JP5125996B2 - 多層流路部材およびそれを用いた超音波式流体計測装置 - Google Patents

多層流路部材およびそれを用いた超音波式流体計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、計測流路に複数の扁平流路を有する多層流路部材およびそれを用いた超音波式流体計測装置に関するものである。
超音波式流体計測装置は、計測用流路に流体を流し、計測用流路内に超音波を伝搬させて、超音波の伝搬時間を計測し、計測した情報に基づいて流体の流速を求めるものである。
この計測用流路部材は、断面長方形の角筒形状で対向する短辺側面にそれぞれ一対の送受波部が設けられている。
これら一対の送受波部は、計測用流路の流れ方向に対して所定の角度で交差する線に沿って超音波を送受するように配置されている。
そして、近年では、計測精度を向上させるために、計測用流路に複数の隔壁を並行に配置することにより、計測用流路を多層流路とした超音波式流体計測装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、計測用流路を多層流路として用いる場合の種々の改良がなされている。例えば、図9に示すように、複数の整流板40が積層された積層部によって複数の小流路に分割される流路を形成する流路ユニット41であって、前記積層部は、前記複数の整流板40と、この整流板40を支持する支持部42とが熱硬化性樹脂を用いて一体に形成されるとともに、積層部において、前記複数の整流板40を支持する支持部42は、前記複数の整流板40をインサートした状態で形成されている。
これによれば、整流板40と、この整流板40を支持する支持部42とが一体に形成されているため、整流板40を一枚、一枚、支持部42に差し込む作業を必要としない。
また、熱硬化性樹脂を用いて一体に形成されているため、例えば、熱可塑性の樹脂にて一体形成した場合に比べて、硬化時の収縮を抑えることができる。
複数の整流板40を支持する支持部42は、複数の整流板40をインサートした状態で形成されたものであるため、整流板40を一枚、一枚、支持部42に差し込む作業を必要としない(例えば、特許文献2参照)。
また、図10に示すように、他の従来構成において、計測管部材50の溝部51は、開口部52と収納部53とからなる。収納部53は、開口部52よりも溝部51の深さ方向先端に形成されている。
開口部52の開口寸法は、整流板54の板厚よりも大きい。この開口部52から、整流板54が溝部51に挿入される。そして収納部53の収納高さ寸法は、整流板54の板厚と同等の大きさを有する。
この収納部53に整流板54が収納される。収納された整流板54は、整流板54の厚み方向から収納部53の内壁面によって接触支持された状態となる。
また、開口部52から収納部53に至る溝部51の部位(以下、案内部位と呼ぶ)は、その開口寸法が徐々に小さくなる形状に形成されている。
つまり案内部位には、開口部52から収納部53へと至る傾斜面が形成されている。
挿入動作時の整流板54が案内部位に接触すると、この傾斜面に沿って溝部51深さ方向先端へと整流板54が導かれる。
同方向先端へと導かれた整流板54は、上述の通り同方向先端に位置する収納部53に収納されることとなる。
案内部位により整流板54が収納部53に案内されるため、挿入動作時の整流板54と収納部53とが開口部52の開口寸法の範囲内で傾いていた(若しくはズレていた)としても整流板54の挿入動作を継続することができる。
このため、挿入時の整流板54と収納部53との位置関係の自由度が広がる。両者の位置関係の自由度が広がるだけ、整流板54の嵌め込み作業が容易となる。
また、収納状態の整流板54を収納部53が接触支持するため、整流板54のガタつきを従来通り防止又は低減することができる(例えば、特許文献3参照)。
国際公開第2004/074783号パンフレット 特開2004−316685号公報 特開2006−029907号公報
しかしながら、計測用流路を多層流路とする際に、計測用流路に設けた一対の送受波部と、計測用流路を層流通路に分割する多層流路との位置関係や、さらに、多層流路を形成するための仕切板の両縁をフレームにより支持した場合の仕切板間の寸法ばらつきで、計測精度を低下させるという問題があり、高精度の計測を行うためには、高精度の多層流路部材が求められている。
そして、計測用流路を多層流路として用いる場合の種々の改良の第1の例では、複数の整流板40と、この整流板40を支持する支持部42とが熱硬化性樹脂を用いて一体にインサート成形するようになっていて、熱硬化性樹脂を用いているため、硬化時間に時間を要し、成形型に樹脂を注入してから冷却して成形型から成型品を取り出す時間が非常に長くかかり、生産性にかけ、その分コストも高くなってしまう欠点があった。
そのため、熱硬化性樹脂を用いずに、熱可塑性の樹脂を用いると、収縮が大きいため、今度は寸法精度がでないという欠点がある。
また、成形型にインサートする複数の整流板41を狭いピッチでセットする手間は必要で、やはり、インサート成形する時間と手間を要してしまう欠点がある。
