JP5494252B2 - 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路 - Google Patents

同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5494252B2
JP5494252B2 JP2010130307A JP2010130307A JP5494252B2 JP 5494252 B2 JP5494252 B2 JP 5494252B2 JP 2010130307 A JP2010130307 A JP 2010130307A JP 2010130307 A JP2010130307 A JP 2010130307A JP 5494252 B2 JP5494252 B2 JP 5494252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
injection
transistor
circuit
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010130307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011082954A (ja
Inventor
健一 丸子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2010130307A priority Critical patent/JP5494252B2/ja
Priority to US12/805,180 priority patent/US8232844B2/en
Priority to TW099124047A priority patent/TWI450551B/zh
Priority to KR1020100085847A priority patent/KR20110028222A/ko
Priority to CN201010275234.9A priority patent/CN102025371B/zh
Publication of JP2011082954A publication Critical patent/JP2011082954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5494252B2 publication Critical patent/JP5494252B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/04Generating or distributing clock signals or signals derived directly therefrom
    • G06F1/12Synchronisation of different clock signals provided by a plurality of clock generators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/02Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a frequency discriminator comprising a passive frequency-determining element
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/0805Details of the phase-locked loop the loop being adapted to provide an additional control signal for use outside the loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/0807Details of the phase-locked loop concerning mainly a recovery circuit for the reference signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • H03L7/0995Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator

Description

本発明は、クロック信号を出力する同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路に関するものである。
近年、デジタル伝送の分野において、大容量のデータを高速かつ低消費電力で転送する必要が高まっており、これらのインタフェースにおいて、クロック再生装置が広く使われている。
また、高速インタフェースでは、転送レートの高速化に伴って信号に含まれるジッタ成分が増加してきており、ジッタに対する耐性も求められている。
クロック再生装置の方式として、PLLを応用した方式、多相クロック信号から受信データ信号に同期した位相のクロックを選択、もしくは生成する方式がある。
しかし、これらの方式において高速化しようとすると、高速に動作する位相比較器が必要になり、高速化を困難にする。
さらに、これらの方式では、受信データ信号に対する同期を負帰還により実現しているために、クロック信号が受信データ信号に同期するために要する時間が長く、短時間に受信データ信号に同期することが求められるバーストデータ転送には適さない。
一方、ゲート付き電圧制御発振器(以下、ゲーテッドVCOという)を用いたクロック再生方式が提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。
この方式では、位相比較器が不要であり、位相比較器により高速化が制限されることはない。さらに、受信データ信号に対して瞬時に同期することが可能である。
図1は、一般的なゲーテッドVCO方式のクロック再生方式の一例を示す図である(たとえば、特許文献1参照)。
図2(A)〜(C)は、図1のエッジ検出器の動作タイミングを示す図である。
図1のクロック再生装置1は、エッジ検出器2および電圧制御発振器3を有する。
エッジ検出器2は、遅延回路21および排他的論理和(EXOR)22を有する。
エッジ検出器2には、受信データ信号rdtが入力される。
エッジ検出器2においては、遅延回路21で受信データ信号rdtが遅延され、その遅延信号S21がEXORゲート22に供給される。EXORゲート22では、入力された受信データ信号rdtと遅延信号S21とのEXORが行われ、その結果がゲーティング信号S2として電圧制御発振器3に出力される。
電圧制御発振器3では、発振周波数制御電圧fcvにより発振周波数が制御され、ゲーティング信号S2に応じたタイミングでクロック信号S3が出力される。
特開平8−213979号公報
M.Banu and A.E.Dunlop : "Clock Recovery Circuits with Instantaneous Locking", Electronics Letters, Vol.28, No.23, Nov,1992, pp.2127-2130
しかし、上述したゲーテッドVCOを用いた方式では、受信データ信号のジッタ成分により位相が変動するとゲーテッドVCOのゲーティング動作のために、再生クロックの位相も同じように変動する。
この変動は受信データ信号の変動に応じた変動であるため受信データの再生には有効である反面、急激な再生クロックの位相変動は受信データの誤検出を引き起こすこともある。
また、上述したゲーテッドVCOを用いた方式では、受信データ信号rdtの転送レートと同じ周波数のクロック信号S3を出力するため、フルレートの電圧制御発振器3が必要である。
そのため、上記したゲーテッドVCOを用いた方式で高速化しようとすると、電圧制御発振器3の発振周波数によって高速化が制限されてしまう。
また、高速の発振周波数で発振する電圧制御発振器3を必要とするために、消費電力の増大を招いてしまう。
さらに、転送レートの1周期をT0[sec]とすると(たとえば、転送レートが5[Gbps]の場合、T0=200[psec])、ゲーティング信号S2は次のように出力される。
すなわち、上記ゲーテッドVCO方式のクロック再生装置1のエッジ検出器2は、受信データ信号rdtと遅延回路21によりT0/2だけ遅延された遅延信号S21のEXOR22によりゲーティング信号S2がパルス信号として出力される。
そのため、受信データ信号rdtがそのジッタ成分によって位相が変動することにより受信データ信号rdtの隣接するエッジ間がT0/2となると、それぞれのエッジに対するパルス信号をゲーティング信号S2として出力することができなくなる。
図2は、上記したゲーテッドVCO方式のクロック再生装置で用いられるエッジ検出器の動作例であるが、この図に示すように、受信データ信号rdtのジッタに対する耐性が制限されてしまう。
ところで、高クロック周波数のクロック信号はインタフェースのクロック再生装置以外に、近年のLSIでも幅広く用いられている。
特に、マイクロプロセッサ、DSPなどを含むデジタル回路では処理速度の高速化に伴い、低ジッタの高クロック周波数のクロック信号を低消費電力でLSI内に分配することが求められる。
クロック分配回路は通常図3に示すような反転回路INVの縦続接続によって構成されている。
ところが、クロックを分配するための配線の寄生容量や接続されている回路の寄生容量を高周波数で駆動する必要がある。
そのため、LSIの高速化、大規模化に伴いクロック分配回路の消費電力増加が不利益となっている。
クロック分配回路の低消費電力化のため、クロック信号の振幅を小さくして分配する手段がとられることもあるが、この場合にはジッタが増加してしまいデジタル回路の高速化を妨げてしまうという不利益がある。
本発明は、クロック信号や受信データ信号のエッジ位置変動が生じたとしても的確にエッジ検出を行うことが可能で、転送レートの高速化および低消費電力化を実現することが可能な同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路を提供することにある。
本発明の第1の観点の同期発振器は、注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、上記注入回路は、上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する。
本発明の第2の観点のクロック再生装置は、受信データ信号のエッジを検出し、エッジ検出信号を出力するエッジ検出部と、上記エッジ検出信号を注入信号として入力してクロック信号を出力する同期発振器と、を有し、上記同期発振器は、注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、上記注入回路は、上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号であるエッジ検出信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する。
本発明の第3の観点のクロック分配回路は、入力クロック信号に応じたクロック信号を出力する同期発振器を有し、上記同期発振器は、注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、
上記注入回路は、上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する。
本発明の第4の観点のマルチモード注入回路は、第1および第2の負荷インピーダンスと、第1から第10のトランジスタと、電流源または所定電位に接続される第1のノードと、上記第1の負荷インピーダンスに接続された第2のノードと、上記第2の負荷インピーダンスに接続された第3のノードと、を含み、上記第1のトランジスタのソースと上記第2のトランジスタのソースが上記第1のノードに接続され、上記第3のトランジスタと上記第4のトランジスタは、ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、上記第3のトランジスタのゲートが第1の信号の入力端に接続され、上記第4のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、上記第5のトランジスタと上記第6のトランジスタは、ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、上記第5のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、上記第6のトランジスタのゲートが上記第1の信号の反転信号の入力端に接続され、上記第7のトランジスタと上記第8のトランジスタは、ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、上記第7のトランジスタのゲートが第2の信号の入力端に接続され、上記第8のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、上記第9のトランジスタと上記第10のトランジスタは、ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、上記第9のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、上記第10のトランジスタのゲートが上記第2の信号の反転信号の入力端に接続されている。
本発明によれば、クロック再生装置は受信データ信号のデータレートの半分のクロック周波数である再生クロック信号を出力すればよく、クロック生成装置の低消費電力化、高速化が可能となる。さらに、受信データ信号のエッジ位置変動が生じたとしても的確にエッジ検出を行うことができ、受信データ信号のジッタに対する耐性を向上させることができる。また、クロック分配回路は高周波数のクロック信号を分配する必要がなく、クロック分配回路の低消費電力化が可能となる。
