JPH118263A - 積荷を高度に精密かつ動的に移動させるためのx−yテーブル - Google Patents

積荷を高度に精密かつ動的に移動させるためのx−yテーブル

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JPH118263A
JPH118263A JP10098813A JP9881398A JPH118263A JP H118263 A JPH118263 A JP H118263A JP 10098813 A JP10098813 A JP 10098813A JP 9881398 A JP9881398 A JP 9881398A JP H118263 A JPH118263 A JP H118263A
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moving
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motors
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/18Machines moving with multiple degrees of freedom

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  • Power Engineering (AREA)
  • Linear Motors (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Die Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積荷用のキャリッジを安定に正確に移動させ
る。 【解決手段】 このX−Yテーブルは直角の能動方向
(X、Y)に沿って積荷(CH)を移動することができ
る。このテーブルは、ベース(1)と、各方向ごとのス
ライド手段(3、4)を介して能動方向(X、Y)に沿
ってベース上を移動するように実装された積荷(CH)
用のキャリッジ(4)と、固定子(5)およびキャリッ
ジ(4)に連結された移動素子(6)を各々が含む2個
のリニアモータ(B、C)とを含んでいる。キャリッジ
(4)に当該モータ(B、C)の能動方向に沿った駆動
力を加え、同時に、前記固定子素子に対して別の能動方
向での移動性を移動素子に許容するように、コイルと磁
石とがそれぞれ移動素子と固定子とに埋込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、2つの直角軸に沿
って種々の積荷を確実に移動させることができるX−Y
テーブルに関する。
【0002】より具体的には、本発明は例えば集積回路
のような、寸法が小さいか微小である部品を製造するよ
うに設計された機械に要求される場合が多い、高度に動
的で精密な方法で積荷を移動するために使用されるX−
Yテーブルに関する。特にこのような分野では、X−Y
テーブルは1マイクロメータまたはそれ未満の位置決め
精度、それぞれの軸に沿った数m/sの移動速度、およ
び静的および動的の双方の高レベルの剛性を有する必要
がある。
【0003】本発明に基づくX−Yテーブルの1つの用
途は接続線を集積回路に結合するための機械での用途で
ある。もちろん、いかなる意味でもそれに限定されるも
のではない。
【0004】
【従来の技術】この種のテーブルはスイス特許明細書第
678,907号に開示されている。これにはスライド
板を上に固定するベースが含まれている。積荷を保持す
るキャリッジが極めて僅かな摩擦力で板上を慴動可能で
ある。キャリッジは直角な2つの方向X−Yに沿って移
動するように強制する案内手段と連携している。キャリ
ッジを駆動するための電動モータが備えられている。電
動モータは、一方の方向に沿って移動するモータによっ
てキャリッジが他方向に沿って移動できるように設計さ
れている。モータの移動素子はキャリッジと直接連結さ
れており、その固定素子はテーブルのベース上に配置さ
れている。
【0005】前記の先行技術の文献に記載され、その図
3に示されている代替実施形態の1つでは、各モータ
は、互いに重ねて配置され、双方の間にある程度のギャ
