JP5473283B2 - 半導体加工用粘着シートおよび半導体加工用テープ - Google Patents

半導体加工用粘着シートおよび半導体加工用テープ Download PDF

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Description

本発明は、半導体加工、例えばパッケージダイシング等に使用される粘着シートおよびテープに関するものである。
近年の半導体装置、例えばCSP(Chip Size Package)等の小型の半導体装置の製造方法として、基板に複数の半導体チップを搭載したものを、樹脂成形金型の1つのキャビティで覆って樹脂封止を行い、外部端子を形成した後、パッケージダイシングによって複数のCSPに個片化する方法が行われている。
パッケージダイシング工程では、樹脂封止物の形状に対応する矩形状のダイシングシートをリングフレームに貼付し、そのダイシングシートに樹脂封止物を貼付・固定して当該樹脂封止物をダイシングする。
パッケージダイシング用のダイシングシートとしては、例えば、特許文献1に示されるものが使用される。かかるダイシングシートは、長尺の剥離シート上に複数並列して設けられており、ロール状に巻き取られている。そして、ダイシングシートは、マウンターによってロールから繰り出されてリングフレームに貼付される。
特開2002−3798号公報
上記のような矩形状のダイシングシートは、ワークが矩形状であるため、円形状のダイシングシートを使用する場合よりも歩留まりが高いという利点がある。しかしながら、矩形状のダイシングシートは、マウンターによってリングフレームに貼付するときに、ダイシングシートの幅が大きくなるほど皺が発生し易いという問題がある。ダイシングシートに皺が発生すると、ワークの固定力が低下したり、ダイサーに対するワークの角度(水平度)が低下して、高精度のダイシングができなくなるという不具合が生じる。また、皺がリングフレーム部分に及んだ場合は、ダイシングテーブルへの吸着不良が生じる場合がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、被着体への貼付時に皺が発生し難い半導体加工用粘着シートおよび半導体加工用テープを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と粘着剤層とを備えた半導体加工用の粘着シートであって、相対向する2辺は互いに平行な直線状になっており、前記直線状の2辺の間には、前記粘着シートが被着体に貼付されるときに、前記被着体に最初に接触する先端辺が位置しており、前記先端辺は、前記粘着シートの外側に凸になっており、前記凸には凹状部がないことを特徴とする半導体加工用粘着シートを提供する(発明1)。なお、本発明における「平行」とは、実質的に平行であることを意味し、多少平行からずれていても本発明に含まれるものとする。
上記発明(発明1)において、前記先端辺には、前記互いに平行な直線状の2辺に垂直な直線部分がないか(発明2)、前記互いに平行な直線状の2辺に垂直な直線部分が存在する場合には、前記直線部分の長さは90mm以下であることが好ましい(発明3)。なお、本発明における「垂直」とは、実質的に垂直であることを意味し、多少垂直からずれていても本発明に含まれるものとする。
上記発明(発明1)において、前記先端辺は、頂点部分に円弧状部分を有するとともに、前記円弧状部分の各端部に連続する直線状部分を有する形状であってもよいし(発明4)、円弧状であってもよいし(発明5)、底辺のない三角形状であってもよいし(発明6)、下底のない台形状であってもよい(発明7)。
第2に本発明は、長尺の剥離シートと、前記剥離シートの剥離面上に積層された前記粘着シート(発明1〜7)とを備え、ロール状に巻き取られた半導体加工用テープであって、前記粘着シートにおける前記互いに平行な直線状の2辺は、それぞれ前記半導体加工用テープの幅方向両側部に近接しており、前記粘着シートにおける前記先端辺は、前記粘着シートが前記半導体加工用テープのロールから繰り出されるときに繰り出し先端部に位置していることを特徴とする半導体加工用テープを提供する(発明8)。
上記発明(発明8)において、前記剥離シートの剥離面上には、前記粘着シートとは異なる位置に補助シートが積層されていることが好ましい(発明9)。
