JP2016068438A - 積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、バイオマスプラスチックを用いて沸水試験後の密着性、耐候性、および耐摩耗性に優れる積層体を提供することである。【解決手段】イソソルビド系ジヒドロキシ化合物から誘導されるカーボネート単位と脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位を含むポリカーボネート樹脂層(A層)と、多官能アクリレートとコロイダルシリカを特定の割合で含むハードコート層(B層)とを積層することにより得られる。【選択図】なし

Description

本発明は、特定のポリカーボネート樹脂層とハードコート層からなる積層体に関する。更に詳しくは、イソソルビド系ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位と、脂肪族ジオール化合物または脂環式ジオール化合物に由来する構造単位を特定の割合で含むポリカーボネート樹脂層(A層)と、多官能アクリレートとコロイダルシリカを特定の割合で含む樹脂組成物を硬化させたハードコート層(B層)とを積層することにより得られた、耐候試験後の密着性に優れる積層体に関する。
近年、石油資源の枯渇の懸念や、地球温暖化を引き起こす空気中の二酸化炭素の増加の問題から、原料を石油に依存せず、また燃焼させても二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルが成り立つバイオマス資源が大きく注目を集めるようになり、ポリマーの分野においても、バイオマス資源から生産されるバイオマスプラスチックが盛んに開発されている。
特許文献1では、バイオマスプラスチックの一種であるイソソルビドのホモポリカーボネート樹脂に特定の酸化防止剤を配合した樹脂組成物層上にハードコート層を形成した積層体が提案されている。しかしながら、イソソルビドのホモポリカーボネート樹脂層に有機樹脂系ハードコート剤としてアクリル樹脂を用いた際には沸水に3時間浸水後の密着性が十分ではなかった。
また、特許文献2では、表面硬度、耐衝撃性、打ち抜き加工性および耐黄変劣化性に優れるイソソルビド系ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂が提案されている。さらに、表面硬度を上げる目的でハードコート層を設けている。しかしながら、イソソルビド系ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を特定の割合以上含んだ際に、特定のハードコート層との沸水試験後の優れた密着性が得られることについては明らかではなかった。
特開2009−102537号公報 特開2011−201304号公報
本発明の目的は、バイオマスプラスチックを用いて沸水試験後の密着性、耐候性、および耐摩耗性に優れる積層体を提供することである。
本発明によれば、上記課題は、下記構成により解決される。
1.下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物から誘導されるカーボネート単位(a)と、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物以外の脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位(b)とを含み、単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が47/53以上98/2以下のポリカーボネート樹脂を含むポリカーボネート樹脂層(A層)の少なくとも一方の面に、多官能アクリレート65重量部以上90重量部以下とコロイダルシリカ10重量部以上35重量部以下を含む樹脂組成物を硬化させたハードコート層(B層)が形成された積層体。
Figure 2016068438
2.上記単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が60/40以上98/2以下である上記1記載の積層体。
3.上記単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が70/30以上90/10以下である上記1〜2のいずれかに記載の積層体。
4.上記B層が紫外線硬化により形成された上記1〜3のいずれかに記載の積層体。
5.沸騰水に3時間浸漬した後の積層体にカッターナイフで1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着テープ(商品名“セロテープ(登録商標)”、粘着力3.9N/10mm)を圧着し、垂直に強く引き剥がして基体上に残った碁盤目の数で評価する(JIS K5600−5−6に準拠)試験方法で100個のマス目全てでコート層が基体上に残っていることを特徴とする上記1〜4の何れかに記載の積層体。
6.車両用途である上記1〜5のいずれかに記載の積層体。
7.ヘッドランプレンズまたはグレージング用途である上記1〜5のいずれかに記載の積層体。
本発明の積層体は、イソソルビド系ジヒドロキシ化合物から誘導されるカーボネート単位と脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位を含むポリカーボネート樹脂層(A層)と、多官能アクリレートとコロイダルシリカを特定の割合で含むハードコート層(B層)とを積層することにより、沸水試験後の密着性、耐候性、および耐摩耗性に優れる積層体を得ることが可能となった。そのため、その奏する工業的効果は格別である。
以下、本発明を詳細に説明する。
<ポリカーボネート樹脂層(A層)>
(ポリカーボネート樹脂)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、上記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物から誘導されるカーボネート単位(a)と、脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位(b)とを含む。
(単位(a))
本発明にかかる単位(a)は上記式(1)に示したように、エーテル基を有する脂肪族ジオールから誘導されるものである。
上記式(1)は、バイオマス資源の中でエーテル結合を有するジオールで、耐熱性及び鉛筆硬度が高い材料である。
上記式(1)は、立体異性体の関係にある下記式で表される(a1)、(a2)および(a3)が例示される。
Figure 2016068438
