JP5486598B2 - 歯科作業模型の基台及びその製造方法 - Google Patents
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Description
従来、歯科補綴物製作時には、図33及び図34記載のように、(1)患者の口腔からとった歯形陰型に基づいて石膏を流し、硬化後底面を平らに削って歯科作業用の複模型1001とし、(2)基底面1012に必要に応じて回転防止溝1013を形成した後、(3)前記基底面に穴を開けてダウエルピン1011を、互いが並行になるように前記基底面の穴に一本一本接着剤等により植立し、前記基底面及び前記ダウエルピン1011に離型剤(例えば界面活性剤)を塗布する。(4)その後、基台用シリコーンゴム型枠等(記載なし)に石膏(二次石膏)を流し込み、前記ダウエルピン1011の部分を埋没させる等の方法で作業用基台部分1003を作り、(5)二次石膏の硬化後、前記複模型1001と前記作業用基台1003の前記接合面1012を確認できるまで周囲を削る。(6)その後、図34記載のように前記複模型1001の支台歯Cの両側を平行にかつ前記ダウエルピン1011にも並行になるよう、前記複模型1001の上部より前記接合面1012に垂直に図35記載の石膏専用鋸9により切断する。
以上の作業工程により、前記支台歯Cを抜きとるとともに前記複模型1001への定位置に戻すことを可能とし、前記支持基台1003より、支台歯Cの抜き差し可能な、歯科作業用印象模型を作製する。
前記作業工程は、補綴物作製の必要な症例において実施する歯科作業用の印象模型作製の作業工程である。
この方法以外にも新たに創案された特許第4405931号のように、二次石膏の代わりにプラスチック製の土台の上にダウエルピンが植立された状態のランドと呼ばれるプレートを積層することで作業工程(3)(4)を省く工程により製作する方法が、考案されている。
また、補綴物作製のための作業模型は、補綴物作製時に、顎の動きによる噛み合わせの再現をするために、咬合器に石膏で装着するが、補綴物の製作完了後に、咬合器から取り外し、石膏等を工業廃棄物として処理する。このときの作業時間と処理費用の負担は、大きいという欠点がある。
この発明の請求項2にかかる歯科作業模型の基台においては、分割プレートの溝は、分割プレートと支持基台の境界面である分割プレートの下面にピンの各々の間に印象模型の歯の間隔に対応した間隔をおいて、前端から後端に亘って延伸した鋸誘導用溝であり、支持基台の溝は、前記鋸誘導用溝に対応して、支持基台の上面のピン挿入用孔の各々の間に延伸した、鋸待機用溝である、請求項1に記載の歯科作業模型の基台である。
この発明の請求項3にかかる歯科作業模型の基台においては、前記分割プレートは、石膏・タルク、硬度1程度の無機質素材を混入した合成樹脂によって、ピンとともに一体形成されたものである、請求項1又は請求項2に記載の歯科作業模型の基台である。
この発明の請求項4にかかる歯科作業模型の基台においては、支持基台は、支持基台と分割プレートを積層する状態に、互いに嵌着した構造において定位置に連結するための、アンダーカットを有する凸部を備え、分割プレートは、支持基台の上面の前記凸部の下部のアンダーカット面に対応するテーパー(傾斜)を備えた凹部を備えた、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の歯科作業模型の基台である。
この発明の請求項5にかかる歯科作業模型の基台は、前記支持基台の上面と分割プレートの下面との何れかに凸部を設けられ、且つ前記支持基台の上面と分割プレートの下面との何れかに前記凸部に対応する凹部を付与された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の歯科作業模型の基台である。
この発明の請求項6にかかる歯科作業模型の製造方法は、ピンを抜き差しできるように挿入するピン挿入用孔にピンを挿入して、分割プレートを支持基台の定位置に配置する、第1工程と、分割プレートに印象模型を接着剤で固定する、第2工程と、支持基台の鋸待機用溝に鋸を沿わせ、印象模型の支台歯の両側をめがけて、分割プレートの鋸誘導用溝から印象模型の歯頸部付近の分割移行部まで切り上げる、第3工程と、印象模型の支台歯の両側上部から第3工程の分割移行部まで切り下げて前記第3工程で切り上げられた切断部分と接続する、第4工程とを有する、歯科作業模型の製造方法である。
この発明の請求項7にかかる歯科作業模型の製造方法は、複数の溝が設けられかつ前記溝の間にピンが設けられた分割プレートと、前記ピンにはまり合うピン挿入用孔及び前記分割プレートの溝に対応する溝を設けた支持基台とを用意し、前記ピン挿入用孔に前記ピンをはめ合わせ、前記分割プレートと前記支持基台を接合することにより基台を形成する第1工程と、前記分割プレートの上に印象模型を接着剤で貼り付ける、第2工程と、分割プレートの上に貼り付けた前記印象模型の支台歯の両側において、印象模型を前記分割プレートの溝から切り上げる、第3工程と、前記印象模型の支台歯の両側において、印象模型を上部から切り下げる、第4工程とを有する、歯科作業模型の製造方法である。
この発明の請求項8にかかる歯科作業模型の製造方法は、前記支持基台として、その側面に傾斜を備え、その上面が分割プレートの底面より一回り小さい嵌着面を有するものを用いる、請求項6又は7に記載の歯科作業模型の製造方法である。
