JP5304041B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体基板上に形成された絶縁膜と導電膜との積層構造をパターニングする工程を含む半導体装置の製造方法に関し、特にゲート電極形成後の熱処理に適用することが可能な半導体装置の製造方法に関する。
半導体基板上に、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタとを形成する方法について説明する。ゲート電極を形成した後、pMOSトランジスタが配置される活性領域をレジストパターンで覆って、nMOSトランジスタのゲート電極の両側に、ソース及びドレインのエクステンション部を形成するためのイオン注入を行う。同様に、nMOSトランジスタが配置される活性領域をレジストパターンで覆って、pMOSトランジスタのゲート電極の両側に、エクステンション部を形成するためのイオン注入を行う。注入されたドーパントを活性化させるために、窒素雰囲気中でラピッドサーマルアニール(RTA)を行う。
イオン注入時にマスクとして用いたレジストパターンに含まれる有機物の一部が、レジストパターン除去後も、ゲート絶縁膜の端面に残留する。また、ゲート電極及びゲート絶縁膜のパターニング時に、ゲート絶縁膜の縁の近傍がダメージを受ける。窒素雰囲気中でのアニールでは、残留した有機物を除去する能力、及びダメージを回復させる能力が十分ではないため、ゲート絶縁膜の信頼性が低下する。例えば、ゲート絶縁膜の端面を流れるゲートリーク電流が増加する。
ゲート電極及びゲート絶縁膜をパターニングした後、イオン注入前に、薄いカバー酸化膜でゲート電極を覆うことにより、ゲート絶縁膜への有機物の付着及びゲート絶縁膜の損傷を抑制することができる。酸化性雰囲気でRTAを行うことにより、有機物の除去、及び損傷の回復を行うことができる(特許文献1〜3)。
特開2000−114197号公報 特開2004−128198号公報 特開2002−502123号公報
残留有機物の除去、及びゲート絶縁膜のダメージ回復を目的として、酸化性雰囲気でRTAを行うと、ゲート絶縁膜の端面から内側に向かってバーズビークが発生してしまう場合がある。トランジスタの微細化が進むと、バーズビークの影響が無視できなくなる。
上記課題を解決するための半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
(c)前記導電膜及び前記絶縁膜をパターニングする工程と、
(d)前記工程(c)の後、前記半導体基板の少なくとも表層部を加熱する工程と
を有し、前記工程(d)において、前記半導体基板の表層部の温度が200℃〜600℃の範囲内の少なくとも一部の第1の期間は、前記半導体基板が配置されたチャンバ内に酸素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給し、前記表層部の温度が600℃に到達した後は、前記チャンバ内への前記酸素ガスの供給を停止し、前記表層部の加熱を続けながら前記表層部の温度を上昇させ、前記第1の期間に供給される前記混合ガスの酸素濃度が50ppm〜400ppmの範囲内である。
第1の期間に、酸素ガスと不活性ガスとを供給しておくことにより、絶縁膜の端面に付着している有機物が除去され、絶縁膜が受けたダメージを回復させることができる。第1の温度を超えた後は、酸素ガスの供給を停止させておくことにより、基板表面等の過度の酸化、及びバーズビークの発生を防止できる。
図1A〜図1Jを参照して、第1の実施例による半導体装置の製造方法について説明する。
図1Aに示すように、シリコンからなる半導体基板10の表層部に、シャロートレンチアイソレーション(STI)法により酸化シリコン等からなる素子分離絶縁膜11を形成する。素子分離絶縁膜11により、nMOS用活性領域20及びpMOS用活性領域21が画定される。nMOS用活性領域20の表層部にp型ウェル12を形成し、pMOS用活性領域21の表層部にn型ウェル13を形成する。
nMOS用活性領域20及びpMOS用活性領域21の表面に、絶縁膜14を形成する。絶縁膜14は、例えばシリコン表面を熱酸化することにより形成され、その厚さは、例えば10nmとする。酸化シリコン膜14及び素子分離絶縁膜11の上に、ゲート電極となる導電膜15を形成する。導電膜15には、例えば多結晶シリコンが用いられ、その形成には化学気相成長(CVD)が用いられる。導電膜15の厚さは、例えば100nmとする。
図1Bに示すように、絶縁膜14及び導電膜15の積層構造をパターニングすることにより、nMOS用活性領域20上に、ゲート絶縁膜14aとゲート電極15aとの積層構造を残し、pMOS用活性領域21の上に、ゲート絶縁膜14bとゲート電極15bとの積層構造を残す。導電膜15及び絶縁膜14のエッチングには、例えばCl、HBr、及びOの混合ガスを用いたドライエッチングが適用される。ゲート電極15aの両側のnMOS用活性領域20の表面にシリコンが露出し、ゲート電極15bの両側のpMOS用活性領域21の表面にシリコンが露出する。
