JP5505180B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿搬送装置に関し、特に、ローラを回転させて原稿を搬送する原稿搬送装置に関する。
従来から、ファクシミリ装置、複写機、スキャナ装置等に適用される原稿搬送装置において、原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ分離し、原稿搬送路に沿って画像読取部に搬送した後、画像の読取が終了した原稿を排紙トレイに排出する機構が採用されている。このような原稿搬送装置において、原稿トレイに載置された原稿は、ピックアップローラによって上記原稿搬送路へと繰り出される。
このような原稿搬送装置では、ピックアップローラは、原稿の繰り出しを行なわないときには、次の原稿が原稿トレイに載置される際の妨げとならないように、退避位置で保持される。ピックアップローラを退避位置で保持するための機構については、種々開示がなされている。たとえば、特許文献1(特開2002−249246号公報)では、ピックアップローラがトルクリミッタで保持される構成が開示されている。具体的には、ピックアップローラ(繰り出しローラ)は、ブラケットによって軸支され、給紙ローラに連動して回転駆動され、そして、ブラケットが回動することにより待機位置に移動する。ブラケットは、駆動軸によって回動自在に支持される。そして、待機位置へと移動したピックアップローラは、駆動軸に与えられるトルクリミッタの保持トルクによって、次の給紙動作が行なわれるまで待機位置で保持される。
特開2002−249246号公報
特許文献1に開示されたような機構では、トルクリミッタによりピックアップローラが待機位置に保持されるため、ピックアップローラの給紙位置から退避位置への移動時や、退避位置から給紙位置への移動時、さらには、給紙動作中において、トルクリミッタのトルクが駆動負荷としてモータにかかり、モータのサイズがアップすることにより装置の小型化の妨げとなったり、消費電力が増加したりするなどの課題を生じていた。
一方、トルクリミッタによる退避位置での保持を行なわない場合、ピックアップローラが退避位置で保持されていることを検出する必要が生じ、当該検出のために専用のセンサを搭載すれば、装置のコストを上昇させるという新たな課題が生じる。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、原稿搬送装置において、モータのサイズアップおよび消費電力の増加、ならびに、当該装置のコストアップを回避しつつ、ピックアップローラが退避位置に保持されているか否かを検出することである。
本発明の原稿搬送装置は、トレイを備え、トレイに積載された原稿を搬送する原稿搬送装置であって、トレイ上の原稿に当接することにより、トレイから原稿を繰り出すピックアップローラと、ピックアップローラを駆動させる駆動手段と、駆動手段の動力をピック
アップローラに伝達するための駆動軸と、駆動軸を、駆動手段に連結される状態と、駆動手段との連結を解除する状態との間で切替える切替手段と、駆動軸が駆動手段との連結を解除されているときに、ピックアップローラをトレイ上の原稿に対する退避位置で保持するための保持手段と、トレイ上の原稿の有無を検出する検出手段とを備え、検出手段は、トレイ上に原稿が存在するときに第1の状態にあり、トレイ上に原稿が存在しないときに第2の状態にある、レバー部材を含み、レバー部材は、退避位置からピックアップローラがトレイ上の原稿と当接する給紙位置へと変位する期間中、一時的に第の状態をとり、検出手段は、切替手段が駆動軸と駆動手段との連結を解除する状態にあるときに、レバーが一定期間だけの状態をとったことを検出したことを条件として、ピックアップローラが退避位置から外れたことを検出する。
また、本発明の原稿搬送装置は、ピックアップローラを退避位置へ移動させる移動手段をさらに備え、移動手段は、検出手段によってピックアップローラが退避位置から外れたことが検出された場合に、ピックアップローラを退避位置へと移動させることが好ましい。
また、本発明の原稿搬送装置は、原稿搬送装置の外郭を開閉可能に覆うケースと、ケースの開閉を検知するための検知手段とをさらに備え、移動手段は、検知手段によってケースが閉状態にあると検知されたことを条件として、ピックアップローラを退避位置へと移動させることが好ましい。
