JP2013203042A - 積層体 - Google Patents

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正志 横木
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Abstract

【課題】 耐衝撃性や打ち抜き加工性、全光線透過率、表面硬度、さらに耐候性に優れた表面保護部材の提供。
【解決手段】 構造の一部に下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を有する共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層(A層)の少なくとも一方の表面にハードコート層(B層)を設けてなる積層体。

Figure 2013203042

(但し、前記式(1)で表される部位が−CH−O−Hの一部である場合を除く。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層とハードコート層を積層してなる積層体に関し、より詳細には、液晶画像表示装置において液晶表示板の前面側(即ち視認側)に配置する表面保護部材や、眼鏡等に用いられる光学レンズの作製に好適で、表面硬度、打ち抜き加工性、耐衝撃性、透明性、耐候性に優れた積層体に関する。
従来、液晶画像表示装置の表面保護部材として用いる透明板や、眼鏡等の光学レンズにはガラスが用いられてきた。ガラスは表面硬度や透明性、耐候性には優れるものの、重量が重いため扱い難く、また軽量化のために薄くすると割れやすくなるなど耐衝撃性や打ち抜き加工性の観点から課題を抱えていた。さらに近年開発された強化ガラスは、高強度ながら高コストであるため、より低コスト化が求められる用途にはそぐわなかった。
そこで、上記の用途にはガラス代替材料として透明な樹脂が利用されることが増えたが、これらの透明材料の低い表面硬度を補うために、より表面硬度が高い層を積層する技術が用いられるようになった。
より具体的には、紫外線硬化型樹脂被覆用組成物を表面温度70〜120℃であるポリカーボネート樹脂シートと合成樹脂フィルムとの間に挟み込み、圧着後、該被覆用組成物に紫外線を照射し、硬化後、該合成樹脂フィルムを硬化皮膜から剥離させてなる、硬化皮膜を有するポリカーボネート樹脂積層体(特許文献1参照)や、下記式(2)で表されるカーボネート構成単位からなるポリカーボネート樹脂100質量部に対して、酸化防止剤を含有してなるポリカーボネート樹脂組成物をシート状に射出成形し、少なくとも1つの表面にハードコート処理を施した樹脂成形品(特許文献2参照)が提案されている。
Figure 2013203042
特開2004−130540号公報 特開2009−102537号公報
しかし、特許文献1に開示されているポリカーボネート樹脂積層体は、芳香族ポリカーボネート樹脂を用いた積層体であって、表面硬度や耐候性(耐UV性)が未だ不十分であった。また、特許文献2に開示されている樹脂成形品は、前記式(2)で表されるカーボネート構成単位以外のカーボネート構成単位を有しないホモのポリカーボネート樹脂を用いた成形体であって、脆いため打ち抜き加工性や耐衝撃性が不十分であり、表面保護部材や光学ガラスの用途にはそぐわなかった。
すなわち本発明の目的は、芳香族ポリカーボネート樹脂を含むホモのポリカーボネート樹脂を用いた際には達成できないような、表面硬度、打ち抜き加工性、耐衝撃性、透明性、耐候性に優れた積層体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、構造の一部に特定の部位を有する共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層の表面にハードコート層を設けてなる積層体が、表面硬度、打ち抜き加工性、耐衝撃性、透明性、耐候性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
第1の発明によれば、構造の一部に下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を有する共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層(A層)の少なくとも一方の表面にハードコート層(B層)を設けてなる積層体が提供される。
Figure 2013203042
(但し、前記式(1)で表される部位が−CH−O−Hの一部である場合を除く。)
第2の発明によれば、第1の発明において、前記共重合ポリカーボネート樹脂が、前記構造単位(a)を、10モル%以上、90モル%以下含有してなる。
第3の発明によれば、第1または第2の発明において、前記共重合ポリカーボネート樹脂が、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)を、10モル%以上、80モル%以下含有してなる。
第4の発明によれば、第1から第3のいずれかの発明において、前記共重合ポリカーボネート樹脂が、非環式脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−2)を、0モル%以上、80モル%以下含有してなる。
第5の発明によれば、第1から第4のいずれか発明において、構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物が、下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物を主成分としてなる。
Figure 2013203042
第6の発明によれば、第1から第5のいずれかの発明において、前記A層の両表面にハードコート層(B層)を設けてなる。
第7の発明によれば、第1から第6のいずれかの発明において、前記A層が押出成形されてなる。
さらに本発明のその余の要旨は、第1から第7のいずれかの発明に係る積層体を用いて作製された表面保護部材、及び光学レンズにある。
本発明の積層体は、表面硬度、打ち抜き加工性、耐衝撃性、透明性、耐候性の全てに優れることから、液晶画像表示装置において液晶表示板の前面側(即ち視認側)に配置する表面保護部材や、眼鏡等に用いられる光学レンズを作製するために好適に利用することができる。
以下、本発明の実施形態の1つの例としての積層体について説明する。但し、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
なお、本発明において「主成分」とは、当該部位における対象成分の比率が50質量%以上、好ましくは75質量%以上であって、100質量%以下であることをいう。
[共重合ポリカーボネート樹脂]
本発明におけるA層に用いる共重合ポリカーボネート樹脂は、構造の一部に下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を含有する共重合ポリカーボネート樹脂である。
Figure 2013203042
(但し、前記式(1)で表される部位が−CH−O−Hの一部である場合を除く。)
すなわち、前記ジヒドロキシ化合物は、二つのヒドロキシル基と、更に前記式(1)の部位を少なくとも含むものをいう。
構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物としては、分子内に式(1)で表される構造を有していれば特に限定されるものではないが、具体的には、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)フルオレン9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル)フルオレン等、側鎖に芳香族基を有し、主鎖に芳香族基に結合したエーテル基を有する化合物や、下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物および下記式(3)で表されるスピログリコール等で代表される環状エーテル構造を有するジヒドロキシ化合物が挙げられる。これらのなかでも環状エーテル構造を有するジヒドロキシ化合物が好ましく、環状エーテル構造を有するジヒドロキシ化合物のなかでも特に式(2)又は(3)で表されるような無水糖アルコールが好ましい。より具体的には、式(2)で表されるジヒドロキシ化合物としては、立体異性体の関係にある、イソソルビド、イソマンニド、イソイデットが挙げられる。また、下記式(3)で表されるジヒドロキシ化合物としては、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン(慣用名:スピログリコール)、3,9−ビス(1,1−ジエチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ジプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカンなどが挙げられる。
