JP5482404B2 - 車両のバンパ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両側面のサイドボディパネルにバンパホルダによってバンパを取り付ける車両のバンパ取付構造に関するものである。
一般的に、車両のバンパはバンパホルダによって、サイドボディパネルより車両外側に浮き上がらないよう保持されている(例えば特許文献1)。サイドボディパネルに取り付けられた樹脂製のバンパホルダの爪にバンパの穴を勘合させることで、バンパとサイドボディパネルの両者の見切り縁が段差なく位置決めされる。バンパホルダはこのように、リヤバンパのサイドボディパネルに対する見切り精度を保ち、車両の外観性の向上を図る機能を果たす。
しかし、とりわけ車両後部のリヤバンパには、車両の上下動に応じて荷重がかかり、特に下向きの力により、サイドボディパネルとの境界において、後方にずれようとする。また、荷重によりリヤバンパは幅方向に開く変形となるので、上記の境界において、車両外側に浮き上がろうとする傾向にある。
またコンビランプの近傍でバンパホルダの剛性が不足することも、リヤバンパがサイドボディパネルより車両外側へ浮き上がる不具合の一因となっている。
上記のような不具合を防ぎ、バンパホルダの形状を管理してサイドボディパネルとバンパとの隙間・段差を所定の公差内に収めようとすると、バンパホルダの剛性を大きくする必要がある。従来、バンパホルダ剛性の弱い部分の形状拡大、サイドボディパネルへの取付箇所追加、あるいは取付位置変更により、バンパホルダの剛性を向上させて、リヤバンパの組付精度を向上させる方法が採用されてきた。
特開2009−120031号公報
しかし、上記のような方法でバンパホルダの剛性を高めようとすれば、バンパホルダ全体の大型化を招いたり、補強リブを多くしたりする必要がある。これによって樹脂部品の複雑さが増すため、抜き型の複雑化するなど、生産工程での問題が生じる。
また、バンパホルダの剛性を高めたにも拘らず不具合が発生した場合には、バンパホルダの形状を大幅に変更する必要がある。そのうえ、取付箇所追加や取付位置変更を必要とする場合には、サイドボディパネルをも加工して形状を変更する必要が生じかねない。このようにバンパのサイドボディパネルに対する組付位置の調節は、非常に煩雑な作業を伴うものであった。
本発明はこのような課題に鑑み、バンパがサイドボディパネルとの境界で車両外側に浮き上がって段差が生じることを効果的に防止し、バンパの組付位置の調整も簡単な車両のバンパ取付構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両側面のサイドボディパネルにバンパを取り付ける車両のバンパ取付構造において、サイドボディパネルの見切り縁に沿って見切り縁の周囲の車両内側に凹んだ設置面に設置されるL字形状のバンパホルダを含み、L字形状のバンパホルダは、弾性変形可能な湾曲した湾曲部を境に、設置面に対面する内面をそれぞれ有する長手の第1辺部および第2辺部を有し、第1辺部の内面には設置面に固定される複数の固定部が設けられ、第2辺部の内面には、設置面に固定される突出した支点と、湾曲部と支点との間に配置され支点よりも突出した第1リブと、が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、バンパホルダが設置されるときには、まず第1辺部が設置面に固定され、その後、第2辺部が設置面に向かって押し込まれる。このとき、支点は設置面に固定される。支点よりも突出した第1リブが設置面に接触すると、第1リブには設置面からの反作用で力が加わり、第1リブは力点となる。この結果、第2辺部の終端が作用点となり、設置面に接近するように姿勢を変更する。
仮に第1リブがなくとも、もともと支点が突出しているため、第2辺部の終端と設置面との間には隙間が生じる。第1リブに設置面からの力が加わると、湾曲部において弾性変形(倒れる変形)が生じ、上記の隙間に第2辺部の終端が倒れこみ、設置面に接近または接触する。
これにより、バンパホルダによって位置決めされるバンパの見切り縁は、浮き上がりが防止されたバンパホルダの第2辺部の終端において車内側に引き付けられ、サイドボディパネルの見切り縁から浮き上がることがない。したがって車両の外観が保たれ、サイドボディパネルとバンパとの段差を公差内に収めることが可能である。
一方、第1辺部はその複数の固定部によってサイドボディパネルの設置面に固定される。したがって第1辺部は、湾曲部が変形しても姿勢が変化しない。逆に言えば第1辺部が不変の姿勢に保たれて第2辺部を支持する土台の役目を果たしているため、第2辺部は湾曲部を境に変形可能となっている。