一般的なゲーテッドVCO方式のクロック再生方式の一例を示す図である。 図1のエッジ検出器の動作タイミングを示す図である。 一般的な反転回路の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る同期発振器の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る注入回路の基本的な機能構成例を示す図である。 本実施形態に係るマルチモード注入回路の第1の構成例を示す回路図である。 図6のマルチモード注入回路の注入回路としての動作を模式的に示す図である。 本実施形態に係るマルチモード注入回路、およびマルチモード注入回路を、注入回路、遅延回路、AND回路として機能させる場合の信号設定レベル、および入出力関係を示す図である。 図6のマルチモード注入回路を、注入回路、遅延回路、AND回路として機能させた場合の等価回路を示す図である。 複数のマルチモード注入回路により形成される同期発振器の構成例を示す図である。 本実施形態に係るマルチモード注入回路の第2の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係るマルチモード注入回路の第3の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係るマルチモード注入回路の第4の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。 本第2の実施形態に係るエッジ検出器の構成例を示す回路図である。 本第2の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態において複数のマルチモード注入回路により形成される同期発振器の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。 本第3の実施形態に係るエッジ検出器の構成例を示す回路図である。 図19のエッジ検出器の動作タイミングを示す図である。 第3の実施形態において複数のマルチモード注入回路により形成される同期発振器の構成例を示す図である。 本第3の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本第3の実施形態に係る同期発振器の動作例を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態において複数のマルチモード注入回路により形成されるエッジ検出器および同期発振器の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。 本第4の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示すブロック図である。 本第4の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示す回路図である。 本第4の実施形態に係る注入信号生成器のタイミングチャートである。 本第4の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。 本第5の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示すブロック図である。 本第5の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示す回路図である。 本第5の実施形態に係る注入信号生成器のタイミングチャートである。 本第5の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るクロック再生装置の第1の接続例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るクロック再生装置の第2の接続例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。 本第6の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第7の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。 本第7の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第8の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。 本第8の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るクロック分配回路の第1の接続例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るクロック分配回路の第2の接続例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(同期発振器の構成例)
2.第2の実施形態(クロック再生装置の第1の構成例)
3.第3の実施形態(クロック再生装置の第2の構成例)
4.第4の実施形態(クロック再生装置の第3の構成例)
5.第5の実施形態(クロック再生装置の第4の構成例)
6.第6の実施形態(クロック分配装置の第1の構成例)
7.第7の実施形態(クロック分配装置の第2の構成例)
8.第8の実施形態(クロック分配装置の第3の構成例)
<1.第1の実施形態>
[同期発振器の構成]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る同期発振器の構成例を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る同期発振器100は、図1に示すように、少なくとも一つの注入回路110を含むリング発振器120により構成される。
また、同期発振器100は、発振周波数制御信号FCVにより発振周波数が制御される電圧制御発振器(VCO)として機能する。
図4のリング発振器120は、初段に注入回路110が配置され、2入力の注入回路110の出力に対して遅延回路121−1〜121−nが縦続接続され、最終段の遅延回路121−nの出力が初段の注入回路110の一入力に接続されている。
リング発振器120は、基本的に、リングを形成する遅延回路121−1〜121−nが奇数段のインバータの機能を有するように形成される。
インバータは、たとえばCMOSインバータにより形成されてもよい。
また、図4はシングルエンドで示しているが、差動により構成されてもよい。
本実施形態の注入回路110は、注入信号入力端M、内部クロック信号入力端(単にクロック信号入力端という場合もある)C、およびクロック出力端Yを有する。
そして、注入回路110はクロック信号入力端Cに入力されるクロック信号VCに対して、この内部クロック信号VCと注入信号入力端Mに入力される注入信号VMの積の信号成分を加算させて、クロック信号VYとしてクロック出力端Yから出力する機能を有する。
図5は、本実施形態に係る注入回路の基本的な機能構成例を示す図である。
図5の注入回路110は、上記機能を実現するために、乗算器111、係数付加器112、および加算器113を有する。
乗算器111は、クロック信号入力端Cに入力されるクロック信号VCと注入信号入力端Mに入力される注入信号VMとを乗算し、その結果を係数付加器112に出力する。
係数付加器112は、乗算器111の出力信号に係数Kを付加して加算器113に出力する。ここで、係数Kは、同期発振器110への注入量を示すパラメータとして与えられる。
加算器113は、クロック信号入力端Cに入力される内部クロック信号VCに対して、係数Kが付加されたクロック信号VCと注入信号VMの積の信号成分を加算し、クロック出力端子Yに出力する。
以下に、このような機能を有する注入回路のより具体的な回路構成および機能について説明する。
ここでは、注入回路の機能に加えて、遅延回路、および論理回路、たとえばAND回路の機能を併せ持つマルチモード注入回路の構成例について説明する。
[マルチモード注入回路の実施態様]
注入回路110は、上述したように、入力クロック信号VCに対して、クロック信号VCと注入信号VMの積の信号成分を加算させて出力する機能を有する。
なお、後述のように、以下に示す回路は注入回路以外としても用いることができるため、特にマルチモード注入回路と呼ぶこととする。
[マルチモード注入回路の第1の構成例]
図6は、本実施形態に係るマルチモード注入回路の第1の構成例を示す回路図である。
本マルチモード注入回路110Aは、第1〜第10のトランジスタとしてのnチャネルMOS(NMOS)トランジスタNM0〜NM9、負荷インピーダンスZP,ZN、電流源IS、およびノードND101〜ND111を有する。
NMOSトランジスタNM0により第1の電界効果トランジスタが形成され、NMOSトランジスタMN1により第2の電界効果トランジスタが形成される。
NMOSトランジスタNM2により第3の電界効果トランジスタが形成され、NMOSトランジスタMN3により第4の電界効果トランジスタが形成される。
NMOSトランジスタNM4により第5の電界効果トランジスタが形成され、NMOSトランジスタMN5により第6の電界効果トランジスタが形成される。
NMOSトランジスタNM6により第7の電界効果トランジスタが形成され、NMOSトランジスタMN7により第8の電界効果トランジスタが形成される。
NMOSトランジスタNM8により第9の電界効果トランジスタが形成され、NMOSトランジスタMN9により第10の電界効果トランジスタが形成される。
負荷インピーダンスZNにより第1の負荷インピーダンスが形成され、負荷インピーダンスZPにより第2の負荷インピーダンスが形成される。
ノードND101により第1のノードが形成され、ノードND110により第2のノードが形成され、ノードND111により第3のノードが形成される。
NMOSトランジスタNM0のソースおよびNMOSトランジスタNM1のソースが接続され、その接続点によりノードND101が形成されている。ノードND101と基準電位VSS(たとえばグランドGND)との間に電流源ISが接続されている。
NMOSトランジスタNM2のソースとNMOSトランジスタNM3のソースが接続され、その接続点によりノードND102が形成されている。
NMOSトランジスタNM4のソースとNMOSトランジスタNM5のソースが接続され、その接続点によりノードND103が形成されている。
そして、ノードND102およびノードND103がNMOSトランジスタNM0のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタNM2のドレインとNMOSトランジスタNM3のドレインが接続され、その接続点によりノードND106が形成されている。ノードND106はノードND110に接続されている。
NMOSトランジスタNM4のドレインとNMOSトランジスタNM5のドレインが接続され、その接続点によりノードND107が形成されている。ノードND107はノードND111に接続されている。
NMOSトランジスタNM6のソースとNMOSトランジスタNM7のソースが接続され、その接続点によりノードND104が形成されている。
NMOSトランジスタNM8のソースとNMOSトランジスタNM9のソースが接続され、その接続点によりノードND105が形成されている。
そして、ノードND104およびノードND105がNMOSトランジスタNM1のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタNM6のドレインとNMOSトランジスタNM7のドレインが接続され、その接続点によりノードND108が形成されている。ノードND108はノードND110に接続されている。
NMOSトランジスタNM8のドレインとNMOSトランジスタNM9のドレインが接続され、その接続点によりノードND109が形成されている。ノードND109はノードND111に接続されている。
ノードND110は、負荷インピーダンスZNの一端およびクロック信号VYの反転信号VYXの出力端子YX(Xは反転を示す)に接続されている。
ノードND111は、負荷インピーダンスZPの一端およびクロック信号VYの出力端子Yに接続されている。
そして、負荷インピーダンスZN,ZPの他端側が電源電圧VDDの供給ラインに接続されている。
NMOSトランジスタNM0のゲートがクロック信号VCの入力端子Cに接続され、NMOSトランジスタNM1のゲートがクロック信号VCの反転信号VXCの入力端子CXに接続されている。
NMOSトランジスタNM2のゲートが第1の信号VAの入力端子Aに接続され、NMOSトランジスタNM3のゲートが注入信号VMの入力端子Mに接続されている。
NMOSトランジスタNM4のゲートが注入信号VMの反転信号VMXの入力端子MXに接続され、NMOSトランジスタNM5のゲートが第1の信号VAの反転信号VAXの入力端子AXに接続されている。
NMOSトランジスタNM6のゲートが第2の信号VBの入力端子Bに接続され、NMOSトランジスタNM7のゲートが注入信号VMの反転信号VMXの入力端子MXに接続されている。
NMOSトランジスタNM8のゲートが注入信号VMの入力端子Mに接続され、NMOSトランジスタNM9のゲートが第2の信号VBの反転信号VBXの入力端子BXに接続されている。
NMOSトランジスタNM0〜NM9のうち、少なくともNMOSトランジスタNM0,NM1,NM3,NM4,NM7,NM8はトランスコンダクタンス回路として機能する。
ここで、上記構成による注入回路の動作を説明する。
図7は、図6のマルチモード注入回路の注入回路としての動作を模式的に示す図である。
マルチモード注入回路110Aが、注入回路INJとして機能する場合、第1の信号VAがハイレベル(VA=H)、その反転信号VAXがローレベル(VAX=L)に設定される。第2の信号VBがローレベル(VB=L)、その反転信号VBXがハイレベル(VBX=H)に設定される。
その結果、NMOSトランジスタNM2、NM9がオンし、NMOSトランジスタNM5,NM6がオフする。
そして、注入回路INJに注入信号VM、VMX、およびクロック信号VC、VCXが供給される。
この場合、図7に示すように、NMOSトランジスタNM0、NM2により負荷インピーダンスZNに入力端Cに対する電流成分I1が流れる。
そして、NMOSトランジスタNM0とNM3、NM4により、負荷インピーダンスZNに入力端Cと入力端Mの積の電流成分I2が流れる。
このようにして、注入回路INJは、入力クロック信号VCに対して、入力クロック信号VCと入力注入信号VMの積の信号成分を加算させて出力端子YXに出力する。
同様に、NMOSトランジスタNM1、NM9により負荷インピーダンスZPに入力端Cに対する電流成分I3が流れる。
そして、NMOSトランジスタNM1とNM8、NM7により、負荷インピーダンスZPに入力端Cと入力端Mの積の電流成分I4が流れる。
このようにして、注入回路INJは、入力クロック信号VCに対して、入力クロック信号VCと入力注入信号VMの積の信号成分を加算させて出力端子Yに出力する。
このように、注入回路INJは、VC*VMの信号成分を入力クロック信号VCに対して加算するが、クロック信号VCが逆相のときは、注入信号VMの成分を反転させる。
なお、注入信号VMとしては、後述するように、エッジ検出器で受信データ信号RDTやクロック信号CKIのエッジ検出信号SEDが供給される。
上記構成において、NMOSトランジスタNM2とNM3、NM4のサイズ比を変えることで注入信号VM、たとえばエッジ検出信号SEDの注入量を調整することが可能である。
このことにより、NMOSトランジスタNM3、NM4のサイズを大きくすることで、出力端子YXへの注入信号VMの注入量を大きくすることができる。
注入信号VMの注入量が大きいときには同期発振器(VCO)の位相は受信データ信号RDTや入力クロック信号CKIにより強く同期する。
一方、NMOSトランジスタNM3、NM4のサイズを小さくすることで、出力端子YXへの注入信号VMの注入量を小さくすることができる。
注入信号VMの注入量が小さいときには受信データ信号RDTや入力クロック信号CKIに対する同期が弱くなる。
注入量が大きいときは、同期発振器(VCO)100の位相は、受信データ信号RDTの位相が受信データ信号やクロック信号の位相により追従するようになるため、VCOの位相は受信データ信号RDTやクロック信号CKIの位相により追従するようになる。
このため、VCO自身が発生するジッタは抑制されるようになるが、受信データ信号RDTやクロック信号CKIのジッタの影響を受けやすくなる。
