JP2003079646A - 分割型模型の固定用治具 - Google Patents
分割型模型の固定用治具Info
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- JP2003079646A JP2003079646A JP2001274993A JP2001274993A JP2003079646A JP 2003079646 A JP2003079646 A JP 2003079646A JP 2001274993 A JP2001274993 A JP 2001274993A JP 2001274993 A JP2001274993 A JP 2001274993A JP 2003079646 A JP2003079646 A JP 2003079646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分割型模型の位置関係を高精度に維持した状
態で調整及び計測等の作業を容易かつ高精度に行えるよ
うにし、分割型模型のトレーへの着脱も容易に行うこと
ができるようにした固定用治具を提供する。 【解決手段】 トレーと、このトレーに着脱自在に装着
され、分割型模型を保持する複数の基台とを有し、前記
分割型模型を前記トレーに装着して、前記分割型模型の
調整及び計測等を行う分割型模型の固定用治具におい
て、トレー100は、基台201,202,203の一
部分205と係合する溝110と、この溝110の対向
する内側壁の両側に均等ピッチpで形成されたチャネル
120とを有し、基台201,202,203は、一部
分205がトレー100の溝110に係合したときに、
チャネル120と嵌合する嵌合部220を有する構成と
してある。
態で調整及び計測等の作業を容易かつ高精度に行えるよ
うにし、分割型模型のトレーへの着脱も容易に行うこと
ができるようにした固定用治具を提供する。 【解決手段】 トレーと、このトレーに着脱自在に装着
され、分割型模型を保持する複数の基台とを有し、前記
分割型模型を前記トレーに装着して、前記分割型模型の
調整及び計測等を行う分割型模型の固定用治具におい
て、トレー100は、基台201,202,203の一
部分205と係合する溝110と、この溝110の対向
する内側壁の両側に均等ピッチpで形成されたチャネル
120とを有し、基台201,202,203は、一部
分205がトレー100の溝110に係合したときに、
チャネル120と嵌合する嵌合部220を有する構成と
してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、歯科技工
における有根型分割歯型のような分割型の模型を装着し
て、前記模型の調整及び計測等の他、模型を用いた種々
の作業を行うときに利用する固定用治具に関するもので
ある。
における有根型分割歯型のような分割型の模型を装着し
て、前記模型の調整及び計測等の他、模型を用いた種々
の作業を行うときに利用する固定用治具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】分割型の模型を装着して、前記模型の調
整及び計測等の他、模型を用いた種々の作業(以下、調
整及び計測等という)を行うときに利用する固定用治具
が、例えば、特公昭53−5476号公報等で知られて
いる。上記の特公昭53−5476号公報には、分割型
模型である有根型分割歯型を装着して、当該歯型の調整
又は計測等を行う有根型分割歯型製作用チャネル付トレ
ーが開示されている。このトレーは、従来のダイロック
トレーシステムの欠点を改良したもので、分割歯型の一
部の取り出しが可能で、分割歯型の浮き上がりのチェッ
クも容易に行えるという利点があるものの、以下のよう
な問題点を有している。
整及び計測等の他、模型を用いた種々の作業(以下、調
整及び計測等という)を行うときに利用する固定用治具
が、例えば、特公昭53−5476号公報等で知られて
いる。上記の特公昭53−5476号公報には、分割型
模型である有根型分割歯型を装着して、当該歯型の調整
又は計測等を行う有根型分割歯型製作用チャネル付トレ
ーが開示されている。このトレーは、従来のダイロック
トレーシステムの欠点を改良したもので、分割歯型の一
部の取り出しが可能で、分割歯型の浮き上がりのチェッ
クも容易に行えるという利点があるものの、以下のよう
な問題点を有している。
【0003】すなわち、分割歯型同士が重なり合って見
えにくい部分が生じても、分割歯型の位置関係の高い精
度を維持したままで他の位置に移動させることができな
い。そのため、分割歯型の調整及び計測等を行う際に、
これら作業がやりにくく、高精度な調整及び計測等を行
えなかったり、調整及び計測等を行えなかったりする部
分が存在する。また、チャネルの全体がテーパ状に形成
されているため、テーパのくさび作用によって分割歯型
がトレーに強力に噛み合ってしまい、分割歯型がトレー
から取り外しにくくなる、といった問題があった。
えにくい部分が生じても、分割歯型の位置関係の高い精
度を維持したままで他の位置に移動させることができな
い。そのため、分割歯型の調整及び計測等を行う際に、
これら作業がやりにくく、高精度な調整及び計測等を行
えなかったり、調整及び計測等を行えなかったりする部
分が存在する。また、チャネルの全体がテーパ状に形成
されているため、テーパのくさび作用によって分割歯型
がトレーに強力に噛み合ってしまい、分割歯型がトレー
から取り外しにくくなる、といった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点にかんがみてなされたもので、分割歯型のような分割
型模型の位置関係を高精度に維持した状態で平行移動を
可能にし、又は前記位置関係を高精度に維持した状態で
トレーに装着する向きを変更可能にして、調整及び計測
等の作業を容易かつ高精度に行えるようにするととも
に、分割型模型のトレーへの着脱も容易に行うことがで
きるようにし、自動調整及び自動計測等にも対応が可能
な分割型模型の固定用治具を提供することを目的とす
る。