本発明によれば、粘着シートは、凸になっている先端辺の頂点部分または頂辺部分から漸次被着体に接触し貼着されるため、粘着シートにはむらのある力がかからず、皺の発生が抑制される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体加工用テープの平面図であり、図2は同実施形態に係る半導体加工用テープの断面図(図1におけるX−X断面図)である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る半導体加工用テープ1は、長尺の剥離シート2と、剥離シート2の剥離面(剥離シート2において剥離性を有する面)上の幅方向中央部に複数並列して設けられた粘着シート3と、剥離シート2の剥離面上の幅方向両側部に設けられた補助シート4とを備えている。
半導体加工用テープ1は、ロール状に巻き取られ、ロールとして取り扱われる。粘着シート3は、半導体加工用テープ1のロールから繰り出されて、所望の被着体、例えばリングフレームに貼付される。なお、本実施形態において、粘着シート3の繰り出し方向は、図1中左方向であるとする。
剥離シート2としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂からなるフィルム、もしくはそれらに、シリコーン樹脂系、フッ素樹脂系、長鎖アルキル基含有カルバメート等の剥離剤で剥離処理したもの、またはグラシン紙、クレーコート紙、ラミネート紙(主にポリエチレンラミネート紙)等の紙を上記剥離剤で剥離処理したものなどを使用することができる。
剥離シート2の厚さは、通常10〜200μm程度であり、好ましくは20〜100μm程度である。
図2に示すように、粘着シート3は、剥離シート2の剥離面上に積層された粘着剤層3bと、粘着剤層3b上に積層された基材3aとから構成される。同様に、補助シート4も、剥離シート2の剥離面上に積層された粘着剤層4bと、粘着剤層4b上に積層された基材4aとから構成される。
基材3a,4aの材料としては、粘着シート3の使用目的に応じて、様々な種類の材料を選択することができる。例えば、粘着シート3がダイシングシートとして使用される場合には、基材3a,4aの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル、アイオノマー、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド等の樹脂フィルム、またはそれらの架橋フィルムもしくは積層フィルムなどが使用される。後述する皺抑制効果は、基材3a,4aが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルムや、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等のポリ塩化ビニル系フィルムなど、比較的厚くても柔軟なフィルムからなる場合に特に有効である。
基材2の厚さは、通常は10〜500μm、好ましくは30〜400μm、特に好ましくは50〜300μm程度である。
粘着剤層3b,4bを構成する粘着剤は、粘着シート3の使用目的に応じて適宜選択される。例えば、粘着シート3がダイシングシートとして使用される場合には、粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、エポキシ系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系等の粘着剤が用いられ、エネルギー線硬化型粘着剤(紫外線硬化型粘着剤を含む)や加熱硬化型粘着剤を用いることもできる。また、粘着シート3がダイシング・ダイボンディングシートとして使用される場合には、粘接着剤、熱可塑性接着剤、Bステージ接着剤等が用いられる。
粘着剤層3b,4bの厚さは、通常は3〜300μm、好ましくは5〜100μm程度である。
本実施形態における粘着シート3の平面形状は、図1に示すように、略十角形状となっている。具体的には、粘着シート3は、半導体加工用テープ1の幅方向両側部(または補助シート4)にそれぞれ近接する、互いに平行な直線状の側辺31(2つ)と、その側辺31の端部から、鈍角をもって半導体加工用テープ1の内方に向かって斜めに延びている直線状の中間辺32(4つ)と、2つの中間辺32を結ぶ先端辺33(図1中左側)および後端辺34(図1中右側)とを備えている。なお、先端辺33は、粘着シート3が半導体加工用テープ1のロールから繰り出されるときに繰り出し先端部(先端方向)に位置する辺であり、後端辺34は、粘着シート3が半導体加工用テープ1のロールから繰り出されるときに繰り出し後端部(後端方向)に位置する辺である。
先端辺33は、粘着シート3の繰り出し方向に山状の凸になっており、当該凸には凹状部は存在しない。具体的には、先端辺33は、先端辺33の略中央部であり、繰り出し方向の頂点部分に円弧状部分33aを有するとともに、当該円弧状部分33aの各端部に連続する2つの直線状部分33bを有する。後端辺34は、先端辺33を反転させた形状となっている。
