JP5497235B1 - 免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮する免震装置を提供する。
【解決手段】中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レール2、2を平行配置に、かつ、上向きに突設した基台1と、中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レール12、12を平行配置に、かつ、前記基台1の上方でこの基台1と対向配置される被免震物載置用の架台と、一対の下部レール2、2に沿う二片の外側に各々レール面に転接するローラー32a乃至32cを回転可能に軸支し、一対の上部レール12、12に沿う他の二片の外側に各々レール面に転接するローラー42a乃至42cを回転可能に軸支したローラー支持軸枠体21とを有するもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、免震装置に関するものであり、詳しくは、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、装置自体の片揺れ防止機能を発揮することができる免震装置に関するものである。
従来、機械、設備、精密機器、美術彫刻物等の各種被免震物を地震動による損壊から防止するために各種の免震装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、支持体と被支持体間に介在して装着されて、前記支持体側に間隔をおいて平行に固設され振動域の中央部が最低部分をなす凹状の一対の下部レールと、前記下部レールに直交し前記被支持体H側に間隔をおいて平行に固設され振動域の中央部が最高部分をなす凹状の一対の上部レールと、前記各レールに各一対を組として装着され少なくとも片側にフランジが形成された8個の車輪及び該車輪を回動可能に軸支する車軸と、基準状態において前記各レールに囲繞された空間中央部に配設され平面視において直角に交差して十字形に延びた交差基部と該交差基部の先端側より軸芯が同一水平面上におかれて突設された4本の中心軸部とを有する結合部材6と、一対を間隔を保持して向合わせた支持材4組の車軸支持部とを包含し、前記支持材の中央部に前記中心軸部が回動可能に装着され、該支持材の両端部に前記車軸が該中心軸部の軸芯と平行して固着され、地震動により前記各車輪が前記各車軸回りに回動しつつ前記各レールに沿って転動し、前記車軸支持部は前記中心軸部軸芯回りに揺動可能とした構成からなる免震装置が提案されている。
しかし、この免震装置の場合、構成部品が多く複雑高価な構成であり、しかも、車輪を凹状のレール面に追従させるために、車軸支持部を中心軸部の軸芯回りに揺動可能な構成を採用しており、このため、地震動発生時において車軸支持部の中心軸部における軸芯回りの揺動による片揺れが発生するという問題を包含している。
特許第3233915号公報
本発明が解決しようとする問題点は、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造することができるような免震装置が存在しない点である。
本発明に係る免震装置は、中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、ローラー支持軸体が配置される支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支したローラー支持軸枠体と、を有し、前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、ローラー支持軸体が配置される支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支したローラー支持軸枠体と、を有し、前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことをもって、前記基台と架台との間隔を縮小できることによる薄型構造とするとともに、前記一対の下部レールの最低部分を中心とする対称形状により振り子の原理を応用した免震性能と、搭載荷重に比例した復帰機能と、各軸受による摩擦減衰機能と、前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力、前記各上部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力を利用したトリガー機能と、を発揮させるように構成したことにより、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造することができる免震装置を実現し、提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明と同様な構成で、かつ、前記各ローラーを3個ずつの構成とし、各3個ずつのローラーのうち中央のローラーのローラー径を大きく、両隣のローラーのローラー径を小さくした構成の基に、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造することができる免震装置を実現し、提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明と同様な構成で、かつ、前記各ローラーを3個ずつの構成とし、各3個ずつのローラーのローラー径を同一とした構成の基に、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造することができる免震装置を実現し、提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の免震装置を、複数個連結構成として、上述した場合と同様な効果を発揮し、かつ、搭載荷重の一層大きい被免震物の水平二次元免震を行うことができる免震装置を実現し、提供することができる。
図1は本発明の実施例1に係る免震装置の上部レールを断面状態で示す概略平面図である。 図2は本実施例1に係る免震装置の地震非発生時の状態を図1のA−A線断面として示す図である。 図3は本実施例1に係る免震装置の地震(X方向の地震動)発生時の状態を示す概略断面図である。 図4は本実施例1に係る免震装置の地震非発生時の状態を図1のB−B線断面として示す図である。 図5は本実施例1に係る免震装置の地震(Y方向の地震動)発生時の状態を示す概略断面図である。 図6は図1中の破線で示す部分の一部断面を含む拡大説明図で、かつ、図7のC−D−E−F線概略断面図である。 図7は本実施例1に係る免震装置におけるローラー支持軸枠体を図1の点線枠部に着目して示すX−X方向の概略側面図である。 図8は本実施例1に係る免震装置を単体構成で被免震物の免震を行う使用形態を示す概略平面図である。 図9は本実施例1に係る免震装置4個連結構成で被免震物の免震を行う使用形態を示す概略平面図である。 図10は本発明の実施例2に係る免震装置を示す概略断面図である。 図11は本発明の実施例3に係る免震装置を示す概略断面図である。
本発明は、搭載荷重に関係ない優れた免震性能、搭載荷重に比例した減衰機能、小さな地震動では免震装置の作動を防止するトリガー機能、地震終了時には元位置に復帰する復帰機能、更には、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造できるような免震装置を実現し提供するという目的を、中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、ローラー支持軸体が配置される支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支したローラー支持軸枠体と、を有し、前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことをもって、前記基台と架台との間隔を縮小できることによる薄型構造とするとともに、前記一対の下部レールの最低部分を中心とする対称形状により振り子の原理を応用した免震性能と、搭載荷重に比例した復帰機能と、各軸受による摩擦減衰機能と、前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力、前記各上部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力を利用したトリガー機能とを発揮させる構成により実現した。
以下、本発明の実施例に係る免震装置について、添付の図1乃至図11を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1乃至図9を参照して本発明の実施例1に係る免震装置51について説明する。
本実施例1に係る免震装置51は、図1乃至図7に示すように、レール面の中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レール2、2を平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される例えば平面視正方形状の基台1と、レール面の中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レール12、12を平行配置に、かつ、上向きで前記一対の下部レール2、2と直交する配置に突設し、前記基台1の上方でこの基台1と対向配置される例えば平面視正方形状で被免震物52を載置するための架台11と、対向配置される前記基台1と架台11との間で、前記一対の下部レール2、2、一対の上部レール12、12により囲まれる空間領域に配置されるローラー支持軸枠体21と、を有している。
前記下部レール2を配置した方向をX−X方向、上部レール12を配置した方向をY−Y方向として以下の説明を行う。
