JP6264010B2 - 樹脂成形体の製造方法及びこの方法で得られる樹脂成形体 - Google Patents
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Description
この方法で樹脂パネルの透明部の外周部に不透明部(支持部)を設けると、光学部品として用いた場合にフレアやゴーストの発生を防止することができる。また、光学素子等の透明部の周りに不透明部を設けることで、この不透明部(支持部)を他の部品内に組み込む際の位置決め機能等を持たせることができる。
また、特許文献2においては、一次成形で透明部を成形後、二次成形で着色部を成形する方法において、少なくとも一次成形を射出圧縮成形することを提案されている。
[1]射出成形により樹脂成形体を製造する方法であって、前記樹脂成形体は、透明樹脂からなる成形部の裏面に、不透明樹脂からなる成形部を備え、前記射出成形に用いられる金型は、意匠側金型と非意匠側金型とから構成され、前記意匠側金型には、前記透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成され、前記非意匠側金型には、前記不透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成され、前記非意匠側金型温度を、前記意匠側金型温度よりも低温とし、非意匠側金型温度と、前記意匠側金型温度の差が20℃未満で射出成形することを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
[9]前記ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度が145℃未満であることを特徴とする[5]〜[8]のいずれか一項に記載の樹脂成形体の製造方法。
[11][1]〜[10]のいずれか一項に記載の樹脂成形体の製造方法により製造された樹脂成形体。
この樹脂成形体を構成する透明樹脂成形部及び不透明樹脂成形部を構成する透明樹脂組成物及び不透明樹脂組成物は、いずれも透明樹脂を含有してなる。そして、透明樹脂組成物は、この透明樹脂に必要であれば、各種添加剤を配合したものであり、不透明樹脂組成物は、この透明樹脂に着色剤を配合することにより不透明化したものである。
前記スチレン系樹脂組成物としては、ポリスチレン樹脂等を例として挙げることができる。また、前記スチレン・アクリロニトリル系樹脂組成物としては、透明ABS樹脂(ただし、ABS樹脂とはアクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂のことをいう。)等を例として挙げることができる。さらに、前記アクリル系樹脂組成物としては、MMA樹脂(ただし、MMA樹脂はメタクリル酸メチル(メチルメタクリレート=MMA)のポリマー、またはアクリル酸エステル(アクリレート)とのコポリマーの総称のことをいう)等を例として挙げることができる。
前記ポリカーボネート樹脂組成物は、構造の一部に下記一般式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物(以下、「ジヒドロキシ化合物(1)」と称する。)に由来する構造単位を少なくとも含むポリカーボネート樹脂を含む樹脂組成物である。
<原料>
(ジヒドロキシ化合物)
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、構造の一部に前記の一般式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物(1)に由来する構造単位を少なくとも含む。
即ち、ジヒドロキシ化合物(1)は、2つのヒドロキシル基と、更に前記の一般式(1)で表される部位を少なくとも含むものをいう。
これらは得られるポリカーボネート樹脂の要求性能に応じて、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、上述したジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを原料として、エステル交換反応により重縮合させて得ることができる。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、上述のようにジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル(4)とをエステル交換反応させて製造される。より詳細には、エステル交換させ、副生するモノヒドロキシ化合物等を系外に除去することによって得られる。この場合、通常、エステル交換反応触媒存在下でエステル交換反応により重縮合を行う。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、ジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル(4)とをエステル交換反応により重縮合させることによって得られるが、原料であるジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルは、エステル交換反応前に均一に混合することが好ましい。
