JP5505784B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、像担持体と像担持体に当接するブレード部材とを有する作像装置を複数備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、一般に、転写後の像担持体表面に残る転写残トナーを除去して繰り返し像担持体表面を画像形成に使用するために、像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置を備えている。このクリーニング装置としては、ポリウレタンゴムなどの弾性部材からなるクリーニングブレードを用いたものが、構成が簡単でかつトナー除去性能にも優れていることから一般的に利用されている。また、このようなクリーニングブレード等と像担持体表面との間の摩擦係数を低下させるために、脂肪酸金属塩などの潤滑剤を像担持体表面に供給する潤滑剤供給装置を備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、像担持体表面に供給される潤滑剤の量が少な過ぎると、十分に摩擦係数を低下させることができなくなって、高摩擦係数による不具合(例えばクリーニングブレードの捲れや像担持体の寿命低下)を十分に抑制できなくなる。一方、像担持体表面に供給される潤滑剤の量が多すぎると、像担持体周りに存在する各種部材や装置に付着する潤滑剤量が増大して潤滑剤付着による不具合(例えば帯電部材や現像剤担持体等に潤滑剤が付着することによる異常画像の発生)が顕著となる。したがって、像担持体表面に潤滑剤を供給する構成を備えた画像形成装置においては、像担持体表面に供給される潤滑剤の量を適正な量にコントロールすることが重要である。
このような画像形成装置の中には、クリーニングブレードの当接箇所よりも像担持体表面移動方向上流側で潤滑剤を像担持体表面に供給するものがある。この構成においては、クリーニングブレードが像担持体表面に供給された潤滑剤を延伸等して均す機能を発揮する。よって、クリーニングブレードとは別に潤滑剤を均す潤滑剤均し部材を設けなくても、像担持体表面に供給された潤滑剤をある程度均すことが可能である。しかし、この構成では、潤滑剤が転写残トナーと一緒にクリーニングブレードの当接箇所に進入することになるため、転写残トナーが存在する領域と存在しない領域との間で潤滑剤量に違いが生じ、潤滑剤を十分に均すことができない。この場合、像担持体表面上において潤滑剤量が多すぎる箇所や少なすぎる箇所が生じ、上述した不具合が局部的に発生するおそれがある。また、上記構成では、潤滑剤が転写残トナーに付着してトナーと一緒にクリーニングされてしまう。この場合、クリーニングされてしまう潤滑剤の量を精度よく把握することが困難なため、潤滑剤の供給量や消費量をコントロールすることが難しくなり、その結果上述した不具合が発生しやすくなる。
一方、特許文献1には、クリーニングブレードの当接箇所よりも像担持体表面移動方向下流側に潤滑剤供給手段を設け、かつ、更にその下流に潤滑剤を均す潤滑剤均しブレードを設けた画像形成装置が開示されている。このような画像形成装置によれば、潤滑剤が供給される像担持体表面はすでにクリーニングされた状態にあるため、像担持体表面に供給された潤滑剤を潤滑剤均しブレードにより十分に均すことができる。また、潤滑剤が転写残トナーに付着してトナーと一緒にクリーニングされてしまうような事態を抑制できるので、潤滑剤の供給量や消費量をコントロールするのが容易となる。なお、特許文献1に記載の潤滑剤均しブレードは、像担持体表面の表面移動方向に対して稜線部が交差するように稜線部を像担持体表面に当接させることで像担持体表面に供給された潤滑剤を均すものである。そして、この潤滑剤均しブレードは、像担持体表面に当接する稜線部を挟んで像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側で像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角(すみぶかく)が直角となっている直角ブレードである。
近年の画像形成装置における長期的なメンテナンスフリーが要求される中、潤滑剤均しブレードの機能を初期から経時にかけて一定に維持することが望まれる。潤滑剤均しブレードの機能を維持するためには、像担持体表面に当接する潤滑剤均しブレードの稜線部における経時的な摩耗量を少なくする必要がある。
特許文献3には、潤滑剤均しブレードとして像担持体表面に当接する稜線部を挟んで像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側で像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角を鈍角とした鈍角ブレードを用いることで、像担持体表面に当接する稜線部における経時的な摩耗量を少なくできることが記載されている。
しかしながら、潤滑剤均しブレードとして鈍角ブレードを用いることで像担持体表面に当接する稜線部における経時的な摩耗量を少なくできるが、鈍角ブレードは直角ブレードに比べて加工費が高くなる。このため、4色フルカラーの画像形成装置のように複数の作像装置を備える画像形成装置の全ての作像装置の潤滑剤均しブレードを鈍角ブレードとすると、作像装置の数だけ鈍角ブレードの加工費用分の製造コストが増加するため、潤滑剤均しブレードとして鈍角ブレードを用いる作像装置はできるだけ少ない方が望ましい。
なお、鈍角ブレードを用いることで像担持体表面に当接する稜線部における経時的な摩耗量を少なくできるブレード部材としては潤滑剤均しブレードに限るものではない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の作像装置を備える画像形成装置で、ブレード部材の機能を経時にかけて維持しつつ、画像形成装置全体での製造コストの増加を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持して表面移動する像担持体と、トナー像を転写体に転写する転写手段によって転写がなされた後の該像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するトナー除去手段と、該トナー除去手段によって転写残トナーの除去がなされた後の該像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構と、該像担持体表面の表面移動方向に対して稜線部が交差するように該稜線部を該像担持体表面に当接させることで、該像担持体表面に供給された潤滑剤を均す潤滑剤均しブレードとを有する作像装置を複数備える画像形成装置において、上記複数の作像装置のうち、他の作像装置に比べて上記潤滑剤均しブレードが経時で磨耗し易い条件となる作像装置は、該潤滑剤均しブレードとして、上記稜線部を挟んで上記像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側とで該像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角が鈍角である鈍角ブレードを備え、該複数の作像装置のうち該鈍角ブレードを備える作像装置以外の該作像装置は該潤滑剤均しブレードとして該稜線部を形成する2つの面によって形成されるブレード角部角が実質的に直角である直角ブレードを備え、上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、少なくとも疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤を含し、上記潤滑剤均しブレードとして上記直角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、疎水性有機化合物を含有し、上記無機微粒子及び上記無機潤滑剤を含有しないことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記複数の作像装置のうち、トナー像を形成するトナーの色が黒色の作像装置のみが上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置及びトナー像を形成するトナーの色が黒色の作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2または4の画像形成装置において、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度が画像形成時に40[℃]以上となることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が最も高くなる作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度は、上記複数の作像装置のうち、該潤滑剤均しブレード近傍の温度が最も低い作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度よりも5[℃]以上高いことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記鈍角ブレード及び上記直角ブレードとして、同じゴム材質からなるブレード部材を用いることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置と該潤滑剤均しブレードとして