ップを有する2個の強磁性部品からなる磁性体フレーム
を備えている。このギャップは、その内部をモータの移
動素子が移動する空隙を構成している。また移動素子は
キャリッジに直接連結されている。各強磁性部品にはコ
イルが巻回されている。コイルは移動素子が搬送する磁
石と共働する。
【0006】このような構造では、モータの能動方向が
例えばX方向であると想定すると、非能動方向であるY
方向での強磁性部品と空隙とのサイズは、同じ方向での
移動素子のサイズよりも小さい。かくして、このような
構成によって、能動方向であるX方向用に移動するよう
に意図された移動素子はY方向に沿っても移動すること
が可能になる。
【0007】更に、この同じモータ内のコイルの巻回軸
はX方向を向いているので、磁束は、その基本面がX方
向と平行であり、その中心軸がY方向に延びる仮想ルー
プを辿る。
【0008】この公知の構造は4個の固定子磁極、すな
わち強磁性部品ごとに2個ずつの固定子磁極しか有する
ことができないので、移動素子はそれ自体の能動方向に
沿って限定的にしか進行できない。各モータもこの同じ
欠点の影響を受けるので、双方向へのキャリッジの移動
行程も同程度に限定される。
【0009】このようなテーブル・モータの構造の別の
重大な欠点は、移動素子が位置している間隙によって規
定される各モータ内の横方向の開口部がモータの能動方
向に対して直角に向いているので、モータがキリャッジ
に加える牽引力は、能動方向の平面内のキャリッジに力
のモーメントを発生する応力中心距離を有し、そのため
にこの力のモーメントによってキャリッジはこの平面に
対して直角な軸を支点に回転するので、良好な移動力学
が損なわれるということである。
【0010】少なくとも2個のリニアモータから形成さ
れているX−Yテーブルがドイツ特許明細書第3037
148号からも公知である。特に異なる実施形態では、
各リニアモータは一方では単一の励磁、または付勢コイ
ルから形成され、他方ではモータの能動方向に沿って位
置合わせされた互いに極性が逆の2個の永久磁石によっ
て形成されている。これらの全ての特定の実施形態(図
1から9および図15から17を参照)では、テーブル
の移動部分の変位面にある所定モータの能動方向に対し
て直角な方向に沿った永久磁石の寸法は、前記所定のモ
ータの移動素子と関連するコイルの対応する寸法よりも
かなり小さい。
【0011】固定子の磁気アーマチュアと関連する固定
コイルと、移動素子と関連する2個の永久磁石とを備え
た実施形態は極めて不利であり、極めて繊細な設計であ
ることが知られている。事実、磁石によって引っ張られ
る永久磁石は平衡が不安定な中心位置に保持されなけれ
ばならない。磁石がこの中心位置以外に位置するや否
や、磁石は磁気アーェチュアによって強く引っ張られ、
それによって不安定さが生じ、リニアモータの効率が大
幅に低下する。
【0012】ドイツ特許明細書第3037648号に開
示されている固定された永久磁石を有するX−Yテーブ
ルの全ての代替実施形態にも、スイス特許明細書第67
8907号に開示されているX−Yテーブルについて述
べたものと同一の欠点がある。確かに、例えばこのドイ
ツ特許の図1および図2に示されているX−Yテーブル
を検討すると、リニアモータによって移動部分に加えら
れる力は、リニアモータの固定子の永久磁石に対するモ
ータの移動素子と関連するコイルの相対位置の関数とし
て移動部分の重心に応じて変化することが認められる。
更に、コイルおよび極性が逆の2個の永久磁石を有する
単相構造では移動行程が僅かな動きに限定されてしま
う。
【0013】移動部分が他方のリニアモータによって一
方のリニアモータの能動方向に対して直角方向に沿って
移動、または駆動される場合に、リニアモータによって
移動部分に加えられる力が移動部分の重心に応じて変化
するという事実は、永久磁石に対して重ね合わされたコ
イル部分だけが励磁するという事実による。言い換える
と、リニアモータの力はX−Yテーブルの固定子に対し
て実質的に定まった直線を規定する。従って、前述のド
イツ特許に開示されているX−Yテーブルの動作中に、
移動部分の不安定性を生ずる可変的な力のモーメント
(トルク)が発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、先行