Figure 2016068438
Figure 2016068438
これらは、糖質由来のエーテルジオールであり、自然界のバイオマスからも得られる物質で、再生可能資源と呼ばれるものの1つである。(a1)、(a2)および(a3)は、それぞれイソソルビド、イソマンニド、イソイディッドと呼ばれる。イソソルビドは、でんぷんから得られるDーグルコースに水添した後、脱水を受けさせることにより得られる。その他のエーテルジオールについても、出発物質を除いて同様の反応により得られる。
イソソルビド、イソマンニド、イソイディッドのなかでも特に、イソソルビド(1,4;3,6ージアンヒドローDーソルビトール)から誘導される繰り返し単位は、製造の容易さ、耐熱性に優れることから好ましい。
(単位(b))
本発明のポリカーボネート樹脂における単位(b)は、上記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物以外の脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位である。
脂肪族ジオール化合物は、直鎖脂肪族ジオール化合物または分岐脂肪族ジオール化合物のいずれでもよい。直鎖脂肪族ジオール化合物として、好ましくは炭素原子数2〜30、より好ましくは炭素原子数3〜20、さらに好ましくは炭素原子数3〜10の直鎖脂肪族ジオール化合物が使用される。また、分岐脂肪族ジオール化合物として、好ましくは炭素原子数3〜30、より好ましくは炭素原子数3〜20、さらに好ましくは炭素原子数4〜12の分岐脂肪族ジオール化合物が使用される。
脂環式ジオール化合物として、好ましくは炭素原子数6〜30、より好ましくは炭素原子数6〜20の脂環式ジオール化合物が使用される。
直鎖脂肪族ジオール化合物として、具体的には、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、水素化ジリノレイルグリコール,水素化ジオレイルグリコールなどが挙げられる。なかでも1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオールが耐熱性、重合性、入手性の点で好ましい。
分岐脂肪族ジオール化合物として、具体的には、1,3−ブチレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサングリコール、1,2−オクチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,3−ジイソブチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジイソアミル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。なかでも3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールが耐熱性、重合性、入手性の点で好ましい。
脂環式ジオール化合物として、具体的には、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−メチル−1,4−シクロヘキサンジオールなどのシクロヘキサンジオール類、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどのシクロヘキサンジメタノール類、2,3−ノルボルナンジメタノール、2,5−ノルボルナンジメタノールなどのノルボルナンジメタノール類、トリシクロデカンジメタノール、ペンタシクロペンタデカンジメタノール、1,3−アダマンタンジオール、2,2−アダマンタンジオール、デカリンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンなどが挙げられる。これらのうち、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンが耐熱性、重合性、入手性の点で好ましい。
これらの脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物は、1種もしくは2種類以上併用して用いても良い。また、本発明で使用されるジオール類は、本発明の効果を損なわない範囲で芳香族ジオールを併用してもよい。
(組成)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、単位(a)と単位(b)とを含み、それら単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)は47/53以上98/2以下である。モル比(a/b)が47/53以上98/2以下の範囲では、本願発明の積層体の構成とした際に耐候試験後の密着性に優れる。単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)は、好ましくは60/40以上98/2以下、より好ましくは70/30以上95/5以下、さらに好ましくは73/27以上90/10以下、特に好ましくは80/20以上90/10以下、最も好ましくは83/17以上89/11以下である。各繰り返し単位のモル比は、日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRにて測定し算出する。
また本発明で使用されるポリカーボネート樹脂はランダム共重合体またはブロック共重合体、マルチブロック共重合体を含む。例えばマルチブロック共重合体の場合、単位(b)のみからなる成分からポリカーボネートを重合し、それを原料として単位(a)と共重合することで、マルチブロック性を有するポリカーボネート樹脂が得られる。
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、カーボネート単位(a)とカーボネート単位(b)との合計が全カーボネート単位中70モル%以上が好ましく、80モル%以上がより好ましく、90モル%以上がさらに好ましく、95モル%以上が特に好ましい。
(比粘度:ηSP
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂の比粘度(ηSP)は、0.3〜0.8が好ましく、0.32〜0.6がさらに好ましく、0.33〜0.5が特に好ましい。比粘度が0.3〜0.8では強度及び成形加工性が良好となる。本発明のポリカーボネート樹脂の比粘度が、0.3より小さいと強度が低下し、落下衝撃時に成形品の破片が飛散しやすく、他方0.8より大きいと射出成形の際の成形加工性が低下しやすくなる。