図1Cに示すように、pMOS用活性領域21を、レジスト材からなるマスクパターン30で覆う。ゲート電極15a及びマスクパターン30をマスクとして、ゲート電極15aの両側の基板表層部に、n型不純物(n型ドーパント)、例えばリン(P)を注入する。イオン注入条件として、例えば、加速エネルギを30〜40keVとし、ドーズ量を1×1013〜1×1014cm−2とする。これにより、エクステンション部33が形成される。
図1Dに示すように、N、O、及びHの混合ガスのプラズマを用いて、マスクパターン30をアッシングして除去する。マスクパターン30の除去後、例えば硫酸と過酸化水素との混合液(SPM)やアンモニアと過酸化水素との混合液(APM)を用いてウェット処理を行う。
図1Eに示すように、nMOS用活性領域20を、レジスト材からなるマスクパターン31で覆う。ゲート電極15b及びマスクパターン31をマスクとして、ゲート電極15bの両側の基板表層部に、p型不純物(p型ドーパント)、例えばフッ化ボロン(BF)を注入する。イオン注入条件として、例えば、加速エネルギを10〜20keVとし、ドーズ量を1×1013〜1×1014cm−2とする。これにより、エクステンション部34が形成される。
図1Fに示すように、N、O、及びHの混合ガスのプラズマを用いて、マスクパターン31をアッシングして除去する。マスクパターン31の除去後、例えばSPMやAPMを用いてウェット処理を行う。
次に、エクステンション部33、34に注入された不純物の活性化アニールを行う。以下、図1G、図1H、図2、図3を参照して、活性化アニールについて詳細に説明する。
図2に、アニール装置の概略図を示す。チャンバ102内にウエハ保持台104が装填されている。ウエハ保持台104によって、アニール対象の半導体基板120が保持される。ウエハ保持台104で保持された半導体基板120の上方に、複数の加熱用のランプ103が装填されている。加熱用ランプ103を点灯させることにより、半導体基板120を急速加熱することができる。
チャンバ102に、ガス導入口109及びガス排出口110が設けられている。窒素ガス源105がバルブ107を介してガス導入口109に接続されると共に、酸素ガス源106がバルブ108を介してガス導入口109に接続される。バルブ107、108の開閉を行うことにより、チャンバ102内に、酸素と窒素との混合ガス、または酸素を含まない窒素ガスを選択的に導入することができる。チャンバ102内に導入されたガスは、ガス排出口110からチャンバ外へ自然排出される。酸素ガスまたは窒素ガスが導入されている期間、チャンバ102内の圧力は、大気圧以上になる。
図3に、RTA期間中の基板温度の時間変化を示す。
図1Fに示したマスクパターン31を除去した後、図2に示したチャンバ102内のウエハ保持台104に、半導体基板10を載置する。図1G及び図3に示すように、チャンバ102内に窒素ガスと酸素ガスとの混合ガスを導入し、半導体基板10の少なくとも表層部の温度を上昇させる。表層部の温度がT1になった時点で、酸素ガスの供給を停止させる。これにより、図1Hに示すように、チャンバ102内が酸素ガスを含まない窒素ガス雰囲気になる。
表層部の温度がT2まで上昇した時点で、表層部の温度を、ある期間一定に保つ。その後、表層部の温度が900〜1050℃の範囲内の目標温度になるまで半導体基板10の表層部を加熱する。0秒よりも長く、かつ60秒以下の期間、この目標温度に維持した後、基板温度を室温まで降下させる。
酸素ガスの供給を停止させたときの表層部の温度T1は、例えば450℃であり、その後、一定に維持した表層部の温度T2は、例えば600℃である。表層部の温度がT1になるまでの期間、チャンバ102内に供給する混合ガスの酸素濃度は、50〜400ppmである。
図1Iに示すように、ゲート電極15a及び15bの側面上に、それぞれ酸化シリコンからなるサイドウォールスペーサ35を形成する。サイドウォールスペーサ35は、例えば厚さ100nmの酸化シリコン膜を基板全面に成膜した後、この酸化シリコン膜を異方性エッチングすることにより形成される。その後、nMOS用活性領域20の表層部に、n型不純物、例えばリン(P)の注入を行うことにより、ソース及びドレイン38を形成する。Pのイオン注入条件として、例えば加速エネルギ10keV、ドーズ量1×1015〜1×1016cm−2とする。さらに、pMOS用活性領域21の表層部に、p型不純物、例えばボロン(B)の注入を行うことにより、ソース及びドレイン39を形成する。Bのイオン注入条件として、例えば、加速エネルギ5keV、ドーズ量1×1015〜1×1016cm−2とする。
イオン注入後、900〜1050℃の温度で、0秒よりも長く、90秒以下の条件でRTAを行う。これにより、nMOSトランジスタのソース及びドレイン38と、pMOSトランジスタのソース及びドレイン39に注入された不純物が活性化する。
