JP5476912B2 - ノズル基板及びノズル基板の製造方法並びに液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents

ノズル基板及びノズル基板の製造方法並びに液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、ノズル基板及びノズル基板の製造方法並びに液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関するものである。
ノズル孔から吐出液(インク)を吐出させて印刷するインクジェット記録装置おいて、その吐出されるインクはインクジェット内の吐出室に蓄えられており、この吐出室に蓄えられたインクは、吐出室の圧力が変動することによって、ノズル孔からインクが吐出される。この吐出室は、一般にSi(シリコン)を母材としたキャビティー基板及びノズル孔を有するノズル基板によって形成されているが、インクによってはキャビティー基板等の母材であるシリコンに対して腐食性を有し、吐出室の壁面からシリコンを溶出させてしまう。このため、吐出室の壁面及びノズル孔の内面に保護膜を形成してシリコンの溶出を抑制する必要がある。この保護膜としてシリコンの酸化物(例えば、SiO2)を成膜してインクによるシリコンの溶出を抑制する方法がある。しかしながら、このシリコンの酸化膜の膜厚を増加させると、この酸化膜の形状が変化し、ノズル孔の孔径等について所望の寸法及び形状を得ることが困難となるため、最適な膜厚に制御する必要がある。
従来の液滴吐出ヘッドとして、ノズルの内壁に熱酸化によって耐インク保護膜を均一に成膜するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−159661号公報
しかしながら、特許文献1に係る液滴吐出ヘッドは、ノズルの内壁に熱酸化によって所望の膜厚の耐インク保護膜を成膜することができるが、インクの影響により、母材が腐食することによって、耐インク保護膜が剥がれる。また、ノズル基板の異物を除去するため、ワイピングと呼ばれる物理的な作用による洗浄を実施することにより、耐インク保護膜が剥がれる虞があり、耐インク性を低下させてしまう可能性があるという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]シリコン基材に液滴を吐出するためのノズル孔を有し、前記ノズル孔の液滴吐出側の面から前記ノズル孔の内壁まで導電性酸化物からなる第1の保護膜を連続して形成し、前記第1の保護膜を被覆する酸化物からなる第2の保護膜を形成したことを特徴とするノズル基板。
本発明者は、シリコンを母材としたノズル基板において、ノズルの近傍がアルカリ性の吐出液に常に接触しているため、アルカリ性の吐出液によってシリコンが溶出してしまう虞がある。このシリコンの溶出を防ぐため、ノズル基板に酸化膜からなる保護膜を成膜した場合の保護膜の耐インク性について鋭意検討を重ねた結果、シリコンと上記保護膜は、密着性が弱いことがわかり、シリコンと上記保護膜との間にバインダー膜を入れればよいという考えに至った。
第1の保護膜と第2の保護膜とはシリコンの母材内壁部の酸化膜を被覆し、キャビティー側まで延長した状態であり、第2の保護膜は、第1の保護膜を被覆した状態である。これは、酸化還元電位の高い、貴金属は、インク液や熱酸化膜の溶出を促進させるため、第2の保護膜で完全に覆う必要がある。
これによれば、第1の保護膜はシリコンの母材に拡散することにより、シリコンの母材と第1の保護膜は化合物層を形成し、第1の保護膜とシリコンの母材との密着力は向上する。第1の保護膜は、酸化物又は、酸化し不動態膜を形成しやすい物質であるため、酸素原子を第1の保護膜と第2の保護膜とで共有して化学結合するため、構造体の母体と機能性膜の密着力を向上させ、デバイスの機能を維持し、製品の寿命が向上する。これにより、吐出液が保護膜を浸食して下地のシリコンを溶出させることがないノズル基板を提供する。
[適用例2]上記ノズル基板であって、前記ノズル孔の液滴吐出側の面と反対側の面から前記ノズル孔の内壁まで酸化物からなる第3の保護膜を連続して形成し、前記第3の保護膜は、前記ノズル孔内で前記第1の保護膜及び前記第2の保護膜により被覆されていることを特徴とするノズル基板。
これによれば、第3の保護膜によって、シリコンを吐出液から保護することができる。
[適用例3]上記ノズル基板であって、前記第1の保護膜の導電性酸化物は、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物であることを特徴とするノズル基板。