本発明でいう比粘度は、20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求めた。
比粘度(ηSP)=(t−t)/t
[tは塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
なお、具体的な比粘度の測定としては、例えば次の要領で行うことができる。まず、ポリカーボネート樹脂をその20〜30倍重量の塩化メチレンに溶解し、可溶分をセライト濾過により採取した後、溶液を除去して十分に乾燥し、塩化メチレン可溶分の固体を得る。かかる固体0.7gを塩化メチレン100mlに溶解した溶液から20℃における比粘度を、オストワルド粘度計を用いて求める。
(ガラス転移温度:Tg)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは70〜150℃、より好ましくは80〜140℃である。Tgが90℃〜130℃であると、光学成形体として使用した際に、耐熱安定性及び成形性が良好であり好ましい。
ガラス転移温度(Tg)はティー・エイ・インスツルメント・ジャパン(株)製2910型DSCを使用し、昇温速度20℃/minにて測定する。
(ポリカーボネート樹脂の製造方法)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、通常のポリカーボネート樹脂を製造するそれ自体公知の反応手段、例えばジオール成分に炭酸ジエステルなどのカーボネート前駆物質を反応させる方法により製造される。次にこれらの製造方法について基本的な手段を簡単に説明する。
カーボネート前駆物質として炭酸ジエステルを用いるエステル交換反応は、不活性ガス雰囲気下所定割合の芳香族ジヒドロキシ成分を炭酸ジエステルと加熱しながら撹拌して、生成するアルコールまたはフェノール類を留出させる方法により行われる。反応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点などにより異なるが、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール類を留出させながら反応を完結させる。また、必要に応じて末端停止剤、酸化防止剤等を加えてもよい。
前記エステル交換反応に使用される炭酸ジエステルとしては、置換されてもよい炭素数6〜12のアリール基、アラルキル基等のエステルが挙げられる。具体的には、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネートおよびm−クレジルカーボネート等が例示される。なかでもジフェニルカーボネートが特に好ましい。ジフェニルカーボネートの使用量は、ジヒドロキシ化合物の合計1モルに対して、好ましくは0.97〜1.10モル、より好ましは1.00〜1.06モルである。
また溶融重合法においては重合速度を速めるために、重合触媒を用いることができ、かかる重合触媒としては、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、含窒素化合物、金属化合物等が挙げられる。
このような化合物としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属の、有機酸塩、無機塩、酸化物、水酸化物、水素化物、アルコキシド、4級アンモニウムヒドロキシド等が好ましく用いられ、これらの化合物は単独もしくは組み合わせて用いることができる。
アルカリ金属化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸セシウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸セシウム、安息香酸リチウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2リチウム、フェニルリン酸2ナトリウム、ビスフェノールAの2ナトリウム塩、2カリウム塩、2セシウム塩、2リチウム塩、フェノールのナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、リチウム塩等が例示される。
アルカリ土類金属化合物としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素ストロンチウム、二酢酸マグネシウム、二酢酸カルシウム、二酢酸ストロンチウム、二酢酸バリウム等が例示される。塩基性ホウ素化合物としては、例えば、テトラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジルホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素等のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、あるいはストロンチウム塩等が挙げられる。
塩基性リン化合物としては、例えば、トリエチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、あるいは四級ホスホニウム塩等が挙げられる。
含窒素化合物としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド等のアルキル、アリール基等を有する4級アンモニウムヒドロキシド類が挙げられる。また、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリフェニルアミン等の3級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、ベンゾイミダゾール等のイミダゾール類が挙げられる。また、アンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルアンモニウムテトラフェニルボレート等の塩基あるいは塩基性塩等が例示される。
金属化合物としては亜鉛アルミニウム化合物、ゲルマニウム化合物、有機スズ化合物、アンチモン化合物、マンガン化合物、チタン化合物、ジルコニウム化合物等が例示される。これらの化合物は1種または2種以上併用してもよい。
これらの重合触媒の使用量は、ジオール成分1モルに対し好ましくは1×10−9〜1×10−2当量、好ましくは1×10−8〜1×10−5当量、より好ましくは1×10−7〜1×10−3当量の範囲で選ばれる。
