JP5505256B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関と、内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能であると共に内燃機関をクランキング可能な第1電動機と、少なくとも走行用の動力を出力可能な第2電動機と、第1電動機の温度を検出する第1温度センサと、第2電動機の温度を検出する第2温度センサとを備えたハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車として、モータを駆動するインバータと、当該インバータの温度を検出する温度センサとを備え、温度センサにより検出されるインバータ温度になまし処理を施して得られる処理済温度を制限用温度として設定し、制御用温度が高いほど大きくなる傾向にインバータの負荷制限率を設定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、温度センサにより検出されるインバータ温度の変化量が所定変化量以上である場合、直近の処理済温度を得た際に検出されたインバータ温度すなわちインバータ温度の前回値になまし処理を施して得られる処理済温度を制限用温度として設定することで、異常な検出温度に基づいてインバータの作動が制限されることを抑制している。
特開2006−230037号公報
ここで、上述の特許文献1に記載の手法を応用すれば、ハイブリッド自動車に搭載されたモータが高温となることを抑制するために、モータの温度に基づいて当該モータから出力されるトルクを制限可能になると考えられる。しかしながら、上述の手法のようにしてモータ温度の変化量が所定変化量以上である場合にモータ温度の前回値になまし処理を施して得られる処理済温度を制限用温度として設定しても、ノイズ等の影響によりモータ温度の検出値が連続的に高い値を示した場合には処理済温度(制御用温度)が急増してしまい、モータのトルク出力が制限されることで車両ショックを発生させてしまうおそれがある。
本発明のハイブリッド自動車は、電動機の温度に基づいて当該電動機のトルク制限をより適正に実行することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能であると共に該内燃機関をクランキング可能な第1電動機と、少なくとも走行用の動力を出力可能な第2電動機と、運転者による車両のシステム起動の指示に応じてオンされるリレーを介して前記第1および第2電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記第1電動機の温度を検出する第1温度センサと、前記第2電動機の温度を検出する第2温度センサと、前記検出された前記第1および第2電動機の温度のそれぞれに予め定められた時定数を用いたなまし処理を施してなまし処理済温度を設定するなまし処理済温度設定手段と、該なまし処理済温度に基づいて第1および第2電動機の制御用温度を設定する制御用温度設定手段と、該制御用温度が高いほど小さくなる傾向に前記第1および第2電動機のトルク制限値を設定するトルク制限値設定手段と、前記設定されたトルク制限値による前記第1および第2電動機のトルク出力の制限を伴って走行に要求される駆動力に基づくトルクが得られるように前記内燃機関と前記第1および第2電動機とを制御すると共に、前記内燃機関の温度が所定温度未満であるときには前記第1電動機によるクランキングを伴って該内燃機関が始動されるように前記内燃機関と前記第1および第2電動機とを制御する制御手段とを備えたハイブリッド自動車であって、
前記制御用温度設定手段は、前記内燃機関の温度が前記所定温度以上である状態で車両走行が可能となった以降、および前記内燃機関の温度が前記所定温度未満である状態で前記リレーがオンされた以降には、前記なまし処理済温度にレートリミット処理を施したレートリミット処理済温度を前記制御用温度として設定すると共に、前記内燃機関の温度が前記所定温度以上であると共に車両走行が可能となるまでの間、および前記内燃機関の温度が前記所定温度未満であると共に前記リレーがオンされるまでの間は、前記なまし処理済温度を前記制御用温度として設定することを特徴とする。
このハイブリッド自動車では、第1および第2温度センサにより検出された第1および第2電動機の温度のそれぞれに予め定められた時定数を用いたなまし処理を施して得られるなまし処理済温度に基づいて第1および第2電動機の制御用温度が設定されると共に、制御用温度が高いほど小さくなる傾向に設定される第1および第2電動機のトルク制限値を用いて第1および第2電動機のトルク出力が制限される。また、このハイブリッド自動車では、内燃機関の温度が所定温度未満であるときに第1電動機によるクランキングを伴って内燃機関が始動される。そして、内燃機関の温度が所定温度以上である状態で車両走行が可能となった以降、および内燃機関の温度が所定温度未満である状態でリレーがオンされた以降には、上限側制限用温度および下限側制限用温度によりなまし処理済温度を制限するレートリミット処理により得られるレートリミット処理済温度が制御用温度として設定される。