JP5496096B2 - 無線端末測位システム、環境計測システム並びに設備管理システム - Google Patents

無線端末測位システム、環境計測システム並びに設備管理システム Download PDF

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Description

本発明は、無線端末の位置を算出する無線端末測位システムおよびその方法に関するものである。また、環境状態を計測する技術に関するものである。
センサネットワークシステムなどの主にビル設備や家庭内での利用を想定した小規模な無線ネットワークシステムにおいて、無線通信端末の位置を高精度に測位する技術が開発されている。
また、ビル設備や家庭内ではGPS(Global Positioning System)の信号を受信できないため、あらかじめ位置の分かっている基地局との間の電波の到達時間(TOA:Time of Arrival)、電波の到達時間差(TDOA:Time Difference of Arrival)、電波受信強度などを利用して、複数の端末間の距離や距離差を計測し、位置を推定するものが知られている。
また、上記は基地局の座標があらかじめ分かっていることが前提であったが、さらに基地局の座標を設定する手間を低減するため、『少なくとも(N+1)個の基地局(但し、N=1〜3)と測位サーバとを備え、前記少なくとも(N+1)個の基地局間の距離を計算し、前記各基地局の相対座標を求め、前記求められた相対座標を評価し、前記端末の位置を求める端末測位処理への切り替えを判断し、前記端末と前記基地局との間で送受信される無線信号の伝搬時間、及び前記求められた基地局間の相対座標を用いて、前記端末の位置を求める。』という技術が提案されている(特許文献1)。
一方、一般にビルや家庭を対象とした多数の端末を配置するような無線通信システムでは、電池等で駆動できるように出力が低く抑えられており、通信範囲は数m〜数10m程度に限られる。
そのため、例えばZigBee(登録商標)のように、直接電波の届かない通信端末に対して、中間にある通信端末がデータを中継することにより広い範囲での通信を可能にするマルチホップネットワーク技術が知られている。
また、近年、ビルや工場内では、空調・照明等の機器を適切に制御するために、各所にセンサを設置して、温度、湿度、照度などの環境状態を計測する環境計測システムが用いられる。例えば空調システムにおいては、空調室内機の給気口やリモートコントローラ等に設置された温度センサの計測値が設定された温度になるように、空調機が制御される。
さらに、それぞれの居住者の要求や空間の温度分布等に応じて、きめ細かく機器を制御したり、建築物のエネルギー性能を正確に評価したりするために、より多数の計測点で環境状態を計測することが必要とされている。
このように多数の計測点で環境状態の計測を行うためには、一般に、計測するセンサの個数を増やして、多くの場所にセンサを設置する必要がある。そのため、コストの増大、管理の複雑化といった課題がある。
上記のような環境計測に関連して、『プラント内における設備及び地域におけるプロセス値を測定するために、センサを自走式にして、多点において多数のプロセス値を得るようにしてプラント診断の精度・確度を上げると共に点検のバラツキ等を減少させる。』ことを目的とした技術として、『プラントを構成する設備或いはその所定地域のプロセス値を検出するセンサであって、このセンサには、設備或いは所定地域における所望の位置に移動してプロセス値を検出する駆動手段を備えたことである。』というものが提案されている(特許文献2)。
特開2007−248362号公報(要約) 特開2003−130695号公報(要約)
従来の方法では、このように広範囲に低出力の通信端末を多数設置し、直接通信できない端末へは中間で中継して通信するようなシステムにおいては、測位の基準となる基地局を、ネットワークシステムが設置されるエリアをカバーするように多数設置する必要があ。
また、上記特許文献1のように自動的に基地局間の相対位置を求める方法においても、基地局同士がすべて相互に通信できることが必要であり、ある基地局の通信範囲を超えるエリアの基地局の相対位置を決定することは困難であった。
また、上記特許文献2に記載の自走センサは、配管に沿って移動したり、あらかじめ敷設されたレール上を走行したりするものである。そのため、自走センサの移動位置を制御する際の参照となるレールなどのガイドをあらかじめ設置しておく必要があり、そのためのコストを要する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、基地局を固定的に設置することなく、設置された各通信端末同士で距離を測定することにより、各通信端末の位置を取得することのできる無線端末測位手法を得ることを目的とする。
また、少数のセンサ端末でコストをかけずに多数の計測点の環境状態を計測することのできる手法を提供することを目的とする。
本発明に係る無線端末測位システムは、1ないし複数の無線端末と前記無線端末の測位を管理する測位管理端末を有する無線端末測位システムであって、前記測位管理端末は、測位対象である被測位端末と位置が既知の測位基準端末を前記無線端末の中から選択する測位対象決定部と、前記被測位端末と前記測位基準端末の間の距離情報を要求する測位管理部と、前記被測位端末の位置を算出する位置計算部と、前記無線端末の無線信号が到達する隣接端末のリストを保持する記憶部と、を備え、前記無線端末は、当該無線端末の無線信号が到達する隣接端末との間の距離を計測する距離計測部と、前記距離計測部の計測結果を前記測位管理端末に送信する通信部と、を備え、前記測位管理部は、前記測位対象決定部が選択した前記被測位端末に対し、前記測位対象決定部が選択した前記測位基準端末との間の距離情報を要求し、前記位置計算部は、その距離情報と前記測位基準端末の位置情報を用いて前記被測位端末の位置を算出するものであり、前記測位対象決定部は、前記被測位端末と前記測位基準端末の選択を繰り返し行い、前記測位管理部は、その繰り返し毎に、前記被測位端末と前記測位基準端末との間の距離情報を要求し、前記記憶部は、前記無線端末の位置情報と、前記無線端末から前記隣接端末までの距離情報と、を格納し、 前記測位対象決定部は、位置が算出された無線端末を含む位置が既知の前記無線端末について、前記位置情報と前記距離情報に基づき前記位置情報の精度指標値を算出し、前記位置情報の精度指標値が最も高くなる組み合わせの無線端末を、前記測位基準端末として選択することを特徴とする。
また、本発明に係る環境計測システムは、計測対象空間の環境状態を計測する環境計測システムであって、前記計測対象空間に固定的に設置された固定センサ端末と、前記計測対象空間内を移動する移動センサ端末と、前記移動センサ端末の位置を計測する測位手段と、を有し、前記固定センサ端末は、自端末の設置場所周辺の環境状態を計測し、前記固定センサ端末と前記移動センサ端末は、前記移動センサ端末の位置を測位するための信号を無線通信で送信または受信し、前記測位手段は、その信号を用いて前記移動センサ端末の位置を測位し、前記移動センサ端末は、その測位の結果を用いて前記計測対象空間内における自端末の位置を把握しながら自端末の周辺の環境状態を計測するものであり、前記移動センサ端末は、前記計測対象空間内で環境状態を計測すべき計測点のリストを保持し、前記リストから次に環境状態を計測すべき計測点を選択し、その計測点と前記測位手段の測位の結果に基づく自端末の現在位置とから、自端末の移動量を決定してその計測点に移動して当該計測点の環境状態を計測するものである。
本発明に係る無線端末測位システムでは、被測位端末と測位基準端末を順次選択して距離情報を取得し、この距離情報に基づき無線端末の位置を算出する。
そのため、基地局を固定的に設置する必要がない。また、無線端末同士で順次距離を測定して距離情報を収集することにより、広範囲に設置された無線端末の位置を取得することができる。
また、本発明に係る環境計測システムにおいて、移動センサ端末は、自端末の位置を把握しながら計測対象空間内を移動して環境状態を計測する。これにより、少数の移動センサ端末のみで、多数の計測点の環境状態を移動しながら計測することができる。
また、固定センサ端末を位置検出の基準として利用することができるので、移動センサ端末の移動位置を制御するためのレールなどのガイドを敷設する必要がなく、コスト面で有利である。
実施の形態1に係る無線測位システムの構成図である。 実施の形態1に係る測位管理端末100の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る無線端末200の機能ブロック図である。 無線端末200の距離計測部220が距離計測を行う手順の説明図である。 測距データ要求パケット500の構成図である。 測距データ応答パケット600の構成図である。 端末情報記憶部150が格納する無線端末リスト700の構成図である。 実施の形態1に係る無線測位システムにおいて、各無線端末200の位置が順次決定される様子を示す概念図である。 実施の形態1に係る無線測位システムの全体動作シーケンスである。 図9のステップS901の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る無線端末200の機能ブロック図である。 無線端末200aが隣接端末データ要求パケット1300を受信したときの動作シーケンス図である。 隣接端末データ要求パケット1300の構成図である。 隣接端末データ応答パケット1400の構成図である。 実施の形態2における測位手順のフローチャートである。 実施の形態3に係る無線測位システムの構成図である。 移動無線端末300の機能ブロック図である。 実施の形態3に係る無線測位システムの全体動作シーケンスである。 (N+1)個以上の無線端末200の相対位置を求め、位置情報702に格納する手順を示すシーケンス図である。 実施の形態15に係る環境計測システムの構成図である。 固定センサ端末101の機能ブロック図である。 移動センサ端末2200の機能ブロック図である。 無線測位部2213が移動センサ端末2200と固定センサ端末2100の間の距離を算出する手順を説明する図である。 無線測位部2213が移動センサ端末2200の位置を算出する手法を説明する図である。 移動センサ端末2200が環境状態を計測する際の動作フローである。 実施の形態16に係る環境計測システムの構成図である。 実施の形態17に係る環境計測システムの構成図である。 移動センサ端末2200が自端末の役割を切り替える様子を説明する図である。 位置検出対象端末2902が環境状態を計測する動作フローである。 計測対象空間を分割した様子を示す図である。 実施の形態21に係る移動センサ端末2200の構成図である。 実施の形態22に係る設備管理システムの構成図である。
符号の説明
100 測位管理端末、110 通信部、120 測位手順管理部、130 測位対象決定部、140 位置計算部、150 端末情報記憶部、200a〜200j 無線端末、210 通信部、220 距離計測部、230 測距データ処理部、240 隣接端末探索部、250 隣接端末データ処理部、300 移動無線端末、500 測距データ要求パケット、501 測距データ要求識別子、502 送信元端末アドレス、503 被測位端末アドレス、504 測距端末数、505 測距対象端末アドレス、600 測距データ応答パケット、601 測距データ応答識別子、602 被測位端末アドレス、603 送信先端末アドレス、604 測距端末数、605 測距対象アドレス、606 測距情報、700 無線端末リスト、701 端末アドレス、702 位置情報、703 隣接端末リスト、704 端末アドレス、705 距離情報、1300 隣接端末データ要求パケット、1301 隣接端末データ要求識別子、1302 送信元端末アドレス、1303 探索元端末アドレス、1400 隣接端末データ応答パケット、1401 隣接端末データ応答識別子、1402 探索元端末アドレス、1403 送信先端末アドレス、1404 隣接端末数、1405 隣接端末アドレス、2100:固定センサ端末、2100a〜2100c:固定センサ端末、2110:端末制御部、2111:無線通信部、2112:環境計測部、2200:移動センサ端末、2210:端末制御部、2211:無線通信部、2212:環境計測部、2213:無線測位部、2214:自己位置制御部、2215:駆動部、2701:窓、2702:出入り口、2901:位置検出基準端末、2902:位置検出対象端末、3101:代表点、3201:移動台車、3202:制御モジュール、3203:支持台、3204:センサモジュール、3300:設備管理装置、3301:設備管理部、3302:無線通信部。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線測位システムの構成図である。
