JP2008113851A - 貼着歯及びこれを用いた口元表情の可変方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯を切削することもなく、歯並びの悪い歯に人工歯を貼り付けることで、簡単かつ短時間で歯列を変形させ、口腔の周囲筋肉を人工歯で押圧することにより人の口元の表情を変化させる。
【解決手段】人の口元の表情を担当する口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の筋肉を、口腔内から押圧して、その口元の表情を可変させるために、不正歯列の歯Tに貼り付ける貼着歯1であり、人の歯Tと同様な色彩を有する貼着歯表面部3と、口筋を押圧すると共に、適正な歯列が形成される程度の肉厚を有する貼着歯本体2と、貼着歯本体2の裏面に、各歯Tの表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面4とから成る。
【選択図】図2

Description

本発明は、人の歯に人工の歯を貼り付けることにより、その人の口元の表情を変化させることができる貼着歯及びこれを用いた口元表情の可変方法に関するものである。
人の歯並びと歯の形状や色は、その人の顔の表情に大きく影響するものである。人の口元から醸し出される美しい笑みは、周囲の人に対してさわやかで、清潔で、明るそうなイメージを与える。そこで、不正歯列いわゆる歯並びの悪い人は、子供の頃に歯科矯正、歯のクリーニングやホワイトニング等をすることが多い。
逆に、歯並びや歯の色が悪い人は、口元にコンプレックスを感じることが多い。特に女性は強くコンプレックスを感じるものである。このような顔の表情に大きく影響を与える人の不正歯列の状態について様々なものがある。例えば、「乱ぐい歯」、「上顎前突歯」、「反対咬合」、「開咬」、「過蓋咬合」及び「切端咬合」等がある。
ここで、「乱ぐい歯」は、いわゆる「八重歯、叢生」と称され、上顎も下顎も歯がきれいにアーチ状に並んでいないでガタガタした歯並びの状態である。「上顎前突歯」は、いわゆる「出っ歯」と称され、上の歯が前に出ている咬み合わせで、歯が出ていると、折れたり唇をきったりしやすい歯並びの状態である。「反対咬合」は、いわゆる「受け口」と称され、下の歯が上の歯より前に出ている咬み合わせの状態である。「開咬」は、いわゆる「オープンバイト」と称され、噛んでいるのに前歯が閉じないもので、上の前歯と下の前歯が咬み合わず隙間が開いている状態である。「過蓋咬合」は、前歯の咬み合わせが深く下の前歯が見えない状態である。「切端咬合」は、上下の前歯が重ならず切端と切端がぶつかる咬み方になる状態である。このような歯並びを修整する場合は、従来から矯正または補綴矯正をしていた。
例えば、この歯列矯正は、ワイヤーとブラケットからなる器具を用いた治療方法であり、歯を動かす力加減や角度、動かす速さ等について、非常に繊細な部分で大きな違いが生じやすい矯正方法である。このワイヤーによる歯列矯正は、3〜4年位の長期の治療期間を要するという問題を有していた。最近では、ワイヤーを目立たなくするために歯列の裏側に装着する方法が提案されている。しかし、この歯列の裏側矯正は、更に複雑な技術が求められるものであった。
そこで、本発明の発明者は、不正歯列の凹凸の程度に大小があることに着目した。即ち、極端に歯並びが悪いときは、このようなワイヤーによる歯列矯正が必要になる。しかし、口元の表情に影響は出ているが、歯並びの凹凸が極端ではないときは、必ずしもワイヤーによる矯正は必要にないことに着目した。
一方、本発明の発明者は、人の不正歯列は、口元を形成する筋肉群と、その顔の表情に大きく影響することに着目した。例えば、図4と図5の表情筋(口筋)の説明図に示すように、口元の表情を担当する口筋の大部分は、上下顎骨体前面よりおこり、口角の直ぐ外方にある結節に向かって集まり、これを通って可動性の口唇に拡がり、口筋の構成に関与している。そこで、これらの口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の筋肉は、本来の筋肉の緊張に左右されるが、歯槽部、歯列によりある程度支持され、その位置と形状を保持している。即ち、人の口元の表情は、この歯槽部、歯列により形成されている。
