JP5506437B2 - 多層体 - Google Patents
多層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5506437B2 JP5506437B2 JP2010019220A JP2010019220A JP5506437B2 JP 5506437 B2 JP5506437 B2 JP 5506437B2 JP 2010019220 A JP2010019220 A JP 2010019220A JP 2010019220 A JP2010019220 A JP 2010019220A JP 5506437 B2 JP5506437 B2 JP 5506437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- polycarbonate resin
- multilayer body
- mol
- aliphatic polycarbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
Description
りガラス転移温度を幅広く制御できるため、様々な用途に用いられてきた。近年、環境問題等の観点より、PVC樹脂から他の樹脂、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂(以下、「PMMA」という)、ポリカーボネート樹脂(以下、「PC」という)、ポリエチレンテレフタレート樹脂等への転換が活発に検討されている。この中でも、特に透明性、耐熱性が必要とされる用途にはPCやPMMAが一般的に用いられている。しかしながら、PCは透明性、耐熱性、耐衝撃性に優れるものの、表面硬度に劣るため、輸送時、あるいは、使用時における擦過等により外観を損なう場合があることに加え、UVによる黄変を生じるため、使用時、あるいは、長期保管時等において変色という問題が生じることがあった。一方、PMMAは透明性、耐熱性、表面硬度、耐UV変色性に優れるものの、耐衝撃性に劣るため、使用時、あるいは、輸送時等における成形品の破損等を生じるという欠点があった。
本発明に用いる脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)としては、構造の一部に下記一般式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂が用いられる。
)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)フルオレン9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル)フルオレン等、側鎖に芳香族基を有し、主鎖に芳香族基に結合したエーテル基を有する化合物、下記一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物に代表される無水糖アルコール、下記一般式(3)で表されるスピログリコール等の環状エーテル構造を有する化合物が挙げられ、下記一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物としては、立体異性体の関係にある、イソソルビド、イソマンニド、イソイデットが挙げられる。また、下記一般式(3)で表されるジヒドロキシ化合物としては、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン(慣用名:スピログリコール)、3,9−ビス(1,1−ジエチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ジプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカンなどが挙げられる。
これらは単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。
しては、より好ましくは15モル%であり、さらに好ましくは20モル%である。一方、構造単位(a)の割合の上限としては、より好ましくは40モル%であり、さらに好ましくは35モル%である。構造単位(a)の割合をかかる範囲内とすることで、本発明の多層体の耐熱性を損なうことなく、優れた耐衝撃性を発現することができる。
尚、シクロヘキサンジメタノールの中でも、工業的に入手が容易である、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
/g以下の範囲内である。
本発明に用いる芳香族ポリカーボネート樹脂(C)は、ホモポリマー及びコポリマーのいずれであってもよい。また、芳香族ポリカーボネート樹脂(C)は、分岐構造であっても、直鎖構造であってもよいし、さらに分岐構造と直鎖構造との混合物であってもよい。
ドロキシフェニル)スルフォキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどの化合物、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのアルキル化ビスフェノール類、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのハロゲン化ビスフェノール類を挙げることができる。
本発明における脂肪族ポリカーボネート樹脂(B)と芳香族ポリカーボネート樹脂(C)からなる混合物(X)は、ガラス転移温度が単一となる特徴を有する混合物である。
このため、生産時において生じるスクラップ、あるいは、使用後の廃棄原料を再生原料として多層体のいずれかの層として添加した場合にも透明性を損なうことなく使用できるため、資源の節約、コスト面においても優れた材料であると言える。一方、従来技術であげたPMMAとPCの場合においては、平均屈折率が約0.07離れており、かつ、非相溶であるため、これらを混合した際に透明性を大きく損なうため、実用上問題を生じる場合がある。
成形加工性や諸物性のさらなる向上・調整を目的として、本発明の多層体を構成するポリカーボネート樹脂に対して、ポリカーボネート樹脂以外の樹脂や、樹脂以外の添加剤を配合し、樹脂組成物とすることも出来る。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等の樹脂やコア−シェル型、グラフト型又は線状のランダム及びブロック共重合体のようなゴム状改質剤などが挙げられる。前記ポリカーボネート樹脂以外の樹脂、あるいは、添加剤の配合量としては、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、1質量%以上、30質量%以下の割合で配合することが好ましく、3質量%以上、20質量%以下の割合で配合することがより好ましく、5質量%以上、10質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。
