JP2005028140A - ベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は前歯が抜けるか損傷されたとき歯科や歯科技工所で加工義歯を完成するまで臨時に歯に嵌め込んで生活することができるようにする臨時仮義歯を、容易に製作できるようにするベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯に関するものである。
【解決手段】本発明に依るベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯は前歯模様の各々のベニヤシェル等を互いに連結したもので、その 連結されている模様は人の前歯模様のように曲線形に連結されている形状をしており、全体が薄い板形をなしており、前歯の各々に対応するベニヤシェル等の連結部位が他の部位より薄く形成されており、材質が樹脂でなっている。
本発明のベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯は短時間内に容易に臨時仮義歯を製作することが出来るようにする。
【選択図】図5
【解決手段】本発明に依るベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯は前歯模様の各々のベニヤシェル等を互いに連結したもので、その 連結されている模様は人の前歯模様のように曲線形に連結されている形状をしており、全体が薄い板形をなしており、前歯の各々に対応するベニヤシェル等の連結部位が他の部位より薄く形成されており、材質が樹脂でなっている。
本発明のベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯は短時間内に容易に臨時仮義歯を製作することが出来るようにする。
【選択図】図5
Description
本発明は前歯が抜けるか損傷されたとき歯科や歯科技工所で加工義歯を完成するまで臨時に歯に嵌め込んで生活することが出来るようにする臨時仮義歯を、容易に製作出来るようにするベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯に関するものである。
歯科で前歯が損傷するか抜けて補綴をしなければならない場合に一般的に金属を利用して補綴をすることはない。奥歯の場合と異なり美観上良くないからである。この場合に通常ポスレイン(porcelain)と呼ばれる陶磁器材質の加工義歯(ブリッジ又はクラウン20, 22)で補綴をすることになる。加工義歯とは二つ以上の歯牙が連結された形状の補綴物であるブリッジをいうこともあり、一つの歯牙形状をする補綴物であるクラウンということもある。一方、本発明で前歯とは広く前の部分の歯牙を意味し犬歯も含めた概念で使用する。
図3は歯牙3個に対応する加工義歯の平面図、正面図、底面図を図示したものである。図1及び図2を参照すると、このような加工義歯(20)で補綴をする場合、支台歯(10)を尖って削り、その削った所に加工義歯(20)を嵌め込むことになる。この様に支台歯(10)を尖って削った後、歯科技工所で加工義歯(20)を製作するには通常10日程度がかかる。この期間の間、患者は図2の歯牙形状をしたまま生活をしなければならないので、この様に支台歯(10)を尖って削った状態では見苦しいので社会生活が不可能である。この様な難しさを解消する為に歯科では、その期間の間加工義歯(20)と同一形状の臨時仮義歯(20)を製作して嵌め込むようになる。この様に歯牙を削って直ちに臨時仮義歯(20)を嵌め込むには注意点は歯牙を削る前に先に臨時仮義歯(20)が製作されていなければならない。それて歯牙を削り次第臨時仮義歯(20)を嵌め込むことが出来るからである。
ところが、この臨時仮義歯(20)を製作する過程が非常に難しい。図1を参照すると、先に歯科で支台歯(10)を削る何日前に患者の補綴をするべき歯牙の型を製作して石膏模型を作る。図2を参照すると、この石膏模型状で支台歯(10)を尖って削る。次に抜かれた歯牙部分と削った支台歯(15)を覆うように歯科用即時硬化性樹脂混合物を覆う。これが固まると、それを抜き出して実際歯牙模様に近いように良く整えて研磨し、図3の様な臨時仮義歯(20)を完成する。図4を参照すると、この完成されたものを実際患者の尖って削った支台歯(15)に移して嵌め込んで補綴物が完成されるまで臨時に使用することになる。このように従来は臨時仮義歯(20)を製作するには非常に複雑な工程を経由しなければならなかった。
その間の臨時仮義歯製作で一番難しかった点は、仮義歯製作者が模型状で仮義歯を製作する樹脂混合物を人の歯模様になるように精巧に彫刻する問題であった。
本発明は前述した問題点を解決する為に案出されたもので、本発明の目的は歯牙を削って直ちに口腔内のその場所で臨時仮義歯を短時間内に容易に製作出来るようにする為に予め精巧に彫刻されたベニヤシェル板を既成品で提供するものである。
上記目的を達成する為に本発明に依る臨時仮義歯用ベニヤシェル板は前歯の模様の各々のベニヤシェル等を互いに連結したもので、その連結されている模様は人の前歯模様のように曲線形に連結されている形状をしており、全体が薄い板形をなしており、前歯の各々に対応するベニヤシェル等の連結部位が他の部位より薄く形成されており、材質が樹脂でなっている。
上記目的を達成する為に本発明に依る臨時仮義歯用ベニヤシェルは、上記臨時仮義歯用ベニヤシェル板で一つのベニヤシェルだけを分離して取り除いて形成される。
本発明の臨時仮義歯用ベニヤシェル板は歯牙の型を製作して石膏模型を作りその石膏模形状で支台歯又は損傷された歯牙を削って臨時仮義歯を製作していた従来の臨時仮義歯製造過程に比べて、短時間内に口腔内で直接容易に臨時仮義歯を製作することができるようにした。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳細に説明する。図5を参照すると、本発明に依る臨時仮義歯用ベニヤシェル板(plate of veneer shells; 40)は前歯が曲線形で連結されている形状をしており、全体が薄い板形をなしており、前歯一つ一つに対応するベニヤシェル41)等の連結部位(42)が他の部位より薄く形成されており、材質が樹脂でなっている。上記ベニヤシェル板(40)を構成するベニヤシェル(41)の個数は二つ以上であり、6個であるのが望ましい。
上記ベニヤシェル板(40)は通常の樹脂製品製造時適用されるモルディング方式で製造されるのが望ましい。即ち、上記ベニヤシェル板(40)の形状に合うモルドを製作してそこに樹脂液を加えて製造するようになる。
上記ベニヤシェル板(45)を使用するときはベニヤシェル板(45)を該当する歯牙の外側に当てて内側には歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)を覆うって上記ベニヤシェル板(45)と互いに一つになるようにする。この為、上記ベニヤシェル板(40,45)は上記歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)が良く付着されることができる材質で製作されるべきである。
上記歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)は粉末状の原料(ポリマー)と液状の原料(モノマー)を混合して薄い練り状に作り使用するもので歯科か歯科技工所では通常的に使用されている材料である。上記歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)は殆ど全ての材質に良く付着される為に上記ベニヤシェル板(40)の材質が特別になんかの種類の樹脂であるかは重要でない。
このように製造されたベニヤシェル板(40)の使用方法は二つに分けられる。一つは前歯が抜けたとき適用される方法(以下'第1使用方法'という)であり、他の一つが前歯が壊れる等の損傷を受けたとき適用される方法(以下'第2使用方法'という)である。
第1使用方法は先に図1及び図2のように歯科医師が抜けた前歯のところ両側の支台歯(10)を尖って削る。次に図6のように該当する部位に必要な数だけのベニヤシェル板(40)を切り取る。この時手で容易に切り取ることができるようにベニヤシェル(41)間の連結部位(42)が他の部位より薄く形成されていなければならない。この様に切り取った後は図7のように上記抜けたところと削った支台歯(15)の前に切り取られたベニヤシェル板(45)を当てる。
以降図8のように、上記抜けた前歯のところ及び上記削った支台歯(15)の後ろの部分から歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)を覆って上記ベニヤシェル板(41)に一体に付着させる。次に上記歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)が硬化された後、その結果物(50)を上記削った支台歯(15)より抜き出し、上記結果物(50)を正常的な前歯形状に合うように整えて臨時仮義歯(20)を完成する。
次に完成された臨時仮義歯(20)は削っておいた支台歯(15)に嵌め込んで本物の加工義歯が完成されるまで使用することになる。生活していながら10日程度後に同じ形状の加工義歯(20)が完成されると加工義歯に嵌め込め直すことになる。
上記第1使用方法では3個以上のベニヤシェル(41)を有するベニヤシェル板(40)が必要になる。例えば前歯が一つ抜けた場合にその抜けた歯牙に対応するベニヤシェル(41)一つと、2個以上の削った支台歯(15)に対応するベニヤシェル(41)2個以上、合わせて3個以上のベニヤシェル(41)が必要になるからである。2個以上の前歯が抜けた場合には4個以上のベニヤシェル板(41)が必要になる。ベニヤシェル板(40)は通常6個のベニヤシェル(41)を有するのが望ましいが、必要時それ以上もそれ以下も有することができる。
上記第1使用方法に適用されるベニヤシェル板(40)は3個以上のベニヤシェル(41)等が前歯の形状に対応されるように曲線形に連結されていなければならない。例えば前歯(犬歯除外)は平たくて犬歯は尖って実際歯牙の形状に合うように各々のベニヤシェル(41)等が順序とおりに連結されていなければならない。
尚、上記ベニヤシェル板(40)は薄い板形でなければならない。歯科医師が支台歯(10)を少しだけを削ることもできるので、ベニヤシェル板(40)が薄いほど以降製造された臨時仮義歯(20)が実際前歯より飛び出さないからである(図7及び図8参照)。
人の歯牙模様は大部分類似であるがその大きさは人毎に異なるので上記ベニヤシェル板(40)の大きさも大、中、小、又はそれ以上の各種規格で多様に製造した後必要なものを選択して使用することができるようにすれば便利である。
次ぎに図9乃至図14を参照してベニヤシェル板(40)の第2使用方法を説明する。
図10及び図11を参照すると、先に歯科医師が損傷された前歯等(14)を削った後、該当する部位に必要な数だけベニヤシェル板(40)を切り取る。図9はこの様に切り取られたベニヤシェル板(47)の正面図及び底面図を図示したものである。
本発明でベニヤシェル板(40)はベニヤシェル(41)が二つ以上であるのを意味するので前歯が2個以上連続的に損傷されたときに、この方法が適用される。前歯が一つだけ損傷された場合は後述する。以降、削った前歯等(14)の前に切り取ったベニヤシェル板(47)を当てる。
図12及び図13を参照すると、次ぎに上記削った前歯等(19)の後ろ部分から歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)を覆うって上記ベニヤシェル板(47)に一体に付着させる。上記歯科用即時硬化性樹脂混合物(46)が硬化された後、その 結果物(52)を上記削った前歯(19)から抜き出した後、上記結果物(52)を正常的な前歯形状に合うように整えて図14で見るような臨時仮義歯(22)を完成する。図14はこのように製造された臨時仮義歯(22)の平面図、正面図、底面図を図示したものである。
本発明の臨時仮義歯用ベニヤシェル(49)は一つの前歯形状をしており薄い板形であり材質が樹脂でなっている。
図15を参照すると、本発明の臨時仮義歯用ベニヤシェル(49)はベニヤシェル板(40)を構成するベニヤシェル(41)一つが単独で製造されたことをいう。ベニヤシェル板(40)を切り取ってベニヤシェル(41)一つを製作することも出来るが、ベニヤシェル(49)一つの形状に対応するモルドに樹脂液を加えて単独のベニヤシェル(49)を製造することも出来る。その具体的な製造方法は前述したベニヤシェル板(40)の製造方法と同一である。ただしモルドだけが変わることである。その使用方法も前述したベニヤシェル板(40)の第2使用方法と同一である。ただ、前歯一つが損傷された場合にのみ適用されるという点だけが違うだけである。図16はこの様なベニヤシェル(49)を利用して製造された臨時仮義歯(24)の平面図、正面図、底面図を図示したものである。
以上で察して見た本発明は、記載された具体的な例に対してのみ詳細に説明されたが、本発明の技術思想範囲内で多様な変形及び修正が可能であることは当業者に於いて明白なものであり、この様な変形及び修正が添付された特許請求範囲に属するのは当然のことである。
10: 支台歯
14: 損傷された歯牙
15: 削った支台歯
19: 損傷された歯牙を削ったもの
20, 22: 加工義歯又は臨時仮義歯
40, 45, 47: 臨時仮義歯用ベニヤシェル板
41: ベニヤシェル
42: 連結部位
45, 47: 切り取られた臨時仮義歯用ベニヤシェル板
46: 歯科用即時硬化性樹脂混合物
50, 52: 歯科用即時硬化性樹脂混合物を塗った状態の臨時仮義歯
14: 損傷された歯牙
15: 削った支台歯
19: 損傷された歯牙を削ったもの
20, 22: 加工義歯又は臨時仮義歯
40, 45, 47: 臨時仮義歯用ベニヤシェル板
41: ベニヤシェル
42: 連結部位
45, 47: 切り取られた臨時仮義歯用ベニヤシェル板
46: 歯科用即時硬化性樹脂混合物
50, 52: 歯科用即時硬化性樹脂混合物を塗った状態の臨時仮義歯
Claims (2)
- 前歯の模様が各々のベニヤシェル等を互いに連結したもので、その連結されている模様は人の前歯模様のように曲線形に連結されている形状をしており、全体が薄い板形をなしており、前歯の各々に対応するベニヤシェル等の連結部位が他の部位より薄く形成されており、材質が樹脂であるベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯。
- 前記ベニヤシェル板は各々のベニヤシェルでなることを特徴とする、請求項1に記載のベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯。
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