ここで、仮に先端辺33が側辺31に垂直な直線であった場合、先端辺33における複数点が同時に被着体に接触することがある。そのとき、被着体に接触している部分と接触していない部分とで粘着シート3にかかる力に差異が生じ、それが原因となって粘着シート3に皺が発生する。皺の発生を防止するために、粘着シート3にかけるテンションを高くする方法があるが、そのテンションによって内部応力の大きくなった粘着シート3が被着体(例えばリングフレーム)から剥がれてしまうことがある。また、粘着シート3がダイシングシートの場合、ダイシングで得られた個片の間隔がずれて不整列状態となってしまうこともある。
これに対し、本実施形態のように先端辺33が繰り出し方向に凸になっていると、粘着シート3は、先端辺33の頂点部分(円弧状部分33a)から漸次被着体に接触し貼着され、粘着シート3にはむらのある力がかからない。これにより、粘着シート3に皺が発生することが抑制される。
仮に先端辺33に、側辺31に垂直な直線部分があった場合、その直線部分の長さLは、90mm以下であることが好ましく、特に50mm以下であることが好ましい。直線部分の長さLが90mmを超えると上記の皺抑制効果が得られ難いことがある。また、皺の発生を防ぐために高テンションで粘着シート3の貼付を行うと、せん断方向の内部応力により、経時で粘着シート3がずれたり脱落したりすることがある。
先端片33および中間辺32で構成される粘着シート3の凸部分の凸方向の距離D(図1参照)は、粘着シートの貼付方向(図1中横方向)の全長の0.5〜25%の長さであることが好ましく、特に1〜15%の長さであることが好ましい。先端辺33の凸方向の距離Dが0.5%未満では、上記の皺抑制効果が得られ難いことがある。先端辺33の凸方向の距離Dが25%を超えると、粘着シート3が無駄に大きくなり、また、粘着シート3が被着体(例えばリングフレーム)からはみ出してしまうことがある。
本実施形態における補助シート4の平面形状は、図1に示すように、粘着シート3の側辺31に近接する部分は直線状となっており、2つの粘着シート3の中間辺32の相互間においては、それらの間に入りこむ三角形状となっている。なお、粘着シート3と補助シート4との間には、間隙が形成されている。かかる補助シート4が存在することにより、半導体加工用テープ1の剛性が高くなって、半導体加工用テープ1またはそのロールが取り扱い易いものとなり、またロールは巻き崩れ難いものとなる。
半導体加工用テープ1は、常法によって製造することができる。例えば、粘着剤層3b,4bを構成する粘着剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、キスロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター等の塗工機によって剥離シート2の剥離面に塗布して乾燥させ、粘着剤層を形成する。そして、形成された粘着剤層の上に長尺の基材を圧着し、3層構造の積層体とする。
その後、剥離シート2を切断しないように基材および粘着剤層をカット(積層体をハーフカット)し、不要部を除去して、剥離シート2上に粘着シート3および補助シート4を形成する。基材および粘着剤層のカットは、常法によって行えばよく、例えば、打ち抜き装置等を使用して行うことができる。
粘着シート3がパッケージダイシング用のダイシングシートである場合、粘着シート3は、図3に示すように使用される。図3(a)は、リングフレーム5、粘着シート3および樹脂封止物6の平面図であり、図3(b)は、リングフレーム5、粘着シート3および樹脂封止物6の断面図((a)におけるY−Y断面図)である。
ここで使用されるリングフレーム5は、平面視略円形状の外形を有し、その中央部には略矩形の開口部51が形成されている。具体的には、リングフレーム5の外形は、円の四方が直線によって切り取られた形状となっており、開口部51は、外周に合わせた円弧を四隅に有する矩形となっている。
粘着シート3は、マウンターによって、半導体加工用テープ1のロールから繰り出され、リングフレーム5の中央部に貼付される。このとき、粘着シート3の先端辺33は繰り出し方向に凸になっているため、粘着シート3は、先端辺33の頂点部分(円弧状部分33a)から漸次リングフレーム5に接触して貼着されることとなる。これにより、粘着シート3にはむらのある力がかからず、リングフレーム5に貼付される粘着シート3に皺が発生することが抑制される。
粘着シート3の粘着剤層3bにおいて、リングフレーム5の中央部の開口部51から露出している粘着面に、平面視矩形の樹脂封止物6が貼付される。このようにして樹脂封止物6は粘着シート3を介してリングフレーム5に固定され、その状態でダイシングされ、個片化される。なお、マウンターによって、半導体加工用テープ1のロールから粘着シート3を繰り出して、載置されたリングフレーム5および樹脂封止物6の上に当該粘着シート3を貼付してもよい。