本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物には、成形時における分子量の低下や色相の悪化を防止するために熱安定剤を配合することができる。かかる熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル) ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−ter
t−ブチルフェニル) オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル) ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。なかでも、トリスノニルフェニルホスファイト、トリメチルホスフェート、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、およびベンゼンホスホン酸ジメチルが好ましく使用される。 これらの熱安定剤は、1種を単独で用いても良く、2種以
上を併用しても良い。前記熱安定剤の配合量は、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、0.0001質量%以上、1質量%以下の割合で配合することが好ましく、0.0005質量%以上、0.5質量%以下の割合で配合することがより好ましく、0.001質量%以上、0.2質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。かかる範囲で熱安定剤を配合することにより、添加剤のブリード等を生じることなく樹脂の分子量低下や変色を防止することができる。
また、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物には、酸化防止の目的で通常知られた酸化防止剤を配合することができる。かかる酸化防止剤としては、例えばペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート) 、ペンタエリスリトールテトラ
キス(3−ラウリルチオプロピオネート)、グリセロール−3−ステアリルチオプロピオネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン等の1種又は2種以上が挙げられる。前記酸化防止剤の配合量は、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、0.0001質量%以上、1質量%以下の割合で配合することが好ましく、0.0005質量%以上、0.5質量%以下の割合で配合することがより好ましく、0.001質量%以上、0.2質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。かかる範囲で酸化防止剤を配合することにより、酸化防止剤のブリード、樹脂組成物からなる各種成形品の機械特性低下を生じることなく、樹脂の酸化劣化を防止することができる。
また、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して表面滑性の付与を目的として、滑剤を配合することができる。前記滑剤としては、一価または多価アルコールの高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸、パラフィンワックス、蜜蝋、オレフィン系ワックス、カルボキシ基および/ またはカルボン酸無水物基を含有するオレフィン系ワックス、シリコ
ーンオイル、オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
ルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート等が挙げられる。中でも、
ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ベヘニン酸ベヘニルが好ましく用いられる。高級脂肪酸としては、炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸が好ましい。かかる脂肪酸としては、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などが挙げられる。これらの滑剤は、1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。前記滑剤の配合量は、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、0.0001質量%以上、1質量%以下の割合で配合することが好ましく、0.0005質量%以上、0.5質量%以下の割合で配合することがより好ましく、0.001質量%以上、0.2質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。かかる範囲で滑剤を配合することにより、滑剤のブリード、樹脂組成物からなる各種成形品の機械特性低下を生じることなく、樹脂組成物に表面滑性を付与することができる。
また、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物の耐候性をさらに向上する目的で、紫外線吸収剤、光安定剤を配合することができる。かかる紫外線吸収剤、光安定剤としては、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル) ベンゾトリ
アゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)等が挙げられる。紫外線吸収剤の融点としては、特に120〜250℃の範囲にあるものが好ましい。融点が120℃ 以上の紫外線吸収剤を使用すると、成形品表面のガス
による曇りが減少し改善される。具体的には、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2 '−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル) −5−クロロベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5'−メチルフェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミル
フェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が使用され、こ
れらのうちでも、特に、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル) −6−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノールが好ましい。これらの紫外線吸収剤
、光安定剤は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。 前記紫外線吸
収剤、光安定剤の配合量は、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、0.0001質量%以上、1質量%以下の割合で配合することが好ましく、0.0005質量%以上、0.5質量%以下の割合で配合することがより好ましく、0.001質量%以上、0.2質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。かかる範囲で紫外線吸収剤、光安定剤を配合することにより、紫外線吸収剤、光安定剤のブリード、樹脂組成物からなる各種成形品の機械特性低下を生じることなく、樹脂組成物の耐候性を向上することができる。
さらに、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物の耐加水分解性をさらに向上するため、エポキシ系化合物を配合することができる。エポキシ系化合物の具体例としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシ−6'−メチルシクロヘキシルカルボキシレート、2,3−エポキシシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシシクロヘキシル
カルボキシレート、4−(3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキシル) ブチル−3',4'−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチ
レンオキシド、シクロヘキシルメチルー3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−6'−メチルシロヘキシルカ
ルボキシレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAグリシジルエーテル、フタル酸のジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸のジグリシジルエステル、ビス−エポキシジシクロペンタジエニルエーテル、ビス−エポキシエチレングリコール、ビス−エポキシシクロヘキシルアジペート、ブタジエンジエポキシド、テトラフェニルエチレンエポキシド、オクチルエポキシタレート、エポキシ化ポリブタジエン、3,4−ジメチル−1,2−エポキシシクロヘキサン、3,5−ジメチル−1,2−エポキシシクロヘキサン、3−メチル−5−t−ブチル−1,2−エポキシシクロヘキサン、オクタデシル−2,2−ジメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、N−ブチル−2,2−ジメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、シクロヘキシル−2−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、N−ブチル−2−イソプロピル−3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキシルカルボキシレート、オクタデシル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、2−エチルヘキシル−3',4'−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、4,6−ジメチル
−2,3−エポキシシクロヘキシル−3',4'−エポキシシクロヘキシルカルボキシレー
ト、4,5−エポキシ無水テトラヒドロフタル酸、3−t−ブチル−4,5−エポキシ無水テトラヒドロフタル酸、ジエチル−4,5−エポキシ−シス−1,2−シクロヘキシルジカルボキシレート、ジ−N−ブチル−3−t−ブチル−4,5−エポキシ-シス−1,
2−シクロヘキシルジカルボキシレートなどが挙げられる。ビスフェノールAジグリシジルエーテルが相溶性などの点から好ましい。前記エポキシ系化合物の配合量としては、本発明の多層体の各層を構成する樹脂組成物に対して、0.0001質量%以上、5質量%以下の割合で配合することが好ましく、0.001質量%以上、1質量%以下の割合で配合することがより好ましく、0.005質量%以上、0.5質量%以下の割合で配合することがさらに好ましい。かかる範囲でエポキシ系化合物を配合することにより、エポキシ系化合物のブリード、樹脂組成物からなる各種成形品の機械特性低下を生じることなく、樹脂組成物の耐加水分解性を向上することができる。
本多層体は、フィルム、シート、プレート等の成形品として広く使用することができる。本多層体の成形方法としては公知の方法、例えば、共押出、押出ラミネート、熱ラミネート、ドライラミネート等の方法を用いることができる。この中でも特に3層以上の多層体を成形する場合は共押出法を用いることが好ましい。
一方、本発明にかかる脂肪族ポリカーボネート樹脂を用いた多層体は、芳香族ポリカーボネート樹脂よりもガラス転移温度を低くすることができるため熱成形が容易であり、耐熱性と二次加工性を兼ね備えたシートを得ることができる。また脂肪族系であるため耐候性に優れており、表面硬度や耐溶剤性の向上も期待できるため、特に、屋外で使用されたり、印刷が施されて使用されたりする熱成形用途に好適に使用することができる。
。
なお、一旦熱成形によって二次加工した後に溶融樹脂を射出成形する場合だけでなく、熱成形と射出成形を金型内で同時に行ってもよく、シート状の多層体を用いて一段階でインモールド成形体を得ることもできる。当該インモールド成形体の用途としては、自動車内装材や家電製品部材、OA機器部材等に好適に使用することができる。
ウベローデ粘度計を使用し、ポリカーボネート樹脂試料の塩化メチレン溶液(0.6g/dl)を調製し、20℃におけるηspを測定し、以下の式(I)及び(II)より粘度平均分子量(Mv)を求めた。