これによれば、シリコンの母材と、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Sn(錫)、In(インジウム)、Cu(銅)、Ti(チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、又はZn(亜鉛)の酸化物とは化合物層を形成し、第1の保護膜とシリコンの母材との密着力は向上する。
[適用例4]上記ノズル基板であって、前記第2の保護膜の酸化物は、Si、O、C、N、H、S、F、SOx、NOxを含むことを特徴とするノズル基板。
これによれば、Si、O(酸素)、C(炭素)、N(窒素)、H(水素)、S(硫黄)、F(フッ素)、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)を含む酸化物によって、第1の保護膜を吐出液から保護することができる。
[適用例5]上記ノズル基板であって、前記第3の保護膜の酸化物は、Siを母材とした酸化物であることを特徴とするノズル基板。
これによれば、Siを母材とした酸化物によって、シリコンを吐出液から保護することができる。
[適用例6]上記ノズル基板であって、前記第1の保護膜の前記第2の保護膜と接する面は、粗く形成されていることを特徴とするノズル基板。
これによれば、第1の保護膜の表面を粗くすることで、第1の保護膜と第2の保護膜とが結合する表面積を増加させることにより第1の保護膜と第2の保護膜との密着力が向上する。
[適用例7]シリコン基材に凹部を形成する工程と、前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面から該凹部の内壁まで連続する酸化膜からなる第3の保護膜を形成する工程と、前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面に支持基板を貼り合わせる工程と、前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面と反対側の面を薄板化して前記凹部を開口させる工程と、前記シリコン基材の前記薄板化した側の面から前記開口した凹部の内壁まで連続する導電性酸化膜からなる第1の保護膜を形成する工程と、前記第1の保護膜を被覆する酸化膜からなる第2の保護膜を形成する工程と、前記シリコン基材の前記薄板化した側の面から親水化処理した後、前記薄板化した側の面をサポート部材によって保護して前記支持基板を剥離する工程と、及び、前記サポート部材を剥離する工程と、を有することを特徴とするノズル基板の製造方法。
これによれば、第1の保護膜はシリコンの母材に拡散することにより、シリコンの母材と第1の保護膜とは化合物層を形成し、第1の保護膜とシリコンの母材との密着力は向上する。第1の保護膜は、酸化物又は、酸化し不動態膜を形成しやすい物質であるため、酸素原子を第1の保護膜と第2の保護膜とで共有して化学結合するため、構造体の母体と機能性膜の密着力を向上させ、デバイスの機能を維持し、製品の寿命が向上する。これにより、吐出液が保護膜を浸食して下地のシリコンを溶出させることがないノズル基板の製造方法を提供する。
[適用例8]上記ノズル基板の製造方法であって、前記第1の保護膜を形成する工程は、前記第1の保護膜の導電性酸化物が、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物であることを特徴とするノズル基板の製造方法。
これによれば、シリコンの母材と、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物とは化合物層を形成し、第1の保護膜とシリコンの母材との密着力は向上する。
[適用例9]上記ノズル基板の製造方法であって、前記第2の保護膜を形成する工程は、前記第2の保護膜の酸化物が、Si、O、C、N、H、S、F、SOx、NOxを含むことを特徴とするノズル基板の製造方法。
これによれば、Si、O、C、N、H、S、F、SOx、NOxを含む酸化物によって、第1の保護膜を吐出液から保護することができる。
[適用例10]上記ノズル基板の製造方法であって、前記第3の保護膜を形成する工程は、前記第3の保護膜の酸化物が、Siを母材とした酸化物であることを特徴とするノズル基板の製造方法。
これによれば、Siを母材とした酸化物によって、シリコンを吐出液から保護することができる。
