線(IM)23d、リーク電流フィードバック線(LIM)23e、VM信号線(VM)23f、コモン線(COM)23g等によって構成されている。
CT入力線23aは、電圧発生部22によって生成した作動電圧を一次巻線24aのCT相に入力するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の入力端子21aと電圧発生部22の出力端子22aの間に接続されている。
DA入力線23bは、電圧発生部22によって生成したドライブ信号を一次巻線24aのドライブA相に入力するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の入力端子21bと電圧発生部22の出力端子22bの間に接続されている。
DB入力線23cは、電圧発生部22によって生成したドライブ信号を一次巻線24aのドライブB相に入力するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の入力端子21cと電圧発生部22の出力端子22cの間に接続されている。
IM信号線23dは、電圧昇圧部21で生成したIM信号をCPU29に入力するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の入力端子21dと電圧発生部22の入力端子22dの間に接続されている。
VM信号線23fは、電圧昇圧部21で生成したVM信号をCPU29に入力するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の入力端子21eと電圧発生部22の入力端子22eの間に接続されている。
また、リーク電流フィードバック線23eは、電圧昇圧部21におけるリーク電流をCPU29に対してフィードバックするためのケーブルであり、例えば、電圧昇圧部21の筐体と電圧発生部22の入力端子22eの間に接続されている。
さらに、コモン線23gは、電圧昇圧部21および電圧発生部22に対して共通の基準電位(0V)を設定するためのケーブルであり、電圧昇圧部21の接地端子21gと電圧発生部22の接地端子22gの間に接続されている。
次に、CW回路を備える高電圧発生装置の一般的な特性について、図4を用いて説明をする。
図4(a)に示す如く、CW回路25を備える高電圧発生装置9において、時刻tから車体2に塗装ガン3を急に接近させると、車体2と塗装ガン3の間で形成されている静電界の電界強度が高まり、CW回路25を流れる電流値が増大するため、IM信号の信号値が上昇する。
尚、IM信号の信号値は電圧値であり、以下IM信号値と呼ぶ。
一方このとき、IM信号値の上昇を受けて、CPU29により静電界の電界強度を一定に保持しようとする調整が行われ、CPU29によって、電圧発生部22により発生する作動電圧を低減させる旨の指令がなされ、その結果、VM信号の信号値(電圧)が下降する。
尚、VM信号の信号値は電圧値であり、以下VM信号値と呼ぶ。
次に、図4(b)に示す如く、CW回路25を備える高電圧発生装置9において、時刻tから車体2と塗装ガン3を急に離間させると、車体2と塗装ガン3の間で形成されている静電界の電界強度が弱まり、CW回路25を流れる電流値が減少するため、IM信号値が下降する。
一方このとき、IM信号値の下降を受けて、CPU29により静電界の電界強度を一定に保持しようとする調整が行われ、CPU29によって、電圧発生部22により発生する作動電圧を増大させる旨の指令がなされ、その結果、VM信号値が上昇する。
本発明に係る高電圧発生装置の断線検出方法では、CW回路を備える高電圧発生装置におけるIM信号値およびVM信号値が示す一般的な変化の組合せパターンを利用することによって、低電圧ケーブルの断線を検出するとともに、さらに断線部位を特定することを可能にするものである。
以下、具体的な断線検出方法について説明をする。
次に、CW回路を備える高電圧発生装置において、各低電圧ケーブルが瞬間的に断線した場合の変化を確認した実験結果について、図5〜図8を用いて説明をする。
尚、以下に示すIM信号値およびVM信号値は、電圧昇圧部21側の各出力端子21d・21fにおける測定値であり、断線時に実際にCPU29に対してフィードバックされる値とは異なっている。
なぜなら、IM信号線23dあるいはVM信号線23fが断線すれば、電圧発生部22側の各入力端子22d・22fには、IM信号あるいはVM信号は入力されないからである。
まず始めに、CT入力線23aが瞬間的に断線した場合の変化について、図5を用いて説明する。
図5に示す如く、CT入力線23aを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、IM信号値は減少し始める。これは、CT入力線23aの断線によって、CW回路25に供給される作動電圧が減少することによるものである。
このため、CT入力線23aを瞬間的に断線させたときには、IM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず負の値となる。
尚、本実験では、時刻tから時刻tまでの瞬間的な断線時間を100msecとしている(以下同じ)。
また、CT入力線23aを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、VM信号値も減少し始める。これは、CT入力線23aの断線によって、CW回路25に供給される作動電圧が低下すると、CW回路25による昇圧後の高電圧値が低下するためである。