また、第2の例では、溝部51は、整流板54の板厚よりも大きい開口部52と、整流板54の板厚と同等の大きさ収納部53とからなり、収納部53は開口部52よりも溝部51の深さ方向先端に形成されており、整流板54は開口部52の案内部位に案内され、収納部53に導かれるようになっているが、これは、整流板54を寸法精度良く保持させるためには、保持する収納部53にモーメントがかかるため、強度が必要で、収納部53の奥行き寸法が十分確保されている必要がある。
しかしながら、収納部53を形成する計測管部材50を成型性の観点より樹脂を用いると、保持強度を有させるためには、厚さを厚くしなければならないが、厚くすると収縮、ひけ等により寸法精度が低下すると言う相反する課題を生じ、そのため、強度と精度と併せて挿入のしやすさという作業性などのバランスが必要となり、結果的に高精度が追求できないという欠点があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、超音波式流体計測装置における流体の計測精度を向上できる高精度な多層流路部材の製造方法を提供することにある。
本発明の多層流路部材は、超音波式流体計測装置に形成された角筒状の計測流路に配置されるもので、前記計測流路を複数の扁平流路に区画する仕切板と、前記仕切板に直交し両縁部を支持する側板と、前記仕切板と並行に上下に配設され、前記側板と結合して両縁部を支持し合う上、下板とから構成される多層流路部材であって、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の上下に溶融突起部を設け、前記側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融することで前記側板に前記仕切板を固定するとともに、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するように前記溶着手段による溶融状態が前記仕切板の表裏面で異なるように偏溶着手段を有するものである。
これにより、側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融するときに、溶融突起部の先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させてあるので、仕切板の上下面で溶着手段による溶融状態が異なり、溶着手段に最初に接する溶融突起部の最先端部分がまず最初に溶融していき、順次溶融突起部の根本部分に向かって溶融していく過程で、初めに溶融する最先端部分の近傍から挿入孔と仕切板の隙間を埋めていくこととなる。
したがって、仕切板は初めに溶融する最先端部分と反対側の挿入孔の端部に押しつけられることとなり、仕切板は挿入孔に対し偏って位置するようになり、挿入孔の位置精度で固定され、仕切板と挿入孔に隙間があっても精度よく溶着固定することができるようになる。その結果、仕切板の間隔を挿入孔の位置精度に保持することができるので、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板を取付ける側板の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができることとなる。
本発明によれば、仕切板と挿入孔に隙間を有していても仕切板を挿入孔に対し偏って位置させることができるので、仕切板の間隔を挿入孔の位置精度に保持することができ、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板を取付ける側板の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができ、流体の計測精度を向上する高精度な多層流路部材および該多層流路部材を用いた超音波式流体計測装置を提供することができるようになる。
の発明は、超音波式流体計測装置に形成された角筒状の計測流路に配置されるもので、前記計測流路を複数の扁平流路に区画する仕切板と、前記仕切板に直交し両縁部を支持する側板と、前記仕切板と並行に上下に配設され、前記側板と結合して両縁部を支持し合う上、下板とから構成される多層流路部材であって、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の上下に溶融突起部を設け、前記側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融することで前記側板に前記仕切板を固定するとともに、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するように前記溶着手段による溶融状態が前記仕切板の表裏面で異なるようにする偏溶着手段を有し前記偏溶着手段は、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた前記溶融突起部の先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させて、前記溶融突起部を溶着手段で溶融するときに、前記仕切板の上下面で溶融状態が異なるようにして、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成されるようにしてある。
そして、側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融するときに、溶融突起部の先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させてあるので、仕切板の上下面で溶着手段による溶融状態が異なり、溶着手段に最初に接する溶融突起部の最先端部分がまず最初に溶融していき、順次溶融突起部の根本部分に向かって溶融していく過程で、初めに溶融する最先端部分の近傍から挿入孔と仕切板の隙間を埋めていくこととなる。
したがって、仕切板は初めに溶融する最先端部分と反対側の挿入孔の端部に押しつけられることとなり、仕切板は挿入孔に対し偏って位置するようになり、挿入孔の位置精度で固定され、仕切板と挿入孔に隙間があっても精度よく溶着固定することができるようになる。その結果、仕切板の間隔を挿入孔の位置精度に保持することができるので、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板を取付ける側板の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができることとなる。
の発明は、超音波式流体計測装置に形成された角筒状の計測流路に配置されるもので、前記計測流路を複数の扁平流路に区画する仕切板と、前記仕切板に直交し両縁部を支持する側板と、前記仕切板と並行に上下に配設され、前記側板と結合して両縁部を支持し合う上、下板とから構成される多層流路部材であって、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の上下に溶融突起部を設け、前記側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融することで前記側板に前記仕切板を固定するとともに、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するように前記溶着手段による溶融状態が前記仕切板の表裏面で異なるようにする偏溶着手段を有し、前記偏溶着手段は、前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の形状あるいは数を変えて、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の溶融量が前記仕切板の上下で異なるようにして、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成されるようにしてある。
そして、偏溶着手段は、前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の形状あるいは数を変えて、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の溶融量が前記仕切板の上下で異なるようにしてあるので、仕切板の上下面で溶着手段による溶融状態が異なり、順次溶融突起部の溶融部分が溶融突起部の溶融量が大きい方から少ない方へ向かって流れ平滑化されていくため、溶融突起部の溶融量が大きい方の近傍から挿入孔と仕切板の隙間を埋めていくこととなる。
したがって、仕切板は溶融突起部の溶融量が大きい方と反対側の挿入孔の端部に押しつけられることとなり、仕切板は挿入孔に対し偏って位置するようになり、挿入孔の位置精度で固定され、仕切板と挿入孔に隙間があっても精度よく溶着固定することができるようになる。その結果、仕切板の間隔を挿入孔の位置精度に保持することができるので、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板を取付ける側板の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができることとなる。
第4の発明は、特に、第1または2の発明の多層流路部材を超音波式流体計測装置に用いたものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜4において、超音波式流体計測装置1の流体路2は、左右の鉛直流路3a、3b
と、この左右の鉛直流路3a、3bの上端部同士を連結する水平流路4とで略逆U字状に形成されている。
水平流路4は、流体を計測するための上面が開口した角筒状の計測流路収容部5を有しており、この計測流路収容部5における一対の対向するように両送受波器取付部8にそれぞれ送受波器(図示省略)を有する超音波計測部9が設けられている。
さらに、計測流路収容部5には、流体を複数の扁平流路に区画する多層流路部材10と、多層流路部材10を計測流路収容部5に収容して密閉する蓋部7を有している。