本実施の形態1に係る無線測位システムは、1ないし複数の測位管理端末100、無線端末200a〜200jを有する。
測位管理端末100は、無線端末200a〜200jの位置を測定する測位プロセスを管理する。具体的な手順は、後述の図8〜図10を用いて説明する。
無線端末200a〜200jは、無線通信機能を備える通信端末である。
以下の説明では、無線端末200a〜200jを区別するときはアルファベットの添字を付し、これらを総称的に説明するときは、無線端末200と呼ぶ。無線端末200が備える各機能部についても同様である。
図2は、本実施の形態1に係る測位管理端末100の機能ブロック図である。
測位管理端末100は、通信部110、測位手順管理部120、測位対象決定部130、位置計算部140、端末情報記憶部150を備える。
通信部110は、無線端末200との間で無線通信する。
端末情報記憶部150は、無線測位システム内の無線端末リスト700を保持するものである。無線端末リスト700については、後述の図7で改めて説明する。
位置計算部140は、少なくとも(N+1)個の位置が既知の無線端末200(但しNは計算する位置の次元であり、N=1〜3)と、位置を決定する対象となる無線端末200との間の距離情報から、その無線端末200のN次元空間における位置、即ちN次元座標を計算する。
以下の説明では、位置が既知の無線端末200を「測位基準端末」と呼び、位置を決定する対象となる無線端末200を「被測位端末」と呼ぶ。
いずれの無線端末200を測位基準端末および被測位端末とするかは、測位手順管理部120と測位対象決定部130が定める。詳細は後述する。
測位手順管理部120は、測位を行うための各無線端末200との通信、位置計算部140による無線端末200の位置計算、測位対象決定部130による測位基準端末および被測位端末の選択などの手順を管理し、本無線測位システムにおける測位動作を管理するものである。
測位対象決定部130は、次に測位を行う対象となる無線端末200と、その無線端末200を被測位端末とした場合の、測位のための基準となる無線端末200(測位基準端末)とを決定する。
いずれの無線端末を被測位端末や測位基準端末とするかの決定手法については、後に改めて説明する。
図3は、本実施の形態1に係る無線端末200の機能ブロック図である。
無線端末200は、通信部210、距離計測部220、測距データ処理部230を備える。
通信部210は、測位管理端末100および他の無線端末200と無線通信する。
距離計測部220は、無線通信を利用して、2つの無線端末200の間の距離を計測する。無線端末200間の距離計測の手順は、後述の図4で改めて説明する。
測距データ処理部230は、無線端末200と測位管理端末100との間で、通信部210を介して測距データ要求パケットおよび測距データ応答パケットを送受信する。また後述の図4で説明する測距要求パケットと測距応答パケットを送受信する。
測距データ処理部230は、通信部210を介して、測距データ要求パケットおよび測距データ応答パケットを、無線信号が直接届かない無線端末200および測位管理端末100に対しても、マルチホップ通信により到達させることができる。
測位管理端末100の通信部110および無線端末200の通信部210は、無線信号が直接到達する測位管理端末100または無線端末200との間でパケット通信を行う。
また、通信部210は、他の無線端末200宛のパケットを中継して送信することにより、無線信号が直接到達しない測位管理端末100および無線端末200に対しても、パケットを伝送できるようにする。
通信部110および通信部210は、無線信号が直接到達しない測位管理端末100および無線端末200へパケットを中継するため、例えばZigBeeのようなマルチホップネットワークプロトコルなどを利用する。
図4は、無線端末200の距離計測部220が距離計測を行う手順の説明図である。ここでは、無線端末200aが無線端末200bとの間の距離を計測する場合を例にとる。以下、図4の各ステップについて説明する。
(S401)
無線端末200aの距離計測部220aは、通信部210を介し、無線端末200bに対して測距要求パケットを送信する。
無線端末200bの距離計測部220bは、測距要求パケットを受信すると、所定の処理時間経過後に、無線端末200aに測距応答パケットを送信する。
無線端末200aの距離計測部220aは、測距応答パケットを受信すると、測距要求パケットの送信から測距応答パケットの受信までの応答時間を計測する。
測距要求パケットの送信から測距応答パケットの受信までの時間計測は、例えば測距要求パケットの送信時にカウンタによる計時を開始し、測距応答パケットの受信時にカウンタを停止し、カウンタの計時の値を読み取ることなどにより行う。
(S402)
無線端末200aの距離計測部220aは、ステップS401の応答時間に基づき、無線端末200bが測距要求パケットを受信してから測距応答パケットを送信するまでの所定の処理時間を減算し、無線端末200a〜200b間の電波伝播時間を算出する。
(S403)
無線端末200aの距離計測部220aは、電波伝播時間に光の速度を乗算することにより、無線端末200a〜200b間の距離を求める。
通信部210は、測距要求および測距応答を送受信する際に、インパルス信号を送るウルトラワイドバンドインパルス無線信号を用いることにより、応答時間を正確に計測することができるため、より正確な距離を計測することができる。
図5は、測距データ要求パケット500の構成図である。測距データ要求パケット500は、これを受信した無線端末200が、図4で説明した測距を実施してその結果を送信するよう要求するためのパケットである。
測距データ要求パケット500は、測距データ要求識別子501、送信元端末アドレス502、被測位端末アドレス503、測距端末数504、測距対象端末アドレス505を有する。
測距データ要求識別子501には、当該パケットが測距データ要求パケットである旨を示す識別子が格納される。
送信元端末アドレス502には、当該パケットの送信元端末アドレスが格納される。
被測位端末アドレス503には、被測位端末アドレスが格納される。
測距端末数504には、測距を行う対象の端末の数が格納される。
測距対象端末アドレス505には、測距を行う対象の端末アドレスが、測距端末数504で示される数だけ格納される。
図6は、測距データ応答パケット600の構成図である。測距データ応答パケット600は、測距データ要求パケット500に対する応答パケットである。
測距データ応答パケット600は、測距データ応答識別子601、被測位端末アドレス602、送信先端末アドレス603、測距端末数604、測距対象端末アドレス605、測距情報606を有する。
測距データ応答識別子601には、当該パケットが測距データ応答パケットである旨を示す識別子が格納される。
被測位端末アドレス602には、被測位端末アドレスが格納される。
送信先端末アドレス603には、当該パケットの送信先端末アドレスが格納される。
測距端末数604には、測距を行う対象の端末の数が格納される。
測距対象端末アドレス605には、測距を行う対象となった端末アドレスが、測距端末数604で示される数だけ格納される。
測距情報606には、測距を行った結果が、測距対象単末毎に格納される。
無線端末200が測距要求パケットを受信すると、距離計測部220は、測距要求パケットの測距対象端末アドレス505が指示する無線端末200との間で測距を実施する。
次に、測距データ処理部230は、距離計測部220が実施した測距の実施結果に基づき、測距応答パケットを生成し、測距要求パケットの送信元に送信する。
図7は、端末情報記憶部150が格納する無線端末リスト700の構成図である。
無線端末リスト700は、端末アドレス701、位置情報702、隣接端末リスト703を有する。
隣接端末リスト703は、端末アドレス704、距離情報705を有する。
端末アドレス701には、無線端末200のアドレスが格納される。ここでは、無線端末の番号のみの簡易な形式でアドレスを記載した。
位置情報702には、端末アドレス701で特定される無線端末200の位置座標が格納される。ここでは、3次元座標を格納した例を示した。
隣接端末リスト703には、端末アドレス701で特定される無線端末200の隣接端末のリストが格納される。
端末アドレス704には、隣接端末のアドレスが格納される。
距離情報705には、端末アドレス704で特定される隣接端末と当該無線端末との間の距離が格納される。
位置情報702、隣接端末リスト703、距離情報705には、未確定である旨を格納してもよい。
また、上記の情報が不足なく保持できるものであれば、この保持形式に限らない。
測位管理端末100が備える通信部110、測位手順管理部120、位置計算部140、測位対象決定部130、および端末情報記憶部150と、無線端末200が備える通信部210、距離計測部220、測距データ処理部230は、無線送受信回路を実装したLSI(Large Scale Integration)およびROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを用いて構成することができる。
あるいは、同等の機能をマイコン等の演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
また、一つの測位管理端末100または無線端末200の構成要素は、複数のマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等の端末に分散して構成してもよい。以下の実施の形態でも同様である。
以上、本実施の形態1に係る無線測位システムの各構成を説明した。
次に、本実施の形態1に係る無線測位システムの動作を説明する。
なお、以下の本実施の形態1の説明では、各無線端末200の隣接端末の端末アドレスは、あらかじめ測位管理端末100の端末情報記憶部150の隣接端末リスト703に保持されているものとする。
各無線端末200の隣接端末の端末アドレス701は、例えばあらかじめ人が入力することにより設定する。あるいは、例えばすべての端末を通信可能な範囲内に設置することとし、各無線端末200に対応する隣接端末リスト703に対し、自端末以外の全ての無線端末200の端末アドレスが設定されるようにしてもよい。
同様に、通信距離を考慮して各無線端末200を設置することとし、あらかじめ決められた無線端末200が隣接端末リスト703に設定されるようにしてもよい。
また、以下の説明では、最低(N+1)個の無線端末200の位置が、測位管理端末100の端末情報記憶部150の対応する端末アドレス701の位置情報702に設定されているものとする。
あるいは、あらかじめ(N+1)個以上の無線端末200の位置を決めておき、その位置に各無線端末200を配置するようにしてもよいし、配置された複数の無線端末200のうち、(N+1)個以上の端末の位置を人が設定入力するようにしてもよい。
図8は、本実施の形態1に係る無線測位システムにおいて、各無線端末200の位置が順次決定される様子を示す概念図である。なお、測位管理端末100は省略した。
図8の上図は、あるk番目の測位時において、端末アドレス701が「3」である無線端末200cの隣接端末リスト703cを示す。また、測位管理端末100が選択した被測位端末と測位基準端末を示す。
図8の下図は、同様に(k+1)番目の測位時において、端末アドレス701が「4」である無線端末200dの隣接端末リスト703dを示す。また、測位管理端末100が選択した被測位端末と測位基準端末を、図中の記号で示す。
k番目の状態(図8上図)において、端末アドレス701が「3」である無線端末200cの隣接端末リスト703cのうち、端末アドレス「2」「5」「6」「9」の無線端末200b、200e、200f、200iの位置情報702が確定済み(横縞模様の端末)である。
即ち、3次元座標を算出するに際し、少なくとも3+1=4個の隣接端末の位置情報が確定済みであることになる。