技術のテーブルに関する前述の欠点を取り除いた、高度
に動的なX−Yテーブルを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
ツールのような積荷を相互に直角な能動方向に沿って移
動するX−Yテーブルであって、 − ベースと、 − 積荷を受けるようにされ、かつ方向に沿ってベース
上を移動するキャリッジと、 − 2つの能動方向に沿ってキャリッジをそれぞれ駆動
するように配置された少なくとも2個の電動リニアモー
タ、とを含んでおり、2個のモータは各々が永久磁石を
備えた固定子と少なくとも1個の励磁コイルを備え、か
つキャリッジと機械的に結合された移動部分とを含んで
いるX−Yテーブルに関する。永久磁石と励磁コイルと
は、励磁コイルが給電されると相互の磁気結合によって
所定のモータの能動方向に沿って駆動力を発生するよう
に構成されており、移動部分は2つの能動方向のそれぞ
れに沿って移動可能であるように構成されている。この
テーブルは、2個のモータのいずれか一方の少なくとも
1個の励磁コイルの、2個のモータのうちの他方の能動
方向に沿った寸法は、モータの永久磁石の対応する寸法
よりも小さく、これら2つの寸法の差異は、2個のモー
タのうちの他方の能動方向に沿った一方のモータの移動
素子の移動行程に実質的に等しいか、またはそれ以上で
あることを特徴としている。
【0016】
【作用】このような機構の結果、各モータによって発生
される力は、移動キャリッジの変位面内のモータの能動
方向に対して直角方向での移動素子の位置に関わりな
く、モータの移動素子に対して固定位置にあるモータの
能動方向に沿った直線を規定する。その結果、移動する
キャリッジに加わる力は、移動キャリッジに接続する基
準線内で空間的に固定された状態に留まる。
【0017】本発明の特に有利な機構によれば、リニア
モータは、直角な2つの方向X−Yに沿った2個の能動
リニアモータで得れる力によって規定されるそれぞれの
直線が、モータの移動素子が取付けられた移動部材の重
心を通る縦の直線と実質的に交差するように配置されて
いる。
【0018】好適な実施態様では、直角な2つの方向X
−Yに沿って移動する部材は、単一の同一の移動部分を
形成し、前述の2個のリニアモータの力によって規定さ
れる2つの直線は、単一の同一移動部分の重心を通る縦
の直線と実質的に交差する。この好適な実施形態の好適
な代替実施形態では、X−Yテーブルは、2つの力によ
って規定される2つの直線が、単一の同一移動部分の重
心上に実質的に整合するように構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を、単に例示する目的で、
添付図面に関連して述べた以下の説明によってより詳細
に説明する。先ず、本発明に基づくX−Yテーブルの動
作原理を説明するために図1を参照する。
【0020】X−Yテーブルは3つの主要ユニット、す
なわちX−Y面のX−Y移動ユニットAと、能動方向X
に沿った移動を確実にする第1リニアモータBと、X方
向とは直角である能動方向Yに沿った移動を確実にする
第2リニアモータCとを含んでおり、リニアモータBと
Cとは同一設計である。《能動方向》とは、リニアモー
タの牽引力または推進力が加わる方向を意味するものと
して用いられる。
【0021】移動ユニットAは任意の種類の作業台(図
示せず)上に載置されたベース1を有し、このベースは
説明する例ではほぼ矩形の形状である。第1のプレート
2が適当なライド手段(図1には図示せず)を介してX
方向に沿ってベース上を慴動可能である。積荷CH(図
1に記号で示す)を担持するように意図されたキャリッ
ジ4に固定されている第2のプレート3は、第1プレー
ト上を第2スライド手段(これも図示せず)を介してY
方向に沿って慴動可能である。プレート2と3、および
それらに連結された作業台はキャリッジ4をX−Yの2
方向に最小限の摩擦力で移動できるようにする移動式担
持手段を形成していることに留意されたい。
【0022】リニアモータBおよびCは各々固定子5と
移動素子6とを有し、移動素子は連結部品7および、こ
の分野では公知の適当な固定手段とを介して、キャリッ
ジ4に固定的に取付けられている。
【0023】図1から図6を参照して例示する実施形態
では、X−Yの2つの能動方向に沿ってそれぞれ移動す