また、本発明の原稿搬送装置では、移動手段は、一定時間内に所定回数以上ピックアップローラを退避位置へと移動させた場合には、当該一定期間内にはそれ以上ピックアップローラの退避位置への移動を行なわないことが好ましい。
本発明によれば、トレイ上の原稿の有無を検出する検出手段を用いて、ピックアップローラが退避位置から外れたことを検出することができる。
これにより、トルクリミッタによってピックアップローラを保持することなく、かつ、専用のセンサを追加することなく、ピックアップローラが退避位置を外れたことを検出することができる。
(A)は、本発明の実施の形態に従う複写機1について説明する概略図であり、(B)は、本発明の実施の形態に従う原稿搬送装置100の断面図である。 図1の給紙ローラおよびその駆動部の構成を説明するための拡大図である。 図1の支持部材近傍の構成を説明するための拡大図である。 図1の給紙トレイ上の原稿の有無を検出する機構を説明するための図である。 図1の給紙トレイ上の原稿の有無を検出する機構を説明するための図である。 図1の給紙トレイ上の原稿の有無を検出する機構を説明するための図である。 図1の原稿搬送装置の制御ブロック図である。 図1の原稿搬送装置のCPUが、ピックアップローラが退避位置から外れたことを検出するために実行する処理のフローチャートである。 原稿搬送装置の変形例1において実行される処理のフローチャートである。 原稿搬送装置の変形例1の各要素の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 原稿搬送装置の変形例2において実行される処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
図1(A)は、本発明の実施の形態に従う複写機1について説明する概略図である。
図1(A)を参照して、本発明の実施の形態に従う複写機1は、原稿搬送装置100と、これに連結された画像形成装置200とを含む。画像形成装置200は、原稿面の画像を読取り、一旦メモリに記憶して、必要により各種の画像編集処理をした後、周知の電子写真方式によって記録用紙上に画像を形成し、排出部からコピー済み用紙を1枚ずつ排出する、いわゆるデジタル複写機と称されるものである。
複写機1では、画像形成装置200の上部に、原稿搬送装置100が搭載されている。この原稿搬送装置100は、給紙トレイ14上にセットされた1枚または複数枚の原稿を1枚ずつ搬送し、画像形成装置200が有するイメージリーダ部20によって画像を読込ませ、画像読取終了後に当該原稿を排紙トレイ16上に排出して積載する。なお、両面原稿の場合は、原稿搬送装置100は、表面と裏面の双方の画像をイメージリーダ部20を通過するように搬送した後、排紙トレイ16上に排出する。これらの原稿搬送制御は、原稿搬送制御部15において行なわれる。
画像形成装置200は、制御部22および画像形成部24を有する。原稿搬送装置100または手置きなどにより図示しないプラテンガラス上にセットされた原稿は、イメージリーダ部20によってその画像を読取られ、デジタルデータに変換されて制御部22のメモリに格納される。画像形成部24は、制御部22のメモリから画像データを読出して、給紙部18から供給される記録用紙Pに対して、画像の印刷処理を実行し、当該印刷処理後の記録用紙を、排出する。
図1(B)は、本発明の実施の形態に従う原稿搬送装置100の断面図である。
図1(B)を参照して、原稿搬送装置100は、その外郭をカバー102に覆われ、内部に複数の搬送ローラを含む種々の部材が設けられている。なお、カバー102は、原稿搬送装置100の外郭を開閉可能に覆うべく、ドア102Aを有する。ドア102Aは、軸102Xを軸として、両矢印A10方向に回動可能に構成されている。
原稿搬送装置100は、搬送すべき原稿122の束の最上部の原稿122に当接し、原稿搬送装置100の内部に搬送するピックアップローラ104と、原稿122を1枚ずつに分離する分離ローラ106および給紙ローラ105と、1枚に分離された原稿122を搬送するとともに原稿の斜行を補正するレジストローラ110と、レジストローラ110により送られた原稿122をプラテンガラス210上の読取位置212に搬送する読取前ローラ115および読取前ローラ115と対をなす読取加圧ローラ116と、読取位置通過後の原稿122を排出トレイに搬送する読取後ローラ120および読取後ローラ120と対をなす搬送加圧ローラ121とを有している。読取加圧ローラ116と、読取前ローラ115とが原稿122を挟む圧力は、加圧ばね114により発生しているものとする。