そのため、測位管理端末100の測位対象決定部130は、端末アドレス「3」の無線端末200cを被測位端末(塗りつぶした端末)として選択する。また、端末アドレス「2」「5」「6」「9」の無線端末200b、200e、200f、200iを、測位基準端末(横縞模様の端末)として選択する。
測位管理端末100の測位手順管理部120は、被測位端末(無線端末200c)と測位基準端末(無線端末200b、200e、200f、200i)との間の距離情報705を取得する。位置計算部140は、その距離情報705を用いて、被測位端末(無線端末200c)の位置を算出する。
同様に、(k+1)番目の測位時の状態においては、端末アドレス701が「4」である無線端末200dの隣接端末リスト703dのうち、端末アドレス「2」「3」「5」「6」の無線端末200b、200c、200e、200fの位置情報702が確定済み(横縞模様の端末)である。
そのため、測位管理端末100の測位対象決定部130は、端末アドレス701が「4」である無線端末200dを被測位端末(塗りつぶした端末)として選択する。また、端末アドレス「2」「3」「5」「6」の無線端末200b、200c、200e、200fを、測位基準端末(横縞模様の端末)として選択する。
測位管理端末100の測位手順管理部120は、被測位端末(無線端末200d)と測位基準端末(無線端末200b、200c、200e、200f)との間の距離情報705を取得する。位置計算部140は、その距離情報705を用いて、被測位端末(無線端末200d)の位置を算出する。
図9は、本実施の形態1に係る無線測位システムの全体動作シーケンスである。以下、図9の各ステップについて説明する。ここでは、図8上図の状態における各動作を例に説明する。
(S901)
測位管理端末100の測位対象決定部130は、端末情報記憶部150が保持する、無線端末リスト700の情報を参照し、無線端末リスト700のうち位置情報702が未確定の無線端末200の中から、次に測位される対象となるものを被測位端末として選択する。図8の例では、例えば無線端末200cが選択される。
また、測位対象決定部130は、無線端末リスト700のうち位置情報702が確定済みの無線端末200の中から、被測位端末を測位するための少なくとも(N+1)個の測位基準端末を選択する。
(S902)
測位手順管理部120は、測位対象決定部130から通知された被測位端末(無線端末200c)に対し、通信部110を介して測距データ要求パケット500を送信する。
測距データ要求パケット500の測距対象端末アドレス505には、測位対象決定部130から通知された測位基準端末(図8の例では無線端末200b、200e、200f、200i)の端末アドレスが格納される。
(S903a〜S903d)
測距データ要求パケット500を受信した被測位端末(無線端末200c)の距離計測部220cは、測距データ要求パケット500の測距対象端末アドレス505に格納された測位基準端末(ここでは無線端末200b、200e、200f、200i)に対し、順次測位を実施する。
測距データ処理部230cは、距離計測部220cが測位を実施した結果を、測距データ応答パケット600に集約格納して、測位管理端末100に送信する。
(S904)
測位管理端末100の位置計算部140は、端末情報記憶部150から、測位対象決定部130が選択した測位基準端末の位置情報702と、測位対象決定部130が選択した被測位端末〜測位基準端末間の距離情報705とを取得する。
次に、位置計算部140は、その位置情報702と距離情報705を用いて、被測位端末(無線端末200c)の位置を算出する。
算出した被測位端末(無線端末200c)の位置は、端末情報記憶部150の対応する位置情報702に格納される。
以上の手順(S902〜S904)により、測位対象決定部130が選択した被測位端末(無線端末200c)の位置が決定される。
(S905)
測位手順管理部120は、無線端末リスト700内のすべての無線端末200の位置情報702が確定済みであるか否かを判定する。
すべての無線端末200の位置情報702が確定済みであれば、測位手順管理部120は測位を終了する。すべての無線端末200の位置情報702が確定済みでなければ、ステップS901に戻って、同様の処理を繰り返す。
図10は、図9のステップS901の詳細を示すフローチャートである。以下、図10の各ステップについて説明する。
(S1001)
測位管理端末100の測位対象決定部130は、端末情報記憶部150が格納している無線端末リスト700内の無線端末200を順に選択する。
(S1002)
測位対象決定部130は、ステップS1001で選択した無線端末200の位置情報702が確定済みかどうかを判定する。確定済みでなければステップS1003へ進み、確定済みであればステップS1001へ戻って次の無線端末200を選択する。本ステップは、被測位端末の候補を検索するためのものである。
(S1003)
測位対象決定部130は、位置情報702が未確定の無線端末200について、その無線端末200の隣接端末リスト703を参照する。次に、隣接端末リスト703の中に位置情報702が確定済みの無線端末200が少なくとも(N+1)個以上含まれるかどうかを判別する。
(N+1)個以上確定済みであればステップS1004へ進み、確定済みでなければステップS1001へ戻って次の無線端末200を選択する。
(S1004)
測位対象決定部130は、現在選択している、位置情報702が未確定の無線端末200を、被測位端末として選択する。
(S1005)
測位対象決定部130は、ステップS1004で選択した被測位端末の隣接端末のうち、いずれかの(N+1)個の無線端末200を、測位基準端末として選択する。
位置情報702が確定済みの(N+1)個以上の隣接端末が含まれない場合は、次の、位置情報702が未確定の無線端末200について、S1001〜S1002と同様の判定を実施する。
以上、ステップS901の詳細を説明した。
図10で説明したように、被測位端末と測位基準端末を選択することにより、測距データに基づき位置を確定することができる被測位端末を選択することができる。
測位対象決定部130は、選択した被測位端末と測位基準端末の端末アドレス701を測位手順管理部120に通知する。
以上、本実施の形態1に係る無線測位システムの動作を説明した。
以上のように、本実施の形態1によれば、位置情報702が未確定の無線端末200の位置を、位置情報702の確定した無線端末200との間の距離情報705により順次算出する。
これにより、すべての無線端末200の位置情報702を算出することができる。
また、本実施の形態1によれば、測位管理端末100は、測位基準端末および被測位端末を順次選択しながら、すべての無線端末200の位置情報702を算出する。
そのため、別途基地局を広範囲にわたって配置したり、その位置をあらかじめ設定したりすることなく、既に設置された無線端末200の位置情報に基づき、各無線端末200の位置情報702を算出することができる。
また、本実施の形態1によれば、互いに直接通信することができない無線端末200がある場合でも、測位管理端末100は、被測位端末として選択した無線端末200へ、マルチホップ通信により測距データ要求パケット500を送信する。
また、測距データ要求パケット500を受信した無線端末200は、計測した距離情報606を含む測距データ応答パケット600を、再びマルチホップ通信により測位管理端末100へ送信する。
これにより、測位管理端末100は、順次無線端末200の位置情報702を確定することができるので、広範囲に無線端末200が配置された無線測位システムにおいて、すべての無線端末200の位置情報702を決定することができる。
また、本実施の形態1では、すべての無線端末200の相互の距離を計測するのではなく、測位管理端末100が選択した被測位端末と測位基準端末との間の距離のみを計測すればよい。これにより、測距するための通信量を減らすことができる。
すなわち、N個の無線端末200がある場合、すべての隣接端末間の距離を計測するためには、Nの2乗に比例する回数の通信が必要であったのに対し、本実施の形態1の手法では、Nに比例する回数の通信で足りる。
これにより、多くの台数の位置を計測するのに必要な通信量を大幅に減らすことができる。
また、本実施の形態1では、測位管理端末100は、測位基準端末および被測位端末を順次選択しながら、すべての無線端末200の位置情報702を算出する。
そのため、従来の測位手法のように基地局と被測位端末との区別がない。
したがって、例えばビル設備内に適当な間隔で設置された機器に本実施の形態1に係る無線端末200を設けることで、別途基地局を設置することなく、それぞれの機器の位置を取得することが可能になる。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2に係る無線端末200の機能ブロック図である。
本実施の形態2に係る無線端末200は、実施の形態1に係る無線端末200の構成に加え、新たに隣接端末探索部240、隣接端末データ処理部250を備える。その他の構成は図3と同様である。
隣接端末探索部240は、当該無線端末200の隣接端末の情報を取得する。隣接端末の情報を取得する手順は、後述の図12で改めて説明する。
隣接端末データ処理部250は、測位管理端末100との間で、後述の図13〜図14で説明する隣接端末データ要求パケット1300および隣接端末データ応答パケット1400を送受信する。また、後述の図12で説明する隣接端末探索パケットと隣接端末探索応答パケットを送受信する。
隣接端末データ処理部250は、通信部210を介し、隣接端末データ要求パケット1300および隣接端末データ応答パケット1400を、無線信号が直接届かない無線端末200および測位管理端末100に対しても、マルチホップ通信により到達させることができる。
無線端末200の隣接端末データ処理部250は、隣接端末データ要求パケット1300を受信すると、隣接端末探索部240が取得した隣接端末のアドレスを隣接端末データ応答パケット1400に格納して、隣接端末データ要求パケット1300の送信元に送信する。
隣接端末探索部240、隣接端末データ処理部250は、無線送受信回路を実装したLSIおよびROM、RAMなどを用いて構成することができる。
あるいは、同等の機能をマイコン等の演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
図12は、無線端末200aが隣接端末データ要求パケット1300を受信したときの動作シーケンス図である。
無線端末200aの隣接端末データ処理部250aは、通信部210を介し、後述の図13で説明する隣接端末データ要求パケット1300を受信する。
次に、隣接端末探索部240aは、隣接端末探索パケットを同報により送信する。
その隣接端末探索パケットを受信した無線端末200(ここでは200b〜d)の隣接端末データ処理部250は、隣接端末探索応答パケットを無線端末200aに送信する。
探索元の無線端末200aの隣接端末探索部240は、その隣接端末探索応答パケットの送信元アドレスをメモリ等に保持する。
これにより、無線端末200aは、自己の隣接端末の情報を取得することができる。
なお、隣接端末探索部240は、隣接端末データ要求パケット1300を受信すると、隣接端末を探索して取得した隣接端末の情報を応答するようにしてもよいし、あらかじめ取得済みの隣接端末データを応答するようにしてもよい。
また、隣接端末の個数が多い場合には、複数のパケットに分割して隣接端末情報を応答するようにしてもよい。
図13は、隣接端末データ要求パケット1300の構成図である。
隣接端末データ要求パケット1300は、隣接端末データ要求識別子1301、送信元端末アドレス1302、探索元端末アドレス1303を有する。
隣接端末データ要求識別子1301には、当該パケットが隣接端末データ要求パケットである旨の識別子が格納される。
送信元端末アドレス1302には、当該パケットの送信元端末アドレスが格納される。
探索元端末アドレス1303には、当該パケットを受け取って隣接端末を探索する端末のアドレス(図12の例では無線端末200a)が格納される。
図14は、隣接端末データ応答パケット1400の構成図である。
隣接端末データ応答パケット1400は、隣接端末データ応答識別子1401、探索元端末アドレス1402、送信先端末1403、隣接端末数1404、隣接端末アドレス1405を有する。