る第1と第2の部材が示されている。これらの第1、第
2の移動部材は各々キャリッジ4とプレート3とを含ん
でおり、X軸に沿って駆動される第1の移動部材は第2
移動部材の他にプレート2を含んでいる。すなわち、第
1移動部材は第1、第2のプレートとキャリッジとから
なり、第1モータでX軸方向に移動され、第2移動部材
は第2プレート3とキャリッジ4とからなり、第2モー
タでY軸方向に移動される。これらの第1と第2の移動
部材はそれぞれの重心GXとGYを有する。本実施形態
に基づいて、リニアモータBおよびCによってそれぞれ
発生される力FBおよびFCは、キャリッジ4の位置に
関わりなくキャリッジ4に対して直角な第1と第2の定
まった直線を規定する。本発明のこのような特徴をもた
らす構成については後に詳述する。Yの能動方向と平行
であり、モータCによって発生される力によって規定さ
れる第2の直線は、前述の重心GYを通る縦の直線と実
質的に交差することが直ちに認められよう。好適には、
第1の直線は、キャリッジ4がテーブルの中心位置にあ
る場合に第1移動部材の重心GXを通る縦の直線と実質
的に交差する。
【0024】本発明に基づくX−Yテーブルの概略を示
す図1には、プレート2と3とが互いに重なる時に、同
じ縦の直線Z上で整列する2つの重心GXおよびGYを
有するという特徴がある。この状況は、第1と第2の移
動部材の各々が図示した2個のリニアモータとそれぞれ
関連する移動素子6を備えていると仮定した場合に特別
に生じることに留意されたい。このように、この特殊な
状況は、キャリッジ4上に積荷CHを特殊に位置決めす
ることによるものである。
【0025】本発明の好適な実施形態では、キャリッジ
4は少なくとも1つの空気軸受または磁気軸受によって
浮遊される。このような場合、第1と第2の移動部材は
2つの能動方向X−Yに沿った単一の同一移動部分を形
成する。
【0026】この好適な実施形態では、重心GXとGY
は同一である。2個のモータBとCによってそれぞれ規
定された第1と第2の直線は各々が単一の同じ移動部分
の単一の重心を通る縦の直線と実質的に交差することが
好ましい。この特に有利な実施形態によって、一切の不
安定性、およびX−Y変位面での力のモーメントを除去
することが可能になる。確かに、第1と第2の方向を移
動部分、特にキャリッジ4に対して固定するならば、移
動部分に加わる力は、移動部分のX−Yテーブルの変位
面での位置に関わりなく移動部分に対して空間的に固定
された状態に留まる。
【0027】このように、本実施形態に基づくX−Yテ
ーブルの構成、特にリニアモータの構成によって、テー
ブルの移動部分に一定の推進力を加えることが可能にな
る。リニアモータの移動素子をキャリッジ4およびキャ
リッジ上に積載された積荷に対して適切に配置すること
によって、テーブルの移動部分の各リニアモータによっ
て加えられる力は、移動部分の重心の方向に加えられ
る。より正確には、2個のリニアモータの力によって規
定される直線は、(2つのX−Y軸に沿って移動する部
材が同一である場合)、移動部分の重心を通る縦の直線
と実質的に交差する。
【0028】好適な代替実施形態では、モータの移動素
子は移動部分に対して直角位置に配置されているので、
モータの力によって規定される直線は移動部分の重心で
実質的に互いに交差する。このような場合、X−Yテー
ブルは特に安定し、移動部分は高度に正確かつ動的に移
動することができる。
【0029】モータBおよびCは各々独自の能動方向X
またはYに沿ったある程度の自由度と他のモータの能動
方向に沿った付加的な自由度DLBおよびDLCを有し
ている。しかし、この付加的な自由度は図1でそれぞれ
示され、モータBおよびCの設計によって定められるあ
る程度の距離DBおよびDCによって限定される。図示
した例では、距離DBとDCは同一であるが、これは必
須条件ではない。
【0030】図2および図3は図1に概略的に示した実
施形態に対応する、本発明に基づくX−Yテーブルを示
している。図2は一方ではベース1と第1プレート2と
の間に、他方では第1プレート2と第2プレートとの間
に挿入されたスライド手段の一つの可能な形状を示して
いる。これらのスライド手段はそれぞれ線形軸受8a−
8bおよび9a−9bによって形成されている。更に、
