JP3825011B2 - 歯科作業模型の製造方法、及び、歯科作業模型用基台の成形型 - Google Patents

歯科作業模型の製造方法、及び、歯科作業模型用基台の成形型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、歯科において、入れ歯等を製作する場合に必要な歯科作成模型の製作技術分野に関し、特に、歯科製作模型、その製造方法、及びその成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
入れ歯等を製作する場合には、通常、口腔内を印象剤と称されるゴム状の高粘度物で型取りを行う。この型取りによって得られた型に石膏液を注入し硬化して脱型することで口腔内の状態を再現することができる。この石膏製の模型を印象模型という。この印象模型を元に入れ歯を製作するのにあたり、この印象模型を1歯又は数歯に分割してそれぞれの歯を観察し又は作業をする。こののような作業を行い、かつ当初の歯列状態を維持するためには、この印象模型に、他の石膏台をつけて印象模型と一旦固定した上で当該石膏台に対して適当な歯セクションを自由に取り外しかつ正確にもとの位置に戻すことを可能とする必要がある。一般に、これを作業模型と言われている。
【0003】
このような作業模型では、石膏台に対して、印象模型における各歯を脱着可能とするために適当な歯セクションに対してダウエルピンと呼ばれるピンを固定し、石膏型にかかるピンを挿入するための孔部を形成している。すなわち、ダウエルピンが歯あるいは歯セクションの位置決め要素となっている。
さらに、石膏台と印象模型との位置決め固定性を確保するために、石膏台と印象模型との相互の対向面には、互いに嵌め合う凹凸が形成されており、当該凹凸も位置決め要素となっている。
従来、印象模型の底面にダウエルピンを装着しさらに当該底面に適当な溝等を形成したものを、石膏台を成形するための型内に挿入した状態で石膏を当該型に注入し、硬化させることによって作業模型を得ることが一般的に行われてきた。印象模型に対するダウエルピンの装着は、石膏台に対する位置決めの重要な要素であり、高い精度が要求される作業であった。
さらに、作業模型を製作する際における最も重要な作業工程は、印象模型をいかに正確に石膏台に一体化するかにかかっている。石膏台自体は、入れ歯を作製するための咬合調整器に装着するものであり、石膏台に対する印象模型の位置決めは、良好な咬合性や適合性を備える入れ歯の必須要件である。したがって、かかる位置決めは非常に熟練を要するものであり、熟練者であっても相当時間を要する作業であった。
【0004】
ここに、作業模型の作製を簡略化するために、印象模型と石膏型とを接着により一体化する技術がある。例えば、予めダウエルピンが一体化された石膏台を作製し、この石膏台に印象模型を接着することにより作業模型を作製することが開示されている(特許文献1)。
この技術では、予めダウエルピンを石膏台に固定しておくことにより、印象模型へのダウエルピン装着作業を排除することができる。しかしながら、予め固定されたダウエルピンが挿入固定される部位(挿入孔)が基台側において予め形成されている場合、ダウエルピンを印象模型における目的とする歯に対してもはや適切な位置に装着することは困難である。ダウエルピンは目的とする歯に対して適切な位置に設けられて初めて高い位置決め精度を発揮するものであり、また、目的とする歯に対して適切な位置にダウエルピンが設けられることによって、目的とする歯についての使い易い作業模型を構築できる。したがって、実際に使用する印象模型の形状やサイズにより、歯列の全体あるいは目的とする歯の位置に対してダウエルピンの装着部位が適切でない場合には、もはや優れた作業模型を得ることはできない。
【0005】
また、プレートに予め嵌め合いによる位置決め要素とダウエルピンとを備えるプレート状の部材を印象模型に接着固定し、これを石膏台に係合固定するようにすることも開示されている(特許文献2)。この技術においても、石膏台におけるダウエルピンの固定位置は予め決まっている。
この技術によっても、印象模型に対する直接のダウエルピンの装着作業を排除することができるが、ダウエルピンと石膏台との位置関係が固定されてしまっている以上、上記と同様の不都合を回避しえない。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−22988号公報
【特許文献2】
特開2000−245749号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、印象模型と石膏台との複合化に際する位置決めに付随する問題を本質的に解決することのできる歯科作業模型の製作技術を提供することを目的とする。より具体的には、歯科作業模型、その製造方法及びその成形型を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記した課題を解決するべく、印象模型をその基部となる石膏台側に対して接着固定する手法でなく、成形型内で印象模型とともに石膏台を成形する手法に着目し検討したところ、位置決め精度及び製作速度の点で成形型を用いる手法が最も好ましいことがわかった。
すなわち、本発明によれば、以下の手段が提供される。
【0009】
(1)印象模型と基台とを備える歯科作業模型の製造方法であって、
印象模型と、
前記基台に挿入固定される1個以上のピン状の第1の位置決め要素と、
前記基台の印象模型装着面と係合可能に形成される凹凸状の第2の位置決め要素とを有し、前記印象模型の底部の輪郭より大きい外形形状を備え、当該底部に備えられるプレート、
とを有する印象模型モジュールを準備する工程と、
この印象模型モジュールを、
前記基台の成形型であって、
前記基台を成形可能であって成形用材料を注入可能な成形凹部と、
当該成形凹部の底部に備えられる孔部であって、前記プレート形状におおよそ倣う開口形状を有し、前記印象模型部分を成形凹部外に位置させた状態で当該プレートの周縁を支持可能な端縁を有する孔部と、
前記位置状態におけるプレートの周縁端面の少なくとも一部を当接させることにより前記プレートを成形凹部内において位置決めする第3の位置決め要素、
とを備える成形型を用いて、前記印象模型に対して前記基台を成形する工程、
とを備える、方法。
(2)前記プレートを前記印象模型の底部に装着後に、前記第1の位置決め要素の固定位置を決定し、次いで第1の位置決め要素を所定位置に固定する工程を備える、(1)に記載の方法。
(3)前記第1の位置決め要素固定工程において、前記プレートと前記印象模型とを貫通する第2の位置決め要素挿入孔部を形成する、(2)記載の方法。
(4)前記第3の位置決め要素は、前記成形凹部における前記位置状態のプレートの内周縁の端面の少なくとも一部に沿って当接する内壁部を含む、(1)〜(3)のいずれか記載の方法。
(5)前記内壁部は、前記成形凹部内に配置される口蓋成形部の外周面を含む、(4)に記載の方法。
(6)前記成形型は、前記成形凹部外部に位置される前記印象模型部分を収容可能な中空部を備える、(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7)前記成形型は、前記成形凹部には、中空部の最底部まで到達する範囲で形成された口腔凹部成形部を備える、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)前記前記成形型は、弾性材料で形成される、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
(9)歯科作業模型であって、
印象模型と、
この印象模型の下に固定されるプレートと、
このプレートの下に位置される基台、
とを備え、
前記印象模型は1個あるいは2個以上の歯を含む領域において前記プレートと一体で前記基台に脱着可能に形成される歯ブロックを有し、当該歯ブロックには当該歯ブロックを前記基台に位置決めするピン状の第1の位置決め要素を備え、前記プレートの基台対向面上には対応する基台表面形状に係合する第2の位置決め要素を備えている、模型。
(10)(1)〜(9)のいずれかに記載の方法により得られる、歯科作業模型。
(11)前記基台は、石膏で形成されている、(9)又は(10)記載の模型。
(12)歯科作業模型用基台の成形型であって、
底部に当該底部の輪郭よりも大きいプレートが固定された印象模型に対する基台を成形可能であって、成形用材料を注入可能であって上方に開口する成形凹部と、
当該成形凹部の底部に備えられる孔部であって、前記プレート形状におおよそ倣う開口形状を有し、前記印象模型部分を成形凹部外に位置させた状態で当該プレートの周縁を支持可能な端縁を有する孔部と、
前記位置状態におけるプレートの周縁端面の少なくとも一部を当接させることにより前記印象模型を成形凹部内において位置決めする位置決め要素、
とを備える成形型。
(13)前記位置決め要素は、前記成形凹部における前記位置状態のプレートの内周端縁の少なくとも一部に沿って当接する内壁部を含む、(12)記載の成形型。
(14)前記内壁部は、前記成形凹部内に配置される口蓋成形部の外周面により形成されている、(13)に記載の成形型。
(15)前記成形型は、前記成形凹部外部に位置される前記印象模型部分を収容可能な中空部を備える、(12)〜(14)のいずれかに記載の方法。
(16)前記成形型は、前記成形凹部外部に位置される前記印象模型部分を収容可能な中空部を備え、前記内壁部は前記成形凹部内に配置される口蓋成形部の外周面により形成されており、当該筒状体あるいは棒状体の底部は、前記中空部の最低位置に到達しない高さ収容されている、(12)〜(15)のいずれかに記載の成形型。
(17)前記前記成形型は、弾性材料で形成される、(12)〜(16)のいずれかに記載の成形型。
(18)歯科作業模型用基台の成形型であって、
底部に当該底部の輪郭よりも大きいプレートが固定された印象模型に対する基台を成形可能であって、成形用材料を注入可能であって上方に開口する成形凹部と、
当該成形凹部の底部に備えられる孔部であって、前記プレート形状におおよそ倣う開口形状を有し、前記印象模型部分を成形凹部外に位置させた状態で当該プレートの周縁によって遮蔽される孔部、
を有する、成形型。
(19)歯科作業模型作製キットであって、
印象模型の底部の輪郭よりも大きい外形形状を備え、印象模型装着面と係合可能に形成される凹凸状の位置決め要素を有するプレートと、
(12)〜(18)のいずれかに記載の成形型と、
1個あるいは2個以上のダウエルピン、
とを備える、キット。
(20)印象模型と基台とを備える歯科作業模型の製造方法であって、
印象模型と、
前記基台に挿入固定される1個以上のピン状の第1の位置決め要素と、
前記基台の印象模型装着面と係合可能に形成される凹凸状の第2の位置決め要素とを有し、前記印象模型の底部の輪郭より大きい外形形状を備え、当該底部に備えられるプレート、
とを有する印象模型モジュールを準備する工程と、
この印象模型モジュールを、
前記基台の成形型であって、
前記基台を成形可能であって成形用材料を注入可能な成形凹部と、
当該成形凹部の底部に備えられる孔部であって、前記プレート形状におおよそ倣う開口形状を有し、前記印象模型部分を成形凹部外に位置させた状態で当該プレートの周縁によって遮蔽される孔部、
を備える成形型を用いて、前記印象模型に対して前記基台を成形する工程、
とを備える、方法。
【0010】
本発明によれば、基台の成形型内においてプレートを備えた印象模型が当該プレートにより予め決定された位置に位置決めされる。この決められた位置において印象模型に対して基台が成形されるため、プレートと基台との位置関係は一義的に決定される。プレートの形状は、印象模型の底部輪郭におおよそ沿って形成されているため、プレートに対して印象模型を精度よく固定するのは容易である。さらに、本発明によれば、印象模型モジュールに形成されたピン状及び凹凸状の基台に対する位置決め要素の前記基台における固定部位は、成形によりこれらの位置決め要素にそれぞれ対応して形成される。したがって、これらの位置決め要素は印象模型モジュールにおいて自在に形状や位置設定が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明は、印象模型と基台とを備える歯科作用模型の製作技術に関わり、本発明の1つの側面は、当該歯科作業模型の製造方法であり、他の1つの側面は、当該歯科作業模型であり、さらに他の1つの側面は、歯科作業模型の成形型である。さらに、他の1つの側面は、歯科作業模型作製のための印象模型モジュールも包含される。また、印象模型モジュールのためのプレートも包含される。
以下、本発明の歯科作業模型の製造方法を、図1〜8を参照しつつ説明し、併せて、歯科作業模型及びそれに用いる成形型について説明する。
なお、図1〜8に例示される形態は、本発明の好ましい形態であるが、本発明の一形態であって、本発明を限定するものではない。
【0012】
図1には、本発明の一形態である、歯科作業模型2を示す。当該歯科作業模型2は、印象模型14とプレート24と基台54とを備え、さらに、第1の位置決め要素30と第2の位置決め要素40とを包含している。印象模型14は歯とそれを支持する歯茎部分の模型であり、基台54は、印象模型14の歯茎部分に対応する各種のアーチ状の凸部と上顎形態あるいは下顎形態を備えている。以下、当該作業模型2を製造する方法について詳細に説明する。
【0013】
(印象模型モジュール)
本発明の製造方法においては、図2に示すように、まず、印象模型モジュール10を準備する。印象模型モジュール10は、印象模型14と印象模型の底部に備えられるプレート24と、当該モジュールを基台に対して位置決めする第1及び第2の位置決め要素30、40とを備えている。
印象模型14は、従来公知の手法によって得られる各種形態の印象模型を包含している。したがって、全歯模型の他、部分歯模型も包含する。部分歯模型は、1個以上全歯未満の歯を対象とする模型である。
【0014】
この印象模型14の底部は、必要に応じて平らに研磨、切削等により調整され、プレート24が装着される。
図3に示すように、プレート24は、印象模型14の底部の輪郭形状よりも大きい平面の外形形状を有する。したがって、印象模型14が全歯形態であれば、おおよそ半円弧状であり、印象模型14が部分歯形態であれば、歯列における当該部分歯部位に対応するアーチ状等となる。
プレート24の形状においては、頬舌方向の巾が7mm以上40mm以下であることが好ましい。7mm未満であると歯の形状や大きさに対応することができず、40mmを超えると操作性が低下するからである。さらに好ましくは、10mm以上30mm以下である。より好ましくは、10mm以上20mm以下である。
【0015】
後述するように、プレート24の周縁の少なくとも一部は、プレート24を介して印象模型モジュール10を成形型60に支持させるのに使用される。したがって、当該支持領域を有するようにプレート24の大きさが規定される必要がある。
【0016】
プレート24の厚さについては特に限定はないが、作業性の面から0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは、1mm以上5mm以下である。0.5mm未満であると強度の面から問題があり、10mmを超えると作業性の点において問題が生じる。
プレート24の材質にも特に限定はないが、切削性や強度の点から、好ましくは有機/無機複合材料とする。例えば、無機材料として石膏を含有し、有機材料としてチップ状、球状、薄片状等の各種形状のプラスチックを含有する複合材料を用いることができる。
【0017】
また、プレート24の片面、基台54に向けられる面には、第2の位置決め要素40が備えられている。第2の位置決め要素40は、基台54の上面(印象模型装着面)と係合可能に形成される凹凸部位である。第2の位置決め要素40は、少なくとも1つの凹部及び/又は凸部を有し、通常複数個の凹部及び/又は凸部を有している。このような凹凸部を備えることにより、後段の工程において、基台54側にも、当該凹凸部に対応する部位が成形され、本位置決め要素40との係合部位が形成されることになる。
位置決め要素40の形成位置は特に限定しないで、プレート24の頬側、舌側、これらの中央部のいずれの部位においても形成できるが、好ましくは、作業性の観点から頬側端縁寄りに形成される。
また、これらの位置決め要素40は、頬側ないし舌側(特に頬が好ましい)においてその凹凸部の断面が露出されるように形成されていることが好ましい。このように形成すると、作業者が位置決め要素40を容易に視認することができ、各種作業がやりやすくなるからである。
【0018】
第2の位置決め要素40の平面的な配置形態は、特に限定しないが、頬側及び/又は舌側に沿ってそれぞれ一定間隔で形成されることが好ましい。このように形成することで、安定した位置決めが可能となる。また、上記のように、頬側に位置決め要素40の凹凸断面が露出されるようにした場合、後でモジュール10を分割するときの指標とすることもできる。
【0019】
なお、プレート24には、さらに別の位置決め要素42を含めることができる。位置決め要素42は、位置決め要素40とは反対の面に設けることができる。すなわち、図3(c)に示すように、印象模型14の固定側の面である。当該面において、好ましくは凹部あるいは表面上の点や線などを含む図形を当該位置決め要素42とすることができる。これらの位置決め要素42は、印象模型14をより正確に取り付けするための要素である。例えば、プレート24の頬舌巾の中心を線、点と線、図形、あるいは凹部等により明示したり、同様のマーキングでプレート24の左右中心を明示したり、左右対称となる位置を明示したり、さらには、予め成形型60との関係で設定されている支持領域部分(当該部分には印象模型14を固定できない)を明示したりすることができる。プレート24は、印象模型14の底部形状に応じたアーチ状の輪郭を基礎とする外形形状を有しており、プレート24に対する印象模型14の位置決めは本来的に容易である。しかしながら、プレート24に汎用性を持たせるため、ある程度以上の大きさを付与したりする場合には、印象模型14の大きさが小さい場合には、位置決めの必要性も生じる可能性もある。したがって、本位置決め要素42を付与することで、プレート24に対する印象模型14の固定の精度と正確性と効率性をさらに高めるとともに、汎用性の高いプレート24の利用性を高めることができる。なお、このようなマーキングは、種類に応じて、平面の場合には、印刷や転写、凹部の場合には成形や切削加工等により付与することができる。
【0020】
このようなプレート24を接着剤等により印象模型14の底部に固定した後に、第1の位置決め要素30を固定する。なお、接着剤等による固定性能を向上させるため、表面を粗面化することができる。
第1の位置決め要素30は、ピン状であって、基台54に挿入固定可能となっている。第1の位置決め要素30は、一般にはダウエルピンと称される。この要素30は、好ましくは金属製であり、後述する基台54との離型を容易に行えるように、また作業時の脱着を容易に行えるように先端部分が先細り状となっていることが好ましい。
断面形状も特に限定しないが、円形状、半円形状、楕円状等とすることができる。太さも特に限定しないが、最大寸法で0.5〜5mmであり、好ましくは1〜3mmである。その長さも特に限定しないが、長すぎると作業性が低下し、短すぎると基台54との位置固定性の点で問題となる。一般的には10mm〜50ミリであり、好ましくは15mm〜40mmである。
【0021】
このような第1の位置決め要素30は、以下のようにしてモジュール10に固定することができる。印象模型14とプレート24とが一体化された状態において、補綴歯の位置などを考慮し、補綴歯の脱着を可能とするような位置に、当該要素30の固定用孔を開ける。固定用孔の深さは特に限定しないが、図4に示すように、印象模型14にまで到達する長さとすることにより、作業時にプレート24が破損した場合においても、印象模型14の位置決めをおおよそ確保することができる。要素30の個数は特に限定しないが、補綴すべき歯の数や位置に応じて適宜設定することができる。
【0022】
次に、この印象模型モジュール10を、基台54に一体成形する。
一体成形にあたっては、本発明に係る作業模型の成形型60を使用することが好ましい。以下、当該成形型60について説明する。
図5及び図6には、本成形型60の一形態が示されている。当該成形型60は、全歯形態の印象模型に対応する作業模型のための成形型である。この成形型60は、基台54を成形可能な成形凹部62を有し、印象模型モジュール10を反転させた状態で成形凹部62に保持し、印象模型モジュール10のプレート24を成形凹部の一部として利用して、印象模型モジュール10と基台54とを成形により一体化するものである。
【0023】
成形型60は、上方に開口する成形凹部62を有している。この成形凹部62は、半円弧状の凸部を備える基台54を成形可能な中空部64を有しており、その底部には、印象模型モジュール10の印象模型部分を挿入可能な孔部66を備えている。
この孔部66は、プレート24の輪郭におおよそ一致するが、この孔部66の輪郭を形成する端縁の少なくとも一部は、反転した状態のモジュール10のプレート24の周縁を支持可能に孔部66の内側に向かって突出形成された支持端縁68を構成している。すなわち、孔部66は、プレート24の輪郭よりも小さい開口部分を備えることになる。
当該支持端縁68は、孔部66のプレート24の外周縁に沿って形成されることが好ましく、より好ましくは、プレート24の外周縁及び内周縁を含む周縁に対して形成されている。さらに好ましくは、プレート24の全周に対して支持端縁68が形成されている。
このように成形凹部62内において、孔部66と支持端縁68とによって、印象模型モジュール10を印象模型10を下方に位置させた状態で、印象模型部分を成形凹部62外、具体的にはその下方に位置させ、成形凹部62の底部にプレート24の底面を上方に向けた状態で位置させることができるようになっている。
【0024】
なお、孔部66を介して成形凹部62の下方に突出されることになる印象模型部分を収容する中空状の収容部72を設けることができる。収容部72は、作業性確保の観点からは重要である。収容部72は、好ましくは、下方に開口する形態であることが好ましい。このような形態であると、脱型も容易となるからである。
【0025】
さらに、成形型60は、プレート24を成形凹部62の所定位置に位置決めできる第3の位置決め要素70を備えている。第3の位置決め要素70は、プレート24の端面の少なくとも一部を当接させることによって位置決めする。具体的には、当該端面を当接させる成形凹部62の成形面によって当該位置決め要素70が構成される。
位置決め要素70は、プレート24を成形凹部62の所定位置に位置決めできれば、プレート24の外周端面の少なくとも一部を当接させるものであれば足りる。当接させるプレート24の端面は、特に限定せず、プレート24の外周端縁の端面及び/又は内周端縁の端面とすることができる。好ましくは、少なくとも、内周端縁の端面を当接させることにより位置決めするようになっている。位置決めを容易にかつ精度よく行うことができるからである。
【0026】
なお、成形凹部62には、口蓋部、すなわち、口腔の上底及び下底を成形するための凸状の口蓋成形部65を設けることができる。当該成形部65は、プレート24の内周縁側に位置されることになるため、当該成形部65の外周をプレート24の内周縁の端面を当接する第3の位置決め要素70とすることができる。また、当該成形部の外周にプレート24の内周端縁を支持する支持端縁68を設けることもできる。
当該成形部65は、成形凹部62内においてのみ形成することもできるが、好ましくは、収容部72の下端にまで到達するようにすると、当該成形部65は、成形凹部62に印象模型モジュール10や成形材料を支持する支持体として機能させることができる。これにより、成形型60が弾性材料で形成されていても、成形型60としての剛性を容易に確保することができ、結果として、高い寸法精度で基台54を成形することができる。
【0027】
なお、図7に示す形態においては、プレート24の外周縁の端面に成形凹部62の内壁部が当接し、プレート24の内周縁の端面には成形凹部62の一部であって口腔凹部成形部の外周が当接することにより、プレート24が位置決めされている。
【0028】
このような成形型60はの材質は特に限定しない。ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアセタール系、ポリメチルメタクリレート系、ポリスチレン系、ポリカーボネート系、シリコーン系等の有機高分子や石膏等の無機物を使用することができる。好ましくは、容易に脱型を行うことのできるシリコーン樹脂等の弾性材料で形成する。
なお、成形型60は、作製しようとする作業模型の形態に対応した基台のための成形凹部を備える。したがって、図1〜8に例示した形態では、全歯の印象模型に対応する作業模型の成形型を例示したが、部分歯の印象模型に対応する作業模型の場合には、その印象模型、すなわち、当該印象模型を備えた印象模型モジュール(より具体的には、プレート)に対応した成形凹部を備える成形型を用いることができる。
【0029】
次に、このような成形型60を用いて、印象模型モジュール10に基台54を一体化し、作業模型2を成形する工程について説明する。
まず、印象模型モジュール10のプレート24の底面(第2の位置決め要素40あり)と第1の位置決め要素30に離型剤を塗布する。これにより、作業模型として使用時、印象模型14の必要な部分を基台54に対して脱着可能とすることができる。
次いで、このモジュール10を、成形型60の成形凹部62に反転した状態で挿入し、印象模型部分を孔部66を通過させた後、支持端縁68でプレート24の端縁(図7においては当該端縁の下面)を支持させる。同時にあるいは引き続いて、第3の位置決め要素70により、プレート24を成形凹部62内の所定位置に固定する。これにより、成形凹部62の底部にはプレート24の底面が上方を向いた状態で配置された状態で固定される。
【0030】
この状態において、成形凹部62に成形用材料を注入する。成形凹部62は上方に開口する形状であるため、成形用材料の注入時において、プレート24表面において気泡が発生しても,気泡が抜けやすくなっている。なお、当該表面における気泡の存在は、第2の位置決め要素40の形成を阻害するため、できるだけ排除されるべきである。なお、成形材料は、通常、石膏である。
成形凹部62の所定位置まで成形材料を注入したら、所定期間、養生し、その後、脱型して、作業模型2を取り出す。
この成形工程において、プレート24と支持端縁68及び第3の位置決め要素70とにより、印象模型モジュール10は、成形凹部62内に正確にかつ容易に位置決めされるため、熟練を要さず誰でも正確かつ短時間で成形工程を実施できるようになる。
本発明においては、プレート24にと印象模型14とを固定し、当該プレート24を介して、成形型60に印象模型モジュール10を固定する。また、プレート24の形状は、印象模型14の底部より大きく形成され、個人によって異なる、歯の形状やサイズなど広い範囲に対応可能となっている。このため、当該プレート24を成形型60に正確かつ容易に位置決め可能にすることで、広い範囲のサイズや形態の歯(印象模型)について、単一あるいは少ない種類の型で対応できることになる。結果として、正確で精度が高い作業模型を効率的に製作できるようになる。
さらに、プレート24において印象模型14を固定するのに必要な位置決め要素42を備える場合には、より一層作業模型の製作精度、正確さ、効率性を高めることができる。
【0031】
本成形工程によれば、第1の位置決め要素30の挿入孔は成形と同時に基台54側に形成される。すなわち、第1の位置決め要素30の個数や位置に応じて簡易にかつ正確に基台54側に挿入孔が形成される。したがって、第1の位置決め要素30の形成位置や形状の自在度が向上されており、作業に適した位置に好ましい形状の位置決め要素30を用いることができる。
【0032】
また、成形凹部62においてプレート24がその底部を構成する形態となっているため、プレート24と基台54との一体化部分は、おおよそ完全に当該成形工程において所望の形状を付与できる。したがって、従来のように、当該部分を削りとるというような作業が排除される。
【0033】
取り出された作業模型2は、必要に応じて切削される。作業模型2においては、プレート24の下面と第1の位置決め要素30に離型剤が塗布されている。したがって、基台54から印象模型モジュール10を容易に取り外すことができる。
【0034】
さらに、図8に示すように、印象模型モジュール10を補綴すべき歯を含む部位のみを個別を取り外すことができるようなブロックに分割することができる。この場合、図8に示すように、印象模型モジュール10と基台54とを一体化した状態で、所望の部位に印象模型10から基台54に到達する範囲にわたる間を分割するように切断線を導入する。これにより、印象模型モジュール10から当該歯部分のみを脱着可能な歯ブロック80を形成することができる。
なお、切断線をいれる際には、プレート24の外側端面に露出された第2の位置決め要素40を利用することで、容易に切断線を入れることができる。
【0035】
本発明によれば、上記以外にさらに以下の他の形態も採用できる。
例えば、左右いずれか片側のみの歯列に対応する印象模型のための作業模型及びその成形型や、臼歯部分に対応する印象模型のための作業模型とその成形型、さらには、切歯部分に対応する印象模型のための作業模型とその成形型も明示することができる。
また、プレート24には、第1の位置決め要素30の推奨固定位置などを示すマーキングを施すことも可能である。
さらに、成形型においては、多数個の成形凹部を備える成形型とすることができる。これらの成形型は成形凹部毎に分割可能とすることもできる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、印象模型と石膏台との一体化に際する位置決めに付随する問題を本質的に解決することのできる歯科作業模型の製作技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業模型の全体を示す斜視図(a)と断面図(b)とを組み合わせた図である。
【図2】本発明における印象模型モジュールを示す図であり、図2(a)は、部分歯用の印象模型モジュールを示し、図2(b)は、全歯用の印象模型モジュールを示す。
【図3】本発明におけるプレートを示す図である、図3(a)は、プレートの基台表面に対向する面を示し、図3(b)は、プレートの断面構造を示し、図3(c)は、プレートの印象模型に対向する面を示している。
【図4】本発明における印象模型モジュールの断面を示す図である。
【図5】本発明における作業模型の成形型を示す平面図である。
【図6】本発明における作業模型の成形型を示す断面図である。
【図7】成形型に印象模型モジュールを設置した状態を示す断面図である。
【図8】最終的に得られた作業模型を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 作業模型
10 印象模型モジュール
14 印象模型
24 プレート
30 第1の位置決め要素(ダウエルピン)
40 第2の位置決め要素
42 印象模型用の位置決め要素
54 基台
60 作業模型の成形型
62 成形凹部
64 中空部
65 口蓋成形部
66 孔部
68 支持端
70 位置決め要素
72 収容部
80 歯ブロック

Claims (6)

  1. 印象模型と基台とを備える歯科作業模型の製造方法であって、
    印象模型と、前記基台に挿入固定される1個以上のダウエルピンと、前記基台の印象模型装着面と係合可能に形成される凹凸部とを有し、前記印象模型の底部の輪郭より大きい外形形状を備え、前記印象模型の底部に備えられるプレートと、を有する印象模型モジュールを準備する工程と、
    前記印象模型モジュールを、前記基台の成形型に備えられている成形凹部に反転した状態で挿入し、前記印象模型の部分を前記成形凹部の底部に備えられている孔部に通過させて、前記印象模型の部分を前記成形凹部外に位置させた状態で、しかも、前記プレートの底面が上方に向いた状態となるように配置した状態で、前記成形凹部に成形用材料を注入して、前記印象模型モジュールと前記基台とを成形により一体化する工程と、を備える、歯科作業模型の製造方法。
  2. 弾性材料で形成されている成形型を用いる、請求項1に記載の歯科作業模型の製造方法。
  3. 歯科作業模型用基台の成形型であって、
    成形用材料を注入可能であって上方に開口する成形凹部と、
    前記成形凹部の底部に備えられる孔部であって、印象模型の底部に備えられるプレートの形状におおよそ倣う開口形状を有し、前記印象模型の部分を成形凹部外に位置させた状態で、前記プレートの周縁を支持可能な端縁を有する孔部と、
    前記プレートの周縁端面の少なくとも一部を当接させることにより、前記プレートを前記成形凹部の所定位置に位置決めする位置決め要素と、を備える、歯科作業模型用基台の成形型。
  4. 前記位置決め要素は、前記成形凹部の成形面によって構成されている、請求項3に記載の歯科作業模型用基台の成形型。
  5. 前記位置決め要素は、前記成形凹部に設けられた口蓋成形部の外周面により形成されている、請求項3または請求項4に記載の歯科作業模型用基台の成形型。
  6. 弾性材料で形成されている、請求項3から請求項5のうちいずれか1項に記載の歯科作業模型用基台の成形型。
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