このような構成で形成された口元の表情について、例えば歯牙が喪失し、歯槽部の吸収が起こると、口唇は後退し、鼻唇溝は深くなり、口元の表情が変化する。同様に、歯並びが悪いと口筋にも変化を及ぼし、顔面の美的バランスが崩れる。更には、上下の咬合関係も不安定になり、上下口唇の接触範囲が広くなり口元の表情に大きな変化が生じる。
咬み合せが悪い人については、それを調整又は改善、回復を図る技術が提案されている。例えば特許文献1の特開平11−206786号公報「咬み合せ調整器」のように、夫々人の奥歯の間に介在できるように全体を希望する厚さの細長い板状に形成し、且つ、少くともその外側縁に頬板を断面略T字状に連設した左右の噛み板を、各々弾性を備えた合成樹脂材料を用いて一体成形すると共に、これ等2枚の噛み板を左右に間隔をあけて並べた状態にして、その先端部の間を屈曲可能な連結線を用いて一体に連結して構成した噛み合せ調整器が提案されている。
特開平11−206786号
この特許文献1の「咬み合せ調整器」は、口腔の周囲筋肉は左右対称的に骨格に付着しているため、口腔内の容積が小さくなって筋肉の動きのバランスに歪みが生じると、左右の目の大きさや形が違ったり、口唇の厚さや形が違ったり、更には、手足の長さが違ったりする顔貌及び全身的な変化が発生し、これが原因で生活習慣の動きと共に頭痛、肩こり、腰痛、膝痛、或は、歩行困難と云った各種の症状を改善できるという効果があった。
この特許文献1の「咬み合せ調整器」では、咀嚼を改善するときには大きな効果はあるが、本発明が課題にしている口元の表情を変えるものではなかった。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、歯を切削することもなく、歯並びの悪い歯に人工歯を貼り付けることで、簡単かつ短時間で歯列を変形させ、口腔の周囲筋肉を人工歯で押圧することにより人の口元の表情を変化させることができる貼着歯及びこれを用いた口元表情の可変方法を提供することにある。
本発明の貼着歯によれば、人の口元の表情を担当する口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の筋肉を、口腔内から押圧して、その口元の表情を可変させるために、不正歯列の歯(T)に貼り付ける貼着歯(1)であって、人の歯(T)と同様な色彩を有する貼着歯表面部(3)と、前記口筋を押圧すると共に、適正な歯列が形成される程度の肉厚を有する貼着歯本体(2)と、前記貼着歯本体(2)の裏面に、各歯(T)の表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面(4)と、から成る、ことを特徴とする貼着歯が提供される。
また、特に口元の表情を変える貼着歯は、人の口元の表情を担当する口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の特定の筋肉を、口腔内から押圧して、その口元の表情を可変させるために、歯列の特定の歯(T)に貼り付ける貼着歯(1)であって、人の歯(T)と同様な色彩を有する貼着歯表面部(3)と、前記口筋を押圧して、各口筋を上方へ持ち上げる程度の肉厚を有する貼着歯本体(2)と、前記貼着歯本体(2)の裏面に、各歯(T)の表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面(4)と、から成るものが好ましい。
前記貼着歯本体(2)は、歯(T)の根元部分(Ta)に貼り付ける部位の肉厚は薄く、その中間部位(Tb)と先端部位(Tc)の肉厚は厚く形成することが好ましい。
複数個の貼着歯(1)を連結することができる。
前記貼着歯(1)の貼着面(4)に、セメントの貼着力を向上させる細かい凹凸を形成することが好ましい。
例えば 前記貼着歯(1)はプラスチック製又はセラミック製である。
前記貼着歯(1)の貼着歯表面部(3)に図柄を形成することができる。
本発明の口元表情の可変方法によれば、不正歯列における歯(T)に貼着歯(1)を貼り付けることにより、人の口元の表情を可変させる貼着歯を用いた口元表情の可変方法であって、先ず、印象材を用いて、不正歯列について型どりをし(S1)、この型どりをした印象材を基にして、特定部位の歯(T)に貼り付けて適正な歯列を形成すると共に、口筋を口腔内から押圧し得る程度の厚みを有する貼着歯(1)を作成し(S5)、この作成した貼着歯(1)を、前記不正歯列の原因になる歯(T)にセメントで貼り付ける(S6,S7)、ことを特徴とする貼着歯を用いた口元表情の可変方法が提供される。