また、反応後期に触媒失活剤を添加することもできる。使用する触媒失活剤としては、公知の触媒失活剤が有効に使用されるが、この中でもスルホン酸のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好ましい。更にドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩等のドデシルベンゼンスルホン酸の塩類、パラトルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩等のパラトルエンスルホン酸の塩類が好ましい。
またスルホン酸のエステルとして、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、ベンゼンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン酸フェニル、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトルエンスルホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチル、パラトルエンスルホン酸オクチル、パラトルエンスルホン酸フェニル等が好ましく用いられる。なかでも、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最も好ましく使用される。
これらの触媒失活剤の使用量はアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選ばれた少なくとも1種の重合触媒を用いた場合、その触媒1モル当たり好ましくは0.5〜50モルの割合で、より好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好ましくは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
(添加剤等)
また、本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は、本発明の効果を損なわない範囲で他の樹脂と併用してもよい。
(光安定剤)
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂には、光安定剤が好ましく含有される。光安定剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して好ましくは0.0001重量部〜1重量部、より好ましくは0.001重量部〜0.8重量部、更に好ましくは0.005重量部〜0.5重量部、特に好ましくは0.01重量部〜0.3重量部、最も好ましくは0.05重量部〜0.15重量部である。
耐光安定剤の含有量が多過ぎると、ポリカーボネート樹脂組成物が着色する傾向があり、一方、少な過ぎると耐候試験に対する十分な改良効果が得られない傾向がある。耐光安定剤とは、主に紫外線等の光による樹脂の劣化を防止し、光に対する安定性を向上させる作用を有するものである。耐光安定剤としては、紫外線などの光を吸収し、そのエネルギーを熱エネルギーなどのポリマーの分解に寄与しないエネルギーとして変換して放出するものがあげられる。より具体的には、紫外線そのものを吸収する紫外線吸収剤や、ラジカル捕捉作用のある光安定剤等を挙げることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)が好ましい。ヒンダードアミン系光安定剤は、窒素原子の結合態様に着目して、NH型(H=水素原子)、NMe型(Me=メチル基)、及びNR型(R=メチル基以外の有機基)に分類することができる。本発明では、これらの何れのタイプのものも使用することができる。
ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(N−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(1−アクロイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)サクシネート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、4−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−1−[2−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール及び1−トリデカノールとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール及び3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール及び3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカンとの混合エステル化物、ジメチルサクシネートと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの重縮合物、ポリ[(6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕]、ポリ[〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕]、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン・N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミン縮重合物などが挙げられる。これらのヒンダードアミン系光安定剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(ポリカーボネート層の形成方法)
本発明のポリカーボネート層は上述のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形法、溶融押出法等で平面状に成形した層である。
ここで、射出成形法では、樹脂の分子量や組成、粘弾特性によっても変わってくるがシリンダー温度220〜300℃、金型温度70〜100℃で射出成形してポリカーボネート層を得ることができる。射出成形法としては通常の成形方法だけでなく適宜目的に応じて射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、超高速射出成形法を用いることができる。
溶融押出法では押出機のTダイから溶融したポリカーボネート樹脂をシート状に押出し、複数の冷却ロールで冷却してポリカーボネート層を得ることができる。
<ハードコート層(B層)>