このように本発明によれば、L字型のバンパホルダの第1辺部を設置面に固定し、予め変形が予定された第2辺部を設置面に押し込んで湾曲部を変形させることにより理想的な姿勢にさせ、バンパの浮き上がりを防止する。
万一浮き上がりが生じてしまった場合においても、従前のバンパホルダを第1リブの突出高さを高くした別のバンパホルダに交換するなどの簡便な方法により、バンパの組付位置を簡単に調整可能である。
バンパホルダは第2辺部の終端にバンパと係合する第1係合部を有し、第2辺部の長手方向における支点から第1係合部までの距離と、支点から第1リブまでの距離とは実質的に等しくするとよい。これら距離が1:1になっていることで、第1係合部が過不足なくちょうど設置面に接触し、第1係合部に係合されるバンパの見切り縁も同様に適切に位置決めされるからである。
第2辺部の内面には、支点の湾曲部と反対側に支点よりもサイドボディパネルから離れて配置され支点よりも突出した第2リブがさらに設けられていてもよい。
上記の構成によれば、第2辺部が設置面に向かって押し込まれると、支点よりも突出した第2リブも、設置面からの反作用で力が加わる力点となる。この結果、湾曲部において弾性変形(捩じれる変形)が生じ、上記の隙間に作用点としての第2辺部のサイドボディパネル側の縁が倒れこみ、設置面に接近または接触する。
これにより、バンパホルダによって位置決めされるバンパの見切り縁は、浮き上がりが防止されたバンパホルダの第2辺部のサイドボディパネル側の縁によって車内側に引き付けられ、サイドボディパネルの見切り縁から浮き上がることがない。
第1リブおよび第2リブの相乗効果により、支点を介して、第2辺部の終端と、サイドボディパネル側の縁とが車内側に引き付けられる。よって、それらの間に位置する、通常であれば最も浮き上がりが顕著に生じる角部が最も車内側に引き付けられ、効果的に浮き上がりが防止されることとなる。
バンパホルダは第2辺部のサイドボディパネル側の縁にバンパと係合する第2係合部を有し、第2辺部の短手方向における支点から第2係合部までの距離と、支点から第2リブまでの距離とは実質的に等しくするとよい。これら距離が1:1になっていることで、第2係合部が過不足なくちょうど設置面に接触し、第2係合部に係合されるバンパの見切り縁の上端部も同様に適切に位置決めされるからである。
上記の湾曲部は、第2辺部よりも剛性を低くするとよい。湾曲部において弾性変形させやすくなるからである。
上記の湾曲部は、構造を補強する補強リブの密度を第1辺部より低くするとよい。これは湾曲部を弾性変形させやすくする1つの手段である。
上記の湾曲部のサイドボディパネル側には第1リブと同じ高さに切り欠きが設けるとよい。これも湾曲部を弾性変形させやすくする1つの手段である。第1リブと同じ高さに切り欠きが設けられていることで、より効果的に弾性変形が促進される。
車両のバンパ取付構造は、上記のバンパをさらに含み、バンパには、第2辺部の終端の延長上に切り欠きが設けられていてもよい。バンパのうち、第2辺部の終端に係合される部分の近傍にかかる切り欠きを設けることで、第2辺部の倒れこみを容易にすることができるからである。
本発明による車両のバンパ取付構造の実施形態が適用されるハッチバック型車両の概略図である。 図1のリヤバンパを取り外した状態を示す拡大図である。 図2のバンパホルダを車両内側から見た斜視図である。 図3の第2辺部を車両前方から見た模式図である。 図1のバンパ取付構造の分解斜視図である。 図3のバンパホルダを単独で示す図である。 図3の第2辺部を車両上方から見た模式図である。 図5に示すバンパ取付構造をやや上方から見た図である。 図6のバンパホルダを車外側から見た斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(バンパ取付構造)
図1は、本発明による車両のバンパ取付構造の実施形態が適用されるハッチバック型車両の概略図である。ハッチバック型車両100(以下「車両100」と略称する)は、車両側面のサイドボディパネル102と車両後部のリヤバンパ104とを備える。バンパ取付構造は、サイドボディパネル102にリヤバンパ104を取り付けるものである。
なお本実施形態はハッチバック型車両100に適用するものであるが、車両の型式はハッチバックに限られるものではなく、セダンタイプその他の、バンパをサイドボディパネルに組み付けるいかなる車種であってもよい。
(バンパホルダ)
