JP5499122B2 - 車両のドアサッシ用フック部材及び同フック部材を備えている車両用ドアのドアサッシ - Google Patents

車両のドアサッシ用フック部材及び同フック部材を備えている車両用ドアのドアサッシ Download PDF

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Description

本発明は、車両のドアサッシ用フック部材及び同フック部材を備えている車両用ドアのドアサッシの改良技術に関する。
近年、車両用サイドドアの窓ガラスから車室へ入る日光を遮るために、サイドドアにロールカーテンを設ける技術の開発が進められている。ロールカーテンを用いる際には、引き出したロールカーテンの先端をドアサッシに固定されているフック部材に掛ける(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1に示されるようなロールカーテンは、車両用ドアのドア本体の上縁近傍に巻き取られて収納されているカーテンを、車両用ドアのドアサッシに取付けられているフック部材に引掛ける構成とされている。
このようにして用いられるフック部材は、ドアサッシに対して堅固に取付けることが好ましく、そのためには、ビス止めをすることが考えられる。ここで、ドアサッシの構成には2通りある。第1の構成は、プレス成形された2枚の板材の両端同士を接合することによって閉断面とした、いわゆるプレスサッシの構成である。第2の構成は、1枚の板材をロール成形することによって閉断面とした、いわゆるロールサッシの構成である。
近年は、安価なロールサッシが多用されている。しかし、ロールサッシにフック部材をビス止めするには、閉断面状のロールサッシに後からビス孔を開ける必要がある。ロールサッシは閉断面状であるため、穴あけ作業の際に内部から押さえることができず、サッシが撓む。即ち、加工に難点がある。
ここで、ロールサッシにフック部材をミグ溶接をすることが考えられる。しかし、ミグ溶接をしただけでは、溶接ビードがフック部材から盛り上がることが考えられる。ドアの外観性を高めるには、盛り上がった溶接ビードをグラインダー等によって削り取ればよいが、グラインダーがロールサッシに接触することは防止したい。削り取り作業を容易に且つ確実に行えることが好ましい。
特許第3566549号公報
本発明は、外観性の高い車両のドアサッシ用フック部材の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、車両用ドアのドアサッシの表面に取付けられるドアサッシ用フック部材であって、前記ドアサッシの表面に重ねられる重ね面と、該重ね面の周縁を形成するように該重ね面から起立した周壁面とを有し、該周壁面のなかの少なくとも一部は、前記ドアサッシの表面に溶接材を用いて溶接することが可能な溶接施工面であり、前記周壁面には、前記溶接施工面に隣接した突出部が形成され、該突出部は、前記重ね面に沿って前記溶接施工面よりも外方へ突出している、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記突出部は、前記周壁面に沿って、前記溶接施工面の両側に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記溶接施工面は、前記周壁面に沿う方向の両端が、中央部よりも前記重ね面に沿って外方へ突出するように傾斜している、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記周壁面のなかの前記溶接施工面とは反対側の部位に設けられた延出部と、該延出部に設けられたフック部とを、有し、前記延出部は、前記溶接施工面とは反対側へ延びるとともに、前記重ね面が前記ドアサッシの表面に重ねられたときに該表面から離れる方向へ傾斜していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記フック部は、前記延出部から前記溶接施工面側へ向いていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載のフック部材を備えた車両用ドアのドアサッシであって、前記ドアサッシは、閉断面状のサッシ本体と、ドアガラス案内用のランチャンネルを支持するためのコ字状断面部とを含み、該コ字状断面部は、前記サッシ本体に設けられており、前記溶接施工面は、前記コ字状断面部の開口に隣接するように、前記ドアサッシの表面に位置し、且つ溶接されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、周壁面には、溶接施工面に隣接した突出部が形成され、突出部は、重ね面に沿って溶接施工面よりも外方へ突出している。ドアサッシ用フック部材は、ドアサッシに溶接材によって溶接される。通常、ドアサッシ用フック部材をドアサッシに溶接する際には、溶接施工面よりも高い位置まで溶接ビードが形成される。溶接施工面よりも高い位置に形成された溶接ビードは、グラインダー等によって削り取られる。削り取る際に、グラインダーを傾けようとした場合に、グラインダーが突出部の上面に接触する。即ち、突出部の上面によってグラインダーが傾くことを防止することができる。グラインダーが傾くことを防止することにより、溶接ビードを溶接施工面と同じ高さに揃えることができる。溶接施工面と同じ高さに揃えることにより、意匠性を高めることができる。
また、グラインダーが傾くことを防止することにより、グラインダーがドアサッシに接触することを防止することができる。グラインダーの接触痕がドアサッシの表面に残ることを防止することができる。
加えて、請求項1に係る発明では、ドアサッシの表面に溶接材を用いて溶接することが可能な溶接施工面が形成されている。即ち、ドアサッシ用フック部材は、溶接によってドアサッシに取付けられている。ドアサッシに取付孔を形成することなくドアサッシ用フック部材を取付けることができるため、ロール成形したドアサッシにもドアサッシ用フック部材を取付けることができる。即ち、ドアサッシの製造方法に拘わらず取付けることのできる車両のドアサッシ用フック部材ということができる。
なお、ロール成形により成形されたドアサッシは、プレス成形を経て形成されているドアサッシに比べて安価である。ドア本体上部の広い部位に使用されるドアサッシを安価にすることにより、車両用ドアの製造コストを安価にすることができる。
請求項2に係る発明では、突出部は、周壁面に沿って、溶接施工面の両側に配置されている。突出部が溶接施工面の両側に設けられるので、より確実にグラインダーのドアサッシへの接触を防止することができる。
請求項3に係る発明では、溶接施工面は、周壁面に沿う方向の両端が、中央部よりも重ね面に沿って外方へ突出するように傾斜している。即ち、溶接施工面は、両端が中央部を中心として異なる方向に向かって突出している。ドアサッシ用フック部材がドアサッシからはく離する方向に外力が加わることがある。この外力は、ドアサッシにドアサッシ用フック部材を接合させている溶接ビードにも加わる。溶接施工面の両端が中央部を中心として異なる方向に向かって突出していることにより、溶接ビードも両端が中央部を中心として異なる方向に向かって突出している。溶接ビードが異なる方向に向かって突出していることにより、溶接ビードをはく離させる方向に加わる力は、溶接ビード内において相殺される。相殺されることにより、溶接ビードに加わる負荷を軽減することができる。このことにより、ドアサッシ用フック部材のドアサッシからのはく離を抑制することができる。
加えて、溶接施工面を、周壁面に沿う方向の両端が中央部よりも重ね面に沿って外方へ突出するように傾斜させることにより、突出部よりも外方に溶接材が流れ出ることを防止することができる。
請求項4に係る発明では、延出部は、溶接施工面とは反対側へ延びるとともに、重ね面がドアサッシの表面に重ねられたときに表面から離れる方向へ傾斜している。延出部が溶接施工面とは反対側へ延びるとともに、ドアサッシの表面から離れる方向へ傾斜していることにより、溶接ビードをグラインダーによって削る際に、グラインダーに対して延出部が干渉することを防止することができる。干渉を防止することにより、ドアサッシ用フック部材の取付け作業を容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、フック部は、延出部から溶接施工面側へ向いている。溶接施工面側へ向いていることにより、フック部を溶接施工面と上下方向において重ねて配置することができる。重ねて配置することにより、ドア幅方向におけるドアサッシ用フック部材全体のサイズをコンパクトにできる。