上記直角ブレードを備える上記作像装置との該潤滑剤均しブレードの上記像担持体表面に対する当接条件が同じであることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記鈍角ブレードの上記稜線部を挟んで上記像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側とで該像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角の角度が90[°]よりも大きく、140[°]よりも小さいことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潤滑剤均しブレードは上記像担持体表面の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記複数の作像装置は、上記像担持体としての潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電手段によって帯電された該潜像担持体表面上に潜像を形成する潜像形成手段によって形成された潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像する現像手段と、該現像手段によって形成されたトナー像を転写体に転写する転写手段によって転写がなされた後の該像担持体表面に残留する転写残トナーを除去する上記トナー除去手段と、上記潤滑剤供給機構と、上記潤滑剤均しブレードとを有する作像装置であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記複数の作像装置は、それぞれ該画像形成装置本体から着脱可能なプロセスカートリッジであることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、材料を圧縮して成形することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記疎水性有機化合物は脂肪酸の金属塩、上記無機微粒子はアルミナ、上記無機潤滑剤は窒化ホウ素であることを特徴とするものである
複数の作像装置を備える画像形成装置では、使用開始時が同時期であっても作像装置によって経時でのブレード部材の磨耗し易さが異なる。例えば、定着装置として加熱方式の定着装置を備える画像形成装置では、定着装置に近い作像装置では他の作像装置に比べてブレード部材の設置環境の温度が高くなる。温度が高くなるとブレード部材を構成する材料の硬度が低くなるため、ブレード部材の設置環境の温度が低い作像装置に比べて経時でのブレード部材の磨耗が生じ易い。また、フルカラーの画像形成装置の場合、他の色に比べて使用頻度が高い黒色のトナー像を作像する作像装置では、他の色の作像装置に比べて像担持体の表面移動距離が長いため経時でのブレード部材が磨耗し易い。このため、経時でのブレード部材の磨耗し易い作像装置と他の作像装置とでブレード部材の構成を異ならせることで、ブレード部材の機能を経時で維持することと、画像形成装置全体での製造コストの増加を抑制することとの両立を図ることができる。
上記請求項1の構成を備えた発明によれば、潤滑剤均しブレードが経時で磨耗し易い条件となる作像装置では潤滑剤均しブレードとして鈍角ブレードを用い、他の作像装置では潤滑剤均しブレードとして直角ブレードを用いているので、潤滑剤均しブレードの機能を経時で維持しつつ、画像形成装置全体での製造コストの増加を抑制することができるという優れた効果がある
実施形態の作像装置の拡大説明図。(a)は、黒用及びイエロー用の作像装置の説明図、(b)は、他の2色用の作像装置の説明図。 実施形態に係る複写機の概略構成図。 実施形態の均しブレードの拡大説明図。(a)は、黒用及びイエロー用の作像装置が備える均しブレードの説明図、(b)は、他の2色用の作像装置が備える均しブレードの説明図。
以下、本発明をタンデム型のカラー画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図2は、実施形態にかかる画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)の概略構成図である。複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)、プリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部300という)、スキャナ部300上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)(以下、原稿搬送部400という)からなっている。また、複写機500内の各装置の動作を制御する不図示の制御部も備えている。
プリンタ部100は、その中央に中間転写体としての中間転写ベルト10を備えている。中間転写ベルト10は、第一支持ローラ14、第二支持ローラ15及び第三支持ローラ16に掛け回され、図中時計回りに表面移動可能となっている。そして、中間転写ベルト10に対向するように、表面にブラック・マゼンタ・シアン・イエローのうちの1色のトナー像をそれぞれ担持する潜像担持体としての4つの感光体3(K,M,C,Y)を備えている。
感光体3(K,M,C,Y)のまわりには、感光体3(K,M,C,Y)の表面を一様に帯電する帯電手段である帯電装置4(K,M,C,Y)や、トナー像を形成するための現像手段である現像装置5(K,M,C,Y)を備えている。更に、一次転写後の感光体3(K,M,C,Y)表面に残留している転写残トナーを除去する感光体クリーニング装置6(K,M,C,Y)も備えている。この感光体クリーニング装置6(K,M,C,Y)は、感光体3(K,M,C,Y)表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構と、供給された潤滑剤を均す潤滑剤均しブレードとを備えている。
そして、感光体3(K,M,C,Y)、現像装置5(K,M,C,Y)、帯電装置4(K,M,C,Y)、及び、感光体クリーニング装置6(K,M,C,Y)からなる画像形成ユニットである作像装置1(K,M,C,Y)を構成している。また、4つの作像装置1(K,M,C,Y)を横に並べて配置してタンデム画像形成ユニット20が構成する。
なお、本実施形態の帯電装置4(K,M,C,Y)は、非接触のローラ形状をした帯電ローラを用いたものであり、AC(交流電圧)+DC(直流電圧)を印加して各感光体3(K,M,C,Y)を一様に帯電するものである。帯電装置4としては非接触の帯電ローラを用いたものに限らず、例えば、非接触の帯電チャージャーや接触型の帯電ローラを用いた構成であってもよい。
第二支持ローラ15と中間転写ベルト10を挟んで対向するように、トナー像を記録媒体としての転写紙上に転写した後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するベルトクリーニング装置17を備えている。また、プリンタ部100は、タンデム画像形成ユニット20の上方に露光装置21を備えている。
中間転写ベルト10の内側で各感光体3(K,M,C,Y)と中間転写ベルト10を挟んで対向する位置には、一次転写ローラ8(K,M,C,Y)を備えている。一次転写ローラ8(K,M,C,Y)は中間転写ベルト10を挟んで感光体3(K,M,C,Y)に押し当てて設けられ、一次転写部を形成している。
一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成ユニット20と反対の側には、二次転写装置29を備える。二次転写装置29は、二次転写ローラ22と二次転写ベルト張架ローラ23との間に、二次転写ベルト24を掛け渡して構成している。二次転写装置29は、二次転写ローラ22が支持する位置で、二次転写ベルト24が中間転写ベルト10を介して第三支持ローラ16に押し当てられている。そして、二次転写ベルト24と中間転写ベルト10との間で二次転写部としての二次転写ニップ部を形成するように配置されている。
二次転写装置29の図中左側には、転写紙上の転写画像を定着する定着装置25を備えている。定着装置25は、内部に熱源を備えた加熱ローラ26aと定着ローラ26bとによって張架された無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。また、上述した二次転写装置29には、二次転写ニップ部でトナー像の転写を受けた転写紙を定着装置25へと搬送する転写紙搬送機能も備えてなる。なお、二次転写装置29として、転写ローラや非接触のチャージャーを配置してもよく、そのような場合は、二次転写装置29が転写紙搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
二次転写装置29および定着装置25の下には、上述したタンデム画像形成ユニット20と平行に、転写紙の両面に画像を記録すべく転写紙を反転する転写紙反転装置28を備えている。これによって、転写紙の片面に画像定着後に、切換爪55で転写紙の進路を転写紙反転装置28側に切り換え、そこで反転させて再び二次転写ニップ部に転写紙を搬送し、トナー像を転写させた後、排紙トレイ57上に排紙させることができる。
スキャナ部300は、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読取センサ36で読み取り、読み取った画像情報を上記不図示の制御部に送る。