前記ローラー支持軸枠体21は、一対の下部レール2、2に沿う支持軸枠本体20の二つの片21a、21bの外側に各々前記各下部レール2、2のレール面に転接する片側3個ずつ合計6個のローラー群を回転可能に軸支し、また、一対の上部レール12、12に沿う他の二つの片21c、21dの外側に各々前記上部レール12、12のレール面に転接する片側3個ずつ合計6個のローラー群を回転可能に軸支している。
なお、前記支持軸枠本体20は、例えば平面視正方形状を呈しつつ例えば四角筒状に形成されている。
前記ローラー支持軸枠体21及び各ローラー群の構造について更に詳述する。
前記ローラー支持軸枠体21は、支持軸枠本体20を有し、この支持軸枠本体20には、この支持軸枠本体20内で前記下部レール2に添う方向に所定間隔で両端部にネジ部を有する3個のローラー支持軸体31a、31b、31cを配置し、3個のローラー支持軸体31a、31b、31cの一端側は各々片21aを貫通して外方に突出させ、また、他端側は各々片21bを貫通して外方に突出させている。
前記3個のローラー支持軸体31a、31b、31cは、中央位置にローラー支持軸体31aを配置し、このローラー支持軸体31aの両隣にローラー支持軸体31b、31cを配置する構成として以下の説明を行う。
そして、図示例の図2においては、各ローラー支持軸体31a、31b、31cにおける片21a、片21bの外側に突出させた部分には、例えば、図2に示すように、軸受33a、33b、33cを介して各々ローラー32a、32b、32cを片側3個ずつ合計6個構成で回転可能に軸支している。
また、中央位置のローラー支持軸体31aにより支持される中央の各ローラー32a、32aには、片21a、片21b側に位置する配置でフランジ32a1、32a1が設けられ、下部レール2との転接による走行安定性と片揺れ防止機能を確保するようにしている。
更に、前記各ローラー支持軸体31a、31b、31cは、各ローラー32a、32b、32cを貫通して更に外方に突出され、これらの突出部分には間隔保持板34が嵌装されるとともに、各ローラー支持軸体31a、31b、31cの突出端側には各々ワッシャー35を介在しつつナット36が螺着されて、前記各ローラー支持軸体31a、31b、31cの突出端を一体的に保持し各ローラー支持軸体31a、31b、31cを固着するように構成している。
更に、前記ローラー支持軸枠体21には、このローラー支持軸枠体21内で、前記上部レール12に添う方向に所定間隔で両端部にネジ部を有する3個のローラー支持軸体41a、41b、41cを配置し、3個のローラー支持軸体41a、41b、41cの一端側は各々片21cを貫通して外方に突出させて、また、他端側は各々片21dを貫通して外方に突出させている。
3個のローラー支持軸体41a、41b、41cは、中央位置にローラー支持軸体41aを配置し、このローラー支持軸体41aの両隣にローラー支持軸体41b、41cを配置する構成として以下の説明を行う。
そして、各ローラー支持軸体41a、41b、41cにおける片21c、片21dの外側に突出させた部分には、軸受43a、43b、43cを介して各々ローラー42a、42b、42cを片側3個ずつ合計6個構成で回転可能に軸支している。
また、中央位置のローラー支持軸体41aにより支持される中央の各ローラー42a、42aには、片21c、片21d側に位置する配置でフランジ42a1、42a1が設けられて、上部レール12との転接による走行安定性と片揺れ防止機能を確保するようにしている。
更に、前記各ローラー支持軸体41a、41b、41cは、各ローラー42a、42b、42cを貫通して更に外方に突出され、上述した場合と同様、これらの突出部分には間隔保持板44が嵌装されるとともに、各ローラー支持軸体41a、41b、41cの突出端側には各々ワッシャー45を介在しつつナット46が螺着されて、各ローラー支持軸体41a、41b、41cの突出端を一体的に保持し各ローラー支持軸体41a、41b、41cを固着するように構成している。
上述したローラー支持軸枠体21におけるローラー支持軸体31a、31b、31c及び3個のローラー支持軸体41a、41b、41cの配置関係は、図2に示すように、ローラー支持軸体31a、31b、31cが上段で、ローラー支持軸体41a、41b、41cが下段となるように配置されており、これにより、前記下部レール2と上部レール12との相対的な移動時における相互干渉を生じない範囲内において、下部レール2に沿う方向の各ローラー32a、32b、32cのローラー支持軸枠体21による軸支位置を架台11側に接近させ、上部レール12に沿う方向の各ローラー42a、42b、42cのローラー支持軸枠体21による軸支位置を基台1側に接近させて、基台1と架台11との間隔を縮小し、免震装置51全体としての薄型化を実現している。また、ローラー42aは、フランジ42a1を有している。
また、前記ローラー32a、32b、32cのローラー径については、図2に示すように、中央部のローラー32aのローラー径を大きく、その両側のローラー32b、32cのローラー径は同一で、かつ、前記ローラー32aの場合よりも小径としている。