[適用例11]上記ノズル基板の製造方法であって、前記第1の保護膜を形成する工程は、前記第1の保護膜の表面を粗く形成することを特徴とするノズル基板の製造方法。
これによれば、第1の保護膜の表面を粗くすることで、第1の保護膜と第2の保護膜とが結合する表面積を増加させることにより第1の保護膜と第2の保護膜との密着力が向上する。
[適用例12]上記のいずれか一項に記載のノズル基板を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
これによれば、上記のいずれか一項に記載のノズル基板を備えたことにより、吐出液が保護膜を浸食して下地のシリコンを溶出させることがない液滴吐出ヘッドを提供する。
[適用例13]上記に記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする液滴吐出装置。
これによれば、上記に記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことにより、吐出液が保護膜を浸食して下地のシリコンを溶出させることがない液滴吐出装置を提供する。
第1の実施形態に係る液滴吐出ヘッドの分解斜視図。 図1の液滴吐出ヘッドを組み立てた状態の要部の縦断面図。 図2のノズル孔部分を拡大した縦断面図。 図1のノズル基板の上面図。 第1の実施形態に係るノズル基板の製造方法を示す製造工程の断面図。 図5に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図6に続くノズル基板の製造工程の断面図。 図7に続くノズル基板の製造工程の断面図。 第1の実施形態に係るキャビティー基板及び電極基板の製造方法を示す製造工程の断面図。 図9に続く製造工程の断面図。 第2の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図。
以下に、図面を参照して、本実施形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッドの一例)の一部を断面で示した分解斜視図、図2は、図1を組み立てた状態の要部を示す縦断面図、図3は、図2のノズル孔の近傍を拡大して示した縦断面図である。
本実施形態に係るインクジェットヘッド2は、図1及び図2に示すように、複数のノズル孔10が所定のピッチで設けられたノズル基板12と、各ノズル孔10に対してそれぞれ独立してインク供給路が設けられたキャビティー基板14と、キャビティー基板14の振動板16に対峙して個別電極18が配設された電極基板20とを貼り合わせることにより構成されている。
ノズル基板12は、シリコン単結晶基材(以下、単にシリコン基材ともいう)から作製されている。ノズル基板12には液滴(インク滴)を吐出するためのノズル孔10が開口されており、各ノズル孔10は、図3に示すように、例えば、径の異なる2段の円筒状に形成されたノズル孔部分、すなわち、液滴吐出面12a側に位置して先端が液滴吐出面12aに開口する径の小さい吐出部(以下、第1のノズル孔部という)10aと、キャビティー基板14と接合する接合面12b側に位置して後端が接合面12bに開口する径の大きい導入部(以下、第2のノズル孔部という)10bとから構成され、基板面に対して垂直にかつ同軸上に形成されている。
ノズル基板12には、ノズル孔10の液滴吐出面12aからノズル孔10の内壁10cを経て、液滴吐出面12aと反対側の面である接合面12b(本実施形態ではノズル孔10周辺の接合面12b)まで、陽極酸化によって形成された酸化膜22が連続して形成されている。酸化膜22は、シリコン基材の表面を陽極酸化して形成されたシリコン酸化膜(SiO2 膜)であってもよく、あるいは、シリコン基材の表面に成膜した無機材料を陽極酸化して形成された無機材料の酸化膜であってもよい。無機材料の酸化膜である場合は、例えば、Taの酸化膜、Tiの酸化膜、あるいはTaとTiとからなる酸化膜が好ましい。これらの酸化膜22は、第3の保護膜を形成する。ノズル孔10の液滴吐出側の面と反対側の面からノズル孔10の内壁まで連続する酸化物からなる酸化膜22を形成し、酸化膜22は、ノズル孔10内で第1の保護膜24及び第2の保護膜26により被覆されている。酸化膜22の酸化物は、Siを母材とした酸化物である。第1の保護膜24は、ノズル孔10の液滴吐出側の面からノズル孔10の内壁まで連続する導電性酸化物から形成されている。第2の保護膜26は、第1の保護膜24を被覆する酸化物から形成されている。第1の保護膜24の導電性酸化物は、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物である。第2の保護膜26の酸化物は、Si、O、C、N、H、S、F、SOx、NOxを含む。第1の保護膜24の第2の保護膜26と接する面は、粗く形成されている。