一方、注入量が小さいときは、受信データ信号RDTやクロック信号CKIのジッタの影響を受けにくくなるが、VCO自身のジッタを抑制する効果は小さくなる。
そのため、再生クロック信号VYのジッタを小さくするためには、受信データ信号RDTやクロック信号CKIのジッタよりもVCOが発生するジッタが大きいときは注入信号VM(SED)注入量を大きくする。VCOが発生するジッタよりも受信データ信号RDTやクロック信号CKIのジッタが大きいときは注入信号VM(SED)の注入量を小さくすればよい。
この場合、受信データ信号RDTのデータレートの半分のクロック周波数である再生クロック信号を出力するため、同期発振器100はデータレートの半分の周波数で発振すればよく、低消費電力化、高速化が可能となる。
図8(A)および(B)は、本実施形態に係るマルチモード注入回路、およびマルチモード注入回路を、注入回路、遅延回路、AND回路として機能させる場合の信号設定レベル、および入出力関係を示す図である。
図9(A)〜(C)は、図6のマルチモード注入回路を、注入回路、遅延回路、AND回路として機能させた場合の等価回路を示す図である。
なお、図8および図9の回路図においては、一例として、負荷インピーダンスZN,ZPをpチャネルMOS(PMOS)トランジスタLP0,LP1で形成し、電流源ISをNMOSトランジスタIN0で形成した例を示している。
PMOSトランジスタLP0,LP1のゲートはバイアス電圧Vbiaspの供給ラインに接続され、NMOSトランジスタIN0のゲートがバイアス電圧Vbiasnの供給ラインに接続されている。
マルチモード注入回路110Aが、注入回路INJとして機能する場合、第1の信号VAがハイレベル(VA=H)、その反転信号VAXがローレベル(VAX=L)に設定される。第2の信号VBがローレベル(VB=L)、その反転信号VBXがハイレベル(VBX=H)に設定される。
その結果、NMOSトランジスタNM2、NM9がオンし、NMOSトランジスタNM5,NM6がオフする。
そして、注入回路INJに注入信号VM、VMX、およびクロック信号VC、VCXが供給される。
遅延回路DLYとして機能する場合、第1の信号VAがハイレベル(VA=H)、その反転信号VAXがローレベル(VAX=L)、第2の信号VBがローレベル(VB=L)、その反転信号VBXがハイレベル(VBX=H)に設定される。
さらに、注入信号VMがハイレベル(VM=H)、およびその反転信号VMXがローレベル(VMX=L)に設定される。
その結果、NMOSトランジスタNM2,NM3,NM8,NM9がオンし、NMOSトランジスタNM4,NM5,NM6,NM7がオフする。
これにより、入力クロック信号VCが遅延されて出力端子YXからクロック信号VYXとして出力され、入力クロック信号VCXが遅延されて出力端子Yからクロック信号VYとして出力される(VY=VC)。
AND回路ADCとして機能する場合、第2の信号VBがローレベル(VB=L)、その反転信号VBXがハイレベル(VBX=H)、注入信号VMがハイレベル(VM=H)、およびその反転信号VMXがローレベル(VMX=L)に設定される。
その結果、NMOSトランジスタNM2,NM3,NM5,NM8,MN9がオンし、NMOSトランジスタNM4,NM6,NM7がオフする。
これにより、入力クロック信号VCと第1の信号VAの論理積(AND)がとられ、出力端子Yから信号Y(=A・C)として出力される。
本第1の実施形態に係る同期発振器100は、上述したように、リング発振器120の初段に注入回路110が配置され、2入力の注入回路110の出力に対して遅延回路121−1〜121−nが縦続接続されている。
したがって、図10に示すように、これら遅延回路121−1〜121−nに、入力端Mをハイレベルに固定した(電源電圧VDDの供給ラインに接続した)注入回路を用いることで同期発振器100を形成することができる。
図10の同期発振器100は、同一構成を有するマルチモード注入回路100Aが(n+1)段縦続接続され、入力端Mに注入信号VMが供給される注入回路INJとして用いられるのは一つのマルチモード注入回路110A−0のみである。
その他のマルチモード注入回路110A−1〜110A−nは、入力端Mが電源電圧VDDの供給ラインに接続されて、遅延回路DLYとして用いられる。
そして、最終段のマルチモード注入回路遅延回路110A−nの出力が初段の注入回路INJの入力端Cに接続されている。
リング発振器120は、基本的に、リングを形成する遅延回路として機能するマルチモード注入回路110A−1〜110A−nのうちの奇数段がインバータの機能を有するように形成される。
そして、後述のようにマルチモード注入回路は、注入回路として以外に、クロック再生装置、クロック分配回路を構成する遅延回路、AND回路に用いることができる。
[マルチモード注入回路の第2の構成例]
図11は、本実施形態に係るマルチモード注入回路の第2の構成例を示す回路図である。
図11のマルチモード注入回路110Bが、図6のマルチモード注入回路110Aと異なる点は、ノードND101を電流源に接続せずに基準電位VSSに直接的に接続したことにある。
その他の構成は図6と同様である。
図11のマルチモード注入回路110Bによれば、上述した図6のマルチモード注入回路110Aと同様の機能を発現することができる。
[マルチモード注入回路の第3の構成例]
図12は、本実施形態に係るマルチモード注入回路の第3の構成例を示す回路図である。
図12のマルチモード注入回路110Cが、図6のマルチモード注入回路110Aと異なる点は、NMOSトランジスタNM0〜NM9の代わりに、PMOSトランジスタPN0〜PN9を用いたことにある。
接続関係は電源電位側と基準電位側に対する接続形態および信号レベルが基本的に逆になる以外、図12のマルチモード注入回路110Cによれば、上述した図6のマルチモード注入回路110Aと同様の機能を発現することができる。
ここでの、詳細な接続関係の説明は省略する。
なお、図12においては、理解を容易にするために各ノードを示す符号ND101〜ND111は、図6の場合と同様の関係にある位置に対応して付してある。
[マルチモード注入回路の第4の構成例]
図13は、本実施形態に係るマルチモード注入回路の第4の構成例を示す回路図である。
図13のマルチモード注入回路110Dが、図12のマルチモード注入回路110Cと異なる点は、ノードND101を電流源に接続せずに電源電圧VDDの供給ラインに直接的に接続したことにある。
その他の構成は図6と同様である。
図13のマルチモード注入回路110Dによれば、上述した図6、図12のマルチモード注入回路110A,110Cと同様の機能を発現することができる。
[同期発振器における基本的な動作]
上記構成を有する同期発振器100において、注入回路110は入力クロック信号VCに対して、注入信号VMと入力クロック信号VCの積の信号成分を加算させて注入回路出力信号VYを出力する。
これにより、同期発振器100の位相は注入信号VMに同期する。
このように、注入回路110は入力クロック信号VCに対して、注入信号VMと入力クロック信号VCの積の信号成分を加算させて注入回路出力信号VYを出力する。したがって、VC・VMの成分により、出力信号VYの位相は注入信号VMの位相に応じてクロック信号VCの位相が調整される。
さらに、VC・VMの成分はVCのエッジの方向に応じて反転/非反転される。このため、クロック信号VCの立ち上り/立ち下りエッジともに同期させることが可能であり、注入信号VMのセンタにクロック信号入力VCのエッジが同期する。
このようにして、同期発振器100は、注入信号VMに同期したクロック信号VYを出力する。
これにより、たとえば注入信号VMに関連する受信データ信号のデータレートの半分のクロック周波数であるクロック信号を出力することができる。
このため、同期発振器はデータレートの半分の周波数で発振すればよく、低消費電力化が可能となる。
<2.第2の実施形態>
[クロック再生装置の第1の構成例]
図14は、本発明の第2の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。
本第2の実施形態に係るクロック再生装置200は、エッジ検出器210および同期発振器220を有する。
同期発振器220は、上述した第1の実施形態に係る同期発振器100が適用される。
したがって、ここではその詳細な構成および機能の説明は省略する。
エッジ検出器210は、受信データ信号RDTのエッジを検出し、検出結果であるエッジ検出信号SEDを注入信号(VM)として同期発振器220に出力する。
図15は、本第2の実施形態に係るエッジ検出器の構成例を示す回路図である。
図15のエッジ検出器210は、遅延回路211および排他的論理和(EXOR)ゲート212を有する。
EXORゲート212の第1入力が受信データ信号RDTの入力ラインに接続され、第2入力が遅延回路211の出力に接続されている。
エッジ検出器210は、図15に示すように、立上りエッジと立下りエッジを一つのEXORゲート212で検出し、検出結果をエッジ検出信号SEDとして同期発振器220に出力する。
図16(A)および(B)は、本第2の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。
図16(A)はハーフレート動作の場合のタイミングを示し、図16(B)はフルレート動作の場合のタイミングを示している。
同期発振器220は、発振周波数制御信号FCVにより発振周波数が制御され、エッジ検出信号SEDを入力とし、少なくとも1つの注入回路をもつリング発振器により形成される。
注入回路221は、入力クロック信号VCに対して、注入信号(VM)であるエッジ検出信号SEDとクロック信号VCの積の信号成分を加算させて出力する。
これにより、図16に示すようにエッジ検出信号SEDのセンタに入力クロック信号VCのエッジが同期する。
このようにして、図16に示すタイミング図のように、クロック再生装置200は、受信データ信号RDTに同期した再生クロック信号CLKを出力する。
なお、クロック再生装置200は、図16のタイミング図に示すようにデータレートと同じ周波数の再生クロック信号を出力することも可能である。
この場合には同期発振器220の発振周波数もデータレートと同じになるため低消費電力化の効果を得ることは難しくなるおそれがある。
ただし、再生クロック信号CLKの立ち上り、立ち下りのいずれか一方のエッジのみを使って再生データを得ることになるため再生クロック信号CLKのデューティー比の影響を考慮する必要がなくなる。
本第2の実施形態に係る同期発振器220は、リング発振器223の初段に注入回路221が配置され、注入回路221の出力に対して遅延回路222−1〜222−nが縦続接続されている。
したがって、図10の場合と同様、図17に示すように、これら遅延回路222A−1〜222A−nに、入力端MをハイレベルHに固定した(電源電圧VDDの供給ラインに接続した)注入回路を用いることで同期発振器220を形成することができる。
図17の同期発振器220は、同一構成を有するマルチモード注入回路が段縦続接続され、入力端Mに注入信号VMが供給される注入回路INJとして用いられるのは初段のマルチモード注入回路221のみである。
その他のマルチモード注入回路221−1〜221−nは、入力端Mが電源電圧VDDの供給ラインに接続されて、遅延回路DLYとして用いられる。
そして、最終段のマルチモード注入回路遅延回路221−nの出力が初段の注入回路INJの入力端Cに接続されている。
リング発振器223は、基本的に、リングを形成する遅延回路として機能するマルチモード注入回路221−1〜221−nのうちの奇数段がインバータの機能を有するように形成される。
また、本第2の実施形態に係るエッジ検出器210において、遅延回路211およびまたはNANDゲートをマルチモード注入回路により形成することが可能である。
<3.第3の実施形態>
[クロック再生装置の第2の構成例]
図18は、本発明の第3の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。
第3の実施形態に係るクロック再生装置200Aは、図18に示すように、エッジ検出器210A、および同期発振器220Aを有する。
エッジ検出器210Aは、受信データ信号RDTの立上りエッジを検出して立上りエッジの有無を示す立上りエッジ検出信号SEDRと、立下りエッジを検出して立下りエッジの有無を示す立下りエッジ検出信号SEDFを生成する。
エッジ検出器210Aは、生成した立上りエッジ検出信号SEDRおよび立下りエッジ検出信号SEDFを同期発振器220Aに出力する。
[エッジ検出器の構成例]
図19(A)〜(D)は、本第3の実施形態に係るエッジ検出器の構成例を示す回路図である。
図20(A)〜(D)は、図19のエッジ検出器の動作タイミングを示す図である。
図20(A)は受信データ信号RDTを、図20(B)は遅延信号S211を、図20(C)は立上りエッジ検出信号SEDRを、図20(D)は立下りエッジ検出信号SEDFを、それぞれ示している。
図19(A)および(B)のエッジ検出器210A,210Bは、遅延回路211−1,211−2、および2入力NANDゲート213,214を有する。
図19(C)および(D)のエッジ検出器210C,210Dは、遅延回路211−1,211−2,211−3、および2入力NANDゲート213,214を有する。
遅延回路211−1,211−2は、受信データ信号RDTを時間Td2だけ遅延させ、この遅延させた受信データ信号を遅延信号S211としてNANDゲート213,214に出力する。
遅延回路211−1,211−2の遅延時間Td2は、受信データ信号RDTの周期T0より短い値に設定されている(Td2<T0)。
たとえば図19(A),(B)において、NANDゲート213は、第1入力に受信データ信号RDTが供給され、負入力である第2入力に遅延信号S211が供給される。
NANDゲート214は、第1入力に遅延信号S211が供給され、負入力である第2入力に受信データ信号RDTが供給される。
図19(A)のエッジ検出器210Aでは、NANDゲート213の出力が遅延回路211−3で時間Td1だけ遅延されて立上りエッジ検出信号SEDRが出力される。
また、NANDゲート214から立ち下りエッジ検出信号SEDFが出力される。
図19(B)のエッジ検出器210Bでは、NANDゲート213の出力が遅延回路211−3で時間Td1だけ遅延されて立下りエッジ検出信号SEDFが出力される。
また、NANDゲート214から立上りエッジ検出信号SEDRが出力される。
図19(C)において、NANDゲート213は、第1入力に遅延回路211−3を介して受信データ信号RDTが供給され、負入力である第2入力に遅延回路211−3,211−1を介して遅延信号S211−1が供給される。
NANDゲート214は、第1入力に遅延信号S211−2が供給され、負入力である第2入力に受信データ信号RDTが供給される。
図19(D)において、NANDゲート213は、第1入力に遅延回路211−3,211−1を介して遅延信号S211−1が供給され、負入力である第2の入力に遅延回路211−3を介して受信データ信号RDTが供給される。
NANDゲート214は、第1入力に受信データ信号RDTが供給され、負入力である第2の入力に遅延信号S211−2が供給される。