次に、本発明の本実施例1に係る免震装置51の各種作用、効果について説明する。
(免震装置51の免震性能)
本実施例1に係る免震装置51によれば、下部レール2、上部レール12として各々既述したような凹状の形状を選択することで、振り子(単振動の等速円運動)の応用によってこの免震装置51の固有振動数を自由に設計できる。
すなわち、振り子の基本原理は、公知のように、固有振動数をf、周期をTとすると、固有振動数f=1/Tで表すことができる。
ここで、周期Tは下記数1で表すことができる。
Figure 0005497235
数1において、Lは等価振り子の長さ、gは重力加速度であり、これを免震装置51に適用した場合、搭載荷重P(被免震物52による荷重)に関係なく固有振動数f(周期T)が一定となり免震性能は極めて安定することになる。
これに対して、従来の免震装置によく用いられる滑り支承やリニアーガイド方式等を採用した場合、免震装置の地震時の動きは、直線運動のために、複数の引き戻しバネ等弾性部材を使用する必要があり、弾性部材の伸び縮みで固有振動数が変化し免震性能が安定せず、また、機構が複雑になってしまう。
(本実施例1の免震装置51の復帰機能)
本実施例1の免震装置51においては、レール面の中央部が最低部分をなしその両側を上昇傾斜面とした一対の下部レール2、2と、レール面の中央部が最高部分をなしその両側を下降傾斜面とした一対の上部レール12、12とを採用している。
したがて、地震動終了後において、前記下部レール2、2とローラー32a乃至32cとによって、図3に示すようにX方向に移動しずれた基台1と架台11との相対位置を図2に示す地震非発生時の位置にバネ等の引き戻す機構等を一切使用することなく自動的に復帰させることができる。
同様に、地震動終了後において、前記上部レール12、12とローラー42a乃至42cとによって、図5に示すようにY方向に移動しずれた基台1と架台11との相対位置を図4に示す地震非発生時の位置にバネ等の引き戻す機構等を一切使用することなく自動的に復帰させることができる。
この場合、復帰力は搭載荷重Pに比例するので、図2又は図4に示すように、下部レール2は一番低い所、上部レール12は一番高い所に、前記中央のローラー32a又はローラー42aが最も安定した位置となるように復帰することになる。
このことは、免震装置51において、次の地震(余震を含む)に対して全移動ストロークを完全に確保する上で重要な機能となる。
これに対して、従来の免震装置によく用いられる直線移動の支承では、複数の引き戻しバネ等の弾性部材が必ず必要であり、コストアップとなり、また搭載荷重Pによって弾性部材を替えなければ復帰できなくなってしまう。
(本実施例1の免震装置51の減衰機能)
本実施例1の免震装置51においては、前記軸受33a、33b、33c又は軸受43a、43b、43cの材質、機構等を選択し摩擦係数を適切に選定することにより、前記ローラー32a乃至32cとローラー支持軸体31a乃至31cとの間、又は、前記ローラー42a乃至42cとローラー支持軸体41a乃至41cとの間で発生する摩擦力を調整して、この摩擦力を減衰力として有効に利用することで水平変位を抑制し長周期の地震動に対しでも効果的に減衰機能を発揮させつつ免震作用を発揮させることができる。
これに対して、従来の免震装置によく用いられるオイルダンパー等は、機構が複雑で減衰力は搭載荷重Pに比例しないため、搭載荷重Pが変動すればオイルダンパー等を交換することが必要となってしまう。
(本実施例1の免震装置51のトリガー機能)
一般に、摩擦ダンパーにおいて、摩擦係数としては、静止摩擦係数と動摩擦係数があり、この場合、最大静止摩擦力(静止摩擦係数×搭載荷重)は動摩擦力(動摩擦係数×搭載荷重)より大きいことが知られている。
本実施例1の搭載荷重Pが作用する免震装置51においては、前記ローラー32a乃至32cとローラー支持軸体31a乃至31cとの間、又は、前記ローラー42a乃至42cとローラー支持軸体41a乃至41cとの間における最大静止摩擦力より大きな地震動(振動)が生じるまでこの免震装置51が作動しない。
最大静止摩擦力より大きな地震動が作用したら動摩擦力になり、この段階から免震装置51が作動するトリガー機能を発揮させることができる。
この場合、動摩擦力は速度によらず一定で最大動摩擦力は無いのでスムーズに免震装置51が作動することになる。
(本実施例1の免震装置51の薄型化、低コスト化)
本実施例1の免震装置51においては、多段積みレール構造でなく、上述したように、下部レール2に沿う方向の各ローラー32a、32b、32cのローラー支持軸枠体21による軸支位置を架台11側に接近させ、上部レール12に沿う方向の各ローラー42a、42b、42cのローラー支持軸枠体21による軸支位置を基台1側に接近させた構成としている。
これにより、免震装置51の薄型化を実現でき、更に、下部レール2に関係するX方向のローラー32a乃至32cが上位置、上部レール12に関係するY方向のローラー42a乃至42cが下位置になるように構成しているので、免震装置51自体の重心が下がり、超薄型化することができ地震動に対し安定してスムーズな免震性能を発揮させることができる。