〔第2の実施形態〕
図4は本発明の第2の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。上記第1の実施形態に係る半導体加工用テープ1の粘着シート3は、図4に示すような形状の粘着シート3Aであってもよい。
本実施形態に係る粘着シート3Aの平面形状は、曲線を含む略四角形状となっている。具体的には、粘着シート3Aは、相対向する直線状の側辺31Aと、その2つの側辺31Aを結ぶ先端辺33A(図4中左側)および後端辺34A(図4中右側)とを備えている。本実施形態における後端辺34Aは、粘着シート3Aの内側に凹の円弧状になっており、当該凹には凸状部は存在しない。
先端辺33Aは、粘着シート3Aの繰り出し方向に凸の円弧状になっており、当該凸には凹状部は存在しない。先端辺33Aがかかる形状となっていることで、粘着シート3Aの貼付時、粘着シート3Aは、先端辺33Aの円弧の頂点部分から漸次被着体に接触し貼着され、粘着シート3Aにはむらのある力がかからない。これにより、粘着シート3Aに皺が発生することが抑制される。なお、先端辺33Aの好ましい直線部分の長さLおよび凸方向の距離Dは、第1の実施形態と同じである。
〔第3の実施形態〕
図5は本発明の第3の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。上記第1の実施形態に係る半導体加工用テープ1の粘着シート3は、図5に示すような形状の粘着シート3Bであってもよい。
本実施形態に係る粘着シート3Bの平面形状は、五角形状となっている。具体的には、粘着シート3Aは、相対向する直線状の側辺31Bと、その2つの側辺31Bを結ぶ先端辺33B(図5中左側)および後端辺34B(図5中右側)とを備えている。本実施形態における後端辺34Bは、直線状となっている。
先端辺33Bは、粘着シート3Bの繰り出し方向に凸の、底辺のない三角形状になっており、当該凸には凹状部は存在しない。先端辺33Bがかかる形状となっていることで、粘着シート3Bの貼付時、粘着シート3Bは、先端辺33Bの三角形の頂点部分から漸次被着体に接触し貼着され、粘着シート3Bにはむらのある力がかからない。これにより、粘着シート3Bに皺が発生することが抑制される。なお、先端辺33Bの好ましい直線部分の長さLおよび凸方向の距離Dは、第1の実施形態と同じである。
〔第4の実施形態〕
図6は本発明の第4の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。上記第1の実施形態に係る半導体加工用テープ1の粘着シート3は、図6に示すような形状の粘着シート3Cであってもよい。
本実施形態に係る粘着シート3Cの平面形状は、六角形状となっている。具体的には、粘着シート3Cは、相対向する直線状の側辺31Cと、その2つの側辺31Cを結ぶ先端辺33C(図6中左側)および後端辺34C(図6中右側)とを備えている。本実施形態における後端辺34Cは、直線状となっている。
先端辺33Cは、粘着シート3Cの繰り出し方向に凸の、下底のない台形状になっており、当該凸には凹状部は存在しない。先端辺33Cがかかる形状となっていることで、粘着シート3Cの貼付時、粘着シート3Cは、先端辺33Cの頂辺部分(上底部33Ca)から漸次被着体に接触し貼着され、粘着シート3Cにはむらのある力がかからない。これにより、粘着シート3Cに皺が発生することが抑制される。なお、先端辺33Cの好ましい凸方向の距離Dは、第1の実施形態と同じである。
先端辺33Cの上底部33Caの長さL(側辺31Cに垂直な直線部分の長さL)は、90mm以下であることが好ましく、特に1〜50mmであることが好ましい。先端辺33Cの上底部33Caの長さLが90mmを超えると、先端辺33Cが単なる直線状である場合と同様に、貼付時に粘着シート3Cに皺が発生するおそれがある。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、剥離シート2は、長尺のものではなく、粘着シート3,3A,3B,3Cと同じ形状のものであってもよい。この場合、各粘着シート3,3A,3B,3Cは、一枚ずつ独立したシートとなる。また、剥離シート2は省略されてもよい。
さらに、粘着シート3,3B,3Cの後端辺34,34B,34Cは、粘着シート3Aの後端辺34Aのように、粘着シート3,3B,3Cの内側に凹になっていてもよい。また、粘着シート3Aの後端辺34Aは、直線状になっていてもよいし、粘着シート3A,3B,3Cの後端辺34A,34B,34Cは、粘着シート3の後端辺34のように、先端辺33を反転させた形状になっていてもよい。後端辺が凹状となっていると、粘着シートの貼付時の後半、粘着シートは、後端辺の凹状の頂点部分から漸次被着体(例えばリングフレーム)に接触し貼着され、粘着シートにはむらのある力がかからない。これにより、貼付時の後半においても、粘着シートに皺が発生することが抑制されることがある。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