このため、CT入力線23aを瞬間的に断線させたときには、VM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず負の値となる。
次に、DA入力線23bあるいはDB入力線23cが瞬間的に断線した場合の変化について、図6を用いて説明する。
図6に示す如く、DA入力線23bあるいはDB入力線23cを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、IM信号値は減少し始める。これは、DA入力線23bあるいはDB入力線23cの断線によって、CW回路25に供給されるドライブ信号が減少するためである。
このため、DA入力線23bあるいはDB入力線23cを瞬間的に断線させたときには、IM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず負の値となる。
また、DA入力線23bあるいはDB入力線23cを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、VM信号値も減少し始める。これは、DA入力線23bあるいはDB入力線23cの断線によって、CW回路25に供給されるドライブ信号が減少すると、CW回路25による昇圧後の高電圧値が低下するためである。
このため、DA入力線23bあるいはDB入力線23cを瞬間的に断線させたときには、VM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず負の値となる。
即ち、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9の断線検出方法は、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25の電流値であるIM信号値の時間微分値が負であって、作動電圧のCW回路25による昇圧後の電圧値であるVM信号値の時間微分値が負である組合せの場合に、入力線(CT入力線23a、DA入力線23bあるいはDB入力線23c)が断線したことを特定するものである。
これにより、高電圧発生装置9の入力線(CT入力線23a、DA入力線23bあるいはDB入力線23c)の断線を精度良く検出することができる。
次に、IM信号線23dが瞬間的に断線した場合の変化について、図7を用いて説明する。
図7に示す如く、IM信号線23dを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、IM信号値は上昇し始める。これは、IM信号線23dが断線すると、電圧発生部22のCPU29によってIM信号を検出することができなくなり、IM信号値が低下していると判断する。つまりCPU29は、被塗装物(車体2)と塗装ガン3が離間して静電界の電界強度が低下しているものと判断して、増幅器28に対してCW回路25に供給する作動電圧を上昇させる旨の指令を与える。
このため、IM信号線23dを瞬間的に断線させたときには、IM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず正の値となる。
また、IM信号線23dを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させても、VM信号値は、変化していない。これは、IM信号線23dが断線し、CPU29からの指令によって、CW回路25に供給される作動電圧が上昇したとしても、実際の被塗装物(車体2)と塗装ガン3との離間距離は変化しておらず、静電界の電界強度も変化していないため、VM信号値が変化しないためである。
このため、IM信号線23dを瞬間的に断線させたときには、VM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず「0」となる。
尚、ここでいう「0」という値は、正確な「0」という値のみを意味しているものではない。現実的にはVM信号値の時間微分値が正確な「0」とならない場合が多いため、「0」を挟む上限(正側)および下限(負側)の閾値を設定しておき、VM信号値の時間微分値が当該閾値内に包含されている場合に、VM信号値の時間微分値が「0」であるものとして扱うようにしている。
即ち、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9の断線検出方法は、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25の電流値であるIM信号値の時間微分値が0であって、作動電圧のCW回路25による昇圧後の電圧値であるVM信号値の時間微分値が正である組合せの場合に、IM信号線23dが断線したことを特定するものである。
これにより、高電圧発生装置9のIM信号線23dの断線を精度良く検出することができる。
次に、VM信号線23fが瞬間的に断線した場合の挙動について、図8を用いて説明する。
図8に示す如く、VM信号線23fを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させると、VM信号値は上昇する。これは、VM信号線23fが断線すると、電圧発生部22のCPU29によってVM信号を検出することができなくなり、CPU29はVM信号値が低下していると判断する。つまりCPU29は、被塗装物(車体2)と塗装ガン3が離間して静電界の電界強度が低下しているものと判断して、増幅器28に対してCW回路25に対する作動電圧を上昇させる旨の指令を与える。
このため、VM信号線23fを瞬間的に断線させたときには、VM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず正の値となる。