反応器が2基以上であれば、その反応器内で、更に条件の異なる反応段階を複数持たせる、連続的に温度・圧力を変えていく、などしてもよい。
ポリカーボネート樹脂の還元粘度が低すぎると成形品の機械的強度が小さい可能性があり、大きすぎると、成形する際の流動性が低下し、生産性や成形性を低下させる傾向がある。
本発明で使用する透明樹脂組成物は、特に制限されないが、透明樹脂の中でも前記ポリカーボネート樹脂を用い、これと、前記着色剤と、前記ヒンダードアミン系光安定剤とを少なくとも含むものであることが好ましい。
本発明で使用するヒンダードアミン系光安定剤の分子量は、1000以下が好ましく、900以下がより好ましい。分子量が1000を超えると、2色樹脂成形品としたときに耐候性が十分得られない可能性がある。また分子量は300以上が好ましく、400以上がより好ましい。分子量が300未満では、耐熱性に乏しく、2色樹脂成形品の成形時に金型を汚染し、優れた表面外観の成形品が得られないことがある。
特に、ピペリジン構造を複数有する化合物が好ましく、それら複数のピペリジン構造がエステル構造により連結されている化合物が好ましい。
本発明で使用する樹脂組成物には、酸化防止剤を含んでも良い。酸化防止剤としては樹脂に使用される一般的な酸化防止剤が使用できるが、酸化安定性、熱安定性、漆黒性等の観点から、ホスファイト系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、およびフェノール系酸化防止剤が好ましい。
前記酸化防止剤の添加量が5重量部より多いと、成形時、金型を汚染し、優れた表面外観の成形品が得られないことがある。0.001重量部未満であると、耐候試験に対する十分な改良効果が得られない傾向がある。
ホスファイト系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ラウリルステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ビス[2−メチル−4−(3−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−tert−ブチルフェニル]スルフィド、オクタデシルジスルフィド、メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプト−6−メチルベンズイミダゾール、1,1’−チオビス(2−ナフトール)などをあげることができる。前記のうち、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)が好ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、例えばペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、グリセロール−3−ステアリルチオプロピオネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール等の化合物が挙げられる。
本発明に使用する着色剤としては、無機顔料、有機顔料及び有機染料等の有機染顔料が挙げられる。
無機顔料としては具体的には例えば、カーボンブラック;酸化チタン、亜鉛華、弁柄、酸化クロム、鉄黒、チタンイエロー、亜鉛−鉄系ブラウン、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック等の酸化物系顔料等が挙げられる。
前記無機顔料および有機染顔料(有機顔料及び有機染料等)が挙げられる。なかでも、無機顔料が好ましい。無機顔料を着色剤として使用することにより、2色樹脂成形品として屋外等で使用しても漆黒性等が長期間保持することができる。
本発明の透明樹脂組成物の全光線透過率(厚さ3mm)が60%未満の場合には、電気・電子分野、自動車分野、光学部品分野等において好適に用いることが困難になるおそれがある。本発明のポリカーボネート樹脂組成物の全光線透過率(厚さ3mm)は好ましくは70%以上がよく、より好ましくは80%以上がよく、特に好ましくは90%以上がよい。
また、上限値は高ければ高い方が好ましいが、実現の困難性という観点から、全光線透過率(厚さ3mm)の上限は94%である。
なお、透明樹脂組成物の全光線透過率(厚さ3mm)は、具体的には、後掲の実施例の項に記載される方法で測定される。
更に、深みと清澄感のある漆黒性を維持できる範囲において、中和剤、紫外線吸収剤、離型剤、帯電防止剤、滑剤、潤滑剤、可塑剤、相溶化剤、難燃剤等を添加することも出来る。