アクリル酸ブチル90質量部とアクリル酸10質量部とを共重合した重量平均分子量600,000の共重合体の34%トルエン溶液100質量部に対し、重量平均分子量3,000、4官能の紫外線硬化型ウレタンアクリレートオリゴマー43質量部および多価イソシアナート化合物(日本ポリウレタン社製,コロネートL)5質量部を混合し、エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコーン樹脂系剥離剤で剥離処理した長尺の剥離シート(リンテック社製,SP−PET3801,厚さ:38μm)の剥離処理面に、上記エネルギー線硬化型粘着剤組成物を乾燥後の厚さが30μmとなるようにナイフコーターによって塗布し、100℃で1分間乾燥させた。このようにして形成した粘着剤層に、基材としてのエチレン−メタクリル酸共重合体フィルム(厚さ:140μm)を圧着して裁断し、幅220mm×長さ100mの長尺の積層体を作製した。
得られた長尺の積層体について、打ち抜き装置(マークアンディー社製,マークアンディ910)を用いて基材および粘着剤層が切断されるように基材側から連続的に打ち抜きを行い、不要部を除去し、長尺の剥離シート上に図7に示す略四角形状の粘着シート3を複数形成した。この粘着シート3の側辺31および後端辺34は直線状、先端辺33は粘着シート3の繰り出し方向に凸の円弧状になっており、先端辺33の凸方向の距離Dは7mmであった。最後に、このようにして得られた半導体加工用テープをロール状に巻き取った。
〔実施例2〕
粘着シート3の形状を図8に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。実施例2における粘着シート3の先端辺33の凸方向の距離Dは2mmであった。
〔実施例3〕
粘着シート3の形状を図9に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。実施例3における粘着シート3の先端辺33の凸方向の距離Dは5mmであった。
〔実施例4〕
粘着シート3の形状を図10に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。実施例4における粘着シート3の先端辺33の凸方向の距離Dは32mmであった。
〔実施例5〕
粘着シート3の形状を図11に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。実施例5における粘着シート3の先端辺33の直線部分の長さLは50mm、凸方向の距離Dは7mmであった。
〔実施例6〕
粘着シート3の形状を図12に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。実施例5における粘着シート3の先端辺33の直線部分の長さLは90mm、凸方向の距離Dは7mmであった。
〔比較例1〕
粘着シート3の形状を図13に示す形状にする以外、実施例1と同様にして半導体加工用テープのロールを作製した。比較例1における粘着シート3の先端辺33は直線状であり、すなわち凸方向の距離Dは0mmであった。
〔試験例1〕(皺発生評価)
マウンターとしてリンテック社製のRAD−2500m/8を使用して、実施例および比較例で得られた半導体加工用テープのロールから粘着シート3を繰り出し、粘着シート3を図14に示すリングフレーム5の中央部に、図3に示すように貼付した。具体的には、粘着シート3の長手方向とリングフレーム5の開口部51の長手方向とが一致するように粘着シート3を繰り出して、粘着シート3の先端辺33(実施例の場合、凸状の先端辺33の頂点/頂辺部分)から漸次リングフレーム5に接触するように、粘着シート3を貼付した。
そして、リングフレーム5に貼付された粘着シート3に皺が発生していないか、目視により確認した。以上の操作を10回行い、皺が発生した回数を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005473283
表1から明らかなように、実施例で得られた粘着シートは、貼付時に皺が全くまたは殆ど発生しなかった。
本発明は、矩形の半導体の加工、特にパッケージダイシングに使用されるダイシングシートとして有用である。