点にかんがみてなされたもので、分割歯型のような分割
型模型の位置関係を高精度に維持した状態で平行移動を
可能にし、又は前記位置関係を高精度に維持した状態で
トレーに装着する向きを変更可能にして、調整及び計測
等の作業を容易かつ高精度に行えるようにするととも
に、分割型模型のトレーへの着脱も容易に行うことがで
きるようにし、自動調整及び自動計測等にも対応が可能
な分割型模型の固定用治具を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題解決のため
に、請求項1に記載の発明は、トレーと、このトレーに
着脱自在に装着され、分割型模型を保持する複数の基台
とを有し、前記分割型模型を前記トレーに装着して、前
記分割型模型の調整及び計測等を行う分割型模型の固定
用治具において、前記トレーは、前記基台の一部分と係
合する溝と、この溝の対向する内側壁の両側に均等ピッ
チで形成されたチャネルとを有し、前記基台は、前記基
台の一部分が前記トレーの前記溝に係合したときに、前
記チャネルと嵌合する嵌合部を有する構成としてある。
に、請求項1に記載の発明は、トレーと、このトレーに
着脱自在に装着され、分割型模型を保持する複数の基台
とを有し、前記分割型模型を前記トレーに装着して、前
記分割型模型の調整及び計測等を行う分割型模型の固定
用治具において、前記トレーは、前記基台の一部分と係
合する溝と、この溝の対向する内側壁の両側に均等ピッ
チで形成されたチャネルとを有し、前記基台は、前記基
台の一部分が前記トレーの前記溝に係合したときに、前
記チャネルと嵌合する嵌合部を有する構成としてある。
【0006】この構成によれば、基台の嵌合部がトレー
のチャネルに嵌合することで、分割型模型の正確な位置
決めを行うことができる。前記チャネルは、溝の内側壁
の両側に均等ピッチで形成されているので、前記チャネ
ルと前記嵌合部の嵌合位置を変えることで、前記分割型
模型の装着位置をずらすことが可能である。そのため、
分割型模型の位置をずらした状態で、調整及び計測等を
行うことが可能になる。また、ずらす量は前記ピッチの
整数倍に等しいので、ずらしたピッチ数に基づいて分割
型模型間の距離を正確に求めることができ、この距離を
考慮することで、正確な調整及び計測等を行うことが可
能である。
のチャネルに嵌合することで、分割型模型の正確な位置
決めを行うことができる。前記チャネルは、溝の内側壁
の両側に均等ピッチで形成されているので、前記チャネ
ルと前記嵌合部の嵌合位置を変えることで、前記分割型
模型の装着位置をずらすことが可能である。そのため、
分割型模型の位置をずらした状態で、調整及び計測等を
行うことが可能になる。また、ずらす量は前記ピッチの
整数倍に等しいので、ずらしたピッチ数に基づいて分割
型模型間の距離を正確に求めることができ、この距離を
考慮することで、正確な調整及び計測等を行うことが可
能である。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記溝の前記内
側壁が、溝開口部から溝底部に向けてテーパ状に形成さ
れている構成としてある。この構成によれば、テーパの
有するくさび作用により、基台の一部分がしっかりとト
レーに装着され、分割型模型の位置決めを高精度にする
ことができる。
側壁が、溝開口部から溝底部に向けてテーパ状に形成さ
れている構成としてある。この構成によれば、テーパの
有するくさび作用により、基台の一部分がしっかりとト
レーに装着され、分割型模型の位置決めを高精度にする
ことができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記チャネル
に、前記溝開口部側から前記溝底部に向けてチャネル幅
が減少するように勾配を設けた構成としてある。このよ
うに、溝だけでなくチャネルの形状もテーパ状にするこ
とで、トレーに対する基台の位置決めをさらに向上させ
ることができ、分割型模型の着脱もスムースに行えると
いう利点がある。
に、前記溝開口部側から前記溝底部に向けてチャネル幅
が減少するように勾配を設けた構成としてある。このよ
うに、溝だけでなくチャネルの形状もテーパ状にするこ
とで、トレーに対する基台の位置決めをさらに向上させ
ることができ、分割型模型の着脱もスムースに行えると
いう利点がある。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記チャネル
が、前記チャネルの途中部位から前記溝開口部まで達す
る垂直部を有する構成としてある。前記溝の内側壁をテ
ーパ状に形成したり、前記チャネルに勾配を設けると、
テーパや勾配のくさび作用によって、基台がしっかりと
トレーに装着されるようになる反面、トレーから基台を
取り外すのが困難になる。そこで、チャネルの一部に垂
直部を形成することで、くさび作用によるチャネルと嵌
合部とが一定以上強く係合しないように制限することが
でき、ある程度基台がしっかりとトレーに装着されるよ
うにするとともに、トレーからの基台の取り外しも容易
に行えるようになる。
が、前記チャネルの途中部位から前記溝開口部まで達す
る垂直部を有する構成としてある。前記溝の内側壁をテ
ーパ状に形成したり、前記チャネルに勾配を設けると、
テーパや勾配のくさび作用によって、基台がしっかりと
トレーに装着されるようになる反面、トレーから基台を
取り外すのが困難になる。そこで、チャネルの一部に垂
直部を形成することで、くさび作用によるチャネルと嵌
合部とが一定以上強く係合しないように制限することが
でき、ある程度基台がしっかりとトレーに装着されるよ
うにするとともに、トレーからの基台の取り外しも容易
に行えるようになる。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記基台が載置
される前記トレーの両堤部の上面又はこの上面に接する
前記基台の底面のいずれか一方に係合部を形成し、前記
トレーの前記上面又は前記基台の前記底面のいずれか他
方に、前記係合部に係合する被係合部を形成した構成と
してある。この構成によれば、係合部と被係合部が係合