不図示の制御部は、スキャナ部300から受け取った上記画像情報に基づき、プリンタ部100の露光装置21内に配設された図示しないレーザやLED等を制御して感光体3に向けてレーザ書き込み光Lを照射させる。この照射により、感光体3の表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。
給紙部200は、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44、給紙カセット44から転写紙を繰り出す給紙ローラ42、繰り出した転写紙を分離して給紙路46に送り出す分離ローラ45、プリンタ部100のプリンタ部内給紙路48に転写紙を搬送する搬送ローラ47等を備えている。
本実施形態の複写機500では、給紙部200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ51、手差しトレイ51上の転写紙を手差し給紙路53に向けて一枚ずつ分離する手差し分離ローラ52等を装置側面に備えている。
レジストローラ49は、給紙カセット44又は手差しトレイ51にそれぞれ載置されている転写紙が搬送されて突き当たる。レジストローラ49は一回の回転動作で転写紙を1枚だけ排出し、中間転写ベルト10と二次転写装置29の二次転写ベルト24との間に位置する二次転写ニップ部に転写紙を送る。
本実施形態の複写機500において、カラー画像のコピーをとるときは、原稿搬送部400の原稿台30上に原稿をセットするか、又は原稿搬送部400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットして原稿搬送部400を閉じることで原稿を押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿搬送部400に原稿をセットしたときは原稿をコンタクトガラス32上へと搬送した後に、また、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは直ちに、スキャナ部300を駆動し、第一走行体33及び第二走行体34を走行する。そして、第一走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第二走行体34に向け、第二走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取センサ36に入れ、原稿の画像情報を読み取る。
帯電装置4(K,M,C,Y)によって感光体3(K,M,C,Y)の表面が一様に帯電され、スキャナ部300で読み取られた画像情報を色分解して、露光装置21によって各色毎に感光体3(K,M,C,Y)にレーザ書き込みがなされる。これにより、感光体3(K,M,C,Y)表面上に静電潜像を形成され、各色の単色のトナー像が形成される。
一例として、Y(イエロー)の画像形成に行いて説明する。イエロー用の作像装置1Yでは、露光装置21のレーザ書き込みによって感光体3Yの表面に静電潜像が形成され、現像装置5Yによって潜像に合わせてTトナーを用いた現像がなされ、感光体3Y上にイエロー単色のトナー像が形成される。同様にして、順次C(シアン)、M(マゼンタ)、K(黒)の順で各作像装置1(C,M,K)でも感光体3(C,M,K)上に各色の単色のトナー像を形成する。
このように、各感光体3上にトナー像を形成させるとともに、上記画像情報に応じたサイズの転写紙を給紙させるべく、4つの給紙ローラ(図中の42または50)のうちの1つを作動させる。
また、これと同時に、不図示の駆動モータで第一支持ローラ14、第二支持ローラ15または第三支持ローラ16のうちの1つを回転駆動して他の二つの支持ローラを従動回転させて、中間転写ベルト10を図2中の時計回り方向に表面移動させる。そして、中間転写ベルト10の表面移動とともに、感光体3(Y,C,M,K)上の単色のトナー像を順次、一次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
一方、給紙部200では給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙カセット44の1つから転写紙を繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で複写機500本体であるプリンタ部100内のプリンタ部内給紙路48に導き、この転写紙をレジストローラ49に突き当てて止める。又は、手差し給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写紙を繰り出し、手差し分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。なお、手差しトレイ51上の転写紙を用いる場合は、手差し給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写紙を繰り出し、手差し分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と二次転写ローラ22との当接部である二次転写ニップ部に転写紙を送り込み、ニップに形成されている転写用電界や当接圧力などの影響によってカラー画像を二次転写して転写紙上にカラー画像を記録する。
二次転写ニップ部でカラー画像の転写を受けた後の転写紙は、二次転写装置29の二次転写ベルト24で定着装置25へと送り込まれる。定着装置25では、加圧ローラ27と定着ベルト26とによって形成される定着ニップでの加圧力と熱との付与によって転写紙にカラー画像が定着される。その後、カラー画像が定着された転写紙は、排出ローラ56で装置外に排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。また、両面に画像形成される転写紙は、カラー画像を定着された後、切換爪55で搬送方向が切り換えられて転写紙反転装置28に搬送され、そこで反転されて再び二次転写ニップ部へと導かれ、裏面にも画像を記録された後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。
一方、二次転写ニップ部で転写紙にカラー画像を転写した後の中間転写ベルト10の表面は、残留する残留トナーがベルトクリーニング装置17によって除去され、タンデム画像形成ユニット20による再度の画像形成に備える。
また、中間転写ベルト10上に転写した後の感光体3は、後述するクリーニング前除電ランプ7によって除電された後、感光体クリーニング装置6で転写残トナーを除去する。そして、再び帯電装置4で一様に帯電される動作を繰り返すように、再度の画像形成に備える。また、感光体クリーニング装置6で転写残トナーを除去した後の感光体3上を除電する不図示のクリーニング後除電ランプを設けても良い。
図1は、本実施形態の作像装置1の拡大説明図である。図1(a)は、黒用及びイエロー用で共通の構成である第一作像装置1Aの説明図であり、図1(b)は、他の2色のマゼンタ及びシアン用で共通の構成である第二作像装置1Bの説明図である。
図1に示すように、作像装置1は、ユニット枠体2に感光体3と、プロセス手段として帯電装置4、現像装置5、感光体クリーニング装置6などを一体的に備えて、プロセスカートリッジとして複写機500本体から着脱可能となっている。本実施形態では、プロセスカートリッジとしての作像装置1そのものを交換するようになっているが、感光体3、帯電装置4、現像装置5、感光体クリーニング装置6のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、各作像装置1(K,M,C,Y)の共通する構成についてより詳しく説明する。
それぞれの作像装置1は、潜像担持体である感光体3と、感光体3の表面を帯電する帯電手段である帯電装置4とを備える。また、作像装置1は、帯電装置4によって帯電された感光体3の表面上に潜像を形成する潜像形成手段である露光装置21によって形成された潜像にトナーを供給して現像する現像手段である現像装置5を備える。さらに、作像装置1は、現像装置5によって形成されたトナー像を転写体である中間転写ベルト10に転写する転写手段である一次転写ローラ8によって転写がなされたあとの感光体3表面に残留する転写残トナーを除去するトナー除去手段である感光体クリーニング装置6を有する。また、感光体クリーニング装置6は、感光体3の表面移動方向上流側から順に、クリーニング前除電ランプ7、回転ブラシであるファーブラシ63、クリーニングブレード61、塗布ブラシ62及び均しブレード66を備える。感光体クリーニング装置6では、ファーブラシ63とクリーニングブレード61とによってトナー除去手段を構成する。また、塗布ブラシ62と、ブラケットに保持された固形状のステアリン酸亜鉛64が潤滑剤加圧スプリング68により塗布ブラシ62に加圧される構成とによって潤滑剤供給機構を構成する。
感光体3と一次転写ローラ8との対向部である一次転写部でトナー像を中間転写ベルト10に転写した感光体3の表面はクリーニング前除電ランプ7によって除電がなされ、ファーブラシ63によって転写残トナーが掻き乱される。これにより、感光体3の表面移動方向下流側のクリーニングブレード61によってトナーが除去され易くなる。ファーブラシ63上に付着したトナーはフリッカー65によってフリッキングされ、弾き飛ばされたトナーが搬送スクリュ67で感光体クリーニング装置6の外に搬送されるようになっている。
