JP5493385B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置に抵抗素子を形成する場合、トランジスタのゲート電極を形成するときに抵抗素子を同時に形成することがある。このような抵抗素子の製造方法では、ゲート電極の形成時に成膜されるポリシリコン膜の一部をパターニングすることで抵抗素子が形成される。
より詳細には、ポリシリコン膜を形成した後、抵抗素子を形成する領域に不純物を注入してポリシリコン膜の抵抗値を調整する。次に、ポリシリコン膜上にフォトレジストで抵抗素子の形状に合わせたマスクを形成し、ポリシリコン膜をドライエッチングして抵抗素子の形状に加工する。そして、ドライエッチングが終了したらフォトレジストを除去する。
ここで、ドライエッチングを行ったときに、フォトレジストが架橋されて硬化して除去し難くなることがある。この場合の対応策としては、水酸化アンモニウム、硫酸及び水を実質的に含む溶液でフォトレジストの硬化した層を除去した後、硫酸、過酸過水素を実質的に含む溶液でフォトレジストを剥離することがあげられる。
特開平11−145417号公報 特開2004−6656号公報
しかしながら、フォトレジストの硬化した層を除去する際に使用される水酸化アンモニウム、硫酸及び水を実質的に含む溶液は、抵抗素子の側面に形成された保護膜も除去してしまう。
このため、従来の製造方法では、フォトレジストの硬化した層だけでなく、抵抗素子の周囲に形成された保護膜も除去してしまっていた。抵抗素子の周囲から保護膜が除去されると、後の工程で半導体基板をアニールしたときに抵抗素子から不純物が外方に拡散し易くなる。抵抗素子に注入した不純物が外方に拡散してしまうと、抵抗素子内の不純物濃度、つまり抵抗素子の抵抗値にばらつきが生じてしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、信頼性の高い半導体装置を効率良く製造できるようにすることを主な目的とする。
本願の一観点によれば、半導体基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜に不純物を注入する工程と、前記半導体膜上にレジストパターンを形成し、前記不純物を注入した前記半導体膜をドライエッチングによりパターニングしてゲート電極と抵抗素子を形成する工程と、前記レジストパターンをアッシングにより除去すると共に、前記抵抗素子の側部に保護膜を形成する工程と、前記抵抗素子及び前記保護膜をレジスト膜で覆った後、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体基板に不純物を注入し、不純物拡散層を形成する工程と、前記保護膜を所定の膜厚以上に維持しつつ、前記レジスト膜をウェットプロセスで除去する工程と、前記不純物拡散層をアニールして活性化した後、前記ゲート電極及び前記抵抗素子のそれぞれに側部に絶縁性のサイドウォールを形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせ
によって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解すべきである。
本発明によれば、抵抗素子の保護膜が所定の厚さに維持されることで、抵抗素子に注入された不純物が外方に拡散することが抑制され、抵抗素子の抵抗値を所望の値に保つことが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 図2は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 図3は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 図4は、素子の幅の変動の補正値と処理時間の関係を示すグラフである。 図5は、素子の幅の変動の補正値と保護膜の厚さの関係を示すグラフである。 図6は、素子の長さを一定にして幅を変化させたときの単位長さ当たりの抵抗値の変化を調べた結果を示すグラフである。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
最初に、図1(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、n型又はp型のシリコン基板1(半導体基板)の表面に、素子分離領域2を形成する。素子分離領域2は、トランジスタの活性領域を画定すると共に、抵抗素子をその上に配置するために使用される。
この実施の形態では、素子分離領域2としてシャロートレンチアイソレーション(STI)を採用する。STIは、シリコン基板1に素子分離溝3を形成し、その中に酸化シリコン等の素子分離絶縁膜4を埋め込むことにより形成される。なお、素子分離領域2は、STIに限られず、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法で形成しても良い。
次いで、シリコン基板1のメモリセル領域における第1のトランジスタ活性領域にn型不純物、例えばリンをイオン注入してnウェル7を形成する。また、第2のメモリセル領域におけるトランジスタ活性領域にp型不純物、例えばボロンをイオン注入してpウェル8を形成する。
そして、素子分離絶縁膜4及び各ウェル7,8を含むシリコン基板1の表面を熱酸化させてゲート絶縁膜10を形成する。この場合のゲート絶縁膜10は、熱酸化によるシリコン酸化膜であり、その厚さは約6〜7nmである。さらに、シリコン基板1の全面に、非晶質又は多結晶の半導体膜として、例えばポリシリコン膜11を形成する。
次に、図1(b)に示すように、ポリシリコン膜11上にレジスト膜を塗布してからパターニングを行い、pウェル8と、後に抵抗素子を配置する素子分離絶縁膜4Aの上方を覆うレジストパターン12を形成する。これにより、nウェル7上のポリシリコン膜11が露出するので、ここにp型不純物、例えばボロンをイオン注入する。これにより、nウェル7上にボロンがドープされたポリシリコン膜11Aが形成される。イオン注入後は、酸素プラズマによりレジストパターン12をアッシングし、除去する。
この後、図1(c)に示すように、ポリシリコン膜11上にレジスト膜を再び塗布し、nウェル7の上の領域を覆うレジストパターン13を形成する。これにより、pウェル8上のポリシリコン膜11と、抵抗素子を配置する領域の素子分離絶縁膜4A上のポリシリコン膜11が露出するので、ここにn型不純物、例えばリンをイオン注入する。
イオン注入量は、例えば1015/cm台とする。これにより、抵抗素子を配置する領域の素子分離絶縁膜4Aの上とpウェル8の上に、リンがドープされたポリシリコン層11Bが形成される。イオン注入後は、レジストパターン13をアッシングにより除去する。
なお、ポリシリコン膜11のうち、抵抗素子を配置する領域の素子分離絶縁膜4Aの上とpウェル8の上に、別々にイオン注入を行って、それらの不純物濃度を変えても良い。
次に、図2(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
ポリシリコン膜11上に反射防止膜15を形成する。反射防止膜15は、例えばスパッタ法によって形成されたSiN膜が用いられる。さらに、反射防止膜15の上にレジスト膜を塗布してからパターニングを行って、ゲート電極と抵抗素子の配置及び形状に合わせたレジストパターン16を形成する。この後、レジストパターン16を用いて反射防止膜15及びポリシリコン膜11をそれぞれ例えばフッ素系ガス、塩素系ガスを用いてRIE法によりエッチングする。
これにより、nウェル7上にポリシリコン膜11Aからなるゲート電極21が形成される。同様に、pウェル8上にポリシリコン膜11Bからなるゲート電極22が形成され、さらに、素子分離絶縁膜4A上にポリシリコン膜11Bからなる抵抗素子23が形成される。
ここで、抵抗素子23は、上記のようにリンがイオン注入されることで抵抗値が調整されたポリシリコン膜11Bからなり、細長形状を有する。
ゲート電極21,22及び抵抗素子23のパターニングが終了した後、図2(b)に示すように、レジストパターン16を除去する。レジストパターン16を除去する工程では、最初にNHOH等のアルカリ溶液を用いたウェットプロセスを行う。これにより、シリコン基板1及びレジストパターン16に付着したゴミ等が除去されると共に、レジストパターン16を構成するレジスト膜の表面の変質層が除去される。この後、酸素プラズマを用いたアッシングを行ってレジストパターン16を除去し、最後にシリコン基板1をウェット処理により洗浄する。
以上のような抵抗素子23の形成後において、抵抗素子23の側部に、有機物を実質的に含まない酸化物系の生成物からなる保護膜24が形成される。保護膜24は、抵抗素子23をパターニングする際に、エッチング時のラジカルとの反応によりポリシリコン膜11Bの側部に形成される。さらに、ポリシリコン膜11Bの露出した側部には、アッシング工程でラジカルとの反応によっても保護膜が形成される。保護膜24は、抵抗素子23の側部に横方向で例えば1.0nm〜1.5nmの膜厚に形成される。
次に、ゲート電極21,22をマスクにしてイオン注入を行う。
最初に、図2(c)に示すように、nウェル7以外のpウェル8、抵抗素子23を含む領域をレジスト膜からなるマスク30で覆った後、ゲート電極21をマスクにしてnウェル7の表層にp型不純物、例えばフッ化ボロン(BF)をイオン注入してソース/ドレイン領域31を形成する。さらに、ゲート電極21をマスクにしてnウェル7にリンを高加速度でイオン注入し、ソース/ドレイン領域31の下にn型不純物拡散領域32を形成する。
n型不純物拡散領域32を形成した後、酸素プラズマを使用してマスク30をアッシングし、ついでウェットプロセス処理をする。そのウェットプロセスには、アルカリ性液体を含む溶液、例えばNHOHとHOの混合液が使用される。このような混合液を使用することで基板上のアッシング残渣等を除去できる。NHOHとHOの混合液を使用したウェットプロセスの処理時間は、保護膜24を残すために予め定められた第1の処理時間tw1とする。なお、HOは、酸化剤或いは界面活性剤として含有される。なお、マスク30は、アッシング処理を行わずにウェットプロセスのみで除去しても良い。
さらに、図3(a)に示すように、pウェル8以外のnウェル7、抵抗素子23を含む領域をレジスト膜からなるマスク33で覆った後、ゲート電極22をマスクにしてpウェル8の表層にn型不純物、例えば砒素(As)をイオン注入し、ソース/ドレイン領域34を形成する。さらに、ゲート電極22をマスクにしてpウェル8にボロンを高加速度でイオン注入し、ソース/ドレイン領域34の下にp型不純物拡散領域35を形成する。
そして、p型不純物拡散領域35を形成した後、酸素プラズマを使用してマスク33をアッシングし、ついでウェットプロセス処理をする。そのウェットプロセスには、上記したと同様に、アルカリ性液体を含む溶液、例えばNHOHとHOの混合液が使用される。このような混合液を使用することで、基板上のアッシング残渣等を除去できる。NHOHとHOの混合液を使用したウェットプロセスの処理時間は、保護膜24を残すために予め定められた第2の処理時間tw2とする。なお、マスク30は、アッシング処理を行わずにウェットプロセスのみで除去しても良い。
ここで、この工程と、先の工程のそれぞれの処理時間t1w,tw2の合計tw3(=tw1+tw2)は、抵抗素子23の周囲の保護膜24が、横方向の膜厚で例えば1.26nm以上残るような時間、例えば3分以内とする。後に説明するように、この膜厚は、抵抗素子23内のn型不純物が外方に拡散して不純物濃度が変動してしまうことを防止するのに必要な値である。
この後、シリコン基板1をアニールする。アニール温度は、例えば約1000℃とし、この熱処理によって各ソース/ドレイン領域31,34と抵抗素子23の中の不純物が活性化される。このとき、抵抗素子23の側部の保護膜24は、抵抗素子23内部のp型不純物が熱によって外方に拡散することを防止する。このため、抵抗素子23の不純物濃度、即ち抵抗値が所定の値以上に保たれる。
この後、ウェットエッチングによってゲート電極21,22上及び抵抗素子23上の反射防止膜15を除去する。
さらに、図3(b)に示す断面構造を得るまでの工程を説明する。
まず、ゲート電極21,22及び抵抗素子23のそれぞれの両側部に絶縁性サイドウォール41を形成する。具体的には、最初にゲート電極21,22及び抵抗素子23を含むシリコン基板1の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極21,22の両側面と、抵抗素子23の両側面にそれぞれ残し、シリコン基板1の表面を露出させる。絶縁性サイドウォール41を構成する絶縁膜には、例えばCVD法により形成された酸化シリコン膜が用いられる。
なお、絶縁膜のエッチバックの前に、抵抗素子23の上方の絶縁膜をレジストパターン(不図示)で覆う。レジストパターンは、抵抗素子23の長手方向の両端部にコンタクトホールを形成するための開口を有し、且つ抵抗素子23の他の領域を覆う。これにより、絶縁膜をエッチバックしたときに、抵抗素子23の上の絶縁膜にコンタクトホールを形成する。
次に、ゲート電極21,22を含むシリコン基板1の上側全面に金属膜をスパッタ法により形成する。金属膜は、例えば、コバルト膜等の高融点金属が好ましいが、比較的に融点が低い金属であっても良い。そして、この金属膜を加熱してシリコンと反応させることにより、ゲート電極21,22の上面と、ソース/ドレイン領域31,34におけるシリコン基板1上にそれぞれにコバルトシリサイド層等の金属シリサイド層42,43が形成される。
また、抵抗素子23を覆う絶縁膜のコンタクトホールを通して抵抗素子23の両端にシリサイド膜42Aを形成する。
その後に、素子分離絶縁膜4上などで未反応となっている高融点金属膜をウェットエッチングによって除去する。
なお、金属膜を形成する前に、nウェル7上のゲート電極21、サイドウォール41をマスクにしてソース/ドレイン領域31にp型不純物を導入してもよい。さらに、pウェル8上のゲート電極22、サイドウォール41をマスクにしてソース/ドレイン領域34にn型不純物を導入してもよい。
ここまでの工程で、シリコン基板1の活性領域ごとに、ゲート絶縁膜10、ゲート電極21,22、ソース/ドレイン領域31,34等によって構成されるMOSトランジスタTr1,Tr2が形成される。さらに、素子分離領域2上に抵抗素子23が形成される。さらに、MOSトランジスタTr1,Tr2、抵抗素子23等の上に層間絶縁膜、コンタクトプラグ、配線等を形成することにより、トランジスタTr1、Tr2及び抵抗素子23を有する半導体装置が形成される。
次に、抵抗素子23の側面の保護膜24の膜厚を所定値に確保することによる作用について詳細に説明する。
まず、抵抗素子23の抵抗値は、R=Rs×L/Wで得られる。ここで、Rは抵抗値を示し、Rsはシート抵抗である。Lは抵抗素子23の長さを示し、Wは抵抗素子23の幅である。
ここで、抵抗素子23を形成する過程の各工程において、抵抗素子23の幅Wは変動することがある。このため、幅Wの変動を考慮した補正値ΔWを用いると、R=Rs×L/(W―ΔW)となる。ここで、ΔWは、抵抗素子23の幅の実際の寸法変化を示すと共に、抵抗素子23の不純物イオンの外方拡散による見掛け上の幅の変動を含んでいる。
このため、ΔWを小さくすることができれば、抵抗素子23の抵抗値のばらつきを抑えることができる。そこで、抵抗素子23をパターニングしてから活性化アニールをするまでの間で、ΔWが変動する可能性のあるウェットプロセスの処理時間とΔWの関係を調べたところ、図4に示す結果が得られた。
ΔWの絶対値が0.1以下であれば、抵抗素子23の抵抗値のばらつきが十分に小さくなると考えられるので、図4からウェットプロセスの処理時間を3分以内にすれば良いことがわかった。なお、図4において、抵抗素子23の長さLは5μmである。
また、図5にΔWと保護膜24の横方向の厚さの関係を調べた結果を示す。ΔWの絶対値を0.1以下にするためには、保護膜24の膜厚を1.26nm以上にする必要があることがわかった。つまり、この実施の形態の抵抗素子23で、抵抗値を所定の値に維持するために必要な保護膜24の膜厚は1.26nm以上であり、そのような膜厚を維持するためにウェットプロセスの時間を3分以内に抑える必要があることがかわった。
次に、図6に抵抗素子23の長さLを一定にして幅Wを変化させたときの、単位長さ当たりの抵抗値の変化を調べた結果を示す。ラインL1に示すように、保護膜24の膜厚を1.26nm以上にした抵抗素子23では幅Wの実際の値を変化させてもシート抵抗値Rsは殆ど変化しなかった。つまり、保護膜24の膜厚を1.26nm以上にすれば、抵抗素子23の幅Wにばらつきが生じた場合でも不純物の外方拡散が抑制され、抵抗値のばらつきを抑えることができる。なお、図示を省略するが、長さLが異なる抵抗素子23についても同じ実験を行ったところ、同様の結果が得られた。
なお、比較として、ラインL2に従来の製造方法、即ち図2(c)、図3(a)に示すレジストからなるマスク30、33の除去時に保護膜24が除去される条件でウェットプロセスを行って作製した抵抗素子のシート抵抗の幅に対する依存性を調べた結果を示す。従来の抵抗素子では、保護膜24が活性化アニール前に除去されてしまうので幅Wを減少させるとシート抵抗値Rsが増加している。
このため、抵抗値にばらつきが生じ易い。これは、抵抗素子の幅が広いと、側部から不純物が抜けても抵抗値の変動は小さいが、抵抗素子の幅が狭くなると、不純物が少し抜けるだけでも抵抗値が大きく変動するからである。例えば、抵抗素子の抵抗値の規格が200Ω/cm〜350Ω/cmであった場合には、幅Wが減少すると抵抗値が規格を越えてしまう。
ここで、不純物の外方拡散は、抵抗素子23が活性化アニールされる過程で生じると考えられる。さらに、図3(b)に示すように、抵抗素子23の周囲が絶縁性サイドウォール41で覆われた後は、絶縁性サイドウォール41によって不純物の拡散が抑制される。このため、保護膜24が形成された後で、抵抗素子23とソース/ドレイン領域31,34に対する活性化アニールが終了するまでの間、保護膜24の膜厚を1.26nm以上に保つ必要がある。
この間で保護膜24の膜厚が減少する可能性があるのは、nウェル7に不純物をイオン注入した後のレジスト除去用のウェットプロセスと、nウェル8に不純物をイオン注入した後のレジスト除去用のウェットプロセスである。このため、2回のウェットプロセスの処理時間tw1,tw2の合計時間、つまり処理時間tw3を3分以内にすることで、ΔWの絶対値を0.1以下にでき、抵抗素子23のばらつきを抑えることができる。
このように、この実施の形態に係る製造方法では、抵抗素子23の側部の保護膜24の膜厚を制御することで、抵抗素子23に注入した不純物の外方拡散を抑制するようにしたので、抵抗値のばらつきが抑制される。特に、抵抗素子23の長辺の側部の保護膜24については膜厚制御の影響が大きい。
保護膜24の膜厚は、少なくとも絶縁性サイドウォール41が形成されるまでの間、維持されるようにしたので、その間のアニールで抵抗素子23内の不純物が外方に拡散することが防止され、抵抗値のばらつきが抑制される。ここで、半導体装置は、保護膜24を除去することなく製造されても良い。この場合に、保護膜24は、最初のアニール時のみならず、他の工程や後のアニール時にも抵抗素子23の側部に存在し続けることになる。
なお、処理時間t3は、溶剤の濃度や、溶剤の種類によって変化する。この場合でも、保護膜24の膜厚が1.26nm以上になるように処理時間が調整される。
また、n型トランジタ、p型トランジタの一方のみを形成する場合には、ウェットプロセスは1回だけ行われる。さらに、保護膜24の膜厚を減少させるウェットプロセスが3回以上行われることもある。これらの場合でも、ウェットプロセスの処理時間の合計は3
分以内、又は保護膜24の膜厚が抵抗素子23内の不純物の外方拡散を抑制して抵抗値のばらつきを小さくできるような値に維持されるような条件で行う。
さらに、抵抗素子23をトランジスタTr1,Tr2と共に製造する代わりに、別の素子と共に製造しても良い。この場合においても、抵抗素子23の側面に保護膜24を形成した後に、高温プロセスを行うまでの期間で、保護膜24の膜厚が抵抗素子23内の不純物の外方拡散を抑制して抵抗値のばらつきを小さくできるような値に維持されるような条件でウェットプロセスが行われてもよい。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈すべきであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができると理解すべきである。
以下、実施形態の特徴を付記する。
(付記1)半導体基板上に半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜に不純物を注入する工程と、前記半導体膜上にレジストパターンを形成し、前記不純物を注入した前記半導体膜をドライエッチングによりパターニングして抵抗素子を形成する工程と、前記レジストパターンをアッシングにより除去すると共に、前記抵抗素子の側部に保護膜を形成する工程と、前記抵抗素子をレジスト膜で覆う工程と、前記抵抗素子の不純物濃度を所定値以上に保持する膜厚に前記保護膜を維持し、前記レジスト膜の除去用のウェットプロセスを行う工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)前記保護膜は、少なくとも前記抵抗素子の長辺の両側部に形成されることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)前記ウェットプロセスで前記保護膜の前記膜厚を横方向に1.26nm以上で残すことを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)前記ウェットプロセスにNHOHとHの混合液を使用することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)前記レジスト膜除去用の前記ウェットプロセスの処理時間は、3分以内であることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)前記半導体膜をエッチングしてトランジスタのゲート電極を形成する工程を有し、前記レジスト膜の形成から除去までの間に前記ゲート電極の両側方の前記半導体基板に不純物を注入する工程を含むことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記保護膜の前記膜厚は、少なくとも前記ソース/ドレイン領域をアニールにより活性化するまで、保持されることを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)前記レジストパターンの前記アッシングの後工程として、ウェット処理を行うことを特徴とする付記1乃至付記7のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)前記保護膜を形成してから前記レジスト膜を除去するまでの前記ウェットプロセスは、少なくとも1回行われ、前記ウェットプロセスの処理時間の合計が3分以内であることを特徴とする付記1乃至付記8のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
1 シリコン基板(半導体基板)
11 ポリシリコン膜(半導体膜)
12,13,16 レジストパターン
21,22 ゲート電極
23 抵抗素子
24 保護膜
30,33 マスク
Tr1,Tr2 トランジスタ

Claims (4)

  1. 半導体基板上に半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜に不純物を注入する工程と、
    前記半導体膜上にレジストパターンを形成し、前記不純物を注入した前記半導体膜をドライエッチングによりパターニングしてゲート電極と抵抗素子を形成する工程と、
    前記レジストパターンをアッシングにより除去すると共に、前記抵抗素子の側部に保護膜を形成する工程と、
    前記抵抗素子及び前記保護膜をレジスト膜で覆った後、前記ゲート電極をマスクにして前記半導体基板に不純物を注入し、不純物拡散層を形成する工程と、
    前記保護膜を所定の膜厚以上に維持しつつ、前記レジスト膜をウェットプロセスで除去する工程と、
    前記不純物拡散層をアニールして活性化した後、前記ゲート電極及び前記抵抗素子のそれぞれに側部に絶縁性のサイドウォールを形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ウェットプロセスで前記保護膜の前記膜厚を横方向に1.26nm以上で残すことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. ジスト膜除去用の前記ウェットプロセスの処理時間は、3分以内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記保護膜の前記膜厚は、少なくとも前記ソース/ドレイン領域をアニールにより活性化するまで、保持されることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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