ηsp/C=[η]×(1+0.28ηsp) (I)
[η]=1.23×10-4×(Mv)0.83 (II)
(式(I)中、ηspはポリカーボネート樹脂試料の塩化メチレン中20℃で測定した比粘度であり、Cはこの塩化メチレン溶液の濃度である。塩化メチレン溶液としては、ポリカーボネート樹脂試料の濃度が0.6g/dlの溶液を使用する。)
中央理化社製DT−504型自動粘度計にてウベローデ型粘度計を用い、溶媒として、塩化メチレンを用い、温度20.0℃±0.1℃でポリカーボネート樹脂試料の還元粘度を測定した。濃度は0.60g/dlになるように、精密に調整した後に測定した。
溶媒の通過時間t0、溶液の通過時間tから、下記式:
ηrel=t/t0
より相対粘度ηrelを求め、 相対粘度ηrelから、下記式:
ηsp=(η−η0)/η0=ηrel−1
より比粘度ηspを求めた。
比粘度ηspを濃度c(g/dl)で割って、下記式:
ηred=ηsp/c
より還元粘度(換算粘度)ηredを求めた。
この数値が高いほど分子量が大きい。
粘弾性スペクトロメーターDVA−200(アイティー計測制御株式会社製)を用い、歪み0.1%、周波数10Hz、昇温速度3℃/分にて動的粘弾性の温度分散測定(JIS K7198A法の動的粘弾性測定)を行った。そして損失正接(tanδ)の主分散のピークを示す温度をガラス転移温度とした。
JIS K7105に基づいて、全光線透過率および拡散透過率を測定し、ヘーズを以下の式で算出した。厚み0.2mmでの全光線透過率が80%以上、ヘーズが3%以下であるものを合格とした。
[ヘーズ]=[拡散透過率]/[全光線透過率]×100
ハイドロショット高速衝撃試験器(島津製作所社製「HTM−1型」)を用いて、縦方向100mm×横方向100mmの大きさに切り出したシートを試料とし、クランプで固定し、温度23℃でシート中央に直径が1/2インチの撃芯を落下速度3m/秒で落として衝撃を与え、試料が破壊するときの破壊エネルギー(kgf・mm)を測定した。破壊エネルギーが200kgf・mm以上のものを合格とした。
長さ5mm×幅5mm(厚みはそれぞれの試験片により異なる)の評価用サンプルを用いて、JIS K7196に基づき、TMAによる軟化温度の測定を行った。温度23℃、相対湿度50%、圧子への圧力0.5N、昇温速度5℃/分にてTMA曲線を測定し、圧子が針入を始めるよりも低温側に認められる直線部分を高温側に延長し、侵入速度が最大となる部分の接線の低温側への延長との交点を針侵入温度とし、この値から軟化温度を算出した。TMA軟化温度は70℃以上を合格とした。
スガ試験機社製キセノンウェザーメーターWBL75XSを用い、面照射度60W/cm2、波長300〜400nm、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50%の条件下において、サンプルに対して72時間の照射を行った。照射前後のサンプルについて色差ΔEを測定した。ΔEが20以下であるものを合格とした。
JIS K5400に基づき、雰囲気温度23℃の恒温室内で80mm×60mmに切り出した多層体サンプルの第1層の表面に対して、鉛筆を45度の角度を保ちつつ1kgの荷重をかけた状態で線を引き、表面状態を目視にて評価した。鉛筆硬度がF以上であるものを合格とした。
PC1:
イソソルビドに由来する構造単位/1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位=50/50モル%、
ガラス転移温度=101℃、還元粘度 0.57dl/g
PC2:
イソソルビドに由来する構造単位/1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位=70/30モル%、
ガラス転移温度=120℃、還元粘度 0.56dl/g
PC3:
イソソルビドに由来する構造単位/1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位=10/90モル%、
ガラス転移温度=50℃、還元粘度 0.51dl/g
PC4:
イソソルビドに由来する構造単位/1,4−シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位=30/70モル%、
ガラス転移温度=80℃、還元粘度 0.69dl/g
PC5:
三菱エンジニアリングプラスチックス社製ユーピロンS3000、
ガラス転移温度=150℃、還元粘度 0.49dl/g、
粘度平均分子量=20,000
PC3をφ40mm単軸押出機を用いて、2種3層のマルチマニホールド式の口金より第2層として220℃で押出した。また、同時にPC1をφ30mm単軸押出機を用いて、同様の口金より第1層、及び、第3層として220℃で押出した。また、この時それぞれの層の厚みは、第1層/第2層/第3層が0.04/0.12/0.04(mm)となるよう溶融樹脂の吐出量を調整した。次いで、この共押出シートを約100℃のキャス
ティングロールにて急冷し、多層シートを得た。得られた多層シートに関して、透明性(全光線透過率、ヘーズ)、耐衝撃性(破壊エネルギー)、耐熱性(TMA軟化温度)、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表1に示す。
参考例1において、第1層、及び、第3層をPC2とし、キャスティングロール温度を120℃とした以外は参考例1と同様の方法で多層シートの作製、及び、評価を行った。結果を表1に示す。
参考例2において、第2層をPC4とした以外は参考例2と同様の方法で多層シートの作製、及び、評価を行った。結果を表1に示す。
PC2をφ40mm単軸押出機を用いて、2種2層のマルチマニホールド式の口金より第1層として220℃で押出した。また、同時にPC3をφ30mm単軸押出機を用いて、同様の口金より第2層として220℃で押出した。また、この時それぞれの層の厚みは、第1層/第2層が0.05/0.15(mm)となるよう溶融樹脂の吐出量を調整した。次いで、この共押出シートを約100℃のキャスティングロール(キャスティングロール面側がPC2)にて急冷し、多層シートを得た。得られた多層シートに関して、参考例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
参考例1において、第2層をPC3、及び、PC5を混合質量比70:30の割合でドライブレンドしたものとした以外は、参考例1と同様の方法で多層シートの作製、及び、評価を行った。結果を表1に示す。