本発明で使用されるハードコート層は多官能アクリレートとコロイダルシリカを特定の割合で含む活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させたハードコート層である。ここで多官能アクリレートとは1分子中に重合反応可能なアクリル基を3個以上有するアクリレート化合物を指し、具体的には、下記式(5)、(6)、(7)、(8)で表される化合物等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を併せて使用できる。
Figure 2016068438
(式中Rはアクリル基をR、Rは水素もしくはアクリル基を表す)
Figure 2016068438
(式中Rはアクリル基をR、Rは水素もしくはアクリル基を表し、l、m、nは1〜6の整数を表し、l+m+n=6〜12である。)
Figure 2016068438
(式中Rはアクリル基をR、R、R10は水素もしくはアクリル基を表す)
Figure 2016068438
(式中R11はアクリル基をR12、R13、R14、R15、R16は水素もしくはアクリル基を表す)
多官能アクリレートに活性エネルギー線を照射することでアクリル基が重合反応を起こし、3次元網目構造を形成してコート層に摩耗性、靭性が付与される。
また、コロイダルシリカとは好ましくは直径5〜200nm、より好ましくは直径5〜40nmのシリカ微粒子が、水または有機溶媒中にコロイド状に分散されたものである。
かかるコロイダルシリカとして、具体的には、酸性水溶液中で分散させた商品として日産化学工業(株)のスノーテックスO、触媒化成工業(株)のカタロイドSN35、塩基性水溶液中で分散させた商品として日産化学工業(株)のスノーテックス30、スノーテックス40、触媒化成工業(株)のカタロイドS30、カタロイドS40、有機溶剤に分散させた商品として日産化学工業(株)のMA−ST、IPA−ST、NBA−ST、IBA−ST、EG−ST、XBA−ST、NPC−ST、DMAC−ST、MEK−AC−2140Z、PGM−AC−2140Y等が挙げられる。
該コロイダルシリカは、水分散型および有機溶媒分散型のどちらでも使用できるが、本発明の多官能アクリレートは水に溶解・分散しないので水分散型コロイダルシリカを使用する場合は、あらかじめメタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトン、メトキシプロパノール等、水および有機溶剤の両溶剤に溶解する両親媒性溶剤で希釈して使用することが好ましい。
コート剤にコロイダルシリカを配合することで多官能アクリレート架橋反応時の配向が適切に制御され、コート層の耐摩耗性、耐傷つき性を大幅に向上させることができる。また、架橋反応で変化しない成分を加えることで架橋反応時の硬化収縮を抑制することができる。この結果コート層クラック発生、基板変形、コート層密着性が大幅に改善される。
ハードコート層を形成する樹脂組成物中の多官能アクリレートとコロイダルシリカの組成比は、多官能アクリレートとコロイダルシリカの合計を100重量部とした際に、多官能アクリレートを65重量部以上90重量部以下、コロイダルシリカを10重量部以上35重量部以下であり、多官能アクリレート70重量部以上90重量部以下、コロイダルシリカ10重量部以上30重量部以下が好ましい。組成比が上記範囲の樹脂組成物はポリカーボネート樹脂層と沸水試験後も良好な密着性を示し、基材に優れた耐摩耗性を付与することができるため好ましい。
コート剤にコロイダルシリカを配合することにより架橋反応時の硬化収縮を抑制することができるが、用途によってはコロイダルシリカの配合だけでは硬化収縮の抑制が不十分なことがある。そのような場合は1分子中に重合反応可能なアクリル基を1個もしくは2個有するアクリレート化合物やこれらアクリレート化合物を事前に一部重合させたオリゴマー、ポリマーを加えることができる。
これら化合物は多官能アクリレートとコロイダルシリカの合計を100重量部とした際に1〜50重量部の範囲で使用される。
添加量が上記範囲のコート剤は耐摩耗性の低下を最小限に抑え、かつ優れた硬化収縮抑制効果を付与することができる。
本発明のコート剤は必要に応じてさらに、開始剤、希釈溶剤、光安定剤、レベリング剤、その他各種添加剤を加えることができる。
ここで開始剤とは活性エネルギー線を吸収して励起状態になり、活性種を形成してアクリレート基の連鎖的付加重合反応を開始させる物質であり、下記式(9)、(10)、(11)、(12)で表される化合物等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を併せて使用できる。
開始剤は多官能アクリレート100重量部に対して、好ましくは1〜10重量部使用されることが好ましい。
Figure 2016068438
(式中R17は水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基、チオメチル基を表し、R18、R19はそれぞれ炭素数1〜4までのアルキル基、R18、R19で環を形成する形でシクロペンチル環、シクロヘキシル環、シクロオクチル環、2,2,4−トリメチルシクロヘキシル環を表す)
Figure 2016068438
(式中R20は水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基、チオメチル基を表し、R21、R22はそれぞれ炭素数1〜4までのアルキル基、R21、R22で環を形成する形でピロール環、ピペリジン環、モルホリン環を表す)
Figure 2016068438
(式中R23はフェニル基もしくは2,4,6トリメチルベンゾイル基を表す。)
Figure 2016068438
希釈溶剤はコート剤の固形分濃度、粘度を調整しコート層の厚みを所定の厚みの範囲に表面外観良く制御するために加えられる。かかる溶剤としては多官能アクリレートとコロイダルシリカの双方に親和性のある溶剤が好ましく、メトキシプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を併せて使用できる。さらに前記溶剤と混合することで、多官能アクリレートもしくはコロイダルシリカの一方との親和性に優れた溶剤を好ましく使用できる。かかる溶剤としてはジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−ターシャリーブチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エトキシエチル等のエステル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−ブトキシエタノール等のアルコール類、および水などが挙げられる。