図1Jに示すように、nMOSトランジスタのソース及びドレイ38の上面、ゲート電極15aの上面、pMOSトランジスタのソース及びドレイン39の上面、及びゲート電極15bの上面に、高融点金属シリサイド膜40を形成する。以下、高融点金属シリサイド膜40の形成方法について説明する。
まず、基板全面に、CoSi膜をスパッタリングにより成膜する。500℃で30秒間アニールすることにより、シリコン表面とCoSi膜とを反応させて、高融点金属シリサイド膜40を形成する。その後、未反応のCoSi膜を、いわゆるRCA洗浄により除去する。
高融点金属シリサイド膜40を形成した後、周知の技術を用いて、基板上に多層配線層を形成する。
図1Gの工程でチャンバ102内に導入した混合ガスの酸素濃度を異ならせて、複数の試料を作製し、ゲートリーク電流を測定した。
図4に、その測定結果を示す。横軸は、混合ガス中の酸素濃度を単位「ppm」で表す。縦軸は、対数目盛りであり、ゲートリーク電流の大きさを、その最大値を1とした相対値で表す。酸素濃度が50ppmよりも低い条件で作製した試料のゲートリーク電流が、他の試料のゲートリーク電流に比べて著しく大きいことがわかる。以下、ゲートリーク電流の測定結果について考察する。
図1Cの工程で形成したマスクパターン30や図1Eの工程で形成したマスクパターン31に含まれる有機物の一部が、これらのマスクパターンを除去した後にも、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面に残留する。基板表層部の温度がT1になるまでの昇温期間中の雰囲気に酸素ガスを添加すると、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面に残留する有機物が除去される。酸素濃度が低すぎると、残留有機物の除去が十分ではないと考えられる。
また、図1Aに示した導電膜15及び絶縁膜14のエッチング時に、ゲート絶縁膜14a及び14bの縁の近傍がダメージを受ける。基板温度がT1になるまでの昇温期間中の雰囲気に酸素ガスを添加すると、ゲート絶縁膜14a及び14bが受けたダメージが回復する。酸素濃度が低すぎると、ダメージの回復が十分ではないと考えられる。
ゲート絶縁膜14a及び14bの端面に残留する有機物、及びゲート絶縁膜14a及び14bが受けたダメージにより、ゲートリーク電流が増加していると考えられる。図4に示した測定結果からわかるように、ゲートリーク電流の増加を抑制するために、混合ガス中の酸素濃度を50ppm以上とすることが好ましい。
混合ガス中の酸素濃度が高すぎると、基板温度を昇温させている期間に、ソース及びドレインの表面やゲート電極の表面に、酸化膜が形成されてしまう。ソース及びドレインの表面に酸化膜が形成されると、浅いpn接合を制御性よく形成することが困難になる。このため、混合ガス中の酸素濃度を400ppm以下とすることが好ましい。
また、基板温度が600℃を超えた状態で、チャンバ102内に酸素を供給すると、酸素濃度が低くても、ソース及びドレインの表面やゲート電極の表面が、過度に酸化されてしまう。過度の酸化は、バーズビーク発生の原因になる。このため、基板温度が600℃を超えた後は、酸素ガスの供給を停止させておくことが好ましい。
また、酸素ガスの供給を停止させる温度が低すぎると、有機物除去やダメージ回復の十分な効果が得られない。酸素ガスの供給を停止させる時点の基板表層部の温度を、200℃以上とすることが好ましい。これにより、表層部の温度が200℃〜600℃の範囲内の少なくとも一部の期間に、酸素ガスと窒素ガスとの混合ガスが供給される。
第1の実施例では、基板温度が600℃に到達するまでの少なくとも一部の期間は、チャンバ102内に酸素ガスと窒素ガスとを供給しておき、600℃を超えた後は、酸素ガスの供給を停止させておく。これにより、ゲートリーク電流の増加抑制、及び浅いpn接合の形成の両方の要請に応えることができる。
第1の実施例では、RTA期間中のチャンバ内に、酸素ガスと窒素ガスとの混合ガス、または窒素ガスのみを供給したが、窒素ガスに代えて他の不活性ガスを供給してもよい。例えば、アルゴン(Ar)ガスを供給してもよい。
また、上記第1の実施例では、エクステンション部に注入した不純物の活性化のためのRTAが、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面に残留する有機物の除去、及びゲート絶縁膜14a及び14bが受けたダメージの回復のためのRTAを兼ねている。有機物の除去、及びダメージの回復を行うための専用のRTAを、活性化のためのRTAとは別に行ってもよい。なお、有機物除去のためのRTAは、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面が露出した状態で行うことが好ましい。すなわち、図1Iに示したサイドウォールスペーサ35を形成する前に行うことが好ましい。