各モータBおよびCは冷却ウイング10を有している。
【0031】例えば、キャリッジ4は、それ自体は公知
であり、特に集積回路パッド上でボンディングを実施す
ることができるボンディング・ツールOSを特に有して
いるボンディング・ユニットOによって形成された積荷
を担持している。このボンディング・ユニットOは本発
明の一部を形成するものではないので、詳細には説明し
ない。勿論、これも公知の態様で、X−Yテーブルに、
キャリッジ4のX−Y位置を永久的に検出し、かつキャ
リッジ4の動きを所望の信号の関数として制御する電子
手段が使用できる位置信号を生成するための位置センサ
(図示せず)を取付けてもよい。
【0032】図4から図6は、本発明実施形態に基づく
リニアモータBおよびCの各々の構造を示している。固
定子素子5は、ほぼ矩形の形状で適切な強磁性材料製の
2枚のプレート11aおよび11bを含んでいる。2枚
のプレートそれぞれには極性が交互に南と北である並置
された一連の磁石12aおよび12bが備えられ、一方
のプレートの磁石12aの磁極Nは他方のプレートの磁
石12bの磁極Sと相対し、またその逆の場合も同様で
ある。プレート11aと11bは支柱部分13aおよび
13bによって互いに所定距離だけ隔てられており、こ
れらの支柱部分は同時にモータの2つの空隙をも決定す
る。各モータの磁石12aおよび12bの全ての磁性軸
は互いに平行であり、かつ能動方向X−Yによって規定
される平面に対して直角である。
【0033】本実施形態では、磁石12aおよび12b
の長さDBまたはDCはコイル20および21の長さL
よりも長く、これらの長さはモータの移動素子のX−Y
変位面内の当該モータの能動方向に対して直角な向きに
ある。更に、長さDBまたはDCと長さLとの差異は、
2個のモータBおよびCのうちの一方のモータの移動素
子の、他方のモータの能動方向に沿った移動行程とほぼ
等しいか、それ以上である。
【0034】各リニアモータBまたはCの移動素子6
は、ほぼ矩形の、モータの第2の自由度を許容するよう
に支柱13aと13bとの距離よりも幅が狭いプレート
14(図2、4および6)を含んでいる。クランプ15
がプレート14の縁部に堅牢に固定されている。このク
ランプ15は移動素子6を接続部分7に接続するための
接続部としての役割を果たし、クランプは接続部分7に
例えばボルト止めによって耐久性のあるように固定され
ている。クランプ15は更に移動部分6をシース16を
介して外部の制御および給電回路(図示せず)に電気的
に接続するようにも構成されている。クランプを使用し
ない設計も可能である。
【0035】2群のコイル17aおよび17bは、例え
ば非磁性体部材内に型込めすることによって埋込みされ
てプレート14内に配置されている。このように、移動
素子6は本質的に非磁性体である。プレート14は機械
的耐性が強く熱伝導性が高い材料、例えば炭素繊維で強
化されたプラスチック材料製で、その中にコイル群17
a、17bが型込めによって埋込みされる。図面には図
示されていない実施形態ではプレート14内に組み込ま
れた強制空冷または水冷を使用してもよい。
【0036】エポキシまたはセラミックのような強固な
非磁性体材料からなる平滑で均一かつ完全に平坦な表面
組織の層18をプレートに被覆することによって、プレ
ート14の移動方向に対して直角な曲げ抵抗を高めても
よく、また、固定子5の永久磁石12aおよび12b
(層19、図5を参照)にもこのような材料を被覆して
もよい。コイルの電気的な時定数を低減するために、磁
石に導電性金属板(銅、鉄、またはアルミニウム)を被
覆してもよい。このようにして、モータの空隙内に極め
て僅かな機械的遊隙を形成することができ、この遊隙内
では空気層が振動の吸収または緩衝体としての役割を果
たすことができよう。このような構成にはコイルと磁石
との間の熱伝導性を高めるという利点もあり、それによ
って所定の寸法のモータの部品において、モータの有効
出力を高めることが可能になる。
【0037】説明している実施形態では、コイル群17
aと17bとは、モータBまたはCが2相同期モータに
なるように構成されている。勿論、この構成は例として
選択されたものに過ぎず、任意のコイル構成、例えば
群、または連続的な、単層または3相構成も可能であ
る。各コイル群は3個のコイル20および21をそれぞ