その他、深みと清澄感のある漆黒性を維持できる範囲において、ガラス繊維、ガラスミルドファイバー、ガラスフレーク、ガラスビーズ、シリカ、アルミナ、酸化チタン、硫酸カルシウム粉体、石膏、石膏ウィスカー、硫酸バリウム、タルク、マイカ、ワラストナイト等の珪酸カルシウム;カーボンブラック、グラファイト、鉄粉、銅粉、二硫化モリブデン、炭化ケイ素、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素、窒化ケイ素繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、チタン酸カリウム繊維、ウィスカー等がの無機充填剤や木粉、竹粉、ヤシ澱粉、コルク粉、パルプ粉などの粉末状有機充填剤;架橋ポリエステル、ポリスチレン、スチレン・アクリル共重合体、尿素樹脂などのバルン状・球状有機充填剤;炭素繊維、合成繊維、天然繊維などの繊維状有機充填剤を添加することもできる。
本発明で使用する不透明樹脂組成物は、特に制限されないが、前記[透明樹脂組成物]で記載された樹脂組成物と同様のものを用いるが、着色剤の含有量が異なる。
<着色剤>
本発明おいては、前述の透明樹組成物と同等な組成物に着色剤を加えることにより、不透明樹脂を得ることができ、前記不透明樹脂成形部を構成することができる。
本発明に使用する着色剤としては、無機顔料、有機顔料及び有機染料等の有機染顔料が挙げられる。
無機顔料としては具体的には例えば、カーボンブラック;酸化チタン、亜鉛華、弁柄、酸化クロム、鉄黒、チタンイエロー、亜鉛−鉄系ブラウン、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック等の酸化物系顔料等が挙げられる。
前記無機顔料および有機染顔料(有機顔料及び有機染料等)が挙げられる。なかでも、無機顔料が好ましい。無機顔料を着色剤として使用することにより、2色樹脂成形品として屋外等で使用しても漆黒性等が長期間保持することができる。
ただし、不透明樹脂組成物の着色剤の含有量は、透明樹脂組成物に着色剤を含んでいた場合は、最終的な合計量をいう。
本発明の不透明樹脂組成物の全光線透過率(厚さ3mm)は、前記透明樹脂組成物よりも低いものであり、下限値としては低ければ低いほどよく、好ましくは0%以上がよい。
また、上限値としては、10%以下が好ましく、5%以下がより好ましい。
なお、ポリカーボネート樹脂の全光線透過率(厚さ3mm)は、具体的には、後掲の実施例の項に記載される方法で測定される。
樹脂組成物を射出成形機(東芝機械(株)製:EC−75SX)により90mm×50mm×3mmtのシートを成形した。該シートを使用し、JIS Z 8729に準拠し、倉敷紡績(株)製:分光色差計COLOR−7xにてL*値を測定できる。この値が小さいほど黒色性が高いと言える。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は、前記成分を同時に、又は任意の順序でタンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機により混合して製造することができる。
以下に、本発明の樹脂成形体の製造方法の概略を説明する。
この製造方法は、射出成形により樹脂成形体を製造する方法である。
まず、この樹脂成形体は、透明樹脂からなる成形部の裏面に、不透明樹脂からなる成形部を備える。そして、この射出成形に用いられる金型は、意匠側金型と非意匠側金型とから構成される。この意匠側金型には、前記透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成されると共に、前記非意匠側金型には、前記不透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成される。
そして、前記非意匠側金型温度を、前記意匠側金型温度よりも低温とし、非意匠側金型温度と、前記意匠側金型温度の差が20℃未満で射出成形することにより、樹脂成形体を製造することができる。
この製造方法は、射出成形により樹脂成形体を製造する方法である。
まず、この樹脂成形体は、透明樹脂からなる成形部の裏面に、不透明樹脂からなる成形部を備える。そして、この射出成形に用いられる金型は、意匠側金型と非意匠側金型とから構成される。この意匠側金型には、前記透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成されると共に、前記非意匠側金型には、前記不透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成される。
そして、前記透明樹脂成形部の肉厚は、前記不透明樹脂成形部の肉厚よりも薄く、透明樹脂成形部の肉厚と、不透明樹脂成形部の肉厚の差が、18%以下とすることにより、樹脂成形体を製造することができる。
次に、上記本発明の樹脂成形体の製造方法の詳細を以下に説明する。
この発明にかかる樹脂成形用金型装置1は、図1,2に示すように、この金型装置1を構成する2つの型、すなわち、固定側金型2及び可動側金型3から構成される。そして、この可動側金型3には、図3に示すように、一次樹脂を充填するための同形状のキャビティ(「一次側キャビティ」と称することもある。)7を構成する凹部が2個、この固定側金型2には、図4に示すように、二次樹脂を充填するためのキャビティ(「二次側キャビティ」と称することもある。)12を構成する凹部が1個形成されており、これらの凹部は、これら2つの型をとじることにより、キャビティを形成する。