また、VM信号線23fを時刻tから時刻tまで瞬間的に断線させても、IM信号値は変化しない。これは、VM信号線23fが断線し、CPU29からの指令によって、CW回路25に対する作動電圧が上昇したとしても、実際の被塗装物(車体2)と塗装ガン3との離間距離は変化しておらず、静電界の電界強度も変化していないため、IM信号値は変化しないためである。
このため、VM信号線23fを瞬間的に断線させたときには、IM信号値の時間微分値(接線の傾き)は、必ず「0」となる。
尚、ここでいう「0」という値は、正確な「0」という値のみを意味しているものではない。現実的にはIM信号値の時間微分値が正確な「0」とならない場合が多いため、「0」を挟む上限(正側)および下限(負側)の閾値を設定しておき、IM信号値の時間微分値が当該閾値内に包含されている場合に、IM信号値の時間微分値が「0」であるものとして扱うようにしている。
即ち、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9の断線検出方法は、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25の電流値であるIM信号値の時間微分値が正であって、作動電圧のCW回路25による昇圧後の電圧値であるVM信号値の時間微分値が0である組合せの場合に、VM信号線23fが断線したことを特定するものである。
これにより、高電圧発生装置9のVM信号線23fの断線を精度良く検出することができる。
次に、CW回路を備える高電圧発生装置における、各低電圧ケーブルが瞬間的に断線した場合の変化をまとめた結果について、図9を用いて説明をする。
これまでの説明で示した実験結果を総合すると、CW回路25を備える高電圧発生装置9において、低電圧ケーブル23が瞬間的に断線した場合におけるIM信号値とVM信号値の時間微分値(接線の傾き)には一定の規則性を見出すことができ、この規則性は、図9のように示される。
具体的には、電圧昇圧部21側の各出力端子21d・21fにおいて、IM信号値とVM信号値をモニタリングしておき、各信号値の時間微分値(接線の傾き)が、図9に示すいずれかの組合せパターンに該当するか否かの判定を行う。
そして、一秒間に数十回程度のサンプリング周期で各信号値を測定するとともに組合せパターンの判定を行って、一つの測定結果でも組合せパターンに該当することがあれば、断線している(あるいは断線の可能性がある)ものとして検出するようにしている。
これにより、瞬間的に断線し、その後すぐに正常な導通状態に戻ってしまうような断線(所謂、チャタリング)であっても、検出することが可能になり、低電圧ケーブル23の断線の有無を精度良く検出することができる。また、この断線検出方法によれば、低電圧ケーブル23のうち、どのケーブルが断線したのかを特定することも可能になる。
即ち、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9の断線検出方法は、電圧の発生源となる電圧発生部22と、該電圧発生部22により発生する作動電圧を昇圧するためのCW回路25を有する電圧昇圧部21と、作動電圧をCW回路25に入力するために電圧発生部22と電圧昇圧部21を接続するCT入力線23a、DA入力線23bおよびDB入力線23cと、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25の電流値を示す信号であるIM信号値を電圧発生部22にフィードバックするために電圧発生部22と電圧昇圧部21を接続するIM信号線23dと、作動電圧のCW回路25による昇圧後の電圧値を示す信号であるVM信号値を電圧発生部22にフィードバックするために電圧発生部22と電圧昇圧部21を接続するVM信号線23fと、を備える高電圧発生装置9の、各線23a・23b・23c・23d・23fの断線を検出する高電圧発生装置9の断線検出方法であって、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25のIM信号値の時間微分値の正、負および0と、作動電圧のCW回路25による昇圧後のVM信号値の時間微分値の正、負および0と、の組合せパターン(図9)の差異によって、各線23a・23b・23c・23d・23fにおける断線の有無を検出するとともに、各線23a・23b・23c・23d・23fのいずれが断線したかを特定するものである。
これにより、高電圧発生装置9の低電圧ケーブル23の瞬間的な断線を精度良く検出することができる。
またさらに、図9に示す組合せパターンに該当するか否かの判定を行う周期を早めることによって、断線の有無をより精度良く検出することができる。
入力された信号がノイズであれば、その時間微分値の波形は、急峻に立ち上がった後、急峻に立ち下がるため、サンプリング周期をより早めることによって、ノイズによる変化パターンと、断線時の変化パターンは容易に区別することができる。
また、サンプリング周期をより早めることによって、より短時間の断線であっても、断線時の変化パターンを検出することが可能になる。
このため、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9では、IM信号値とVM信号値のサンプリング周期をより早めるとともに、サンプリングした各信号値に基づいて高速で演算および判定を行うことができるCPU29を備える構成としている。