れ含んでおり、2つの群はこの例では同じ群のコイルに
よって規定される空間間隔の半分の距離を隔てて千鳥形
に配列されている。各コイル20および21は、前述し
たものと同一の空間間隔を有する固定子5の永久磁石の
磁性軸と平行な巻回軸に沿って、プレート14内で平坦
に巻回される。コイルは、電流が導通すると同じ群のコ
イルが交互に磁極NとSを生ずるように巻回される。
【0038】図7は本発明に基づくX−Yテーブルの代
替実施形態を示しており、この実施形態ではリニアモー
タCが能動方向がY方向である2個の駆動ユニットC1
およびC2に分割されている。能動方向Y用に2個の駆
動ユニットを使用することによって、その寸法を縮小す
ることができ、ひいてはツールOSが掃引する作業ゾー
ンZTの左から右への最大の隙間が得られる。更に、X
−Yテーブルの移動部分のいずれかの側にモータCによ
って加えられる力が配分されることによって、前記移動
部分が移動中に更に良好な安定性が得られる。
【0039】
【発明の効果】2個のモータのいずれか一方の少なくと
も1個の励磁コイルの、2個のモータのうちの他方の能
動方向に沿った寸法が、前記モータの前記永久磁石の対
応する寸法よりも小さく、これら2つの寸法の差異が、
前記2個のモータのうちの他方の能動方向に沿った一方
のモータの移動素子の移動行程に実質的に等しいか、ま
たはそれ以上であるように構成することによって、従来
形のX−Yテーブルの前記の欠点が取り除かれ、移動部
分の安定性と、高度の自由度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づくX−Yテーブルの概略透視図
である。
【図2】 前記テーブルのより詳細な透視図で、この場
合はボンディング動作を実施する意図のボンディング・
ツールである、テーブルによって駆動されることができ
る積荷の例を特に示す。
【図3】 図2に示したX−Yテーブルの平面図であ
る。
【図4】 本発明に基づくX−Yテーブルで使用される
リニアモータの1つの拡大透視図である。
【図5】 リニアモータの1つから分解した固定子の透
視図である。
【図6】 本発明に基づくX−Yテーブルのリニアモー
タの1つの移動素子を示した、特にそのコイルを図示す
るための概略平面図である。
【図7】 本発明に基づくX−Yテーブルの代替実施形
態の概略平面図である。
【符号の説明】
1 ベース、2 第1プレート、3 第2プレー
ト、4 キャリッジ、5 固定子、6 移動素
子、7 連結部品、8a−8b 線形軸受、9a−9
b 線形軸受、11 プレート、12 磁石、13 支
柱部、14 プレート、15 クランプ、17 コイ
ル、A 移動ユニット、B 、C リニアモータ、C
H 積荷、GX、GY 重心、

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツールのような積荷(CH;O、OS)
    を相互に直角な2つの能動方向(X、Y)に沿って移動
    させるX−Yテーブルであって、 − ベース(1)と、 − 積荷(CH;O、OS)を受け、かつ前記方向
    (X、Y)に沿ってベース上を移動するように取り付け
    られたキャリッジ(4)と、 − 2つの能動方向(X、Y)に沿ってキャリッジをそ
    れぞれ駆動するように配置された少なくとも2個の電動
    リニアモータ(B、C;B、C1、C2)、とを含んで
    おり、2個のモータは各々が永久磁石(12a、12
    b)を備えた固定子(5)と、少なくとも1個の励磁コ
    イル(20、21)を備え、かつキャリッジと機械的に
    結合された移動部分(6)とを含み、永久磁石と励磁コ
    イルとは、励磁コイルに給電されると相互の磁気結合に
    よって所定のモータの能動方向に沿って駆動力を発生す
    るように構成されており、移動部分は2つの能動方向
    (X、Y)のそれぞれに沿って移動するように構成され
    たX−Yテーブルにおいて、2個のモータのいずれか一
    方の少なくとも1個の励磁コイルの、前記2個のモータ
    のうちの他方の能動方向に沿った寸法は、モータの永久
    磁石の対応する寸法よりも小さく、これら2つの寸法の
    差異が2個のモータのうちの他方の能動方向に沿ったモ