することによって基台の位置決め精度をさらに高めるこ
とができる。前記した係合部及び被係合部の形状は、V
形、U形、上向きコの字形等種々のものの中から選択す
ることができる。また、前記係合部及び被係合部の数は
一つであってもよいが、複数設けてもよい。
される前記トレーの両堤部の上面又はこの上面に接する
前記基台の底面のいずれか一方に係合部を形成し、前記
トレーの前記上面又は前記基台の前記底面のいずれか他
方に、前記係合部に係合する被係合部を形成した構成と
してある。この構成によれば、係合部と被係合部が係合
することによって基台の位置決め精度をさらに高めるこ
とができる。前記した係合部及び被係合部の形状は、V
形、U形、上向きコの字形等種々のものの中から選択す
ることができる。また、前記係合部及び被係合部の数は
一つであってもよいが、複数設けてもよい。
【0011】請求項6に記載の発明は、複数の前記係合
部を、前記溝中心に対して非対称位置に分配して設け、
前記被係合部を前記係合部のそれぞれに対応して設けた
構成としてある。この構成によれば、非対称に設けた係
合部によって、基台の装着方向を区別することができ
る。また、基台の装着方向を間違えても、基台がトレー
の上面から浮き上がるので、これによって、基台の装着
方向の間違いを知ることができる。さらに、トレーに対
する基台の装着方向を逆向きにすることで、基台がトレ
ーの上面から被係合部の高さ分だけ浮き上がるので、基
台をトレーからきわめて容易に取り外すことができるよ
うになり、トレーから分割型模型を頻繁に取り外して作
業を行うような場合に便利である。
部を、前記溝中心に対して非対称位置に分配して設け、
前記被係合部を前記係合部のそれぞれに対応して設けた
構成としてある。この構成によれば、非対称に設けた係
合部によって、基台の装着方向を区別することができ
る。また、基台の装着方向を間違えても、基台がトレー
の上面から浮き上がるので、これによって、基台の装着
方向の間違いを知ることができる。さらに、トレーに対
する基台の装着方向を逆向きにすることで、基台がトレ
ーの上面から被係合部の高さ分だけ浮き上がるので、基
台をトレーからきわめて容易に取り外すことができるよ
うになり、トレーから分割型模型を頻繁に取り外して作
業を行うような場合に便利である。
【0012】請求項7に記載の発明は、前記トレーの前
記溝の底部又は前記基台の底面のいずれか一方に係合部
を形成し、前記トレーの前記溝の底部又は前記基台の前
記底面のいずれか他方に、前記係合部に係合する被係合
部を形成した構成としてある。このように、係合部又は
被係合部は、溝底部に形成してもよい。また、この場
合、請求項8に記載の発明のように、前記係合部及び前
記被係合部を、前記溝中心から偏心した位置に設けた構
成としてもよい。前記した係合部及び被係合部の数は一
つであってもよいが、複数であってもよい。このように
することで、基台の装着方向の間違いを知ることができ
る。
記溝の底部又は前記基台の底面のいずれか一方に係合部
を形成し、前記トレーの前記溝の底部又は前記基台の前
記底面のいずれか他方に、前記係合部に係合する被係合
部を形成した構成としてある。このように、係合部又は
被係合部は、溝底部に形成してもよい。また、この場
合、請求項8に記載の発明のように、前記係合部及び前
記被係合部を、前記溝中心から偏心した位置に設けた構
成としてもよい。前記した係合部及び被係合部の数は一
つであってもよいが、複数であってもよい。このように
することで、基台の装着方向の間違いを知ることができ
る。
【0013】請求項9に記載の発明は、前記チャネル
が、前記チャネルの途中部位から前記溝開口部まで達す
る垂直部を有する場合において、前記被係合部の高さ
を、前記垂直部の高さよりも小さくした構成としてあ
る。このように構成すれば、基台の装着方向を逆向きに
して基台をトレーの上面から浮き上がらせた状態にして
も、基台側の前記被係合部の高さがチャネルの垂直部の
高さよりも小さいので、基台の嵌合部に形成された垂直
部とチャネルの垂直部との嵌合状態を維持することがで
き、分割型模型のがたつきを防ぎ、位置関係を高精度に
保つことができる。
が、前記チャネルの途中部位から前記溝開口部まで達す
る垂直部を有する場合において、前記被係合部の高さ
を、前記垂直部の高さよりも小さくした構成としてあ
る。このように構成すれば、基台の装着方向を逆向きに
して基台をトレーの上面から浮き上がらせた状態にして
も、基台側の前記被係合部の高さがチャネルの垂直部の
高さよりも小さいので、基台の嵌合部に形成された垂直
部とチャネルの垂直部との嵌合状態を維持することがで
き、分割型模型のがたつきを防ぎ、位置関係を高精度に
保つことができる。
【0014】請求項10に記載の発明は、固定用治具を
調整装置又は計測装置等のテーブルに固定するために、
前記テーブルに吸着する磁石を前記トレーに設けた構成
としてある。このように構成することで、固定用治具を
調整装置又は計測装置等のテーブルに簡単に着脱するこ
とができるようになる。本発明は、トレーに装着して調
整又は計測等を行う分割型模型であれば、種々のものに
適用することが可能である。例えば、請求項11に記載
するように、有根型分割歯型の調整又は計測等に本発明
の固定用治具を適用することも可能である。
調整装置又は計測装置等のテーブルに固定するために、
前記テーブルに吸着する磁石を前記トレーに設けた構成
としてある。このように構成することで、固定用治具を
調整装置又は計測装置等のテーブルに簡単に着脱するこ
とができるようになる。本発明は、トレーに装着して調
整又は計測等を行う分割型模型であれば、種々のものに
適用することが可能である。例えば、請求項11に記載
するように、有根型分割歯型の調整又は計測等に本発明
の固定用治具を適用することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の実施形態にかかる分割型模型の固定用治具の斜視
図、図2(a)は、図1のトレーのI−I方向断面図、
図2(b)は、図2(a)のA部の拡大図、図3は、図
1のチャネルの部分拡大平面図、図4は、図1のチャネ
