JP5985225B2 - バンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造 - Google Patents

バンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造 Download PDF

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本発明は、バンパ取付け用リテーナ及び、該バンパ取付け用リテーナを用いたバンパ取付け構造に関する。
従来、自動車の車体にバンパ取付け用リテーナを固定し、このバンパ取付け用リテーナに対してバンパカバーを取付ける構造として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。この技術では、バンパ取付け用リテーナにおける前側部と後側部とが可撓部により連結されている。このため、バンパ取付け用リテーナの前側部を取付ける位置と、後側部を取付ける位置との位置関係が若干変更されても、可撓部が変形することでこれに柔軟に対応することができるようになっている。
特開2009−101726号公報
しかしながら、特許文献1では、バンパ取付け用リテーナを取付ける車体の部位が、車体側方から車体前方または車体後方へ湾曲している場合には対応できない。このため、バンパ取付け用リテーナを車体側部に取付ける部材と、車体前部または車体後部に取付ける部材とに2分割し、車体側部に取付ける部材を車幅方向から固定し、車体前部または車体後部に取付ける部材を車体前後方向から固定することが考えられるが、この場合には、部品点数が多くなり組付作業工数が多くなる。
本発明は、上記事実を考慮して、分割することなく車体の湾曲部に取付け可能なバンパ取付け用リテーナ及び、該バンパ取付け用リテーナを用いたバンパ取付け構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明のバンパ取付け用リテーナは、車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とすると共に、バンパカバーが取付け可能なリテーナ本体と、前記リテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられ、前記リテーナ本体を前記車体に回転可能に係合するための係合部と、前記リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、前記リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされ、前記車体に形成された係止孔に係止可能なクリップを前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付け可能な取付孔と、前記リテーナ本体における前記取付孔の周囲に形成され、前記クリップと当接する凸部と、を有する。
請求項2に記載の発明のバンパ取付け用リテーナは、車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とすると共に、バンパカバーが取付け可能なリテーナ本体と、前記リテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられ、前記リテーナ本体を前記車体に回転可能に係合するための係合部と、前記リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、前記リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされ、前記車体に形成された係止孔に係止可能なクリップを前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付け可能な取付孔と、を有し、前記係合部と前記リテーナ本体とが前記車体側に形成された被係合部を車幅方向両側から挟持する
請求項1及び請求項2に記載の発明のバンパ取付け用リテーナでは、車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とするリテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられた係合部を車体に回転可能に係合する。また、リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされた取付孔に、車体に形成された係止孔に係止可能なクリップをリテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付ける。このため、係合部を支点としてリテーナ本体を車体の湾曲部側へ回転し、さらに、リテーナ本体に取付けたクリップを取付孔に沿ってリテーナ本体の長手方向へ移動することで、クリップを車体の係止孔に係止できる。このため、リテーナ本体を分割することなく、車体の湾曲部に取付けることができる。この結果、部品点数が少なく、且つ車体側の湾曲部に対応することができる。
請求項に記載の発明のバンパ取付け用リテーナでは、リテーナ本体における取付孔の周囲にクリップと当接する凸部が形成されている。このため、凸部の高さを変えることによってリテーナ本体に対するクリップの取付け状態を調整することができ、クリップの組付け不良を防止できる。この結果、クリップ側で、リテーナ本体に対するクリップの取付け状態を調整する必要が無くなるのでクリップを流用できる。
請求項に記載の発明のバンパ取付け用リテーナでは、係合部が車体側に形成された被係合部を前記リテーナ本体とで車幅方向両側から挟持する。このため、係合部を車体側に容易に係合することができるので、組付け作業性が向上する。
請求項に記載の発明のバンパ取付け用リテーナは、請求項1又は請求項2に記載のバンパ取付け用リテーナにおいて、前記リテーナ本体は前記車体の湾曲部に沿って湾曲している。
請求項に記載の発明のバンパ取付け用リテーナでは、リテーナ本体が車体の湾曲部に沿って湾曲している。このため、組付け時にリテーナ本体を車体の湾曲部に沿って湾曲させる必要がないので、組付け作業性が向上する。
請求項に記載の発明のバンパ取付け構造は、請求項1〜の何れか1項に記載のバンパ取付け用リテーナと、前記係合部が係合可能な被係合部と係止孔とを備えた車体と、第1係止部と第2係止部とを備え、前記第1係止部が前記リテーナ本体の取付孔に前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付けられると共に、前記係合部を支点として前記リテーナ本体を前記車体の湾曲部側へ回転することで、前記第2係止部が前記車体の係止孔に係止可能なクリップと、前記バンパ取付け用リテーナを介して前記車体に取付けられるバンパカバーと、を有する。
請求項に記載の発明のバンパ取付け構造では、車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とするリテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられた係合部を、車体の被係合部に回転可能に係合する。また、リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされた取付孔に、クリップの第1係止部を取付孔の長手方向へ移動可能に取付ける。この状態で、係合部を支点としてリテーナ本体を車体の湾曲部側へ回転すると共に、リテーナ本体に取付けたクリップを長孔に沿ってリテーナ本体の長手方向へ移動することで、クリップの第2係止部を車体の係止孔に係止できる。このため、リテーナ本体を分割することなく、車体の湾曲部に取付けることができる。この結果、部品点数が少なく、且つ車体側の湾曲部に対応することができる。
請求項1及び請求項2に記載の本発明のバンパ取付け用リテーナは、上記構成としたので、部品点数が少なく、且つ車体側の湾曲部に対応できる。
請求項に記載の本発明のバンパ取付け用リテーナは、上記構成としたので、クリップを流用できる。
請求項に記載の本発明のバンパ取付け用リテーナは、上記構成としたので、組付け作業性を向上できる。
請求項に記載の本発明のバンパ取付け用リテーナは、上記構成としたので、組付け作業性を向上できる。
請求項に記載の本発明のバンパ取付け構造は、上記構成としたので、部品点数が少なく、且つ車体側の湾曲部に対応できる。
本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造を有する車体の右側後部を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造を有する車体の右側後部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナを示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナの後部取付け構造を示す車体斜め後方外側から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナの後部取付け構造を示す車体斜め内方後側から見た分解斜視図である。
本発明の一実施形態に係るバンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造について図1〜図7に従って説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印UPは車体上方方向を示し、矢印FRは車体前方方向を示し、矢印INは車幅内側方向を示している。
図2に示すように、本実施形態のバンパ取付け構造は、バンパ取付け用リテーナ10と、このバンパ取付け用リテーナ10を介して自動車の車体としてのサイドメンバ12及びホイールハウス14に取付けられるバンパカバー16とを有している。なお、図2の符号17はアーチモールを示しており、アーチモール17はホイールハウス14のアーチ部に取付けられている。
図1に示されるように、バンパ取付け用リテーナ10のリテーナ本体18は、サイドメンバ12の湾曲部20に沿った車体前後方向を長手方向とする長尺形状となっている。なお、車体の側面を構成するサイドメンバ12の後部には、車体前方側から車体後方側に向かって車幅方向内側へ湾曲した湾曲部20が形成されている。
図3に示すように、リテーナ本体18は、サイドメンバ12の湾曲部20(図1参照)に沿って車幅方向に対して湾曲している。
図4に示すように、リテーナ本体18は、例えば合成樹脂で構成されており、板状に形成されると共に、複数のリブ19により補強されて剛性が高められている。また、リテーナ本体18における長手方向の一方の端部となる前端部18Aには係合部22が形成されている。図3に示すように、係合部22はリテーナ本体18における車幅方向内側面にフック形状に突出成形されている。一方、ホイールハウス14のアーチ部14Aには被係合部としての係合片28が、アーチ部14Aの内側へ向かって突出形成されており、係合片28は板状の凸部となっている。
図4に示すように、車体側面視において、リテーナ本体18の前端部18A及びその近傍は、車体前後方向に延びるリテーナ本体18の後方側の部位に対して車体斜め前方下側に向かって傾斜しており、係合部22は車体斜め前方上側に向かって形成されている。このため、係合部22はホイールハウス14の係合片28に対して車体下方側から車体上方側に向かって係合するようになっている。
また、リテーナ本体18の係合部22を、ホイールハウス14の係合片28に車体下方側から車体上方側に向かって係合することで、係合部22がリテーナ本体18とで係合片28を車幅方向両側から挟持するようになっている。また、リテーナ本体18は、係合部22と係合片28との係合状態において、係合部22を支点P1として図3に二点鎖線で示す係合位置から、図3に実線で示す取付け位置へ向かう方向(サイドメンバ12の湾曲部20側の方向)となる車幅内側方向(図3の矢印A方向)へ回転可能となっている。
図1に示すように、リテーナ本体18の長手方向の他方の端部となる後端部18Bには取付孔30が形成されている。取付孔30はリテーナ本体18の後端部18Bにおける上下方向中央部に穿設されており、リテーナ本体18の長手方向に沿った車体前後方向を長手方向とする長方形状の長孔となっている。
図6に示すように、リテーナ本体18の取付孔30には、クリップ40が取付け可能となっている。クリップ40は所謂、ダブルクリップとなっており、円形のフランジ42を挟んで第1係止部44と第2係止部46とを備えている。また、第1係止部44は矩形筒状となっており、リテーナ本体18の取付孔30に挿入可能となっている。
第1係止部44の上壁部44Aと下壁部44Bとには、爪48がそれぞれ突出形成されており、これらの爪48は弾性変形可能となっている。このため、第1係止部44を取付孔30へ挿入した際に、各爪48は第1係止部44の内側方向へ弾性変形し、取付孔30を通過した後に外側方向へ戻り、リテーナ本体18の取付孔30の長辺側周縁部となる上下の周縁部に係止されるようになっている。また、第1係止部44の軸方向から見た形状は略正方形となっており、第1係止部44におけるリテーナ本体18の長手方向となる車体前後方向の幅W1が、図7に示す、取付孔30の長手方向寸法W2に比べて小さくなっている(W1<W2)。
従って、クリップ40はリテーナ本体18の取付孔30の周縁部に爪48が係合した状態で、リテーナ本体18の長手方向となる取付孔30の長手方向(図6の矢印L方向と矢印M方向)へ移動可能となっている。
図7に示すように、リテーナ本体18の取付孔30の上側近傍と下側近傍には、取付孔30の長手方向に沿って凸部としての直線状のリブ31が車幅内側方向に突出形成されている。従って、これらのリブ31がクリップ40のフランジ42に当接するため、リブ31の高さを変えることによって、リテーナ本体18に対するクリップ40の取付け状態を調整することができるようになっている。また、リブ31によって、クリップ40とリテーナ本体18との接触面積が小さくなる。この結果、クリップ40とリテーナ本体18との摺動抵抗が低減し、クリップ40が取付孔30の長手方向へ容易に移動できるようになっている。なお、クリップ40はリテーナ本体18に対して取付孔30の長手方向と直交する方向となる車体上下方向へは移動しないようになっている。
クリップ40の第2係止部46は、第1係止部44に比べて大きな矩形筒状となっており、サイドメンバ12の湾曲部20の後方に形成された係止孔50(図6参照)に挿入可能となっている。第2係止部46の上壁部46Aと下壁部46Bとには、爪52がそれぞれ突出形成されており、これらの爪52は弾性変形可能となっている。このため、第2係止部46を係止孔50(図6参照)へ挿入した際に、各爪52は内側方向へ弾性変形し、係止孔50を通過した後に外側方向へ戻りサイドメンバ12の係止孔50の上下の周縁部に係止されるようになっている。また、第2係止部46の軸方向から見た形状は係止孔50と略等しい略正方形となっている。従って、クリップ40はサイドメンバ12の係止孔50の周縁部に係合した状態で、サイドメンバ12に対して移動しないようになっている。
なお、第2係止部46の外周部にはパッキン53が設けられている。このパッキン53によって、サイドメンバ12の係止孔50の周縁部と、クリップ40のフランジ42との間がシールされるようになっている。
図4に示すように、本実施形態では、リテーナ本体18の長手方向中間部に可撓部60が形成されている。この可撓部60は車体側面視で車体上下方向に並列に配置されており、リテーナ本体18の前側部と後側部とを夫々連結する一対のリブ19A、19Bの略中央部を車体下方側へ凸にU字形に湾曲した構成となっている。
従って、可撓部60によって、リテーナ本体18は前側部に対する後側部の車体前後方向の相対変位及び車体上下方向の相対変位を許容するようになっている。
図1に示されるように、サイドメンバ12の湾曲部20は、リテーナ本体18を取付けるための取付け面となっており、複数の差込み孔62が車体前後方向に所定の間隔で形成されている。一方、図5に示すように、リテーナ本体18の車幅方向内側面には、サイドメンバ12の差込み孔62(図1参照)に差込まれるクリップ部64とダミーの凸部69が一体的に設けられている。具体的には、3箇所のクリップ部64と、2箇所の凸部69とが交互にそれぞれ車幅方向内側に突出して設けられている。
なお、クリップ部64は複数の爪64Aを備えており、これらの爪64Aの間に取付けねじ68(図1参照)を差込むことで、各爪64Aが拡開するように構成されている。また、サイドメンバ12の各差込み孔62には、クリップ部64の形状に対応したグロメット(図示省略)が取付けられている。このため、リテーナ本体18側のクリップ部64の爪64Aは、取付けねじ68が差込まれて拡開することで、サイドメンバ12側のグロメットに対して係合するようになっている。
一方、ダミーの凸部69は、サイドメンバ12の差込み孔62に差込まれるだけで、取付けねじ68は用いられない。なお、この凸部69の位置は、図示の位置には限られない。また凸部69の位置をダミーとせず、クリップ部64としてもよい。
図1に示すように、リテーナ本体18の上縁部には長手方向に所定の間隔で複数の係合部66が設けられている。一方、バンパカバー16の裏面には、リテーナ本体18の係合部66に対応する位置に爪部67が車幅方向内側に向かって一体的に突出形成されている。従って、バンパカバー16の爪部67がリテーナ本体18の係合部66に係止されることで、バンパカバー16がリテーナ本体18に取付けられるようになっている。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、リテーナ本体18をサイドメンバ12に取付ける際に、先ず、サイドメンバ12の湾曲部20に沿って湾曲したリテーナ本体18の前端部18Aに設けられた係合部22を、車体下方側から車体上方側に向かってホイールハウス14のアーチ部24に形成した係合片28に係合する。この際、係合部22とリテーナ本体18とが係合片28を車幅方向両側から挟持し、リテーナ本体18は、係合部22を支点P1として図3に二点鎖線で示す係合位置から、図3に実線で示す取付け位置へ向かう方向となる車幅内側方向(図3の矢印A方向)へ回転可能となる。
次に、リテーナ本体18の後端部18Bに形成され、リテーナ本体18の長手方向に沿った長孔とされた取付孔30に、クリップ40の第1係止部44を取付孔30に取付ける。なお、リテーナ本体18の係合部22をサイドメンバ12の係合片28に係合する前に、リテーナ本体18の取付孔30にクリップ40を取付けてもよい。また、第1係止部44を取付孔30へ挿入した際には、第1係止部44の各爪48は内側方向へ弾性変形し、取付孔30を通過した後に外側方向へ戻りリテーナ本体18の取付孔30の長辺側周縁部となる上下の周縁部に係合する。さらに、第1係止部44の軸方向から見た形状は略正方形となっており、第1係止部44におけるリテーナ本体18の長手方向となる車体前後方向の幅W1が、取付孔30の長手方向寸法W2に比べて小さくなっている(W1<W2)。このため、クリップ40は第1係止部44がリテーナ本体18の取付孔30に係合した状態で、取付孔30の長手方向(図6の矢印L方向と矢印M方向)へ移動可能となっている。
次に、係合部22を支点P1としてリテーナ本体18をサイドメンバ12の湾曲部20側の方向となる車幅内側方向(図3の矢印A方向)へ回転し、リテーナ本体18のクリップ部64の各爪64Aと各凸部69をサイドメンバ12の各差込み孔62に係止する。また、クリップ40の第2係止部46をサイドメンバ12の湾曲部20の後方に形成された係止孔50に係止する。この際、クリップ40をリテーナ本体18に対して、車体前後方向へ移動し、クリップ40の位置を調整することで第2係止部46を係止孔50に係止できる。
次に、クリップ部64に取付けねじ68を差込み、各爪64Aを拡開することで、サイドメンバ12の各差込み孔62のグロメットに係合させる。その後、リテーナ本体18の各係合部66に、バンパカバー16の裏面に形成した爪部67を係止することで、バンパカバー16をリテーナ本体18に取付けることができる。
このように、本実施形態では、サイドメンバ12の湾曲部20に取付けるリテーナ本体18を、従来技術のように車体前後方向に2分割することなく、サイドメンバ12の湾曲部20に取付けることができる。この結果、本実施形態では、部品点数が少なく、且つ車体の湾曲部に対応することができる。また、部品点数が少ないため、組付け工数も少なくなり、組付け作業性を向上できる。
また、本実施形態では、リテーナ本体18に長孔とされた取付孔30を形成する構成とするので、クリップ40を取付孔30に誘導するための誘い形状をクリップ40の先端に形成する必要がない。このため、取付孔30を通過しサイドメンバ12の裏面に突出するクリップ40の突出スペースが最小となる。この結果、クリップ40の流用の可能性が高まる。
また、本実施形態では、リテーナ本体18の取付孔30の上側近傍と下側近傍に、取付孔30の長手方向に沿って直線状のリブ31が車幅内側方向に突出形成されており、これらのリブ31がクリップ40のフランジ42に当接する。このため、リブ31の高さを変えることによって、リテーナ本体18に対するクリップ40の取付け状態を調整することができ、爪48が完全に係止されない等の組付け不良を防止できる。この結果、クリップ40側で、リテーナ本体18に対するクリップ40の取付け状態を調整する必要が無くなるので、クリップ40を流用できる。また、リブ31がクリップ40のフランジ42に当接することで、クリップ40とリテーナ本体18との摺動抵抗が低減し、クリップ40が取付孔30の長手方向へ容易に移動できる。この結果、組付け作業性を更に向上できる。
また、本実施形態では、リテーナ本体18の前端部18Aに設けられた係合部22が、ホイールハウス14のアーチ部24に形成した係合片28に係合し、係合部22とリテーナ本体18とが係合片28を車幅方向両側から挟持する。このため、リテーナ本体18の係合部22を、ホイールハウス14のアーチ部24に形成した係合片28に容易に係合することができる。この結果、組付け作業性を更に向上できる。
また、本実施形態では、リテーナ本体18が、サイドメンバ12の湾曲部20に沿って車幅方向に対して湾曲している。このため、組付け時にリテーナ本体18をサイドメンバ12の湾曲部20に沿って車幅方向内側へ湾曲させる必要がない。この結果、組付け作業性を更に向上できる。
また、本実施形態では、リテーナ本体18が長手方向中間部に可撓部60を有しており、可撓部60によって、リテーナ本体18は前側部に対して後側部の車体前後方向及び車体上下方向への相対変位を許容することができる。このため、リテーナ本体18に取付けたクリップ40の第2係止部46の位置と、サイドメンバ12の係止孔50の位置とが車体前後方向及び車体上下方向へずれている場合にも、リテーナ本体18が車体側の取付け位置に柔軟に対応することができる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、凸部としてリブ31をリテーナ本体18に形成したが、リブ31に代えて、リテーナ本体18における取付孔30の周囲に形成され、クリップ40のフランジ42と当接する凸部であれば、半球状等の他形状の凸部であってもよい。
また、上記実施形態では、リテーナ本体18の前端部18Aに設けられたフック形状の係合部22がリテーナ本体18とでホイールハウス14のアーチ部24に形成した係合片28を車幅方向両側から挟持する構成としたが、係合部は、リテーナ本体をホイールハウスのアーチ部に回転可能に係合可能であれば、ボールジョイント等の他の構成としてもよい。
また、上記実施形態では、リテーナ本体18をサイドメンバ12の湾曲部20に沿って車幅方向に湾曲させたが、これに代えて、組付け時に、リテーナ本体18をサイドメンバ12の湾曲部20に沿って車幅方向へ湾曲させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、取付孔30を長方形状としたが、これに代えて、取付孔30を長丸等の他の長孔としてもよい。
また、上記実施形態では、バンパ取付け用リテーナ10のリテーナ本体18の前端部18Aに係合部22を形成し、後端部18Bに取付孔30を形成したが、これに代えて、リテーナ本体18の後端部18Bに係合部22を形成し、前端部18Aに取付孔30を形成した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明のバンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造を自動車の車体のリヤバンパに適用したが、本発明のバンパ取付け用リテーナ及びバンパ取付け構造は、フロントバンパにも適用可能である。
10 バンパ取付け用リテーナ
12 サイドメンバ(車体)
14 ホイールハウス(車体)
16 バンパカバー
18 リテーナ本体
20 サイドメンバの湾曲部
22 バンパ取付け用リテーナの係合部
28 係合片(被係合部)
30 バンパ取付け用リテーナの取付孔
31 リブ(凸部)
40 クリップ
44 クリップの第1係止部
46 クリップの第2係止部
50 サイドメンバの係止孔

Claims (4)

  1. 車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とすると共に、バンパカバーが取付け可能なリテーナ本体と、
    前記リテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられ、前記リテーナ本体を前記車体に回転可能に係合するための係合部と、
    前記リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、前記リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされ、前記車体に形成された係止孔に係止可能なクリップを前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付け可能な取付孔と、
    前記リテーナ本体における前記取付孔の周囲に形成され、前記クリップと当接する凸部と、
    を有するバンパ取付け用リテーナ。
  2. 車体の湾曲部に沿った方向を長手方向とすると共に、バンパカバーが取付け可能なリテーナ本体と、
    前記リテーナ本体の長手方向の一方の端部に設けられ、前記リテーナ本体を前記車体に回転可能に係合するための係合部と、
    前記リテーナ本体の長手方向の他方の端部に設けられ、前記リテーナ本体の長手方向に沿った長孔とされ、前記車体に形成された係止孔に係止可能なクリップを前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付け可能な取付孔と、
    を有し、前記係合部と前記リテーナ本体とが前記車体側に形成された被係合部を車幅方向両側から挟持するバンパ取付け用リテーナ。
  3. 前記リテーナ本体は前記車体の湾曲部に沿って湾曲している請求項1又は請求項2に記載のバンパ取付け用リテーナ。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載のバンパ取付け用リテーナと、
    前記係合部が係合可能な被係合部と係止孔とを備えた車体と、
    第1係止部と第2係止部とを備え、前記第1係止部が前記リテーナ本体の取付孔に前記リテーナ本体の長手方向へ移動可能に取付けられると共に、前記係合部を支点として前記リテーナ本体を前記車体の湾曲部側へ回転することで、前記第2係止部が前記車体の係止孔に係止可能なクリップと、
    前記バンパ取付け用リテーナを介して前記車体に取り付けられるバンパカバーと、
    を有するバンパ取付け構造。
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