これらは単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。
Figure 2013203042
Figure 2013203042
(式中、R〜Rはそれぞれ独立に、炭素数1から炭素数3のアルキル基である。)
前記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物は、生物起源物質を原料として糖質から製造可能なエーテルジオールである。とりわけイソソルビドは澱粉から得られるD−グルコースを水添してから脱水することにより安価に製造可能であって、資源として豊富に入手することが可能である。これら事情によりイソソルビド(以下ISB)が最も好適に用いられる。
本発明に用いる共重合ポリカーボネート樹脂は前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)以外の構造単位を更に含むことが必須であり、例えば国際公開第2007/148604号パンフレットに記載の脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)や、国際公開第2004/111106号パンフレットに記載の非環式脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−2)を挙げることができる。
前記脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)の中でも5員環構造又6員環構造を含むことが好ましく、特に6員環構造は共有結合によって椅子型又は舟型に固定されていてもよい。これら構造の脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)を含むことによって、得られる共重合ポリカーボネート樹脂の耐熱性を高めることができる。脂環式ジヒドロキシ化合物に含まれる炭素原子数は通常70以下、好ましくは50以下、更に好ましくは30以下である。
前記5員環構造又は6員環構造を含む脂環式ジヒドロキシ化合物としては、前記パンフレットに記載のものを例示でき、中でもシクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、アダマンタンジオール及びペンタシクロペンタデカンジメタノールが好ましく、更にはシクロヘキサンジメタノール又はトリシクロデカンジメタノールが経済性や耐熱性などから最も好ましい。これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
これらのうち、特にシクロヘキサンジメタノールを用いることが、本発明の積層体の表面硬度と耐熱性を損なうことなく、耐衝撃性や打ち抜き加工性を付与することができるため好ましい。また、シクロヘキサンジメタノールの中でも、工業的に入手が容易であることを理由として、1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下CHDM)を用いることが好ましい。
前記非環式脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−2)の中でもエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、及び1,6−ヘキサンジオールから選択される少なくとも1種のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むことが好ましい。
前記共重合ポリカーボネート樹脂に占める前記構造単位(a)の含有割合としては、10モル%以上、90モル%以下であることが好ましい。構造単位(a)の割合の下限としては、より好ましくは25モル%であって、さらに好ましくは35モル%である。また、構造単位(a)の割合の上限としては、より好ましくは80モル%であって、さらに好ましくは60モル%である。このような範囲とすることによって、カーボネート構造に由来する着色、生物起源物質を原料に用いる故に微量に含有する不純物に由来する着色等を抑制することができるので、表面保護部材や光学レンズなどの光学部材用途に好適に用いることができ、かつ前記構造単位(a)のみで構成されるホモのポリカーボネート樹脂では達成が困難な、打ち抜き加工性や耐衝撃性のバランスを取ることができる。
前記共重合ポリカーボネート樹脂が前記構造単位(b−1)を含有する場合の含有割合は、10モル%以上、80モル%以下であることが好ましい。構造単位(b−1)の割合の下限としては、より好ましくは25モル%であって、さらに好ましくは35モル%である。一方、構造単位(b−1)の割合の上限としては、より好ましくは65モル%であって、さらに好ましくは55モル%である。構造単位(b−1)の割合をかかる範囲内とすることで、本発明の積層体の表面硬度と耐熱性を損なうことなく、耐衝撃性を付与することができる。
前記共重合ポリカーボネート樹脂が前記構造単位(b−2)を含有する場合の含有割合は、0モル%を越え、80モル%以下であることが好ましい。構造単位(b−2)の割合の下限としては、より好ましくは15モル%であって、さらに好ましくは25モル%である。一方、構造単位(b−2)の割合の上限としては、より好ましくは70モル%であって、さらに好ましくは60モル%である。構造単位(b−2)の割合をかかる範囲内とすることで、本発明の積層体の表面硬度と耐熱性を損なうことなく、耐衝撃性を付与することができる。
なお、前記共重合ポリカーボネート樹脂は、前記構造単位(b−1)と前記構造単位(b−2)を共に含んでいても良く、(b−1)のみ含んでいても構わない。(b−1)と(b−2)の比率、すなわち(b−1):(b−2)は5:45〜80:0である。
また、本発明においては前記共重合ポリカーボネート樹脂の全構造単位を100モル%とし、前記構造単位(a)、(b−1)、及び(b−2)の含有割合の合計が100モル%を超えることのない様に、前記の各構造単位の好適な含有割合の範囲において調整するものとする。
本発明に用いる共重合ポリカーボネート樹脂は、構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)と、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)と、非環式脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−2)とからなるか、前記構造単位(a)及び前記構造単位(b)からなることが好ましいが、本発明の目的を損なわない範囲で、その他のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が含まれていてもよい。
例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称:ビスフェノール−A)等を、少量共重合させたりこれを含むポリカーボネート樹脂等をブレンドさせたりすることが挙げられ、耐熱性や成形加工性を効率よく改善できることが期待できるが、こうした芳香族化合物を用いると、一般に耐候性に不具合が生じる傾向があるため、その使用量を最低限とするか、追加成分として紫外線吸収剤を相当量添加するなどの工夫が必要となる。
本発明に用いる共重合ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により測定され、通常90℃以上145℃未満、好ましくは90℃以上140℃以下、更に好ましくは90℃以上135℃以下であり、また通常単一のガラス転移温度を有する。ガラス転移温度がかかる範囲にあることによって、本発明の積層体を長期にわたり熱を受ける条件下で使用するための、十分な耐熱性を得ることができる。前記共重合ポリカーボネート樹脂の重合組成比を適宜調整することで、かかるガラス転移温度に調整することが可能である。