上記第1の実施例では、図1Iに示したソース及びドレイン38へのイオン注入時に、ゲート電極15bがレジスト膜で覆われ、ソース及びドレイン39へのイオン注入時に、ゲート電極15aがレジスト膜で覆われる。ただし、この時点では、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面はサイドウォールスペーサ35で覆われている。従って、ゲート絶縁膜14a及び14bの端面への有機物の残留の問題は生じない。
図5に、第2の実施例による半導体装置の製造方法で適用されるRTA期間中の温度変化を示す。チャンバ102内に、酸素ガスと窒素ガスとの混合ガスを供給した状態で、半導体基板の表層部の温度がT3になるまで表層部を加熱する。表層部の温度がT3になった後、表層部の温度を、ある期間一定に維持する。その後、酸素ガスの供給を停止させ、表層部の温度を上昇させる。その後は、第1の実施例の温度変化と同様である。
酸素の供給を停止させるときの表層部の温度T3は、600℃以下とすることが好ましい。
図6に、第3の実施例による半導体装置の製造方法で適用されるRTA期間中の温度変化を示す。チャンバ102内に、窒素ガスのみを供給した状態で、半導体基板の表層部の温度がT4になるまで表層部を加熱する。表層部の温度がT4になった時点で、酸素ガスの導入を開始する。表層部の温度がT5になった後、表層部の温度を、ある期間一定に維持する。その後、酸素ガスの供給を停止させ、表層部の温度を上昇させる。その後は、第1の実施例の温度変化と同様である。温度T5は、600℃以下とすることが好ましい。
図7に、第4の実施例による半導体装置の製造方法で適用されるRTA期間中の温度変化を示す。チャンバ102内に、酸素ガスと窒素ガスとの混合ガスを供給した状態で、半導体基板の表層部の温度がT6になるまで表層部を加熱する。表層部の温度がT6になった時点で、酸素ガスの導入を停止させる。チャンバ102内への酸素ガスの導入を停止させた状態で、表層部の温度を上昇させる。その後は、第1の実施例の温度変化と同様である。温度T6は、600℃以下とすることが好ましい。
いずれの実施例においても、表層部の温度が第1の温度、例えば600℃を超えた状態では、酸素ガスの供給を停止させている。また、表層部の温度が第1の温度以下の少なくとも一部の期間、酸素ガスと不活性ガスとを含む混合ガスを、チャンバ102内に供給している。このため、第2〜第4の実施例においても、第1の実施例の場合と同様の効果が得られる。
上記第1の実施例では、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタとが、同一基板上に形成されるが、第1の実施例で適用したRTAの効果は、導電型の異なる2種類のMOSトランジスタを同一基板上に形成する場合に限られない。ゲート絶縁膜とゲート電極とを形成した後に、ゲート電極をレジスト膜で覆う工程を実施する場合に、上述のRTAの効果が顕著である。例えば、同一基板上に、ゲート絶縁膜の厚さの異なる同一導電型の複数のMOSトランジスタを形成する場合に、上記RTAを適用することが有効である。
上記実施例では、ゲート絶縁膜に酸化シリコンを用いたが、酸窒化シリコン、窒化シリコン等の他の絶縁材料を用いる場合にも、上述のRTAにより有機物除去の効果が得られる。また、ゲート電極にも、多結晶シリコン以外の導電材料を用いることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
上記第1〜第4の実施例に基づいて、以下の付記に示す発明を開示する。
(付記1)
(a)半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
(c)前記導電膜及び前記絶縁膜をパターニングする工程と、
(d)前記工程(c)の後、前記半導体基板の少なくとも表層部を加熱する工程と
を有し、前記工程(d)において、前記半導体基板の表層部の温度が第1の温度に到達するまでの少なくとも一部の第1の期間は、該半導体基板が配置された空間に酸素ガスと不活性ガスとを供給しておき、前記第1の温度を超えた後は、酸素ガスの供給を停止させておく半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記第1の温度は600℃である付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記第1の期間に供給されるガスの酸素濃度が50ppm〜400ppmの範囲内である付記1または2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記工程(c)と工程(d)との間に、パターニングされた前記導電膜をマスクとして、前記半導体基板の表層部にドーパントを注入する工程を含み、