図19(C)のエッジ検出器210Cでは、NANDゲート213から立上りエッジ検出信号SEDRが出力される。
また、NANDゲート214から立ち下りエッジ検出信号SEDFが出力される。
図19(D)のエッジ検出器210Dでは、NANDゲート213から立下りエッジ検出信号SEDFが出力される。
また、NANDゲート214から立上りエッジ検出信号SEDRが出力される。
図19(A)〜(D)に示すエッジ検出器210A〜210Dは、受信データ信号RDTのジッタが少なく隣接するエッジの間隔TwがTd2以上である場合、次のように動作する。
すなわち、エッジ検出器210A〜210Dは、図20に示すようにエッジごとにTd2の期間だけローレベルLとなるパルス信号を、立ち上りエッジ検出信号SEDR、もしくは立ち下りエッジ検出信号SEDFとして出力する。
一方、エッジ検出器210A〜210Dは、ジッタにより隣接するエッジの間隔TwがTd2未満である場合、次のように動作する。
すなわち、エッジ検出器210A〜210Dは、図20に示すようにエッジごとにTwの期間だけLとなるパルス信号を、立ち上りエッジ検出信号SEDR、もしくは立ち下りエッジ検出信号SEDFとして出力する。
このように、図19(A)〜(D)に示すエッジ検出器210A〜210Dは、立ち上りエッジと立ち下りエッジを検出する回路が分離されており、かつ、受信データ信号のエッジは立ち上りと立ち下りが交互に発生し、一方のエッジが連続して発生することはない。
したがって、ジッタにより隣接するエッジが接近した場合でもエッジを検出することが可能となる。
本第3の実施形態に係る同期発振器220Aは、リング発振器223の初段および中段に注入回路221A,221Bが配置され、2入力の注入回路221A,221Bの出力に対して遅延回路222A−1〜222A−nが縦続接続されている。
したがって、図10,図17の場合と同様、図21に示すように、これら遅延回路222A−1〜222A−nに、入力端MをハイレベルHに固定した(電源電圧VDDの供給ラインに接続した)注入回路を用いることで同期発振器220Aを形成することができる。
図21の同期発振器220Aは、同一構成を有するマルチモード注入回路221A,221Bが段縦続接続され、入力端Mに注入信号VMが供給される注入回路INJとして用いられるのは2つのマルチモード注入回路221A−0、221Bのみである。
その他のマルチモード注入回路221A−1〜221A−nは、入力端Mが電源電圧VDDの供給ラインに接続されて、遅延回路DLYとして用いられる。
そして、最終段のマルチモード注入回路遅延回路221A−nの出力が初段の注入回路(INJ)221Aの入力端Cに接続されている。
リング発振器223は、基本的に、リングを形成する遅延回路として機能するマルチモード注入回路221A−1〜221A−nのうちの奇数段がインバータの機能を有するように形成される。
同期発振器220Aは、発振周波数制御信号FCVにより発振周波数が制御される。
同期発振器220Aは、立ち上りエッジ検出信号SEDRと立ち下りエッジ検出信号SEDFを入力とし、クロック発振ループの遅延時間がTd2の少なくとも2つの注入回路221A、221Bを有するリング発振器により形成されている。
初段の注入回路221Aのクロック出力Yと後段の注入回路221Bのクロック入力Cには、一または複数の遅延回路DLYが縦続接続される。
そして、注入回路221Bは注入回路221A−0に対して時間Td2だけ遅延しているものとする。
図18において、初段の注入回路221A−0の注入信号入力Mには立下りエッジ検出信号SEDFが入力され、後段の注入回路221Bの注入信号入力Mには立上りエッジ検出信号SEDRが入力される。
図22(A)および(B)は、本第3の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。
図22(A)はハーフレート動作の場合のタイミングを示し、図22(B)はフルレート動作の場合のタイミングを示している。
図23(A)および(B)は、本第3の実施形態に係る同期発振器の動作例を示すタイミングチャートである。
図23(A)はクロック信号の立上りエッジが同期する場合のタイミングを示し、図23(B)はクロック信号の立下りエッジが同期する場合のタイミングを示している。
たとえば、図22に示すように、注入回路221Aのクロック信号入力である内部クロック信号VC1は、時間Td2だけ遅延して注入回路221Bのクロック信号入力である内部クロック信号VC2となる。
2つのエッジ検出信号SEDR,SEDFのうち時間Td2だけ遅延して入力される立上りエッジ検出信号SEDRは注入回路221Bの入力端Mに供給され、他方の立下りエッジ検出信号SEDFは注入回路221A−0の入力端Mに供給される。
注入回路221A−0,221Bは、入力クロック信号VCに対して、注入信号VMと入力クロック信号VCの積の信号成分を加算させて注入回路出力VYを出力する。
これにより、同期発振器220Aの位相はエッジ検出信号に同期するが、その動作について図23のタイミング図により説明する。
注入回路221A−0,221Bは、入力クロック信号VCに対して、注入信号VMと入力クロック信号VCの積の信号成分を加算させて注入回路出力VYを出力する。したがって、VC・VMの成分により図23に示すようにVYの位相は注入信号(エッジ検出信号)VMの位相に応じてクロック信号VCの位相が調整される。
さらに、VC・VMの成分は入力クロック信号VCのエッジの方向に応じて反転/非反転されるため、VCの立ち上り/立ち下りエッジともに同期させることが可能であり、エッジ注入信号(VM)のセンタに入力クロック信号VCのエッジが同期する。
このようにして、図22に示すタイミング図のようにクロック再生装置200Aは、受信データ信号RDTに同期した再生クロック信号を出力する。
これにより、本第3の実施形態に係るクロック再生装置200Aは,受信データ信号RDTのデータレートの半分のクロック周波数である再生クロック信号CLKを出力する。このため、同期発振器220Aはデータレートの半分の周波数で発振すればよく、低消費電力化が可能となる。
なお、図22のタイミング図に示すようにデータレートと同じ周波数の再生クロック信号CLKを出力することも可能である。
この場合には同期発振器の発振周波数もデータレートと同じになるため低消費電力化の効果を得ることは難しくなるおそれがある。
ただし、再生クロック信号CLKの立ち上り、立ち下りのいずれか一方のエッジのみを使って再生データを得ることになるため再生クロック信号のデューティー比の影響を考慮する必要がなくなる。
図24は、第3の実施形態において複数のマルチモード注入回路により形成されるエッジ検出器および同期発振器の構成例を示す図である。
クロック再生装置および後述するクロック分配回路は、その構成する同期発振器内の注入回路が図6等のマルチモード注入回路で構成されている場合には、注入回路だけでなく、エッジ検出器、同期発振器もすべてマルチモード注入回路で構成することも可能である。
エッジ検出器は、図19(A)〜(D)に示すように、NAND回路および遅延回路から構成され、同期発振器は注入回路および遅延回路から構成される。
ところが、本実施形態に係るマルチモード注入回路は前述のように、注入回路、AND回路、および遅延回路として用いることができる。
このため、たとえば図24のようにマルチモード注入回路のみから構成することができ、この場合には遅延時間が同一となりタイミングの予測が容易になる、あるいは回路を配置する際にマルチモード注入回路のアレイ配置となり小面積化が容易になる。
図24のエッジ検出器210Bは図19(C)の構成に相当している。
そして、エッジ検出器210Bの遅延回路212Bは、入力Mが電源に接続されて2段のマルチモード注入回路により形成されている。
この2段のマルチモード注入回路は、同期発振器220Bの立下りエッジ検出信号SEDFおよび立上りエッジ検出信号SEDRに対する2段のマルチモード注入回路221C−0,221C−1、および221C−2,221C−3と同じにしてある。
<4.第4の実施形態>
[クロック再生装置の第3の構成例]
図25は、本発明の第4の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。
第4の実施形態に係るクロック再生装置200Dは、図25に示すように、注入信号生成器230、および同期発振器220Dを有する。
注入信号生成器230は、受信データ信号RDTの最初のエッジに対してのみエッジ検出信号を発生してゲーティング信号GTを生成する。
注入信号生成器230は、受信データ信号RDTのエッジに対してエッジ検出信号を発生して注入信号VM0,VM1を生成する。
注入信号発生器230は、生成したゲーティング信号GT、注入信号VM0,VM1を同期発振器220Dに出力する。
[注入信号生成器の構成例]
図26は、本第4の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示すブロック図である。
図27は、本第4の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示す回路図である。
図28(A)および(B)は、本第4の実施形態に係る注入信号生成器のタイミングチャートである。図28(A)は受信データ信号列の最初のビットがローレベルLの場合、図28(B)は受信データ信号列の最初のビットがハイレベルHの場合のタイミングチャートである。
図26に示すように、注入信号生成器230は、入力制御器231およびエッジ検出器232,233より構成される。
入力制御器231は、受信データ信号列の最初のエッジのみを通過させる。
エッジ検出器233は、入力制御器231の出力信号DT0のエッジを検出して、ゲーティング信号GTを生成して出力する。
エッジ検出器232は、受信データ信号RDTの立上りエッジと立下りエッジのそれぞれを検出し、注入信号VM0および注入信号VM1を生成して出力する。
入力制御器231は、図27に示すように、2つのフリップフロップ(FF)2311,2312と1つのマルチプレクサ(MUX)2313により構成される。
2つのFF2311,2312は動作開始時にはリセットされ、その出力CA,CBはCA=L、CB=Hの状態にあるとする。
受信データ信号RDTに最初のエッジが入力されると、図28に示すように、出力信号DT0が受信データ信号RDTに応じて変化する。
同時に、受信データ信号RDTの最初のエッジが立上りエッジの場合にはCA=Hに変化し、立下りエッジの場合にはCB=Lに変化して、CA=CBとなる。
そのため、受信データ信号RDTに2番目以降のエッジが入力されても、図28に示すように、出力信号DT0は変化しなくなり、入力制御器231は受信データ信号列の最初のエッジのみを通過する。
エッジ検出器232は、図15のエッジ検出器210と同様に、遅延回路2321および排他的論理和(EXOR)ゲート2322を有する。
EXORゲート2322の第1入力が入力制御器231の出力信号DT0の入力ラインに接続され、第2入力が遅延回路2321の出力に接続されている。
エッジ検出器232は、出力信号DT0のエッジを検出してゲーティング信号GTを出力する。したがって、ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジのみを検出してパルス信号として出力される。
エッジ検出器233は、図19(C)のエッジ検出器210Cと同様に、遅延回路2331−1,2331−2,2332、および2入力NANDゲート2333,2334を有する。
遅延回路2331−1,2331−2は信号を時間Td2だけ遅延させ、遅延回路2332は受信データ信号RDTを時間Td1だけ遅延させる。
NANDゲート2333は、第1入力に遅延回路2332を介して受信データ信号RDTが供給され、負入力である第2入力に遅延回路2332,2331−1を介して遅延信号S2331−1が供給される。
NANDゲート2334は、第1入力に遅延信号S2331−2が供給され、負入力である第2入力に受信データ信号RDTが供給される。
エッジ検出器233は、受信データ信号RDTの立上りエッジと立下りエッジを検出し、それぞれ注入信号VM0および注入信号VM1を出力する。
同期発振器220Dは、前述したように、少なくとも1つのマルチモード注入回路をもつリング発振器223である。
同期発振器220Dは、一例として図24の場合と同様に、注入信号VM0,VM1に対する2段構成となっており、マルチモード注入回路221D−0,221D−1、および221D−2,221D−3により形成されている。マルチモード注入回路221D−0,221D−1、および221D−2,221D−3は、入力CおよびMに加えて入力Aを有する。
同期発振器220Dは、注入信号VM0のパルス波形のセンタに再生クロック信号のエッジが同期し、注入信号VM1のパルス波形のセンタに内部クロック信号VC1のエッジが同期する。注入信号VM0、VM1の接続は第2および第3の実施形態の立下りエッジ検出信号SEDFおよび立上りエッジ検出信号SEDRと同様である。
すなわち、図25において、初段のマルチモード注入回路221D−0の注入信号入力Mには注入信号VM0が入力され、後段のマルチモード注入回路221D−2の注入信号入力Mには注入信号VM1が入力される。
後段のマルチモード注入回路221D−2には入力Aにゲーティング信号GTが入力される。221D−2は、ゲーティング信号GTが入力Aに入力されているため、前述したようにAND回路(Y=A・C)となる。
初段のマルチモード注入回路221D−0の入力Aは電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ハイレベルHに固定されている。
2段目および4段目のマルチモード注入回路221D−0,221D−3の入力AおよびMは電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ハイレベルHに固定されている。したがって、2段目および4段目のマルチモード注入回路221D−0,221D−3は、前述したように遅延回路DLYとして機能する。
次に、本第4の実施形態に係るクロック再生装置の動作を説明する。
図29は、本第4の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。
クロック再生装置200Dは、注入信号生成器230と同期発振器220Dにより構成される。
注入信号生成器230は、ゲーティング信号GTと注入信号VM0、VM1を同期発振器220Dに出力する。ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジに対するエッジ検出信号である。注入信号VM0、VM1は受信データ信号列のエッジに対する注入信号である。
同期発振器220Dは少なくとも1つのマルチモード注入回路をもつリング発振器であり、注入信号VM0のパルス波形のセンタに再生クロック信号CLKのエッジが同期し、注入信号VM1のパルス波形のセンタに内部クロック信号VC1のエッジが同期する。
ゲーティング信号GTは、同期発振器220Dのマルチモード注入回路221D−2の入力Aに接続されているため、マルチモード注入回路220D−2はAND回路(Y=A・C)となる。
そのため、内部クロック信号VC2はゲーティング信号GTのパルス入力により図29に示すようになる。