隣接端末データ応答識別子1401には、当該パケットが隣接端末データ応答パケットである旨の識別子が格納される。
探索元端末アドレス1402には、当該パケットの送信元、即ち隣接端末の探索結果を収集した端末(図12の例では無線端末200a)のアドレスが格納される。
送信先端末1403には、当該パケットの送信先端末、即ち隣接端末データ要求パケット1300を送信した端末のアドレスが格納される。
隣接端末数1404には、当該パケットを送信する無線端末の隣接端末数(図12の例では3)が格納される。
隣接端末アドレス1405には、当該パケットを送信する無線端末の隣接端末(図12の例では無線端末200b〜200d)のアドレスが格納される。
図15は、本実施の形態2における測位手順のフローチャートである。以下、図15の各ステップについて説明する。
(S1501)
測位管理端末100は、隣接端末データ要求パケット1300をすべての無線端末200に送信し、隣接端末データ応答パケット1400に含まれる、各無線端末200の隣接端末の情報を取得する。
実施の形態1では、測位動作の実施前に、あらかじめ測位管理端末100の端末情報記憶部150に隣接端末の情報が設定済みであるとしたが、本実施の形態2では、本ステップにより隣接端末の情報を収集する点が、実施の形態1と異なる。
(S1502)〜(S1505)
実施の形態1の図9で説明したステップS901〜S905と同様の手順である。
以上のように、本実施の形態2では、隣接端末アドレスの取得を各無線端末200が相互に通信して自動的に取得するようにした。
そのため、無線端末200を設置した後、すべての無線端末200の位置情報702の算出をすべて自動で行うことができる。したがって、広範囲に設置された無線端末200の位置を求めるために必要な事前設定を大幅に低減することができる。
実施の形態3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る無線測位システムの構成図である。
本実施の形態3に係る無線測位システムは、実施の形態1〜2で構成した無線測位システムに加え、移動無線端末300a〜300cを有する。
本実施の形態3に係る測位管理端末100は、実施の形態1〜2に係る測位管理端末100と同様の構成を備える。
本実施の形態3に係る測位管理端末100の端末情報記憶部150は、実施の形態1〜2における端末情報記憶部150が格納する情報に加え、移動無線端末300についても同様に、端末アドレス701、位置情報702、隣接端末リスト703を格納する。
本実施の形態3に係る測位管理端末100の測位対象決定部130は、実施の形態1〜2における測位対象決定部130に加え、移動無線端末300についての隣接端末の情報と、無線端末200の位置情報702とから、移動無線端末300の測位のための測位基準端末を選択する。
本実施の形態3に係る測位管理端末100の測位手順管理部120は、実施の形態1〜2における測位手順管理部120に加え、移動無線端末300の測位を実施する手順を管理する。
本実施の形態3における測位管理端末100の位置計算部140および通信部110は実施の形態1〜2におけるものと同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態3に係る無線端末200の構成は、実施の形態1〜2に係る無線端末200と同様である。無線端末200の各構成要素についても同様である。
図17は、移動無線端末300の機能ブロック図である。
移動無線端末300は、実施の形態3に係る無線端末200と同様の構成を備える。各構成部の機能も、実施の形態2で説明したものと同様である。
以上、本実施の形態3に係る無線測位システムの各構成を説明した。
次に、本実施の形態3に係る無線測位システムの動作を説明する。
図18は、本実施の形態3に係る無線測位システムの全体動作シーケンスである。以下、図18の各ステップについて説明する。
本実施の形態3における動作は、実施の形態1〜2における、すべての無線端末200の位置情報702を求める動作の後に、さらに移動無線端末300の位置を算出する動作を追加したものである。
(S1800)
測位管理端末100は、実施の形態1〜2で説明した手法により、すべての無線端末200の測位を実施する。次に、測位管理端末100は、以下に説明する、移動無線端末300の位置を算出する動作を実施する。
(S1801)
測位管理端末100の測位手順管理部120は、通信部110を介し、位置を算出する移動無線端末300に隣接端末データ要求パケット1300を送信し、移動無線端末300の隣接端末を取得する。隣接端末の取得方法は、実施の形態2で説明した手法などを用いる。
(S1802)
測位管理端末100の測位対象決定部130は、端末情報記憶部150が格納している移動無線端末300の隣接端末のうち、位置の確定している(N+1)個の無線端末200を、測位基準端末として選択する。
測位基準端末を選択する際には、位置の確定している(N+1)個以上の無線端末200の中からランダムに選択してもよいし、適当な評価関数などを用いて、最も高い評価となる無線端末200の組み合わせを選択してもよい。
(S1803)
測位管理端末100の測位手順管理部120は、移動無線端末300を被測位端末として、測位対象決定部130が選択した測位基準端末のアドレスを測距対象端末アドレス505とする、測距データ要求パケット500を生成する。
次に、測位手順管理部120は、通信部110を介して、その測距データ要求パケット500を移動無線端末300に送信する。
移動無線端末300は、測距データ要求パケット500を受信すると、測距対象端末アドレス505で指定される無線端末200との間で測距を実施し、測距データ応答パケット600を測位管理端末100に送信する。
(S1804)
測位管理端末100が測距データ応答パケット600を受信すると、位置計算部140は、移動無線端末300の位置を算出する。
移動無線端末300の測位は、測位管理端末100が定期的に各移動無線端末300について実施してもよいし、移動無線端末300から測位管理端末100へ自端末の測位を要求する信号(図示せず)を送信し、測位管理端末100がその信号を受信すると、その移動無線端末300の測位を実施するようにしてもよい。
また、測位を実施するよう使用者が測位管理端末100に指示し、その指示にしたがって移動無線端末300の測位を実施するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態3では、隣接端末を自動的に取得することにより自動測位された無線端末200のうち、(N+1)個以上の無線端末200を測位基準端末として選択する。また、その測位基準端末と移動無線端末300との間の距離を計測し、移動無線端末300の位置を測位する。
これにより、多数の基地局を広範に設置して基地局の位置を設定したりすることなく、移動無線端末300の測位を実施することができる。
したがって、移動無線端末300の測位を実施するために必要な事前設定を大幅に低減することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態1〜3において、位置計算部140が被測位端末の位置を算出する手順は、例えば以下のようにすることができる。
(位置算出手法1)
位置計算部140は、各測位基準端末の位置を中心として、半径が被測位端末と各測位基準端末との距離情報705に等しい円の交点を、被測位端末の位置として求める。
(位置算出手法2)
各測位基準端末の位置をPi(i=1・・・k)、被測位端末の位置をPt、各測位基準端末と被測位端末との距離をdi(i=1・・・k)とする。
位置計算部140は、例えば次のような評価関数ε(Pt)を最小にするようなPtを最小二乗法などにより算出することによって、距離誤差が最小となるような被測位端末の位置を算出する。
Figure 0005496096
実施の形態5.
本発明の実施の形態5では、被測位端末の測位精度を評価する手法について説明する。なお、無線測位システムおよび各端末の構成は、実施の形態1〜4と同様である。
本実施の形態5において、測位管理端末100の測位対象決定部130は、被測位端末が(N+1)個の位置確定済みの隣接端末を持つ場合に、測位基準端末の候補となりうる無線端末200の組み合わせを、例えば次のような評価関数にしたがって評価し、最も高評価の無線端末200の組み合わせを測位基準端末として選択する。
(評価関数1):行列式:その1
例えば、(N+1)個以上の位置情報702が確定済みの隣接端末のうち、測位基準端末となりうる無線端末200の組み合わせについて、測位基準端末の位置をそれぞれ{P0,P1,・・・,PN}とする。
このうち{P1,・・・,PN}と{P0}との差ベクトルを要素とする下記行列式Mを評価関数とする。
Figure 0005496096
測位対象決定部130は、測位基準端末の候補となりうる、すべての無線端末200の組み合わせについて、評価関数の値を計算し、評価関数の値が最も高い組み合わせを測位基準端末として選択する。
一般に、2次元の位置を算出する際に3点の測位基準端末が同一直線上にある場合や、3次元の位置を算出する際に4点の測位基準端末が同一平面上にある場合には、算出位置候補が複数存在し、測位精度が低下する。
上述の評価関数は、測位基準端末の位置関係の分散度合いを示すものである。
そのため、評価関数の値が高い組み合わせを選択することにより、より分散した位置関係にある測位基準端末によって、被測位端末の位置を測位することができ、測位精度を向上させることができる。
(評価関数2):行列式:その2
同様に、評価関数として、{P1,・・・,PN}と{P0}との差ベクトルを正規化したベクトルを要素とする下記行列式Mを評価関数としても、同様の効果を奏する。
Figure 0005496096
(評価関数3):算出した位置の精度を評価:その1
位置情報702が確定済みの無線端末200(添え字をiとする)の位置をPi、他の位置情報702が確定済みの無線端末200(添え字をjとする)との間の距離情報705をdijとする。測位対象決定部130は、次のような評価値giを算出する。
Figure 0005496096
ただし、Nは測位管理端末100の端末情報記憶部150において、無線端末iの隣接端末のうち、位置情報702が確定済みであり、かつ距離情報705を取得済みである隣接端末の数である。
次に、測位対象決定部130は、位置情報702が確定済みの隣接端末のうち、評価値giが小さいものから順に(N+1)個を選択し、測位基準端末として選択する。
評価値giは、位置計算部140が算出した位置関係によって計算される距離と、距離計測部220により得られた距離情報705との差の度合いを示す値である。この値が小さいほど、位置計算部140が算出した位置が、距離計測部220の計測により得られた距離情報705と合致していることを表す。
即ち、評価値giの値が小さいほど、位置計算部140が算出した位置の精度が高いことを示す。
したがって、評価値giが最も小さい測位基準端末の組み合わせを用いることにより、算出位置精度が高い無線端末200を測位基準端末として、被測位端末の位置を測位することができるので、被測位端末の測位精度を向上させることができる。
(評価関数4):算出した位置の精度を評価:その2
評価値giとして、例えば次のような算出した位置の精度を示す値を用いてもよい。
Figure 0005496096
一般に、無線により計測された距離情報705は誤差を含んでいる。誤差を含む距離情報705により算出された位置情報702も誤差を含む。
誤差を含む位置情報702を用いて次の無線端末200の位置を算出すると、手順が進むにつれて、被測位端末の算出位置誤差が大きくなることが推定される。
そこで、上述の(評価関数3)(評価関数4)のような、被測位端末の測位精度を向上できるような測位基準端末を選択して、順に位置を算出することにより、位置誤差のより少ない無線測位システムを得ることができる。
本実施の形態5において、測位対象決定部130は、(N+1)個以上の隣接端末の位置情報702が確定済みとなるような無線端末200が複数ある場合に、すべての無線端末200の、すべての測位基準端末となりうる無線端末200の組み合わせについて、前述したような評価関数にしたがって評価し、最も高評価となる組み合わせを被測位端末および測位基準端末として選択してもよい。