なお、図3,4は、金型装置1を開き、固定側金型2と可動側金型3の接触面であるパーティングライン(PL)からそれぞれを観た図である。
この二次側ピンゲート11は、樹脂成形用金型装置1の外部から樹脂を導入する二次側スプレー9、及び二次側ランナー10を介して、樹脂が送り込まれる。そして、入れ子を所定位置に調節したのち、この二次側ピンゲート11から、樹脂が二次側キャビティ12に供給される。
前記樹脂成形用金型装置1を用いて射出成形体を製造する方法としては、下記の方法があげられる。
まず、意匠側(透明部)樹脂と非意匠側(不透明部)樹脂を、直接に或いは溶融押出機で一旦ペレット状とする。この際、複数の樹脂を使用する場合や着色剤等の添加剤を用いる場合は、前記溶融押出機にて、混合・混練してペレット化する。
前記の方法で得られる透明樹脂成形部16は、図5に示すような形状を有し、前記の方法で得られる透明樹脂成形部16と不透明樹脂成形部17の積層体である樹脂成形体18は、図6(a)(b)に示すような形状を有する。
上述した2色樹脂成形用金型装置を用いて、前記ポリカーボネート樹脂組成物を前記の方法で射出成形(ダブルモールド)することにより、この発明にかかる樹脂成形体を製造することができる。
(1)ポリカーボネート共重合体又は樹脂組成物中の各ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位比(組成比率)の測定
ポリカーボネート共重合体又は樹脂組成物中の各ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位比は、ポリカーボネート樹脂30mgを秤取し、重クロロホルム約0.7mLに溶解し、溶液とし、これを内径5mmのNMR用チューブに入れ、日本電子社製JNM−AL400(共鳴周波数400MHz)を用いて常温で1HNMRスペクトルを測定した。各ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に基づくシグナル強度比より各ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位比を求めた。該構造単位比を単に組成比率と称することがある。
示差走査熱量計(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製DSC6220)を用いて測定した。樹脂試料約10mgを同社製アルミパンに入れて密封し、50mL/分の窒素気流下、昇温速度20℃/分で室温から250℃まで昇温した。3分間温度を保持した後、30℃まで20℃/分の速度で冷却した。30℃で3分保持し、再び200℃まで20℃/分の速度で昇温した。2回目の昇温で得られた測定データのDDSCのピークトップの値をTgとした。
ポリカーボネート共重合体又は樹脂組成物のサンプルを、フェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタン塩化メチレンの質量比1:1の混合溶媒を用いて溶解し、1.00g/dLの濃度のポリカーボネート溶液を精密に調製した。森友理化工業(株)製:ウベローデ型粘度管を用いて、温度20.0℃±0.1℃で測定を行い、溶媒の通過時間t0とポリカーボネート溶液の通過時間tから次式より相対粘度ηrelを求め、
ηrel=t/t0
相対粘度から次式より比粘度ηspを求めた。
ηsp=(η−η0)/η0=ηrel−1
そして、比粘度を濃度c(g/dL)で割って、還元粘度ηsp/cを求めた。この値が高いほど分子量が大きい。
ポリカーボネート樹脂のペレットを、熱風乾燥機を用いて、80℃で6時間乾燥した。次に、乾燥したポリカーボネート樹脂組成物のペレットを射出成形機(日本製鋼所社製J75EII型)に供給し、樹脂温度240℃、金型温度60℃、成形サイクル40秒間の条件で、射出成形板(幅60mm×長さ60mm×厚さ3mm)及び機械物性用ISO試験片を成形した。
・ISB:イソソルビド(ロケットフルーレ社製、商品名:POLYSORB)
・CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノール(新日本理化(株)製、商品名:SKY CHDM)
・DPC:ジフェニルカーボネート(三菱化学(株)製)
・AS2112:化合物名、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト((株)ADEKA製)
・IRGANOX1010:化合物名、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート(BASFジャパン(株)製)
・E−275:化合物名、ジステアリン酸エチレングリコール(日油(株)製)