これにより、内燃機関の温度が所定温度以上である状態で車両走行が可能となり第1および/または第2電動機からのトルク出力を伴ってハイブリッド自動車を走行させるときや、内燃機関の温度が所定温度未満である状態でリレーがオンされた後に第1電動機によるクランキングを伴って内燃機関を始動させるときに、ノイズ等の影響により第1および/または第2温度センサの検出値が連続的に高い値を示したとしても制御用温度が急増するのを抑制することができるので、第1および/または第2電動機のトルク出力が不必要に制限されるのを抑制することが可能となる。また、このハイブリッド自動車では、内燃機関の温度が所定温度以上であると共に車両走行が可能となるまでの間、および内燃機関の温度が所定温度未満であると共にリレーがオンされるまでの間には、なまし処理済温度自体が制御用温度として設定される。これにより、内燃機関の温度が所定温度以上であると共に車両走行が可能となるまでの間や、内燃機関の温度が所定温度未満であると共にリレーがオンされるまでの間に、レートリミット処理により制御用温度の上昇が抑えられてしまうのを抑制して制御用温度を第1および第2電動機の実際の温度に早期に追従させることができる。従って、車両の走行が可能となった後や、リレーがオンされた後には、より適正な制御用温度に基づいて第1および第2電動機のトルク制限を実行することが可能となる。
本発明の実施例に係るハイブリッド自動車10を示す概略構成図である。 モータトルク制限値設定用マップの一例を示す説明図である。 制御用温度設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 冷却水温Tswが所定温度Tref以上である状態でハイブリッド自動車10が走行可能となった後のモータ温度T1、なまし処理済温度Tnおよびレートリミット処理済温度Trlとの時間経過の様子を例示する説明図である。 冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10が走行可能な状態となる前のモータ温度T1、なまし処理済温度Tnおよびレートリミット処理済温度Trlとの時間経過の様子を例示する説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るハイブリッド自動車10を示す概略構成図である。実施例のハイブリッド自動車10は、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、駆動軸36に接続されたモータMG2と、駆動軸36にデファレンシャルギヤ38を介して接続された駆動輪39a,39bと、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42にシステムメインリレーSMRを介して接続された例えばリチウムイオン二次電池として構成されるバッテリ50と、インバータ41,42を介してモータMG1およびMG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52等と通信しながら車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、ハイブリッドECUという)70と、ハイブリッド自動車10の起動制御装置や停止制御装置として機能する電源用電子制御ユニット(以下、電源ECUという。)72とを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を冷却する冷却水の温度を検出する温度センサ23からの冷却水温Tswが入力されている。モータECU40には、モータMG1,MG2の温度を検出する温度センサ45,46からのモータMG1のモータ温度T1およびモータMG2のモータ温度T2が入力されている。電源ECU72には、例えば、運転席前面のパネルに取り付けられたプッシュボタン式のパワースイッチ80からのプッシュ信号やブレーキペダル85の踏み込みを検出するブレーキスイッチ86からのブレーキスイッチ信号などが入力されている。電源ECU72は、ハイブリッドECU70に通信ポートを介して接続されており、パワースイッチ80からのプッシュ信号やブレーキスイッチ86からのブレーキスイッチ信号に基づいて補機等の低電圧系への電源を投入・遮断すると共に、ハイブリッド自動車10全体の起動を制御する。
電源ECU72は、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれた状態でパワースイッチ80が押され、ブレーキスイッチ86からのブレーキスイッチ信号とパワースイッチ80からのプッシュ信号とを入力すると、ハイブリッドECU70にイグニッション信号(IG信号)とスタート信号(ST信号)を出力する(以下、この状態をSTオンという)。IG信号およびST信号を入力したハイブリッドECU70は、システムメインリレーSMRをオンすると共に、各種機器の状態をチェックする等してハイブリッド自動車10が走行可能な状態であるのを確認した後に、電源ECU72にハイブリッド自動車10が走行可能な状態であることを示すレディ信号(RDY信号)を出力する。これに対して、ハイブリッドECU70は、IG信号およびST信号の入力時に何れかの機器に異常が生じている等、ハイブリッド自動車10が走行可能な状態でないこと確認した場合には、その旨を知らせるために電源ECU72にイグニッションオフ要求(IGOFF要求)を出力する。