このようにすることで、被測位端末の測位精度が最も高くなるような、無線端末200の組み合わせを、測位基準端末として測位することができ、無線測位システム全体の測位精度を向上させることができる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6では、無線端末200の位置情報702を、絶対座標に代えて相対座標として算出し、端末情報記憶部150に格納する手法を説明する。なお、無線測位システムおよび各端末の構成は、実施の形態1〜5と同様である。
図19は、(N+1)個以上の無線端末200の相対位置を求め、位置情報702に格納する手順を示すシーケンス図である、以下、図19の各ステップについて説明する。
(S1901)
測位管理端末100の測位手順管理部120は、端末情報記憶部150が格納している隣接端末の情報から、相互に隣接端末となるk個(kはN+1以上の整数)の無線端末200(ここではk=4とし、添え字をa〜dとする)を選択する。
測位手順管理部120は、無線端末200aに対し、無線端末200b〜dのアドレスを測距対象端末アドレス505として含む、測距データ要求パケット500を送信する。
無線端末200aは、測位データ要求パケット500を受信すると、無線端末200b〜dとの間で測距を実施し、測位管理端末100へ測距データ応答パケット600を送信する。
(S1902)〜(S1903)
測位管理端末100は、同様に、無線端末200b〜dに、距離が未確定の無線端末200b〜dのアドレスを測距対象端末アドレス505として含む、測距データ要求パケット500を送信し、無線端末200a〜dの相互の距離情報705を取得する。
(S1904)
測位管理端末100の位置計算部140は、得られた相互の距離情報705から、無線端末200a〜dの相対位置を計算する。
例えば、無線端末200a〜dの3次元の位置を求める場合に、無線端末200aの位置をP1=(0,0,0)、無線端末200bの位置をP2=(x2,0,0)、無線端末200cの位置をP3=(x3,y3,0)とし、k個の無線端末200のうち、200a〜c以外の位置をPi=(xi,yi,zi)とする(ただし、i=4・・・k、x,y,zは未知変数)。
位置計算部140は、実施の形態5で説明した評価関数giと同じように、計算された位置から求まる距離と、計測された距離情報705との差を最小とするような位置を求めることにより、p1の位置を原点とする、各無線端末200の相対位置を求めることができる。
このように、相対位置を計算して位置情報702に格納することで、位置算出動作を開始する前に(N+1)個以上の位置情報702が確定済みの無線端末200を得ることができる。
そのため、あらかじめ(N+1)個以上の無線端末200の位置を設定することなく、自動的にすべての無線端末200の位置を得ることができる。
さらに、上述の方法では、真の位置に対し、鏡対象や全体が回転・並行移動したような相対位置が得られる可能性があるが、人が入力手段(図示せず)により、鏡対象や回転を補正するような入力を実施し、補正してもよい。
このようにすることで、鏡対象や回転した位置を補正した位置情報702を得て、真の位置と同等の位置を得ることができる。
また、前述のP2=(x2,0,0)、P3=(x3,y3,0)の未知変数の符号のみをあらかじめ決めておき、所定のk個の無線端末200における位置関係が、決められた符号のようになるように配置し、無線端末200の相互の距離情報705から前述の相対位置を計算するようにしてもよい。
このようにすることで、位置関係の符号のみを、位置を算出する座標系に合わせて設置すれば、鏡対象や全体が回転することなく、真の位置と同等の位置を得ることができる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7では、測位を行ったあとに、算出した位置情報702を再計算して補正し、精度を向上させる手法を説明する。なお、無線測位システムおよび各端末の構成は、実施の形態1〜6と同様である。
(再計算手法1)
測位管理端末100の位置計算部140は、測位が終了した後に、再び端末情報記憶部150が格納している距離情報705および位置情報702を参照し、各無線端末200の位置を計算しなおす。
位置計算部140が位置情報を再計算するときは、前述した測位動作の途中のステップに比較して、より多くの距離情報705が端末情報記憶部150に格納されているため、それらの距離情報705を用いることにより、各無線端末200の測位精度をさらに向上させることができる。
(再計算手法2)
測位管理端末100の位置計算部140は、すべての測位手順が終了し、測位が終了したあとで、未確定の距離情報705のうち、一部またはすべての距離情報705について、測距データ要求パケット500を送信し、距離情報705のデータ数を増加させた上で、位置情報702を修正する。
この手法によれば、距離情報705のデータ数が増加することで、より正確に精度を向上させることができる。
さらに、未確定の距離情報705を取得する際、距離情報705が未確定の隣接端末について、前述した評価値giを算出し、評価値giが所定の閾値より小さい(=位置精度が高い)隣接端末との距離情報705のみ追加して取得する。
評価値giの小さい隣接端末との距離情報705を追加して取得し、距離情報705を用いて位置を算出することにより、より位置が正確に計測できた無線端末200との距離情報705を用いることができるので、各無線端末200の測位精度を向上させることができる。
(再計算手法3)
測位管理端末100の位置計算部140は、すべての測位手順が終了し、測位が終了したあとで、(N+1)個以上の無線端末200の組み合わせについて、その組み合わせに含まれる無線端末200のそれぞれから、共通に隣接端末となる無線端末200の個数を、各組み合わせについて計算する。
次に、その個数が最大となる組み合わせを測位基準端末として選択し、それらが共通に隣接端末となる無線端末200をそれぞれ被測位端末として選択し、それぞれの被測位端末の位置を算出する。
このようにすることで、被測位端末は、共通の測位基準端末との間の距離情報702にもとづいて、位置が算出されるため、前述した位置誤差が伝播してしまう問題を抑えることができる。
実施の形態8.
実施の形態5で説明した、算出位置精度を示す評価値giなどを、位置情報702の精度の指標として、他の無線端末などに有線・無線等のインターフェースを介して出力し、提示することもできる(図示せず)。
位置情報702と併せて、位置情報702の精度の指標を提示することにより、本無線測位システムにより得られる位置情報702を利用するシステムが、算出位置精度を加味した位置情報702を利用することが可能になる。
さらに、精度を表す評価値giを、作業者の操作する画面(図示せず)などに位置情報702とともに表示するようにしてもよい。具体的には、例えば測位管理端末100に液晶ディスプレイや発光ダイオードなどの表示手段を設けておき、これに精度指標値を表示するようにすることが考えられる。
実施の形態9.
実施の形態3で説明したように、無線測位システムの中に移動無線端末300が存在する場合、この移動無線端末300は、実際には移動することなく、無線測位システムに固定して設置されていてもよい。
また無線測位システムに追加して設置された固定の無線端末200を移動無線端末300と取り扱うようにしてもよい。
追加して設置された無線端末200であっても、移動無線端末300として位置を算出することにより、追加した無線端末200が隣接端末を探索し、位置算出精度の高くなる測位基準端末を選択して、その測位基準端末とのみ測距を実施する。
そのため、追加した無線端末200の位置を自動で求めることができ、また、測距にかかる通信量を減らすことができる。
また、実施の形態3では、移動無線端末300と無線端末200とを異なるものとして構成したが、すべて同一の無線端末200としてもよい。
この場合、各無線端末200が、移動無線端末300であるか否かを区別する符号を、測位管理端末100の端末情報記憶部150に格納しておく。測位手順管理部120は、該符号に従って、それぞれの無線端末200と移動無線端末300の測位を行う。
また、上記の区別する符号は、システムの稼動中に切り替えてもよい。
例えば、最初に設置した状態で、すべて無線端末200として測位を実施し、その後一部の無線端末200を移動無線端末300に切り替えて、実施の形態3で説明した手法により、必要に応じて該移動無線端末300の測位を実施してもよい。
このようにすることで、例えば固定されて移動しない無線端末200と、各無線端末200の測位の際は移動せず、その後移動するような移動無線端末300とを含めて、測位を実施し、その後移動無線端末300のみを繰り返し測位するといった測位手法が可能になる。
より多くの無線端末200で測位することにより、利用できる測位基準端末の候補が増えるため、より精度の高い測位基準端末を利用したり、測位後にさらに位置算出精度の高い測位基準端末の距離により補正したりすることで、精度の高い測位ができる。
また、各無線端末200を一旦設置した後に、一部の無線端末200のみ設置位置を移動するような場合に、一時的にその無線端末200を移動無線端末300として取り扱うことにより、少ない通信量で、位置を再測定することができる。
実施の形態10.
以上の実施の形態1〜9では、測位対象決定部130が選択する測位基準端末の数を(N+1)個としたが、(N+1)個より多い測位基準端末を選択し、(N+1)個より多い測位基準端末との距離から被測位端末の位置を算出してもよい。
より多くの測位基準端末からの距離情報705により位置を算出することで、被測位端末の測位精度を向上させることができる。
さらに、前述の位置算出精度を示す評価値giを利用して、(N+1)個より多い測位基準端末のうち、適当な数の測位基準端末を選択してもよい。
例えば、評価値giがあらかじめ定められた閾値よりも小さい無線端末200のみを、測位基準端末として選択してもよい。
このようにして測位基準端末を選択することにより、位置算出精度の高い無線端末200のみを、測位基準端末として多数選択することができ、被測位端末の測位精度を向上させることができる。
実施の形態11.
本発明の実施の形態11では、位置が既知の隣接端末の数が不足し、測位基準端末の数が足らない場合の動作例について説明する。なお、無線測位システムおよび各端末の構成は、実施の形態1〜10と同様である。
位置未確定の無線端末200および移動無線端末300のすべてについて、隣接端末の数が(N+1)個に満たない場合、測位対象決定部130は、次元を下げて、N個の測位基準端末を選択する。
測位手順管理部120は、その測位基準端末と被測位端末との測距を行い、測位対象決定部130が選択したN個の測位基準端末の位置により決定される(N−1)次元空間などにおける被測位端末の位置を算出する。
また、(N−1)よりさらに次元を下げて算出してもよい。また、例えば床面や天井面に設置されているなどの制約情報を用いて、位置を算出してもよい。
このように、隣接端末の数が(N+1)個に満たない場合に、次元を下げて位置を算出することにより、無線端末200が疎に配置された部分においても、無線端末200および移動無線端末300の位置を確定することができる。
実施の形態12.
以上の実施の形態1〜11では、位置が既知の無線端末200の距離情報から位置を算出するようにしたが、距離以外にも例えば被測位端末から発せられた電波が各測位基準端末へ到達する時間差を計測し、各測位基準端末の位置と計測した電波伝播時間差とをパラメータとする双曲線の交点として、被測位端末の位置を算出することもできる。
測位方法によらず、本発明により逐次、測位基準端末と被測位端末とを決定し、被測位端末の位置を算出することにより、同様の効果を奏することは自明である。
実施の形態13.
以上の実施の形態1〜12において、測位管理端末100が距離計測部220と測距データ処理部230を備え、測位管理端末100自身も測位の対象に含めて前述の測位手順を実施してもよい。
同様に、測位管理端末100が隣接端末探索部240と隣接端末データ処理部250とをさらに備え、実施の形態2〜3で説明した、無線端末200または移動無線端末300として測位を実施してもよい。
このようにすることにより、測位管理端末100も含めて位置を自動的に算出することが可能になる。
実施の形態14.
以上の実施の形態1〜13において、距離計測部220は、電波伝播遅延時間をもとに無線端末200間の距離を算出したが、電波受信強度など他の距離計測方法を利用してもよい。
実施の形態15.