ルの部分拡大斜視図である。なお、この実施形態では、
分割型模型の一例として、有根型の分割歯型を例に挙げ
て説明するが、本発明はこのような有根型の分割歯型に
限らず、他の分割型模型にも適用が可能である。
を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の実施形態にかかる分割型模型の固定用治具の斜視
図、図2(a)は、図1のトレーのI−I方向断面図、
図2(b)は、図2(a)のA部の拡大図、図3は、図
1のチャネルの部分拡大平面図、図4は、図1のチャネ
ルの部分拡大斜視図である。なお、この実施形態では、
分割型模型の一例として、有根型の分割歯型を例に挙げ
て説明するが、本発明はこのような有根型の分割歯型に
限らず、他の分割型模型にも適用が可能である。
【0016】この実施形態の固定用治具は、図1に示す
ように、三つに分割された分割歯型211,212,2
13のそれぞれを保持する三つの基台201,202,
203と、この基台201,202,203が装着され
るトレー100とから構成される。トレー100には、
固定用治具の中心軸線Cと同方向に溝状のコア110が
形成されている。コア110の内側壁は、図2(a)か
らもわかるように、トレー100の上端面から溝底部に
いたるまでテーパ状に形成されている。そして、このコ
ア110の対向する内側壁に、半円弧溝形のチャネル1
20が等ピッチpで複数形成されている。
ように、三つに分割された分割歯型211,212,2
13のそれぞれを保持する三つの基台201,202,
203と、この基台201,202,203が装着され
るトレー100とから構成される。トレー100には、
固定用治具の中心軸線Cと同方向に溝状のコア110が
形成されている。コア110の内側壁は、図2(a)か
らもわかるように、トレー100の上端面から溝底部に
いたるまでテーパ状に形成されている。そして、このコ
ア110の対向する内側壁に、半円弧溝形のチャネル1
20が等ピッチpで複数形成されている。
【0017】図2に示すように、チャネル120は、コ
ア110の開口部の近傍に形成された垂直部121と、
コア110の底部からこの垂直部121まで連続するテ
ーパ部123と、このテーパ部123と垂直部121と
の間に形成された段付き部122とから構成されてい
る。さらに、チャネル120は、図3に示すように、段
付き部122側の半径Rに対してコア110の底部側の
半径rが小さくなるように形成されていて、テーパ部1
23が半すり鉢状の形態をなしている。このようにする
ことで、基台201,202,203の位置決め精度を
さらに高めることができる。また、図3に示すように、
チャネル120は、コア110の内側壁の一方側と他方
側で互い違いになるように、半ピッチ(p/2)分だけ
ずらして配列されている。このように、チャネル120
を半ピッチずらして互い違いに形成したのは、基台20
1,202,203の取り付け位置及び取り付け方向の
間違いを防止するためと、チャネル120を形成するこ
とによる断面積の減少を可能な限り小さくして、基台2
01,202,203の強度が低下しないようにするた
めである。
ア110の開口部の近傍に形成された垂直部121と、
コア110の底部からこの垂直部121まで連続するテ
ーパ部123と、このテーパ部123と垂直部121と
の間に形成された段付き部122とから構成されてい
る。さらに、チャネル120は、図3に示すように、段
付き部122側の半径Rに対してコア110の底部側の
半径rが小さくなるように形成されていて、テーパ部1
23が半すり鉢状の形態をなしている。このようにする
ことで、基台201,202,203の位置決め精度を
さらに高めることができる。また、図3に示すように、
チャネル120は、コア110の内側壁の一方側と他方
側で互い違いになるように、半ピッチ(p/2)分だけ
ずらして配列されている。このように、チャネル120
を半ピッチずらして互い違いに形成したのは、基台20
1,202,203の取り付け位置及び取り付け方向の
間違いを防止するためと、チャネル120を形成するこ
とによる断面積の減少を可能な限り小さくして、基台2
01,202,203の強度が低下しないようにするた
めである。
【0018】トレー100の上端面には、係合部として
のV溝131が、中心軸線Cから距離aのところに形成
されている。また、V溝131と同一の断面形状を有す
る係合部としてのV溝133が、中心軸線Cを挟んでV
溝131とは反対側の距離b(b<a)のところに形成
されている。すなわち、V溝131とV溝133は、中
心軸線Cに対して非対称の位置に形成されているわけで
ある。また、トレー100の前後両端部には、トレー1
00の上端面からコア100の底部まで、切り込み14
2,144が形成されている。この切り込み142,1
44は、トレー100に石膏を注入するときに、トレー
100の前後から石膏が流出しないようにする仕切板を
挿入するためのものである。
のV溝131が、中心軸線Cから距離aのところに形成
されている。また、V溝131と同一の断面形状を有す
る係合部としてのV溝133が、中心軸線Cを挟んでV
溝131とは反対側の距離b(b<a)のところに形成
されている。すなわち、V溝131とV溝133は、中
心軸線Cに対して非対称の位置に形成されているわけで
ある。また、トレー100の前後両端部には、トレー1
00の上端面からコア100の底部まで、切り込み14
2,144が形成されている。この切り込み142,1
44は、トレー100に石膏を注入するときに、トレー
100の前後から石膏が流出しないようにする仕切板を
挿入するためのものである。
【0019】基台201,202,203の底面には、
コア部110に装着される装着部205が凸設されてい
る。この装着部205の両側面には、チャネル120と
嵌合できる嵌合部220が複数形成されている。この嵌
合部220は、装着部205をコア部110に挿入して
装着したときに、チャネル120とぴったりと嵌合する
ように、チャネル120の形状及び大きさに合せて形成
されている。したがって、嵌合部220には、チャネル
120の垂直部121に嵌合する垂直部221、チャネ
ル120のテーパ部123と嵌合するテーパ部223及
び垂直部221とテーパ部223との間の段付き部22
2が形成されている。
コア部110に装着される装着部205が凸設されてい
る。この装着部205の両側面には、チャネル120と
嵌合できる嵌合部220が複数形成されている。この嵌
合部220は、装着部205をコア部110に挿入して
装着したときに、チャネル120とぴったりと嵌合する
ように、チャネル120の形状及び大きさに合せて形成
されている。したがって、嵌合部220には、チャネル
120の垂直部121に嵌合する垂直部221、チャネ
ル120のテーパ部123と嵌合するテーパ部223及
び垂直部221とテーパ部223との間の段付き部22
2が形成されている。
【0020】また、基台201,202,203の底面
には、V溝131,133と係合できる被係合部として
の係合凸部225,226が形成されている。係合凸部
225,226は、V溝131,133と同一の断面形
状を有するように形成され、かつ、装着部205の中心
軸線C′からの距離が、トレー100の中心軸線Cから
V溝131,133までの距離a,bと同じになるよう
に、基台201,202,203の底面に配置されてい
る。図2(a)に示すように、係合凸部225,226
の基台201,202,203の底面からの高さhは、
チャネル120の垂直部121及び嵌合部220の垂直
部221の高さHよりも小さくなるように形成されてい
て、基台201,202,203を逆向きにトレー10
0に装着した場合にも、基台201,202,203の
嵌合部220の垂直部221とチャネル120の垂直部
121との嵌合状態が維持されるようになっている。
には、V溝131,133と係合できる被係合部として
の係合凸部225,226が形成されている。係合凸部
225,226は、V溝131,133と同一の断面形
状を有するように形成され、かつ、装着部205の中心
軸線C′からの距離が、トレー100の中心軸線Cから
V溝131,133までの距離a,bと同じになるよう
に、基台201,202,203の底面に配置されてい
る。図2(a)に示すように、係合凸部225,226
の基台201,202,203の底面からの高さhは、
チャネル120の垂直部121及び嵌合部220の垂直
部221の高さHよりも小さくなるように形成されてい
て、基台201,202,203を逆向きにトレー10
0に装着した場合にも、基台201,202,203の
嵌合部220の垂直部221とチャネル120の垂直部
121との嵌合状態が維持されるようになっている。
【0021】トレー100の底面には、図1中仮想線で
示すように、磁石150を取り付けてもよい。このよう
にすることで、分割歯型211,212,213を装着
したトレー100を、計測装置及び位置調整装置等のテ
ーブルに対して簡単に着脱することができるようにな
る。
示すように、磁石150を取り付けてもよい。このよう
にすることで、分割歯型211,212,213を装着
したトレー100を、計測装置及び位置調整装置等のテ
ーブルに対して簡単に着脱することができるようにな
る。
【0022】次に、上記構成の固定用治具の作用を、図
2(b)、図4及び図5を参照しながら説明する。基台
201,202,203のそれぞれに、分割歯型21
1,212,213を形成又は取り付ける。そして、こ
の基台201,202,203の装着部205をコア部
110に挿入し、嵌合部220とチャネル120とが嵌
合するようにする。嵌合部220には、チャネル120
の垂直部121及びテーパ部123の形状に合致した形
状の垂直部221及びテーパ部223が形成されている
ので、両垂直部121,221及び両テーパ部123,
223が嵌合することで、基台201,202,203
がトレー100に高精度に位置決めされる。
2(b)、図4及び図5を参照しながら説明する。基台
201,202,203のそれぞれに、分割歯型21
1,212,213を形成又は取り付ける。そして、こ
の基台201,202,203の装着部205をコア部
110に挿入し、嵌合部220とチャネル120とが嵌
合するようにする。嵌合部220には、チャネル120
の垂直部121及びテーパ部123の形状に合致した形
状の垂直部221及びテーパ部223が形成されている
ので、両垂直部121,221及び両テーパ部123,
223が嵌合することで、基台201,202,203
がトレー100に高精度に位置決めされる。
【0023】両テーパ部123,223と両垂直部12
1,221との間の段付き部122,222は、図2
(b)に示すように、装着部205が所定深さ以上コア
部110に進入しないように制限して、くさび作用によ
る両テーパ部123,223の必要以上の食い付きを防
止するためのものである。そのため、両テーパ部12
3,223が一定以上に強く噛み合うことがなく、分割
歯型211,212,213をトレー100から容易に
取り外すことができる。
1,221との間の段付き部122,222は、図2
(b)に示すように、装着部205が所定深さ以上コア
部110に進入しないように制限して、くさび作用によ
る両テーパ部123,223の必要以上の食い付きを防
止するためのものである。そのため、両テーパ部12
3,223が一定以上に強く噛み合うことがなく、分割
歯型211,212,213をトレー100から容易に
取り外すことができる。
【0024】また、図4に示すように、基台201,2
02,203は、嵌合部220(図1参照)とチャネル
120とのそれぞれの嵌合位置を変えることで、互いに
離間させた状態でトレー100に装着することができ
る。このようにすることで、分割歯型211,212,
213の間に隙間を形成することができ、調整及び計測
等の作業が行いやすくなるだけでなく、分割歯型21
1,212,213の全体について高精度に調整及び計
測等を行うことができるようになる。さらに、離間させ
た基台201,202の間の隙間寸法L1及び基台20
2,203の間の隙間寸法L2は、共に、チャネル12
0のピッチp(図3参照)の整数倍であるため、予めこ
の距離L1,L2を考慮して計測を行うことで、分割歯
型211,212,213を離間させた状態のままで正
確な計測を行うことが可能になる。そのため、分割歯型
211,212,213を離間させた状態でトレー10
0に装着して計測装置のテーブルに固定するだけで、一
連の計測作業を自動で行うことができるようになる。
02,203は、嵌合部220(図1参照)とチャネル
120とのそれぞれの嵌合位置を変えることで、互いに
離間させた状態でトレー100に装着することができ
る。このようにすることで、分割歯型211,212,
213の間に隙間を形成することができ、調整及び計測
等の作業が行いやすくなるだけでなく、分割歯型21
1,212,213の全体について高精度に調整及び計
測等を行うことができるようになる。さらに、離間させ
た基台201,202の間の隙間寸法L1及び基台20
2,203の間の隙間寸法L2は、共に、チャネル12
0のピッチp(図3参照)の整数倍であるため、予めこ
の距離L1,L2を考慮して計測を行うことで、分割歯
型211,212,213を離間させた状態のままで正
確な計測を行うことが可能になる。そのため、分割歯型
211,212,213を離間させた状態でトレー10
0に装着して計測装置のテーブルに固定するだけで、一
連の計測作業を自動で行うことができるようになる。
【0025】また、図5(a)に示すように、三角形状
の係合凸部225,226がトレー100のV溝13
1,133に係合することで、基台201,202,2
03の位置決めがより高精度に行われる。V溝131と
V溝133は、中心軸線Cの両側の非対称位置に形成さ
れているので、これによって装着方向を区別することが
できる。また、基台201,202,203のいずれか
について装着方向を間違えると、図5(b)に示すよう
に、当該基台(例えば基台203)が他の基台(例えば
基台201,202)よりもトレー100から係合凸部
225,226の高さ分だけ浮き上がるので、装着方向
の間違いにすぐに気づくことができる。
の係合凸部225,226がトレー100のV溝13
1,133に係合することで、基台201,202,2
03の位置決めがより高精度に行われる。V溝131と
V溝133は、中心軸線Cの両側の非対称位置に形成さ
れているので、これによって装着方向を区別することが
できる。また、基台201,202,203のいずれか
について装着方向を間違えると、図5(b)に示すよう
に、当該基台(例えば基台203)が他の基台(例えば
基台201,202)よりもトレー100から係合凸部
225,226の高さ分だけ浮き上がるので、装着方向
の間違いにすぐに気づくことができる。
【0026】さらに、意図的に装着方向を逆向きにする
ことで、基台201,202,203を図5(b)に示
すようにトレー100から浮き上がらせ、分割歯型21
1,212,213の取り出しがきわめて容易になる。
したがって、例えば、頻繁に分割歯型211,212,
213をトレー100から取り出して作業を行うような
場合に便利である。なお、この場合、前記したように係
合凸部225,226の高さhが垂直部121,221
の高さHよりも小さいので、基台201,202,20
3の嵌合部220の垂直部221とチャネル120の垂
直部121との嵌合状態が維持され、分割歯型211,
212,213のがたつきを防止するとともに、分割歯
型211,212,213の位置関係を高精度に維持す
ることができる。
ことで、基台201,202,203を図5(b)に示
すようにトレー100から浮き上がらせ、分割歯型21
1,212,213の取り出しがきわめて容易になる。
したがって、例えば、頻繁に分割歯型211,212,
213をトレー100から取り出して作業を行うような
場合に便利である。なお、この場合、前記したように係
合凸部225,226の高さhが垂直部121,221
の高さHよりも小さいので、基台201,202,20
3の嵌合部220の垂直部221とチャネル120の垂
直部121との嵌合状態が維持され、分割歯型211,
212,213のがたつきを防止するとともに、分割歯
型211,212,213の位置関係を高精度に維持す
ることができる。
【0027】次に本発明の他の実施形態を、図6を参照
しながら説明する。先の実施形態では、二つのV溝13
1,133をコア部110の両堤部に形成し、これに係
合する二つの係合凸部225,226を基台201,2
02,203に形成しているが、この実施形態では、図
6に示すように、コア部110の底部に単一のV溝13
1′を形成し、このV溝131′と係合する単一の係合
凸部225′を基台201,202,203の底部に形
成している。好ましくは、図6(a)に示すように、コ
ア部110の中心(図中仮想線で示す)から左右いずれ
かの方向に偏った位置に、V溝131′及び係合凸部2
25′を形成するのがよい。
しながら説明する。先の実施形態では、二つのV溝13
1,133をコア部110の両堤部に形成し、これに係
合する二つの係合凸部225,226を基台201,2
02,203に形成しているが、この実施形態では、図
6に示すように、コア部110の底部に単一のV溝13
1′を形成し、このV溝131′と係合する単一の係合
凸部225′を基台201,202,203の底部に形
成している。好ましくは、図6(a)に示すように、コ
ア部110の中心(図中仮想線で示す)から左右いずれ
かの方向に偏った位置に、V溝131′及び係合凸部2
25′を形成するのがよい。
【0028】これによって、基台201,202,20
3のいずれかについて装着方向を間違えると、図6
(b)に示すように、当該基台(例えば基台203)が
他の基台(例えば基台201,202)よりもトレー1
00から係合凸部225′の高さ分だけ浮き上がるの
で、装着方向の間違いにすぐに気づくことができる。さ
らに、意図的に装着方向を逆向きにすることで、基台2
01,202,203を図6(b)に示すようにトレー
100から浮き上がらせ、分割歯型211,212,2
13の取り出しがきわめて容易になる。また、この場合
も、係合凸部225′の高さを垂直部121(図2参
照)の高さよりも小さくすることで、装着方向を逆向き
にしても分割歯型211,212,213のがたつきを
防止することができ、分割歯型211,212,213
の位置関係を高精度に維持することができる。
3のいずれかについて装着方向を間違えると、図6
(b)に示すように、当該基台(例えば基台203)が
他の基台(例えば基台201,202)よりもトレー1
00から係合凸部225′の高さ分だけ浮き上がるの
で、装着方向の間違いにすぐに気づくことができる。さ
らに、意図的に装着方向を逆向きにすることで、基台2
01,202,203を図6(b)に示すようにトレー
100から浮き上がらせ、分割歯型211,212,2
13の取り出しがきわめて容易になる。また、この場合
も、係合凸部225′の高さを垂直部121(図2参
照)の高さよりも小さくすることで、装着方向を逆向き
にしても分割歯型211,212,213のがたつきを
防止することができ、分割歯型211,212,213
の位置関係を高精度に維持することができる。
【0029】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明はこの実施形態により何ら限定されるもので
はない。例えば、上記の実施形態では、V溝131,1
33,131′をトレー100側に形成し、V形の係合
凸部225,226,225′を基台201,202,
203側に形成するものとして説明したが、基台20
1,202,203側にV溝を形成し、トレー100側
にV形の係合凸部を形成するようにしてもよい。
が、本発明はこの実施形態により何ら限定されるもので
はない。例えば、上記の実施形態では、V溝131,1
33,131′をトレー100側に形成し、V形の係合
凸部225,226,225′を基台201,202,
203側に形成するものとして説明したが、基台20
1,202,203側にV溝を形成し、トレー100側
にV形の係合凸部を形成するようにしてもよい。
【0030】また、上記の説明では、トレー100側に
一つ乃至三つのV溝131,133,131′を形成す
るものとして説明したが、V溝の数は四つ以上であって
もよい。さらに、トレー100の上面及び/又はコア部
110の底部に、V溝とV形の係合凸部とを複合的に設
け、これに対応するV形の係合凸部とV溝とを、基台2
01,202,203及び/又はその底部に設けてもよ
い。また、係合部(係合溝)及び被係合部(係合凸部)
の形状はV形であるとして説明したが、係合部及び被係
合部の形状はV形に限らずU形や上向きコの字形等種々
のものの中から選択することができる。
一つ乃至三つのV溝131,133,131′を形成す
るものとして説明したが、V溝の数は四つ以上であって
もよい。さらに、トレー100の上面及び/又はコア部
110の底部に、V溝とV形の係合凸部とを複合的に設
け、これに対応するV形の係合凸部とV溝とを、基台2
01,202,203及び/又はその底部に設けてもよ
い。また、係合部(係合溝)及び被係合部(係合凸部)
の形状はV形であるとして説明したが、係合部及び被係
合部の形状はV形に限らずU形や上向きコの字形等種々
のものの中から選択することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、分割歯型のような分割
型模型の位置関係を高精度に維持した状態で、トレー上
で各分割型模型の装着位置をずらすことが可能になる。
また、前記位置関係を高精度に維持した状態で、各分割
型模型のトレーに装着する向きを変更することが可能に
なる。そのため、分割型模型の調整及び計測等の作業が
容易かつ高精度に行えるようになり、自動計測や自動調
整も可能である。さらに、本発明では、分割型模型のト
レーへの装着力を一定以上に保ちつつ、トレーからの分
割型模型の着脱も容易に行うことができる。
型模型の位置関係を高精度に維持した状態で、トレー上
で各分割型模型の装着位置をずらすことが可能になる。
また、前記位置関係を高精度に維持した状態で、各分割
型模型のトレーに装着する向きを変更することが可能に
なる。そのため、分割型模型の調整及び計測等の作業が
容易かつ高精度に行えるようになり、自動計測や自動調
整も可能である。さらに、本発明では、分割型模型のト
レーへの装着力を一定以上に保ちつつ、トレーからの分
割型模型の着脱も容易に行うことができる。
【図1】本発明の実施形態にかかる分割型模型の固定用
治具の斜視図である。
治具の斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1のI−I方向断面図、図2
(b)は、図2(a)のA部の拡大図である。
(b)は、図2(a)のA部の拡大図である。
【図3】図1のチャネルの部分拡大平面図である。
【図4】本発明の固定用治具の作用の説明図で、分割型
模型を離間させてトレーに装着した状態を示す斜視図で
ある。
模型を離間させてトレーに装着した状態を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の固定用治具の作用の説明図で、軸線の
両側の非対称位置に配置されたV溝の作用を説明する図
である。
両側の非対称位置に配置されたV溝の作用を説明する図
である。
【図6】コア部の底部にV溝を設けた本発明の固定用治
具の他の実施形態にかかり、その構成と作用を説明する
図である。
具の他の実施形態にかかり、その構成と作用を説明する
図である。
100 トレー
110 コア部
120 チャネル
121 垂直部
122 段付き部
123 テーパ部
131,133,131′ V溝(係合部)
142,144 切り込み
201,202,203 基台
205 装着部
211,212,213 分割歯型(分割型模型)
220 嵌合部
221 垂直部
222 段付き部
223 テーパ部
225,226,225′ 係合凸部(被係合部)
C トレーの中心軸線
C′ 基台の装着部の中心軸線
p チャネルのピッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤原 稔久
神奈川県厚木市中町二丁目9番6号 デジ
タルプロセス株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 トレーと、このトレーに着脱自在に装着
され、分割型模型を保持する複数の基台とを有し、前記
分割型模型を前記トレーに装着して、前記分割型模型の
調整及び計測等を行う分割型模型の固定用治具におい
て、 前記トレーは、前記基台の一部分と係合する溝と、この
溝の対向する内側壁の両側に均等ピッチで形成されたチ
ャネルとを有し、 前記基台は、前記基台の一部分が前記トレーの前記溝に
係合したときに、前記チャネルと嵌合する嵌合部を有す
ること、 を特徴とする分割型模型の固定用治具。 - 【請求項2】 前記溝の前記内側壁が、溝開口部から溝
底部に向けてテーパ状に形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項3】 前記チャネルに、前記溝開口部側から前
記溝底部に向けてチャネル幅が減少するように勾配を設
けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の分割型模
型の固定用治具。 - 【請求項4】 前記チャネルが、前記チャネルの途中部
位から前記溝開口部まで達する垂直部を有することを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の分割型模型の
固定用治具。 - 【請求項5】 前記基台が載置される前記トレーの両堤
部の上面又はこの上面に接する前記基台の底面のいずれ
か一方に係合部を形成し、前記トレーの前記上面又は前
記基台の前記底面のいずれか他方に、前記係合部に係合
する被係合部を形成したことを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項6】 複数の前記係合部を、前記溝中心に対し
て非対称位置に分配して設け、前記被係合部を前記係合
部のそれぞれに対応して設けたことを特徴とする請求項
5に記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項7】 前記トレーの前記溝の底部又は前記基台
の底面のいずれか一方に係合部を形成し、前記トレーの
前記溝の底部又は前記基台の前記底面のいずれか他方
に、前記係合部に係合する被係合部を形成したことを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分割型模型の
固定用治具。 - 【請求項8】 前記係合部及び前記被係合部を、前記溝
中心から偏心した位置に設けたことを特徴とする請求項
7に記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項9】 前記チャネルが、前記チャネルの途中部
位から前記溝開口部まで達する垂直部を有する場合にお
いて、前記被係合部の高さを、前記垂直部の高さよりも
小さくしたことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに
記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項10】 固定用治具を調整装置又は計測装置等
のテーブルに固定するために、前記テーブルに吸着する
磁石を前記トレーに設けたことを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の分割型模型の固定用治具。 - 【請求項11】 前記分割型模型が、有根型分割歯型で
あることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
の分割型模型の固定用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274993A JP2003079646A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 分割型模型の固定用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274993A JP2003079646A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 分割型模型の固定用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003079646A true JP2003079646A (ja) | 2003-03-18 |
Family
ID=19099935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001274993A Pending JP2003079646A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 分割型模型の固定用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003079646A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102802559A (zh) * | 2009-06-16 | 2012-11-28 | 寺本智惠美 | 牙科作业模型的基台及其制造方法以及牙科作业模型的嵌合装置及其制造方法 |
-
2001
- 2001-09-11 JP JP2001274993A patent/JP2003079646A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102802559A (zh) * | 2009-06-16 | 2012-11-28 | 寺本智惠美 | 牙科作业模型的基台及其制造方法以及牙科作业模型的嵌合装置及其制造方法 |
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