酸化膜22の液滴吐出面12aには、撥水膜(撥インク膜)28が形成されている。一方、ノズル孔10の吐出口縁部10dを境にして、ノズル孔10の内壁10cから接合面12bには、親水膜(親インク膜)30が形成されている。
キャビティー基板14は、シリコン単結晶基材(この基材も以下、単にシリコン基材ともいう)から作製されている。そして、シリコン基材に異方性ウェットエッチングを施し、インク流路の吐出室32、リザーバー34をそれぞれ構成するための凹部36,38及びオリフィス40を構成するための凹部42が形成される。
凹部36はノズル孔10に対応する位置に独立に複数形成される。したがって、ノズル基板12とキャビティー基板14を接合した際、各凹部36は吐出室32を構成し、それぞれがノズル孔10に連通し、またインク供給口であるオリフィス40ともそれぞれ連通している。そして、吐出室32(凹部36)の底壁が振動板16となっている。
他方の凹部38は、液状のインクを貯留するためのものであり、各吐出室32に共通のリザーバー(共通インク室)34を構成する。そして、リザーバー34(凹部38)はそれぞれオリフィス40を介して全ての吐出室32に連通している。また、リザーバー34の底部には後述する電極基板20を貫通する孔が設けられており、この孔で形成されたインク供給孔44を通じて図示しないインクカートリッジからインクが供給されるようになっている。
また、キャビティー基板14の全面、若しくは少なくとも電極基板20との対向面には、シリコン酸化膜等からなる絶縁膜46が形成されており、この絶縁膜46は、インクジェットヘッドを駆動させたときに、絶縁破壊や短絡を防止する。
電極基板20は、ガラス基材から作製されている。このガラス基材は、キャビティー基板14のシリコン基材と熱膨張係数の近い硼珪酸系の耐熱硬質ガラスを用いるのが好ましい。これは、電極基板20とキャビティー基板14とを陽極接合する際、両基板20,14の熱膨張係数が近いため、電極基板20とキャビティー基板14との間に生じる応力を低減することができ、その結果、剥離等の問題を生じることなく電極基板20とキャビティー基板14とを強固に接合することができるからである。
電極基板20のキャビティー基板14と対向する面には、キャビティー基板14の各振動板16に対向する位置にそれぞれ凹部48が設けられている。そして、各凹部48内には、一般に、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)からなる個別電極18が形成されており、振動板16と個別電極18との間に形成されるギャップ(空隙)Gは、インクジェットヘッドの吐出特性に大きく影響する。なお、個別電極18の材料にはクロム等の金属等を用いてもよいが、ITOは透明であるので放電したかどうかの確認が行いやすいため、一般にITOが用いられている。
個別電極18は、リード部18aと、フレキシブル配線基板(図示せず)に接続される端子部18bとを有する。端子部18bは、図2に示すように、配線のためにキャビティー基板14の末端部が開口された電極取り出し部50内に露出している。
上述したノズル基板12、キャビティー基板14、及び電極基板20は、一般に個別に作製され、これらを図2に示すように貼り合わせることにより、インクジェットヘッド2の本体部が作製される。すなわち、キャビティー基板14と電極基板20は例えば陽極接合により接合され、そのキャビティー基板14の上面(図2の上面)にはノズル基板12が接着剤等により接合される。さらに、振動板16と個別電極18との間に形成されるギャップGの開放端部は、エポキシ等の樹脂による封止材52で封止されている。これにより、湿気や塵埃等がギャップG内へ侵入するのを防止することができる。
そして、図2に示すように、ICドライバー等の駆動制御回路54が、各個別電極18の端子部18bと、キャビティー基板14上に設けられた共通電極56とに、フレキシブル配線基板(図示せず)を介して接続されている。