例えば、上顎・下顎の歯列全体における各歯(T)に、肉厚の相違する貼着歯(1)をそれぞれに貼り付ける。
記貼着歯(1)を作成する際に、顔面等高線を用いて貼着歯(1)の適正な厚みや形状を測定しながら作成することができる。
また、本発明の口元表情の可変方法によれば、特定の歯(T)に貼着歯(1)を貼り付けることにより、人の口元の表情を可変させる貼着歯を用いた口元表情の可変方法であって、先ず、特定部位の歯(T)に貼り付け、口元の筋肉を形成する口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の口筋を押圧し、この口筋を上方へ持ち上げる程度の厚みを有する貼着歯(1)を作成し(S5)、この作成した貼着歯(1)を、前記特定の口筋を押圧する位置にある歯(T)にセメントで貼り付ける(S6,S7)、ことを特徴とする貼着歯を用いた口元表情の可変方法が提供される。
例えば、前記貼着歯(1)を、口唇(L)の幅を調整するために、前記口輪筋を持ち上げる位置にある、中切歯(T1)から犬歯(T3)までに貼り付ける。
前記貼着歯(1)を、口唇(L)の幅を調整する同時に口角を挙げるために、前記口輪筋を持ち上げる位置にある、小臼歯(T5)群に貼り付ける。
前記貼着歯(1)を、頬全体を持ち上げるように、顔面の浅層にあたる上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋及び小頬肩筋と連動して、これらの口筋を持ち上げる大頬骨筋を持ち上げる位置にある、小臼歯(T5)群と大臼歯(T6)群に貼り付ける。
前記貼着歯(1)を、下顎の特定部位の歯に貼り付けることができる。
本発明の貼着歯(1)では、この貼着歯(1)を不正歯列の凹んだ歯(T)又は特定の歯(T)に貼り付け、上下顎骨体前面における口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の口筋を口腔内から上外方又は下外方へ押圧することにより、その人の口元の表情を変化させることができる。即ち、歯列の凹んだ特定部位の歯(T)が原因して、口筋に変化を及ぼし、顔面の美的バランスが崩れていることを改善することができる。更に、上下の咬合関係を安定にすると共に、上下口唇(L)の接触範囲を広くすることなく口元の表情を改善することができる。
特に、本発明では、歯を切削することがないので、簡単かつ短時間で歯並びを修正し、人の口元の表情を変化させることができる。
本発明の可変方法では、ワイヤーとブラケットを使用しない方法であり、2〜3年という長期間を要することがなく、また貼着歯(1)を貼り変えることで、様々な口元の表情を醸成することも可能である。
更に、歯列の前面に貼り付けるものであるために、歯の向きと形状を変化させるだけでなく、くすんだ歯を白い歯に仕上げることができる。
特に、中切歯(T1)から犬歯(T3)までに貼着歯(1)を貼り付けたときは、口輪筋を持ち上げ、口元の表情の中で口唇(L)の幅を調整することにより、赤唇(L1)が反転して、いわゆる薄い口唇(L)が厚くなる。
小臼歯(T5)群に貼着歯(1)を貼り付けたときは、口角挙筋を持ち上げ、この口角挙筋と連動している大頬骨筋を後上方に引き上げて、頬全体がリフトアップされる。更に、この口角挙筋に連動する口角下制筋も引き上げられるので、顎の線がシャープになる。大頬骨筋に連なる眼輪筋にも影響するので目元も上げることができる。
小臼歯(T5)群と大臼歯(T6)群に貼着歯(1)を貼り付けたときは、大頬骨筋を持ち上げ、この大頬骨筋と連動している顔面の浅層にあたる上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋及び小頬肩筋も持ち上げることにより、頬全体を持ち上げることができる。
本発明は、歯に人工の貼着歯を貼り付け、この貼着歯で人の口元の表情を担当する口筋を口腔内から押圧することにより、この口筋の緊張を緩和して、人の口元の表情を可変させる貼着歯及び可変方法である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の貼着歯を用いた口元表情の可変方法を示すフロー図である。
本発明の貼着歯を用いた口元表情の可変方法は、図示するように、先ず歯列について印象材を用いて型どりをする(S1)。例えば、上下顎歯列の型どりを行い、両奥歯(小臼歯、大臼歯)が内側に少量凹んでいると、その凹みが口元の表情に大きな影響を及ぼすので、この歯Tに本発明の貼着歯1を貼り付けるかどうかを検討する。