上述のように構成された実施例のハイブリッド自動車10が走行可能な状態になると、ハイブリッドECU70は、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速Vに基づいて要求トルクTr*を設定すると共に、設定した要求トルクTr*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*、目標トルクTe*やモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*といった指令信号を生成し、生成した各指令信号をエンジンECU24、モータECU40に送信する。
また、実施例のハイブリッド自動車10では、エンジン22の運転を停止すると共にモータMG2のみから要求トルクTr*に見合う動力が駆動軸36に出力されるようにエンジン22とモータMG1およびMG2を運転制御するモータ走行を実行可能である。そして、モータ走行中に所定のエンジン始動条件が成立したときには、エンジン22をクランキングするようにモータMG1を駆動制御すると共にクランキングに伴って駆動軸36に作用する駆動トルクに対する反力としてのトルクをキャンセルしつつ要求トルクTr*に基づくトルクが駆動軸36に出力されるようにモータMG2を駆動制御することにより、エンジン22が始動される。ここで、エンジン始動条件には、車速Vが所定の間欠禁止車速以上であることやハイブリッド自動車10全体に要求される要求パワーが所定のエンジン始動パワー以上であること、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満であること等が含まれる。なお、実施例のハイブリッドECU70は、電源ECU72からIG信号およびST信号を入力したときにエンジンECU24からのエンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満である場合、上述のようなモータMG1によるクランキングを伴ってエンジン22を始動させ、ハイブリッド自動車10が走行可能な状態であること、およびエンジン22が完爆したことを確認した後に、電源ECU72にRDY信号を出力する。
ここで、上述のハイブリッド自動車10では、モータMG1,MG2に比較的大きなトルクを連続して出力させると、モータMG1,MG2の温度T1,T2が高まり、温度上昇による効率低下等に起因してモータMG1,MG2が本来の性能を発揮し得なくなったり、モータMG1,MG2の永久磁石に減磁が生じてしまったりするおそれがある。このため、実施例のハイブリッドECU70は、温度センサ45,46により検出されるモータ温度T1,T2に基づいてモータMG1,MG2の制御用温度Tc1,Tc2を設定すると共に、設定した制御用温度Tc1,Tc2に応じてモータMG1に出力させるトルクの上限値であるトルク制限値Tm1limとモータMG2に出力させるトルクの上限値であるトルク制限Tm2limとを設定する。そして、ハイブリッドECU70は、モータMG1,MG2から出力されるトルクがトルク制限値Tm1lim,Tm2limの範囲内の値となるようにモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。実施例では、制御用温度Tc1,Tc2とモータMG1,MG2のトルク制限値Tm1lim,Tm2limとの関係が予め定められてトルク制限設定用マップとしてハイブリッドECU70の図示しないROMに記憶されており、与えられた制御用温度Tc1,Tc2に対応したトルク制限値Tm1lim,Tm2limが当該トルク制限設定用マップから導出・設定される。図2にトルク制限設定用マップの一例を示す。図示するように、トルク制限値Tm1lim,Tm2limは、制御用温度Tc1,Tc2が高いほど小さくなる傾向に設定される。なお、本実施例では、モータMG1のトルク制限値Tm1limとモータMG2のトルク制限値Tm2limとで同一のトルク制限設定用マップを用いるものとしたが、モータMG1とモータMG2とで異なるマップを用いてもよい。
次に、モータMG1,MG2のトルク制限値Tm1lim,Tm2limを設定するための制御用温度Tc1,Tc2の設定手順について説明する。図3は、電源ECU72からIG信号とST信号が出力されてSTオンとなった後に実施例のハイブリッドECU70により所定時間毎に繰り返し実行される制御用温度設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、説明の簡単のためにモータMG1の制御用温度Tc1の設定について説明するが、モータMG2の制御用温度Tc2も以下の説明と同様の手順により設定される。
実施例の制御用温度設定ルーチンが実行されると、ハイブリッドECU70は、まず、初期値として値0が設定されるフラグFの値やモータMG1のモータ温度T1、温度センサ23により検出されるエンジン22の冷却水の冷却水温Tswの値といった制御用温度Tc1の設定に必要なデータを入力する(ステップS100)。ここで、モータ温度T1は、温度センサ45により検出された値がモータECU40から通信により入力され、エンジン22の冷却水温Tswは、温度センサ23により検出された値がエンジンECU24から通信により入力される。次に、入力したモータ温度T1に次式(1)のなまし処理を施してなまし処理済温度Tnを設定し(ステップS110)、設定したなまし処理済温度Tnを制御用温度Tc1に設定する(ステップS120)。式(1)中の“前回Tn”は、本ルーチンが前回実行されたときに設定されたなまし処理済温度Tnの値であり、STオンとなって本ルーチンが開始されたときには、予め定められた初期温度Ts(例えば、25℃)に設定される。また、“n”は、なまし処理における時定数であり、例えば、n=2と設定される。
Tn=前回Tn+(T1-前回Tn)/n …(1)
続いて、ステップS100にて入力したフラグFが値0であるか否かを判定し(ステップS130)、フラグFが値0であると判定される場合には、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref以上であるか否かを判定する(ステップS140)。冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると判定されたときには、電源ECU72に対してRDY信号が出力されているか否かを判定する(ステップS150)。そして、電源ECU72に対してRDY信号が出力されていると判定されたとき、すなわち、ハイブリッド自動車10が走行可能な状態になっているときには、フラグFを値1に設定すると共に(ステップS160)、ステップS120にて設定された制御用温度Tc1(すなわち、なまし処理済温度Tn)に次式(2)のレートリミット処理を施してレートリミット処理済温度Trlを設定する(ステップS170)。式(2)中の“Ru”および“Rl”は、ノイズ等の影響により温度センサ45の検出値が連続的に高い値を示したとしても制御用温度Tc1が急増するのを抑制することができるような制御用温度Tc1の変化量の上限側および下限側制限値として実験・解析等により予め定められるレートリミット値である。なお、レートリミット値RuおよびRlは、同一の値とされてもよいし、互いに異なる値とされてもよい。式(2)に基づくレートリミット処理は、ステップS120にて設定された制御用温度Tc1と制御用温度Tc1の前回値にレートリミット値Ruを加えた値との小さいほうと、制御用温度Tc1の前回値からレートリミット値Rlを減じた値との大きい方をレートリミット処理済温度Trlとして得るものである。そして、設定したレートリミット処理済温度Trlを制御用温度Tc1として再設定し(ステップS180)、本ルーチンを一旦終了して再度ステップS100以降の処理を実行する。
Trl=max(min(Tc1,前回Tc1+Ru),前回Tc1-Rl) …(2)
これにより、ステップS110にて設定されたなまし処理済温度Tnが制御用温度Tc1の前回値からレートリミット値RuまたはRlを超えて変化している場合には、制御用温度Tc1の前回値にレートリミット値Ruを加えた値またはレートリミット値Rlを減じた値が今回の制御用温度Tc1として設定されることになる。図4は、冷却水温Tswが所定温度Tref以上である状態でハイブリッド自動車10が走行可能となった後のモータ温度T1、なまし処理済温度Tnおよびレートリミット処理済温度Trlとの時間経過の様子を例示する説明図である。図中実線は、レートリミット処理済温度Trl、二点鎖線は、なまし処理済温度Tn、白丸は、温度センサ45により検出されるモータMG1のモータ温度T1の値を示す(図5も同様)。図示するように、例えば温度センサ45の異常検出によりモータ温度T1の値が大きく変化した際には、なまし処理済温度Tnの値がモータ温度T1にやや遅れて大きく変化するのに対して、レートリミット処理済温度Trlは、レートリミット値Ru,Rlにより変化量が制限されることで、なまし処理済温度Tnよりも緩やかに変化する。従って、冷却水温Tswが所定温度Tref以上である状態でハイブリッド自動車10が走行可能となった後にレートリミット処理済温度Trlを制御用温度Tc1に設定すれば、ノイズ等の影響により温度センサ45の検出値が連続的に高い値を示したとしても制御用温度Tc1が急増するのを抑制することができるので、モータMG1のトルク出力が不必要に制限されるのを抑制することが可能となる。
一方、ステップS150にて電源ECU72に対してRDY信号が出力されていないと判定されたとき、すなわち、冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10が走行可能な状態になる前には、ステップS160〜S180の処理をスキップして本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS100以降の処理を実行する。すなわち、冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10が走行可能な状態となる前までは、なまし処理済温度Tn自体が制御用温度Tc1に設定される。図5は、冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10が走行可能な状態となる前のモータ温度T1、なまし処理済温度Tnおよびレートリミット処理済温度Trlとの時間経過の様子を例示する説明図である。図示するように、STオンとなってからハイブリッド自動車10が走行可能となるまでの間には、なまし処理温度Tn自体が制御用温度Tc1に設定されるため、例えばSTオン時にモータMG1のモータ温度T1がある程度高い状態であるにも拘わらずレートリミット処理により制御用温度Tc1の上昇が抑えられてしまうのを抑制して制御用温度Tc1をモータMG1の実際のモータ温度T1に早期に追従させることができる。従って、ハイブリッド自動車10が走行可能な状態となったときに、実際のモータ温度T1に近いより適正な制御用温度Tc1を用いてモータMG1のトルク制限値Tm1limを設定することが可能となる。
また、ステップS140にてエンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満であると判定されたときには、システムメインリレーSMRがオンされているか否かを判定する(ステップS190)。システムメインリレーSMRがオンされていると判定されたときには、フラグFを値1に設定すると共に(ステップS160)、レートリミット処理済温度Trlを設定し(ステップS170)、当該レートリミット処理済温度Trlを制御用温度Tc1として再設定し(ステップS180)、本ルーチンを一旦終了して再度ステップS100以降の処理を実行する。これに対して、ステップS190にてシステムメインリレーSMRがオンされていないと判定されたときには、ステップS160〜S180の処理をスキップして本ルーチンを一旦終了し、再度ステップS100以降の処理を実行する。この場合、制御用温度Tc1には、なまし処理済温度Tn自体が設定される。
すなわち、実施例のハイブリッド自動車10では、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満であるときには、ハイブリッドECU70からRDY信号が出力される前(ハイブリッド自動車10が走行可能となる前)であっても、システムメインリレーSMRがオンされた段階でモータMG1からクランキングトルクを出力してエンジン22を始動させる。従って、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満であり当該エンジン22をモータMG1でクランキングして始動することが要求される場合には、ハイブリッド自動車10の状態がSTオンとなってからシステムメインリレーSMRがオンされた以降、レートリミット処理済温度Trlを制御用温度Tc1として設定する。これにより、ノイズ等の影響により温度センサ45の検出値が連続的に高い値を示したとしても制御用温度Tc1が急増するのを抑制することができるので、モータMG1およびMG2のトルク出力が不必要に制限されるのを抑制しながらエンジン22を始動させることができる。また、ハイブリッド自動車10の状態がSTオンとなってからシステムメインリレーSMRが完全にオンされるまでには、多少の時間(例えば、数百msec程度)を要するので、ハイブリッド自動車10の状態がSTオンとなってからシステムメインリレーSMRが完全にオンされるまでの間には、なまし処理済温度Tnが制御用温度Tc1として設定される。これにより、レートリミット処理により制御用温度Tcの上昇が抑えられてしまうのを抑制して制御用温度Tc1をモータMG1の実際のモータ温度T1に早期に追従させることが可能となり、システムメインリレーSMRが完全にオンとなったときに、実際のモータ温度T1に近いより適正な制御用温度Tc1を用いてモータMG1のトルク制限値Tm1lim等を設定することができる。
なお、ステップS130にてフラグFが値1と判定される場合には、既にハイブリッドECU70から電源ECU72にRDY信号が出力されているか、あるいは、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref未満であっても既にシステムメインリレーSMRのオン処理が完了しているため、ステップS140〜S160やステップS190の処理をスキップし、レートリミット処理済温度Trlを制御用温度Tc1として再設定する(ステップS170,S180)。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車10では、温度センサ45および46により検出されたモータMG1およびMG2のモータ温度T1およびT2のそれぞれに予め定められた時定数nを用いたなまし処理を施して得られるなまし処理済温度Tnに基づいてモータMG1,MG2の制御用温度Tc1,Tc2が設定されると共に、制御用温度Tc1,Tc2が高いほど小さくなる傾向に設定されるモータMG1およびMG2のトルク制限値Tm1lim,Tm2limを用いてモータMG1およびMG2のトルク出力が制限される。また、ハイブリッド自動車10では、エンジン22の温度としての冷却水温Tswが所定温度Tref未満であるときにモータMG1によるクランキングを伴ってエンジン22が始動される。そして、冷却水温Tswが所定温度Tref以上である状態でハイブリッド自動車10の走行が可能となった以降、および冷却水温Tswが所定温度Tref未満である状態でシステムメインリレーSMRがオンされた以降には、なまし処理済温度Tnにレートリミット処理を施したレートリミット処理済温度Trlが制御用温度Tc1,Tc2として設定される。