また、ローラー支持軸体31a乃至31c、ローラー支持軸体41a乃至41cがX、Y段違いになるため、これらローラー支持軸体ローラー支持軸体31a乃至31c、ローラー支持軸体41a乃至41cの直交構造の製作が簡単で低コスト化を実現できる。
(本実施例1の免震装置51における下部レール2、上部レール12と搭載荷重Pとの関連)
地震非発生時状態では、図2に示すように、下部レール2の中央部付近において全ての下部のローラー32a乃至32cが下部のローラー32aを中央にして下部レール2のレール面に接触している(地震のない時は最も安定した状態で長期に保持される)。
しかし、下部レール2の中央部は高さが一番低く、断面係数が一番小さく構造的に弱い箇所である。この中央部において、1点集中荷重として中央のローラー32aのみで荷重を受ければ、下部レール2の高さ寸法を大きくすれば強度的に解決するが免震装置51の高さが増大し(高くなり)コスト高アップを余儀なくされる。
このため、本実施例1においては、下部レール2のレール面に転接するローラー数を増やし、下部レール2に1点集中荷重ではなく前記ロール32a乃至32cによる分散荷重を作用させる構造として、下部レール2の高さ寸法を低く抑え、この点からも低コスト化を実現している。
地震発生時状態では、長期応力(一般構造用鋼材SS400では、1600Kgf/cm)で、全て(片側3個ずつ)のローラー32a乃至32cが下部レール2と接触し搭載荷重Pを分散し長期的に安全な強度を確保するものである。
搭載荷重Pに対応して、下部レール2の高さと分散荷重を作用させるためのローラー数の決定は簡単に算出できる。
一方、地震発生時作動状態では、図3に示すように、下部レール2が地震動で移動(X−X方向に最大移動状態)し、ローラー32a乃至32cのうちの中央ローラー32aと右側のローラー32bとで搭載荷重Pを分散して受ける。
このような地震発生時状態では、短期応力(一般構造用鋼材SS400では2400Kgf/cm)で長期応力の1.5倍であり、かつ、各ローラー32a乃至32cが下部レール2上で移動するほど下部レール2の高さが高くなり断面係数が大きくなる。
ここで、一般的にレールの断面係数を考察すると、応力σは、断面係数をZ、曲げモーメントをMとすると、σ=M/Zで表すことができる。
矩形鋼材の断面係数Zは、板厚をb、高さをhとすると、関係式はZ=bh/6となり、断面係数Zは矩形鋼材の高さの二乗倍で増大する。
したがって、下部レール2の強度を上げるためには、板厚bを厚くするよりも、高さhを大きく(高く)するほうが有効な手段と言える。但し、この場合、免震装置51の高さが増大(高くなり)する。
次に、地震発生時においては、下部レール2に対して搭載荷重Pを作用させるローラー数は地震非発生時より減少する(図3に示すようにローラー32a乃至32cのうちのローラー32cは下部レール2と非接触状態となる)。
地震時は短期応力で、短期応力は長期応力の1.5倍であり、また、前記ローラー32a乃至32cのうちのローラー32a、32bが下部レール2のレール面の高い位置に移動し、このときの断面係数が増大していることから、強度的に安定した免震装置51を実現することができる。
以上の説明では、前記下部レール2と、前記ローラー32a乃至32cとの関連について主に説明したが、前記上部レール12と、前記ローラー42a乃至42cとの関連についても基本的に同様である。
すなわち、地震非発生時状態では、図4に示すように、上部レール12の中央部付近において全てのローラー42a乃至42cがローラー42aを中央にして上部レール12のレール面に接触している(地震のない時は最も安定した状態で長期に保持される)。
一方、地震発生時状態では、図5に示すように、上部レール12が地震動で移動(Y−Y方向に最大移動状態)し、ローラー42a乃至42cのうちの中央のローラー42aと図5において下側のローラー42bとで搭載荷重Pを分散して受ける。
このような上部レール12と、ローラー42a乃至42cとの関連により、Y−Y方向の地震動に関して、上述した場合と同様な作用、効果を発揮させることができる。
本実施例1の免震装置51によれば、X−X方向、Y−Y方向いずれの方向の地震動が入力しても、X方向の各ローラー32a乃至32c、Y方向の各ローラー42a乃至42cが、各々下部レール2、上部レール12のレール面に転接しつつ回転することで架台11は略静止状態を維持しつつ被免震物52に対する優れた免震機能を発揮させることができる。
(本実施例1の免震装置51の片揺れ防止機能)
本実施例1の免震装置51によれば、X方向の各ローラー32aのフランジ32a1、Y方向の各ローラー42aのフランジ42a1が、各々前記一対の下部レール2、一対の上部レール12のレール側面の内側で各々転接しつつ回転すること、複数の各ローラーがレール面に各々転接しつつ回転すること、また、図9に示すように、免震装置51を4連結する構成とすることで、免震装置51自体の片揺れ(ヨーイング)の発生をほぼ防止することが可能となる。