PC5をφ40mm単軸押出機を用いて、3種5層のマルチマニホールド式の口金より第3層として220℃で押出した。また、同時にPC1をφ30mm単軸押出機を用いて、同様の口金より第1層、及び、第5層として220℃で押出した。さらに、同時にPC3をφ30mm単軸押出機を用いて、同様の口金より第2層、及び、第4層として220℃で押出した。また、この時それぞれの層の厚みは、第1層/第2層/第3層/第4層/第5層が0.03/0.01/0.12/0.01/0.03(mm)となるよう溶融樹脂の吐出量を調整した。次いで、この共押出シートを約100℃のキャスティングロールにて急冷し、多層シートを得た。得られた多層シートに関して、参考例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
PC2をφ40mm単軸押出機を用いて、単層の口金より220℃で厚みが0.2mmとなるように押出した後、約120℃のキャスティングロールにて急冷し、単層シート
を得た。得られた単層シートに関して、参考例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
PC4をφ40mm単軸押出機を用いて、単層の口金より220℃で厚みが0.2mmとなるように押出した後、約80℃のキャスティングロールにて急冷し、単層シートを
得た。得られた単層シートに関して、参考例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
PC5をφ40mm単軸押出機を用いて、単層の口金より220℃で厚みが0.2mmとなるように押出した後、約140℃のキャスティングロールにて急冷し、単層シート
を得た。得られた単層シートに関して、参考例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
参考例1において、第1層、及び、第3層として脂肪族ポリカーボネート樹脂を用いずに、PMMA1(三菱レイヨン社製アクリペットMF、PMMA)を用い、第2層としてPC5を用いた以外は参考例1と同様の方法で多層シートの作製、及び、評価を行った。結果を表1に示す。
Claims (13)
- 前記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)がシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位(b)を20モル%以上、50モル%以下の割合で含み、かつ、前記脂肪族ポリカーボネート樹脂(B)がシクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位(b)を55モル%以上、90モル%以下の割合で含むことを特徴とする請求項1に記載の多層体。
- 前記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)からなる層を前記多層体の両外層として有し、かつ、前記脂肪族ポリカーボネート樹脂(B)と芳香族ポリカーボネート樹脂(C)との混合物(X)からなる層を前記多層体の内層として少なくとも1層有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の多層体。
- 混合物(X)中に占める芳香族ポリカーボネート樹脂(C)の割合が、10質量%以上、60質量%以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の多層体。
- 請求項1記載の脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)からなる層と、請求項1記載の脂肪族ポリカーボネート(B)からなる層と、芳香族ポリカーボネート樹脂(C)からなる層とを各々少なくとも1層有し、かつ、前記脂肪族ポリカーボネート(B)からなる層と前記芳香族ポリカーボネート樹脂(C)からなる層とが隣接することを特徴とする多層体。
- 前記脂肪族ポリカーボネート樹脂(A)からなる層の厚みの、多層体の全層の厚みに対する割合が、5%以上、60%以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の多層体。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の多層体を打ち抜き加工してなるディスプレイカバー。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の多層体を加工してなる建築材料部材。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の多層体を熱成形してなる熱成形体。
- 請求項10に記載の熱成形体を用いてなる自動販売機用模擬缶。
- 請求項10に記載の熱成形体を用いてなるプレススルーパック。
- 請求項10に記載の熱成形体の表面に溶融樹脂を射出成形して裏打ち層を形成してなるインモールド成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010019220A JP5506437B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 多層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010019220A JP5506437B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 多層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011156719A JP2011156719A (ja) | 2011-08-18 |
JP5506437B2 true JP5506437B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=44589127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010019220A Active JP5506437B2 (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 多層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5506437B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011201304A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-10-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 積層体 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013203042A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Chemicals Corp | 積層体 |