本発明の一実施形態に係る半導体加工用テープの平面図である。 同実施形態に係る半導体加工用テープの断面図(図1におけるX−X断面図)である。 (a)は、リングフレーム、粘着シートおよび樹脂封止物の平面図であり、(b)は、リングフレーム、粘着シートおよび樹脂封止物の断面図((a)におけるY−Y断面図)である。 他の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 他の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 他の実施形態に係る半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例1で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例2で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例3で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例4で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例5で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 実施例6で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 比較例1で作製した半導体加工用テープにおける粘着シートの平面図である。 試験例1で使用したリングフレームの平面図である。
符号の説明
1…半導体加工用テープ
2…剥離シート
3,3A,3B,3C…粘着シート
3a…基材
3b…粘着剤層
31,31A,31B,31C…側辺
32…中間辺
33,33A,33B,33C…先端辺
33a…円弧状部分
33b…直線状部分
33Ca…上底部
34,34A,34B,34C…後端辺
4…補助シート
4a…基材
4b…粘着剤層
5…リングフレーム
51…開口部
6…樹脂封止物

Claims (9)

  1. 基材と粘着剤層とを備えた半導体加工用の粘着シートであって、
    相対向する2辺は互いに平行な直線状になっており、
    前記直線状の2辺の間には、前記粘着シートが被着体に貼付されるときに、前記被着体に最初に接触する先端辺が位置しており、
    前記先端辺は、前記粘着シートの外側に凸になっており、前記凸には凹状部がなく、
    前記先端辺の凸方向の距離は、前記粘着シートの貼付方向の全長の0.5〜15%の長さである
    ことを特徴とする半導体加工用粘着シート。
  2. 前記先端辺には、前記互いに平行な直線状の2辺に垂直な直線部分がないことを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  3. 前記先端辺には、前記互いに平行な直線状の2辺に垂直な直線部分が存在し、前記直線部分の長さは90mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  4. 前記先端辺は、頂点部分に円弧状部分を有するとともに、前記円弧状部分の各端部に連続する直線状部分を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  5. 前記先端辺は、円弧状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  6. 前記先端辺は、底辺のない三角形状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  7. 前記先端辺は、下底のない台形状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体加工用粘着シート。
  8. 長尺の剥離シートと、
    前記剥離シートの剥離面上に積層された、請求項1〜7のいずれかに記載の粘着シートと
    を備え、ロール状に巻き取られた半導体加工用テープであって、
    前記粘着シートにおける前記互いに平行な直線状の2辺は、それぞれ前記半導体加工用テープの幅方向両側部に近接しており、
    前記粘着シートにおける前記先端辺は、前記粘着シートが前記半導体加工用テープのロールから繰り出されるときに繰り出し先端部に位置している
    ことを特徴とする半導体加工用テープ。
  9. 前記剥離シートの剥離面上には、前記粘着シートとは異なる位置に補助シートが積層されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体加工用テープ。
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