原稿搬送装置100は、給紙トレイ14上の原稿の有無を検出するセンサ160を備えている。センサ160は、レバー162を含む。本実施の形態では、センサ160によって、給紙トレイ14上の原稿の有無の他に、退避位置にあるべきピックアップローラ104が当該退避位置から外れていないかどうかを検出する。これらの検出の詳細については、後述する。
本実施の形態の原稿搬送装置100では、ピックアップローラ104は、給紙トレイ14上の原稿122を搬送経路へ繰り出す場合には、図1(B)において実線で示される載置に位置する。一方、ピックアップローラ104は、原稿の繰り出しを行なわないときは、図1(B)において破線104Aで示されるように、退避位置に位置する。ピックアップローラ104が退避位置で保持される機構については、後述する。
図2は、給紙ローラ105およびその駆動部の構成を説明するための拡大図である。
図2を参照して、給紙ローラ105は、駆動軸131上に設けられている。給紙ローラ105の両側には、1対の支持部材142,143が設けられている。支持部材142,143は、駆動軸131に、回転自在に軸支されている。
ピックアップローラ104は、その軸部(ピックアップローラ軸137)を、回転可能に、1対の保持部材132,133に保持されている。駆動軸131上のプーリ134とピックアップローラ軸137上のプーリ138は、タイミングベルト135によって連結されている。そして、ピックアップローラ104は、タイミングベルト135によって、駆動軸131の回転に連動して回転するように構成されている。
図2に示された各ローラの駆動源として、給紙モータ203が設けられている。プーリ136と、タイミングベルト139と、ギヤ列140とによって、給紙モータ203の駆動力は、減速されながら、駆動軸131に伝達される。
ギヤ列140の中の1つのギヤには、電磁クラッチ205(図7参照)が備えられている。電磁クラッチ205がONされたときは、給紙モータ203の駆動力が駆動軸131に伝達される。電磁クラッチ205がOFFされたときは、給紙モータ203の駆動力の駆動軸131への伝達が解除される。
電磁クラッチ205は、給紙ローラ105およびピックアップローラ104を回転させて原稿を給紙するときは、ON状態とされる。そして、これらのとき以外は、通常、電磁クラッチ205は、OFF状態とされる。電磁クラッチ205がOFF状態とされると、駆動軸131の回転もフリーの状態となる。駆動軸131の回転がフリーの状態となると、ピックアップローラ104を保持するものがない場合、ピックアップローラ104は、自重で、給紙位置に下がる。ピックアップローラ104が給紙位置に下がると、給紙トレイ14に原稿をセットするときに、当該ピックアップローラ104が邪魔になることになる。
本実施の形態の原稿搬送装置100では、支持部材142,143の側面に、突起部142A,143Aが設けられている。突起部142A,143Aが、板ばねによって構成される保持部材132,133で保持されることにより、ピックアップローラ104および支持部材142,143を退避位置で退避させておくことができる。
図3は、支持部材142,143近傍の構成を説明するための拡大図である。
図3を参照して、支持部材142,143が駆動軸131上に軸支されている部分には、トルクリミッタ152,153が設けられている。トルクリミッタ152,153と駆動軸131とは、平衡ピン(図示略)によって係合されている。
駆動軸131が原稿を給紙する方向に回転すると、ピックアップローラ104には、トルクリミッタ152,153によって、原稿を押さえつける方向に一定のモーメントが与えられる。これにより、原稿が搬送経路へ給紙される。
ピックアップローラ104および支持部材142,143が退避位置に移動する場合、駆動軸131は、図3の矢印A1方向に回転する。駆動軸131がこのように回転することで、ピックアップローラ104が保持部材132,133に保持される退避位置まで移動する。これにより、ピックアップローラ104が退避位置で保持される。