上記のように構成されたインクジェットヘッド2において、駆動制御回路54によりキャビティー基板14と個別電極18との間にパルス電圧が印加されると、振動板16と個別電極18との間に静電気力が発生し、その吸引作用により振動板16が個別電極18側に引き寄せられて撓み、吐出室32の容積が拡大する。これにより、リザーバー34の内部に溜まっていたインクがオリフィス40を通じて吐出室32に流れ込む。次に、個別電極18への電圧の印加を停止すると、静電吸引力が消滅して振動板16が復元し、吐出室32の容積が急激に収縮する。これにより、吐出室32内の圧力が急激に上昇し、この吐出室32に連通しているノズル孔10からインク液滴が吐出される。
次に、インクジェットヘッド2の製造方法について、図4〜図10を用いて説明する。
図4は、本実施形態に係るノズル基板12を示す上面図、図5〜図8はノズル基板12の製造工程を示す断面図(図4をA−A´で切断した断面図)である。図9及び図10は、キャビティー基板14と電極基板20との接合工程を示す断面図であり、ここでは、主に、電極基板20にシリコン基材58を接合した後に、キャビティー基板14を製造する方法を示す。
まず、最初に、図5〜図8により、ノズル基板12の製造方法を説明する。なお、以下に記載の数値はその一例を示すもので、これに限定するものではない。
(a)図5(A)に示すように、シリコン基材60(ノズル基板12)を用意して熱酸化装置にセットする。
(b)シリコン基材60を、所定の酸化温度、酸化時間、酸素と水蒸気の混合雰囲気中の条件で熱酸化処理し、図5(B)に示すように、シリコン基材60の両面60b,60cに、エッチング保護膜となるシリコン酸化膜(SiO2 膜)62を均一に形成する。
(c)図5(C)に示すように、キャビティー基板14と接合する側の接合面60bに形成したシリコン酸化膜62に、第2のノズル凹部64b(図6(C)参照)に対応する第2の凹部62bと、これと同心的に第1のノズル凹部64a(図6(C)参照)に対応する第1の凹部62aとを、パターニング形成する。この場合、まず、第2の凹部62bをBHF(Buffered HF)によりハーフエッチングして形成し、次に、第1の凹部62aをその残し厚さが零になるようにBHFによりエッチングして形成する。
(d)図6(A)に示すように、Deep−RIE(Deep Reactive Ion Etching)によって垂直に異方性ドライエッチングし、第1のノズル凹部64aを形成する。
(e)図6(B)に示すように、シリコン酸化膜62をBHFによりエッチングして、第2の凹部62bの残し厚さが零になるようにする。
(f)図6(C)に示すように、Deep−RIEによって垂直に異方性ドライエッチングし、第2のノズル凹部64bを形成する。このとき、同時に第1のノズル凹部64aも同じ深さだけ垂直に異方性ドライエッチングされる。こうして、ノズル凹部64が形成される。
(g)図6(D)に示すように、シリコン基材60の表面に残るシリコン酸化膜62(図6(C)参照)を除去する。そして、シリコン基材60を電解液に浸漬して陽極酸化する。こうして、面60c、ノズル凹部64、及び接合面60bに、一度の処理で酸化膜22を形成する。この際、白金(Pt)、金(Au)のような陰極側も同時に電解液に浸漬する。電解液には、硫酸、クエン酸、硝酸、酢酸、燐酸、オゾン溶解水、過酸化水素水、及び炭酸水素ナトリウムなどが用いられる。
電解液の槽は密閉し、大気圧以上で陽極酸化するが、これは、液温を100℃以上で使用できるようにするためであり、また、シリコン基材60の表面における圧力を増加させるためであり、さらに、オゾンを溶解させるためである。また、超音波照射するが、これは、シリコン基材60の表面における圧力を増加させるためであり、キャビテーションを利用する。
処理条件は、例えば、電圧は2V〜100Vであり、処理時間は1min〜60minであり、液温は23℃〜90℃である。圧力状態は大気圧(100kPa)以上の状態、例えば100kPa〜300kPaとする。超音波で処理し、150kHz〜500kHzとする。
上記の陽極酸化によってシリコン基材60の表面に形成される酸化膜22は、シリコン酸化膜であるが、無機材料からなる酸化膜であってもよい。酸化膜22の酸化物が、Siを母材とした酸化物である。
酸化膜22がシリコン酸化膜である場合は、シリコン基材60の表面をそのまま陽極酸化するが、無機材料の酸化膜である場合は、シリコン基材60の表面に成膜した無機材料を陽極酸化する。無機材料からなる酸化膜の場合は、シリコン基材60に無機材料をスパッタやCVDによって成膜し、陽極酸化して無機材料の酸化膜を形成する。無機材料の成膜は、シリコン基材60の両面60a,60b側より2工程に分けて行うが、1工程で行うこともできる。無機材料は、例えば、Ta、Ti、あるいはTa及びTiの混合材である。