本発明に用いる共重合ポリカーボネート樹脂は、一般に行われる重合方法で製造することができ、ホスゲン法、炭酸ジエステルと反応させるエステル交換法のいずれでもよい。中でも、重合触媒の存在下に、構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物とその他のジヒドロキシ化合物とを、炭酸ジエステルと反応させるエステル交換法が好ましい。エステル交換法は、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル、塩基性触媒、該触媒を中和させる酸性物質を混合し、エステル交換反応を行う重合方法である。
炭酸ジエステルは、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ビフェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート等が例示でき、中でもジフェニルカーボネート(以下DPC)が好適に用いられる。
このようにして得られた、本発明で用いる構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含有する共重合ポリカーボネート樹脂の分子量は、還元粘度で表すことができ、還元粘度の下限は、通常0.30dL/g以上であり、0.35dL/g以上が好ましく、還元粘度の上限は、通常1.20dL/g以下であり、1.00dL/g以下がより好ましく、0.80dL/g以下が更に好ましい。共重合ポリカーボネート樹脂の還元粘度が0.30dL/g以上であることによって、成形品に十分な機械的強度を付与することができ、1.20dL/g以下であることによって、成形する際の流動性が十分であるため、生産性や成形性を低下させることがなく好ましい。
還元粘度は、溶媒として塩化メチレンを用い、ポリカーボネート濃度を0.6g/dLに精密に調製し、温度20.0℃±0.1℃でウベローデ粘度管を用いて測定する。
[A層]
本発明の積層体におけるA層は、前記共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層である。
本発明に用いる共重合ポリカーボネート樹脂は、紫外線による黄変劣化に関して耐候性が優れるため、該樹脂自体の黄変劣化を抑制するための紫外線吸収剤を添加する必要がない。よって前述の例のように別種の樹脂を配合するなど黄変劣化の対策が必要な場合については、これを抑制するための必要最低限の紫外線吸収剤を添加すればよい。
この場合、本発明におけるA層を構成する全樹脂100質量%に対する紫外線吸収剤の添加量は0.001質量%以上、10質量%以下の範囲であることが好ましい。また、0.005質量%以上、8質量%以下の割合で使用することがより好ましく、0.01質量%以上、5質量%以下の割合で配合することが特に好ましい。0.001質量%以上であれば紫外線吸収の性能を十分に発現することができ、また10質量%以下であれば、樹脂の着色を抑制できたり、原料コストの低減を図ることができたりする。更に、かかる範囲で紫外線吸収剤の量を調節することにより、本発明の積層体表面への紫外線吸収剤のブリードアウトや、本発明の積層体の剛性低下を生じることなく、本発明の積層体の耐候性を向上することができる。
[紫外線吸収剤]
本発明に用いる紫外線吸収剤は、各種市販のものを使用できるが、従来公知の芳香族ポリカーボネート樹脂への添加用に専ら用いられるものを好適に用いることができる。一例としては例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)などのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)などのベンゾオキサジン系紫外線吸収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オキシ−フェノールなどのヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤が挙げられる。紫外線吸収剤の融点としては、特に120〜250℃の範囲にあるものが好ましい。融点が120℃以上の紫外線吸収剤を使用すると、成形品表面のガスによる曇りが減少し改善される。
より具体的には、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5'−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤や2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オキシ−フェノールなどのヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤が使用され、これらのうちでも、特に、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル)オキシ−フェノールが好ましい。これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明におけるA層にはさらにその他の任意の成分として、透明着色剤、ブルーイング剤、酸化防止剤、熱安定剤等を、本発明の本質を損なわない範囲で含有しても良い。
前記A層は、前記共重合ポリカーボネート樹脂の共重合成分を調整することにより高表面硬度のものから、比較的低表面硬度だが耐衝撃性に優れるものまで製造することが出来る。
又、前記共重合ポリカーボネート樹脂の組成や配合比の異なる複数種の層を積層した多層体をA層としても良い。この中でも特に3層以上の多層体を成形する場合は共押出法を用いることが好ましい。
共押出の場合、前記多層体A層の各層を構成する樹脂、及び、添加剤を複数台の押出機を用いてフィードブロック、あるいは、マルチマニホールドダイを通じ樹脂を合流させ、多層体を成形する。本多層体の強度や耐衝撃性をさらに向上するには、前記工程で得られた多層体をロール法、テンター法、チューブラー法等で一軸、あるいは、二軸に延伸することもできる。
前記多層体A層は、前記構造単位(a)を50モル%以上、80モル%以下の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層と、構造単位(a)を5モル%以上、50モル%未満の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層とを、各々少なくとも1層以上有することが好ましい。前記構造単位(a)を50モル%以上、80モル%以下の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層を少なくとも1層以上有することで、本発明の多層体に優れた表面硬度、耐熱性を付与することができ、かつ、前記構造単位(a)を5モル%以上、50モル%未満の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層を少なくとも1層以上有することで、前記多層体A層に優れた耐衝撃性を付与することができる。表層が前記構造単位(a)を50モル%以上、80モル%以下の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層であり、内部の層が構造単位(a)を5モル%以上、50モル%未満の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層であることがより好ましい。かかる層構成であれば、優れた表面硬度、耐熱性を有しながら、さらに、優れた耐衝撃性をも有する多層体を製造することができる。
上記方法にて成形した前記多層体A層は、前記構造単位(a)を50モル%以上、80モル%以下の割合で含む共重合ポリカーボネート樹脂からなる層の、多層体の全層の厚みに占める割合は5%以上、60%以下であることが好ましく、10%以上、55%以下であることがより好ましく、20%以上、50%以下であることがさらに好ましい。共重合ポリカーボネート樹脂(A)からなる層の厚みがかかる範囲内であれば、優れた表面硬度、耐熱性を有しながら、さらに、優れた耐衝撃性をも有する多層体を提供することができる。