図20は、本発明の実施の形態15に係る環境計測システムの構成図である。
本実施の形態15に係る環境計測システムは、計測対象空間の環境状態を計測するシステムであり、固定センサ端末2100と移動センサ端末2200を有する。
固定センサ端末2100は、計測対象空間内に固定的に複数設置され、自端末の周辺の環境状態を計測する。
移動センサ端末2200は、計測対象空間内を移動しながら、自端末の周辺の環境状態を計測する。移動センサ端末2200が環境状態を計測する計測点は、あらかじめ設定されているものとする。
図21は、固定センサ端末2100の機能ブロック図である。
固定センサ端末2100は、端末制御部2110、無線通信部2111、環境計測部2112を備える。
端末制御部2110は、環境計測部2112が計測した環境状態の計測値を取得する。また、無線通信部2111を介して他のセンサ端末とデータをやり取りする。
無線通信部2111は、他のセンサ端末との間で無線通信を行う。
環境計測部2112は、温度センサ、湿度センサ、照度センサなどのセンサを1または複数有し、自端末の周辺の温度、湿度、照度などの環境状態を計測する。
なお、センサの種類は温度センサ、湿度センサ、照度センサに限るものではなく、計測する必要がある環境状態に応じて任意のセンサを用いることができる。例えば、特定の化学物質を検出するセンサを用いることもできる。
図22は、移動センサ端末2200の機能ブロック図である。
移動センサ端末2200は、端末制御部2210、無線通信部2211、環境計測部2212、無線測位部2213、自己位置制御部2214、駆動部2215を備える。
端末制御部2210は、環境計測部2212が計測した計測値を取得する。また、無線通信部2211を介して他のセンサ端末とデータをやり取りする。
端末制御部2210は、その他、自端末の位置を制御する役割を有する。例えば、自己位置制御部2214の機能により、移動センサ端末2200を所望の位置に移動させ、また、無線測位部2213の機能により移動センサ端末2200の位置を検出して管理する。
無線通信部2211は、他のセンサ端末との間で無線通信を行う。
環境計測部2212の構成および機能は、環境計測部2112と同様である。
無線測位部2213は、無線通信を利用して移動センサ端末2200の位置を検出する。検出手法については後述する。
自己位置制御部2214は、移動センサ端末2200の目標位置と現在位置とから、駆動部2215を適切に動作させることにより、移動センサ端末2200の位置が所望の位置となるように制御する。
所望の位置に制御する方法として、例えば、移動センサ端末2200の目標位置と現在位置との偏差を計算し、この偏差に基づいて駆動部2215の動作時間を変更する、この偏差に比例した出力指令を駆動部2215に与える、などの方法を用いることができる。
駆動部2215は、移動センサ端末2200を移動させる手段である。駆動部2215は、例えばモータと車輪を備え、車輪を回転させることで、移動センサ端末2200を移動させることができる。また、キャタピラやリンク機構による歩行形態などにより移動センサ端末2200を移動させるように構成してもよい。
端末制御部2110、端末制御部2210、無線測位部2213、自己位置制御部2214は、これらの機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成することもできるし、マイコンやCPU(Central Processing Unit)などの演算装置とその動作を規定するソフトウェアを用いて構成することもできる。
無線通信部2111、無線通信部2211は、無線通信インターフェースなどの必要な構成を適宜備える。
以上、本実施の形態15に係る環境計測システムの構成を説明した。
次に、無線測位部2213による位置検出手法について説明する。
図23は、無線測位部2213が移動センサ端末2200と固定センサ端末2100の間の距離を算出する手順を説明する図である。以下、図23の各ステップについて説明する。
(S401)
移動センサ端末2200は、無線通信部2211を介して、測距要求信号を送信する。
(S402)
固定センサ端末2100は、測距要求信号を受信すると、測距応答信号を移動センサ端末2200に送信する。
(S403)
移動センサ端末2200は、無線通信部2211を介して測距応答信号を受信する。無線測位部2213は、測距要求信号の送信から測距応答信号受信までの応答時間を計測する。
無線測位部2213は、例えば測距要求信号の送信時にカウンタによる計時を開始し、測距応答受信時にカウンタによる計時の値を読み取る、などの手法で、応答時間の計測を行うことができる。
(S404)
移動センサ端末2200の無線測位部2213は、ステップS403で計測した応答時間に電磁波の速度を乗算したり、あらかじめ定められた応答時間と距離との対応テーブルを参照したりすることで、移動センサ端末2200と固定センサ端末2100の間の距離を算出する。
図24は、無線測位部2213が移動センサ端末2200の位置を算出する手法を説明する図である。
無線測位部2213は、図23で説明した、移動センサ端末2200と固定センサ端末2100との間の距離を算出する手順を、複数の固定センサ端末2100(例えば図24の100a〜100c)に対して行う。
次に、無線測位部2213は、複数の固定センサ端末2100と移動センサ端末2200との間の端末間距離と、各固定センサ端末2100の位置(既知であるものとする)とから、固定センサ端末2100を中心とし、算出した端末間距離を半径とする円を求める。
無線測位部2213は、これらの円が交わる領域を、移動センサ端末2200の位置として検出することができる。
したがって、移動センサ端末2200の位置を精度よく検出するためには、3個以上の固定センサ端末2100との間の端末間距離を算出することが好ましい。
以上、移動センサ端末2200の位置を検出する手法について説明した。
次に、移動センサ端末2200が環境状態を計測する動作を説明する。
図25は、移動センサ端末2200が環境状態を計測する際の動作フローである。以下、図25の各ステップについて説明する。
(S601)
端末制御部2210は、あらかじめ設定された計測点リストの中から、次に環境状態を計測する計測点を決定する。端末制御部2210は、例えばあらかじめ設定された順序に従って計測点を選択してもよいし、現在の移動センサ端末2200の位置から最も近い計測点を選択してもよい。その他の手法で次の計測点を選択してもよい。
(S602)
無線測位部2213は、図23〜図24で説明した方法により、移動センサ端末2200の位置を検出する。
(S603)
自己位置制御部2214は、ステップS601で決定された計測点を目標位置とし、ステップS602で検出された位置を現在位置として、移動センサ端末2200を指定された計測点へ移動させるための制御動作を行う。
自己位置制御部2214は、例えば目標位置と現在位置との偏差から、駆動部2215の動作時間を決定し、その駆動時間だけ駆動部2215を動作させることにより、移動センサ端末2200を計測点へ移動させる。
あるいは、自己位置制御部2214は、無線測位部2213による現在位置の検出と移動とを、計測点の位置と現在位置との偏差があらかじめ定められた閾値以下になるまで繰り返し行うことで、移動センサ端末2200を計測点に移動させてもよい。
移動センサ端末2200の位置を制御する手法については、その他、一般的な自走ロボットの制御方法を適用することができる。
(S604)
環境計測部2212は、移動センサ端末2200が計測点に移動すると、自端末周辺の環境状態を計測する。
(S605)
端末制御部2210は、計測点リストに含まれるすべての計測点について、環境状態の計測が完了しているかどうかを判別する。未完了の計測点がある場合には、ステップS601に戻って同様の処理を繰り返す。計測点リストに含まれるすべての計測点で計測が完了したら、環境状態の計測を終了する。
以上、移動センサ端末2200が環境状態を計測する動作を説明した。
固定センサ端末2100は、移動センサ端末2200と同期して自端末周辺の環境状態を計測してもよいし、移動センサ端末2200とは独立して環境状態を計測してもよい。
以上のように、本実施の形態15によれば、少数の固定センサ端末2100と移動センサ端末2200とにより、計測対象空間の環境状態を計測するようにしたので、固定して設置するセンサを増やすことなく、多数の計測点において環境状態を計測することができる。
また、本実施の形態15によれば、無線測位部2213は、固定センサ端末2100と移動センサ端末2200の間の無線通信信号を利用して、移動センサ端末2200の現在位置を検出する。また、移動センサ端末2200は、その検出結果を利用して、自端末の位置を把握しながら環境状態を計測する。
これにより、ガイドレールやマーカといった、移動センサ端末2200の現在位置の参照となる他の装置を設置する必要がなく、より少ないコストで容易に環境計測システムを導入することができる。
一般に、自走ロボットが移動した後の位置は、目標位置に対して誤差がある。
これに対し、本実施の形態15では、無線により移動センサ端末2200の位置を検出するので、計測点から誤差がある場合にも、計測した環境状態と移動センサ端末2200の検出位置とを併せて保持することにより、実際に計測した点を正しく把握することができる。
すなわち、予定していた計測点以外の位置で環境状態を計測したとしても、その位置と環境状態との対応関係自体は誤りではないので、計測対象領域の環境状態を正しく計測することができる。
さらに、検出した位置をフィードバックして計測点へ移動させることにより、移動センサ端末2200を正確に計測点へ移動させることができる。
実施の形態16.
図26は、本発明の実施の形態16に係る環境計測システムの構成図である。
本実施の形態16では、他の計測点より高い時間周期で環境状態を計測することが求められる個所に、固定センサ端末2100を設置する。移動センサ端末2200は、それ以外の、高い時間周期が必要とされない計測点における環境状態を計測する。
例えば、ビル内の温度を計測する環境計測システムでは、窓2701の近くや出入り口2702の近くにおける熱の移動が大きく、高い時間周期での環境状態の計測が求められる。一方、それ以外のフロア内の部分では、高い時間周期での計測は必要とされない。
したがって、図26に示すように、高い時間周期が求められる窓2701や出入り口2702に近い位置には固定センサ端末2100を設置し、移動センサ端末2200はそれ以外の計測点を移動しながら環境状態を計測する。
固定センサ端末2100と移動センサ端末2200が同期して環境状態を計測する場合であっても、固定センサ端末2100は同じ場所の環境状態を継続的に計測するのに対し、移動センサ端末2200は複数の計測点を移動しながら計測を行う。
そのため、固定センサ端末2100の方が、同一の計測点に対する計測頻度は高くなる。
以上のように、本実施の形態16では、他の計測点より高い時間周期で計測することが求められる位置に固定センサ端末2100を設置し、移動センサ端末2200は、高い時間周期が必要とされない計測点の環境状態を計測する。
これにより、すべての位置に固定のセンサを設置することなく、少ない端末数で効率的に環境状態の計測を行うことが可能になる。さらにシステム要求に応じて柔軟なシステムを構築することができる。
実施の形態17.
図27は、本発明の実施の形態17に係る環境計測システムの構成図である。
本実施の形態17に係る環境計測システムは、4個以上の移動センサ端末2200を有する。移動センサ端末2200の構成は実施の形態15〜16と同様である。
図28は、移動センサ端末2200が自端末の役割を切り替える様子を説明する図である。
本実施の形態17において、移動センサ端末2200は、移動および位置検出の対象となり計測点に移動する役割と、移動せず位置検出のための基準位置を示す役割との、2つの役割を切り替えながら、相互に位置を検出して環境状態の計測を行う。
以降、前者の役割となる移動センサ端末2200を位置検出対象端末2902、後者の役割となる移動センサ端末2200を位置検出基準端末2901と呼ぶ。なお、環境状態を計測する計測点のリスト、および、最初の各移動センサ端末2200の位置は、あらかじめ設定されているものとする。
図29は、位置検出対象端末2902が環境状態を計測する動作フローである。以下、図29の各ステップについて説明する。
(S1001)
本ステップは、図25のステップS601と同様である。
(S1002)
端末制御部2210は、ステップS1001で決定された計測点の位置に基づいて、各移動センサ端末2200の中から、位置検出対象端末2902と、それ以外の位置検出基準端末2901とを決定する。以後、位置検出対象端末2902は、ステップS1001で決定された計測点における環境状態の計測を行う。
端末制御部2210は、例えばステップS1001で決定された計測点から最も遠い移動センサ端末2200を位置検出対象端末2902とし、それ以外の移動センサ端末902を位置検出基準端末2901とする。
(S1003)
無線測位部2213は、位置検出対象端末2902の位置を検出する。位置検出は、実施の形態15〜16における無線測位部2213による位置検出と同様に、位置検出対象端末2902と位置検出基準端末2901との間で測距信号を送受信することにより行うことができる。
(S1004)
位置検出対象端末2902は、図25のステップS603と同様の手順により、自己位置制御部2214が指定する計測点へ移動する。
(S1005)
図25のステップS604と同様である。
(S1006)
図25のステップS605と同様である。
以上のように、本実施の形態17に係る環境計測システムは、4個以上の移動センサ端末2200を有し、移動センサ端末2200は、位置検出対象端末2902と、位置検出基準端末2901との、2つの役割を切り替えながら、相互に位置を検出して移動することにより、計測対象空間の環境状態の計測を行う。
このように計測することによって、さらに少ない端末数で多数の計測点における環境状態の計測を行うことができる。
また、本実施の形態17に係る環境計測システムによれば、最初の移動センサ端末2200の位置を設定するのみで、位置情報を含めてビルや工場内の環境状態を計測することができる。これにより、環境計測を開始するための設定作業を大幅に削減することができる。
また、本実施の形態17に係る環境計測システムは、移動センサ端末2200のみで構成したが、さらに1個〜2個の固定センサ端末2100を含む構成とし、位置検出対象端末2902と固定センサ端末2100との間で測距信号を送受信して、位置検出対象端末2902の位置を検出してもよい。
このようにすることで、位置検出対象端末2902の位置検出精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態17において、移動センサ端末2200の個数が4個以上であることを説明したが、移動センサ端末2200の位置検出の精度が粗くても許容されるのであれば、移動センサ端末2200が3個以下である場合でも、本実施の形態17で説明したものと同様の手法を用いることができる。
実施の形態18.
本発明の実施の形態18では、実施の形態17のステップS1001における、計測点の決定方法を変更した例を説明する。本実施の形態18において、ステップS1001では下記のような動作が行われる。
(S1001)
端末制御部2210は、あらかじめ設定された計測点リストの中から、まだ環境状態の計測が完了していない計測点の位置と各移動センサ端末2200の現在位置との距離を計算する。
次に、端末制御部2210は、計算した距離のうち少なくとも3つ以上の距離が、あらかじめ定められた値よりも小さくなる計測点を、次の計測点とする。あらかじめ定められた値は、例えば無線通信部2211の通信可能距離とする。
このように次の計測点を決定することにより、位置検出対象端末2902が位置検出基準端末2901との通信可能距離を超えて移動してしまい、位置検出を実施できなくなる、という事象を防ぐことができる。
さらに、前記条件を満たす計測点が複数ある場合には、各移動センサ端末2200の現在位置の重心位置を計算し、前記条件を満たす複数の計測点のうち、その重心位置に最も近い計測点を次の計測点として決定してもよい。
このようにすることで、移動センサ端末2200の近くの点から環境状態を計測することができ、移動距離および環境状態の計測にかかる時間を短縮することができる。
実施の形態19.
本発明の実施の形態19では、実施の形態17のステップS1002における、位置検出対象端末2902、位置検出基準端末2901の決定方法を変更した例を説明する。本実施の形態19において、ステップS1002では下記のような動作が行われる。
(S1002:その1)
端末制御部2210は、あらかじめ設定された計測点リストの中から、まだ環境状態の計測が完了していない計測点の位置と各移動センサ端末2200の現在位置との距離を計算する。
次に、端末制御部2210は、計算した距離があらかじめ定められた値よりも小さい移動センサ端末2200を3つ以上選択し、これらを位置検出基準端末2901とする。また、それ以外の移動センサ端末2200を位置検出対象端末2902とする。
(S1002:その2)
さらに、端末制御部2210は、位置検出基準端末2901の組み合わせの候補が複数ある場合は、各計測点との幾何学的な関係により、位置検出精度が高くなるような組み合わせを位置検出基準端末2901とし、それ以外の移動センサ端末2200を位置検出対象端末2902とすることもできる。
位置検出精度が高くなる組み合わせを選択する評価指標には、GPS(Global Positioning System)の分野で利用されるGDOP(幾何学的精度劣化指数)などを利用することができる。
このようにすることで、位置検出対象端末2902の位置検出精度が向上するため、環境状態を計測する計測点に関する位置誤差を減らすことができる。
また、実施の形態18に記載した計測点の決定方法と、本実施の形態19における位置検出端末902および位置検出基準端末2901の決定方法とを組み合わせて評価関数を設定することもできる。
端末制御部2210は、その評価関数の表価値が最も高くなる計測点、位置検出対象端末2902、および位置検出基準端末2901を選択する。
この場合は、計測点の位置と、位置検出端末902および位置検出基準端末2901の組み合わせとを総合的に評価して、同様に位置検出精度を向上させることができる。
実施の形態20.
これまでの実施の形態15〜19においては、環境状態を計測する計測点リストはあらかじめ設定されているものとした。本実施の形態20では、計測点リストを自動的に生成する動作例を説明する。
本実施の形態20は、実施の形態15〜19と同じく固定センサ端末2100および移動センサ端末2200により構成される。各端末の構成は、実施の形態15〜19と同様である。
図30は、計測対象空間を分割した様子を示す図である。
本実施の形態20では、図30に示すように、計測対象空間をあらかじめ決められた間隔の格子状に分割し、各格子で区切られたエリア(セル)の代表点3101をもって、計測点リストとする。代表点3101は、例えば各セルの中央などとする。
このように各セルの代表点3101を計測点とすることにより、計測点リストを別途設定する必要がなくなり、環境状態の計測を開始するための事前設定作業をより簡便にすることができる。
さらに、格子状で区切られたセルのうち、固定センサ端末2100が配置されているセルを除いたセルの代表点3101を計測点としてもよい。これにより、計測点の重複を防ぐことができるため、効率よく環境状態を計測することができる。
また、実施の形態15〜19における、次の計測点を決定するステップ(S601またはS1001)において、あらかじめ設定された計測点リストから次の計測点を選択するのではなく、計測点間の既定間隔を定めておいてもよい。
この場合、端末制御部2210は、1ステップ前に計測した計測点から、既定間隔だけずらした位置を計算して、次の計測点とする。
このように、計測点リストをあらかじめ設定しておくのではなく、逐次、次の計測点を計算するようにしても、本実施の形態20と同様の効果を発揮する。
さらに、実施の形態15〜19における、次の計測点を決定するステップ(S601またはS1001)において、擬似乱数生成などにより、ランダムな移動方向および移動量を決定し、この移動方向と移動量にしたがって次の計測点を定めてもよい。
この場合、無線通信で移動センサ端末2200の位置を検出しながら、ランダムに計測することにより、あらかじめ計測点リストを設定しておくのではなく、自律的に計測対象空間全体を細かく計測することができる。
実施の形態21.
本発明の実施の形態21では、移動センサ端末2200の構成例を説明する。その他の構成は、実施の形態15〜20と同様である。
図31は、本実施の形態21に係る移動センサ端末2200の構成図である。
本実施の形態21に係る移動センサ端末2200は、移動台車3201、制御モジュール3202、支持台3203、センサモジュール3204を備える。
移動台車3201は、2次元平面上を移動するための手段、例えば車輪などを備える。
制御モジュール3202は、端末制御部2210と無線通信部2211を内蔵する。
支持台3203は、移動台車3201に鉛直方向に設置された棒状の台座である。
センサモジュール3204は、環境計測部2212を内蔵し、支持台3203に沿って1ないし複数設置されている。
このように移動センサ端末2200を構成することにより、高さ方向の環境状態を同時に計測することが可能になり、よりきめ細かく環境状態を計測することが可能になる。
また、同様に固定センサ端末2100についても、棒状の支持台を備え、この支持台に複数のセンサモジュールを設置するようにしてもよい。これにより、固定センサ端末2100の設置個所についても、より細かく環境状態を計測することが可能になる。
実施の形態22.
図32は、本発明の実施の形態22に係る設備管理システムの構成図である。
本実施の形態22に係る設備管理システムは、実施の形態15〜21に記載の環境計測システムに加えて、設備管理装置3300をさらに備える。
設備管理装置3300は、設備管理部3301と無線通信部3302を備える。
本実施の形態22において、設備管理装置3300は、無線通信部3302を介して、環境計測システムが計測した計測データを取得する。さらに、設備管理部3301は、その計測データに基づいて、空調や照明などの設備機器の制御を行う。
以上のように、本実施の形態22によれば、少ないセンサ端末で多数の環境状態を計測した上で、その計測結果に基づいて設備機器の制御を行うことができる。
これにより、例えば個人の好みに応じて温度・照度を調節したり、空間の細かい温度分布にしたがって省エネ効果の高い設備機器制御を実施したりするなど、より細かく設備機器の制御を行うことができる。
実施の形態23.
以上の実施の形態15〜22において、固定センサ端末2100と移動センサ端末2200は、測距要求信号、測距応答信号を伝送する際に、インパルス信号を伝送する、ウルトラワイドバンドインパルス無線信号を用いることもできる。
これにより、応答時間を正確に計測することができるため、より正確に端末間距離および端末位置を検出することができる。
また、以上の実施の形態15〜22において、端末間距離および端末位置は、移動センサ端末2200と固定センサ端末2100との間の無線通信の受信電波強度に基づいて算出してもよい。
あるいは、以上の実施の形態15〜22において、移動センサ端末2200から送信された測距要求信号を複数の固定センサ端末2100それぞれが受信した時刻の差、すなわち電波伝搬時間差を利用して、端末間距離および端末位置を検出してもよい。
また、以上の実施の形態15〜22において、固定センサ端末2100の位置はあらかじめ設定されているものとしたが、固定センサ端末2100の相対位置を計算により算出してもよい。例えば、以下のような手順を用いることができる。
まず、固定センサ端末2100間の距離を、上記と同様の方法で無線通信に基づいて算出し、固定センサ端末2100間の相対位置を求めることにより、固定センサ端末2100の位置を検出する。この位置に基づいて、移動センサ端末2200の位置を検出することができる。
また、以上の実施の形態15〜22において、移動センサ端末2200を複数台設けておき、各移動センサ端末2200と固定センサ端末2100との間の測距信号を併せて利用し、移動センサ端末2200の位置を検出することもできる。
実施の形態24.