このように、1回のゲーティング信号GTのパルス入力により同期発振器220Dの位相は受信データ信号RDTに同期することが可能になり、第2および第3のクロック再生装置と比較してロック時間が短くなる。したがって、本クロック再生装置200Dは、従来のゲーテッドVCO方式のクロック再生装置と同等のロック時間を実現することが可能となる。
ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジに対するエッジ検出信号である。このため、同期発振器220Dは、受信データ信号RDTの最初のエッジ以降に対しては、注入信号VM0、VM1によって同期発振器220Dの位相が調整され、受信データ信号RDTに同期する。
これにより、本クロック再生装置200Dは、1ビットでのロックが可能となる。
さらに、本注入信号生成器230によりロック時間の短縮が実現されるため、マルチモード注入回路のクロック出力Yへの注入信号VMの注入量を設計する際にロック時間を考慮する必要がなくなる。
そのため、ジッタ耐性、消費電力などを考慮して注入量を設計することが可能となることから、第2および第3のクロック再生装置に対して、ジッタ耐性、消費電力の改善が可能となる。
<5.第5の実施形態>
[クロック再生装置の第4の構成例]
図30は、本発明の第5の実施形態に係るクロック再生装置の構成例を示すブロック図である。
第5の実施形態に係るクロック再生装置200Eは、図30に示すように、注入信号生成器230E、および同期発振器220Eを有する。
注入信号生成器230Eは、受信データ信号RDTの最初のエッジに対してのみエッジ検出信号を発生してゲーティング信号GTを生成する。
注入信号生成器230Eは、受信データ信号RDTのエッジに対してエッジ検出信号を発生して注入信号VM0を生成する。
注入信号発生器230Eは、生成したゲーティング信号GT、注入信号VMを同期発振器220Eに出力する。
[注入信号生成器の構成例]
図31は、本第5の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示すブロック図である。
図32は、本第5の実施形態に係る注入信号生成器の構成例を示す回路図である。
図33(A)および(B)は、本第5の実施形態に係る注入信号生成器のタイミングチャートである。図33(A)は受信データ信号列の最初のビットがローレベルLの場合、図33(B)は受信データ信号列の最初のビットがハイレベルHの場合のタイミングチャートである。
図31に示すように、注入信号生成器230Eは、入力制御器231Eおよびエッジ検出器232E,233Eより構成される。
入力制御器231Eは、受信データ信号列の最初のエッジのみを通過させる。
エッジ検出器232Eは、入力制御器231の出力信号DT0のエッジを検出して、ゲーティング信号GTを生成して出力する。
エッジ検出器233Eは、受信データ信号RDTのエッジを検出し、注入信号VMを生成して出力する。
入力制御器231Eは、図27に入力制御器231と同様に、2つのフリップフロップ(FF)2311,2312と1つのマルチプレクサ(MUX)2313により構成される。
入力制御器231Eは、図27の入力制御器231と構成および機能は同様であることから、ここではその説明は省略する。
エッジ検出器232は、図27のエッジ検出器232と同様に、遅延回路2321およびEXORゲート2322を有する。
EXORゲート2322の第1入力が入力制御器231の出力信号DT0の入力ラインに接続され、第2入力が遅延回路2321の出力に接続されている。
エッジ検出器232は、出力信号DT0のエッジを検出してゲーティング信号GTを出力する。したがって、ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジのみを検出してパルス信号として出力される。
エッジ検出器233Eは、エッジ検出器232Eと同様に、遅延回路2331および排EXORゲート2332を有する。
EXORゲート2331の第1入力が受信データ信号RDTの入力ラインに接続され、第2入力が遅延回路2331の出力に接続されている。
エッジ検出器233Eは、受信データ信号RDTのエッジを検出し、注入信号VMを出力する。
同期発振器220Eは、前述したように、少なくとも1つのマルチモード注入回路をもつリング発振器223である。
同期発振器220Dは、一例として図25の場合と同様に、ゲーティング信号および注入信号VMに対する2段構成となっており、マルチモード注入回路221E−0,221E−1、および221E−2,221E−3により形成されている。マルチモード注入回路221E−0,221E−1、および221E−2,221E−3は、入力CおよびMに加えて入力Aを有する。
注入信号VMは、マルチモード注入回路のいずれか1つのM入力に供給される。
同期発振器220Eは、注入信号VMのパルス波形のセンタに内部クロック信号VC1のエッジが同期する。注入信号VMは後段のマルチモード注入回路221E−2の注入信号入力Mに入力される。
初段のマルチモード注入回路221E−0の入力Aにゲーティング信号GTが入力される。221E−0は、ゲーティング信号GTが入力Aに入力されているため、前述したようにAND回路(Y=A・C)となる。
初段のマルチモード注入回路221D−0の入力Mは電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ハイレベルHに固定されている。
2段目および4段目のマルチモード注入回路221E−0,221E−3の入力AおよびMは電源電圧VDDの供給ラインに接続され、ハイレベルHに固定されている。したがって、2段目および4段目のマルチモード注入回路221E−0,221E−3は、前述したように遅延回路DLYとして機能する。
次に、本第5の実施形態に係るクロック再生装置の動作を説明する。
図34は、本第5の実施形態に係るクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。
クロック再生装置200Eは、注入信号生成器230Eと同期発振器220Eにより構成される。
注入信号生成器230Eは、ゲーティング信号GTと注入信号VMを同期発振器220Eに出力する。ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジに対するエッジ検出信号である。注入信号VMは受信データ信号列のエッジに対する注入信号である。
同期発振器220Eは少なくとも1つのマルチモード注入回路をもつリング発振器であり、注入信号VMのパルス波形のセンタに内部クロックVC1のエッジが同期する。
ゲーティング信号GTは、同期発振器220Eのマルチモード注入回路221E−0の入力Aに接続されているため、マルチモード注入回路220E−0はAND回路(Y=A・C)となる。
そのため、内部クロック信号VC0はゲーティング信号GTのパルス入力により図34に示すようになる。
このように、1回のゲーティング信号GTのパルス入力により同期発振器220Eの位相は受信データ信号RDTに同期することが可能になり、第2および第3のクロック再生装置と比較してロック時間が短くなる。したがって、本クロック再生装置200Eは、従来のゲーテッドVCO方式のクロック再生装置と同等のロック時間を実現することが可能となる。
ゲーティング信号GTは受信データ信号列の最初のエッジに対するエッジ検出信号である。このため、同期発振器220Eは、受信データ信号RDTの最初のエッジ以降に対しては、注入信号VM0によって同期発振器220Eの位相が調整され、受信データ信号RDTに同期する。
これにより、本クロック再生装置200Eは、1ビットでのロックが可能となる。
さらに、本注入信号生成器230Eによりロック時間の短縮が実現されるため、マルチモード注入回路のクロック出力Yへの注入信号VMの注入量を設計する際にロック時間を考慮する必要がなくなる。
そのため、ジッタ耐性、消費電力などを考慮して注入量を設計することが可能となることから、第2および第3のクロック再生装置に対して、ジッタ耐性、消費電力の改善が可能となる。
[クロック再生装置の第1の接続例]
図35は、本発明の実施形態に係るクロック再生装置の第1の接続例を示すブロック図である。
この接続例は、複数のクロック再生装置200−1〜200−mが並列に配置され、これらのクロック再生装置200−1〜200−mに位相同期回路(PLL)300により生成した発振周波数制御電圧FCVを供給するようにした例である。
図35においては、クロック再生装置200−1〜200−mには上記した第2および第3の実施形態で説明したクロック再生装置が適用される。
図35においては、図面の簡単化のため、クロック再生装置200−1〜200−mには発振周波数制御電圧(信号)FCVが供給される同期発振器220−1〜220−mのみを示している。
PLL300は、同期発振器301、位相比較器(PD)302、ループフィルタ303を有する。あるいは、電圧制御発振器201の出力側に分周器304が配置される。
PLL300のループフィルタ303の出力が発振周波数制御電圧FCVとして出力される。
PLL300の同期発振器301は、クロック再生装置200−1〜200−mの同期発振器220−1〜220−mと同一構成のものが適用される。
これにより、高い精度で発振周波数を制御可能である。
そして、各クロック再生装置200−1〜200−mから受信データ信号RDTに同期したクロックCLK−1〜CLK−mが出力される。
[クロック再生装置の第2の接続例]
図36は、本発明の実施形態に係るクロック再生装置の第2の接続例を示すブロック図である。
この第2の接続例が上述した第1の接続例と異なる点は、PLL300Aにより発振周波数制御電圧FCVを供給する代わりに、発振周波数制御電流FCIを供給するようにしたことにある。
これに対応して、PLL300Aのループフィルタ303の出力側に電圧電流変換器(VI変換器)305が配置され、電圧電流変換器305の出力が発振周波数制御電流FCIとして供給される。
そして、PLL300Aでは、同期発振器301の入力側に電流電圧変換器(IV変換器)306が配置されている。
さらに、各クロック再生装置200−1〜200−mの同期発振器220−1〜220−mの入力側にも電流電圧変換器(IV変換器)230−1〜230−mが配置されている。
この場合、制御電圧ではなく制御電流を供給することから、電圧変動の影響等を受けることなく的確に制御信号として供給することが可能となり、より精度の高い発振制御が可能となる。
<6.第6の実施形態>
[クロック分配回路の第1の構成例]
図37は、本発明の第6の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。
本第6の実施形態に係るクロック分配回路400は、第1の実施形態の同期発振器100と同様の構成を有する同期発振器410により構成される。
第6の実施形態に係る同期発振器410は、図37に示すように、少なくとも一つの注入回路411を含むリング発振器413により構成される。
同期発振器410は、発振周波数制御信号FCVにより発振周波数が制御される。
図37のリング発振器413は、初段に注入回路411が配置され、2入力の注入回路411の出力に対して遅延回路412−1〜412−nが縦続接続され、最終段の遅延回路412−nの出力が初段の注入回路411の一入力(C)に接続されている。
リング発振器413は、基本的に、リングを形成する遅延回路412−1〜412−nのうちの奇数段がインバータの機能を有するように形成される。
本実施形態の注入回路411は、注入信号入力端M、クロック信号入力端C、およびクロック出力端Yを有する。
そして、注入回路411は、クロック信号入力端Cに入力されるクロック信号VCに対して、このクロック信号VCと注入信号入力端Mに入力される注入信号としての入力クロック信号CKI(VM)の積の信号成分を加算させる。
そして、注入回路411は、その加算結果を、クロック信号VYとしてクロック出力端Yから出力する機能を有する。
図38(A)〜(C)は、本第6の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図38(A)は分配比Nが1(N=1)の場合のタイミングを示し、図38(B)はN=2の場合のタイミングを示し、図38(C)はN=3の場合のタイミングを示している。
同期発振器410は、発振周波数制御信号FCVにより発振周波数が制御され、入力クロック信号CKIを入力とし、少なくとも1つの注入回路411をもつリング発振器413により形成される。
注入回路411は入力クロック信号VCに対して、注入信号であるクロック信号CKIとクロック信号VCの積の信号成分を加算させて出力する。
これにより、図38(A)〜(C)に示すように、エッジ注入信号であるクロック信号CKIのセンタに出力クロック信号CKOのエッジが同期する。
このようにして、図38(A)〜(C)に示すタイミング図のようにクロック分配回路400は、入力クロック信号CKIに同期した出力クロック信号CKOを出力する。
なお、同期発振器410は、注入回路411の注入信号である入力クロック信号CKIの「H→L→H」のパルスのセンタに出力クロック信号CKOのエッジが同期する。したがって、クロック周波数が同じである必要はなく、入力クロック信号CKIのクロック周波数は出力クロック信号CKOの1/N(Nは自然数)であればよい。
そのため、本実施形態に係るクロック分配回路400は高周波数のクロック信号を分配する必要はなく、低消費電力化することが可能となる。
<7.第7の実施形態>
[クロック分配回路の第2の構成例]
図39は、本発明の第7の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。
本第7の実施形態に係るクロック分配回路400Aは、第6の実施形態の同期発振器410の入力側に、入力クロック信号CKIから注入信号としてのエッジ検出信号SEDを生成して供給するエッジ検出器420が配置されている。
このクロック分配回路400Aは、受信データ信号、再生クロック信号がそれぞれ入力クロック信号CKI、出力クロック信号CKOとなっている点を除いて、第2の実施形態に係る図14のクロック再生装置200と同じである。
図40(A)〜(C)は、本第7の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図40(A)は分配比Nが1(N=1)の場合のタイミングを示し、図40(B)はN=2の場合のタイミングを示し、図40(C)はN=3の場合のタイミングを示している。
クロック分配回路400Aにおいては、図40(A)〜(C)に示すように、エッジ注入信号であるエッジ検出信号SEDのセンタにクロック信号VCのエッジが同期する。
このようにして、図40(A)〜(C)に示すタイミング図のように、クロック分配回路400Aは、入力クロック信号CKIに同期した出力クロック信号CKOを出力する。
なお、同期発振器410は、エッジ検出信号SEDのパルスのセンタに出力クロック信号CKOのエッジが同期する。したがって、クロック周波数が同じである必要はなく、入力クロック信号CKIのクロック周波数は出力クロック信号CKOの1/N(Nは自然数)であればよい。
そのため、本第7の実施形態に係るクロック分配回路400Aは高周波数のクロック信号を分配する必要はなく、低消費電力化することが可能となる。
<8.第8の実施形態>
[クロック分配回路の第2の構成例]