従って、蓋部7を水平流路4に被せると、計測流路収容部5は断面矩形の角筒状に形成されることになる。
なお、両送受波器取付部8、8には、両送受波器取付部8、8を結ぶ方向に貫通する円形の貫通穴8aが設けて、超音波伝播路8bが形成され、送受波器同士を結ぶ計測方向の超音波伝搬路8bは、流体の流れる方向に対して斜めに交差するように設けられている。
このように、超音波伝搬路8bを流れに対して角度を有し対向して配置している配置パターンは、Zパス(Z−path)またはZ法と呼ばれており、本実施の形態では、このZパス配置について例示する。
図2および図3に示すように、多層流路部材10は、計測流路収容部5を複数の扁平流路6に区画するための仕切板11と、仕切板11における流体の流れ方向に沿った縁部11aを支持する側板13、14と、左右の側板13、14の上下方向に配置させた天板15および底板16によって矩形箱状に形成されており、左右の側板13、14間に仕切板11が水平に所定間隔で保持される。
側板13、14の内面には、仕切板11を所定間隔で保持するため複数本のスリット17が設けられている。このスリット17は、各仕切板11によって仕切られる扁平流路6の断面積が均一になるように、流体の流れに対して直交する上下方に沿って等間隔で設けられている。
また、多層流路部材10を計測流路収容部5に嵌めた状態で、超音波伝搬路8bに位置する多層流路部材10の側板13、14には、超音波通過用の開口18が設けられている。この開口18には、超音波を透過させることができる例えば細かなメッシュ・パンチングメタル等のフィルタ部材19が取り付けられている。
仕切板11は全体矩形の薄板状部材であり、仕切板11における縁部11aに、仕切板11の四隅および中央部から幅方向外側へ突出して設けるとともに端面11cを有する複数個の鍔部11bと、流体の流れ方向の上流側と下流側に位置する長手方向両端部11d、11dが設けられている。
一方、側板13、14に設けられているスリット17には、仕切板11の鍔部11bに対応した位置に挿入穴17aが設けられており、挿入穴17aを通して仕切板11の鍔部11bの端面11cが外側に露出するようになっていて、仕切板11は側板13、14に支持される。
また、側板13、14の挿入穴17aの上下に溶融突起部20を設けてあり、側板13、14に仕切板11の鍔部11bに挿入した状態で、溶融突起部20を溶融することで、側板13、14に仕切板11を溶着固定するようにしてある。
この溶融突起部20は図3、図4に示すように、その先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させて、溶融突起部20を溶着手段の加熱ヘッド21で溶融するときに、仕切板11の上下面で溶融状態が異なるようにして、挿入孔17aと仕切板11の隙間が一定方向に形成されるようにしてある。
そして、溶着固定方法としては、側板13、14の横方向から、挿入穴17aの上下に溶融突起部20を溶融する手段として、図4(A)に示すように、例えばヒータ等で加熱された加熱ヘッド21を押し当て、挿入穴17aの上下に溶融突起部20およびその近傍を溶融する。
溶融した溶融突起部20の一部が仕切板11の端面11cと挿入穴17aの隙間を埋め、あるいは、挿入穴17a近傍の樹脂が溶融して仕切板11の端面11cと挿入穴17aの隙間を埋めて、固化する。
そして、図5(B)に示すように、加熱ヘッド21を遠ざけて、溶融していた樹脂が冷却してが固化したら、側板13、14の上下に天板15および底板16を取付けて、多層流路部材10が完成する。
ここで、側板13、14の挿入孔17aに仕切板11を挿入した状態で、溶融突起部20を加熱ヘッド21で溶融するときに、溶融突起部20の先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させてあるので、仕切板11の上下面で加熱ヘッド21による溶融状態が異なり、加熱ヘッド21に最初に接する溶融突起部20の最先端部分がまず最初に溶融していき、順次溶融突起部20の根本部分に向かって溶融していく過程で、初めに溶融する最先端部分の近傍から挿入孔17aと仕切板11の隙間を埋めていくこととなる。
したがって、加熱ヘッド21に最初に接する溶融突起部20の最先端部分が下側に位置するようにしてあり、仕切板11の自重により、側板13、14の挿入孔17aに仕切板11を挿入した状態で、仕切板11は挿入孔17aに対し下方に位置しており、さらに、溶融突起部20の初めに溶融する最先端部分と反対側の挿入孔17aの下端部に仕切板11は押しつけられることとなり、仕切板11は挿入孔17aに対し偏って位置するようになり、挿入孔17aの位置精度で固定され、仕切板11と挿入孔17aに隙間があっても精度よく溶着固定することができるようになる。
これにより、仕切板11の間隔を挿入孔17aの位置精度に保持することができるので、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板11を取付ける側板13、14の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができることとなる。