JP6264010B2 (ja) * | 2013-12-13 | 2018-01-24 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂成形体の製造方法及びこの方法で得られる樹脂成形体 |
JP6307886B2 (ja) * | 2014-01-10 | 2018-04-11 | 東レ株式会社 | ポリエステルシート、成形体、及びカード |
WO2015119026A1 (ja) | 2014-02-10 | 2015-08-13 | 帝人株式会社 | 多層体 |
JP2015191163A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 三菱化学株式会社 | 画像表示装置用前面保護パネル |
EP3730298B1 (en) | 2017-12-21 | 2023-09-06 | Teijin Limited | Multilayer body |
JP7068003B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-05-16 | 倉敷紡績株式会社 | 屋外用光透過性カバーおよびそれを備えた屋外用筒状体 |
KR20230167365A (ko) * | 2021-04-08 | 2023-12-08 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 적층체, 카드, 패스포트, 및 이들의 제조 방법 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08166581A (ja) * | 1994-12-14 | 1996-06-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 耐熱性光学プラスチック積層シート及びその製造方法 |
JP2000238223A (ja) * | 1999-02-19 | 2000-09-05 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 透明複層樹脂積層体 |
JP4435369B2 (ja) * | 2000-04-11 | 2010-03-17 | 帝人化成株式会社 | ポリカーボネート樹脂積層体 |
JP2009046519A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-03-05 | Mitsui Chemicals Inc | ポリカーボネート共重合体からなる透明耐熱成形体、その製造方法およびその用途 |
JP5532531B2 (ja) * | 2006-06-19 | 2014-06-25 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 |
JP2009144013A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネートよりなる土木建築資材部品 |
-
2010
- 2010-01-29 JP JP2010019220A patent/JP5506437B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011201304A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-10-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011156719A (ja) | 2011-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5586261B2 (ja) | 多層体 | |
JP5506437B2 (ja) | 多層体 | |
KR101814832B1 (ko) | 폴리카보네이트 수지 조성물 그리고 이것을 성형하여 얻어지는 성형체, 필름, 플레이트 및 사출 성형품 | |
TWI648307B (zh) | Multi-layer body | |
MXPA03006159A (es) | Producto multicapa que contiene policarbonato. | |
JP2012030574A (ja) | カード用シート及びカード | |
JP5716274B2 (ja) | 樹脂組成物並びにこれを成形してなるフィルム、プレート及び射出成形品 | |
JP5577942B2 (ja) | ポリカーボネートからなる車両用ランプレンズ | |
JP6030590B2 (ja) | 多層体 | |
JP2012107200A (ja) | 樹脂組成物、並びにこれを成形して得られるフィルム、プレート及び射出成形品 | |
JP2011132316A (ja) | 透明樹脂組成物及び透明樹脂成形品 | |
WO2018143194A1 (ja) | 多層体 | |
JP5506364B2 (ja) | 熱収縮性成形体 | |
JP2011127037A (ja) | 低光弾性成形体 | |
JP2017071225A (ja) | 多層体 | |
JP6211803B2 (ja) | 容器 | |
JP2016026934A (ja) | 多層体 | |
US11285710B2 (en) | Multilayer body | |
JP6139293B2 (ja) | 耐熱容器 | |
JP5664396B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物からなるシールド部材 | |
JP2023062744A (ja) | 積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20120120 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120120 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5506437 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |