JP5497673B2 - 樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
脂肪酸金属塩(C)が、炭素数4〜24の脂肪酸と、オールレッド(A.L.Allred)とロコウ(E.G.Rochow)による電気陰性度が1.5以上である金属との塩であり、
エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)が、酢酸ビニル単位のけん化度20%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(D1)及び/又は酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D2)を含み、
前記樹脂組成物中の、ポリオレフィン(A)の含有量が80〜99.9質量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)の含有量が0.1〜20質量%、脂肪酸金属塩(C)の含有量が0.02〜2質量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)の含有量が0.1〜20質量%、ハイドロタルサイト(G)の含有量が0.05〜2質量%であり、かつ
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)と、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(D1)及び酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D2)の合計量との質量比[B/(D1+D2)]が1〜25であることを特徴とする樹脂組成物を提供することによって解決される。
mxAly(OH)2x+3y−2z(b)z・aH2O
(mはMg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Pb、Snの1つ以上を表わし、bはCO3またはHPO4を表わし、x、y、zは正数であり、aは0または正数であり、2x+3y−2z>0である)
で示される複塩であるハイドロタルサイト(G)を好適なものとして挙げることができる。
Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O
Mg8Al2(OH)20CO3・5H2O
Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O
Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H2O
Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O
Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O
Zn6Al2(OH)16CO3・4H2O
Mg3ZnAl2(OH)12CO3・2.7H2O
Mg6Zn2Al2(OH)20CO3・1.6H2O
Mg5Zn1.7Al3.3(OH)20(CO3)1.65・4.5H2O
3層 c/ad/b
4層 a/c/ad/b
5層 c/ad/b/ad/c、a/ad/b/ad/c
6層 a/c/ad/b/ad/a、c/a/ad/b/ad/a、c/a/ad/b/ad/c、a/c/ad/b/ad/c
7層 a/c/ad/b/ad/c/a
A−1:ポリプロピレン[密度0.90g/cm3、メルトインデックス1.4g/10分(ASTM−D1238、230℃、2160g荷重)]、日本ポリプロ株式会社製、「ノバテックPP EA7A」
B−1:エチレン含有量32モル%、酢酸ビニル含有量68モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体のけん化物。けん化度99.7モル%、含水フェノール中30℃における極限粘度1.1dL/g、密度1.15g/cm3、メルトインデックス1.6g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)。
C−1:ステアリン酸亜鉛(C17H35COO)2Zn
C−2:ステアリン酸鉛(C17H35COO)2Pb
C−3:ベヘン酸亜鉛(C21H43COO)2Zn
C−4:ステアリン酸カルシウム(C17H35COO)2Ca
C−5:モンタン酸亜鉛(C27H55COO)2Zn
D−1:エチレン含有量89モル%、酢酸ビニル含有量11モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体のけん化物。けん化度97モル%、メルトインデックス5.1g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)
D−2:エチレン含有量89モル%、酢酸ビニル含有量11モル%の酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体。メルトインデックス16.0g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)、無水マレイン酸変性量0.2mmol/g
[未変性EVAc(D3)]
D−3:エチレン含有量93モル%、酢酸ビニル含有量7モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体。メルトインデックス2.5g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)、三井デュポンポリケミカル株式会社製、「エバフレックスEV460」
[酸変性EVAc(D2)と未変性EVAc(D3)の混合樹脂]
D−4:エチレン含有量93モル%、酢酸ビニル含有量7モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(メルトインデックス2.5g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)、三井デュポンポリケミカル株式会社製、「エバフレックスEV460」)と、エチレン含有量89モル%、酢酸ビニル含有量11モル%の酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(メルトインデックス16.0g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)、無水マレイン酸変性量0.2mmol/g)を85:15でドライブレンドした混合樹脂。エチレン含有量91.8モル%、酢酸ビニル含有量8.2モル%
ハイドロタルサイト:協和化学工業株式会社製、「ZHT−4A」
LDPE:密度0.92g/cm3、メルトインデックス1.2g/10分(ASTM−D1238、190℃、2160g荷重)、宇部丸善ポリエチレン株式会社製、「UBEC535」
接着性樹脂:密度0.90g/cm3、メルトインデックス3.2g/10分(ASTM−D1238、230℃、2160g荷重)、三菱化学株式会社製、「モディックAP P604V」(ポリプロピレン用銘柄)
酸化防止剤:ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、チバスペシャリティーケミカルズ社製、「イルガノックス1010」
JIS規格K2501に基づいて、酸変性EVAc(D2)の酸価から酸変性量(mmol/g)を算出した。混合樹脂の酸変性量は各成分の酸変性量を合計することにより算出した。
以下の方法にしたがって、マスターバッチ(MB1〜MB14)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/25/67.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した。得られた混合物を30mmφの同方向二軸押出機(日本製鋼所製、TEX−30N)を用いて200℃の押出温度で溶融混練した後ペレット化し、マスターバッチ(MB1)を得た。
脂肪酸金属塩(C)をC−1からC−2に変えたこと以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB2)を得た。
脂肪酸金属塩(C)をC−1からC−3に変えたこと以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB3)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=30/25/42.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB4)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、酸変性EVAc(D2)としてD−2、LDPE、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−2/LDPE/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/15/77.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB5)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、酸変性EVAc(D2)及び未変性EVAc(D3)の混合樹脂としてD−4、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−4/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/92.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB6)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、LDPE、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/LDPE/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/25/67.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB7)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/3/89.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB8)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=5/1.5/90.9/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB9)を得た。
脂肪酸金属塩(C)をC−1からC−4に変えたこと以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB10)を得た。
脂肪酸金属塩(C)をC−1からC−5に変えたこと以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB11)を得た。
脂肪酸金属塩(C)を配合せず、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=25/72.4/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB12)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてD−3、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=0.3/25/72.1/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB13)を得た。
脂肪酸金属塩(C)としてC−1、S−EVOH(D1)としてD−1、未変性EVAc(D3)としてE−1、ハイドロタルサイト、酸化防止剤を用い、C−1/D−1/D−3/ハイドロタルサイト/酸化防止剤=70/21.5/5.9/2.5/0.1の質量比になるようにドライブレンドで配合した以外はMB1と同様に実施し、マスターバッチ(MB14)を得た。
[回収物の製造]
最外層にポリオレフィン(A)としてA−1、最内層にEVOH(B)としてB−1、接着性樹脂層に三菱化学株式会社製「モディックAP P604V」を用い、フィードブロックダイにてポリオレフィン層/接着性樹脂層/EVOH層/接着性樹脂層/ポリオレフィン層=200μm/20μm/20μm/20μm/200μmの3種5層共押出を行い、多層フィルムを作成した。フィードブロックへのそれぞれの樹脂の供給は、ポリオレフィン層は32mmφ押出機、接着性樹脂層は25mmφ押出機、EVOH層は20mmφ押出機をそれぞれ使用し、また押出の温度は各樹脂とも220℃、ダイス部、フィードブロック部も220℃で行った。
回収物と脂肪酸金属塩(C)としてC−1を、回収物/C−1=100/0.15の質量比でドライブレンドし、10.3kgの混合物を25mmφの同方向二軸押出機(株式会社東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて押出温度220℃、吐出6kg/hで溶融混練した後ペレット化した。続いて得られたペレットを熱風乾燥機で80℃、1時間乾燥した後、再び25mmφの同方向二軸押出機(株式会社東洋精機製作所製、ラボプラストミル)を用いて押出温度220℃、吐出6kg/hで溶融混練した後ペレット化した。さらに上記方法と同様の乾燥、ペレット化を3回繰り返した。
上述のとおり計5回ペレット化した後、続けて0.5kgのLDPE(日本ポリエチレン株式会社製、「ノバテックLD LA320」)を投入し、ペレット化した。そしてLDPEが流れきった後に運転を止めて、スクリューを取り出し、スクリュー付着物を回収し、得られたスクリュー付着物の質量を秤量した。結果を表1に記載する。
5回ペレット化した後のペレットを熱風乾燥機で80℃、8時間乾燥した後、20mmφの一軸押出機(株式会社東洋精機製作所製、ラボプラストミル)に300mmのダイスを装着して厚さ60μmの単層フィルムを作成し、得られた単層フィルムの外観を以下のとおり評価した。結果を表1に記載する。
単層フィルムをA4サイズに切り出し、偏光膜を単層フィルムの両側に挟み、超高輝度面照射装置(電通産業株式会社製、DSK−17i−HF45W8−LC60K)を用いて、蛍光灯をフィルムに照射させることでフィルムの凹凸を目視で確認し、凹凸を以下の様に評価した。尚、上記方法で行なうことにより、凹凸は白黒の陰影で浮かび上がり、特に凹が白い箇所として確認できる。
AA:凹凸は見当たらず、さらに、Aと比較してフィルムを手で触ったときの感触が滑らかである。
A:凹凸が見当たらない。
B:凹凸が若干確認できる。
C:凹凸がはっきりと確認できる。
D:フィルムのところどころに穴があいている。
脂肪酸金属塩C−1の替わりにマスターバッチ(MB1)を用い、回収物/MB1=100/3の質量比でドライブレンドしたこと以外は、比較例6と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB2)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB3)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB4)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB5)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB6)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB7)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
実施例2において、回収物の製造の際に、多層フィルムの層の厚みをポリオレフィン層/接着性樹脂層/EVOH層/接着性樹脂層/ポリオレフィン層=200μm/20μm/100μm/20μm/200μmとしたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。なお、回収物の各成分の質量比は、ポリオレフィン(A−1)/エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B−1)/接着性樹脂=70.5/22.5/7.0であった。結果を表1にまとめて記載する。
実施例2において、回収物の製造の際に、多層フィルムの層の厚みをポリオレフィン層/接着性樹脂層/EVOH層/接着性樹脂層/ポリオレフィン層=200μm/20μm/40μm/20μm/200μmとし、さらにマスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB8)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
実施例2において、回収物の製造の際に、多層フィルムの層の厚みをポリオレフィン層/接着性樹脂層/EVOH層/接着性樹脂層/ポリオレフィン層=200μm/20μm/10μm/20μm/200μmとし、さらにマスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB9)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
[多層構造体の作成]
最外層にポリオレフィンとしてA−1、最外層の隣層に比較例6で作成したペレット、最内層にEVOH(B−1)、接着性樹脂層に接着性樹脂を用い、フィードブロックダイにてポリオレフィン層/樹脂組成物層/接着性樹脂層/EVOH層/接着性樹脂層/樹脂組成物層/ポリオレフィン層=50μm/150μm/40μm/40μm/40μm/150μm/50μmの4種7層共押出を行い、多層構造体を作成した。フィードブロックへのそれぞれの樹脂の供給は、ポリオレフィン層及び樹脂組成物層は32mmφ押出機、接着性樹脂層は25mmφ押出機、EVOH層は20mmφ押出機をそれぞれ使用し、また押出の温度は各樹脂とも220℃、ダイス部、フィードブロック部も220℃で行った。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB10)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB11)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB12)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB13)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
マスターバッチ(MB1)の替わりにマスターバッチ(MB14)を用いたこと以外は、実施例2と同様に繰り返しペレット化、製膜を行った。得られたスクリュー付着物の量と外観評価の結果を表1にまとめて記載する。
Claims (5)
- ポリオレフィン(A)、エチレン含有量20〜65モル%、酢酸ビニル単位のけん化度96%以上であるエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)、脂肪酸金属塩(C)、エチレン含有量68〜98モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)及びハイドロタルサイト(G)を含有する樹脂組成物であって、
脂肪酸金属塩(C)が、炭素数4〜24の脂肪酸と、オールレッド(A.L.Allred)とロコウ(E.G.Rochow)による電気陰性度が1.5以上である金属との塩であり、
エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)が、酢酸ビニル単位のけん化度20%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(D1)及び/又は酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D2)を含み、
前記樹脂組成物中の、ポリオレフィン(A)の含有量が80〜99.9質量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)の含有量が0.1〜20質量%、脂肪酸金属塩(C)の含有量が0.02〜2質量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)の含有量が0.1〜20質量%、ハイドロタルサイト(G)の含有量が0.05〜2質量%であり、かつ
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)と、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(D1)及び酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D2)の合計量との質量比[B/(D1+D2)]が1〜25であることを特徴とする樹脂組成物。 - さらに未変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D3)を含有し、未変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D3)と、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(D1)及び酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(D2)の合計量との質量比[D3/(D1+D2)]が0.1〜50である請求項1記載の樹脂組成物。
- 脂肪酸金属塩(C)が亜鉛塩又は鉛塩である請求項1又は2記載の樹脂組成物。
- ポリオレフィン(A)の層とエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(B)の層とを有する多層構造体の回収物と、
脂肪酸金属塩(C)、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/又はそのけん化物(D)及びハイドロタルサイト(G)を含有する回収助剤とを溶融混練する請求項1〜3のいずれか記載の樹脂組成物の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか記載の樹脂組成物からなる層を有する多層構造体。
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