また、ピックアップローラ104および支持部材142,143が退避位置から給紙位置に移動する場合には、駆動軸131は、図3の矢印A2方向に回転する。駆動軸131が矢印A2方向に回転することにより、ピックアップローラ104は給紙位置まで移動する。そして、トルクリミッタ152,153により一定の圧接力がかけられることにより、ピックアップローラ104は用紙の給紙が可能となる。
図4〜図6は、給紙トレイ14上の原稿の有無を検出する機構を説明するための図である。
原稿搬送装置100では、ピックアップローラ軸137の近傍であって、2つのピックアップローラ104の間に、レバー162が設けられている。レバー162の先端は、検出センサ161の投光部161Aと受光部161Bの間に位置している。図5は、ピックアップローラ104が退避位置に位置している状態を示している。
ピックアップローラ104が、図5に示されたような退避位置から、給紙位置へと変位する場合、ピックアップローラ軸137は、矢印A3レバー162の円R1で囲まれた部分に当接する。ピックアップローラ軸137が円R1で囲まれた部分に当接すると、レバー162は、軸160Aを軸として矢印A4に示した方向に回転する。これにより、一時的に、投光部161Aが発した光が、受光部161Bで受光される。
ピックアップローラ104が、図5に示された状態から、給紙位置まで移動すると、レバー162は、軸160Aを軸として矢印A4と反対方向に回転し、図5に示された状態に戻る。これにより、レバー162の先端は、再度、投光部161Aと受光部161Bの間に位置するようになる。これにより、投光部161Aから発せられた光は、レバー162の先端によって遮られて、受光部161Bには到達しない。
ピックアップローラ104が退避位置から給紙位置へ移動する際の、ピックアップローラ軸137とレバー162の変位の流れを、図6の(A)〜(D)を参照して、説明する。
図6を参照して、(A)は、ピックアップローラ104が退避位置に位置するときのピックアップローラ軸137およびレバー162の位置を示している。ピックアップローラ104が退避位置を外れ、給紙位置へ移動する際、ピックアップローラ軸137は、(B)に示すようにレバー162に当接することにより、当該レバー162を回転させる。なお、レバー162の(B)に示された状態は、給紙トレイ14上に原稿122が存在するときの状態に相当する。
ピックアップローラ104がさらに給紙位置に近づくことによりピックアップローラ軸137が下方へ移動する状態が、(C)に示されている。
(D)は、ピックアップローラ104が給紙位置まで移動したときの、ピックアップローラ軸137の位置を示す。この状態では、レバー162は、ピックアップローラ軸137との当接が解除されることにより、(A)に示した状態へと戻っている。これにより、レバー162の先端が投光部161Aと受光部161Bの間に位置している。
図7は、原稿搬送装置100の制御ブロック図である。
図7を参照して、原稿搬送装置100は、当該原稿搬送装置100の動作を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)を含む。CPU201は、メモリ201Aに記憶されたプログラムを実行することにより、原稿搬送装置100を本明細書に記載された態様で動作させる。
CPU201には、センサ260の検出出力が入力される。
原稿搬送装置100は、さらに、レジストローラ110のローラを回転させるためのモータ207と、レジストローラ110のレジスト位置での固定およびその解除を切換えるレジストクラッチ209を含む。また、原稿搬送装置100は、給紙モータ203、電磁クラッチ205、搬送モータ207、レジストクラッチ209のそれぞれを駆動するためのモータ駆動回路202、クラッチ駆動回路204、モータ駆動回路206、クラッチ駆動回路208を含む。
原稿搬送装置100は、さらに、給紙トレイ14上の原稿の長さを検出するためのセンサ500,501,502を含む。これらの検出出力は、CPU201に入力される。
また、原稿搬送装置100は、搬送経路上の原稿の位置を検出するためのセンサ210,211,212,213を含む。これらの検出出力は、CPU201に入力される。
また、原稿搬送装置100は、ドア102Aの開閉を検出するセンサ214を備えている。
原稿搬送装置100のCPU201は、イメージリーダ部20と通信可能に構成されている。
イメージリーダ部20は、当該イメージリーダ部20を全体的に制御するCPU221と、原稿の画像を読取るCCD(Charge Coupled Devices)等の受光素子を移動させるためのモータ223と、モータ223を駆動するためのモータ駆動回路222と、上記受光素子を含む画像読取部225と、当該画像読取部225が読取った画像を適宜処理する画像処理部224とを含む。
原稿搬送装置100のCPU201は、イメージリーダ部20のCPU221と通信可能に構成されている。
以上説明した本実施の形態の原稿搬送装置100では、図6の(A)〜(D)を主に参照して説明したように、給紙トレイ14上の原稿の有無を検出するセンサ160の検出出力を用いて、ピックアップローラ104が退避位置から外れたことを検出することができる。
具体的には、駆動軸131が図3の矢印A1方向に回転されることにより、ピックアップローラ104を退避位置で保持する状態としてから、駆動軸131を図3の矢印A2方向に回転させる前に、センサ160において受光部161Bが受光した場合に、図6の(A)〜(D)に示すようなピックアップローラ軸137の変位が生じたとして、ピックアップローラ104が退避位置から外れたと判断される。
なお、図6の(A)〜(D)に示したように、ピックアップローラ軸137が退避位置から給紙位置へと変位する場合には、受光部161Bでは、図6の(E)に示されるように、一定期間TAだけ、受光することになる。なお、図6の(E)では、受光部161Bが受光していない状態が「OFF」で示され、受光している状態が「ON」で示されている。そして、図6の(B)および(C)に示された、ピックアップローラ軸137との当接により回転してレバー162の先端が投光部161Aと受光部161Bの間に位置しない期間が、期間TAに対向している。
図8は、原稿搬送装置100のCPU201が、ピックアップローラ104が退避位置から外れたことを検出するために実行する処理のフローチャートである。
図8を参照して、CPU201は、一定の条件が成立すると、ステップS10で、原稿搬送装置10をスタンバイモードに設定して、ステップS12へ処理を進める。なお、一定の条件とは、たとえば、複写機1において、特定の期間画像形成等の指示が入力されないことが挙げられる。また、CPU201は、ステップS10において、ピックアップローラ104を退避位置で保持するための処理(駆動軸131を図3の矢印A1方向に回転するようモータ駆動回路202を制御)する。
ステップS12では、CPU201は、センサ260の検出出力のチェックを開始して、ステップS14へ処理を進める。
ステップS14では、CPU201は、センサ260の出力において、所定の脱落パターンが検出されたか否かを判断し、検出されたと判断するとステップS16へ処理を進める。
ここで、脱落パターンとは、図6の(E)に線L1で示したようなパターンである。具体的には、所定期間のみ、給紙トレイ14上に原稿が存在するときに相当する信号が検出されるパターンである。なお、ステップS14では、給紙トレイ14上に原稿が存在する場合に対応する信号が検出された期間が、図6の(E)の期間TAに対してある程度短い期間からある程度長い期間の幅の中に含まれていれば、上記した脱落パターンに対応する出力が検出されたと判断してもよい。
ステップS16では、CPU201は、ピックアップローラ104を退避位置で保持するための処理を実行して、ステップS12へ処理を戻す。ピックアップローラ104を退避位置で保持するための処理とは、たとえば、駆動軸131を図3の矢印A1方向に回転するよう、モータ駆動回路202を制御することが挙げられる。
図8に示された処理は、原稿搬送装置100においてスタンバイモードが解除される条件が成立するまで、継続される。
なお、CPU201は、原稿搬送装置100のスタンバイモードが解除されたときに、駆動軸131を図3の矢印A2方向に回転させて、ピックアップローラ104を給紙位置に戻すよう制御してもよい。
(変形例1)
以上説明した本実施の形態の原稿搬送装置100では、原稿の搬送をしない期間(ピックアップローラ104が退避位置に位置される状態にあるべきとき)に、給紙トレイ14上の原稿の有無を検出するセンサ260の検出出力において、所定の脱落パターンが検出された場合には、ピックアップローラ104が退避位置から外れたとして、再度ピックアップローラ104を退避位置に位置させるための処理(ステップS16)が実行される。
なお、センサ260の検出出力が脱落パターンとなったか否かの判断は、カバー102(ドア102A)が開状態とされているときには、実行されなくてもよい。
このような変形例では、図8を参照して説明した処理は、図9のフローチャートのように変更される。
図9を参照して、本変形例では、CPU201は、ステップS10で原稿搬送装置100をスタンバイモードにした後、ステップS11で、ドアが開状態であるか否かを判断する。そして、開状態であると判断すると、ステップS10へ処理を戻す。一方、ドア102Aが閉じられていると判断すると、ステップS12へ処理を進める。
なお、ドア102Aが開状態であるか閉状態であるかは、センサ214の検出出力に基づいて判断される。
図10は、本変形例の原稿搬送装置の各要素の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図10では、原稿搬送装置100における原稿搬送動作の有無を示す線L11と、センサ260の受光部161Bにおける受光の有無を示す線L12と、ドア102A(カバー102)の開閉状態を示す線L13と、ピックアップローラ104を退避位置まで上昇させる制御のON/OFF状態を示す線L14とが示されている。
図10では、まず時刻T10からT12まで、原稿の搬送動作が実行されていることが示されている(線L11)。これにより、線L12は、時刻T11まで、給紙トレイ14上に原稿が存在していたことを示している(線L12)。
時刻T12で、原稿搬送装置100がスタンバイモードへと移行すると(線L11で「待機中」)、センサ260の出力において上記した脱落パターンが検出されたか否かのチェックが開始される。
図10の例では、時刻T13からT14まで、受光部161Bが受光した信号が出力されている。これは、上記した脱落パターンに合致したものとする。これに応じて、時刻T14から、ピックアップローラの上昇制御が開始される(線L14)。
図10において、だ円Rで示されるように、センサ260の出力が、給紙トレイ14上に原稿が存在しているときに相当する信号が出力されている。これは、ピックアップローラ104が、退避位置へと移動される際に、レバー162と当接することによって生じたものである。なお、ピックアップローラ104が退避位置へと移動する際には、図6の(D)から(A)に示すように、つまり、退避位置から給紙位置へと変位するのとは逆の態様で、ピックアップローラ軸137とレバー162とは変位する。
図10の例では、時刻T17からT20まで、カバー102(ドア102A)が開状態とされたことが検出されている(線L13)。このことからこの期間中である、時刻T18からT19まで、上記した脱落パターンに合致する信号がセンサ260から出力されているが(線L12)、ドア102Aが開状態である期間であるため、ステップS12以降の処理が行なわれず(図9のステップS11でYES判断時)行なわれない。
(変形例2)
本実施の形態の原稿搬送装置100では、さらに、一定時間内に所定回数以上ピックアップローラの上昇制御が実行された場合には、エラー表示を行ない、それ以上、ピックアップローラ104の上昇制御を行なわないよう構成することもできる。
このような変形例では、図8のフローチャートは、図11に示すように変更される。
図11は、原稿搬送装置の変形例2において実行される処理のフローチャートである。
図11を参照して、本変形例では、ステップS16で、ピックアップローラ104を退避位置へと移動させる処理を実行した後、処理がステップS17へ進められる。
ステップS17では、CPU201は、上記した上昇制御を実行した回数のカウンタのカウント値nを1カウントアップし、また、タイマTのカウント値を1カウントアップして、ステップS18へ処理を進める。
ステップS18では、CPU201は、タイマTのカウントを開始して、ステップS19へ処理を進める。
ステップS19では、CPU201は、タイマのカウント値がyに達したか否かを判断し、まだ達していないと判断するとステップS20へ処理を進める。