図41は、本発明の第8の実施形態に係るクロック分配回路の構成例を示す図である。
本第8の実施形態に係るクロック分配回路400Bは、エッジ検出420Bで立上りエッジおよび立下りエッジを検出し、同期発振器410Bには初段と中段に注入回路411A,411Bが配置されている。
このクロック分配回路400Bは、受信データ信号、再生クロック信号がそれぞれ入力クロック信号CKI、出力クロック信号CKOとなっている点を除いて、第3の実施形態に係る図18のクロック再生装置と同じである。
図42(A)〜(C)は、本第6の実施形態に係るクロック分配回路の動作例を示すタイミングチャートである。
図42(A)は分配比Nが1(N=1)の場合のタイミングを示し、図42(B)はN=2の場合のタイミングを示し、図42(C)はN=3の場合のタイミングを示している。
クロック分配回路400Bにおいては、図42(A)〜(C)に示すように、エッジ注入信号である立下りエッジ検出信号SEDFおよび立上りエッジ検出信号SEDRのセンタにクロック信号VCのエッジが同期する。
このようにして、図42(A)〜(C)に示すタイミング図のように、クロック分配回路400Bは、入力クロック信号CKIに同期した出力クロック信号CKOを出力する。
なお、同期発振器410Bは、エッジ検出信号のパルスのセンタに出力クロック信号CKOのエッジが同期する。したがって、クロック周波数が同じである必要はなく、入力クロック信号CKIのクロック周波数は出力クロック信号CKOの1/N(Nは自然数)であればよい。
そのため、本第8の実施形態に係るクロック分配回路400Bは高周波数のクロック信号を分配する必要はなく、低消費電力化することが可能となる。
なお、上述したクロック分配回路400〜400Bは、その構成する同期発振器内の注入回路が図6等のマルチモード注入回路で構成されている場合には、注入回路だけでなく、エッジ検出器、同期発振器もすべてマルチモード注入回路で構成することも可能である。
エッジ検出器はAND回路および遅延回路から構成され、同期発振器は注入回路および遅延回路から構成される。
ところが、マルチモード注入回路は前述のように、注入回路、AND回路、および遅延回路として用いることができる。
このため、たとえば図24と同様に、マルチモード注入回路のみから構成することができ、この場合には遅延時間が同一となりタイミングの予測が容易になる、あるいは回路を配置する際にマルチモード注入回路のアレイ配置となり小面積化が容易になる。
[クロック分配回路の第1の接続例]
図43は、本発明の実施形態に係るクロック分配回路の第1の接続例を示すブロック図である。
この接続例は、クロック再生装置の図35の接続例と同様である。理解を容易にするため、図35と同一構成部分は同一符号をもって表す。
すなわち、この接続例は、複数のクロック分配回路400−1〜400−mが並列に配置され、これらのクロック分配回路400−1〜400−mに位相同期回路(PLL)300により生成した発振周波数制御電圧FCVを供給するようにした例である。
図43においては、クロック分配回路400−1〜400−mには上記した第6、第7および第8の実施形態で説明したクロック分配回路が適用される。
図43においては、図面の簡単化のため、クロック分配回路400−1〜400−mには発振周波数制御電圧FCVが供給される同期発振器411−1〜411−mのみを示している。
PLL300は、同期発振器301、位相比較器(PD)302、ループフィルタ303を有する。あるいは、電圧制御発振器201の出力側に分周器304が配置される。
PLL300のループフィルタ303の出力が発振周波数制御電圧FCVとして出力される。
PLL300の同期発振器301は、クロック配回路400−1〜400−mの同期発振器220−1〜220−mと同一構成のものが適用される。
これにより、高い精度で発振周波数を制御可能である。
そして、各クロック分配回路400−1〜400−mから入力クロック信号CKIに同期したクロックCKO−1〜CKO−mが出力される。
[クロック分配回路の第2の接続例]
図44は、本発明の実施形態に係るクロック分配回路の第2の接続例を示すブロック図である。
この接続例は、クロック再生装置の図36の接続例と同様である。理解を容易にするため、図36と同一構成部分は同一符号をもって表す。
この第2の接続例が上述した第1の接続例と異なる点は、PLL300Aにより発振周波数制御電圧FCVを供給する代わりに、発振周波数制御電流FCIを供給するようにしたことにある。
これに対応して、PLL300Aのループフィルタ303の出力側に電圧電流変換器(VI変換器)305が配置され、電圧電流変換器305の出力を発振周波数制御電流FCIとして供給される。
そして、PLL300Aでは、同期発振器301の入力側に電流電圧変換器(IV変換器)306が配置されている。
さらに、各クロック分配回路400−1〜400−mの同期発振器411−1〜411−mの入力側にも電流電圧変換器(IV変換器)430−1〜430−mが配置されている。
この場合、制御電圧ではなく制御電流を供給することから、電圧変動の影響等を受けることなく的確に制御信号として供給することが可能となり、より精度の高い発振制御が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態による同期発振器は、注入回路により同期発振器内の内部入力クロック信号に対して、内部入力クロック信号と入力注入信号の積の信号成分を加算させて出力する。
本実施形態によるクロック再生装置は、受信データ信号のエッジ検出を示す注入信号を生成し、注入回路により同期発振器内のクロック信号入力に対して、クロック信号入力と注入信号入力の積の信号成分を加算させて出力する。そして、受信データ信号に同期した再生クロック信号を出力する。
これにより、データレートに対してハーフレートの再生クロック信号を出力することにより、データレートの高速化、および、低消費電力化を可能にするという効果を有する。
さらに、注入回路において、クロック信号入力と注入信号入力の積の信号成分の加算量を調整することにより、受信データ信号のジッタに対する耐性を向上させることが可能である。
また、受信データ信号の立ち上りエッジと立ち下りエッジを検出するそれぞれの回路を有するエッジ検出器により、受信データ信号に含まれるジッタに対する耐性を改善するという効果を有する。
さらに、本実施形態によるクロック分配回路は、入力クロック信号のエッジ検出を示す注入信号を生成し、注入回路により同期発振器内の内部入力クロック信号に対して、内部入力クロック信号と注入信号の積の信号成分を加算させて出力する。そして、入力クロック信号に同期したクロック信号を出力する。
これにより、入力クロック信号のクロック周波数は出力クロック信号の1/N(Nは自然数)であればよい。そのため、本実施形態のクロック分配回路は高周波数のクロック信号を分配する必要はなく、低消費電力化することが可能となる。
100・・・同期発振器、110・・・注入回路、200,200A,200B,200C,200D,200−1〜200−m・・・クロック再生装置、210・・・エッジ検出器、220・・・同期発振器、230・・・注入信号生成器、221,221A,221B・・・注入回路、400,400A,200−1〜200−m・・・クロック分配回路、410・・・同期発振器、411,411A,411B・・・注入回路、420・・・エッジ検出器。

Claims (29)

  1. 注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、
    上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、
    縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、
    最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、
    上記注入回路は、
    上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する
    同期発振器。
  2. 上記注入回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続されて遅延回路として機能し、
    上記リング発振器を形成する上記遅延回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続された注入回路により形成される
    請求項1記載の同期発振器。
  3. 上記注入回路は、
    第1および第2の負荷インピーダンスと、
    第1から第10のトランジスタと、
    電流源または所定電位に接続される第1のノードと、
    上記第1の負荷インピーダンスに接続された第2のノードと、
    上記第2の負荷インピーダンスに接続された第3のノードと、を含み、
    上記第1のトランジスタのソースと上記第2のトランジスタのソースが上記第1のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタと上記第4のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタのゲートが第1の信号の入力端に接続され、
    上記第4のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第5のトランジスタと上記第6のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第5のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第6のトランジスタのゲートが上記第1の信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第7のトランジスタと上記第8のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第7のトランジスタのゲートが第2の信号の入力端に接続され、
    上記第8のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第9のトランジスタと上記第10のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第9のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第10のトランジスタのゲートが上記第2の信号の反転信号の入力端に接続されている
    請求項1または2記載の同期発振器。
  4. 上記注入回路は、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給されると注入回路として機能し、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると遅延回路として機能し、
    上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると論理回路として機能する
    請求項3記載の同期発振器。
  5. 受信データ信号のエッジを検出し、エッジ検出信号を出力するエッジ検出部と、
    上記エッジ検出信号を注入信号として入力してクロック信号を出力する同期発振器と、を有し、
    上記同期発振器は、
    注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、
    上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、
    縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、
    最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、
    上記注入回路は、
    上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号であるエッジ検出信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する
    クロック再生装置。
  6. 上記エッジ検出部は、
    上記受信データ信号の立上りエッジおよび立下りエッジを検出し、立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力し、
    上記同期発振器は、
    上記リング発振器内に、2つの注入回路が接続され、
    一方の上記注入回路の上記注入信号入力端に上記立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号の一方が入力され、
    他方の上記注入回路の上記注入信号入力端に上記立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号の他方が入力される
    請求項5記載のクロック再生装置。
  7. 上記エッジ検出部は、
    上記受信データ信号を、当該受信データ信号の周期より短い時間遅延させる遅延回路を含み、
    上記受信データ信号と上記遅延回路の遅延信号との論理演算によって立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を生成し、生成した立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力する
    請求項6記載のクロック再生装置。
  8. 上記注入回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続されて遅延回路として機能し、
    上記リング発振器を形成する上記遅延回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続された注入回路により形成される
    請求項5から7のいずれか一に記載のクロック再生装置。
  9. 受信データ信号の最初のエッジに対してエッジ検出信号を発生してゲーティング信号を生成し、受信データ信号のエッジに対してエッジ検出信号を発生して少なくとも一つの注入信号を生成する注入信号生成器と、
    上記ゲーティング信号および上記注入信号を入力してクロック信号を出力する同期発振器と、を有し、
    上記同期発振器は、
    注入信号入力端、内部クロック信号入力端、ゲーティング信号入力端、およびクロック出力端を有する複数の注入回路と、
    上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、
    上記複数の注入回路の一つにはゲーティング信号入力端に上記ゲーティング信号が入力され、上記複数の注入回路の少なくとも一つには上記注入信号入力端に上記注入信号が入力され、
    縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、
    最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、
    上記注入回路は、