これにより、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref以上である状態でハイブリッド自動車10の走行が可能となりモータMG1および/またはモータMG2からのトルク出力を伴ってハイブリッド自動車10を走行させるときや、冷却水温Tswが所定温度Tref未満である状態でシステムメインリレーSMRがオンされた後にモータMG1によるクランキングを伴ってエンジン22を始動させるときに、ノイズ等の影響により温度センサ45および/または温度センサ46の検出値が連続的に高い値を示したとしても制御用温度Tc1,Tc2が急増するのを抑制することができるので、モータMG1および/またはモータMG2のトルク出力が不必要に制限されるのを抑制することが可能となる。
また、実施例のハイブリッド自動車10では、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10の走行が可能となるまでの間、および冷却水温Tswが所定温度Tref未満であると共にシステムメインリレーSMRがオンされるまでの間には、なまし処理済温度Tn自体が制御用温度Tcとして設定される。これにより、エンジン22の冷却水温Tswが所定温度Tref以上であると共にハイブリッド自動車10の走行が可能となるまでの間や、冷却水温Tswが所定温度Tref未満であると共にシステムメインリレーSMRがオンされるまでの間に、レートリミット処理により制御用温度Tcの上昇が抑えられてしまうのを抑制して制御用温度Tc1,Tc2をモータMG1およびMG2の実際のモータ温度T1,T2に早期に追従させることができる。従って、ハイブリッド自動車10の走行が可能となった後や、システムメインリレーSMRがオンされた後には、より適正な制御用温度Tc1,Tc2に基づいてモータMG1,MG2のトルク制限を実行することが可能となる。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業に利用可能である。
10 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、23 温度センサ、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、45,46 温度センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU52)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU70)、72 電源用電子制御ユニット(電源ECU)、80 パワースイッチ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキスイッチ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ、SMR システムメインリレー。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能であると共に該内燃機関をクランキング可能な第1電動機と、少なくとも走行用の動力を出力可能な第2電動機と、運転者による車両のシステム起動の指示に応じてオンされるリレーを介して前記第1および第2電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記第1電動機の温度を検出する第1温度センサと、前記第2電動機の温度を検出する第2温度センサと、前記検出された前記第1および第2電動機の温度のそれぞれに予め定められた時定数を用いたなまし処理を施してなまし処理済温度を設定するなまし処理済温度設定手段と、該なまし処理済温度に基づいて第1および第2電動機の制御用温度を設定する制御用温度設定手段と、該制御用温度が高いほど小さくなる傾向に前記第1および第2電動機のトルク制限値を設定するトルク制限値設定手段と、前記設定されたトルク制限値による前記第1および第2電動機のトルク出力の制限を伴って走行に要求される駆動力に基づくトルクが得られるように前記内燃機関と前記第1および第2電動機とを制御すると共に、前記内燃機関の温度が所定温度未満であるときには前記第1電動機によるクランキングを伴って該内燃機関が始動されるように前記内燃機関と前記第1および第2電動機とを制御する制御手段とを備えたハイブリッド自動車であって、
    前記制御用温度設定手段は、前記内燃機関の温度が前記所定温度以上である状態で車両走行が可能となった以降、および前記内燃機関の温度が前記所定温度未満である状態で前記リレーがオンされた以降には、前記なまし処理済温度にレートリミット処理を施したレートリミット処理済温度を前記制御用温度として設定すると共に、前記内燃機関の温度が前記所定温度以上であると共に車両走行が可能となるまでの間、および前記内燃機関の温度が前記所定温度未満であると共に前記リレーがオンされるまでの間は、前記なまし処理済温度を前記制御用温度として設定することを特徴とするハイブリッド自動車。
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