ファーブラシ63は感光体3の表面移動方向に対して図1中の矢印で示すように連れまわり方向に回転している。クリーニングブレード61は図示しない回転自在に保持されたホルダに固定されており、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3の表面に当接するように支持されている。また、クリーニングブレード61は、不図示の加圧スプリングにより感光体3に対して加圧するように当接してトナー除去するようになっている。
クリーニングブレード61によってトナーが除去された感光体3表面は、塗布ブラシ62によって潤滑剤であるステアリン酸亜鉛を塗布される。ステアリン酸亜鉛の塗布はブラケットに保持された固形状のステアリン酸亜鉛64が潤滑剤加圧スプリング68により塗布ブラシ62に加圧され、塗布ブラシ62がステアリン酸亜鉛64を削って感光体3の表面上に塗布している。
塗布ブラシ62は感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向に回転するようにしている。塗布ブラシ62によってステアリン酸亜鉛64から削られて感光体3の表面上に塗布された潤滑剤は、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向に感光体3表面に当接するように支持された固定加圧方式の均しブレード66で更に感光体3上に緻密に塗布される。
各作像装置1では、このようにして感光体3上の転写残トナーを除去し、潤滑剤の塗布を行い、帯電装置4による一様帯電から始まる次の作像に備える。
また、本実施形態の各作像装置1(K,M,C,Y)では、ステアリン酸亜鉛64の塗布ブラシ62による削れ量を感光体3の走行距離に対して、120[mg/km]〜150[mg/km]となるように設定している。また、均しブレード66は、ゴム硬度を68[°]、板厚1.5[mm]、突き出し量6[mm]、初期当接角9.5[°]、喰い込み量0.65[mm]に設定している。ここでは、固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛64を用いている。固定潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、窒化ホウ素及びアルミナを、固形潤滑剤の全体の重量に対してそれぞれ76[%]、19[%]及び5[%]となるように混合したものを用いてもよい。このような固形潤滑剤を用いる場合、削れ量を感光体3の走行距離に対して、200[mg/km]〜250[mg/km]となるように設定する。
ブレード捲れについては、初期当接角に対して敏感に反応することは周知である。上述した均しブレード66の設定条件においては、例えば、初期当接角を一般的なクリーニングブレードの20[°]前後にした場合には、ブレード捲れが発生して条件としては使用できなかった。そして、本実施形態の各作像装置1(K,M,C,Y)では、ブレード捲れに対する初期当接角の境界値は11[°]〜13[°]くらいであった。このように、本実施形態の各作像装置1(K,M,C,Y)ではブレード捲れに対を防止するために、初期当接角の条件設定は従来の構成に比べて角度の浅いところで使用する必要がある。
なお、本実施形態の複写機500では、図2に示すように、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち定着装置25に対して一番近い左端の作像装置1をイエロー用の作像装置1Yとし、それ以降右側から順にシアン、マゼンタ、黒用の作像装置1(C,M,K)を配置している。本実施形態の複写機500では、作像装置1内の均しブレード66近傍における画像形成時の温度が、イエロー用の作像装置1Yでは40[℃]を超えることがあり、他の作像装置1(C,M,K)では40[℃]未満であった。
図3は、本実施形態の作像装置1が備える均しブレード66の拡大説明図である。図3(a)は、黒用及びイエロー用で共通の構成である第一作像装置1Aが備える第一均しブレード66Aの説明図あり、図3(b)は、マゼンタ及びシアン用で共通の構成である第二作像装置1Bが備える第二均しブレード66Bの説明図である。
図1及び図3に示すように、黒用及びイエロー用で共通の構成である第一作像装置1Aとマゼンタ及びシアン用で共通の構成である第二作像装置1Bとでは均しブレード66の形状が異なる。
4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち定着装置25に最も近い位置に配置されたイエロー用の作像装置1Yと、ユーザーにとって一番使用頻度が高い黒用の作像装置1Kとが備える均しブレード66として、図1(a)及び図3(a)で示す第一均しブレード66Aのように第一使用稜線部660Aを形成する二つの面の間の第一ブレード角部角θAが130[°]となる鈍角ブレードを用いている。
また、他の2つの作像装置1であるシアン用の作像装置1Cとマゼンタ用の作像装置1Mとが備える均しブレード66として、図1(b)及び図3(b)で示す第二均しブレード66Bのように第二使用稜線部660Bを形成する二つの面の間の第二ブレード角部角θBが90[°]の直角ブレードを用いている。
鈍角ブレードは直角ブレードに比べて使用稜線部660周りのブレードエッヂの剛性を向上させ、ブレード寿命の延命化を図ることができる。また、鈍角ブレードは直角ブレードに比べて温度が上昇したときに使用稜線部660周りのブレードエッヂがより大きく伸びることを防止し、欠けの発生を低減させる。そして、本実施形態で使用した均しブレード66(硬度68[°]、10[℃]での反発弾性率23[%]のウレタンゴム)では画像形成時に均しブレード66近傍の温度が42[℃]を超えるとブレード欠けの発生が顕著となった。このため、本実施形態の複写機500では、画像形成時の均しブレード66近傍の温度が40[℃]を超えることがあるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66を図1(a)の第一作像装置1Aの第一均しブレード66Aように鈍角ブレードを用いている。
これにより、温度が高くなることで均しブレード66を構成する材料の硬度が低くなって均しブレード66の経時での磨耗が生じ易いイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66の経時での磨耗を抑制することができる。
また、均しブレード66近傍の温度が高温となると、硬度が低くなるだけではなく、反発弾性率が大きくなり、ヤング率は低下するため、ゴムとしては比較的剛性が高いウレタンゴムであっても柔らかいゴムのように変形し易くなる。均しブレード66が変形し易くなると、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接する均しブレード66が捲れ易くなる。このような問題に対して、均しブレード66近傍の温度が高温となるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66として鈍角ブレードを用いることにより、使用稜線部660周りのブレードエッヂの剛性を向上させることができるので、均しブレード66が捲れることを抑制することができる。
また、均しブレード66の磨耗による寿命を考慮した場合、ユーザーの使用状況を考えると一般的には黒トナーを用いた作像が多く、鈍角ブレードを用いることによって加工費が高くなることを考慮しても黒用の作像装置1Kの延命化が黒用の作像装置1Kの低コスト化につながる。このため、本実施形態の複写機500では、他の作像装置1(M,C,Y)に比べて使用頻度が高い黒用の作像装置1Kの均しブレード66を図1(a)の第一作像装置1Aの第一均しブレード66Aように鈍角ブレードを用いている。
これにより、使用頻度が高く他の作像装置1に比べて均しブレード66の経時での磨耗が生じ易い黒用の作像装置1Kの均しブレード66の経時での磨耗を抑制することができる。
なお、経時での磨耗を抑制するためには、全ての作像装置1(K,M,C,Y)の均しブレード66として鈍角ブレードを用いることが望ましい。しかし、鈍角ブレードは直角ブレードに比べて加工費が高くなり、複写機500全体の製造上のコストアップとなることから、鈍角ブレードを用いる作像装置1は必要最小限としておくことが望ましい。
このため、本実施形態の複写機500では、均しブレード66近傍の温度が40[℃]を超えることがなく、作像装置1の使用頻度もあまり高くないシアン用の作像装置1C及びマゼンタ用の作像装置1Mの均しブレード66を図1(b)の第二作像装置1Bの第二均しブレード66Bのように直角ブレードを用いている。直角ブレードよりも鈍角ブレードの方が加工費が高くなるため、必要最低限の作像装置1(Y,K)の均しブレード66のみを鈍角ブレードとすることで、複写機500全体での製造コストの増加を抑制することができる。
なお、本実施形態の複写機500では、均しブレード66近傍の温度が他の作像装置1と比べて高くなるイエロー用の作像装置1Yと他の作像装置1に比べて使用頻度が高い黒用の作像装置1Kとが備える均しブレード66として鈍角ブレードを使用し、他の作像装置1(C,M)が備える均しブレード66として直角ブレードを使用した構成であるが、鈍角ブレードを使用する作像装置と直角ブレードを使用する作像装置との組み合わせとしてはこれに限るものではない。