(h)図7(A)に示すように、ガラス等の支持基板72に両面接着シート74を貼り付けて、シリコン基材60(シリコンウエハー)の接合面60bと向かい合わせ、これらを真空中で貼り合わせる。そして、シリコン基材60の薄板化される面60c(図6(D)参照)をグラインダーによって研削し、薄板化して、ノズル凹部64を開口し、ノズル孔10を形成する。シリコン基材60の薄板化される面60cは、薄板化された面、すなわち液滴吐出面60a(12a)となる。酸化膜22は、シリコン基材60の薄板化した側の面と反対側の面60bから第1のノズル孔部10a及び第2のノズル孔部10bのノズル孔10の内壁10c(図3参照)まで連続する酸化膜からなる。
こうして、酸化膜22(シリコン酸化膜、あるいは無機材料の酸化膜)によって、第3の保護膜が形成される。
(i)図7(B)に示すように、シリコン基材60の薄板化した側の液滴吐出面60aから第1のノズル孔部10aのノズル孔10の内壁10cまで連続する導電性酸化膜からなる第1の保護膜24をスパッタやCVDにより形成する。第1の保護膜24はノズル孔10内で酸化膜22を被覆している。第1の保護膜24の表面は粗く形成されていてもよい。第1の保護膜24は導電性酸化物で形成されている。導電性酸化物は、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物である。
(j)図7(C)に示すように、第1の保護膜24を被覆する酸化膜からなる第2の保護膜26をスパッタやCVDにより形成する。第2の保護膜26は酸化物で形成されている。酸化物は、Si、O、C、N、H、S、F、SOx、NOxを含んでいる。
(k)図8(A)に示すように、ディッピングにより、液滴吐出面60aにフッ素原子を含むシリコン化合物を主成分とする撥水膜28を形成する。
次に、液滴吐出面60aにダイシングテープ70をサポートテープとして貼り付ける。
(l)図8(B)に示すように、支持基板72側からUV光を照射し、両面接着シート74を剥離して、支持基板72をシリコン基材60から取り除く。
(m)図8(C)に示すように、支持基板72を取り除いた側の面、すなわち接合面60b側より、アルゴン(Ar)によるスパッタ処理を行い、液滴吐出面60a以外の面を親水化処理し、親水膜30を形成する。
ダイシングテープ70を剥離すると、シリコン基材60からノズル基板12が完成する(図3参照)。
本実施形態に係るノズル基板12によれば、第1の保護膜はシリコンの母材に拡散することにより、シリコンの母材と第1の保護膜は化合物層を形成し、第1の保護膜とシリコンの母材との密着力は向上する。第1の保護膜は、酸化物又は、酸化し不動態膜を形成しやすい物質であるため、酸素原子を第1の保護膜と第2の保護膜とで共有して化学結合するため、構造体の母体と機能性膜の密着力を向上させ、デバイスの機能を維持し、製品の寿命が向上する。これにより、吐出液が浸食したり下地シリコンが溶出したりすることがなく、耐久性、信頼性に優れる。こうして、吐出特性が安定し、高品質の印字が可能で、高寿命の液滴吐出ヘッドを得ることができる。
次に、キャビティー基板14及び電極基板20の製造方法について説明する。
ここでは、電極基板20にシリコン基材58を接合した後、そのシリコン基材58からキャビティー基板14を製造する方法について、図9及び図10を用いて説明する。
(a)図9(A)に示すように、硼珪酸ガラス等からなるガラス基材76(ガラス基板20)に、例えば金・クロムのエッチングマスクを使用してフッ酸によってエッチングして、凹部48を形成する。この凹部48は個別電極18の形状より少し大きめの溝状であり、個別電極18ごとに複数形成される。
そして、凹部48の底部に、例えばスパッタによりITOからなる個別電極18を形成する。
その後、ドリル等によってインク供給孔44となる孔部44aを形成することにより、電極基板20が作製される。
(b)図9(B)に示すように、シリコン基材58(キャビティー基板14)の両面を鏡面研磨した後、シリコン基材58の片面に、プラズマCVDによってTEOS(TetraEthyl Ortho Silicate)からなるシリコン酸化膜(絶縁膜)46を形成する。なお、シリコン基材58を形成する前に、エッチングストップ技術を利用し、振動板16の厚みを高精度に形成するためのボロンドープ層を形成するようにしてもよい。エッチングストップとはエッチング面から発生する気泡が停止した状態と定義し、実際のウェットエッチングにおいては、気泡の発生の停止をもってエッチングがストップしたものと判断する。