前記工程(d)において、前記半導体基板の表層部に注入されたドーパントが活性化される付記3に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記工程(d)の後、さらに、パターニングされた前記導電膜の側面上に、サイドウォールスペーサを形成する工程を有する付記1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記工程(d)は、パターニングされた前記絶縁膜の端面が露出した状態で行う付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記工程(c)と工程(d)との間に、
パターニングされた前記絶縁膜及び前記導電膜を、有機物を含むマスクパターンで覆う工程と、
前記絶縁膜及び前記導電膜を前記マスクパターンで覆った状態で、該マスクパターンで覆われていない前記半導体基板の表面に処理を施す工程と、
前記マスクパターンを除去する工程と
を含む付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(1A)及び(1B)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法の製造途中段階における半導体装置の断面図である。 (1C)及び(1D)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法の製造途中段階における半導体装置の断面図である。 (1E)及び(1F)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法の製造途中段階における半導体装置の断面図である。 (1G)及び(1H)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法の製造途中段階における半導体装置の断面図である。 (1I)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法の製造途中段階における半導体装置の断面図であり、(1J)は、第1の実施例による半導体装置の製造方法で製造された半導体装置の断面図である。 RTA装置の概略図である。 第1の実施例による方法で適用されるRTA時における温度の経時変化を示すグラフである。 第1の実施例及び参考例による方法で作製された試料のゲートリーク電流と、RTA時における混合ガス中の酸素濃度との関係を示すグラフである。 第2の実施例による方法で適用されるRTA時における温度の経時変化を示すグラフである。 第3の実施例による方法で適用されるRTA時における温度の経時変化を示すグラフである。 第4の実施例による方法で適用されるRTA時における温度の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
10 半導体基板
11 素子分離絶縁膜
12 p型ウェル
13 n型ウェル
14 絶縁膜
14a、14b ゲート絶縁膜
15 導電膜
15a、15b ゲート電極
20 nMOS用活性領域
21 pMOS用活性領域
30 マスクパターン
33、34 エクステンション部
35 サイドウォールスペーサ
38 nMOSトランジスタのソース及びドレイン
39 pMOSトランジスタのソース及びドレイン
40 高融点金属シリサイド膜
102 チャンバ
103 加熱用ランプ群
104 ウエハ保持台
105 窒素ガス源
106 酸素ガス源
107、108 バルブ
109 ガス導入口
110 ガス排出口
120 半導体基板

Claims (3)

  1. (a)半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
    (c)前記導電膜及び前記絶縁膜をパターニングする工程と、
    (d)前記工程(c)の後、前記半導体基板の少なくとも表層部を加熱する工程と
    を有し、
    前記工程(d)において、前記半導体基板の表層部の温度が200℃〜600℃の範囲内の少なくとも一部の第1の期間は、前記半導体基板が配置されたチャンバ内に酸素ガスと不活性ガスとの混合ガスを供給し、前記表層部の温度が600℃に到達した後は、前記チャンバ内への前記酸素ガスの供給を停止し、前記表層部の加熱を続けながら前記表層部の温度を上昇させ、
    前記第1の期間に供給される前記混合ガスの酸素濃度が50ppm〜400ppmの範囲内である半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(c)と工程(d)との間に、パターニングされた前記導電膜をマスクとして、前記半導体基板の表層部にドーパントを注入する工程を含み、
    前記工程(d)において、前記半導体基板の表層部に注入されたドーパントが活性化される請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記工程(d)は、パターニングされた前記絶縁膜の端面が露出した状態で行う請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
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