4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち定着装置25に対して一番近い作像装置1の均しブレード66近傍における温度が、他の作像装置1の均しブレード66近傍における温度と差異がない場合は、黒用の作像装置1Kのみの均しブレード66を鈍角ブレードとしてもよい。
また、黒用の作像装置1Kの使用頻度が他の色に比べて差異がない場合は定着装置25に対して一番近い作像装置1のみの均しブレード66を鈍角ブレードとしてもよい。また、温度や使用頻度の条件に限るものではなく、他の作像装置1に比べて均しブレード66が経時で磨耗し易い条件となる作像装置1であれば、均しブレード66を鈍角ブレードとし、他の作像装置1のうちの少なくとも1つの均しブレード66を直角ブレードとするように構成してもよい。
また、本実施形態の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち均しブレード66が鈍角ブレードではない作像装置1の均しブレード66としては使用稜線部660を形成する2つの面が成すブレード角部角が実質的に直角となる直角ブレードを用いている。しかし、均しブレード66が鈍角ブレードである作像装置1以外の作像装置1の均しブレード66としては直角ブレードに限るものではなく、感光体3上に供給された潤滑剤を均すことができ、鈍角ブレードに比べて加工費の安いブレードであればよい。
[変形例1]
上述した実施形態の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうちの2つの作像装置1(K,Y)の均しブレード66として鈍角ブレードを使用する構成について説明した。
以下、変形例1として、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66近傍の温度が最も高くなる作像装置1のみが均しブレード66として鈍角ブレードを備える複写機500について説明する。なお、変形例1は均しブレード66として鈍角ブレードを使用する作像装置1の数が異なる点が実施形態の複写機500と異なり、他の点は共通するため、共通する構成については説明を省略する。
複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち定着装置25に最も近いイエロー用の作像装置1Yが均しブレード66近傍の温度が最も高くなる。このため、変形例1の複写機500では、イエロー用の作像装置1Yのみが均しブレード66として鈍角ブレードを備え、上述した実施形態で図1(a)を用いて説明した第一作像装置1Aと同様の構成である。一方、他の3つの色用の作像装置1(K,M,C)は均しブレード66として直角ブレードを備え、上述した実施形態で図1(b)を用いて説明した第二作像装置1Bと同様の構成である。
変形例1の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち黒用の作像装置1Kが均しブレード66近傍の温度が最も低くかった。複写機500は図2に示すように、イエロー用の作像装置1Yが定着装置25の熱の影響を受けやすく、黒用の作像装置1Kは定着装置25の熱の影響を受けにくく、外気に近い位置に配置されている。このような配置により、複写機500では、機械の温度保証領域である32[℃]環境下で連続通紙を実施したときに、黒用の作像装置1Kの均しブレード66近傍の温度に対して、イエロー用の作像装置1Yの均しブレード66近傍の温度が5[℃]以上高温であった。このように、均しブレード66近傍の温度が他の作像装置1よりも高温となる作像装置1のトナーの色や、均しブレード66近傍の温度が最も高い作像装置1と最も低い作像装置1との温度差は、画像形成装置の構成・配置により変わるものである。
変形例1の複写機500のように、均しブレード66近傍の温度が最も高い作像装置1と最も低い作像装置1との温度差が5[℃]以上ある場合は、均しブレード66近傍の温度が最も高い作像装置1の均しブレード66として鈍角ブレードを用いることが望ましい。これは、以下の理由による。
すなわち、均しブレード66近傍の温度が、作像装置1同士で5[℃]異なれば、均しブレード66の反発弾性率の値としては、一般的に5[%]〜10[%]程度変化する。温度が高くなって反発弾性率が大きくなれば、ブレードエッヂの運動が活発化したり、ゴムが伸びやすくなったりするため、ブレードの摩耗や欠けが発生し易くなる。
この場合、温度の高い作像装置1の寿命が他の作像装置1の寿命よりも短くなるので、寿命を他の作像作像装置1と同様にするために、均しブレード66近傍の温度が最も高くなる作像装置1の均しブレード66として、他の作像装置1のものよりも磨耗や欠けが生じ難いものを用いる必要がある。ここで、他の作像装置1のものよりも磨耗や欠けが生じ難い均しブレード66として材質が異なるものを用いたり、磨耗や欠けが生じ難くなるように均しブレード66の感光体3に対する当接条件を異なる条件としたりすると、部品コストが増大したり、開発効率が低下したりする。
これに対して、変形例1の複写機500は、均しブレード66の近傍の温度が高いイエロー用の作像装置1Yが備える均しブレード66のみを鈍角ブレードとする構成である。このような構成であれば、温度が高くなる均しブレード66のブレードエッヂの形状を鈍角形状とするだけで、イエロー用の作像装置1Yの均しブレード66のブレード材質やブレードの当接条件が他の作像装置1の均しブレード66と同じでも、ブレード摩耗やブレード欠けが生じ難い構成とすることが可能となる。
変形例1の複写機500では、イエロー用の作像装置1Yの均しブレード66として用いる第一均しブレード66Aとしては第一ブレード角部角θAが130[°]となる鈍角ブレードを用いる。また、他の3色用の作像装置1(K,M,C)の均しブレード66として用いる第二均しブレード66Bとしては第二ブレード角部角θBが90[°]となる直角ブレードを用いる。
また、変形例1の各作像装置1(K,M,C,Y)では、ステアリン酸亜鉛64の塗布ブラシ62による削れ量を感光体3の走行距離に対して、120[mg/km]〜150[mg/km]となるように設定している。さらに、均しブレード66は、ゴム硬度を68[°]、板厚1.5[mm]、突き出し量6[mm]、初期当接角9.5[°]、喰い込み量0.65[mm]に設定している。
上述した実施形態や変形例1の複写機500が備える各作像装置1(K,M,C,Y)均しブレード66は感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向となるように当接しているが、均しブレード66の感光体3に対する当接方向としてはトレーリング方向であってもよい。
また、上述した実施形態では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち一部の作像装置1が備えるものが鈍角ブレードで他の作像装置1が備えるものが直角ブレードとなるブレード部材が、感光体3表面に供給された潤滑剤を均す均しブレード66である構成の複写機500について説明した。複数の作像装置1のうち一部が備えるものを鈍角ブレードとし、他のものを直角ブレードとするブレード部材としては均しブレード66に限るものではない。例えば、クリーニングブレード61について、他の作像装置1に比べてクリーニングブレード61が経時で磨耗し易い条件となる作像装置1のクリーニングブレード61として鈍角ブレードを使用し、他の作像装置1のクリーニングブレード61として直角ブレードを使用する構成の複写機500であってもよい。
[変形例2]
上述した実施形態や変形例の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)が潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を用いる構成である。潤滑剤としては、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち均しブレード66として鈍角ブレードを使用する作像装置1と、他の作像装置1とで使用する潤滑剤を異ならせても良い。
以下、変形例2として、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66として鈍角ブレードを使用する作像装置1(K,Y)と、他の作像装置1(M,C)とで使用する潤滑剤が異なる複写機500について説明する。なお、変形例2は使用する潤滑剤が異なる点が実施形態の複写機500と異なり、他の点は共通するため、共通する構成については説明を省略する。
変形例2の複写機500では、鈍角ブレードを備える作像装置1(K,Y)の潤滑剤として、疎水性有機化合物であるステアリン酸亜鉛と、無機微粒子であるアルミナ(酸化アルミニウム)と、無機潤滑剤である窒化ホウ素とを含有するものを用いる。この潤滑剤としては、粉体状の各材料を圧縮成形して固形状の潤滑剤とし、上述した実施形態の固形状のステアリン酸亜鉛64の代わりに用いる。一方、直角ブレードを備える作像装置1(M,C)の潤滑剤としては、疎水性有機化合物であるステアリン酸亜鉛のみからなるものであり、上述した実施形態の直角ブレードを備える作像装置1(M,C)の潤滑剤と同様のものを用いる。この潤滑剤としては、粉体状のステアリン酸亜鉛を溶融成形により固形状の潤滑剤とて用いる。
固形状の潤滑剤の成形方法としては、圧縮成形よりも溶融成形の方が一般的に生産効率が高くコスト削減を図ることができる。しかし、ステアリン酸亜鉛に比べてアルミナや窒化ホウ素は融点が非常に高く、ステアリン酸亜鉛を溶融させてもアルミナや窒化ホウ素は溶融したステアリン酸亜鉛内で粉体の状態で存在する。そして、沈殿等によってアルミナや窒化ホウ素が溶融したステアリン酸亜鉛内で濃度が偏ると、成形した固形状の潤滑剤の材料分布が偏った状態となる。
変形例2では、粉体状のステアリン酸亜鉛、アルミナ及び窒化ホウ素を混ぜて材料分布をある程度均一にした状態で成形機に入れて圧縮成形を行って固形状の潤滑剤とする。これにより、融点が高いアルミナや窒化ホウ素を含有する潤滑剤であっても材料分布が均一な固形状の潤滑剤を得ることが出来る。
また、ステアリン酸亜鉛のみからなる固形状の潤滑剤は、溶融成形により成形することでコスト削減を図ることができる。
潤滑剤に含有させる疎水性有機化合物としては、ステアリン酸亜鉛に限るものではない。他の例としては以下のものを挙げることができる。
すなわち、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素類、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルキルエーテル(PFA)、パーフルオロエチレン−パーフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオリド(PVdF)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂やフッ素系ワックス類、ポリメチルシリコーン、ポリメチルフェニルシリコーン等のシリコーン樹脂やシリコーン系ワックス類等がある。
上述のステアリン酸亜鉛のような脂肪酸金属塩、安定した疎水性金属塩が取出される代表的な脂肪酸としては、以下のものを挙げることができる。
すなわち、カプロン酸、カプリル酸、エナンチル酸、ペラルゴン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデコイン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、ノンデサイクリック酸、アラキジン酸、ベヘン酸、スチリンギン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノレイン酸、ペテロセリニン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、リカニン酸、バリナリン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、鯨油酸及びそれらの混合物等である。
脂肪酸の代表的な安定した金属塩としては、以下のものを挙げることができる。
すなわち、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレインサン銅、オレイン酸鉛、オレイン酸マンガン、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸コバルト、パルミチン酸鉛、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプリン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、リシノール酸カドミウム及びそれらの混合物等である。
また、脂肪酸や金属塩としては、ここに挙げた例に限るものではない。
無機潤滑剤とは、その物質自身がへき開して潤滑する、または内部滑りを起こすものを指す。潤滑剤に含有させる無機潤滑剤の例としては、マイカ、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、タルク、カオリン、モンモリロナイト、フッ化カルシウム、グラファイト等を挙げることができるがこれに限るものではない。例えば窒化ホウ素は、原子がしっかりと組み合った六角網面が、広い間隔で重なり、層と層とをつなげるのは、弱いファンデルワールス力のみであるため、その層間は容易にへき開し、潤滑する。
一方、無機微粒子とは、物体と物体の間に挟まって、コロの役割はするものの、その物質自身での内部滑りや、へき開は起こさない粒子を指す。潤滑剤に含有させる無機微粒子の例としては、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをドープした酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の金属酸化物、フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム等の金属フッ化物、チタン酸カリウム等を挙げることができるが、これに限る物ではない。また、これらを複数混合して使用してもよい。
変形例2の鈍角ブレードを備える作像装置1(K,Y)の潤滑剤の材料の割合を以下に示す。
・ステアリン酸亜鉛(和光純薬):70[重量%]
・アルミナ(粒径0.3[μm]):10[重量%]
・窒化ホウ素(資生堂):20[重量%]
変形例2の均しブレード65が経時で磨耗し易い作像装置1(K,Y)の潤滑剤は、以下のような理由で、トナーすり抜け、帯電部材汚染、及び像担持体フィルミングを防止できているものと思われる。
すなわち、電子写真方式の像担持体には、帯電及びクリーニングのハザードから像担持体を保護するために、潤滑剤のような像担持体保護剤が塗布される。しかし、一般に使用されている脂肪酸金属塩は帯電の影響により潤滑性が低下してしまい、クリーニング部材の当接位置をトナーがすり抜けて、クリーニング不良が発生してしまう。また、脂肪酸金属塩自体が、帯電部材に飛翔して付着し、帯電部材汚染も引き起こしてしまう。
このような問題に対して、無機潤滑剤を添加することにより、潤滑性を補助し、トナーすり抜けを防止することができる。さらにこの潤滑性向上により、脂肪酸金属塩自体のすり抜ける量を減らすことができ、脂肪酸金属塩が帯電部材に飛翔する量を減らすことができる。しかしながら、無機潤滑剤のみを添加した場合、その潤滑性の高さゆえに、像担持体表面から除去することが困難で、像担持体上にフィルミングしてしまうおそれがある。
このフィルミングに対しては、無機潤滑剤に加えて、無機微粒子を添加することにより、無機微粒子によって無機潤滑剤を除去することが可能になる。ただし、無機潤滑剤と無機微粒子のみからなる固形体を固形状の潤滑剤として使用した場合、無機潤滑剤の像担持体表面へのフィルミングを、無機微粒子で除去することができない。これは、脂肪酸金属塩などの疎水性有機化合物が、無機微粒子を取り込むことで、初めて無機潤滑剤の除去が可能になっていると思われる。
特に複数の作像装置のうち、他の作像装置1(M,C)に比べて均しブレード66が経時で磨耗し易い条件となる黒色や黄色の作像装置1(K,Y)に、無機潤滑剤、無機微粒子及び疎水性有機化合物を含有する潤滑剤を用いることで経時での均しブレード66の磨耗を抑制することが可能となる。
一方、作像装置1(K,Y)に比べて均しブレード66が経時で磨耗し難い条件となる他の作像装置1(M,C)に、疎水性有機化合物のみからなり、溶融成形で成形した固形状の潤滑剤を用いることでコストの削減を図ることができる。
以上、本実施形態の画像形成装置である複写機500は、トナー像を担持して表面移動する像担持体である感光体3と、トナー像を転写体である中間転写ベルト10に転写する転写手段である一次転写ローラ8によって転写がなされた後の感光体3表面に残留する転写残トナーを除去するトナー除去手段である感光体クリーニング装置6と、感光体クリーニング装置6によって転写残トナーの除去がなされた後の感光体3表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構を構成する塗布ブラシ62と、感光体3の表面移動方向に対して使用稜線部660が交差するように使用稜線部660を感光体3表面に当接させることで、感光体3表面に供給された潤滑剤を均す潤滑剤均しブレードである均しブレード66とを有する作像装置1を4つ備える画像形成装置である。そして、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、他の作像装置1である第二作像装置1Bに比べて均しブレード66が経時で磨耗し易い条件となる作像装置である第一作像装置1Aは、第一均しブレード66Aとして、第一使用稜線部660Aを挟んで感光体3表面の表面移動方向上流側と下流側とで感光体3表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成される第一ブレード角部角θAが鈍角である鈍角ブレードを備える。また、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち鈍角ブレードを備える第一作像装置1A以外の作像装置である第二作像装置1Bは第二均しブレード66Bとして第二使用稜線部660Bを形成する2つの面によって形成される第二ブレード角部角θBが実質的に直角である直角ブレードを備える。均しブレード66が経時で磨耗し易い条件となる第一作像装置1Aでは第一均しブレード66Aとして鈍角ブレードを用い、他の作像装置である第二作像装置1Bでは第二均しブレード66Bとして直角ブレードを用いているので、磨耗が進行し易い第一作像装置1Aの第一均しブレード66Aの機能を経時で維持しつつ、複写機500全体での製造コストの増加を抑制することができる。
また、複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66近傍の温度が他の作像装置1(K,M,C)に比べて高くなるイエロー用の作像装置1Y、及び、トナー像を形成するトナーの色が黒色の黒用の作像装置1Kのみが均しブレード66として鈍角ブレードを備える。これにより、温度が高くなることで均しブレード66を構成する材料の硬度が低くなって均しブレード66の経時での磨耗が生じ易いイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66の経時での磨耗を抑制することができる。また、使用頻度が高く他の作像装置1に比べて均しブレード66の経時での磨耗が生じ易い黒用の作像装置1Kの均しブレード66の経時での磨耗を抑制することができる。さらに、均しブレード66近傍の温度が40[℃]を超えることがなく、作像装置1使用頻度もあまり高くないシアン用の作像装置1C及びマゼンタ用の作像装置1Mの均しブレード66を図1(b)の第二作像装置1Bの第二均しブレード66Bように直角ブレードを用いている。これにより、直角ブレードよりも鈍角ブレードの方が加工費が高くなるため、必要最低限の作像装置1(Y,K)の均しブレード66のみを鈍角ブレードとすることで、複写機500全体での製造コストの増加を抑制することができる。
また、本実施形態の複写機500では、均しブレード66近傍の温度が他の作像装置1(K,M,C)に比べて高くなるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66近傍の温度が画像形成時に40[℃]以上となるものであり、他の作像装置1(K,M,C)の均しブレード66近傍の温度は40[℃]以上となることはない。このような構成であれば、均しブレード66近傍の温度が42[℃]を超えるとブレード欠けの発生が顕著となるような均しブレード66を用いた構成であっても、イエロー用の作像装置1Yの均しブレード66の経時での磨耗を抑制することができる。
また、本実施形態の複写機500では、鈍角ブレードである第一均しブレード66Aの第一使用稜線部660Aを挟んで感光体3表面の表面移動方向上流側と下流側とで感光体3表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成される第一ブレード角部角θAの角度は90[°]よりも大きく、140[°]よりも小さい。鈍角となる構成では第一ブレード角部角θAは90[°]より大きくなる。また、第一ブレード角部角θAが140[°]以上となると、第一使用稜線部660Aを構成するブレードエッヂを均一に当接させることが困難になり、必要な当接圧を得ることが難しくなる。これは、ブレードエッヂも微視的に見れば粗さが存在し、その粗さによる隙間をつぶして隙間を無くすように当接させるためには、第一ブレード角部角θAの角度が大きいほどより大きな力で当接させる必要がある。そして、均しブレード66を大きな力で感光体3に当接させた場合には、仮に均しブレード66が摩耗しなかったと考えると、感光体3側が摩耗し易くなって扱いにくくなる恐れがある。そして、140[°]程度であれば、問題なく均しブレード66を感光体3に対して当接させることができる。また、製造上のカット精度においても第一ブレード角部角θAの角度が大きくなれば、カットを行う刃物と均しブレード66の材料であるゴム板との接触面積が増えるため、接触抵抗が増大することにより、カット精度が低下するおそれがある。このような問題に対しても、140[°]程度であれば、問題なくカット加工を行うことができる。
なお、さらに、好ましくは、第一ブレード角部角θAは95[°]以上であることが望ましい。第一ブレード角部角θAが95[°]未満であると、鈍角にしたことによる磨耗の抑制効果が低くなる。
また、本実施形態の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)が備える均しブレード66は感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向となるように感光体3表面に当接している。カウンタ方式で当接することにより、トレーリング方式に比べて高い当接圧で均しブレード66を感光体3の表面に当接させることが可能となる。
また、本実施形態の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)は、像担持体としての潜像担持体である感光体3と、感光体3表面を帯電する帯電手段である帯電装置4と、帯電装置4によって帯電された感光体3表面上に潜像を形成する潜像形成手段である露光装置21によって形成された潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像する現像手段である現像装置5と、現像装置5によって形成されたトナー像を転写体である中間転写ベルト10に転写する転写手段である一次転写ローラ8によって転写がなされた後の感光体3に残留する転写残トナーを除去する感光体クリーニング装置6と、塗布ブラシ62と、均しブレード66とを有する作像装置1である。
また、本実施形態の複写機500は、各作像装置1を複写機500本体から着脱可能なプロセスカートリッジとすることにより、作像装置1の交換性を向上することができる。
また、本実施形態の複写機500とは異なり、黒用の作像装置1Kの使用頻度が他の色に比べて差異がない複写機500の場合は、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66近傍の温度が他の作像装置1(K,M,C)に比べて高くなるイエロー用の作像装置1Yのみが均しブレード66として鈍角ブレードを備える構成としてもよい。
また、本実施形態の複写機500とは異なり、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち定着装置25に対して一番近い作像装置1の均しブレード66近傍における温度が、他の作像装置1の均しブレード66近傍における温度と差異がない複写機500の場合は、4つの作像装置(K,M,C,Y)のうち、トナー像を形成するトナーの色が黒色の黒用の作像装置1Kのみが均しブレード66として鈍角ブレードを備える構成としてもよい。
また、変形例1の複写機500では、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66近傍の温度が最も高くなる(温度が最も低くなる黒用の作像装置1Kとの温度が最も大きい)イエロー用の作像装置1Yのみが均しブレード66として鈍角ブレードを備える。このような構成により、反発弾性率が高くなり、ブレード欠けが発生しやすい高温域の均しブレード66が早期にブレード欠けを起こして画像不良を発生させる原因となることを防止することができる。
また、変形例1の複写機500では、均しブレード66として鈍角ブレードを備えるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66近傍の温度は、4つの作像装置1(K,M,C,Y)のうち、均しブレード66近傍の温度が最も低い黒用の作像装置1Kの均しブレード66近傍の温度よりも5[℃]以上高い。均しブレード66近傍の温度が作像装置1同士で5[℃]異なれば、均しブレード66の反発弾性率の値としては、5[%]〜10[%]程度変化し、ブレードエッヂの運動が活発化したり、ゴムが伸びやすくなったりするため、ブレードの摩耗や欠けが発生し易い状態となるが、他の均しブレード66よりも高温となるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66として鈍角ブレードを用いることにより、ブレードの摩耗や欠けが発生することを防止することができる。
また、変形例1の複写機500で、鈍角ブレードであるイエロー用の作像装置1Yの均しブレード66と、直角ブレードである他の3色用の作像装置1(K,M,C)の均しブレード66として、同じゴム材質からなるブレード部材を用いることにより、製造コストを低減するとともに設計負荷を低減することができる。
また、変形例1の複写機500で、均しブレード66が鈍角ブレードであるイエロー用の作像装置1Yと均しブレード66が直角ブレードである他の3色用の作像装置1(K,M,C)との均しブレード66の感光体3の表面に対する当接条件が同じとなるように設定することにより、設計負荷を低減することができる。
また、潤滑剤に窒化ホウ素を含有させることで、像担持体である感光体3表面に対する帯電工程及びクリーニング工程における電気的、機械的ストレスに対する耐性の向上を図ることができる。これにより、像担持体である感光体3及びクリーニング部材であるクリーニングブレード61の長寿命化を図ることができ、さらに、画像品質の安定化することができる。
また、変形例2の複写機500では、均しブレード66として鈍角ブレードを備える作像装置1(K,Y)の潤滑剤が、疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤を含有することにより、複数の作像装置のうち、他の作像装置1(M,C)に比べて均しブレード66が経時で磨耗し易い条件となる黒色や黄色の作像装置1(K,Y)において、経時での均しブレード66の磨耗を抑制することが可能となる。ここで全ての作像装置1の潤滑剤として、疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤を含有する潤滑剤を用いると、作像装置の数だけ複数材料からなる潤滑剤分の製造コストが増加する。このため、固形状の潤滑剤として疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤を含有する潤滑剤を用いる作像装置1はできるだけ少ない方が望ましい。変形例2の複写機500では、均しブレード66として直角ブレードを備える作像装置1(M,C)の潤滑剤が、少なくとも疎水性有機化合物を含有し、無機潤滑剤及び無機微粒子は含有しないことにより、画像形成装置全体での製造コストの増加を抑制することができる。