さらに、前記多層体A層は、透明性、耐UV変色性にも優れており、キセノン72時間照射前後の色差ΔEが20以下であることが好ましく、15以下であることがより好ましく、10以下であることがさらに好ましい。ΔEが20以下であれば、屋外での使用や、UVが照射される環境においても変色せず、優れた透明性を保持し続けることができるため、特に用途を限定されず、広い分野で本発明の多層体を使用することができる。
本発明の多層体は、成形用シートとして用いて種々の二次加工を施すことができ、加熱成形することによって熱成形体とすることもできる。成形の方法としては特に限定されず、ブリスター成形、真空成形、圧空成形など公知の熱成形方法を利用することができる。
フィルム、シート、または、プレートとして成形された前記多層体A層は、透明性、耐衝撃性、耐熱性に優れる。そのため、前記A層における多層体の用途は特に制限されるものではないが、例えば、建材、内装部品、ディスプレイカバー等の透明シート、樹脂被覆金属板用シート、成形(真空・圧空成形、熱プレス成形など)用シート、着色プレート、透明プレート、シュリンクフィルム、シュリンクラベル、シュリンクチューブや、自動車内装材、家電製品部材、OA機器部材等に使用できる。
なお、一般的に「フィルム」とは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいい(JIS K6900)、一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、その厚さが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいう。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
前記A層の厚さは特に制限されず、その用途に応じて適宜選択される。例えば従来の表面保護部材は専ら0.5mm以上、2mm以下の厚さ範囲で製造されることが多いが、本発明によれば上記範囲に加え0.15mm以上、0.5mm以下の厚さ範囲について製造しても各種要求特性を満足し、薄肉化の要請に答えることが出来る。また、例えば従来の光学レンズは2.0mm以上、5mm以下の厚さ範囲で製造されることが多いが、本発明によれば上記範囲に加え1.0mm以上、2.0mm以下の厚さ範囲について製造しても各種要求特性を満足し、薄肉化の要請に答えることが出来る。
前記A層の形状は、押出成形法によるフィルム状、シート状、板状、又は射出成形法による板状、曲面状、又は研削による曲面状など、いずれの形状であっても構わない。
前記A層を押出成形する場合は、押出機・口金は通常220〜260℃、キャストロールは100〜190℃程度に設定することが好ましい。
また、前記多層体A層を射出成形する場合は、通常加熱シリンダは220〜260℃、金型は40〜80℃程度に設定することが好ましい。
このうち、前記A層を押出成形することによって、射出成形では制限される大面積の積層体、すなわち広幅かつ長尺の積層体を得ることができるため、特に好ましい。
[ハードコート層]本発明の前記A層の表面に、さらにハードコート層(B層)を形成し、本発明の積層体と成すことにより、A層における多層体の特質を損なうことなく、さらに高い表面硬度や耐UV性能を付与することができる。かかるハードコート層を形成するためのハードコート処理の方法は一般にポリオルガノシロキサンや架橋型アクリル等による熱硬化法が好適に用いられる。紫外線硬化の場合は1官能又は多官能アクリレートモノマー又はオリゴマー等を複数組み合わせ、これに光重合開始剤を硬化触媒として添加したものが好適に用いられる。このようなハードコート剤はアクリル樹脂用やポリカーボネート樹脂用として市販されているものがあり、硬度や取扱性などを考慮して適宜選択する。さらに必要に応じて、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、帯電防止剤、防曇剤等を適宜添加しても良い。
前記B層は、通常用いられるハードコート用塗料組成物を用いて形成されたものであれば特に限定はないが、前記組成物としては、表面硬度を高くするためにポリシロキサン(−Si−O−)nに代表される珪素含有重合体からなる塗料組成物を硬化させて形成される酸化珪素を含む膜であるのが好ましい。かかるポリシロキサンはシラン化合物を酸の存在下加水分解して製造することが好ましい。シラン化合物の例としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン等のクロロシラン;メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、n-プロピルトリメトキシシラン、n-プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン;ヘキサメチルジシラザン等のシラザンが挙げられる。
さらに、後述のプライマー層との密着性を増すために、塗料組成物中にビニルトリメトキシシランビニルトリエトキシシラン等のビニル基;2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシランシラン、等のエポキシ基;p-スチリルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のラジカル反応性基;N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩等のアミノ基;3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等の特殊官能基を有するシランカップリング剤を用いることもできる。
塗料組成物中には、前記ポリシロキサンに加えて、シリカゾルや酸化チタン等の金属酸化物微粒子を添加することで積層体表面の表面硬度をさらに向上させることができる。これら金属酸化物微粒子は金属アルコキシドの加水分解により製造すると均一な微粒子として得られるため、透明性が向上して好ましい。このとき、β−ジケトンを併用するとキレート効果により表面硬度を一層向上させることができる。
上記のハードコート剤は屈曲性が低く、応力により亀裂を生じることがある。そこで、ポリシロキサン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの各種樹脂;シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、アクリロニトリルゴム、等の各種ゴムの溶液または微粒子を添加して、上記のハードコート剤に屈曲性を付与することができる。この時B層の透明性の観点から、前記微粒子の平均粒径は300nm以下であることが好ましく、150nm以下であることが好ましい。一方、前記微粒子の平均粒径は微粒子製造の技術的限界から0.1nm以上である。
また、B層は、A層の光劣化を抑制する観点から、紫外線吸収剤を含むことが好ましい。B層が紫外線吸収剤を含むことにより、A層の光劣化が抑制される結果、A層とB層の密着が向上し、耐候性が向上する。紫外線吸収剤としては、ハードコート剤の性能が低下しない限り公知の無機及び有機紫外線吸収剤を使用することができる。中でも、無機紫外線吸収剤として知られる酸化チタン(TiO2)、酸化セリウム(CeO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(In23,ITO:Indium Tin Oxide)等の無機酸化物微粒子を使用すると表面硬度を高くすることができるため、特に好ましい。上記無機酸化物微粒子を使用する際に金属アルコキシドとβ−ジケトンとの加水分解反応物を使用すると密着性が向上するため好ましい。
前記紫外線吸収剤は、B層100質量部に対し0.1〜20質量部含むことが好ましい。紫外線吸収剤の割合が上記範囲であれば、B層の耐擦傷性を損なうことなくA層の光劣化を抑制する特性を効果的に発揮できる。前記紫外線吸収剤の割合は、0.3〜20質量部がさらに好ましく、0.5〜10質量部が最も好ましい。
[プライマー層]
一般に、A層に直接ハードコート層(B層)を設けた場合、経時的にB層が剥離しやすい傾向にある。その要因としていくつか挙げることができるが、たとえば(1)A層とハードコート層とでは線膨張係数の差が大きく異なることから、繰り返し温度変化を受けて膨張や収縮を受ける(2)空気中の水分がハードコート層に浸入するとハードコート層の劣化が促進される(3)紫外線によってA層の劣化が進む等が考えられる。そこでA層にプライマー層を介してハードコート層を有することが好ましい。
前記プライマー層はA層とB層との密着性を向上させる目的で設ける。プライマー層は硬度、耐摩耗性、耐光性等の要求性能を付加するため、異種のバインダー樹脂を併用したり、金属、酸化物、樹脂等の微粒子を添加したり、紫外線吸収剤を添加したりしてもよい。プライマー層中に含まれる樹脂バインダーは、一般的な樹脂プライマーであれば特に限定はないが、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、ケトン樹脂、ビニル樹脂、および、熱可塑性アクリル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、湿気硬化性アクリル樹脂、シランやシロキサンで変性したアクリル樹脂、などの各種アクリル樹脂を単独または2種以上を併用して使用することができる。これらの中でもアクリル樹脂を含むアクリル系プライマーが好ましい。
前記アクリル系樹脂は、非反応性モノマーである(メタ)アクリル酸誘導体からなる熱可塑性アクリル系樹脂が好ましく使用されるが、前記アクリル系樹脂の一部又は全部が熱硬化性および/または湿気硬化性であると硬化が進行し好ましい。また、公知の架橋剤を添加してより硬化を促進させることもできる。
熱硬化性および/または湿気硬化性のアクリル系樹脂は反応性モノマーである(メタ)アクリル酸誘導体を含む共重合体である。
非反応性の(メタ)アクリル酸エステル類としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の1価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;環状ヒンダードアミン構造を有する(メタ)アクリル酸単量体類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−(メタ)アクリロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(2−(メタ)アクリロキシエチル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−(8−(メタ)アクリロキシオクチル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−(2−(メタ)アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(4−(メタ)アクリロキシブトキシ)ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−(2−(メタ)アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−4’−(2−(メタ)アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2,2’,4−トリヒドロキシ−4’−(2−(メタ)アクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(3−(メタ)アクリロキシ−1−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン等の紫外線吸収性基含有(メタ)アクリル酸誘導体類が挙げられる。また、これらのアクリル系単量体と重合され得る他の単量体、例えばポリオレフィン系単量体、ビニル系単量体等を併用してもよい。
反応性基含有の(メタ)アクリル酸誘導体としては、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、1−〔3−(メタ)アクリロキシプロピル〕ペンタメトキシジシラン、1−〔3−(メタ)アクリロキシプロピル〕−1−メチル−テトラメトキシジシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルシランとテトラメトキシシランとの共加水分解縮合物、3−(メタ)アクリロキシプロピルシランとメチルトリメトキシシランとの共加水分解縮合物などのアルコキシシリル基含有(メタ)アクリル酸誘導体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート(エチレングリコール単位数は、たとえば2〜20)、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート(プロピレングリコール単位数は、たとえば2〜20)等の多価アルコールのモノ(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸類;(メタ)アクリル酸2−アミノエチル、(メタ)アクリル酸2−(N−メチルアミノ)エチル等のアミノ基含有(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられる。
架橋剤と反応可能な基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、コハク酸2−(メタ)アクロイルオキシエチル、マレイン酸2−(メタ)アクロイルオキシエチル、フタル酸2−(メタ)アクロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフタル酸2−(メタ)アクリオイルオキシエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、単独で重合して使用してもよく、2種類以上を重合して使用してもよい。
架橋剤としては、前記アクリル系エマルション(A)中の共重合体における架橋化基点により架橋するものであれば特に限定されず、エポキシ系化合物、カルボジイミド系化合物、オキサゾリン系化合物、ヒドラジド系化合物、イソシアネート系化合物、アジリジン系化合物、アミン系化合物、金属キレート系化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。中でもエポキシ系化合物、カルボジイミド系化合物、オキサゾリン系化合物が好ましい。
エポキシ系化合物としては、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、N,N,N′,N′−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N′−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂等が挙げられる。
カルボジイミド系化合物としては、日清紡ケミカル株式会社製の「カルボジライトSV−02」「カルボジライトV−02」、「カルボジライトV−02−L2」、「カルボジライトV−04」、「カルボジライトV−06」、「カルボジライトE−01」、「カルボジライトE−02」、「カルボジライトE−04」等が挙げられる。
オキサゾリン系化合物としては、株式会社日本触媒製の「エポクロスWS−300」「エポクロスWS−500」、「エポクロスWS−700」、「エポクロスK−2010E」、「エポクロスK−2020E」、「エポクロスK−2030E」等が挙げられる。
ヒドラジド系化合物としては、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジド等が挙げられる。
イソシアネート系化合物としては、トルイレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化トルイレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物;「スミジュールN」(住友バイエルウレタン株式会社製)等のビュレットポリイソシアネート化合物;「デスモジュールIL」、「デスモジュールHL」(バイエルA.G.社製);「コロネートEH」(日本ポリウレタン工業株式会社製)のようなイソシアヌレート環を有するポリイソシアネート化合物;「スミジュールL」(住友バイエルウレタン株式会社製)、「コロネートHL」(日本ポリウレタン工業株式会社製)、「タケネートWD−725」「タケネートWD−720」「タケネートWD−730」「タケネートWB−700」(以上、三井化学ポリウレタン株式会社製)等のアダクト型のポリイソシアネート化合物;「アクアネート10 0」、「アクアネート110」、「アクアネート200」、「アクアネート210」(日本ポリウレタン工業株式会社製)等の自己乳化型の水分散ポリイソシアネート化合物;ブロックイソシアネート等が挙げられる。
アジリジン系化合物としては、株式会社日本触媒製の「ケミタイトPZ−33」、「ケミタイトDZ−22E」等が挙げられる。
アミン系化合物としては、株式会社日本触媒製の「エポミンSP−003」、「エポミンSP−006」、「エポミンSP−012」、「エポミンSP−018」、「エポミンSP−200」「エポミンP−1000」等のポリエチレンイミン;「ポリメントSK−1000」「ポリメントNK−100PM」「ポリメントNK−200PM」等のアミノエチル化アクリルポリマー等が挙げられる。
金属キレート系化合物としては、株式会社マツモト交商製の「オルガチックスTC−400」、「オルガチックスTC−300」、「オルガチックスTC−310」、「オルガチックスTC−315」等のチタンキレート系;「オルガチックスZB−126」等のジルコニウムアシレート系アルミニウムキレート系;亜鉛キレート系等が挙げられる。
架橋剤添加量は、前記アクリル系樹脂に対して0.01〜5質量%の範囲となるように配合することが好ましい。
熱硬化性アクリル樹脂と熱可塑性アクリル樹脂とを併用する際は、熱硬化性アクリル樹脂と熱可塑性アクリル樹脂との重量比が95:5〜30:70であるのが好ましい。熱可塑性アクリル樹脂を上記重量比の範囲で使用することにより、プライマー層のプライマーとしての効果を維持しつつ、プライマー層の線膨張係数を小さくすることができる。その結果、経時的な温度変化で発生するプライマー層の膨張・収縮に起因する応力が減少するため、被膜に発生するクラックを低減できる。さらに好ましい熱硬化性アクリル樹脂と熱可塑性アクリル樹脂との重量比は、90:10〜35:65、さらには、80:20〜40:60である。
また、アクリル系プライマーは、高温時の高分子の流動に起因する応力を減少させ、被膜に発生するクラックを低減する観点から、重量平均分子量の下限は5,000が好ましく、10,000がより好ましく、15,000がさらに好ましい。一方、プライマーの流動性が高く、良好な塗工適性を発揮する観点から、重量平均分子量の上限は800,000が好ましく、700,000がより好ましく、600,000がさらに好ましい。
上述のとおり、プライマー層は、紫外線吸収剤を含むものでもよい。プライマー層に紫外線吸収剤を含む場合、A層表面の光劣化を抑制することができ、その結果、A層とプライマー層との耐候密着性が向上する。紫外線吸収剤としては、たとえば、一般的に用いられる無機系、有機系の各種紫外線吸収剤を用いることができるが、樹脂プライマーに保持され、A層とB層の密着を妨げないためには、有機紫外線吸収剤が好ましく、化学結合により樹脂プライマーに固定された固定化有機紫外線吸収剤が特に好ましい。固定化紫外線吸収剤は、ブリードアウトによる消失や水による流出を抑制することができる。有機紫外線吸収剤の固定化は、ラジカル反応基によるプライマー樹脂モノマーとの反応、アルコキシシリル基によるシラノール結合、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、イソシアネート基等のシランカップリング剤の反応活性基を介した結合等によって行われる。特に、紫外線吸収性ビニル系単量体と、アルコキシシリル基を含有するビニル系単量体と、共重合可能な他の単量体との共重合体であるアルコキシ基含有共重合体ポリマーを使用したプライマー層は密着性が高く、耐候性に優れる。
[ハードコート層(B層)の形成]
ハードコート層(B層)は前記A層の少なくとも一方の表面に設けられていれば、両面に形成しても良く、前記A層の片面に形成しても良い。B層の厚さは、2〜8μmが好ましく、3〜5μmがより好ましい。プライマー層を設ける場合、プライマー層の厚さは5〜20μmが好ましい。特にプライマー層が紫外線吸収剤を含む場合には、紫外線を遮蔽するのに十分な紫外線吸収剤量を得るためには、プライマー層の厚さが8μm以上であるのが好ましい。一方、プライマー層の厚さが厚くなるとより割れや剥離が生じやすくなるため、プライマー層の膜厚は15μm以下であるのが好ましい。
前記A層の表面にハードコート処理を行ってB層を設ける方法としては、ディッピング、かけ流し、スプレー、ロールコータ、フローコータ等の他、押出製膜後にインラインでハードコート剤を基材上に連続で塗工して硬化させる方法でも良い。インラインコート法が使える場合は、ロールコータ、フローコータ、バーコータ、グラビア、スロットダイ、コンマコータ等の通常の塗工手段を用いればよい。特に無溶媒系の紫外線硬化性ハードコート剤を用いたインラインコート法を用いれば、工程の簡略化、溶媒を使用しないことによる環境負荷低減、溶媒揮発のためのエネルギーコスト低減、などの効果が見込まれる。
[積層体]
前記A層の表面にB層を形成して得られた本発明の積層体は、表面硬度に優れており、その指標である鉛筆硬度は、F以上であることが好ましく、H以上であることがさらに好ましい。鉛筆硬度がかかる範囲にあることで、耐擦傷性に優れ、ディスプレイカバーなどの用途に好適な表面保護部材を提供することができる。例えば、前記A層の厚みや、前記B層の厚み、前記共重合ポリカーボネート樹脂の組成を、本明細書に記載の好ましい範囲で調整することによって、鉛筆硬度をかかる範囲とすることができる。
本発明の積層体は耐衝撃性に優れており、その指標である23℃の雰囲気下で測定した破壊エネルギー(kgf・mm)は、200kgf・mm以上であることが好ましく、500kgf・mm以上であることがより好ましく、800kgf・mm以上であることがさらに好ましい。破壊エネルギーがかかる範囲にあることによって、例えば表面保護部材や光学レンズ等の製造時における打ち抜き加工性に優れた積層体を提供することができる。
打ち抜き加工性は、後述するように打ち抜き試験片の加工断面が荒れたり、クラックが入ったりしていないかなどの点を目視により定性的に評価することができる。
例えば、前記A層の厚みや、前記共重合ポリカーボネート樹脂の組成を、本明細書に記載の好ましい範囲で調整することによって、破壊エネルギーをかかる範囲とすることができる。
また、本発明の多層体は透明性、耐UV変色性にも優れており、キセノン72時間照射前後の色差(ΔE)が20以下であることが好ましく、15以下であることがより好ましく、10以下であることがさらに好ましい。ΔEが20以下であれば、屋外での使用や、UVが照射される環境においても変色せず、優れた透明性を保持し続けることができるため、特に用途を限定されず、広い分野で本発明の多層体を使用することができる。例えば、前記共重合ポリカーボネート樹脂の末端二重結合濃度、末端フェニル基濃度、フェノール残留量、蟻酸含有量、還元粘度、5%熱減量温度などを適宜調整することによって、ΔEをかかる範囲とすることができる。
本発明の積層体は、表面硬度、打ち抜き加工性、耐衝撃性、透明性、耐候性に優れていることから、携帯電話機、携帯ゲーム機、携帯パソコン、モバイル端末、テレビ、タッチパネルなどの液晶表示板を備えた液晶画像表示装置において、液晶表示板の前面側(即ち視認側)に配置する表面保護部材や、眼鏡を始めとした各種の光学用途に用いられる光学レンズを作製するために好適に利用することができる。
以下に、本発明を実施例によってさらに詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
なお、本明細書中に表示される原料及び試験片についての種々の測定値及び評価は次の様にして行った。ここで、フィルムの押出機からの流れ方向を縦方向、その直交方向を横方向と呼ぶ。
[基材物性の測定方法]
(1)ガラス転移温度
粘弾性スペクトロメーターDVA−200(アイティー計測制御株式会社製)を用い、歪み0.1%、周波数10Hz、昇温速度3℃/分にて動的粘弾性の温度分散測定(JIS K7198A法の動的粘弾性測定)を行った。そして損失正接(tanδ)の主分散のピークを示す温度をガラス転移温度とした。
(2)還元粘度
中央理化社製DT−504型自動粘度計にてウベローデ型粘度計を用い、溶媒として、塩化メチレンを用い、温度20.0℃±0.1℃でポリカーボネート樹脂試料の還元粘度を測定した。濃度は0.60g/dlになるように、精密に調整した後に測定した。
溶媒の通過時間t0、溶液の通過時間tから、下記式:
ηrel=t/t0
より相対粘度ηrelを求め、 相対粘度ηrelから、下記式:
ηsp=(η−η0)/η0=ηrel−1
より比粘度ηspを求めた。
比粘度ηspを濃度c(g/dl)で割って、下記式:
ηred=ηsp/c
より還元粘度(換算粘度)ηredを求めた。
この数値が高いほど分子量が大きい。
(3)全光線透過率、ヘイズ
JIS K7105に基づいて、全光線透過率および拡散透過率を測定し、ヘイズを以下の式で算出した。厚み0.2mmでの全光線透過率が80%以上、ヘイズが3%以下であるものを合格とした。
[ヘイズ]=[拡散透過率]/[全光線透過率]×100
(4)破壊エネルギー
ハイドロショット高速衝撃試験器(島津製作所社製「HTM−1型」)を用いて、縦方向100mm×横方向100mmの大きさに切り出したシートを試料とし、クランプで固定し、温度23℃でシート中央に直径が1/2インチの撃芯を落下速度3m/秒で落として衝撃を与え、試料が破壊するときの破壊エネルギー(kgf・mm)を測定した。
(5)耐UV変色性(ΔE)
スガ試験機社製キセノンウェザーメーターWBL75XSを用い、面照射度60W/cm、波長300〜400nm、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50%の条件下において、サンプルに対して72時間の照射を行った。照射前後のサンプルについて色差ΔEを測定した。
(6)表面硬度(鉛筆硬度)
JIS K5400に基づき、雰囲気温度23℃,相対湿度50%の恒温室内で80mm×60mmに切り出した積層体サンプルの第1層の表面に対して、鉛筆を45度の角度を保ちつつ1kgの荷重をかけた状態で線を引き、表面状態を目視にて評価した。
[ハードコートシート物性の測定方法]
(7)塗工層塗工量
基材シートにメイヤーバーで塗工した直後に重量を測定し、ウエット塗工量を求め、これに塗料の固形分濃度を掛けて塗工層塗工量とする。
(8)表面硬度(鉛筆硬度)
JIS K5400に基づき、雰囲気温度23℃,相対湿度50%の恒温室内で80mm×60mmに切り出した積層体サンプルのハードコート層の表面に対して、鉛筆を45度の角度を保ちつつ1kgの荷重をかけた状態で線を引き、表面状態を目視にて評価する。
(9)耐光性(1000hr)
スガ試験機社製キセノンウェザーメーターWBL75XSを用い、面照射度60W/cm、波長300〜400nm、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50%の条件下において、サンプルに対して1000時間の照射を行い、照射後のサンプルについて表面状態を目視で観察し、下記のとおり評価する。
◎(合格) クラックがまったく発生しない
○(合格) わずかにクラックが観察される
△(不合格) クラックが多数に観察され、実用に耐えない
×(不合格) 塗膜の剥離が観察される
(10)透明性(全光線透過率、ヘイズ)
JIS K7105に基づいて、厚み0.2mmでの全光線透過率および拡散透過率を測定し、ヘイズを以下の式で算出し、下記のとおり評価する。
[ヘイズ]=[拡散透過率]/[全光線透過率]×100
◎(合格) 全光線透過率が80%以上、かつヘイズが1%未満
○(合格) 全光線透過率が80%以上、かつヘイズが1%以上を越え3%未満
△(不合格) 全光線透過率が60%以上80%未満、またはヘイズが3%以上〜5%未満
×(不合格) 上記以外
(11)耐衝撃性
ハイドロショット高速衝撃試験器(島津製作所社製「HTM−1型」)を用いて、縦方向100mm×横方向100mmの大きさに切り出したシートを試料とし、クランプで固定し、温度23℃でシート中央に直径が1/2インチの撃芯を落下速度3m/秒で落として衝撃を与え、試料が破壊するときの破壊エネルギー(kgf・mm)を測定し、下記のとおり評価する。
◎(合格) 破壊エネルギーが500kgf・mm以上
○(合格) 破壊エネルギーが200kgf・mm以上500kgf・mm未満
△(不合格) 破壊エネルギーが100kgf・mm以上200kgf・mm未満
×(不合格) 破壊エネルギーが100kgf・mm未満
(12)耐UV変色性(ΔE)
スガ試験機社製キセノンウェザーメーターWBL75XSを用い、面照射度60W/cm、波長300〜400nm、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50%の条件下において、サンプルに対して72時間の照射を行い、照射前後のサンプルについて色差ΔEを測定し、下記のとおり評価する。
◎(合格) ΔEが15未満
○(合格) ΔEが15以上20未満
△(不合格) ΔEが20以上30未満
×(不合格) ΔEが30以上
(13)打ち抜き加工性
シートからJIS K6251に準拠してダンベル1号試験片を打ち抜き、試験片の加工断面が荒れたりクラックが入ったりする不具合を目視観察し、下記のとおり評価する。
◎(合格) 前記不具合が10回試行中1回以下
○(合格) 前記不具合が10回試行中2回または3回
△(不合格) 前記不具合が10回試行中4回以上7回以下
×(不合格) 前記不具合が10回試行中8回以上
[ポリカーボネート樹脂]
本発明の積層体に使用したポリカーボネート樹脂PC1〜4は表1−1に示すモノマー組成を有する。
また、芳香族ポリカーボネート樹脂PC5として、三菱エンジニアリングプラスチックス社製ユーピロンS3000(ガラス転移温度 150℃、還元粘度 0.49dl/g、
粘度平均分子量 20,000)を使用した。
(ポリカーボネート樹脂合成例)
PC1: 撹拌翼および100℃に制御された還流冷却器を具備した重合反応装置に、ISBとCHDM、蒸留精製して塩化物イオン濃度を10ppb以下にしたDPCおよび酢酸カルシウム1水和物を、モル比率でISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.70/0.30/1.00/1.3×10−6になるように仕込み、十分に窒素置換した(酸素濃度0.0005vol%〜0.001vol%)。続いて熱媒で加温を行い、内温が100℃になった時点で撹拌を開始し、内温が100℃になるように制御しながら内容物を融解させ均一にした。その後、昇温を開始し、40分で内温を210℃にし、内温が210℃に到達した時点でこの温度を保持するように制御すると同時に、減圧を開始し、210℃に到達してから90分で13.3kPa(絶対圧力、以下同様)にして、この圧力を保持するようにしながら、さらに60分間保持した。重合反応とともに副生するフェノール蒸気は、還流冷却器への入口温度として100℃に制御された蒸気を冷媒として用いた還流冷却器に導き、フェノール蒸気中に若干量含まれるモノマー成分を重合反応器に戻し、凝縮しないフェノール蒸気は続いて45℃の温水を冷媒として用いた凝縮器に導いて回収した。
このようにしてオリゴマー化させた内容物を、一旦大気圧にまで復圧させた後、撹拌翼および上記と同様に制御された還流冷却器を具備した別の重合反応装置に移し、昇温および減圧を開始して、60分で内温220℃、圧力200Paにした。その後、20分かけて内温230℃、圧力133Pa以下にして、所定撹拌動力になった時点で復圧し、内容物をストランドの形態で抜出し、回転式カッターでペレットにした。得られた樹脂のガラス転移温度(Tg)と還元粘度を測定した。結果を表1−1に示す。
PC2〜4:表1−1に示す樹脂組成となるようにISBとCHDMの比率を変更し、PC1と同様に製造した。得られた樹脂のガラス転移温度(Tg)と還元粘度を測定した。結果を表1−1に示す。
PC−5: 特開2009−161746号公報の実施例27に記載の方法に準じて次のとおり製造した。
ISB40.1質量部(0.581モル)に対して、DPC59.9質量部(0.592モル)、触媒として、炭酸セシウム2.23×10-4質量部(1.45×10-6モル)を反応容器に投入し、攪拌しながら、室温から150℃に加熱して溶解をした(約15分)。
次いで、圧力を常圧から13.3kPaにし、190℃まで1時間で上昇させながら発生するフェノールを系外へ抜き出した。190℃で15分保持した後、反応器内圧力を6.67kPaとし、加熱槽温度を230℃まで、15分で上昇させ、発生するフェノールを抜いた。攪拌トルクが上昇してくるので、8分で250℃まで昇温し、さらに発生するフェノールを取り除くため、真空度を0.200kPa以下に到達させた。所定の攪拌トルクに到達後反応を終了し、反応物を水中に押し出してペレットを得ようとしたが、押し出せなかったので、固まりで取り出した。得られた樹脂のガラス転移温度(Tg)と還元粘度を測定した。結果を表1−1に示す。

Figure 2013203042

(シート作製例)
多層シート1,2:2種3層のマルチマニホールド式の口金より、第2層として上記PC4をφ40mm単軸押出機を用いて供給し、同時に第2層の両表面にそれぞれ第1層及び第3層として上記PC1をφ30mm単軸押出機を用いて供給し、240℃で共押出した。この時それぞれの層の厚みは、第1層/第2層/第3層が0.04/0.12/0.04(mm)となるよう溶融樹脂の吐出量を調整した。次いで、この共押出シートを約120℃のキャスティングロールにて急冷し、積層シート1を得た。同様に表2−1の条件で積層シート2を得た。得られた積層シート1及び2に関して、全光線透過率、ヘイズ、破壊エネルギー、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表2−1に示す。
多層シート3:3種5層のマルチマニホールド式の口金を用いて、表2−1の条件で積層シート3を得た。得られた積層シート3に関して、全光線透過率、ヘイズ、破壊エネルギー、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表2−1に示す。
単層シート1:上記PC3をφ40mm単軸押出機を用いて、単層の口金より220℃で厚みが0.2mmとなるように押出した後、約80℃のキャスティングロールにて急冷し、単層シート1を得た。得られた単層シート1に関して、全光線透過率、ヘイズ、破壊エネルギー、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表2−1に示す。
単層シート2:上記PC5を260℃で熱プレスし、厚さ0.2mmの単層シート2を得た。得られた積層シート2に関して、破壊エネルギー、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表2−1に示す。
単層シート3:上記PC6をφ40mm単軸押出機を用いて、単層の口金より290℃で厚みが0.2mmとなるように押出した後、約130℃のキャスティングロールにて急冷し、単層シート3を得た。得られた単層シート3に関して、全光線透過率、ヘイズ、破壊エネルギー、耐UV変色性(ΔE)、表面硬度(鉛筆硬度)の評価を行った結果を表2−1に示す。
Figure 2013203042
[ハードコート剤]
本発明の積層体に使用したハードコート剤H1及びH2は表3−1に示す組成を有する。
Figure 2013203042
(A液作製例)撹拌機、空冷コンデンサーおよび温度計を備えた1Lフラスコに、メチルトリエトキシシラン197.87g、2−プロパノール55.36gを仕込み、恒温槽で5℃以下に維持し、攪拌しながら5℃以下に冷却した水分散コロイダルシリカ(日産化学株式会社製スノーテックスO(平均粒子径15〜20nm)、SiO濃度20%)166.65gを添加して5℃で3時間、さらに20〜25℃で12時間攪拌し、ジアセトンアルコール15.90g、エチレングリコールモノブチルエーテル29.44gを添加し5分攪拌の後、酢酸にてpHを6〜7に調整、続いて2−プロパノールを添加して全量を849.06gに調整する。得られたシリカ分散液を常温で5日間熟成してコロイダルシリカ/オルガノポリシロキサン=2/1(重量比)、固形分濃度20%の組成物A液を得る。
(B液作製例)
撹拌機、空冷コンデンサーおよび温度計を備えた300mlフラスコに、チタンテトライソプロポキシド14.21g、ジルコニウムテトラ−n−ブトキシド12.33gを仕込み、室温で撹拌しながらアセチルアセトン5.83gを5分間で滴下して内温を70℃とし、そのまま1時間室温で撹拌熟成を行い、3%塩酸水溶液3.71を添加後、70〜80℃で10時間反応させることにより、pHが2.8の薄黄褐色透明の金属化合物溶液を得る。室温まで冷却後、2−プロパノールを添加して全量を134.73gに調整することにより、酸化チタン/酸化ジルコニウム=6/1(モル比)、固形分濃度20%の組成物B液を得る。
(プライマー液の作製例)
ポリメチルメタクリレート樹脂(三菱レイヨン株式会社製ダイヤナールBR−88(重量平均分子量480,000)10質量部をエチレングリコールモノブチルエーテルで固形分濃度50%に希釈し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業株式会社製KBE−603)10質量部を混合後、2−プロパノールで固形分濃度12%に調整し、プライマー液を得る。
(ハードコート剤の作製)
上記A液をそのままハードコート剤H1とする。また、上記A液100質量部と上記B液6質量を混合し、ハードコート剤H2を得る。
[実施例1]
上記積層シート1に上記プライマー液をメイヤーバーで乾燥後の固形分が4g/mになるように塗布し、100℃で1分乾燥後、120℃で1時間加熱してプライマー層を作製する。室温まで冷却後、上記ハードコート剤H2をメイヤーバーで乾燥後の固形分が8g/mになるように塗布し、120℃で1時間加熱してハードコート層を作製する。
[実施例2〜5、比較例4]
上記積層シート1を表4−1に示す基材に、上記ハードコート剤H2を表4−1に示すハードコート剤に変更した以外は実施例1と同様にしてハードコート層を作製する。
[比較例1〜3]

それぞれ表4−1に示す基材を用い、ハードコート層を形成せずに評価に供する。
得られたシートの表面硬度、耐光性(1000hr)、透明性、耐衝撃性、耐UV変色性、打ち抜き加工性の各評価結果は表4−1の通りとなる。

Figure 2013203042

Claims (9)

  1. 構造の一部に下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を有する共重合ポリカーボネート樹脂を主成分とする層(A層)の少なくとも一方の表面にハードコート層(B層)を設けてなる積層体。
    Figure 2013203042
    (但し、前記式(1)で表される部位が−CH−O−Hの一部である場合を除く。)
  2. 前記共重合ポリカーボネート樹脂が、前記構造単位(a)を、10モル%以上、90モル%以下含有することを特徴とする、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記共重合ポリカーボネート樹脂が、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−1)を、10モル%以上、80モル%以下含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記共重合ポリカーボネート樹脂が、非環式脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b−2)を、0モル%以上、80モル%以下含有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 構造の一部に前記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物が、下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物を主成分とすることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の積層体。
    Figure 2013203042
  6. 前記A層の両表面にハードコート層(B層)を設けてなることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 前記A層が押出成形されてなることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の積層体。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の積層体を用いて作製された表面保護部材。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の積層体を用いて作製された光学レンズ。
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