    ータの移動素子の移動行程に実質的に等しいかそれ以上
    であることを特徴とするX−Yテーブル。
  2. 【請求項2】 2個のモータの各々の移動素子が本質的
    に非磁性体材料からなることを特徴とする請求項1に記
    載のX−Yテーブル。
  3. 【請求項3】 2個のモータの少なくとも1個の移動部
    分(6)は並置された幾つかの平坦なコイルが備えら
    れ、その巻回軸は2つの能動方向(X−Y)によって規
    定される平面に対して直角であることを特徴とする請求
    項1または2に記載のX−Yテーブル。
  4. 【請求項4】 幾つかのコイルを備えた少なくとも1個
    のモータが多相モータであることを特徴とする請求項3
    に記載のX−Yテーブル。
  5. 【請求項5】 多相モータの各々の相が幾つかのコイル
    のうちの少なくとも2個のコイル(20、21)と関連
    することを特徴とする請求項4に記載のX−Yテーブ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記多相モータの各々の相が多相モータ
    の能動方向に沿って極性が交互に変化する少なくとも1
    群の並置されたコイルと関連し、多相モータの固定子
    (5)の永久磁石の極性もその能動方向に沿って交互に
    変化し、群内のコイルによって規定される空間間隔は永
    久磁石(12a、12b)の空間間隔と実質的に等しい
    ことを特徴とする請求項5に記載のX−Yテーブル。
  7. 【請求項7】 2個のモータのうちの第1のモータ
    (C)がその能動方向に沿って第1移動部材を駆動し、
    2個のモータのうちの第2のモータ(B)がその能動方
    向に沿って第2の移動部材を駆動し、第1モータによっ
    て加えられる力は第1移動部材の重心(GY)を通る縦
    の直線と実質的に交差する第1の直線を規定し、その第
    1の直線は第1移動部材に対して定位置を有することを
    特徴とする先行請求項のいずれか一つに記載のX−Yテ
    ーブル。
  8. 【請求項8】 キャリッジ(4)が、テーブルの2つの
    能動方向(X、Y)の各々についてスライド手段(3、
    4、8a、8b、9a、9b)を介してベース(1)上
    を移動するように取り付けられていることを特徴とする
    請求項7に記載のX−Yテーブル。
  9. 【請求項9】 第1と第2の部材が、テーブルの2つの
    能動方向(X、Y)に沿って移動する単一の同一移動部
    分を形成し、第2モータ(B)によって加えられる力が
    縦の直線と実質的に交差する第2の直線方向であり、そ
    の第2の直線が単一の同一移動部分に対して定位置とな
    ることを特徴とする請求項7に記載のX−Yテーブル。
  10. 【請求項10】 第1と第2の直線が前記単一の同一移
    動部分の重心と実質的に交差することを特徴とする請求
    項9に記載のX−Yテーブル。
  11. 【請求項11】 キャリッジ(4)が、少なくとも1個
    の空気軸受または磁気軸受によって前記ベース(1)上
    を移動するように実装されることを特徴とする請求項9
    または10に記載のX−Yテーブル。
  12. 【請求項12】 2個のリニアモータの各々ごとに、他
    方に面して位置する各々一対の永久磁石が同じ方向の2
    つの磁軸を規定するように移動素子(6)のいずれかの
    側に配置された2列の永久磁石(12a、12b)を備
    えることを特徴とする先行請求項のいずれか一つに記載
    のX−Yテーブル。
  13. 【請求項13】 2個のリニアモータの一方が可動キャ
    リッジ(4)のいずれかの側に位置する2個の個別駆動
    ユニット(C1、C2)によって形成されることを特徴
    とする先行請求項のいずれか一つに記載のX−Yテーブ
    ル。
JP10098813A 1997-04-11 1998-04-10 積荷を高度に精密かつ動的に移動させるためのx−yテーブル Pending JPH118263A (ja)

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