光安定剤とは、主に紫外線等の光による樹脂の劣化を防止し、光に対する安定性を向上させる作用を有するものである。具体的には、紫外線そのものを吸収する紫外線吸収剤や、ラジカル捕捉作用のある光安定剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては有機系ではベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒドロキシフェニルトリアジン系の化合物が挙げられ、無機系では酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄などの微粒子が挙げられる。
ラジカル捕捉作用のある光安定剤としてはヒンダードフェノール系化合物や上述のヒンダードアミン系化合物を挙げる事ができる。
光安定剤として紫外線吸収剤を用いる場合は、コート剤を硬化させる活性エネルギー線として紫外線を用いると、この紫外線が紫外線吸収剤に吸収されてしまうので、光源、紫外線吸収剤の選択に注意を払う必要がある。
ラジカル捕捉作用のある光安定剤はコート剤の硬化反応を阻害する作用があるので、種類の選択や添加量に注意を払う必要がある。
本発明のコート剤に用いる光安定剤としては、ラジカル捕捉作用のある光安定剤が好ましく、その中でもヒンダードアミン系化合物が好ましく、特に1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレートは分子中にメタクリル基を持ち、本発明のコート剤と一部反応することができるため好ましい。
レベリング剤は塗工性並びに得られる塗膜の平滑性を向上する目的で添加される。一般に使用されるレベリング剤としては、エーテル系、シリコーン系、フッ素系化合物が挙げられる。
また、本発明の目的を損なわない範囲で染料、顔料、フィラーなどその他添加剤を添加してもよい。
本発明のコート剤を、基材上にコーティングし、溶剤乾燥、表面性向上のためセッティングした後活性エネルギー線を照射することによりコート層が形成される。コート方法としては、バーコート法、ディップコート法、フローコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ローラーコート法等の方法を、塗装される基材の形状に応じて適宜選択することができる。活性エネルギー線が紫外線の場合は光源としては高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、外部電極希ガス蛍光ランプ、メタルハライドランプ、マイクロ波無電極ランプ、エキシマランプ等が挙げられ、通常400nm以下の波長で照射強度10〜1000mW/cmの紫外線を100〜5000mJ/cm照射することで、電子線の場合は通常20〜1000kVの加速電圧で加速した電子線を30〜1000kGy照射することでコート剤を硬化させる。
これらの硬化方法のなかでも活性エネルギー線が紫外線の場合、初期のYI値が低くなるため好ましい。
以下、実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、何らこれに限定されるものではない。なお実施例、比較例の物性評価は下記の方法に従った。
1.ポリマー組成比(NMR)
日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRにて各繰り返し単位を測定し、ポリマー組成比(モル比)を算出した。
2.比粘度測定
20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求めた。
比粘度(ηSP)=(t−t)/t
[tは塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
3.外観
目視にて、積層体にクラック、白化、ゆず肌、コート層のウキ・はがれ等の外観不良があるかどうかを判断した。
4.光学特性
日本電色製ヘーズメーターNDH−2000を用いてA光源を用いる以外はJIS K7136で規程されたシングルビーム法で全光線透過率、ヘーズを測定した。
5.黄色度(YI)
日本電色(株)製分光式色彩計SE−2000を用いて、D65光源、透過法で試験片の3刺激値を測定し、そこから計算してYIを求めた。
6.耐摩耗性
Calibrase社製CS−10Fの摩耗輪を用い、荷重500gで1000回転テーバー摩耗試験を行い、テーバー摩耗試験後のヘーズとテーバー摩耗試験前のヘーズとの差△Hを測定して評価した(ASTM D1044に準拠)。
(ヘーズ=Td/Tt×100、Td:散乱光線透過率、Tt:全光線透過率)
7.密着性
コート層にカッターナイフで1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着テープ(商品名“セロテープ(登録商標)”)を圧着し、垂直に強く引き剥がして基体上に残った碁盤目の数で評価した(JIS K5600−5−6に準拠)。
8.耐候性
コート層を形成した面を紫外線照射面にして、スガ試験機製(株)スーパーキセノンウェザーメーターSX−75を用いて、UV照射強度180W/m、ブラックパネル温度63℃、120分中18分降雨条件下で積算照射量が300MJ/m、および600MJ/mになるように暴露試験し、試験片を取出して、表面を中性洗剤を染み込ませたスポンジで軽く擦り洗浄した後、外観の目視評価および試験前後のヘーズ変化(ΔH)および黄色度変化(ΔYI)を評価した。なお、黄色度(YI)測定は日本電色(株)製分光式色彩計SE−2000を用いて行った。
9.110℃耐熱試験
試験片を110℃のオーブンに投入して720時間処理した後に取り出し、コート層にクラックが発生していないかどうかを目視にて確認した。
[製造例1]
<ポリカーボネート樹脂の製造>
イソソルビド(以下ISSと略す)426部、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール(以下DEPと略す)83部、ジフェニルカーボネート(以下DPCと略す)750部、および触媒としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド0.8×10−2部と水酸化ナトリウム0.6×10−4部を窒素雰囲気下180℃に加熱し溶融させた。その後、30分かけて減圧度を13.4kPaに調整した。その後、60℃/hrの速度で250℃まで昇温を行い、10分間その温度で保持した後、1時間かけて減圧度を133Pa以下とした。合計6時間撹拌下で反応を行い、反応終了後、反応槽の底より窒素加圧下吐出し、水槽で冷却しながら、ペレタイザーでカットしてペレット(I)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例2]