そして、組合せパターンの判定周期を10Hz以上(即ち、1秒間に10回以上の判定を行う)とし、好ましくは20Hz以上(即ち、1秒間に20回以上の判定を行う)とすることによって、ノイズによる変化パターンを確実に区別することができるようになり、ノイズの影響を排除することによって、断線の誤検出も防止することができる。
また、組合せパターンの判定周期を10Hz以上とし、好ましくは20Hz以上とすることによって、より短時間の断線を検出することも可能になり、より精度良く低電圧ケーブルの断線の有無を検出することが可能になる。
即ち、本発明の一実施例に係る高電圧発生装置9の断線検出方法は、作動電圧の昇圧時におけるCW回路25の電流値であるIM信号値の時間微分値と、作動電圧のCW回路25による昇圧後の電圧値であるVM信号値の時間微分値と、を電圧発生部22(詳しくは、CPU29)によって検出するとともに、断線の有無を検出する周期を、10Hz以上とするものである。
これにより、高電圧発生装置9の低電圧ケーブル23の瞬間的な断線をより精度良く検出することができる。また、ノイズによる影響を排除し、誤検出を防止することができる。
1 静電塗装装置
9 高電圧発生装置
21 電圧昇圧部
22 電圧発生部
23 低電圧ケーブル
25 CW回路

Claims (5)

  1. 電圧の発生源となる電圧発生部と、
    該電圧発生部により発生する電圧を昇圧するためのコッククロフト・ウォルトン式昇圧回路を有する電圧昇圧部と、
    前記電圧を前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路に入力するために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する入力線と、
    前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値を前記電圧発生部にフィードバックするために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する電流フィードバック線と、
    前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値を前記電圧発生部にフィードバックするために前記電圧発生部と前記電圧昇圧部を接続する電圧フィードバック線と、
    を備える高電圧発生装置の、
    前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線の断線を検出する高電圧発生装置の断線検出方法であって、
    前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値の時間微分値の正、負および0と、
    前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値の時間微分値の正、負および0と、
    の組合せパターンの差異によって、
    前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線における断線の有無を検出するとともに、
    前記入力線、前記電流フィードバック線および前記電圧フィードバック線のいずれが断線したかを特定する、
    ことを特徴とする高電圧発生装置の断線検出方法。
  2. 前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値の時間微分値が負であって、
    前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が負である組合せの場合に、
    前記入力線が断線したことを特定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の高電圧発生装置の断線検出方法。
  3. 前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値の時間微分値が0であって、
    前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が正である組合せの場合に、
    前記電流フィードバック線が断線したことを特定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の高電圧発生装置の断線検出方法。
  4. 前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値の時間微分値が正であって、
    前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値の時間微分値が0である組合せの場合に、
    前記電圧フィードバック線が断線したことを特定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の高電圧発生装置の断線検出方法。
  5. 前記電圧の昇圧時における前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路の電流値の時間微分値と、前記電圧の前記コッククロフト・ウォルトン式昇圧回路による昇圧後の電圧値の時間微分値と、
    を前記電圧発生部によって検出するとともに、断線の有無を検出する周期を、
    10Hz以上とする、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の高電圧発生装置の断線検出方法。
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