図8は本実施例1に係る免震装置51の単体構成を示し、図9は本実施例1に係る免震装置51を例えば4個連結構成した状態の使用形態を示すものである。
以上説明した本実施例1によれば、搭載荷重Pに関係ない優れた免震性能、地震終了時の元位置に復帰する復帰機能、搭載荷重Pに比例した減衰機能、小さな地震動では作動を防止するトリガー機能、地震動発生時の装置自体の片揺れ防止機能を発揮し得るとともに、簡略構造でありながら薄型でコンパクトに構成でき、メンテナンスも不要で安価に製造することができる免震装置51を実現し提供することができる。
(実施例2)
次に、図10を参照して本発明の実施例2に係る免震装置51Aについて説明する。
本実施例2に係る免震装置51Aは、実施例1に係る免震装置51の場合と構成は略同様であるが、X方向の各ローラー32a乃至32cの各ローラー径、Y方向の各ローラー42a乃至42cの各ローラー径をいずれも同一径としたものである。
本実施例2に係る免震装置51Aによっても、実施例1に係る免震装置51の場合と同様な作用、効果を発揮させることができる。
(実施例3)
次に、図11を参照して本発明の実施例2に係る免震装置51Bについて説明する。
本実施例3に係る免震装置51Bは、実施例1に係る免震装置51の場合と構成は略同様であるが、X方向の各ローラー32a乃至32cに加えて更に2個のローラー32d、32eを付加しローラー5連構成とし、また、Y方向の各ローラー42a乃至42cに加えて、更に2個のローラー42d、42eを付加しローラー5連構成としたことが特徴である。
本実施例3に係る免震装置51Bによれば、実施例1に係る免震装置51の場合と同様な作用、効果を発揮させることができるとともに、X方向、Y方向のローラー数を増加したことにより、搭載荷重Pをより分散することができ、一層安全な強度を確保した免震装置51Bを提供することができる。
X方向、Y方向のローラー数やローラーの径は、上述した場合の他、更に多数のローラーの連設構成とすることができ、特に限定するものではない。本発明においては、X方向、Y方向のローラー数やローラーの径、そして、連結する免震装置51の個数を自在に変えて実施できることは勿論である。
本発明は、各種機械、設備、精密機器、美術彫刻物等のような各種被免震物用の水平二次元免震用として広範に利用できる。
1 基台
2 下部レール
11 架台
12 上部レール
20 支持軸枠本体
21 ローラー支持軸枠体
21a 片
21b 片
21c 片
21d 片
31a ローラー支持軸体
31b ローラー支持軸体
31c ローラー支持軸体
32a ローラー
32a1 フランジ
32b ローラー
32c ローラー
32d ローラー
32e ローラー
33a、33b、33c 軸受
34 間隔保持板
35 ワッシャー
36 ナット
41a ローラー支持軸体
41b ローラー支持軸体
41c ローラー支持軸体
42a ローラー
42a1 フランジ
42b ローラー
42c ローラー
42d ローラー
42e ローラー
43a、43b、43c 軸受
44 間隔保持板
45 ワッシャー
46 ナット
51 免震装置
51A 免震装置
51B 免震装置
52 被免震物
P 搭載荷重

Claims (4)

  1. 中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、
    中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、
    ローラー支持軸体が配置される支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた複数のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する複数のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支したローラー支持軸枠体と、
    を有し、
    前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことをもって、前記基台と架台との間隔を縮小できることによる薄型構造とするとともに、
    前記一対の下部レールの最低部分を中心とする対称形状により振り子の原理を応用した免震性能と、搭載荷重に比例した復帰機能と、各軸受による摩擦減衰機能と、前記各下部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力、前記各上部レールのレール面に転接する複数のローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力を利用したトリガー機能と、を発揮させるように構成したこと、
    を特徴とする免震装置。
  2. 中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、
    中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、
    支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた3個のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する3個のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた3個のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する3個のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、前記各3個ずつのローラーのうち中央におけるローラーのローラー径を大きく、両隣のローラーのローラー径を小さくしたローラー支持軸枠体と、
    を有し、
    前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことをもって、前記基台と架台との間隔を縮小できることによる薄型構造とするとともに、
    前記一対の下部レールの最低部分を中心とする対称形状により振り子の原理を応用した免震性能及び搭載荷重に比例した復帰機能と、各軸受による摩擦減衰機能と、前記各下部レールのレール面に転接する前記各ローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力、前記各上部レールのレール面に転接する前記各ローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力を利用したトリガー機能とを発揮させ、前記各3個ずつの各ローラーにより搭載荷重を分散荷重として受けるように構成したこと、
    を特徴とする免震装置。
  3. 中央部が最低部分をなしその両側を対称形状の上昇傾斜面とした一対の下部レールを平行配置に、かつ、上向きに突設した床面等に設置される基台と、
    中央部が最高部分をなしその両側を対称形状の下降傾斜面とした一対の上部レールを平行配置に、かつ、下向きで前記一対の下部レールと直交する配置に突設し、前記基台の上方でこの基台と対向配置される被免震物載置用の架台と、
    支持軸枠本体を具備し、前記対向配置される前記基台と架台との間で、前記一対の下部レール、一対の上部レールにより囲まれる空間領域に支持軸枠本体を配置するとともに、一対の下部レールに沿う二片の外側において支持軸枠本体を前記二片と直交する方向に貫通させた3個のローラー支持軸体の各端部に各々前記各下部レールのレール面に転接する3個のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、一対の上部レールに沿う他の二片の外側において支持軸枠本体を前記他の二片と直交する方向に貫通させた3個のローラー支持軸体の各端部に各々前記上部レールのレール面に転接する3個のローラーを、摩擦減衰機能を発揮する軸受を介して回転可能に軸支し、前記各3個ずつのローラーのローラー径を同一としたローラー支持軸枠体と、
    を有し、
    前記下部レールに沿う方向の各ローラーの前記二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで架台側に接近させ、かつ、前記上部レールに沿う方向における各ローラーの前記他の二片と直交する方向のローラー支持軸体による軸支位置を、前記下部レールと上部レールとの相互干渉を生じない範囲の距離まで基台側に接近させた配置とし、当該各軸支位置を、前記下部レールと上部レールとが相互干渉を生じない範囲の距離まで前記基台と架台とに夫々接近させた配置構成としたことをもって、前記基台と架台との間隔を縮小できることによる薄型構造とするとともに、
    前記一対の下部レールの最低部分を中心とする対称形状により振り子の原理を応用した免震性能及び搭載荷重に比例した復帰機能と、各軸受による摩擦減衰機能と、前記各下部レールのレール面に転接する前記各ローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力、前記各上部レールのレール面に転接する前記各ローラーと各ローラー支持軸体との間の最大静止摩擦力を利用したトリガー機能とを発揮させ、前記各3個ずつの各ローラーにより搭載荷重を分散荷重として受けるように構成したこと、
    を特徴とする免震装置。
  4. 前記基台、架台、ローラー支持軸枠体からなる免震装置を、複数個連結構成として被免震物の水平二次元免震を行うように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の免震装置。
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