    上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号であるエッジ検出信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有し、
    上記ゲーティング信号入力端に上記ゲーティング信号が入力されると論理回路として機能する
    クロック再生装置。
  10. 上記同期発振器は、
    上記リング発振器内に、2つの注入回路が接続され、
    初段の上記注入回路に上記ゲーティング信号が入力され、
    後段の上記注入回路に上記注入信号が入力される
    請求項9記載のクロック再生装置。
  11. 上記注入信号生成器は、
    上記ゲーティング信号と複数の上記注入信号を生成して上記同期発振器に出力し、
    上記同期発振器は、
    上記ゲーティング信号と一つの上記注入信号が一つの上記注入回路に入力される
    請求項9記載のクロック再生装置。
  12. 上記同期発振器は、
    上記リング発振器内に、2つの注入回路が接続され、
    初段の上記注入回路に一の上記注入信号が入力され、
    後段の上記注入回路に他の上記注入信号および上記ゲーティング信号が入力される
    請求項11記載のクロック再生装置。
  13. 上記注入信号生成器は、
    受信データ信号の最初のエッジに対してエッジ検出信号を発生してゲーティング信号を生成するゲーティング信号用エッジ検出部と、
    受信データ信号の2番目以降のいずれかのエッジに対してエッジ検出信号を発生して少なくとも一つの注入信号を生成する注入信号用エッジ検出部と、を含む
    請求項9から12のいずれか一に記載のクロック再生装置。
  14. 上記注入回路は、
    上記注入信号入力端およびゲーティング信号入力端が所定電位に接続されて遅延回路として機能し、
    上記リング発振器を形成する上記遅延回路は、
    上記注入信号入力端および上記ゲーティング信号入力端が所定電位に接続された注入回路により形成される
    請求項9から13のいずれか一に記載のクロック再生装置。
  15. 上記注入回路は、
    第1および第2の負荷インピーダンスと、
    第1から第10のトランジスタと、
    電流源または所定電位に接続される第1のノードと、
    上記第1の負荷インピーダンスに接続された第2のノードと、
    上記第2の負荷インピーダンスに接続された第3のノードと、を含み、
    上記第1のトランジスタのソースと上記第2のトランジスタのソースが上記第1のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタと上記第4のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタのゲートが第1の信号の入力端に接続され、
    上記第4のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第5のトランジスタと上記第6のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第5のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第6のトランジスタのゲートが上記第1の信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第7のトランジスタと上記第8のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第7のトランジスタのゲートが第2の信号の入力端に接続され、
    上記第8のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第9のトランジスタと上記第10のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第9のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第10のトランジスタのゲートが上記第2の信号の反転信号の入力端に接続されている
    請求項5から14のいずれか一に記載のクロック再生装置。
  16. 上記注入回路は、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給されると注入回路として機能し、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると遅延回路として機能し、
    上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると論理回路として機能する
    請求項15記載のクロック再生装置。
  17. 上記エッジ検出部は、
    上記受信データ信号を、当該受信データ信号の周期より短い時間遅延させる遅延回路と論理回路を含み、
    上記論理回路による上記受信データ信号と上記遅延回路の遅延信号との論理演算によって立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を生成し、生成した立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力し、
    上記エッジ検出部の上記遅延回路および上記論理回路、並びに上記同期発振器の遅延回路が上記注入回路により形成される
    請求項16記載のクロック再生装置。
  18. 発振周波数制御信号を生成する発振制御信号生成部を有し、
    上記同期発振器は、
    発振周波数制御信号によって制御された発振周波数の上記クロック信号を出力可能で、
    上記発振制御信号生成部は、
    上記同期発振器と同じ構成で、制御電圧に応じた周波数で発振する発振器を含み、
    上記同期発振器を含む位相同期ループにより上記発振周波数制御信号を生成する
    請求項5から17のいずれか一に記載のクロック再生装置。
  19. 入力クロック信号に応じたクロック信号を出力する同期発振器を有し、
    上記同期発振器は、
    注入信号入力端、内部クロック信号入力端、およびクロック出力端を有する少なくとも一つの注入回路と、
    上記注入回路と縦続接続される少なくとも一つの遅延回路と、を有し、
    縦続接続される上記注入回路と遅延回路は、
    最終段の出力が初段の内部クロック信号入力端に接続されてリング発振器を形成し、
    上記注入回路は、
    上記クロック信号入力端に入力される内部クロック信号に対して、当該内部クロック信号と上記注入信号入力端に入力される注入信号の積の信号成分を加算させて、クロック信号として上記クロック出力端から出力する機能を有する
    クロック分配回路。
  20. 上記入力クロック信号のエッジを検出し、エッジ検出信号を上記同期発振器に出力するエッジ検出部を有し、
    上記同期発振器は、
    上記エッジ検出信号を注入信号として入力してクロック信号を出力する
    請求項19記載のクロック分配回路。
  21. 上記エッジ検出部は、
    上記入力クロック信号の立上りエッジおよび立下りエッジを検出し、立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力し、
    上記同期発振器は、
    上記リング発振器内に、2つの注入回路が接続され、
    一方の上記注入回路の上記注入信号入力端に上記立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号の一方が入力され、
    他方の上記注入回路の上記注入信号入力端に上記立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号の他方が入力される
    請求項20記載のクロック分配回路。
  22. 上記エッジ検出部は、
    上記入力クロック信号を、当該入力クロック信号の周期より短い時間遅延させる遅延回路を含み、
    上記入力クロック信号と上記遅延回路の遅延信号との論理演算によって立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を生成し、生成した立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力する
    請求項21記載のクロック分配回路。
  23. 上記注入回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続されて遅延回路として機能し、
    上記リング発振器を形成する上記遅延回路は、
    上記注入信号入力端が所定電位に接続された注入回路により形成される
    請求項19から22のいずれか一に記載のクロック分配回路。
  24. 上記注入回路は、
    第1および第2の負荷インピーダンスと、
    第1から第10のトランジスタと、
    電流源または所定電位に接続される第1のノードと、
    上記第1の負荷インピーダンスに接続された第2のノードと、
    上記第2の負荷インピーダンスに接続された第3のノードと、を含み、
    上記第1のトランジスタのソースと上記第2のトランジスタのソースが上記第1のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタと上記第4のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタのゲートが第1の信号の入力端に接続され、
    上記第4のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第5のトランジスタと上記第6のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第5のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第6のトランジスタのゲートが上記第1の信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第7のトランジスタと上記第8のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第7のトランジスタのゲートが第2の信号の入力端に接続され、
    上記第8のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第9のトランジスタと上記第10のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第9のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第10のトランジスタのゲートが上記第2の信号の反転信号の入力端に接続されている
    請求項19から23のいずれか一に記載のクロック分配回路。
  25. 上記注入回路は、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給されると注入回路として機能し、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると遅延回路として機能し、
    上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると論理回路として機能する
    請求項24記載のクロック分配回路。
  26. 上記エッジ検出部は、
    上記入力クロック信号を、当該入力クロック信号の周期より短い時間遅延させる遅延回路と論理回路を含み、
    上記論理回路による上記入力クロック信号と上記遅延回路の遅延信号との論理演算によって立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を生成し、生成した立上りエッジ検出信号および立下りエッジ検出信号を上記同期発振器に出力し、
    上記エッジ検出部の上記遅延回路および上記論理回路、並びに上記同期発振器の遅延回路が上記注入回路により形成される
    請求項25記載のクロック分配回路。
  27. 発振周波数制御信号を生成する発振制御信号生成部を有し、
    上記同期発振器は、
    発振周波数制御信号によって制御された発振周波数の上記クロック信号を出力可能で、
    上記発振制御信号生成部は、
    上記同期発振器と同じ構成で、制御電圧に応じた周波数で発振する発振器を含み、
    上記同期発振器を含む位相同期ループにより上記発振周波数制御信号を生成する
    請求項19から26のいずれか一に記載のクロック分配回路。
  28. 第1および第2の負荷インピーダンスと、
    第1から第10のトランジスタと、
    電流源または所定電位に接続される第1のノードと、
    上記第1の負荷インピーダンスに接続された第2のノードと、
    上記第2の負荷インピーダンスに接続された第3のノードと、を含み、
    上記第1のトランジスタのソースと上記第2のトランジスタのソースが上記第1のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタと上記第4のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第3のトランジスタのゲートが第1の信号の入力端に接続され、
    上記第4のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第5のトランジスタと上記第6のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第1のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第5のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第6のトランジスタのゲートが上記第1の信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第7のトランジスタと上記第8のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第2のノードに接続され、
    上記第7のトランジスタのゲートが第2の信号の入力端に接続され、
    上記第8のトランジスタのゲートが上記注入信号の反転信号の入力端に接続され、
    上記第9のトランジスタと上記第10のトランジスタは、
    ソース同士およびドレイン同士が接続され、当該ソース同士の接続ノードが上記第2のトランジスタのドレインに接続され、当該ドレイン同士の接続ノードが上記第3のノードに接続され、
    上記第9のトランジスタのゲートが上記注入信号入力端に接続され、
    上記第10のトランジスタのゲートが上記第2の信号の反転信号の入力端に接続されている
    マルチモード注入回路。
  29. 上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給されると注入回路として機能し、
    上記第1の信号が上記第3のトランジスタを導通状態とするレベルで供給され、上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると遅延回路として機能し、