なお、天板15および底板16は、接着剤等を用いて固定することができるが、側板13、14の上下両端面と天板15および底板16に嵌合部を設けておき、嵌合させた状態で、挿入穴17aの上下に溶融突起部20を溶融する際に同時に、加熱ヘッド21で嵌合部の一部分も同時に溶融させて固定することもできる。
(実施の形態2)
図5〜7は本発明の実施の形態2を示し、図3,4と同作用を行う構成にいては同一符号を付し、具体的説明は実施の形態1のものを援用する。
図5、図6に示すように、仕切板11の一部を挿入する挿入孔17aの上下に設けた溶融突起部25は、その先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させるとともにその形状、つま
り高さを変えて、側板13、14に仕切板11の一部を挿入する挿入孔17a17aの上下に設けた溶融突起部25の溶融量が仕切板11の上下で異なるようにして、挿入孔17aと仕切板11の隙間が一定方向に形成されるようにしてある。
また、組立は、図7に示すように、仕切板11間隔に設定されたスリット32を有する位置決め治具30を用いる。
多層流路部材10の組立方法は、まず、位置決め治具30において、所望の仕切板11の間隔に設定されたスリット32を有する一対の保持部31a、31bを、スリット32が対向するように配置する。
図7(B)に示すように、対向配置された保持部31a、31bのスリット32に、各仕切板11の長手方向両端部11d、11dを挿入して保持する。
なお、保持部31a、31bのスリット32の位置および幅は、側板13、14に設けられているスリット17に比較して、高精度で仕切板11の間隔および厚さに設定されており、仕切板11を高精度で位置決めするものである。
従って、仕切板11をスリット32に挿嵌することにより、仕切板11は高精度で間隔が設定される。
なお、保持部31a、31bのスリット32は、保持代が十分確保できるので、仕切板11の長手方向両端部11d、11dを挿入しやすいように、テーパ等のガイド部分(図示せず)を設けると、さらに作業性が向上する。
次いで、図7(C)に示すように、側板13、14を位置決め治具30に保持されている仕切板11の側端面11cに接近させ、側板13、14のスリット17の挿入穴17aに仕切板11の縁部11aを挿入する。このとき、仕切板11に設けられている各鍔部11bがスリット17に設けられている挿入穴17aに嵌合するようにする。
側板13、14のスリット17および挿入穴17aは、保持部31のスリット31aに比して余裕を持って形成されているので、容易に仕切板11を挿入することができる。
次に、側板13、14の横方向から、挿入穴17aの上下に溶融突起部25を溶融する手段として、図6(A)に示すように、例えばヒータ等で加熱された加熱ヘッド21を押し当て、挿入穴17aの上下に溶融突起部25およびその近傍を溶融する。
溶融した溶融突起部25の一部が仕切板11の端面11cと挿入穴17aの隙間を埋め、あるいは、挿入穴17a近傍の樹脂が溶融して仕切板11の端面11cと挿入穴17aの隙間を埋めて、位置決め治具30により正確に位置決めされた状態を保って固化する。
そして、図6(B)に示すように、加熱ヘッド21を遠ざけて、溶融していた樹脂が冷却してが固化したら、側板13、14の上下に天板15および底板16を取付けて、多層流路部材10が完成する。
ここで、溶融突起部25はその先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させるとともにその形状つまり高さを変えてあるので、その先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させる効果がえられる。
また、仕切板11の一部を挿入する挿入孔17aの上下に設けた溶融突起部25はその
形状つまり高さを変えて、側板13、14に仕切板11の一部を挿入する挿入孔17aの上下に設けた溶融突起部25の溶融量が仕切板11の上下で異なるようにしてあるので、仕切板11の上下面で加熱ヘッド21による溶融状態が異なり、順次溶融突起部25の溶融部分が溶融突起部25の溶融量が大きい方から少ない方へ向かって流れ平滑化されていくため、溶融突起部25の溶融量が大きい方の近傍から挿入孔17aと仕切板11の隙間を埋めていくこととなる。
したがって、よりいっそう、仕切板11は溶融突起部25の溶融量が大きい方から小さい方へ押しつけられることとなり、仕切板11は位置決め治具30のスリット32に対し偏って位置するようになり、位置決め治具30のスリット32の位置精度でさらに偏って固定されるようになり、仕切板11と挿入孔17aに隙間があっても精度よく溶着固定することができるようになる。
これにより、仕切板11の間隔を高精度に保持することができるので、挿入のしやすさという作業性を保持したまま、仕切板11を取付ける側板13、14の強度を上げることなく、また、寸法精度を確保するための別部材を用いることなく、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができることとなる。
このように、多層流路部材10の組立方法で、位置決め治具30を用いるようにしても、位置決め治具30のスリット32の位置精度でさらに偏って固定することができるので、更に、簡易な構成で位置決め治具30以上の高精度の多層流路部材10を形成することができることとなる。
なお、仕切板の一部を挿入する挿入孔17aの上下に設けた溶融突起部25はその本数を同じ本数で説明したが、これは、図8に示すように、本数を変化させてもよく、さらに溶融突起部25の径や断面形状(図示せず)を変えても良く、加熱ヘッド21の溶着条件等で調製してもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
以上のように本発明にかかる多層流路部材の製造方法は、簡易な構成で高精度の多層流路部材を形成することができるようになり、信頼性の高い多層流路部材および該多層流路部材を用いた超音波式流体計測装置を提供することができるようになるので、ガスメータ等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における超音波式流体計測装置の全体分解斜視図 同超音波式流体計測装置の要部断面図 (A)は多層流路部材の分解斜視図、(B)は要部拡大斜視図 多層流路部材の溶着固定工程を示す説明図 (A)は本発明の実施の形態2における多層流路部材の分解斜視図、(B)は要部拡大斜視図 同多層流路部材の溶着固定工程を示す説明図 同多層流路部材の製造工程を示す説明図 (A)は本発明の他の実施の形態における多層流路部材の分解斜視図、(B)は要部拡大斜視図 (A)は従来の同超音波式流体計測装置の第1の例の要部正断面図、(B)は同側断面図 従来の同超音波式流体計測装置の第2の例の要部断面図
符号の説明
1 超音波式流体計測装置
5 計測流路収容部
10 多層流路部材
11 仕切板
13,14 側板
15 天板
16 底板
20 溶融突起部
21 加熱ヘッド(溶着手段)

Claims (3)

  1. 超音波式流体計測装置に形成された角筒状の計測流路に配置されるもので、前記計測流路を複数の扁平流路に区画する仕切板と、前記仕切板に直交し両縁部を支持する側板と、前記仕切板と並行に上下に配設され、前記側板と結合して両縁部を支持し合う上、下板とから構成される多層流路部材であって、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の上下に溶融突起部を設け、前記側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融することで前記側板に前記仕切板を固定するとともに、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するように前記溶着手段による溶融状態が前記仕切板の表裏面で異なるようにする偏溶着手段を有し、
    前記偏溶着手段は、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた前記溶融突起部の先端部分の溶着面を上下方向に傾斜させて、前記溶融突起部を溶着手段で溶融するときに、前記仕切板の上下面で溶融状態が異なるようにして、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するようにした多層流路部材。
  2. 超音波式流体計測装置に形成された角筒状の計測流路に配置されるもので、前記計測流路を複数の扁平流路に区画する仕切板と、前記仕切板に直交し両縁部を支持する側板と、前記仕切板と並行に上下に配設され、前記側板と結合して両縁部を支持し合う上、下板とから構成される多層流路部材であって、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔と、前記挿入孔の上下に溶融突起部を設け、前記側板に前記仕切板を挿入した状態で、前記溶融突起部を溶着手段で溶融することで前記側板に前記仕切板を固定するとともに、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するように前記溶着手段による溶融状態が前記仕切板の表裏面で異なるようにする偏溶着手段を有し、
    前記偏溶着手段は、前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の形状あるいは数を変えて、前記側板に前記仕切板の一部を挿入する挿入孔の上下に設けた溶融突起部の溶融量が前記仕切板の上下で異なるようにして、前記挿入孔と前記仕切板の隙間が一定方向に形成するようにした多層流路部材。
  3. 請求項1または2記載の多層流路部材を用いた超音波式流体計測装置。
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