請求項6に係る発明では、溶接施工面は、サッシ本体に設けられているコ字状断面部の開口に隣接するように、ドアサッシの表面に位置し、且つ溶接されている。ドアサッシのコ字状断面部の開口に隣接させることにより、溶接施工面を比較的広いスペースに近付けることができる。溶接施工面を広いスペースに近付けることにより、溶接施工面の溶接やグラインダーによる溶接ビードの削り取り作業を容易に行うことができる。
本発明によるドアサッシ用フック部材が取付けられた車両用ドアのドアサッシを車室側から見た図である。 図1の2−2線断面図である。 図1に示されたドアサッシ用フック部材の分解斜視図である。 図2に示されたドアサッシ用フック部材から第1カバー体、第2カバー体及びねじを外した状態を説明する図である。 図4の5矢視図である。 図4の6矢視図である。 図6の7−7線断面図である。 図1に示されたドアサッシにフック部材本体を溶接する際の作用を説明する図である。 比較例によるフック部材本体の問題点について説明する図である。 図1に示された実施例によるフック部材本体の効果について説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。
また、図中Frは前、Rrは後、Inは車室側、Outは車外側、Upは上、Dwは下を示している。
実施例によるドアサッシ用フック部材が搭載されている車両用ドアの構造について、図1に基づき説明する。
図1に示された車両用ドア10は、車体後部右側のドアを車内側から見た状態を表している。車両用ドア10は、車体後部に形成された開口に対して開閉可能に取付けられているドア本体11と、このドア本体11の上部に形成されているドアサッシ20と、これらのドアサッシ20及びドア本体11によって囲われた窓開口部14を2分している補助的なサッシ15(以下、補助サッシ15という。)と、この補助サッシ15の前部に上下動可能に取付けられているガラス製の可動窓パネル16と、補助サッシ15の後部に固定されているガラス製の固定窓パネル17とからなる。
ドア本体11には、ロールカーテン30が巻き取られた状態において収納されている。ロールカーテン30は、車外からの日を遮るために用いられる、巻き取り式のカーテンである。また、ドア本体11の前部には、乗員が車両用ドア10をスイングさせるための把手18及び乗員がロックを解除するためのレバー19が取付けられている。
ドアサッシ20は、ドア本体11の上縁と共に略5角形を描く金属製の窓枠であり、可動窓パネル16の前方において上下方向に延びている前部サッシ21と、この前部サッシ21の上端から後方に向かって補助サッシ15の上部まで延びている前上部サッシ22と、この前上部サッシ22の後端から固定窓パネル17の上縁に沿って下がり勾配に延びている後上部サッシ23と、この後上部サッシ23の後端から下前方に向かって延びている後部サッシ24とからなる。
前上部サッシ22の下面には、ロールカーテン30を係止するためのドアサッシ用フック部材40,40が接合されている。次図以降において、前側のドアサッシ用フック部材40(以下、「フック部材40」という。)を例に、詳細を説明する。なお、後側のドアサッシ用フック部材40も、前側のフック部材40と同じ構成であり、説明を割愛する。
図2に示されるように、前上部サッシ22は、1枚の鋼板が折り曲げて閉断面状に形成されているロール成形品である。前上部サッシ22は、閉断面状のサッシ本体51と、このサッシ本体51に隣接して形成されコ字状に開口しているコ字状断面部52とからなる。コ字状断面部52には、ランチャンネル60が支持される。ランチャンネル60は、可動窓パネル(図1、符号16)の縁を固定するための部品である。
図3も合わせて参照し、フック部材40は、断面視略L字状を呈しサッシ本体51に溶接されているフック部材本体70と、このフック部材本体70の表面側に取付けられフック部材本体70の表面側を覆う第1カバー体80と、フック部材本体70の裏面側に取付けられフック部材本体70の裏面側を覆う第2カバー体44とからなる。金属製のフック部材本体70を、共に樹脂製の第1カバー体80及び第2カバー体44によって挟み込む構成としている。フック部材40は、溶接ビードBを介して、前上部サッシ22に接合されている。
フック部材本体70と第1カバー体80とは、ねじ45によって締結されている。第2カバー体44は、第1カバー体80に取付けられている。第2カバー体44の第1カバー体80への取付けは、例えば、第2カバー体44に爪を設け、第1カバー体80に爪が嵌合する穴を形成しておき、爪を穴に係止することにより行う。
図4乃至図6に示されるように、フック部材本体70は、前上部サッシ22に沿って溶接されている接合部71と、この接合部71から延出されている延出部72とからなる。
接合部71は、前上部サッシ22の表面に重ねられる重ね面73と、この重ね面73の周縁を形成するように重ね面73から起立している周壁面74とからなる。周壁面74の一部は、前上部サッシ22の表面に溶接されている溶接施工面74aである。この溶接施工面74aの両端から、重ね面73に沿って外方へ突出する突出部74b,74bが形成されている。
延出部72は、接合部71の溶接施工面74aとは逆の端部から延出され、溶接施工面74aから離れるようにして斜めに立上げられている。延出部72の先端部近傍にはねじ(図3、符号45)を通すための穴75が開けられている。図7も参照して、延出部72と接合部71との境界の部位且つ幅方向中央の位置にフック部材ビード76が形成されている。フック部材ビード76が形成されることにより、フック部材本体70の強度が高められている。溶接施工面74aは、コ字状断面部52の開口に隣接するように、前上部サッシ22の表面に位置している。
ドアサッシ20のコ字状断面部52の開口に隣接させることにより、溶接施工面74aを比較的広いスペースに近付けることができる。溶接施工面74aを広いスペースに近付けることにより、溶接施工面74aの溶接やグラインダーによる溶接ビードの削り取り作業を容易に行うことができる。詳細については、後述する。
溶接施工面74aは、フック部材本体70を上部から見た状態において(図6参照)、円弧形状に形成されている。即ち、溶接施工面74aは、周壁面74に沿う方向の両端が、中央部よりも重ね面73に沿って外方へ突出するように傾斜している。
溶接施工面74aは、中央部を中心として両端が異なる方向に向かって突出している(延びている)。フック部材40がドアサッシ20からはく離する方向に外力が加わることがある(図4、矢印参照。)。この外力は、ドアサッシ20にドアサッシ用フック部材40を接合させている溶接ビードBにも加わる。溶接施工面74aの両端が中央部を中心として異なる方向に向かって突出していることにより、溶接ビードBも両端が中央部を中心として異なる方向に向かって突出している。溶接ビードBが異なる方向に向かって突出していることにより、溶接ビードBをはく離させる方向に加わる力の一部は、溶接ビードB内において相殺される。相殺されることにより、溶接ビードBに加わる負荷を軽減することができる。このことにより、フック部材40のドアサッシ20からのはく離を抑制することができる。
加えて、特に図6に示されるように、溶接施工面74aを、周壁面74に沿う方向の両端が中央部よりも重ね面に沿って外方へ突出するように傾斜させることにより、突出部74bよりも外方に溶接材が流れ出ることを防止することができる(溶接ビードB参照)。
図2及び図3に戻り、フック部材本体70の表面を覆っている第1カバー体80には、ロールカーテン30(係止物30)が掛けられるフック部81と、ねじ45が螺合される雌ねじ穴82とが形成されている。フック部81は、延出部72に対応する位置においてコ字状断面部52側に形成されている。
第1カバー体80は、フック部材本体70よりもわずかに大きい。即ち、第1カバー体80のうち、フック部材本体70の周壁面74に対応した部位の先端部83は、フック部材本体70の周壁面74の先端よりも突出している。また、第1カバー体80のうち、フック部材本体70の延出部72に対応した部位の先端部84は、フック部材本体70の延出部72の先端よりも突出している。金属製のフック部材本体70を樹脂製の第1カバー体80によって覆う。フック部材本体70を視認し難くすることにより、フック部材40の外観性を高めることができる。
延出部72から溶接施工面74a側へ形成されている第1カバー体80のフック部81は、略長円形状を呈し、フック部材本体70から離れる方向に向かって一部が開口している。フック部材40がドアサッシ20に取付けられた状態において、フック部81の開口は、ロールカーテン30が係止される部位に対して斜め上方に形成されている。即ち、真上を避けて形成されている。加えて、長円形状のフック部81は、鉛直軸に対して開口側に傾けて形成されている。
ロールカーテン30の上方を避けて開口を形成することにより、ロールカーテン30が振動等により誤ってフック部81から外れるのを抑制する。一方、ロールカーテン30を取り外す際には、長円形状のフック部81が開口に向けて傾けられていることにより、フック部81がガイドの役割を果たし、ロールカーテン30を容易に外すことができる。車外側に向かってフック部81が形成されており、車内側からフック部81が視認できないフック部材40において、このような構成を採用することは特に有益である。
フック部81が溶接施工面74a側へ向いていることにより、フック部81を溶接施工面74aと上下方向において重ねて配置することができる。重ねて配置することにより、ドア幅方向におけるドアサッシ用フック部材40全体のサイズをコンパクトにできる。
図8以降において、フック部材40をドアサッシ20に取付ける手順を説明する。
図8(a)に示されるように、まず、フック部材本体70をドアサッシ20に溶接する。溶接は、溶接トーチTを用いて行う。溶接方法には、ミグ(MIG)溶接や、マグ(MAG)溶接のような溶接ビードBが形成される溶接方法が採用される。
図8(b)に示されるように、溶接後は、通常溶接ビードBが溶接施工面74aよりも高い位置まで盛り上がっている。溶接ビードBが盛り上がっている状態のまま第1カバー体(図2、符号80)を取付けようとすると、溶接ビードBの盛り上がっている部分によって第1カバー体が浮き上がり、見映えが悪化する。このため、溶接ビードBの盛り上がっている部分を溶接施工面74aと同じ高さまで削り取る必要がある。
図9には、比較例による溶接ビードの削り取り作業が示されている。図9(a)に示されるように、溶接ビードの削り取りは、グラインダーG等の機器を用いて行う。このとき、図9(a)のb−b線断面図である図9(b)に示されるように、グラインダーGが傾く場合がある。図9(b)のc部拡大図である図9(c)に示されるように、グラインダーGが傾けられることにより、溶接ビードBを必要以上に削り取ってしまう。また、グラインダーGが傾けられることにより、グラインダーGがドアサッシ120に接触する虞がある。
溶接ビードBを必要以上に削り取ることにより、フック部材本体170のドアサッシ120への接合強度が弱まる。また、グラインダーGがドアサッシ120に接触した場合には、グラインダーGの接触痕がドアサッシ120の表面に残ることがある。接触痕がドアサッシ120の表面に残ることにより、ドアサッシ120の見映えが低下する。
図10には、実施例による溶接ビードの削り取り作業が示されている。図10(a)に示されるように、実施例においても比較例と同様グラインダーG等の機器によって溶接ビードを削り取る。実施例によるフック部材本体70は、重ね面に沿って溶接施工面74aよりも外方へ突出している突出部74bが形成されている。
このことにより、図10(a)のb−b線断面図である図10(b)に示されるように、グラインダーGを傾けようとした場合に、グラインダーGが突出部74bの上面に接触する。即ち、突出部74bの上面によってグラインダーGが傾くことを防止することができる。
図10(a)のc−c線断面図である図10(c)に示されるように、グラインダーGが傾くことを防止することにより、溶接ビードBを溶接施工面74aと同じ高さに揃えることができる。溶接施工面74aと同じ高さに揃えることにより、意匠性を高めることができる。
また、グラインダーGが傾くことを防止することにより、グラインダーGがドアサッシ20に接触することを防止することができる。グラインダーGの接触痕がドアサッシ20の表面に残ることを防止することができる。
図2も合わせて参照し、ドアサッシ用フック部材40は、溶接によってドアサッシ20に取付けられている。ドアサッシ20に取付孔を形成することなくドアサッシ用フック部材40を取付けることができるため、ロール成形したドアサッシ20にもドアサッシ用フック部材40を取付けることができる。即ち、ドアサッシ20の製造方法に拘わらず取付けることのできる車両のドアサッシ用フック部材40ということができる。
なお、ロール成形により成形されたドアサッシ20は、プレス成形を経て形成されているドアサッシに比べて安価である。ドア本体(図1、符号11)上部の広い部位に使用されるドアサッシ20を安価にすることにより、車両用ドア(図1、符号10)の製造コストを安価にすることができる。
延出部72は、溶接施工面74aとは反対側へ延びるとともに、重ね面73がドアサッシ20の表面に重ねられたときに表面から離れる方向へ傾斜している。延出部72が溶接施工面74aとは反対側へ延びるとともに、ドアサッシ20の表面から離れる方向へ傾斜していることにより、溶接ビードBをグラインダーGによって削る際に、グラインダーGに対して延出部72が干渉することを防止することができる。干渉を防止することにより、ドアサッシ用フック部材40の取付け作業を容易に行うことができる。
加えて、溶接施工面74aは、サッシ本体51に設けられているコ字状断面部52の開口に隣接するように、ドアサッシ20の表面に位置し、且つ溶接されている。ドアサッシ20のコ字状断面部52の開口に隣接させることにより、溶接施工面74aを比較的広いスペースに近付けることができる。溶接施工面74aを広いスペースに近付けることにより、グラインダーGによる溶接ビードBの削り取り作業を容易に行うことができる。
尚、本発明によるフック部材は、ロールカーテンの固定用フックを例に説明したが、荷物を掛けるためのフック等、他の目的に使用されるものにも採用することができる。即ち、フック部材に掛けられる係止物は、これらの物に限られず、任意の物を選択することができる。
本発明のドアサッシ用フック部材は、車両の後部ドアに取付けるのに好適である。
10…車両用ドア、20…ドアサッシ、40…ドアサッシ用フック部材、51…サッシ本体、52…コ字状断面部、60…ランチャンネル、72…延出部、73…重ね面、74…周壁面、74a…溶接施工面、74b…突出部、81…フック部。

Claims (6)

  1. 車両用ドアのドアサッシの表面に取付けられるドアサッシ用フック部材であって、
    前記ドアサッシの表面に重ねられる重ね面と、該重ね面の周縁を形成するように該重ね面から起立した周壁面とを有し、
    該周壁面のなかの少なくとも一部は、前記ドアサッシの表面に溶接材を用いて溶接することが可能な溶接施工面であり、
    前記周壁面には、前記溶接施工面に隣接した突出部が形成され、
    該突出部は、前記重ね面に沿って前記溶接施工面よりも外方へ突出している、ことを特徴とする車両のドアサッシ用フック部材。
  2. 前記突出部は、前記周壁面に沿って、前記溶接施工面の両側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両のドアサッシ用フック部材。
  3. 前記溶接施工面は、前記周壁面に沿う方向の両端が、中央部よりも前記重ね面に沿って外方へ突出するように傾斜している、ことを特徴とする請求項2記載の車両のドアサッシ用フック部材。
  4. 前記周壁面のなかの前記溶接施工面とは反対側の部位に設けられた延出部と、該延出部に設けられたフック部とを、有し、
    前記延出部は、前記溶接施工面とは反対側へ延びるとともに、前記重ね面が前記ドアサッシの表面に重ねられたときに該表面から離れる方向へ傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両のドアサッシ用フック部材。
  5. 前記フック部は、前記延出部から前記溶接施工面側へ向いていることを特徴とする請求項4記載の車両のドアサッシ用フック部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載のフック部材を備えた車両用ドアのドアサッシであって、
    前記ドアサッシは、閉断面状のサッシ本体と、ドアガラス案内用のランチャンネルを支持するためのコ字状断面部とを含み、
    該コ字状断面部は、前記サッシ本体に設けられており、
    前記溶接施工面は、前記コ字状断面部の開口に隣接するように、前記ドアサッシの表面に位置し、且つ溶接されていることを特徴とするフック部材を備えた車両用ドアのドアサッシ。
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