次に、この印象材で型どりをしたものを基にして、歯列を測定し(S2)、特定部位の歯Tに貼り付けるための貼着歯1を作成する(S5)。この貼着歯1については、顔面の画像をパソコンに取り込み、その画像から凹んでいる口元、又は顔面の歪みをシミュレーションする(S3)。この顔面シミュレーション(S3)に基づいて、図4と図5に示した口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の口筋を口腔内から押圧するように貼着歯1の形状とその厚みを測定し(S4)、それを補填するような形状に貼着歯1を作成する(S5)。即ち、不正歯列の凹んだ歯Tに貼着歯1をセメントで貼り付けることにより(S6,7)、適正な歯列が形成される。貼着歯1の肉厚としては、0.5〜3.0mmの範囲が多かった。なお、貼着歯1を仮止めするときはセメントに代えて粘着剤を用いる。
本発明の貼着歯1は、単に不正歯列を適正化するだけではなく、この貼着歯1を凹んだ歯Tに貼り付けることにより、人の口元の表情を可変させることを目的としている。そこで、この貼着歯1の形状と厚みは重要な意義を有する。型どりに貼着歯1を嵌めた状態から、その人の口元の表情を顔面シミュレーションしながらその形状を特定する(S3)。あるいは、顔面等高線を用いて貼着歯1の適正な厚みや形状を測定しながら貼着歯1は作成する。例えば、上顎・下顎の臼歯には、大頬骨筋及び口角挙筋を上外方・下外方へ押圧するように、前歯用の貼着歯1より肉厚の貼着歯1を貼り付ける。
このように作成した貼着歯1は、不正歯列の原因になる歯Tにセメントで貼着する。例えば、貼着歯1は、口筋における口角挙筋を押圧するように、歯列の凹んだ特定部位における歯Tに貼り付ける。本発明では、歯を切削することもなく、不正歯列の凹んだ特定歯Tに貼着歯1を付けることで、簡単かつ短時間で歯列を変形させ、人の口元の表情を変化させることができる。また、本発明ではワイヤーとブラケットを使用しない方法であるから2〜3年という長期間を要することがなく、貼着歯1を貼り代えることで、別の口元の表情を醸成することも可能である。
また、主に口元の表情を変えるために、貼着歯1を歯列の特定の歯Tに貼り付けるときは、この貼着歯1が口筋を押圧して、各口筋をどの程度上方へ持ち上げるかを測定し、その貼着歯1の肉厚を決定する。歯列の美しさだけでなく、人の口元の表情を変化させるために、口筋をどの程度上方へ持ち上げればよいかを測定する。
貼着歯1は凹んだ歯Tのみに貼り付けるのではなく、その周辺にも薄い貼着歯1を貼り付ける。これは歯列を整えると共に、金属の冠歯やテトラサイクリン着色等を隠すことができる。
図2は中切歯用の貼着歯の一例を示すものであり、(a)は拡大正面図、(b)は拡大断面図、(c)は貼着歯を貼り付ける前の歯列の正面図、(d)は特定の歯に貼着歯を貼り付けた状態の歯列の正面図である。図3は臼歯用の貼着歯の一例を示すものであり、(a)は拡大正面図、(b)は拡大断面図、(c)は貼着歯を貼り付ける前の歯列の正面図、(d)は特定の歯に貼着歯を貼り付けた状態の歯列の正面図である。なお、各図に記載した歯は歯茎から出ている状態を表現している。
本発明の貼着歯1は、貼着歯本体2の表面に貼着歯表面部3を、その裏面に貼着面4とから成り、プラスチック又はセラミック等の素材で作成したものである。貼着歯本体2は、口筋を口腔内から押圧すると共に、適正な歯列が形成される程度の肉厚を有する部分である。この貼着歯本体2の表面側に人の歯Tと同様な色彩を有する貼着歯表面部3を形成した。また、貼着歯本体2の裏面に、凹んだ歯Tの表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面4を形成した。貼着歯本体2と貼着歯表面部3は異なる材質を貼り合わせたものでも、同じ材質のものでもよい。
この中切歯用の貼着歯1は、図2(c)で黒色に着色した歯列の凹んだ歯Tに、図2(d)に示すように、セメントで貼り付ける。図示例では1箇所のみに貼着歯1を貼り付けているが、上述したようにその周囲に、他の薄い貼着歯1を数枚貼り付けることもできる。中切歯用と側切歯用の貼着歯1には、いわゆる外光を反射させて、歯列即ち口元に明るさを付与するという重要な機能があるからである。
本発明の貼着歯1の厚みは、これを貼着する歯Tの状態に応じてその寸法が決定される。この貼着歯1を不正歯列の凹んだ歯Tに貼り付けたときに、口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口筋を口腔内から押圧する程度に突出量を有するように形成する。例えば、中切歯用の貼着歯1は、図2(b)に示すように、その貼着歯本体2は、歯Tの根元部分Taに貼り付ける部位の肉厚は薄く、その中間部位Tbと先端部位Tcの肉厚は厚く形成する。この中間部位Tbの肉厚部分は、口筋を口腔内から押し上げる機能を有する。
臼歯用の貼着歯1も同様に、図3(b)に示すように、その貼着歯本体2は、歯Tの根元部分Taに貼り付ける部位の肉厚は薄く、その中間部位Tbと先端部位Tcの肉厚は厚く形成する。この中間部位Tbの肉厚部分は、口筋を口腔内から押し上げる機能を有する。この臼歯用の貼着歯1は、図3(c)で黒色に着色した歯列の凹んだ歯Tに、図3(d)に示すように、セメントで貼り付ける。
本発明の貼着歯1は、口筋における大頬骨筋及び口角挙筋を押圧するように、上顎又は下顎の歯列の特定部位における歯Tに貼り付ける。あるいは、その歯列全体における各歯Tに、肉厚の相違する貼着歯1をそれぞれに貼り付ける。このように、歯列全体に貼り付けたときは、歯の向きと形状を変化させるだけでなく、くすんだ歯を白い歯に仕上げることができる。
また、貼着歯1の貼着面4に、セメントの貼着力を向上させる細かい凹凸面を形成することで、剥離しづらくなり、安定した装着を可能にする。
図4は上顎歯列と表情筋(口筋)との位置関係を示す説明正面図である。図5は各表情筋(口筋)を示す説明側面図である。図6は図4における歯と表情筋との変化状態を示す説明側断面図であり、(a)は中切歯と口唇との位置関係、(b)は犬歯と口唇との位置関係である。図7は図4におけると表情筋との変化状態を示す説明側断面図であり、(c)は小臼歯と口筋の位置関係、(d)は大臼歯と口筋の位置関係である。
人の口元の表情を可変させるために、口元の筋肉を形成する口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の口筋を押圧し、この口筋を上方へ持ち上げる程度の厚みを有する貼着歯1を特定の歯Tに貼り付ける。例えば、図6(a)、(b)に示すように、貼着歯1を、口唇Lの幅を調整するために、口輪筋を持ち上げる位置にある、中切歯T1と犬歯T3に貼り付ける。このように、中切歯T1から、側切歯T2、犬歯T3までに貼着歯1を貼り付けたときは、口輪筋を持ち上げ、口元の表情の中で口唇Lの幅を調整することにより、赤唇L1が反転して、いわゆる薄い口唇Lが厚くなる。
貼着歯1を、図7(c)に示すように、口唇Lの幅を調整すると同時に口角を挙げるために、口筋(口輪筋)を持ち上げる位置にある、小臼歯T5に貼り付ける。この口輪筋は口元を円状に囲んでいる筋肉で、口を閉じたり唇を突き出す筋肉である。この口輪筋が弱ってくると老けた顔になるといわれている表情筋(口筋)である。そこで、本発明の貼着歯1はこの口輪筋を持ち上げることにより、口元の微妙な表情を可変し、張りのある口元を演出することができる。
貼着歯1を、図7(d)に示すように、貼着歯1を大頬骨筋を持ち上げる位置にある、小臼歯Tと大臼歯T6に貼り付ける。この大頬骨筋は頬全体を持ち上げるように、顔面の浅層にあたる上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋及び小頬肩筋と連動している。この大頬骨筋は、口角を高く上げ、笑顔をつくる筋肉である。貼着歯1でこの大頬骨筋を押し上げることにより、豊麗線を消してシワを伸ばし、生き生きとした肌に変えることができる。
小臼歯T5群に貼着歯1を貼り付けたときは、口角挙筋を持ち上げ、この口角挙筋と連動している大頬骨筋を後上方に引き上げて、頬全体をリフトアップする。更に、この口角挙筋に連動する口角下制筋も引き上げられるので、顎の線がシャープになる。大頬骨筋に連なる眼輪筋にも影響するので目元も上がる。貼着歯1でこの大頬骨筋を押し上げることにより、豊麗線を消してシワを伸ばすことができる。口角下制筋は口角を下や斜め下に引く筋肉である。この口角下制筋が弱ると、口角から下アゴにかけて縦ジワができてやすい。そこで、貼着歯1でこの口角下制筋を後上方に引き上げ、頬全体をリフトアップすることができる。また、眼輪筋は目の周りを囲んだ筋肉であり、目を開けたり閉じたりする筋肉である。この眼輪筋は全体に薄いため、素早い動きをしてシワになりやすいが、連関している表情筋の影響によりこれを伸ばすことも可能である。
小臼歯T5群と大臼歯T6群に貼着歯1を貼り付けたときは、大頬骨筋を持ち上げ、この大頬骨筋と連動している顔面の浅層にあたる上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋及び小頬肩筋も持ち上げることにより、頬全体を持ち上げることができる。小頬骨筋は口元を斜めに引き上げる、笑顔づくりに大切な筋肉である。頬のこわばりをなくし、それによって自然な笑顔にする筋肉である。貼着歯1でこの小頬骨筋を押し上げることにより、小頬骨筋の衰えによる頬のたるみを伸ばすことができる。
本発明の貼着歯1は必ずしも、上顎の歯Tのみに貼り付ける必要はない。下顎の特定部位の歯Tに貼り付けることも可能である。例えば、口唇Lが薄いときは上下の赤唇L1があらわれるように上下の歯Tに貼着歯1を貼り付ける。
図8は筋肉の物理モデルを示す説明図ある。
表情筋(口筋)には、図示するように、大頬骨筋や笑筋といったプレート型の筋肉と、眼輪筋や口輪筋といった環状の筋肉が存在する。環状の筋肉については、プレート型の筋肉モデルのパラメタに若干の加工を施し、これらをセグメント化して接続し、ひと続きのループを形成することでモデル化する。即ち、骨表面に接続した筋肉は、その中間(長さに関する影響範囲)に刺激、移動を加えると、この筋肉の多端に接続した皮膚表面(幅に関する影響範囲)に大きく影響する。これは、皮膚表面を動かす筋肉を可変することにより、その表情が大きく変化することを意味する。
本発明はこのような表情筋(口筋)の中間(長さに関する影響範囲)を、貼着歯1で刺激し、移動を加えることにより、皮膚表面(幅に関する影響範囲)に大きく影響を与えるようにしたものである。
図9は複数個の貼着歯を連結した実施例2の6本用の貼着歯を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。図10は複数個の貼着歯を連結した実施例2の5本用の貼着歯を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
実施例2では、複数個の貼着歯1を連結した。凹んだ歯Tが複数本のときは、そこに貼り付ける貼着歯1も複数個必要になる。そこで、貼着歯1を、貼着歯本体2の側部で連結することができる。例えば、中切歯用の貼着歯1は外光を反射させて歯列、即ち口元に明るさを付与する機能があるので、例えば中切歯T1から側切歯T2、犬歯T3まで6本に貼りけられるように6個の貼着歯1を連結することが好ましい。この連結貼着歯は透明な樹脂からなるポケット5に歯Tを挿し込んで用いる。なお、この6本又は5本用は一例で2本以上であれば、これらの図示例の本数に限定されない。
この連結した貼着歯1は、ポケット5に歯Tを挿し込むことにより、装着することができるので仮装着に適している。
貼着歯1の貼着歯表面部3に図柄(図示していない)を形成することができる。例えば、貼着歯表面部3に所定の図柄を描出した貼着歯1、又は図柄を描出したシート状のものを貼り付けた貼着歯1を、中切歯用の貼着歯1、側切歯用の貼着歯1の一本又は数本に貼り付けることも可能である。
本発明では、このように貼着歯1を歯列の凹んだ歯Tに貼り付け、口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の筋肉を、上顎のときは上外方へ押し上げるように押圧し、下顎のときは下外方へ押圧することにより、その人の口元の表情を変化させることができる。即ち、不正歯列の凹んだ歯Tが原因していた口筋に変化を及ぼし、顔面の美的バランスが崩れているのを改善することができる。上下の咬合関係に関与することなく口元の表情を改善することができる。
次に、口元表情を可変するために本発明の貼着歯1の貼着例について説明する。
[貼着例(1)]
金属の冠歯が目だった人には、上顎の歯列に貼着歯1を貼り付けることにより、口元の表情が柔らいで見えるようになる。例えば、上顎の第二小臼歯の金属の冠歯等を、この貼着歯1で隠すことで、顔つきに清潔感が醸し出されるようになる。
[貼着例(2)]
テトラサイクリン着色が目だった人には、上顎又は下顎の歯列に貼着歯1を貼り付けることにより、このテトラサイクリン着色を目立たなくして、口元の印象を明るくすることができる。
[貼着例(3)]
顔の歪みが目だった人に、第一、第二小臼歯に貼着歯1を貼り付けることにより、顔の右側又は左側の暗さを解消して、顔の歪みがなくなり、かつ貼着歯1で歯全体が白くなり若々しく見えるようになる。
[貼着例(4)]
口角の歪みが目だった人には、上顎の歯列全体に貼着歯1を貼り付けることにより、口角の歪みがなくなり、口元に張りが出るようになる。
[貼着例(5)]
いわゆる前歯が目だった人には、上顎の中切歯、側切歯、第一、第二小臼歯に貼着歯1を貼り付けることにより、口角が上がり、顔全体が引き締まって見えるようになる。
[貼着例(6)]
暗い表情の人には、上顎の歯列全体に貼着歯1を貼り付けることにより、口元に華やかさが醸し出されるようになる。
[貼着例(7)]
口元に暗さがある人には、上顎の歯列全体に貼着歯1を貼り付けることにより、八重歯を隠して、口元の暗さを消すことができる。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、歯を切削することなく、歯並びの悪い歯に貼着歯1を貼り付けることで、簡単かつ短時間で歯列を変形させ、口腔の周囲筋肉を貼着歯1で押圧することにより人の口元の表情を変化させることができれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の貼着歯及びこれを用いた口元表情の可変方法は、歯を切削する必要がないので、一時的に貼着してから写真撮影用に取り外し自在な歯として利用する等の様々な用途に利用することができる。
実施例1の貼着歯を用いた口元表情の可変方法を示すフロー図である。 中切歯用の貼着歯の一例を示すものであり、(a)は拡大正面図、(b)は拡大断面図、(c)は貼着歯を貼り付ける前の歯列の正面図、(d)は特定の歯に貼着歯を貼り付けた状態の歯列の正面図である。 臼歯用の貼着歯の一例を示すものであり、(a)は拡大正面図、(b)は拡大断面図、(c)は貼着歯を貼り付ける前の歯列歯列の正面図、(d)は特定の歯に貼着歯を貼り付けた状態の歯列の正面図である。 上顎歯列と口筋との位置関係を示す説明正面図である。 各口筋を示す説明側面図である。 図4における歯と口筋との変化状態を示す説明側断面図であり、(a)は中切歯と口唇との位置関係、(b)は犬歯と口唇との位置関係である。 図4におけると口筋との変化状態を示す説明側断面図であり、(c)は小臼歯と表情筋の位置関係、(d)は大臼歯と表情筋の位置関係である。 筋肉の物理モデルを示す説明図ある。 複数個の貼着歯を連結した実施例2の6本用の貼着歯を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。 複数個の貼着歯を連結した実施例2の5本用の貼着歯を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
符号の説明
1 貼着歯
2 貼着歯本体
3 貼着歯表面部
4 貼着面
5 ポケット
T 歯
Ta 貼着歯本体の根元部分
Tb 貼着歯本体の中間部位
Tc 貼着歯本体の先端部位
T1 中切歯
T3 犬歯
T5 小臼歯
T6 大臼歯
L 口唇
L1 赤唇
S1 型どり
S2 歯列の測定
S3 顔面シミュレーション
S4 貼着歯の形状・厚みの測定
S5 貼着歯の作成
S6 セメント貼着
S7 歯への貼り付け

Claims (16)

  1. 人の口元の表情を担当する口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の筋肉を、口腔内から押圧して、その口元の表情を可変させるために、不正歯列の歯(T)に貼り付ける貼着歯(1)であって、
    人の歯(T)と同様な色彩を有する貼着歯表面部(3)と、
    前記口筋を押圧すると共に、適正な歯列が形成される程度の肉厚を有する貼着歯本体(2)と、
    前記貼着歯本体(2)の裏面に、各歯(T)の表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面(4)と、から成る、ことを特徴とする貼着歯。
  2. 人の口元の表情を担当する口筋の大部分を占める上下顎骨体前面における口元の特定の筋肉を、口腔内から押圧して、その口元の表情を可変させるために、歯列の特定の歯(T)に貼り付ける貼着歯(1)であって、
    人の歯(T)と同様な色彩を有する貼着歯表面部(3)と、
    前記口筋を押圧して、各口筋を上方へ持ち上げる程度の肉厚を有する貼着歯本体(2)と、
    前記貼着歯本体(2)の裏面に、各歯(T)の表面形状に係合するように倣い面を形成した貼着面(4)と、から成る、ことを特徴とする貼着歯。
  3. 前記貼着歯本体(2)は、歯(T)の根元部分(Ta)に貼り付ける部位の肉厚は薄く、その中間部位(Tb)と先端部位(Tc)の肉厚は厚く形成したものである、ことを特徴とする請求項1又は2の貼着歯。
  4. 複数個の貼着歯(1)を連結した、ことを特徴とする請求項1,2又は3の貼着歯。
  5. 前記貼着歯(1)の貼着面(4)に、セメントの貼着力を向上させる細かい凹凸を形成した、ことを特徴とする請求項1又は2の貼着歯。
  6. 前記貼着歯(1)はプラスチック製である、ことを特徴とする請求項1,2,4又は5の貼着歯。
  7. 前記貼着歯(1)はセラミック製である、ことを特徴とする請求項1,2,4又は5の貼着歯。
  8. 前記貼着歯(1)の貼着歯表面部(3)に図柄を形成した、ことを特徴とする請求項1又は2の貼着歯。
  9. 不正歯列における歯(T)に貼着歯(1)を貼り付けることにより、人の口元の表情を可変させる貼着歯を用いた口元表情の可変方法であって、
    先ず、印象材を用いて、不正歯列について型どりをし(S1)、
    この型どりをした印象材を基にして、特定部位の歯(T)に貼り付けて適正な歯列を形成すると共に、口筋を口腔内から押圧し得る程度の厚みを有する貼着歯(1)を作成し(S5)、
    この作成した貼着歯(1)を、前記不正歯列の原因になる歯(T)にセメントで貼り付ける(S6,S7)、ことを特徴とする貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  10. 上顎・下顎の歯列全体における各歯(T)に、肉厚の相違する貼着歯(1)をそれぞれに貼り付ける、ことを特徴とする請求項9の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  11. 前記貼着歯(1)を作成する際に、顔面等高線を用いて貼着歯(1)の適正な厚みや形状を測定しながら作成する、ことを特徴とする請求項9又は10の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  12. 特定の歯(T)に貼着歯(1)を貼り付けることにより、人の口元の表情を可変させる貼着歯を用いた口元表情の可変方法であって、
    先ず、特定部位の歯(T)に貼り付け、口元の筋肉を形成する口輪筋、口角挙筋、口角下制筋等の口筋を押圧し、この口筋を上方へ持ち上げる程度の厚みを有する貼着歯(1)を作成し(S5)、
    この作成した貼着歯(1)を、前記特定の口筋を押圧する位置にある歯(T)にセメントで貼り付ける(S6,S7)、ことを特徴とする貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  13. 前記貼着歯(1)を、
    口唇(L)の幅を調整するために、前記口輪筋を持ち上げる位置にある、中切歯(T1)から犬歯(T3)までに貼り付ける、ことを特徴とする請求項12の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  14. 前記貼着歯(1)を、
    口唇(L)の幅を調整する同時に口角を挙げるために、前記口輪筋を持ち上げる位置にある、小臼歯(T5)群に貼り付ける、ことを特徴とする請求項12の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  15. 前記貼着歯(1)を、
    頬全体を持ち上げるように、顔面の浅層にあたる上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋及び小頬肩筋と連動して、これらの口筋を持ち上げる大頬骨筋を持ち上げる位置にある、小臼歯(T5)群と大臼歯(T6)群に貼り付ける、ことを特徴とする請求項12の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
  16. 前記貼着歯(1)を、下顎の特定部位の歯に貼り付ける、ことを特徴とする請求項12,13,14又は15の貼着歯を用いた口元表情の可変方法。
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