撹拌翼及び100℃に制御された還流冷却器を具備した重合反応装置に、ISBとCHDM、蒸留精製して塩化物イオン濃度を10ppb以下にしたDPC及び酢酸カルシウム1水和物を、モル比率でISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.70/0.30/1.00/1.3×10−6になるように仕込み、十分に窒素置換して、酸素濃度0.0005体積%〜0.001体積%に調節した。続いて熱媒で加温を行い、内温が100℃になった時点で撹拌を開始し、内温が100℃になるように制御しながら内容物を融解させ均一にした。その後、昇温を開始し、40分で内温を210℃にし、内温が210℃に到達した時点でこの温度を保持するように制御すると同時に、減圧を開始し、210℃に到達してから90分で13.3kPa(絶対圧力、以下同様)にして、この圧力を保持するようにしながら、さらに60分間保持した。
その後、20分かけて内温230℃、圧力133Pa以下にして、所定撹拌動力になった時点で復圧し、内容物をストランドの形態で抜出し、回転式カッターでポリカーボネート共重合体のペレットにした。得られた樹脂を「樹脂1」と称する。
製造例1において、仕込み組成をISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.60/0.40/1.00/1.3×10−6になるように変更した以外は、製造例1と同様にポリカーボネート共重合体のペレットにした。得られた樹脂を「樹脂2」と称する。
製造例1において、仕込み組成をISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.50/0.50/1.00/1.3×10−6になるように変更した以外は、製造例1と同様にポリカーボネート共重合体のペレットにした。得られた樹脂を「樹脂3」と称する。
製造例1において、仕込み組成をISB/CHDM/DPC/酢酸カルシウム1水和物=0.80/0.20/1.00/1.3×10−6になるように変更した以外は、製造例1と同様にポリカーボネート共重合体のペレットにした。得られた樹脂を「樹脂4」と称する。
製造例1から製造例4において製造したポリカーボネート共重合体のペレット(樹脂1〜樹脂4)に、さらに酸化防止剤であるAS2112を0.05重量%、IRGANOX1010を0.1重量%、離型剤であるE−275を0.3重量%配合し、日本製鋼所社製2軸押出機(TEX30HSS−32)を用いて、樹脂温度250℃で押し出し、水で冷却固化させた後、回転式カッターでペレット化することにより透明樹脂組成物(以下、「透明樹脂1」〜「透明樹脂4」と称する。)を製造した。
前記で得た透明樹脂1〜透明樹脂4の各ペレットに100重量部に対し、着色剤としてPigment White 6を0.015重量部、Pigment Red 101を0.012重量部、Pigment Brown 24を0.005重量部、Pigment Blue 29を0.02重量部及びPigment Black 7を0.12重量部とヒンダードアミン系光安定剤(C−1)0.05重量部を配合し、日本製鋼所社製2軸押出機(TEX30HSS−32)を用いて、樹脂温度250℃で押し出し、水で冷却固化させた後、回転式カッターでペレット化することにより不透明樹脂(以下、「不透明樹脂1」〜「不透明樹脂4」と称する。)を製造した。
樹脂成形用金型として、図1〜図4に示す射出成形用金型を用いた。
この金型は、図3に示す可動側金型3に意匠側(透明部)の樹脂を充填するための凹部(幅40mm、長さ120mm、肉厚2mm)が2個、図4に示す固定側金型2に非意匠側(不透明部)の樹脂を充填するための額縁形状凹部(幅40mm、長さ120mm、肉厚2mm、額縁の幅4mm)が1個形成されている。
可動側金型3の金型温度は、図1に示す冷却管14に、図示していないが金型温調機から80℃の温水を通水し80℃に調整した。
固定側金型の金型温度は、図2に示す冷却管15に、図示していないが金型温調機から65℃の温水を通水し65℃に調整した。
成形機は、日精樹脂工業(株)のDC120−9a2色成形機を用い、A側シリンダーで意匠側(透明部)の樹脂である透明樹脂1を250℃で、B側シリンダーで非意匠側(不透明部)の樹脂である不透明樹脂1を250℃で溶融し、可動側金型3を固定側金型2に接触させて、金型を閉じ、前記2色樹脂成形用金型のスプレー4,ピンゲート6、ランナー5、サイドゲート8を介して、前記意匠側(透明部)の樹脂を一次側キャビティ7内に充填すると共に、その圧力を保持する。その後、キャビティ内の樹脂を冷却して、金型を開き、可動側金型3のキャビティ7に意匠側(透明部)樹脂を残し、可動側金型3を180°回転させた。
次いで、可動側金型3を固定側金型2に接触させて、金型を閉じ、前記非意匠側(不透明部)の樹脂を前記樹脂成形用金型のスプレー9,ランナー10、ピンゲート11を介して、前記非意匠側(不透明部)の樹脂を二次側キャビティ12内に充填すると共に、その圧力を保持する。その後、キャビティ内の樹脂を冷却して、金型を開き、樹脂成形体を取り出した。