図2は図1のリヤバンパ104を取り外した状態を示す拡大図である。バンパ取付構造にはL字形状のバンパホルダ106が含まれ、これは、サイドボディパネル102の見切り縁108に沿って見切り縁108の周囲の車両内側に凹んだ設置面110に設置される。
図3は図2のバンパホルダ106を車両内側から見た斜視図である。L字形状のバンパホルダ106は、弾性変形可能な湾曲した湾曲部112を境に、長手の第1辺部118および第2辺部120を有する。第1辺部118および第2辺部120はそれぞれ、設置面110に対面する内面114、116を有する。第1辺部118の内面114には設置面110に固定される2つの固定部122、124が設けられている。本実施形態では第1辺部118は2つの固定部122、124を有するが、固定部の数は任意の複数としてよい。固定部122、124はクリップ形式であり、設置面110の穴(図示省略)に押し込まれることによって固定される。
第2辺部120の内面116には、設置面110に固定される突出したクリップ126と、湾曲部112とクリップ126との間に配置されクリップ126よりも突出した第1リブ128とが設けられている。クリップ126はその基部127によって突出しているため、内面116を設置面110から離れた状態で固定可能である。
なお本実施形態では、第1辺部118の固定部122、124もそれらの基部によって突出していて、内面114も設置面110から離れた状態で固定される。ただし第1辺部118は必ずしもこのように設置面110から距離をおいて固定される必要はない。
(第2辺部の倒れこむ変形)
図4は図3の第2辺部120を車両前方から見た模式図である。図4(a)はバンパホルダ106が設置面110に設置された状態を示す図であり、図4(b)は仮に図3の第1リブ128がない場合の図である。
図2のようにバンパホルダ106が設置されるときには、まず第1辺部118が設置面110に固定され、その後、第2辺部120が設置面110に向かって押し込まれる。このとき、クリップ126は押し込まれることによって設置面110の穴に固定される。クリップ126よりも突出した第1リブ128が設置面110に接触すると、図4(a)に示すように、第1リブ128には設置面110からの反作用で力132が加わり、第1リブ128は力点となる。この結果、クリップ126が支点となり、第2辺部120の終端130が作用点となり、第2辺部120は、矢印134で示すように、終端130が設置面110に接近するように姿勢を変更する。
図4(b)に示すように、仮に第1リブ128がなくとも、もともとクリップ126が突出しているため、第2辺部120と設置面110との間には隙間136が生じる。第1リブ128に設置面110からの力が加わると、湾曲部112において弾性変形(倒れる変形)が生じ、図4(b)に示した隙間136に、図4(a)のように第2辺部120の終端130が倒れこみ、設置面110に接近または接触する。つまり隙間136があるために、上記の倒れる変形が可能になっている。
なお隙間136のような隙間を設けるには、クリップ126を突出させる方法に限らず、例えば設置面110の一部を凹ませることで設けてもよい。
図5は図1のバンパ取付構造の分解斜視図である。これまで説明した倒れる変形により、バンパホルダ106によって位置決めされるリヤバンパ104の見切り縁138は、浮き上がりが防止されたバンパホルダ106の第2辺部120の終端130の爪140によって車内側に引き付けられ、サイドボディパネル102の見切り縁108から浮き上がることがない。したがって車両100の外観が保たれ、サイドボディパネル102とリヤバンパ104との段差を所定の公差内に収めることが可能である。
一方、図3に示す第1辺部118は2つの固定部122、124によってサイドボディパネル102の設置面110に固定される。したがって第1辺部118は、湾曲部112が変形しても姿勢が変化することはない。逆に言えば第1辺部118が不変の姿勢に保たれて第2辺部120を支持する土台の役目を果たしているため、第2辺部120は湾曲部112を境に上記のように倒れこむ変形が可能となっている。
このように本実施形態によれば、L字型のバンパホルダ106の第1辺部118を設置面110に固定し、予め変形が予定された第2辺部120を設置面110に押し込んで湾曲部112を変形させることにより理想的な姿勢にさせ、リヤバンパ104の浮き上がりを防止する。
成形精度は、サイドボディパネル102(プレス鋼板)、バンパホルダ106(小さめのリブ付き樹脂)、リヤバンパ104(薄い板状樹脂)の順番に優れている。本実施形態では、最も成形精度が高く剛体と見なせるサイドボディパネル102に対して、次に成形精度の高いバンパホルダ106を変形させながら位置決めし、組み付ける。これによって最も脆弱なリヤバンパ104を、サイドボディパネル102に対して高い組付精度で組付可能となる。
仮にバンパホルダ106が浮き上がり、それに伴ってリヤバンパ104がサイドボディパネル102から浮き上がってしまった場合においても、従前のバンパホルダ106を第1リブ128の突出高さを高くした別のバンパホルダ(図示省略)に交換するなどの簡便な方法により、リヤバンパ104の組付位置を簡単に調整可能である。
図6は図3のバンパホルダ106を単独で示す図である。バンパホルダ106は、第2辺部120の終端130に、リヤバンパ104と係合する第1係合部としての爪140を有する。第2辺部120の長手方向におけるクリップ126から爪140までの距離Y1と、クリップ126から第1リブ128までの距離Y2とは実質的に等しい。これら距離が1:1になっていることで、爪140が過不足なくちょうど設置面110に接触し、爪140に係合されるリヤバンパ104の見切り縁138の上端部142(図5)も同様に適切に位置決めされるからである。
図3に示すように、第2辺部120の内面116には、第2リブ144がさらに設けられている。第2リブ144は、クリップ126の湾曲部112と反対側に、クリップ126よりもサイドボディパネル102から離れて配置されていて、クリップ126よりも突出している。
(第2辺部の捩じれる変形)
図7は図3の第2辺部120を車両上方から見た模式図である。図7(a)はバンパホルダ106が設置面110に設置された状態を示す図であり、図7(b)は仮に図3の第2リブ144がない場合の図である。
図2のようにバンパホルダ106が設置されるときには、既に述べたようにまず第1辺部118が設置面110に固定され、次に、第2辺部120のクリップ126が押し込まれることによって設置面110に固定される。クリップ126よりも突出した第2リブ144は、設置面110からの反作用で力148が加わり、第2リブ144は力点となる。この結果、クリップ126が支点となり、第2辺部120のサイドボディパネル102側の縁146が作用点となり、第2辺部120は、矢印150で示すように、縁146が設置面110に接近するように姿勢を変更する。
図4(b)にて説明したのと同様の理由から、図7(b)に示すように、仮に第2リブ144がなくとも、第2辺部120と設置面110との間には隙間136が生じる。第2リブ144に設置面110からの力148が加わると、湾曲部112において弾性変形(捩じれる変形)が生じ、図7(b)に示した隙間136に、図7(a)のように第2辺部120の縁146が捩じり込まれ、設置面110に接近または接触する。つまり上記の捩じれる変形も、隙間136があるために可能になっている。
図8は図5に示すバンパ取付構造をやや上方から見た図である。図7(b)の矢印150で示した捩じれる変形を、図8にも示している。
これにより、バンパホルダ106によって位置決めされるリヤバンパ104の見切り縁138は、浮き上がりが防止されたバンパホルダ106の第2辺部120のサイドボディパネル側の縁146の爪156によって車内側に引き付けられ、サイドボディパネル102の見切り縁108から浮き上がることがない。
図3に示すように、第1リブ128および第2リブ144の相乗効果により、クリップ126を介して、第2辺部120の終端130と、サイドボディパネル102側の縁146とが車内側に引き付けられる。よって、それらの間に位置する、通常であれば最も浮き上がりが顕著に生じる角部152が、矢印154で示すように、最も車内側に引き付けられ、効果的に浮き上がりが防止されることとなる。
図6に示すように、バンパホルダ106は、第2辺部120のサイドボディパネル102側の縁146にリヤバンパ104と係合する第2係合部としての爪156を有する。第2辺部120の短手方向におけるクリップ126から爪156までの距離X1と、クリップ126から第2リブ144までの距離とは実質的に等しい。これら距離が1:1になっていることで、爪156が過不足なくちょうど設置面110に接触し、爪156に係合されるリヤバンパ104の見切り縁138の上端部142(図5)も同様に適切に位置決めされるからである。
(バンパホルダの湾曲部)
図9は図6のバンパホルダ106を車外側から見た斜視図である。バンパホルダ106の湾曲部112は、構造を補強する補強リブ158の密度が第1辺部118より低い。また、図6に示すように、湾曲部112のサイドボディパネル102側には第1リブ128と同じ高さ159に切り欠き160が設けられている。これらの構造により、湾曲部112は、第2辺部120よりも剛性が低くなっている。したがって第2辺部120を設置面110に押し込むと、これまで説明してきたように、湾曲部112において弾性変形が生じる。
なお切り欠き160は、本実施形態では第1リブ128と同じ高さに設けられていることで、より効果的に弾性変形が促進されている。
(リヤバンパの切り欠き)
車両のバンパ取付構造は、上記のリヤバンパ104をさらに含む。例えば図3に示すように、リヤバンパ104には、第2辺部120の終端130の延長上に切り欠き162が設けられている。リヤバンパ104のうち、第2辺部120の終端130に係合される部分の近傍にかかる切り欠き162を設けることで、第2辺部120の倒れこみ・捩じりこみを容易にすることができるからである。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態はリヤバンパに適用したものであったが、フロントバンパにも適用可能であることは言うまでもない。
本発明は、車両側面のサイドボディパネルにバンパホルダによってバンパを取り付ける車両のバンパ取付構造に利用することができる。
100 …ハッチバック型車両
102 …サイドボディパネル
104 …リヤバンパ
106 …バンパホルダ
108、138 …見切り縁
110 …設置面
112 …湾曲部
114、116 …内面
118 …第1辺部
120 …第2辺部
122、124 …固定部
126 …クリップ
128 …第1リブ
130 …終端
136 …隙間
140、156 …爪
144 …第2リブ
146 …縁
152 …角部
158 …補強リブ
160、162 …切り欠き

Claims (8)

  1. 車両側面のサイドボディパネルにバンパを取り付ける車両のバンパ取付構造において、
    前記サイドボディパネルの見切り縁に沿って該見切り縁の周囲の車両内側に凹んだ設置面に設置されるL字形状のバンパホルダを含み、
    前記L字形状のバンパホルダは、弾性変形可能な湾曲した湾曲部を境に、前記設置面に対面する内面をそれぞれ有する長手の第1辺部および第2辺部を有し、
    第1辺部の内面には前記設置面に固定される複数の固定部が設けられ、
    第2辺部の内面には、
    前記設置面に固定される突出した支点と、
    前記湾曲部と前記支点との間に配置され前記支点よりも突出した第1リブと、
    が設けられていることを特徴とする車両のバンパ取付構造。
  2. 前記バンパホルダは第2辺部の終端に前記バンパと係合する第1係合部を有し、
    第2辺部の長手方向における前記支点から第1係合部までの距離と、前記支点から第1リブまでの距離とは実質的に等しいことを特徴とする請求項1に記載の車両のバンパ取付構造。
  3. 第2辺部の内面には、
    前記支点の前記湾曲部と反対側に該支点よりも前記サイドボディパネルから離れて配置され該支点よりも突出した第2リブがさらに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のバンパ取付構造。
  4. 前記バンパホルダは第2辺部の前記サイドボディパネル側の縁に前記バンパと係合する第2係合部を有し、
    第2辺部の短手方向における前記支点から第2係合部までの距離と、前記支点から第2リブまでの距離とは実質的に等しいことを特徴とする請求項3に記載の車両のバンパ取付構造。
  5. 前記湾曲部は、第2辺部よりも剛性が低いことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の車両のバンパ取付構造。
  6. 前記湾曲部は、構造を補強する補強リブの密度が第1辺部より低いことを特徴とする請求項5に記載の車両のバンパ取付構造。
  7. 前記湾曲部の前記サイドボディパネル側には第1リブと同じ高さに切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の車両のバンパ取付構造。
  8. 前記バンパをさらに含み、
    前記バンパには、第2辺部の終端の延長上に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両のバンパ取付構造。
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