    上記第2の信号が上記第7のトランジスタを非導通状態とするレベルで供給され、上記注入信号が第4および第9のトランジスタが導通状態となるレベルで供給されると論理回路として機能する
    請求項28記載のマルチモード注入回路。
JP2010130307A 2009-09-11 2010-06-07 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路 Expired - Fee Related JP5494252B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010130307A JP5494252B2 (ja) 2009-09-11 2010-06-07 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路
US12/805,180 US8232844B2 (en) 2009-09-11 2010-07-16 Synchronous oscillator, clock recovery apparatus, clock distribution circuit, and multi-mode injection circuit
TW099124047A TWI450551B (zh) 2009-09-11 2010-07-21 同步振盪器,時脈恢復裝置,時脈分佈電路,及多重模式注入電路
KR1020100085847A KR20110028222A (ko) 2009-09-11 2010-09-02 동기 발진기, 클록 재생 장치, 클록 분배 회로, 및 멀티 모드 주입 회로
CN201010275234.9A CN102025371B (zh) 2009-09-11 2010-09-06 同步振荡器、时钟恢复装置、时钟分配电路和多模式注入电路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009211009 2009-09-11
JP2009211009 2009-09-11
JP2010130307A JP5494252B2 (ja) 2009-09-11 2010-06-07 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011082954A JP2011082954A (ja) 2011-04-21
JP5494252B2 true JP5494252B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=43729914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010130307A Expired - Fee Related JP5494252B2 (ja) 2009-09-11 2010-06-07 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8232844B2 (ja)
JP (1) JP5494252B2 (ja)
KR (1) KR20110028222A (ja)
CN (1) CN102025371B (ja)
TW (1) TWI450551B (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2980657B1 (fr) * 2011-09-28 2014-06-20 Oberthur Technologies Circuit electronique presentant une desynchronisation materielle au sein d'une periode d'horloge
FR2982965A1 (fr) 2011-11-17 2013-05-24 St Microelectronics Rousset Synchronisation de signaux d'horloge et detecteur de perturbation
TWI459721B (zh) * 2012-01-03 2014-11-01 Global Unichip Corp 閘式電壓控制振盪器與時脈資料回復電路
JP5948195B2 (ja) * 2012-09-14 2016-07-06 ザインエレクトロニクス株式会社 クロック生成装置およびクロックデータ復元装置
US8860512B2 (en) * 2012-09-28 2014-10-14 Intel Mobile Communications GmbH Ring Oscillator, mobile communications device, and method
TWI495266B (zh) * 2012-10-23 2015-08-01 Solid State System Co Ltd 環型振盪器電路
JP6159221B2 (ja) 2013-10-17 2017-07-05 株式会社東芝 Cdr回路、および、シリアル通信インターフェイス回路
US9312838B2 (en) * 2013-12-16 2016-04-12 Alcatel Lucent Apparatus and method for transferring multiple asynchronous clock signals over a single conductor
CN104579319B (zh) * 2014-04-22 2019-04-09 上海华虹宏力半导体制造有限公司 多相位时钟生成器
US9344071B2 (en) * 2014-08-20 2016-05-17 Fujitsu Limited Clock signal distribution power efficiency improvement
US9564880B2 (en) * 2014-12-23 2017-02-07 Motorola Solutions, Inc. Systems and methods for generating injection-locked, frequency-multiplied output signals
US9633734B1 (en) * 2016-07-14 2017-04-25 Ememory Technology Inc. Driving circuit for non-volatile memory
US10290329B2 (en) * 2016-07-14 2019-05-14 Ememory Technology Inc. Charge pump apparatus
JP6984313B2 (ja) * 2017-10-27 2021-12-17 トヨタ自動車株式会社 情報提供システムおよびサーバ
CN110059041B (zh) * 2019-03-22 2021-09-28 上海交通大学 传输系统
EP3809329A1 (en) 2019-10-15 2021-04-21 Nxp B.V. Clock recovery in an rfid transponder
CN111404543B (zh) * 2020-05-27 2020-09-15 深圳市汇顶科技股份有限公司 时钟数据恢复电路、处理芯片及电子设备

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3346442B2 (ja) * 1995-02-07 2002-11-18 日本電信電話株式会社 タイミング抽出回路
JPH1093399A (ja) * 1996-09-19 1998-04-10 Toshiba Corp 注入同期リング発振器
DE19921921A1 (de) * 1999-05-12 2000-11-16 Bosch Gmbh Robert Einseitenbandmischer
DE19946764C2 (de) * 1999-09-29 2003-09-04 Siemens Ag Digitaler Phasenregelkreis
CN1167199C (zh) * 2000-06-08 2004-09-15 华为技术有限公司 注入型同步窄带再生锁相环
JP3624848B2 (ja) * 2000-10-19 2005-03-02 セイコーエプソン株式会社 クロック生成回路、データ転送制御装置及び電子機器
ATE349103T1 (de) * 2002-08-08 2007-01-15 Koninkl Philips Electronics Nv Mischeranordnung unter verwendung von einigen oszillatoren und darauf basierenden systemen
JP4158465B2 (ja) * 2002-09-10 2008-10-01 日本電気株式会社 クロック再生装置、および、クロック再生装置を用いた電子機器
US7002420B2 (en) * 2004-01-22 2006-02-21 International Business Machines Corporation Interleaved VCO with body voltage frequency range control
US7113048B2 (en) * 2004-11-12 2006-09-26 International Business Machines Corporation Ultra high frequency ring oscillator with voltage controlled frequency capabilities
FR2882871A1 (fr) * 2005-03-01 2006-09-08 Atmel Corp Oscillateur commande en tension a multiphase realignee et boucle a phase asservie associee
US7321269B2 (en) * 2005-07-19 2008-01-22 International Business Machines Corporation High frequency ring oscillator with feed-forward paths
JP4760443B2 (ja) * 2006-02-27 2011-08-31 ソニー株式会社 信号処理装置および方法
JP2009117894A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Univ Of Tokyo 注入同期型発振器

Also Published As

Publication number Publication date
US8232844B2 (en) 2012-07-31
KR20110028222A (ko) 2011-03-17
TWI450551B (zh) 2014-08-21
US20110063039A1 (en) 2011-03-17
TW201112716A (en) 2011-04-01
JP2011082954A (ja) 2011-04-21
CN102025371B (zh) 2014-02-12
CN102025371A (zh) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5494252B2 (ja) 同期発振器、クロック再生装置、クロック分配回路、およびマルチモード注入回路
US6441667B1 (en) Multiphase clock generator
JP2002215262A (ja) クロック制御方法及び回路
JP6439367B2 (ja) 遅延回路,遅延回路を有する位相同期回路,及び位相同期回路を有するプロセッサ
US7515666B2 (en) Method for dynamically changing the frequency of clock signals
CN105743493A (zh) 具有频率控制环路的振荡器
Rashmi et al. Design of phase frequency detector and charge pump for high frequency pll
US7595668B2 (en) High speed dynamic frequency divider
Yao Time to Digital Converter used in ALL digital PLL
JP2012080337A (ja) 位相比較器およびクロックデータリカバリ回路
RU2455755C1 (ru) Кольцевой кмоп генератор, управляемый напряжением
US7233173B1 (en) System and method for providing a low jitter data receiver for serial links with a regulated single ended phase interpolator
US9735786B2 (en) Apparatus and methods for single phase spot circuits
US8089319B2 (en) Wide range interpolative voltage controlled oscillator
Mandal et al. A low-jitter phase-locked resonant clock generation and distribution scheme
JP6295883B2 (ja) クロックデータリカバリ回路
Kumar et al. CMOS phase detector and phase-frequency detector power and delay estimation using nano dimensional MOS transistors
JP2010252012A (ja) 半導体集積回路およびその動作方法
Kailuke et al. Fast Frequency Acquisition Phase Frequency Detector with Minimal Dead Zone for High Frequency Phase Lock Loop
US20100045389A1 (en) Ring oscillator
Toihria et al. Design of an Effective Charge Pump-Phase Locked Loops Architecture for RF Applications
Dulari et al. Design and Imple-mentation of Alias-Locked Loop in 90nm Technology for RF Applications
Sharma et al. Comparative Analysis of Phase/Frequency Detector in a Complete PLL System
KR20150090861A (ko) 클럭 분할기
Yan et al. A 1.25 Gb/s half-rate clock and data recovery circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees