JP5481064B2 - リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、固定子と、この固定子と相対的に運動可能な可動子を備えたリニアモータに関し、特に固定子と可動子との間のギャップの管理を簡易な構成により構成したリニアモータに関する。
リニアモータは、工作機械や産業用ロボットなどの運動案内機構部において、移動されるべき物体を高精度な位置に移動させるために広く用いられている。そして、このようなリニアモータは、固定子と可動子とを備え、可動子を固定子に対して相対的に運動可能に支持する方法として様々な構成が知られている。
特許文献1に記載されたリニアモータは、固定子にレールが取り付けられ、このレール上を可動子が摺動することによって、可動子は固定子に対して相対的に運動可能に支持されている。
また、固定子は電機子コイル及びこの電機子コイルに対して駆動電流を供給するための駆動制御回路が配設され、可動子には、界磁マグネットが取り付けられている。この電機子コイルに駆動電流を供給することにより、固定子及び可動子の両者間に生ずる磁気的推力が発生し、固定子に対して可動子が相対的に運動することができるように構成されている。
さらに、従来のリニアモータは、上述したように固定子に取り付けられたレールによって、可動子の運動を案内しているが、レールは、電機子コイルに駆動電流を供給することにより生じた磁力の方向に対するギャップを保持する機能も有している。リニアモータにおいては、ギャップが固定子と可動子との間に介在しない場合には、電機子コイルに駆動電流を給電することにより生じた磁力により固定子と可動子とが貼り付いてしまい、可動子を固定子に対して相対的に運動させることができなくなってしまうことから、固定子と可動子との間のギャップを管理する必要がある。
また、従来のギャップを管理する構成としては、上述した特許文献1に記載されているように、レールによって管理する構成のほか、図13に示すように可動子121に取り付けられた移動部材131と、固定子110に取り付けられた軌道レール132とからなる運動案内装置130を配設することによってギャップGの管理を行っているリニアモータも知られている。
また、ギャップを管理する構成としては、さらに特許文献2に記載されているように、固定子または可動子のいずれかに固体潤滑被膜を形成してギャップを形成したリニアモータが知られている。
特開平9−261943号公報 実開昭58−186788号公報
しかしながら、従来のリニアモータの構成によると、可動子の運動方向に沿って延設されたレールや運動案内装置などの案内手段が必要となり、コストの抑制を図ることができないといった問題があった。
また、固定子に可動子の運動方向に沿って案内手段を連続的に延設する必要があったため、固定子が可動子の運動方向に沿って間隔を持って非連続に複数配列された構成を採用することができないといった問題もあった。
さらに、固体潤滑被膜を形成する場合にあっては、必要なギャップに相当する厚みを形成するために、固体潤滑被膜を塗布した後、この固体潤滑被膜を所望の厚みまで研削して厚みを調整する必要があり、精密なギャップ管理を行おうとすると非常に手間のかかる作業を行わなければならないものであった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、より簡便且つ簡易な構成でリニアモータの電機子コイルとマグネットとの間のギャップを管理することができ、固定子を非連続に複数配列した場合であっても適用することができるリニアモータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明に係るリニアモータは、固定子と、前記固定子とギャップを介して相対的に運動可能に配置された可動子とを備えるリニアモータにおいて、前記固定子と前記可動子の間に、前記固定子又は前記可動子のいずれか一方に取り付けられた非磁性板を備え、前記非磁性板は、前記可動子の運動方向に沿って延設され、前記ギャップは、前記非磁性板の厚みによって規定され、前記固定子は、底板と、前記底板の幅方向の両端面から上方に突出するように立設して取り付けられた側板と、前記底板の面に前記非磁性板と対向して固定されると共に、前記非磁性板の下面に当接するように取り付けられた電機子コイルとから構成され、前記可動子は、マグネットが取り付けられた可動部材とから構成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係るリニアモータは、前記非磁性板は、前記固定子又は前記可動子のいずれか他方と摺動可能に当接していることができる。
さらにまた、本発明に係るリニアモータは、前記非磁性板は、前記固定子又は前記可動子のいずれか他方に回転可能に取り付けられた車輪と当接していることができる。
また、本発明に係るリニアモータは、前記非磁性板は、前記可動子の運動方向に沿って、前記車輪が転動する溝が形成されていると好適である。
またさらに、本発明に係るリニアモータは、前記固定子は、前記可動子を重力方向に支える支持手段を備えていると好適である。
また、本発明に係るリニアモータは、前記固定子は、前記可動子の運動方向に沿って、隙間を介して複数配列されていることができる。
このように形成された本発明に係るリニアモータは、固定子又は可動子のいずれか一方の固定された非磁性板によってギャップの管理を行うことができるので、従来のリニアモータに比べて簡易な構成によって固定子と可動子との間のギャップを管理することができ、格段にコストを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、本実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係るリニアモータの斜視図であり、図2は、本実施形態に係るリニアモータの構成を説明する断面図であり、図3は、本実施形態に係るリニアモータの固定子を説明するための一部分解図であり、図4は、本実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図であり、図5は、本実施形態に係るリニアモータの可動子の底面図であり、図6は、本実施形態に係るリニアモータの可動子の構成を説明する断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るリニアモータ1は、長手方向に延びる固定子10と、固定子10の長手方向に沿って取り付けられる非磁性板30と、非磁性板30の上を摺動可能に配置された可動子20とから構成されている。
図1及び図2に示すように、固定子10は、長手方向に沿って延びる底板12と、底板12の幅方向の両端面から上方に突出するように立設して取り付けられた側板13a、13bと、底板12の上面に固定された電機子コイル11とから構成されている。また、可動子20は、マグネット22が下面に取り付けられた可動部材21とから構成されている。さらに、固定子10の側板13a、13bの上面には、ボルト31によって非磁性板30が取り付けられており、非磁性板30の上面と可動子20が摺動可能に当接することで、相対的に運動可能に配置されている。
なお、非磁性板30の下面は、固定子10に固定された電機子コイル11の上面と当接するように取り付けられている。このように、電機子コイル11と非磁性板30とを当接して取り付けることで、非磁性板30の厚みによってのみギャップGが規定されることとなり、ギャップGの調整を容易に行うことができる。
なお、可動子20は、固定子10に固定されたこの電機子コイル11に駆動電流を供給することにより、電機子コイル11及びマグネット22の両者間に生ずる磁気的推力が発生し、固定子10に対して可動子20が相対的に運動することができるように構成されている。さらに、電機子コイル11とマグネット22との間のギャップGは、非磁性板30によって管理されており、非磁性板30の厚みを適宜変更することで容易にギャップGを調整することができる。
ここで、非磁性板30は、オーステナイト系ステンレス鋼、セラミック、樹脂などの非磁性の材料により形成されており、可動子20を高速移動させることによる渦電流の発生を考慮すると、絶縁体で形成することが好適である。
次に、本実施形態に係るリニアモータ1の構成部品について説明する。
図3に示すように、固定子10は、駆動制御回路15を介して3相交流電流が供給され可動子20に取り付けられたマグネット22と磁気的に作用をするコイルと、コイルが巻かれた突極と、を有する電機子コイル11が底板12に固定されている。電機子コイル11を構成するコイルは、図示しないU相用のコイル、V相用のコイル、および、W相用のコイルの3種類がある。突極は、U相用のコイル、V相用のコイル、および、W相用のコイルに対応してU相用の突極と、V相用の突極、W相用の突極の3種類がある。これらが、コイルに電流を流すことにより可動子20側に生じる極の一例である。そして、これらコイルおよび突極が、U相、V相、W相の順に、固定子10と可動子20の相対運動の方向に周期的に配列された周期構造が形成される。すなわち、相対運動の方向の一例である固定子10の長手方向にコイルおよび突極はU相・V相・W相の周期構造を形成している。なお、突極を含む固定子10の電磁石のコア部は、珪素鋼などの磁気ヒステリシス損失の少ない磁性材料から形成されている。
さらに、電機子コイル11は、固定子10の長手方向に沿って複数配置されており、各電機子コイル11は、給電線16によって電気的に連結されている。
また、側板13a、13b(図3では、13aは図示せず)の上面には、複数の取付穴14が穿孔されており、この取付穴14に上述したボルト31を締結して固定子10に非磁性板30を取り付けることができるようになっている。
図4から図6に示すように、本実施形態に係るリニアモータ1の可動子20は、長手方向に沿って延びる凹部21aが形成された可動部材21と、この凹部21aに取付ボルト24によって取り付けられたマグネット22と、マグネット22の非磁性板30と対向する面に取り付けられた摺動板23とを備えている。
図5に示すように、マグネット22は、可動部材21の長手方向に沿って配置されており、図5に示すように複数のマグネット22を配列しても構わないし、単一のマグネットで構成しても構わない。
マグネット22に取り付けられた摺動板23は、マグネット22と非磁性板30とが円滑に摺動することができるように設けられており、金属皮膜処理、非金属皮膜処理やバニシ処理などの表面処理を施して摺動抵抗を低減させることができる。なお、マグネット22と非磁性板30との摺動面に直接表面処理を施すなどして摺動抵抗を小さくすることができれば、摺動板23は設けなくても構わない。
さらに、マグネット22と非磁性板30とが対向する面に、圧搾空気を導通し、マグネット22を非磁性板30に対して、微小隙間を有して浮上するように形成しても構わない。このように、圧搾空気によってマグネット22を浮上させれば、摺動抵抗は限りなく小さくすることができる。
なお、本実施形態に係るリニアモータ1は、電機子コイル11とマグネット22との間に互いに引き付けあう磁力が吸引力として発生しているので、可動子20は、平板状の非磁性板30に摺動可能に載置されているだけで、吸引力の作用により非磁性板30の幅方向への運動を規制されている。
このように本実施形態に係るリニアモータ1は、固定子10に取り付けられた非磁性板30にマグネット22が摺動可能に当接していることによって電機子コイル11とマグネット22との間のギャップGを管理しているので、より簡易な構成でギャップGの管理をすることができ、容易にコストの抑制を図ることができる。
さらに、本実施形態に係るリニアモータ1は、可動子20が非磁性板30に運動案内装置などを介さず、電機子コイル11とマグネット22との間に生じる磁力の作用により摺動可能に配置されているので、固定子が隙間を介して複数配列されている非連続な固定子にも適用することができる。
[第2の実施形態]
以上説明した第1の実施形態に係るリニアモータ1は、マグネット22が非磁性板30と直接摺動する場合について説明した。次に説明する第2の実施形態に係るリニアモータ2は、第1の実施形態とは異なる形態を有する可動子20の運動方法について説明を行うものである。なお、上述した第1の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図であり、図8は、第2の実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図である。
図7に示すように、本実施形態に係るリニアモータ2は、可動子20が車輪25を備えている点で第1の実施形態に係るリニアモータ1と相違している。
図8に示すように、本実施形態に係るリニアモータ2の可動子200は、可動部材21の長手方向の両端及び略中央部に夫々車輪25が回転可能に取り付けられており、合計6つの車輪25が取り付けられている。このように長手方向の略中央部に車輪25を取り付けた場合、複数の固定子10及び非磁性板30が隙間をもって配列された非連続の固定子10及び非磁性板30上を可動子200が運動する場合であっても、隣り合う非磁性板30間に形成された隙間を進行方向前方の車輪25が通過する際に、略中央部及び進行方向後方の車輪25によって、可動子200の姿勢を保持することができ、隣り合う非磁性板30の間に形成された隙間に進行方向前方の車輪25が脱落することがなく、可動子200の運動を阻害することがないため、非連続の非磁性板30上を運動することができる。
また、本実施形態に係るリニアモータ2においては、図7に示すように、電機子コイル11とマグネット22との間のギャップは、非磁性板30の厚みG1と非磁性板30上面とマグネット22との隙間G2との和となるように構成されている。なお、隙間G2の値はできるだけ小さく構成することが望ましく、車輪25の外形を適宜調整し非磁性板30の上面とマグネット22の下面との間の隙間を隙間無く配置すると好適である。
なお、車輪25の数は非磁性板30が非連続に配列される形態に伴って適宜変更可能であり、非磁性板30が長手方向に連続的に形成されている場合には、可動子200の四隅のみに車輪25を取り付けても構わない。
また、車輪25は、非磁性板30を円滑に転動することができれば、どのような材質によって形成されてもよく、例えばステンレス鋼やゴム材などを用いることができる。
[第3の実施形態]
以上説明した第1の実施形態に係るリニアモータ1及び第2の実施形態に係るリニアモータ2では、可動子20がマグネット22と電機子コイル11との間に生じる磁力の作用によって非磁性板30の幅方向への運動を規制している場合について説明した。次に説明する第3の実施形態のリニアモータ2は、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なる形態を有する可動子20のガイド方法の実施例について説明を行うものである。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図9は、第3の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図である。
図9に示すように、本実施形態に係るリニアモータ3は、非磁性板30の車輪25が転動する位置に、長手方向に沿って転動溝32が形成されている点で第2の実施形態に係るリニアモータと相違している。
このように、本実施形態に係るリニアモータ3は、非磁性板30に車輪25が転動する転動溝32を形成したので、電機子コイル11とマグネット22との間に生じる磁力による吸引力に加えて、車輪25と転動溝32とが係合しているので、可動子は転動溝32に沿って運動することができ、例えば、可動子の移動経路が曲がっており、可動子が曲線運動を行う場合であっても、安定して可動子を案内することができる。
[第4の実施形態]
以上説明した第1から第3の実施形態に係るリニアモータ1,2,3は、固定子10に非磁性板30を取り付けた場合について説明した。次に説明する第4の実施形態に係るリニアモータは、第1から第3の実施形態に係るリニアモータとは異なる非磁性板の取り付け方法の実施例について説明を行うものである。なお、上述した第1から第3の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図10は、第4の実施形態に係るリニアモータの可動子の構成を説明するための断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係るリニアモータの可動子210は、上述した第1の実施形態に係るリニアモータ1の可動子20に非磁性板30が取り付けられている。また、マグネット22の下面と非磁性板30の上面とは、当接するように取り付けられており、第1の実施形態に係るリニアモータ1と同様に非磁性板30の厚みによって、電機子コイル11とマグネット22との間のギャップを規定している。
なお、本実施形態に係る可動子210は、非磁性板30の下面に摺動面30aを備えており、この摺動面30aと、固定子10とが直接摺動する。また、摺動面30aと固定子10は、固定子10の側板13a、13bの上面と摺動しても構わないし、電機子コイル11と直接摺動しても構わない。さらに、摺動面30aや固定子10の直接摺動面30aと摺動する面は、上述した摺動板23と同様に表面処理を施したり、圧搾空気を導通することで摺動抵抗を低減することもできる。
このように、可動子210に非磁性板30を取り付け、非磁性板30と固定子10とを直接摺動させるように形成すると、可動子210の運動方向に沿って非磁性板30を延設する必要がなく、非磁性板30の設置を容易に行うことができる。
[第5の実施形態]
以上説明した第1から第4の実施形態に係るリニアモータは、固定子10をテーブルや地面に設置し、その上を可動子が運動する場合について説明した。次に説明する第5の実施形態に係るリニアモータは、第1から第4の実施形態に係るリニアモータと異なる形態を有する設置方法の実施例について説明を行うものである。なお、上述した第1から第3の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図11は、第5の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図であり、図12は、第5の実施形態に係るリニアモータの変形例を説明するための断面図である。
図11に示すように、第5の実施形態に係るリニアモータ4は、底板12が壁に取り付けられている点で、第1から第4の実施形態に係るリニアモータと相違している。
本実施形態に係るリニアモータ4は、第1の実施形態に係るリニアモータについて説明したように、電機子コイル11に駆動電流を供給することで、マグネット22と電機子コイル11との間に磁力による吸引力を生じている。このため、本実施形態に係るリニアモータ4のように、リニアモータ4を壁に取り付けた場合であっても、可動子は、吸引力により固定子側に引き寄せられるので、当該吸引力が可動子の自重を支えることができる。
また、当該吸引力は、電機子コイル11に供給される電流値を調整することによって制御することができる。しかし、当該吸引力を大きくすると、可動子の摺動抵抗も大きくなってしまうため、供給電流を制御して吸引力を調整する必要がある。吸引力が小さくなるように供給電流を制御した場合であっても、可動子が自重により落下しないように、非磁性板30の長手方向に沿って可動子の下端を支持する支持板33を取り付けることができる。
さらに、図12に示すように、本実施形態に係るリニアモータ5は、底板12を天井に取り付け、可動子が固定子から垂下するように摺動することができるように設置することもできる。この場合であっても、電機子コイル11とマグネット22との間の吸引力によって可動子の自重を支えることが可能である。
また、上述したように、電機子コイル11の供給電流を制御した場合を考慮すると、図12に示すように、可動子の下端を支持する支持板34を非磁性板30の長手方向に沿って取り付けることができる。このように支持板34を取り付ければ、電機子コイル11とマグネット22との間の吸引力の変化に伴って、可動子の自重により可動子が落下することを防止することができる。
このように、本実施形態に係るリニアモータ4、5は、壁掛け型、天井垂下型などあらゆる設置方法にも容易に適用することが可能である。
また、第1から第5の実施形態に係るリニアモータにおいては、固定子10が長手方向に連続的に延設された場合について説明したが、固定子10は、複数の固定子を隙間を介して複数配列して非連続に配列しても構わない。
また、本実施形態に係るリニアモータにおいては、さまざまな固定子の設置方法について説明したが、固定子の設置向きはこれらに限定されず、例えば、固定子の幅方向に対して斜めに傾斜して設置しても構わない。
また、第1の実施形態に係るリニアモータにおいては、可動子の幅方向の運動を磁力による吸引力で規制した場合について説明したが、可動子の両脇をガイドするように支持板を立設して設けても構わない。また、非磁性板の形状は平板に限らず、曲がっていても良いし、装置の壁面を流用したものであっても良い。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
第1の実施形態に係るリニアモータの斜視図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの構成を説明する断面図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの固定子を説明するための一部分解図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの可動子の底面図である。 第1の実施形態に係るリニアモータの可動子の構成を説明する断面図である。 第2の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図である。 第2の実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図である。 第3の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図である。 第4の実施形態に係るリニアモータの可動子の構成を説明するための断面図である。 第5の実施形態に係るリニアモータの構成を説明するための断面図である。 第5の実施形態に係るリニアモータの変形例の構成を説明するための断面図である。 従来のリニアモータの断面図である。
符号の説明
1,2,3,4,5 リニアモータ、 10 固定子、 11 電機子コイル、 12 底板、 13a,13b 側板、 14 取付穴、 15 駆動制御回路、 16 給電線、 20 可動子、 21 可動部材、 21a 凹部、 22 マグネット、 23 摺動板、 25 車輪、 30 非磁性板、 32 転動溝、 33,34 支持板、 G,G1,G2 ギャップ。

Claims (6)

  1. 固定子と、前記固定子とギャップを介して相対的に運動可能に配置された可動子とを備えるリニアモータにおいて、
    前記固定子と前記可動子の間に、前記固定子又は前記可動子のいずれか一方に取り付けられた非磁性板を備え、
    前記非磁性板は、前記可動子の運動方向に沿って延設され、
    前記ギャップは、前記非磁性板の厚みによって規定され
    前記固定子は、底板と、前記底板の幅方向の両端面から上方に突出するように立設して取り付けられた側板と、前記底板の面に前記非磁性板と対向して固定されると共に、前記非磁性板の下面に当接するように取り付けられた電機子コイルとから構成され、
    前記可動子は、マグネットが取り付けられた可動部材とから構成されることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記非磁性板は、前記固定子又は前記可動子のいずれか他方と摺動可能に当接していることを特徴とする請求項に記載のリニアモータ。
  3. 前記非磁性板は、前記固定子又は前記可動子のいずれか他方に回転可能に取り付けられた車輪と当接していることを特徴とする請求項に記載のリニアモータ。
  4. 前記非磁性板は、前記可動子の運動方向に沿って、前記車輪が転動する溝が形成されていることを特徴とする請求項に記載のリニアモータ。
  5. 前記固定子は、前記可動子を重力方向に支える支持手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のリニアモータ。
  6. 前記固定子は、前記可動子の運動方向に沿って、隙間を介して複数配列されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のリニアモータ。
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