(c)このシリコン基材58と、図9(A)のようにして作製された電極基板20とを、図9(C)に示すように、例えば360℃に加熱して、シリコン基材58に陽極を、電極基板20に陰極を接続し、800V程度の電圧を印加して陽極接合により接合する。
(d)シリコン基材58と電極基板20とを陽極接合した後に、水酸化カリウム水溶液等で接合状態のシリコン基材58をエッチングし、図9(D)に示すように、シリコン基材58を薄板化する。
(e)次に、シリコン基材58の上面(電極基板20が接合されている面と反対側の面)の全面にプラズマCVDによって、シリコン酸化膜78(図10(A)参照)を形成する。そして、このシリコン酸化膜78に、吐出室32となる凹部36、オリフィス40となる凹部42、及びリザーバー34となる凹部38等を形成するためのレジストをパターニングし、これらの部分のシリコン酸化膜78をエッチング除去する。
その後、シリコン基材58を水酸化カリウム水溶液等でエッチングして、図10(A)に示すように、吐出室32となる凹部36、オリフィス40となる凹部42、及びリザーバー34となる凹部38を形成する。このとき、配線のための電極取り出し部50となる部分50aもエッチングして薄板化しておく。なお、図10(A)のウェットエッチングの工程では、例えば初めに35重量%の水酸化カリウム水溶液を使用し、その後、3重量%の水酸化カリウム水溶液を使用することができる。これにより、振動板16の面荒れを抑制することができる。
(f)シリコン基材58のエッチングが終了した後に、図10(B)に示すように、フッ酸水溶液でエッチングして、シリコン基材58の上面に形成されているシリコン酸化膜78を除去する。
(g)シリコン基材58の吐出室32となる凹部36等が形成された面に、図10(C)に示すように、プラズマCVDによりシリコン酸化膜(絶縁膜)46を形成する。
(h)図10(D)に示すように、RIE等によって電極取り出し部50を開放する。また、電極基板20のインク供給孔44となる孔部44aからレーザー加工を施して、シリコン基材58のリザーバー34となる凹部38の底部を貫通させ、インク供給孔44を形成する。また、振動板16と個別電極18との間のギャップGの開放端部にエポキシ樹脂等の封止材52を充填して封止を行う。また、図2に示した共通電極56を、スパッタにより、シリコン基材58の上面(ノズル基板12との接合側の面)の端部に形成する。
以上により、電極基板20に接合した状態のシリコン基材58からキャビティー基板14が作製される。
そして最後に、このキャビティー基板14に、前述のようにして作製されたノズル基板12を接着剤等により接合することにより、図2に示したインクジェットヘッド2の本体部が作製される。
本実施形態に係るキャビティー基板14及び電極基板20の製造方法によれば、キャビティー基板14を、予め作製された電極基板20に接合した状態のシリコン基材58から作製するので、電極基板20によりシリコン基材58を支持した状態となり、シリコン基材58を薄板化しても割れたり欠けたりすることがなく、ハンドリングが容易となる。したがって、キャビティー基板14を単独で製造する場合よりも歩留まりが向上する。
(第2の実施形態)
図11は、本実施形態に係るインクジェットヘッド2を搭載したインクジェット記録装置(液滴吐出装置の一例)を示す斜視図である。図11に示すインクジェット記録装置4は、インクジェットプリンターであり、本実施形態のインクジェットヘッド10を搭載しているため、吐出液に対する耐久性が向上し、吐出特性が安定し、高品質の印字が可能である。
なお、第1の実施形態に係るインクジェットヘッド2は、図11に示すインクジェットプリンターの他に、液滴を種々変更することで、液晶ディスプレイのカラーフィルターの製造、有機EL表示装置の発光部分の形成、遺伝子検査等に用いられる生体分子溶液のマイクロアレイの製造など様々な用途の液滴吐出装置として利用することができる。