ステップS20では、CPU201は、上昇回数のカウント値nがyに達したか否かを判断し、まだ達していないと判断するとステップS14へ処理を戻す。
一方、ステップS20において、上昇回数nがXに達したと判断すると、CPU201は、ステップS21へ処理を進める。
ステップS21では、CPU201は、ピックアップローラ104の動作の不良を報知して、処理を終了させる。なお、当該動作不良の報知は、たとえば、原稿搬送装置にランプ等を設け、当該ランプを点灯させることにより実現される。
なお、ステップS19でタイマTのカウント値がまだyに達していないと判断すると、処理は、ステップS10へ戻される。
本変形例では、タイマTのカウント値は、ステップS10でスタンバイモードに設定されるたびに、リセットされる。なお、このようにリセットされるまでは、タイマTのカウント動作は継続される。
以上説明した本変形例では、ピックアップローラの上昇制御が実行されると、タイマTのカウントが開始される。そして、タイマTのカウント動作が開始されてから時間yが経過するまでに、X回以上ピックアップローラの上昇制御が実行されると、それ以上は、ピックアップローラ104の上昇制御(ステップS16)を実行するための処理(ステップS12〜S14)を実行することなく、ピックアップローラ104の動作不良が報知される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 原稿搬送装置、14 給紙トレイ、104 ピックアップローラ、105 給紙ローラ、131 駆動軸。

Claims (4)

  1. トレイを備え、前記トレイに積載された原稿を搬送する原稿搬送装置であって、
    前記トレイ上の原稿に当接することにより、前記トレイから原稿を繰り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラを駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段の動力を前記ピックアップローラに伝達するための駆動軸と、
    前記駆動軸を、前記駆動手段に連結される状態と、前記駆動手段との連結を解除する状態との間で切替える切替手段と、
    前記駆動軸が前記駆動手段との連結を解除されているときに、前記ピックアップローラを前記トレイ上の原稿に対する退避位置で保持するための保持手段と、
    前記トレイ上の原稿の有無を検出する検出手段とを備え、
    前記検出手段は、前記トレイ上に原稿が存在するときに第1の状態にあり、前記トレイ上に原稿が存在しないときに第2の状態にある、レバー部材を含み、
    前記レバー部材は、前記退避位置から前記ピックアップローラが前記トレイ上の原稿と当接する給紙位置へと変位する期間中、一時的に前記第の状態をとり、
    前記検出手段は、前記切替手段が前記駆動軸と前記駆動手段との連結を解除する状態にあるときに、前記レバーが一定期間だけ前記第の状態をとったことを検出したことを条件として、前記ピックアップローラが前記退避位置から外れたことを検出する、原稿搬送装置。
  2. 前記ピックアップローラを前記退避位置へ移動させる移動手段をさらに備え、
    前記移動手段は、前記検出手段によって前記ピックアップローラが前記退避位置から外れたことが検出された場合に、前記ピックアップローラを前記退避位置へと移動させる、請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記原稿搬送装置の外郭を開閉可能に覆うケースと、
    前記ケースの開閉を検知するための検知手段とをさらに備え、
    前記移動手段は、前記検知手段によって前記ケースが閉状態にあると検知されたことを条件として、前記ピックアップローラを前記退避位置へと移動させる、請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記移動手段は、一定時間内に所定回数以上前記ピックアップローラを前記退避位置へと移動させた場合には、当該一定期間内にはそれ以上前記ピックアップローラの前記退避位置への移動を行なわない、請求項2に記載の原稿搬送装置。
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