ISS441部、1,9−ノナンジオール(以下NDと略す)66部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(II)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例3]
ISS461部、ND44部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(III)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例4]
ISS426部、1,6−ヘキサンジオール(以下HDと略す)61部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(IV)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例5]
ISS376部、HD101部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(V)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例6]
ISS351部、1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下CHDMと略す)148部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(VI)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例7]
ISS225部、CHDM272部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(VII)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
[製造例8]
ISS501部、DPC750部を原料として用いた他は、製造例1と全く同様の操作を行いペレット(VIII)を得た。組成および比粘度の測定結果を表1に示す。
(活性エネルギー線硬化性コート剤の調製)
〔調製例1〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)80部を1−メトキシ−2−プロパノール160部、2−プロパノール160部で希釈し、メチルエチルケトン分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製MEK−AC−2140Z 固形分濃度40%)50部、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)7部を混合し、コート剤(i)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例2〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)70部を1−メトキシ−2−プロパノール140部、2−プロパノール140部で希釈し、メチルエチルケトン分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製MEK−AC−2140Z 固形分濃度40%)75部、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)7部を混合し、コート剤(ii)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例3〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)88部を1−メトキシ−2−プロパノール80部、2−プロパノール120部で希釈し、水分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製スノーテックス30 固形分濃度30%)40部、2−プロパノール40部、1−メトキシ−2−プロパノール80部を混合した分散液を加え、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)8部、光安定剤として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート(旭電化工業(株)製LA−82)2.5部を混合し、コート剤(iii)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例4〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)80部を1−メトキシ−2−プロパノール160部、2−プロパノール160部で希釈し、メチルエチルケトン分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製MEK−AC−2140Z 固形分濃度40%)50部、紫外線吸収剤としてBASF(株)製TINUVIN479(ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物)12部を混合し、コート剤(iv)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例5〕
多官能アクリレート(東亜合成(株)製M315)80部を1−メトキシ−2−プロパノール160部、2−プロパノール160部で希釈し、メチルエチルケトン分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製MEK−AC−2140Z 固形分濃度40%)50部、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)5部を混合し、コート剤(v)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例6〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)60部を1−メトキシ−2−プロパノール120部、2−プロパノール120部で希釈し、メチルエチルケトン分散タイプのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製MEK−AC−2140Z 固形分濃度40%)100部、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)7部を混合し、コート剤(vi)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
〔調製例7〕
多官能アクリレート(新中村化学(株)製U15HA)100部を1−メトキシ−2−プロパノール200部、2−プロパノール200部で希釈し、光開始剤としてフェニル−1−ヒドロキシシクロヘキシルケトン(BASF(株)製Irgacure184)7部を混合し、コート剤(vii)を得た。コート剤の組成を表2に示す。
(積層体の作成)
〔実施例1〕
製造例1で得られたペレットをスクリュー径40mmの単軸押出機を用いてシリンダー温度250〜270℃の条件で幅300mmのTダイから押出し、冷却ロールに溶融樹脂の一方の面を接触させて冷却して厚さ2mmのシートを得た。
得られたシートの片方の面に調製例1で得られたコート剤をフローコート法により塗布し、80℃で1分間溶剤を乾燥させた後、積算で600mJ/cmの紫外線を照射して硬化させて積層体を得た。
得られた積層体の外観に異常は見られなかった。積層体のコート層厚みが4〜5μmの部分を切り出して試験片を作成し各種評価を実施した結果、全光線透過率90.2%、ヘーズ0.3%、テーバー摩耗試験500回転後のΔヘーズ2.0%、碁盤目剥離試験での密着は初期、沸水浸漬3時間後、ともに100/100、耐候性試験および耐熱試験後も外観に異常は見られず、耐候性試験後のΔYIは0.4だった。
用いたペレット、コート剤および得られた積層体の評価結果を表3に示す。
以下実施例、比較例において評価はすべてコート層厚み4〜5μmの部分で実施した。
〔実施例2〜4〕
表3で示したペレット、コート剤を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔実施例5〕
製造例2で得られたペレットを用い、実施例1と同様にして厚さ2mmのシートを得た。得られたシートの片方の面に調製例1で得られたコート剤をフローコート法により塗布し、80℃で1分間溶剤を乾燥させた後、40kVの加速電圧で加速した電子線150kGyを照射して硬化させて積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔実施例6〕
表3で示したペレット、コート剤を用いた以外は実施例5と同様にして積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔実施例7〜9、比較例1,2〕
表3で示したペレット、コート剤を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔比較例3〕
厚さ2mmのビスフェノール−Aポリカーボネート樹脂シート(帝人化成(株)製PC−1111シート)、調製例1で得られたコート剤を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔比較例4,5〕
表3で示したペレット、コート剤を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
〔比較例6〕
製造例2で得られたペレットを用い、実施例1と同様にして厚さ2mmのシートを得た。得られたシートの片方の面に紫外線硬化型ハードコート剤(日本精化(株)製セイカビーム)をフローコート法により塗布し、80℃で1分間溶剤を乾燥させた後、積算で600mJ/cmの紫外線を照射して硬化させて積層体を得た。得られた積層体の評価結果を表3に示す。
Figure 2016068438
Figure 2016068438
Figure 2016068438
本発明の積層体は、沸騰試験後の密着性、耐候性、および耐摩耗性に優れるため、航空機、車輛、自動車の窓、建設機械の窓、ビル、家、ガレージ、温室、アーケードの窓、前照灯レンズ、光学用のレンズ、ミラー、眼鏡、ゴーグル、遮音壁、信号機灯のレンズ、カーブミラー、風防、銘板、その他各種シート、フィルム等に好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. 下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物から誘導されるカーボネート単位(a)と、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物以外の脂肪族ジオール化合物及び脂環式ジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物から誘導されるカーボネート単位(b)とを含み、単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が47/53以上98/2以下のポリカーボネート樹脂を含むポリカーボネート樹脂層(A層)の少なくとも一方の面に、多官能アクリレート65重量部以上90重量部以下とコロイダルシリカ10重量部以上35重量部以下を含む樹脂組成物を硬化させたハードコート層(B層)が形成された積層体。
    Figure 2016068438
  2. 上記単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が60/40以上98/2以下である請求項1記載の積層体。
  3. 上記単位(a)と単位(b)とのモル比(a/b)が70/30以上90/10以下である請求項1〜2のいずれかに記載の積層体。
  4. 上記B層が紫外線硬化により形成された請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. 沸騰水に3時間浸漬した後の積層体にカッターナイフで1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着テープ(商品名“セロテープ(登録商標)”、粘着力製3.9N/10mm)を圧着し、垂直に強く引き剥がして基体上に残った碁盤目の数で評価する(JIS K5600−5−6に準拠)試験方法で100個のマス目全てでコート層が基体上に残っていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
  6. 車両用途である請求項1〜5のいずれかに記載の積層体。
  7. ヘッドランプレンズまたはグレージング用途である請求項1〜5のいずれかに記載の積層体。
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