さらに、前記分割プレートのピンとピンとの間に溝を設けると共に、嵌合する支持基台にも前記溝に対応する溝を設けたことで、前記支持基台の溝に鋸を待機させて、前記分割プレートを嵌め合わせ、上方の印象模型に向けて切り上げる工程を可能とした。前記工程により、非常に困難であった不正歯列の症例の支台歯切断における基底面の確実な面積の確保が実現できることから、支台歯を支持基台より容易に抜き差し可能とし、かつ精度の高い定位置に戻すことを可能とした。
前記支持基台は、上部に溝を設けたことで、正常歯列に使用した場合、(上部より1工程での前記接合面迄の切断時)でも、鋸による傷等が付きにくい。そのために、前記分割プレートのみを交換するだけで、支持基台自体は何度も繰り返し、歯科作業用模型の基台として機能でき、使用後も全てをリサイクル可能とし、石膏による廃棄ゴミを出さない。
請求項3の発明では、前記分割プレートは、樹脂製とし、石膏・タルクまたは無機質でかつ硬度1程度の素材を混入することで、従来の石膏の脆さを補いつつ前記樹脂が石膏の硬度1と同程度に調整可能となるので、前記分割プレートの上部に石膏の印象模型を貼り付けた積層構造において、鋸による支台歯の切断作業時に、違和感なく(例えば、分割プレートと支台歯の石膏部分とを一体の物として)、切断することを可能とした。
本発明の請求項4にかかる歯科作業模型の基台は、石膏を使用せず、樹脂で作製することにより、石膏では不可能であったアンダーカット部を嵌着構造である支持基台と分割プレートに設けることが可能で、さらに精密な嵌り具合と、抜き取り時の微妙な感覚を調整することが可能となった。
本発明の請求項7にかかる歯科作業模型の製造方法は、複数の溝が設けられかつ前記溝の間にピンが設けられた分割プレートと前記ピンにはまり合うピン挿入用孔を設けた支持基台を用意し、前記ピン挿入用孔に前記ピンをはめ合わせ、前記分割プレートと前記支持基台を接合することにより基台を形成する第1工程と、前記分割プレートの上に印象模型を接着剤で貼り付ける、第2工程と、前記上部に貼り付けた印象模型の支台歯の両側を前記溝から切り上げる、第3工程と、前記支台歯の両側上部から切り下げる、第4工程とを有することにより、印象模型の基底面に穴を開けて接着剤等でピンを1本1本平行に植立していた作業工程を省き、石膏を型枠等に流し込んで作製していた支持基台の作業工程も省き、分割プレートに印象模型を貼り付けるだけで、支台歯の切断作業に取り掛かることが出来ることから、熟練を要することなく、非常に簡単に、短時間で歯科作業用の印象模型を準備することを可能とした。また、非常に難しかった不正歯列の支台歯の基底面の面積を確実に確保できる。
本発明の請求項8にかかる歯科作業模型の製造方法は、支持基台の側面に傾斜を備え、支持基台の上面が分割プレートの底面より一回り小さい嵌着面を有することで、支持基台と、分割プレートとの嵌着移行部に段差を作ることで支台歯の抜き差ししながらの反復操作を容易にした。
本発明の請求項6にかかる歯科作業模型の製造方法は、支持基台の上面の鋸待機用溝が、分割プレートの完全な切り下ろしの傷をつけないことで支持基台を繰り返し使用できる。
B 不正歯列症例の鋸による上からの支台歯切断ライン
C 支台歯,残存歯
C1 基底面
D 正常歯列症例の鋸による上からの一工程での切断ライン
E ハンドピース
F 分割プレートの上部頬舌側のエッジの面取り部
L 樋状凹み
M 円形のくぼみ
N 線状の溝
1 印象模型
2 分割プレート
3 支持基台
4 鋸待機用溝
5 鋸誘導用溝
6 ピン挿入用孔
7 補綴物
8 上端
9 石膏専用鋸
10 回転防止溝
13 凸条
14 ピン
100 嵌合装置
101 印象模型
102 分割プレート
102d 穴
102L ラインマーク
102M 位置マーク
102N 整理番号
102r 凹条
103 支持基台
103L ラインマーク
104 鋸待機用溝
105 鋸誘導用溝
106 ピン挿入用孔
114 ピン
122 凹部
130 上壁
131 側壁
132 前壁
133 後壁
134 隔壁
135 凹み部
136 凸部
140 嵌合台
142 嵌合凸部
144a,144b 保持用凸部
146 接着用凸部
148 嵌合挟持部
160 分離板
162 嵌合孔
190 咬合器
191 下顎用支承部
192 スプリング
193a,193b 支柱
194 支持孔
195 開放端部
196 上顎用支承部
200 基台
201 印象模型
202 分割プレート
203 支持基台
204 鋸待機用溝
204a 第1の鋸待機用溝
204b 第2の鋸待機用溝
204c 第3の鋸待機用溝
205 鋸誘導用溝
205a 第1の鋸誘導用溝
205b 第2の鋸誘導用溝
205c 第3の鋸誘導用溝
206 ピン挿入用孔
208 上端
210 回転防止溝
213 凸条
214 ピン
222 凹部
236 凸部
300 基台
301 印象模型
302 分割プレート
302A 馬蹄型分割プレート
302B 半月型分割プレート
303 支持基台
303A 歯茎部分
303B 口蓋部分
304 鋸待機用溝
304a 第1鋸待機用溝
304b 第2鋸待機用溝
304c 第3鋸待機用溝
305a 第1鋸誘導用溝
305c 第3鋸誘導用溝
305 鋸誘導用溝
306 ピン挿入用孔
314 ピン
鋸待機用溝4は、分割プレート2と支持基台3とが嵌め合わされたとき、鋸誘導用溝5と向き合い、断面円形の空隙が形成される。
更に、支持基台3は、前記分割プレート2の回転防止溝10と嵌まり合う2本の凸条13が形成されている。
ピン14は、鋸誘導用溝5で分割プレート2が分断されたときに分割された支台歯Cの各々にピン14が存在するように配列され且つ分割プレート2の上面に略々直交して支台歯Cより下方に垂直に突設するように形成されている。