また、変形例2の複写機500では、均しブレード66として鈍角ブレードを備える作像装置1(K,Y)の潤滑剤は、材料である疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤の粉体を圧縮して固形状の潤滑剤に成形する。これにより、融点が異なる材料からなる潤滑剤であっても材料分布が均一な固形状の潤滑剤を得ることが出来る。また、均しブレード66として直角ブレードを備える作像装置1(M,C)の潤滑剤は、材料である疎水性有機化合物であるステアリン酸亜鉛を溶融して固形状の潤滑剤に成形する。ステアリン酸亜鉛のみの場合は溶融して成形でき、溶融による成形であれば、大量生産し易く、コストの削減を図ることができる。このため、画像形成装置全体での製造コストの増加を抑制することができる。
また、変形例2の複写機500では、鈍角ブレードを備える作像装置1(K,Y)が備える潤滑剤は、疎水性有機化合物が脂肪酸の金属塩であるステアリン酸、無機微粒子がアルミナ、無機潤滑剤が窒化ホウ素である。これにより、経時での均しブレード66の磨耗を抑制することができる潤滑剤を実現することができる。
1 作像装置
1A 第一作像装置
1B 第二作像装置
1C シアン用の作像装置
1K 黒用の作像装置
1M マゼンタ用の作像装置
1Y イエロー用の作像装置
2 ユニット枠体
3 感光体
4 帯電装置
5 現像装置
6 感光体クリーニング装置
7 クリーニング前除電ランプ
10 中間転写ベルト
14 第一支持ローラ
15 第二支持ローラ
16 第三支持ローラ
17 ベルトクリーニング装置
20 タンデム画像形成ユニット
21 露光装置
22 二次転写ローラ
23 二次転写ベルト張架ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
26a 加熱ローラ
26b 定着ローラ
27 加圧ローラ
28 転写紙反転装置
29 二次転写装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読取センサ
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 プリンタ部内給紙路
49 レジストローラ
50 手差し給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 手差し分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
61 クリーニングブレード
62 塗布ブラシ
63 ファーブラシ
64 ステアリン酸亜鉛
65 フリッカー
66 均しブレード
66A 第一均しブレード
66B 第二均しブレード
67 搬送スクリュ
68 潤滑剤加圧スプリング
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
400 原稿搬送部
500 複写機
660 使用稜線部
660A 第一使用稜線部
660B 第二使用稜線部
θA 第一ブレード角部角
θB 第二ブレード角部角
特開2000−330443号公報 特開2008−276125号公報

Claims (15)

  1. トナー像を担持して表面移動する像担持体と、
    トナー像を転写体に転写する転写手段によって転写がなされた後の該像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するトナー除去手段と、
    該トナー除去手段によって転写残トナーの除去がなされた後の該像担持体表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構と、
    該像担持体表面の表面移動方向に対して稜線部が交差するように該稜線部を該像担持体表面に当接させることで、該像担持体表面に供給された潤滑剤を均す潤滑剤均しブレードとを有する作像装置を複数備える画像形成装置において、
    上記複数の作像装置のうち、他の作像装置に比べて上記潤滑剤均しブレードが経時で磨耗し易い条件となる作像装置は、該潤滑剤均しブレードとして、上記稜線部を挟んで上記像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側とで該像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角(すみぶかく)が鈍角である鈍角ブレードを備え、
    該複数の作像装置のうち該鈍角ブレードを備える作像装置以外の該作像装置は該潤滑剤均しブレードとして該稜線部を形成する2つの面によって形成されるブレード角部角が実質的に直角である直角ブレードを備え
    上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、少なくとも疎水性有機化合物、無機微粒子及び無機潤滑剤を含有し、
    上記潤滑剤均しブレードとして上記直角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、疎水性有機化合物を含有し、上記無機微粒子及び上記無機潤滑剤を含有しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置のうち、トナー像を形成するトナーの色が黒色の作像装置のみが上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置及びトナー像を形成するトナーの色が黒色の作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2または4の画像形成装置において、
    上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が他の作像装置に比べて高くなる作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度が画像形成時に40[℃]以上となることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置のうち、上記潤滑剤均しブレード近傍の温度が最も高くなる作像装置のみが該潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度は、上記複数の作像装置のうち、該潤滑剤均しブレード近傍の温度が最も低い作像装置の該潤滑剤均しブレード近傍の温度よりも5[℃]以上高いことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記鈍角ブレード及び上記直角ブレードとして、同じゴム材質からなるブレード部材を用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置と該潤滑剤均しブレードとして上記直角ブレードを備える上記作像装置との該潤滑剤均しブレードの上記像担持体表面に対する当接条件が同じであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記鈍角ブレードの上記稜線部を挟んで上記像担持体表面の表面移動方向上流側と下流側とで該像担持体表面とそれぞれ対向する2つの面によって形成されるブレード角部角の角度が90[°]よりも大きく、140[°]よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記潤滑剤均しブレードは上記像担持体表面の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置は、上記像担持体としての潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電手段によって帯電された該潜像担持体表面上に潜像を形成する潜像形成手段によって形成された潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像する現像手段と、該現像手段によって形成されたトナー像を転写体に転写する転写手段によって転写がなされた後の該像担持体表面に残留する転写残トナーを除去する上記トナー除去手段と、上記潤滑剤供給機構と、上記潤滑剤均しブレードとを有する作像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記複数の作像装置は、それぞれ該画像形成装置本体から着脱可能なプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    記潤滑剤均しブレードとして上記鈍角ブレードを備える上記作像装置の上記潤滑剤は、材料を圧縮して成形することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記疎水性有機化合物は脂肪酸の金属塩、上記無機微粒子はアルミナ、上記無機潤滑剤は窒化ホウ素であることを特徴とする画像形成装置
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