下記の表2に示すように、固定側金型の金型温度を75℃に調整した以外は実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、意匠側(透明部)の樹脂の中央部は、意匠側(透明部)の樹脂の両端より0.5mm高くなる凸状の変形が観られたが、樹脂パネルとしての機能は満足でき、2色樹脂成形体は全面に亘って美麗な外観を呈していた。
下記の表2に示すように、図2に示す固定側金型に非意匠側(不透明部)の樹脂を充填するための額縁形状凹部を入れ子を交換し、肉厚だけを1.8mmにし、可動側金型温度と固定側金型温度を80℃に調整した以外は、実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、意匠側(透明部)樹脂の中央部は、意匠側(透明部)の樹脂の両端より0.3mm高くなる凸状の変形が観られたが、樹脂パネルとしての機能は満足でき、2色樹脂成形体は全面に亘って美麗な外観を呈していた。
下記の表2に示すように、B側シリンダーで非意匠側(不透明部)の樹脂を不透明樹脂3にした以外は、実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、意匠側(透明部)の樹脂の中央部は、意匠側(透明部)の樹脂の両端より0.5mm高くなる凸状の変形が観られたが、樹脂パネルとしての機能は満足でき、2色樹脂成形体は全面に亘って美麗な外観を呈していた。
下記の表2に示すように、可動側金型の金型温度を80℃に調整した以外は実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、意匠側(透明部)の樹脂の中央部は、意匠側(透明部)の樹脂の両端より1.7mm高くなる凸状の変形が観られ、樹脂パネルとしての機能は満足しなかった。
下記の表2に示すように、固定側金型の金型温度を60℃に調整した以外は実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、意匠側(透明部)の樹脂の中央部は、意匠側(透明部)の樹脂の両端より2.3mm高くなる凸状の変形が観られ、樹脂パネルとしての機能は満足しなかった。
下記の表2に示すように、固定側金型の金型温度を90℃に調整した以外は実施例1と同様にして、射出成形をした。
得られた樹脂成形体は、非意匠側(不透明部)の樹脂を底部にして、常盤上に置いたとき、非意匠側(不透明部)の樹脂の中央部が常盤に接触し、意匠側(透明部)の樹脂の両端は、意匠側(透明部)の中央より0.8mm高くなる凸状の変形が観られ、樹脂パネルとしての機能は満足しなかった。
2 固定側金型
3 可動側金型
4 一次側スプレー
5 一次側ランナー
6 一次側ピンゲート
7 一次側キャビティ
8 一次側サイドゲート
9 二次側スプレー
10 二次側ランナー
11 二次側ピンゲート
12 二次側キャビティ
13 入れ子金型
14 可動側冷却管
15 固定側冷却管
16 透明(意匠側)樹脂成形部
17 不透明(非意匠側)樹脂成形部
18 樹脂成形体
Claims (8)
- 射出成形により樹脂成形体を製造する方法であって、
前記樹脂成形体は、透明樹脂からなる成形部の裏面に、不透明樹脂からなる成形部を備え、
前記射出成形に用いられる金型は、意匠側金型と非意匠側金型とから構成され、
前記意匠側金型には、前記透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成され、
前記非意匠側金型には、前記不透明樹脂成形部を形成するためのキャビティが形成され、
前記非意匠側金型温度を、前記意匠側金型温度よりも低温とし、非意匠側金型温度と、前記意匠側金型温度の差が20℃未満で射出成形することを特徴とする樹脂成形体の製造
方法。 - 前記透明樹脂成形部の肉厚は、前記不透明樹脂成形部の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形体の製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂が脂肪族ジヒドロキシ化合物及び脂環式ジヒドロキシ化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物に由来する構造単位をさらに含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の樹脂成形体の製造方法。
- 前記ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度が145℃未満であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の樹脂成形体の製造方法。
- 前記不透明樹脂は、前記透明樹脂に着色剤を配合したものであり、
着色剤の含有量が、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、0.05重量部以上5重量部以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂成形体の製造方法。
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