2…インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド) 4…インクジェット記録装置(液滴吐出装置) 10…ノズル孔 10a…第1のノズル孔部 10b…第2のノズル孔部 10c…内壁 10d…吐出口縁部 12…ノズル基板 12a…液滴吐出面(液滴吐出側の面) 12b…接合面 14…キャビティー基板 16…振動板 18…個別電極 18a…リード部 18b…端子部 20…電極基板(ガラス基板) 22…酸化膜(第3の保護膜) 24…第1の保護膜 26…第2の保護膜 28…撥水膜(撥インク膜) 30…親水膜(親インク膜) 32…吐出室 34…リザーバー(共通インク室) 36,38…凹部 40…オリフィス 42…凹部 44…インク供給孔 44a…孔部 46…シリコン酸化膜(絶縁膜) 48…凹部 50…電極取り出し部 50a…部分 52…封止材 54…駆動制御回路 56…共通電極 58…シリコン基材 60…シリコン基材 60a…液滴吐出面 60b,60c…接合面(面) 62…シリコン酸化膜(SiO2膜) 62a…第1の凹部 62b…第2の凹部 64…ノズル凹部(凹部) 64a…第1のノズル凹部 64b…第2のノズル凹部 70…ダイシングテープ 72…支持基板 74…両面接着シート 76…ガラス基材 78…シリコン酸化膜。

Claims (10)

  1. シリコン基材に液滴を吐出するためのノズル孔を有し、
    前記ノズル孔の液滴吐出側の面と反対側の面及び前記ノズル孔の内壁に酸化物からなる第3の保護膜が形成され、
    前記ノズル孔の液滴吐出側の面及び前記ノズル孔内の前記第3の保護膜の上に、前記ノズル孔内の前記第3の保護膜を被覆する導電性酸化物からなる第1の保護膜形成され
    前記ノズル孔の液滴吐出側の面上及び前記ノズル孔内の前記第3の保護膜の上の前記第1の保護膜を被覆する酸化物からなる第2の保護膜形成されたことを特徴とするノズル基板。
  2. 請求項1に記載のノズル基板において、
    前記第1の保護膜の導電性酸化物は、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物であることを特徴とするノズル基板。
  3. 請求項1または2に記載のノズル基板において、
    前記第3の保護膜の酸化物は、Siを母材とした酸化物であることを特徴とするノズル基板。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のノズル基板において、
    前記第1の保護膜の前記第2の保護膜と接する面は、粗く形成されていることを特徴とするノズル基板。
  5. シリコン基材に凹部を形成する工程と、
    前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面及び該記凹部の内壁連続する酸化膜からなる第3の保護膜を形成する工程と、
    前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面に支持基板を貼り合わせる工程と、
    前記シリコン基材の前記凹部を形成した側の面と反対側の面を薄板化して前記凹部を開口させる工程と、
    前記シリコン基材の前記薄板化した側の面及び前記開口した凹部の内の前記第3の保護膜の上に連続する導電性酸化膜からなる第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の保護膜を被覆する酸化膜からなる第2の保護膜を形成する工程と、
    記薄板化した側の面をサポート部材によって保護して前記支持基板を剥離した後、前記支持基板を剥離した側の面から親水化処理する工程と、及び、
    前記サポート部材を剥離する工程と、
    を有することを特徴とするノズル基板の製造方法。
  6. 請求項に記載のノズル基板の製造方法において、
    前記第1の保護膜を形成する工程は、前記第1の保護膜の導電性酸化物が、Al、Cr、Ni、Sn、In、Cu、Ti、Ta、W、又はZnの酸化物であることを特徴とするノズル基板の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載のノズル基板の製造方法において、
    前記第3の保護膜を形成する工程は、前記第3の保護膜の酸化物が、Siを母材とした酸化物であることを特徴とするノズル基板の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載のノズル基板の製造方法において、
    前記第1の保護膜を形成する工程は、前記第1の保護膜の表面を粗く形成することを特徴とするノズル基板の製造方法。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のノズル基板を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  10. 請求項に記載の液滴吐出ヘッドを搭載したことを特徴とする液滴吐出装置。
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