このとき、分割プレート2の鋸誘導用溝5と支持基台3の鋸待機用溝4がちょうどそれぞれの溝縁が合わさり、対向するように、鋸誘導用溝5と鋸待機用溝4の位置が定められている。
このとき、分割プレート2と支持基台3の嵌合の強さは、歯科技工作業を行う上で適度な強度を必要とするために、分割プレート2と支持基台3とを異なった材料の合成樹脂で成形した製品であり、一方が硬く一方が柔軟性を有するといったように異なった材料の合成樹脂を選択することによって、前記嵌合の強さを適正な値に調節することが容易となり、ひいては安定した精度の高い歯科補綴物7の作製を可能とする。
一方、支持基台3は、前記鋸誘導用溝5に対応して、その(支持基台3の)上面のピン挿入用孔6の各々の間において、長端縁に直交しまた短端縁に平行となるように、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)の両長端縁間に亘って延伸した、幅及び深さが数ミリ程度の鋸待機用溝4を設けられている。
ピン14は、分割プレート2の下面において長端縁及び短端縁と適宜な間隔をおいて、下方向に長くのびており、鋸誘導用溝5は、ピン14の間において、分割プレート2の下面において、各々適宜な間隔をおいて前後方向に長く連続してのびている。
また、ピン挿入用孔6は、支持基台3の上面側において長端縁及び短端縁と適宜な間隔をおいて、下方向に長くのびており、鋸待機用溝4は、ピン挿入用孔6の間において、支持基台3の上面において、各々適宜な間隔をおいて、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)方向に長く連続してのびている。
石膏専用鋸9を鋸待機用溝4に沿わせて準備し、分割プレート2を積層し、分割プレート2の鋸誘導用溝5へと切り上げる(ラインAに沿って)ことで、支台歯Cの基底面C1を確実に確保できる分割方法となる。
支持基台3の上部に前記鋸誘導用溝5に対応するように設けられた鋸待機用溝4は、石膏専用鋸9の歯を上向きに待機させ且つ石膏専用鋸9を鋸誘導用溝5に沿って押し且つ引くことができるようにするためのものであって、鋸歯の厚みを基準にして幅1ミリ、深さ1.5〜2ミリ程度とすることが好ましい。
石膏専用鋸9は、歯の部分が細長く糸状となっている糸鋸が用いられる。
なお、印象模型1の底面との接着をより強固なものにするために、分割プレート2の上面は、線状のキズ等の多数の細かい凹凸を形成しておくことが好ましい。
支台歯Cの切断準備は、図2のように、前記嵌め合わされた分割プレート2を、支持基台3から抜きとり、支持基台3の上面に設けられた鋸待機用溝4に石膏専用鋸9をその歯を上向きにしてセットする。この状態のまま、石膏専用鋸9を誘導するために設けられた鋸誘導用溝5を有する分割プレート2を、支持基台3に嵌め合わせ、分割プレート2と支持基台3との接合面に形成された鋸待機用溝4と鋸誘導用溝5とに、石膏専用鋸9を挟み込んだ状態で、支台歯Cの切断準備は、完了する。
支台歯Cの切断作業工程の前半は、分割する支台歯Cの両隣の隣在歯との間又はそれに近い位置にある2つの鋸待機用溝4を切断するために、上記のように支持基台3の2つの鋸待機用溝4の内一方の鋸待機用溝4にセットされた石膏専用鋸9により、分割プレート2の鋸誘導用溝5から、不正歯列を有する症例の印象模型1の支台歯Cの左右両側の基底面C1に垂直に、支台歯Cの両側を左右の鋸待機用溝4と鋸待機用溝4とを互いに平行に切り上げ、その途中で止めるところで終える。
この時の支台歯Cの切断面の上端8は、略々同じ高さ位置とする。
上端8は、支台歯Cの基底面C1の面積の確保と歯科技工操作上及び口腔内セット時の微調整のための使用に耐えうるだけの強度確保のためにも、できるだけ上部に来るようにすることが好ましい。
前半の工程は、支持基台3の上部に設けた鋸待機用溝4に、石膏専用鋸9を図の如く上向きにし鋸待機用溝4に沿ってのびるようにセットして分割プレート2を嵌合させた状態で、図4に示すように鋸誘導用溝5から上方へ接合面に垂直に切り上げる工程である。そして、後半の工程は、図5に示すように支台歯Cの上部両側からラインBに沿って切り下げる工程である。このような2段階に分けたのは、図6に示すように前記2工程により支台歯Cを切断すれば、図7Aから図7Fに示すように確実に基底面C1の面積を確保でき、精度の高い歯科作業ができる支台歯Cを製作できるからである。
図7C(正面図)、図7D(背面図)及び図7E(左側面図)、図7F(右側面図)に示すように、切断面の上端8の位置は、後面側に比べて前面側が低くなり、前面側と後面側とをつなぐ切断面の境界線は、斜めの線になる。
図9Bのように、ハンドピースE等により支台歯Cのトリミング作業を行う際、分割プレート2の上部の前端及び後端のエッジ部は、障害となっていたが、分割プレート2の前端及び後端のエッジ部分に面取り部Fを形成することにより、トリミング作業を障害無く行える。
歯科作業用基台の分割プレート2に貼り付けた印象模型1の支台歯Cを前記前半及び後半の2つの工程による切断によって、歯科技工用模型を完成させた後、手順としては、前記支台歯C上で蝋によるワックス等で盛り上げ、それに彫刻を施して、補綴物7の模型を作る。次に、これを金属鋳造のために鋳造リングに埋没させ、鋳込みを行い、研磨して仕上げた復元補綴物7を完成させた後、支台歯Cにセットすることにより補綴物7の作製工程は終了する。