以上の実施の形態15〜23では、移動センサ端末2200が無線測位部2213を備え、当該移動センサ端末2200の位置を検出するように構成したが、本発明は本構成に限るものではない。
例えば、移動センサ端末2200に代えて、いずれかの固定センサ端末2100が無線測位部2213を備えることもできる。
この場合、無線通信による受信電波強度、電波伝播時間、電波伝播時間差などの情報を、移動センサ端末2200から固定センサ端末2100に送信する。固定センサ端末2100の無線測位部2213は、この情報に基づき、移動センサ端末2200の位置を検出する。
あるいは、以上の実施の形態15〜23において、固定センサ端末2100が、移動センサ端末2200との間の無線通信による受信電波強度、電波伝播時間、電波伝播時間差などを計測してもよい。
固定センサ端末2100は、この計測値を、無線測位部2213を備える他の端末に送信する。これらの情報を受け取った端末の無線測位部2213は、移動センサ端末2200の位置を検出する。
また、以上の実施の形態15〜23において、固定センサ端末2100、移動センサ端末2200とは別に、例えば無線通信部を備える集中管理装置(図示せず)等が同等の機能を備えてもよい。
この場合、集中管理装置等は、移動センサ端末2200の位置を検出したり、次に環境状態を計測すべき計測点を移動センサ端末2200に送信したりするようにしてもよい。

Claims (26)

  1. 1ないし複数の無線端末と前記無線端末の測位を管理する測位管理端末を有する無線端末測位システムであって、
    前記測位管理端末は、
    測位対象である被測位端末と位置が既知の測位基準端末を前記無線端末の中から選択する測位対象決定部と、
    前記被測位端末と前記測位基準端末の間の距離情報を要求する測位管理部と、
    前記被測位端末の位置を算出する位置計算部と、
    前記無線端末の無線信号が到達する隣接端末のリストを保持する記憶部と、
    を備え、
    前記無線端末は、
    当該無線端末の無線信号が到達する隣接端末との間の距離を計測する距離計測部と、
    前記距離計測部の計測結果を前記測位管理端末に送信する通信部と、
    を備え、
    前記測位管理部は、前記測位対象決定部が選択した前記被測位端末に対し、前記測位対象決定部が選択した前記測位基準端末との間の距離情報を要求し、
    前記位置計算部は、その距離情報と前記測位基準端末の位置情報を用いて前記被測位端末の位置を算出するものであり、
    前記測位対象決定部は、前記被測位端末と前記測位基準端末の選択を繰り返し行い、
    前記測位管理部は、その繰り返し毎に、前記被測位端末と前記測位基準端末との間の距離情報を要求し、
    前記記憶部は、前記無線端末の位置情報と、前記無線端末から前記隣接端末までの距離情報と、を格納し、
    前記測位対象決定部は、位置が算出された無線端末を含む位置が既知の前記無線端末について、前記位置情報と前記距離情報に基づき前記位置情報の精度指標値を算出し、前記位置情報の精度指標値が最も高くなる組み合わせの無線端末を、前記測位基準端末として選択する
    ことを特徴とする無線端末測位システム。
  2. 前記測位対象決定部は、
    前記位置計算部が前記被測位端末のN次元座標を算出するに際し、
    位置が既知の前記隣接端末を少なくともN+1個有する前記無線端末を前記被測位端末として選択し、ただしNは算出される位置の次元を表しN=1〜3、
    少なくともそのN+1個の前記隣接端末を前記測位基準端末として選択する
    ことを特徴とする請求項記載の無線端末測位システム。
  3. 前記無線端末は、
    無線信号が到達する隣接端末を探索する隣接端末探索部を備え、
    前記測位管理端末は、
    前記無線端末に対しその無線端末の隣接端末のリストを要求し、
    前記隣接端末探索部は、
    その要求に基づき当該無線端末の隣接端末を探索してその結果得られた隣接端末リストを前記測位管理端末に送信し、
    前記測位管理端末は、その隣接端末リストを前記記憶部に格納する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の無線端末測位システム。
  4. 前記測位管理部は、
    前記無線端末に対しその無線端末の隣接端末のリストを要求し、
    前記測位対象決定部は、
    その隣接端末リストに含まれる無線端末の中から前記測位基準端末を選択する
    ことを特徴とする請求項記載の無線端末測位システム。
  5. 前記測位対象決定部は、
    前記無線端末の位置情報が表す位置と、その無線端末の前記隣接端末の位置情報が表す位置との間の距離を各位置情報に基づき算出するとともに、
    その無線端末から前記隣接端末までの距離情報を前記記憶部から取得し、
    両者の差分に基づき前記位置情報の精度指標値を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の無線端末測位システム。
  6. 前記測位管理部は、
    前記無線端末に対し、
    その無線端末と隣接端末との間の距離情報を要求し、
    前記位置計算部は、
    その距離情報を用いて当該無線端末の相対位置を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  7. 前記測位管理部は、
    前記位置計算部がすべての前記無線端末の位置を算出した後、
    いずれかの前記無線端末に対し他の無線端末との間の距離情報を要求し、
    前記位置計算部は、
    その距離情報を用いて前記無線端末の位置を再計算する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  8. 前記測位管理端末は、
    当該測位管理端末の無線信号が到達する隣接端末との間の距離を計測する第2距離計測部を備え、
    前記位置計算部は、
    前記第2距離計測部が計測した距離情報と前記測位基準端末の位置情報を用いて当該測位管理端末の位置を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  9. 前記測位管理端末は、
    無線信号が到達する隣接端末を探索する第2隣接端末探索部を備え、
    前記第2隣接端末探索部は、
    探索して得られた隣接端末リストを前記記憶部に格納する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  10. 前記距離計測部は、
    無線信号の電波伝搬時間を用いて前記無線端末間の距離を計測する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  11. 前記通信部は、
    前記距離計測部が前記無線端末間の距離を計測する際に用いる無線信号に、
    インパルス信号を送信するウルトラワイドバンド信号を用いる
    ことを特徴とする請求項10記載の無線端末測位システム。
  12. 前記通信部は、マルチホップ通信を行う
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の無線端末測位システム。
  13. 計測対象空間の環境状態を計測する環境計測システムであって、
    前記計測対象空間に固定的に設置された固定センサ端末と、
    前記計測対象空間内を移動する移動センサ端末と、
    前記移動センサ端末の位置を計測する測位手段と、
    を有し、
    前記固定センサ端末は、
    自端末の設置場所周辺の環境状態を計測し、
    前記固定センサ端末と前記移動センサ端末は、
    前記移動センサ端末の位置を測位するための信号を無線通信で送信または受信し、
    前記測位手段は、
    その信号を用いて前記移動センサ端末の位置を測位し、
    前記移動センサ端末は、
    その測位の結果を用いて前記計測対象空間内における自端末の位置を把握しながら自端末の周辺の環境状態を計測するものであり、
    前記移動センサ端末は、
    前記計測対象空間内で環境状態を計測すべき計測点のリストを保持し、
    前記リストから次に環境状態を計測すべき計測点を選択し、
    その計測点と前記測位手段の測位の結果に基づく自端末の現在位置とから、
    自端末の移動量を決定してその計測点に移動して当該計測点の環境状態を計測する
    ことを特徴とする環境計測システム。
  14. 前記移動センサ端末は、
    前記リストから次に環境状態を計測すべき計測点を選択する際に、
    少なくとも3個以上の前記固定センサ端末からの距離が所定閾値以下である計測点を、
    次に環境状態を計測すべき計測点として選択する
    ことを特徴とする請求項13記載の環境計測システム。
  15. 前記固定センサ端末は、
    前記移動センサ端末が環境状態を計測する領域よりも高い頻度で環境状態を計測する必要がある領域に設置されている
    ことを特徴とする請求項13または14記載の環境計測システム。
  16. 計測対象空間の環境状態を計測する環境計測システムであって、
    前記計測対象空間内を移動する複数の移動センサ端末と、
    前記移動センサ端末の位置を計測する測位手段と、
    を有し、
    前記測位手段は、
    前記移動センサ端末のうち1つを位置検出対象端末として選択するとともに、
    他の移動センサ端末を位置検出基準端末として選択し、
    前記位置検出対象端末と前記位置検出基準端末は、
    前記位置検出対象端末の位置を測位するための信号を無線通信で送信または受信し、
    前記測位手段は、
    その信号を用いて前記位置検出対象端末の位置を測位し、
    前記位置検出対象端末は、
    その測位の結果を用いて前記計測対象空間内における自端末の位置を把握しながら自端末の周辺の環境状態を計測するものであり、
    前記測位手段は、
    前記位置検出対象端末が自端末の周辺の環境状態を計測した後、
    前記移動センサ端末のうち1つを位置検出対象端末として選択しなおすとともに、他の移動センサ端末を位置検出基準端末として選択しなおして、前記移動センサ端末の間で位置検出対象端末と位置検出基準端末との役割を切り替える
    ことを特徴とする環境計測システム。
  17. 前記位置検出対象端末は、
    前記計測対象空間内で環境状態を計測すべき計測点のリストを保持し、
    前記リストから次に環境状態を計測すべき計測点を選択し、
    その計測点と前記測位手段の測位の結果に基づく自端末の現在位置とから、
    自端末の移動量を決定してその計測点に移動し、
    当該計測点の環境状態を計測する
    ことを特徴とする請求項16記載の環境計測システム。
  18. 前記位置検出対象端末は、
    前記リストから次に環境状態を計測すべき計測点を選択する際に、
    少なくとも3個の前記位置検出基準端末からの距離が所定閾値以下である計測点を、
    次に環境状態を計測すべき計測点として選択する
    ことを特徴とする請求項17記載の環境計測システム。
  19. 前記測位手段は、
    前記位置検出対象端末が次に環境状態を計測すべき計測点を決定した後、
    その計測点から最も遠い位置にある前記移動センサ端末を前記位置検出対象端末として選択する
    ことを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載の環境計測システム。
  20. 前記測位手段は、
    前記位置検出対象端末が次に環境状態を計測すべき計測点を決定した後、
    その計測点からの距離が所定閾値以下である少なくとも3個の前記移動センサ端末を前記位置検出基準端末として選択する
    ことを特徴とする請求項16〜19のいずれかに記載の環境計測システム。
  21. 前記移動センサ端末は、
    前記計測対象空間内で環境状態を計測すべき計測点のリストとして、
    前記計測対象空間を所定間隔の格子状領域に区分した上で、各領域の代表点を前記計測点としたリストを保持する
    ことを特徴とする請求項13〜20のいずれかに記載の環境計測システム。
  22. 前記移動センサ端末は、
    前記計測対象空間内で環境状態を計測すべき計測点のリストとして、
    前記計測対象空間を所定間隔の格子状領域に区分した上で、固定的に設置された固定センサ端末が存在していない前記格子状領域の代表点を前記計測点としたリストを保持する
    ことを特徴とする請求項13〜20のいずれかに記載の環境計測システム。
  23. 前記移動センサ端末は、
    2次元平面上を移動することができる移動台車と、
    前記計測対象空間の環境状態を計測するセンサを支持する支持台と、
    を備え、
    前記支持台上に鉛直方向に複数の前記センサを備えている
    ことを特徴とする請求項13〜22のいずれかに記載の環境計測システム。
  24. 各前記センサ端末は、ウルトラワイドバンド無線信号を用いて無線通信を行う
    ことを特徴とする請求項13〜23のいずれかに記載の環境計測システム。
  25. 前記測位手段は、
    無線信号の受信電波強度、電波伝播時間、または電波伝播時間差のいずれかまたはその組み合わせに基づき、前記移動センサ端末の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項13〜24のいずれかに記載の環境計測システム。
  26. 請求項13〜25のいずれかに記載の環境計測システムと、
    設備機器の動作を制御する設備管理装置と、
    を有し、
    前記設備管理装置は、
    前記環境計測システムが計測した環境状態の計測データを取得し、
    その計測データに基づき前記設備機器の動作を制御する
    ことを特徴とする設備管理システム。
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