また、分割プレート2と支持基台3とは、合成樹脂製にしたことにより、分割プレート2と支持基台3の両者の嵌合の精度が良い。さらに、支持基台3は、鋸待機用溝4を設けることにより、支持基台3に傷をつけずに使用できることから、作業ごとに分割プレート2を交換するだけで、支持基台3自体を何度も使用できるようになった。
分割プレート2は、主として合成樹脂で作製する。この実施例では、ポリスチレン樹脂に、石膏を30〜40重量%程度混入させ、有機系発泡剤としてアゾジカルボンアミド(ADCA)のセルマイク(CE)を0.7重量%の割合で添加し、あらかじめ分散させた混合物を射出成形機内で溶融混練(200〜210℃)させた後、低発泡の射出形成にて作製する。分割プレート2の成形時に混入する石膏(半水石膏=焼石膏とも呼ばれる、硫酸カルシウム・1/2水和物)は、前記分割プレート2上部に、石膏で作製された印象模型1を貼り付けて行う歯科作業工程において、違和感なく分割プレート2と印象模型1とを一体のものとして石膏専用鋸9で切断し易くするために混入するものである。
支持基台3は、ポリスチレン樹脂を射出成形機内で溶融混練させた後、射出成形にて作製される。支持基台3は、前記した分割プレート2と前記支持基台3とを嵌め合わせて利用する歯科技工作業工程において、適度な嵌合の調節を必要とすることから、前記分割プレート2と異なった材料を利用することが望ましく、石膏等の混入物を含まない合成樹脂で形成した。
支持基台3の材料としては、前記分割プレートとは異なった材料の樹脂を用いることで、支持基台と前記分割プレート(ピン部分及び回転防止溝部分とによる)との適度な嵌合の調節を可能としたことにより、何度も分割プレートを抜き差ししながらの歯科技工作業工程における精度の安定が非常に良いことから、極めて精度の高い補綴物7を作製できる。
実施例1の分割プレート2の石膏に代えて、分割プレート2は、木材の粉(おがくず)を30〜40重量%程度混入したものを用い、成形されている。
石膏の印象模型1を貼り付けた分割プレート2は、違和感なく石膏専用鋸9で切断する目的で合成樹脂に無機質な素材を混入させることが適しているが、それに似た感覚で、歯科作業模型の操作過程で発生するよごれ等を気にしなければ、木材の粉(おがくず)等の有機素材を30〜50重量%程度まで混入し、無機質な素材の代替とすることも可能である。この場合は、無機質素材を混入したとき程の、切断時の感覚は求められない。
また、木材の粉(おがくず)等の有機素材と無機質な素材とを合わせて、合成樹脂に混入させると、石膏専用鋸9による分割プレート2の切断時の感覚は、なめらかに切り進むことができる感覚となる。
分割プレート102は、支持基台103にピン114によって定位置に連結してなる積層構造となるように形成され、支持基台103より一回り大きく形成され、支持基台103の上面より外方に突き出るように構成されている。
ピン114は、印象模型101の歯部分に相当する位置に形成されている。
支持基台103は、上壁130と側壁131とを備え、側壁131を構成する前壁132と後壁133との間にピン挿入用孔106の周辺においてピン挿入用孔106を囲むように前壁132と後壁133とに跨って形成された複数の隔壁134を備える。複数の隔壁134は、ピン114の挿入部を構成しており、ピン挿入用孔106の配列に対応して適宜な間隔をおいて間欠的に形成されている。
複数の隔壁134の間の凹み部135は、断面長方形であり、支持基台103の底面の開口部より上壁130に向けて開口されており、凹み部135には、後述する嵌合台140の嵌合凸部142が嵌合される。
ピン挿入用孔106は、ピン114の断面形状に対応した平面視楕円形の開口部を上壁130に備え、上壁130の開口部より下方に向けて開口されており、下方に向かうに従って徐々に狭くなるテーパー状である。
支持基台103は、上壁130と側壁131と内部の隔壁134とが合成樹脂によって成形型により射出成形されている。
一方、支持基台103は、前記鋸誘導用溝105に対応して、その(支持基台103の)上面のピン挿入用孔106の各々の間において、長端縁に直交しまた短端縁に平行となるように、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)の両長端縁間に亘って延伸した、幅及び深さが数ミリ程度の鋸待機用溝104を設けられている。
ピン114は、分割プレート102の下面において長端縁と直交(または斜交)するように、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)方向に長くのびており、鋸誘導用溝105は、ピン114の間において、分割プレート102の下面において長端縁と適宜な間隔をおいて前後方向に長く連続してのびている。
また、ピン挿入用孔106は、支持基台103の上面において長端縁と直交(または斜交)するように、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)方向に長くのびており、鋸待機用溝104は、ピン挿入用孔106の間において、支持基台103の上面において長端縁と適宜な間隔をおいて、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)方向に長く連続してのびている。
石膏専用鋸9を鋸待機用溝104に沿わせて準備し、分割プレート102を積層し、分割プレート102の鋸誘導用溝105へと切り上げる(ラインAに沿って)ことで、支台歯Cの基底面C1を確実に確保できる分割方法となる。
特に、固定してなる印象模型101と分割プレート102とを違和感無く分割できるように、分割プレート102は、石膏を含む又は石膏に準じた無機質素材を含むその他の樹脂で作製することが好ましい。
また、低発泡に抑えれば無機質素材を混入して発泡樹脂も使用できる。無機質素材を混入することにより、分割プレート102は、合成樹脂でありながら、技工操作上、分割プレート102及び印象模型101の分割の際に起こる摩擦による静電気の帯電防止の効果を奏する。
但し、凸部136のアンダーカット面と凹み部の傾斜の嵌合の具合の調整を考慮すると、この組み合わせに限定するわけではない。
嵌合台140は、支持基台103の底面より一回り大きな上面を持つ、平面視長方形の板状であり、嵌合台140は、支持基台103の底面に固定するために、支持基台103のピン114の挿入部を構成する隔壁134の各々の間の数箇所の凹み部135に嵌合させる柱状の嵌合凸部142を備えている。
嵌合凸部142は、前後方向にのびる角柱状凸部が、適宜な間隔をおいて並列する櫛歯状である。
嵌合台140は、その底面の両端に設けられ、前後の短端の両端まで延伸された下駄状の2つの保持用凸部144a及び保持用凸部144b部分を備え、その下面中央には、円柱状の接着用凸部146を備える。そして、嵌合台140は、左右に分離された保持用凸部144aと保持用凸部144bとの間に嵌合され且つ接着用凸部146に嵌合される、柔軟性のある材質の分離板160によって積層構造となるように構成されている。
嵌合台140は、上面の四隅に、支持基台103の四隅部を嵌合して支持基台103を密に固定させるための嵌合挟持部148を上方に向けて突設されて形成されている。嵌合挟持部148は、弾力性を有している。
嵌合台140は、支持基台103の底面より一回り大きな上面を備えることで、咬合器190への装着と取り外し操作をするときにおいて、真直ぐ差し込む、及び真直ぐ引き抜くだけの簡略な反復操作で行うことができるように構成されている。
分離板160は、比較的軟質なゴム等で成形されている。
分離板160は、樹脂製またはゴム製等の柔軟性のある材質で作製することで、柔軟性を持たせることが可能である。
咬合器190は、歯科技工において、歯列の印象模型101を固定する咬合器190として、従来から各種の咬合器190が使用されているが、そのうち広く利用されているものに、南加大型といわれる咬合器190がある。
この咬合器190は、図15に示すように、金属線材を幅広のU字状に折曲してなる下顎用支承部191の開放側をそれぞれ垂直上方に折曲すると共に中間部にスプリング192を介在させて支柱193a,支柱193bとし、その上端に支持孔194を設け、該支持孔194に上記下顎用支承部191とほぼ同じU字状で開放端部195を僅かに折曲させた上顎用支承部196を回動自在に取り付けたもので、全体として左右対称に構成している。
義歯作製等のその他の義歯用の咬合器への装着に際しては、上下顎の印象模型101の舌及び口蓋部分にも、図23に示すように、分割プレート102の下部にピン114を施すことで、全顎歯列の症例について使用できる。
まず、嵌合装置100の嵌合台140及び分離板160を下顎用支承部191を覆うようにして固定し、下顎用支承部191を石膏で覆い嵌合台140及び分離板160に接着して石膏で固めて、嵌合台140及び分離板160を下顎用支承部191に固定する。
嵌合装置100を上顎用支承部196に固定するときも同様である。
分割方法としては、分割プレート102を支持基台103の定位置に配置する、第1工程と、分割プレート102に印象模型101を接着剤で固定する、第2工程と、第2工程の後、咬合器190に嵌合台140及び分離板160部位で嵌合装置100を固定した後に、支台歯Cの両側において分割プレート102の鋸誘導用溝105を通る面で分割する、第3工程とを有する。
更に、支持基台103の鋸待機用溝104に石膏専用鋸9を準備し、印象模型101の支台歯Cの両側をめがけて、分割プレート102の鋸誘導用溝105から歯頸部付近まで基底面C1に対して垂直に切り上げる、第3工程と、印象模型101の支台歯の両側上部から第3工程の分割移行部まで切り下げて前記第3工程で切り上げられた切断部分と接続する、第4工程とを有する。
支持基台103は、ピン挿入用孔106を設けられており、ピン挿入用孔106に、分割プレート102の下部に一塊で設けたピン114を挿入するために、定位置に連結することができる。
その分割プレート102を支持基台103の上面の定位置に、何度も分割プレート102を抜き差ししながらの技工作業中に定位置に配置するために、支持基台103は、その上面に鋸待機用溝104の間であってピン挿入用孔106の近傍の両脇に凸部136を備えており、凸部136は、浮き上がり無く精密に嵌合させる調節面として、その下方にアンダーカット面を付与されている。
分割プレート102は、底面に鋸誘導用溝105の間であってピン114の近傍の両脇に凹部122を備え、凹部122は、支持基台103の上面の凸部136のアンダーカット面に対応するテーパー(傾斜)を、凹部122の底面近傍に付与されている。
更に、樹脂製の分割プレート102の底面と支持基台103との何れかに設けた凸部136は、アンダーカットを設けられており、一方、凹部122は、前記凸部136に対応するテーパー(傾斜)を設けられ、さらに、支持基台103と分割プレート102との硬さ(強度)を変えることで、精密に嵌合するように構成されている。
したがって、第1工程において、分割プレート102と支持基台103とは、所期の目的どおり、嵌合させて、積層構造にできる。
印象模型101は、歯型とは反対側の基底面C1は、略々平面に成形されており、分割プレート102の平面状の上面に密着固定される。
有床義歯及び局部床義歯は、口腔外で製作されるため、口腔内の状態を正確な模型として再現する必要がある。
そのために、正確な印象が必要であり、正確な石膏模型が必要である。
副模型がなければ患者の口腔内にて義歯の試適をすることになるが、その折の診察室でのチェアータイムの増加傾向の時間が問題である。
残った副模型にて残存歯に対して、クラスプ、バー及び粘膜部の適合状態のチェックをし、舌側部、口蓋部及び顎底部の義歯の適合状態のすべてを確認することができれば、極めて便利である。
この実施の形態の基台によれば、義歯の適合状態を確認するときに、残存歯を確認しながら歯科用の鋸切りで切断でき、舌側部、口蓋部及び顎底部のデンチャーの適合状態を確認するときに便利である。
そのとき、残存歯部、舌側部、口蓋部及び顎底部に、ピン、支持部及び維持部があれば、石膏副模型を自由に切断して分割することができ、その分割プランを自由に選択することが可能である。
口腔内での義歯の装着方向の確認、適合性のチェック及び咬合状態のチェックが、残存歯部を切断及び分割ができることによって、副模型を傷つけずに、行うことができる。
一方、支持基台203は、前記第1の鋸誘導用溝205a,第2の鋸誘導用溝205b及び第3の鋸誘導用溝205cに対応して、その(支持基台203の)上面のピン挿入用孔206の各々の間において、前後の端縁(前歯側の前端縁及び奥歯側の後端縁)に斜交しまた左右の端縁に斜交するように、前後の端縁の間及び前後の端縁と左右の端縁との間に亘って延伸した、幅及び深さが数ミリ程度の第1の鋸待機用溝204a,第2の鋸待機用溝204b及び第3の鋸待機用溝204cを設けられている。
第1の鋸誘導用溝205aは、右端縁と後端縁との間及び左端縁と前端縁との間において、略々各歯部の間に位置するように、右上がりの斜線状である。
第2の鋸誘導用溝205bは、左端縁と後端縁との間及び右端縁と前端縁との間において、略々各歯部の間に位置するように、左上がりの斜線状である。
第3の鋸誘導用溝205cは、前端縁と後端縁との間において、前歯部と口蓋部との間に跨るように、形状されている。
第1の鋸誘導用溝204aは、右端縁と後端縁との間及び左端縁と前端縁との間において、略々各歯部の間に位置するように、右上がりの斜線状である。
第2の鋸誘導用溝204bは、左端縁と後端縁との間及び右端縁と前端縁との間において、略々各歯部の間に位置するように、左上がりの斜線状である。
第3の鋸誘導用溝204cは、前端縁と後端縁との間において、前歯部と口蓋部との間に跨るように、形状されている。
また、ピン挿入用孔206は、支持基台203の上面側に、歯茎部分の歯の位置及び口蓋部において適宜な間隔をおいて形成され、第1の鋸待機用溝204a,第2の鋸待機用溝204b及び第3の鋸待機用溝204cは、支持基台203の上面において、ピン挿入用孔206の間において、前記ピン214の位置と対応して各々適宜な間隔をおいて交差するように、前後及び左右方向に長く連続してのびている。
石膏専用鋸9を第1の鋸待機用溝204a,第2の鋸待機用溝204b及び第3の鋸待機用溝204cに沿わせて準備し、分割プレート202を積層し、分割プレート202の第1の鋸誘導用溝205a,第2の鋸誘導用溝205b及び第3の鋸誘導用溝205cへと切り上げる(ラインAに沿って)ことで、支台歯Cの基底面C1を確実に確保できる分割方法となる。
鋸待機用溝204は、分割プレート202と支持基台203とが嵌め合わされたとき、鋸誘導用溝205と向き合い、断面円形の空隙が形成される。
更に、支持基台203は、前記分割プレート202の回転防止溝210と嵌まり合う2本の凸条213が形成されている。
このとき、分割プレート202の鋸誘導用溝205と支持基台203の鋸待機用溝204とは、ちょうどそれぞれの溝縁が合わさり、対向するように、鋸誘導用溝205と鋸待機用溝204の位置が定められている。
このとき、分割プレート202と支持基台203の嵌合の強さは、歯科技工作業を行う上で適度な強度を必要とするために、分割プレート202と支持基台203とを異なった材料の合成樹脂で成形した製品であり、異なった材料の合成樹脂を選択することによって、前記嵌合の強さを適正な値に調節することが容易となり、ひいては安定した精度の高い歯科補綴物7の作製を可能とする。
分割プレート202は、底面に鋸誘導用溝205の間であってピン214の近傍に凹部222を備え、凹部222は、支持基台203の上面凸部236のアンダーカット面に対応するテーパー(傾斜)を、凹部222の底面近傍に付与されている。
更に、樹脂製の分割プレート202の底面と支持基台203との何れかに設けた凸部236は、アンダーカットを設けられており、一方、凹部222は、前記凸部236に対応するテーパー(傾斜)を設けられ、さらに、支持基台203と分割プレート202との硬さ(強度)を変えることで、精密に嵌合するように構成されている。
したがって、第1工程において、分割プレート202と支持基台203とは、所期の目的どおり、嵌合させて、積層構造にできる。
支台歯Cの切断準備は、図21〜図24のように、前記嵌め合わされた分割プレート202を、支持基台203から抜きとり、支持基台203の上面に設けられた鋸待機用溝204に石膏専用鋸9をその歯を上向きにしてセットする。この状態のまま、石膏専用鋸9を誘導するために設けられた鋸誘導用溝205を有する分割プレート202を、支持基台203に嵌め合わせ、分割プレート202と支持基台203との接合面に形成された鋸待機用溝204と鋸誘導用溝205とに、石膏専用鋸9を挟み込んだ状態で、支台歯Cの切断準備が完了する。
この時の残存歯Cの切断面の上端208は、略々同じ高さ位置とする。
上端208は、残存歯Cの基底面C1の面積の確保と歯科技工操作上及び口腔内セット時の微調整のための使用に耐えうるだけの強度確保のためにも、できるだけ上部に来るようにすることが好ましい。
前半の工程は、支持基台203の上部に設けた鋸待機用溝204に、石膏専用鋸9を図の如く上向きにし鋸待機用溝204に沿ってのびるようにセットして分割プレート202を嵌合させた状態で、図22(A)に示すように鋸誘導用溝205から上方へ接合面に垂直に切り上げる工程である。そして、後半の工程は、図22(B)に示すように支台歯Cの上部両側からラインBに沿って切り下げる工程である。
このような2段階に分けたのは、前記2工程により支台歯Cを切断すれば、確実に基底面C1の面積を確保でき、精度の高い歯科作業ができる支台歯Cを製作できるからである。
そのとき、残存歯部、舌側部、口蓋部及び顎底部に、ピン、支持部及び維持部があれば、口腔内での義歯の装着方向の確認、適合性のチェック及び咬合状態のチェックが、義歯の歯部、歯茎部及び口蓋部など人の口腔内の装着部位と真空状態により密着するように、容易に確実にすることができる。
鋸待機用溝304は、分割プレート302と支持基台303とが嵌め合わされたとき、鋸誘導用溝305と向き合い、断面円形の空隙が形成される。
このとき、分割プレート302の鋸誘導用溝305と支持基台303の鋸待機用溝304は、ちょうどそれぞれの溝縁が合わさり、対向するように、鋸誘導用溝305と鋸待機用溝304の位置が定められている。
このとき、分割プレート302と支持基台303の嵌合の強さは、歯科技工作業を行う上で適度な強度を必要とするために、分割プレート302と支持基台303とを異なった材料の合成樹脂で成形した製品であり、異なった材料の合成樹脂を選択することによって、前記嵌合の強さを適正な値に調節することが容易となり、ひいては安定した精度の高い歯科補綴物7の作製を可能とする。
また、図25図示分割プレート302は、一体型であるが、図26図示分割プレート302は、歯茎部分の馬蹄型分割プレート302Aと口蓋部分の半月型分割プレート302Bとに分割されており、馬蹄型分割プレート302Aのみを石膏専用鋸9で切断することが容易なように構成されている。
図25図示分割プレート302と支持基台303とは、合わせ面が平滑な平面状であるが、図26図示支持基台303は、歯茎部分303Aが若干高い馬蹄型であり、口蓋部分303Bは若干低い半月型であり、両者の間には段差が設けられ、歯茎部分303Aに形成された鋸待機用溝304を石膏専用鋸9で切断するときに、口蓋部分303Bの切断する厚さを薄くしており、歯茎部分303Aを切断し易くしている。
分割プレート302と支持基台303とを合わせたとき、分割プレート302の馬蹄型分割プレート302Aの上面と半月型分割プレート302Bの上面とは、平面状に揃う。
半月型分割プレート302Bは、前歯側(硬口蓋側)から奥歯側(軟口蓋側)に向けて、第3鋸誘導用溝305cが複数条形成されている。馬蹄型分割プレート302Aは、前記第3鋸誘導用溝305cに連続するように、第3鋸誘導用溝は形成されていないが、形成してもよい。
一方、支持基台303は、前記第1鋸誘導用溝305a及び第3鋸誘導用溝305cに対応して、その(支持基台303の)上面のピン挿入用孔306の各々の間において、歯茎部分303Aの外側端縁に斜交しまた歯茎部分303Aの内側端縁に斜交するように、前後(歯の表面側の前と歯の内側の後)の外側端縁と内側端縁間に亘って延伸した、幅及び深さが数ミリ程度の第1鋸待機用溝304aを設けられている。
支持基台303の口蓋部分303Bは、前歯側(硬口蓋側)から奥歯側(軟口蓋側)に向けて、第3鋸待機用溝304cが複数条形成されており、支持基台303の歯茎部分303Aは、前記第3鋸待機用溝304cに連続するように、第2鋸待機用溝304bが複数条形成されている。
また、ピン挿入用孔306は、支持基台303の上面側において歯茎部の歯の位置及び口蓋部に適宜な間隔をおいて形成され、第1鋸待機用溝304a,第2鋸待機用溝304b及び第3鋸待機用溝304cは、ピン挿入用孔306の間において、前記ピン314の位置と対応して支持基台303の上面において、各々適宜な間隔をおいて、前後方向及び放射線状に長く連続してのびている。
第3鋸待機用溝304c及び第3鋸誘導用溝305cは、印象模型301の口蓋部分と前歯部分とを切断するときに、用いるように形成されている。
石膏専用鋸9を第1鋸待機用溝304a,第2鋸待機用溝304b及び第3鋸待機用溝304cに沿わせて準備し、分割プレート302を積層し、分割プレート302の第1鋸誘導用溝305a及び第3鋸誘導用溝305cへと切り上げる(ラインAに沿って)ことで、支台歯Cの基底面C1を確実に確保できる分割方法となる。
今までは、全顎症例においては、舌及び口蓋部分にも分割プレート2の下部に、ピン14を施すことにより、目視確認しにくかったが、本発明にかかる歯科技工用作業模型の基台は、義歯の辺縁及び義歯床との口腔内接触部の適合確認等を可能とし、十分適応可能とした。
位置マーク102Mは、丸印、二重丸印、文字、数字、記号等の形状で、いずれか選択される。
また、分割プレート102は、その上部に石膏歯型を接着剤にて貼り付けするときに接着剤を多く塗布された場合であっても、下部の支持基台103にまで接着剤が漏出しないように、図27に示すように、円環状又は角環状の凹条102rを形成されている。凹条102rは、丸いレール状の物によって彫って形成する。
変形例たる分割プレート102は、その上部に、図28に示すように、笑窪的な微細な凹部(ディンプル)の穴102dを細かく形成されている。穴102dは、石膏歯型を接着剤にて貼り付けするときに接着剤の漏出を防止するために形成されている。
位置マーク102Mは、石膏専用鋸9で分割プレート102を切断するときには、先程のピン114の位置マーク102Mが患者の石膏歯型模型と重なり確認できなくなる。そこで、変形例たる分割プレート102は、図29に示すように、ピン114の位置マーク102Mから、片側か両側に各々平行のラインマーク102Lを溝状に穿ち形成されており、川の位置を確認できる。
ラインマーク102Lが、片方に形成された場合は、図30に示すように、支持基台103は、前壁上にも、前記ラインマーク102Lの延長上にて、ラインマーク103Lを溝状に穿ち形成される。
ラインマーク102L及びラインマーク103Lは、上部の分割プレート102を石膏専用鋸9で分割した後に、支持基台103に戻す作業において、規則的な方向性(面の向き)の確認ができるように構成されている。
そして、歯科技工作業時に患者の石膏歯型及び分割プレート102をお湯などをかけて清掃するが、その作業中に複数人数分の混入することがある。
そのとき、分割プレート102の整理番号がプレートの一部に記載されていると便利である。
例えば、分割プレート102を金型で4個取りにより形成するならば、A,B,C,D、の記号にてAプレート、Bプレート、Cプレート、Dプレートと判断できるので作業効率を良くすることができる。
分割プレート102は、図21及び図22に示すように、ピン114の先端部の平坦部に整理番号102Nが刻印され、又はピン114の横の面に整理番号102Nが刻印されるとよい。
その他、整理番号102Nは、分割プレート102の横面の辺縁部、分割プレート102の上面部、裏面部、などが見やすい場所に形成するとよい。
整理番号102Nの記載方法は、分割プレート102の成型加工時に、彫り込むようにして形成されるとよい。
Claims (8)
- 印象模型を載置される分割プレートと、前記分割プレートに一体に接合された支持基台とからなる歯科作業模型の基台であって、
前記分割プレートは、前記支持基台に接合する面に複数の溝が設けられ、且つ前記複数の溝の間にピンを設けられ、
前記支持基台は、前記溝に対応する溝を設けられ、且つ前記ピンを嵌挿するピン挿入用孔を設けられ、前記ピンを前記ピン挿入用孔にはめ合わせた状態で前記分割プレートと前記基台とが接合される、歯科作業模型の基台。 - 分割プレートの溝は、分割プレートと支持基台の境界面である分割プレートの下面にピンの各々の間に印象模型の歯の間隔に対応した間隔をおいて、前端から後端に亘って延伸した鋸誘導用溝であり、
支持基台の溝は、前記鋸誘導用溝に対応して、支持基台の上面のピン挿入用孔の各々の間に延伸した、鋸待機用溝である、請求項1に記載の歯科作業模型の基台。 - 前記分割プレートは、石膏・タルク、硬度1程度の無機質素材を混入した合成樹脂によって、ピンとともに一体形成されたものである、請求項1又は請求項2に記載の歯科作業模型の基台。
- 支持基台は、支持基台と分割プレートを積層する状態に、互いに嵌着した構造において定位置に連結するための、アンダーカットを有する凸部を備え、
分割プレートは、支持基台の上面の前記凸部の下部のアンダーカット面に対応するテーパー(傾斜)を備えた凹部を備えた、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の歯科作業模型の基台。 - 前記支持基台の上面と分割プレートの下面との何れかに凸部を設けられ、且つ前記支持基台の上面と分割プレートの下面との何れかに前記凸部に対応する凹部を付与された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の歯科作業模型の基台。
- ピンを抜き差しできるように挿入するピン挿入用孔にピンを挿入して、分割プレートを支持基台の定位置に配置する、第1工程と、
分割プレートに印象模型を接着剤で固定する、第2工程と、
支持基台の鋸待機用溝に鋸を沿わせ、印象模型の支台歯の両側をめがけて、分割プレートの鋸誘導用溝から印象模型の歯頸部付近の分割移行部まで切り上げる、第3工程と、
印象模型の支台歯の両側上部から第3工程の分割移行部まで切り下げて前記第3工程で切り上げられた切断部分と接続する、第4工程とを有する、歯科作業模型の製造方法。 - 複数の溝が設けられかつ前記溝の間にピンが設けられた分割プレートと、前記ピンにはまり合うピン挿入用孔及び前記分割プレートの溝に対応する溝を設けた支持基台とを用意し、前記ピン挿入用孔に前記ピンをはめ合わせ、前記分割プレートと前記支持基台を接合することにより基台を形成する第1工程と、
前記分割プレートの上に印象模型を接着剤で貼り付ける、第2工程と、
分割プレートの上に貼り付けた前記印象模型の支台歯の両側において、印象模型を前記分割プレートの溝から切り上げる、第3工程と、
前記印象模型の支台歯の両側において、印象模型を上部から切り下げる、第4工程とを有する、歯科作業模型の製造方法。 - 前記支持基台として、その側面に傾斜を備え、その上面が分割プレートの底面より一回り小さい嵌着面を有するものを用いる、請求項6又は7に記載の歯科作業模型の製造方法。
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