JP5470903B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

この発明は、モータ機能を有する回転電機又はジェネレータ機能を有する回転電機のステータに関するものである。
一般に、回転電機のステータでは、ステータコアのティースの周面を絶縁性のインシュレータで覆うと共に、このインシュレータの外周面にコイルを捲回している。従来、このインシュレータをU字状の2つの分割インシュレータに分割して、この2つの分割インシュレータをティースの外周面に互いに反対側から嵌合することにより、ティースの外周面を覆うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような回転電機では、コイルが発熱して温度上昇するが、このコイルを充分に冷却しないと出力の低下や耐久性が低下する。このため、コイルで発生する熱をステータコアのティースに伝達させて、この熱をステータコアから放熱させてコイルを冷却することも知られている。
特開2004−343877号公報
しかしながら、上述したステータでは、2つの分割インシュレータ同士も互いに嵌合していたために、嵌合部が外側に位置する分割インシュレータとティースとの間に僅かな隙間(空隙)が形成されていた。この隙間が形成された部分におけるコイルからティースへの熱抵抗は、隙間がない場合比べて大きくなるために、コイルで生じる熱をティースに充分に伝達できないものであった。
そこで、この発明は、コイルとステータコアのティースとの間の熱抵抗を確実且つ充分に低減できる回転電機のステータを提供することを目的とするものである。
そこで、この発明の回転電機のステータは、ステータコアのティースの周面が絶縁材料製のインシュレータで覆われ、前記インシュレータの外周面にコイルが巻回されている。また、前記ティースは互いに反対側に位置する一対の側面および前記一対の側面間を連設し且つ互いに反対側に位置する一対の連設面を有する。しかも、前記インシュレータは前記コイルの巻回方向に分割された少なくとも2つの第1,第2分割インシュレータを備えている。
この前記第1分割インシュレータは、前記ティースの互いに反対側の側面の一方を覆う第1カバー板部と、前記第1カバー板部の一端部から前記一対の連設面の一方に沿って前記他方の側面側に延びる第1係合部を有する。
また、前記第2分割インシュレータは、前記ティースの互いに反対側の側面の他方を覆う第2カバー板部と、前記第2カバー板部の一端部から前記一対の連設面の一方に沿って前記一方の側面側に延びる第2係合部を有する。
更に、前記第1係合部に、前記ティースの連設面と反対側に突出する第1係合突部と、前記第1係合突部に向けて延びる係止部を設けることにより、前記第1係合部の前記第1係合突部と前記係止部との間には前記連設面と反対側の面に第1係合突部側の部分が開放し且つ前記第1カバー板部側の部分が前記係止部で覆われた第1係合凹部が設けられている。
また、前記第2係合部には、前記連設面側に向けて突出して前記第1係合凹部に係合する第2係合突部と、前記第2係合突部に設けられて前記第1係合部の前記係止部に前記第1係合凹部内において係止させられる係止凸部と、前記連設面側に開放して前記第1係合突部を係合させる第2係合凹部が設けられている。
そして、前記ティースの幅方向に対応する前記第1係合凹部の長さは、前記ティースの幅方向に対応する前記第2係合突部の長さよりも長く、前記ティースの幅方向に対応する前記第2係合凹部の長さは、前記ティースの幅方向に対応する前記第1係合突部の長さよりも長く設けられている。
また、前記係止凸部を前記第1係合凹部内において前記係止部に係止させて、前記第1係合突部を前記第2係合凹部に係合させたとき、前記第2係合部が前記第1係合部に係合し、且つ、前記第1係合突部を前記第2係合凹部から抜き取って、前記第2係合突部を前記第1係合凹部から抜き取ったとき、前記係止凸部が前記第1係合凹部から抜き取られて前記係止部から離間させられるようになっている。
このようなステータの構成によれば、複数の分割インシュレータをティースに確実に密着させることができるので、コイルとステータコアのティースとの間の熱抵抗を確実且つ充分に低減できる。
この発明に係る回転電機のステータの部分断面図である。 図1のステータ構成部材のステータコイルを断面した説明図である。 図2のステータコイルの断面形状の説明図である。 図2のA1−A1線に沿う断面図である。 (i)は図1のステータコイルを除いたステータ構成部材を右斜上方から見た斜視図であり、(ii)は(i)のステータ構成部材を左斜上方から見た斜視図である。 (i)は図5(i)の矢印A2方向から見た第1,第3分割インシュレータの係止部の説明図、(ii)は図5(ii)の矢印A3方向から見た第2,第3分割インシュレータの係止部の説明図である。 図5(i)のステータ構成部材の分解斜視図である。 図5(i)のA4-A4線に沿う断面図である。 図8の要部拡大図である。 図9の第1,第2分割インシュレータの第1,第2係合部の説明図である。 図4のインシュレータの寸法関係の説明図である。 図11のインシュレータの一部を取り出して寸法関係を説明するための説明図である。 (a)〜(c)はインシュレータの組付手順の説明図である。 (a)〜(h)は図13のインシュレータの第1,第2係合部の係合組付手順の説明図である。 この発明のステータのインシュレータの変形例の組付手順の説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1は、モータ機能とジェネレータ機能のいずれか一方または両方の機能を備える回転電機1の概略説明図である。この回転電機1は、円筒状のハウジング2と、ハウジング2内面に沿って周方向に環状に延びるステータ3と、この環状のステータ3内に回転自在に配設されたロータ4を有する。
<ステータ3>
(ステータ構成部材5)
ステータ3は、多数(複数)のステータ構成部材5をハウジング2内面に沿って周方向に環状に結合配列することにより、環状に形成されている。このステータ構成部材5は、多数の鋼板6a(図4参照)を積層して形成したコア部材6と、コイル捲回用のボビンと言われる絶縁性のインシュレータ7と、断面形状が図2,図3に示したように長方形状に形成されたステータコイル8を備えている。尚、インシュレータ7は、例えば絶縁性のある合成樹脂等から形成される。この材料には周知のものを使用できる。
・コア部材6
コア部材6は、図1,図2,図7に示したように、円弧状のコア基部9と、このコア基部9に基端が一体に設けられたティース10から平面形状がT字状に形成されている。このコア基部9は、周方向の一端部端面(図では側面)及び上下方向の端面に開口する溝状の連結凹部(係合溝部)9aと、周方向の他端部端面(図では側面)から突出かつ上下に延びるリブ状の連結凸部(係合突部)9bを有する。
そして、多数の隣接するステータ構成部材5,5の一方のコア部材6の連結凸部9bを隣接するステータ構成部材5,5の他方のコア部材6の連結凹部9aに嵌合(係合)させることにより、多数(複数)のステータ構成部材5がハウジング2の内周面に沿って周方向に環状に配列されて環状のステータ3を構成している。また、このように多数(複数)のステータ構成部材5をハウジング2の内周面に沿って周方向に環状に配列させれることにより、多数(複数)のコア部材6がハウジング2の内周面に沿って周方向に環状に配列されてステータコア11を構成している。これにより、ステータコア11の多数のティース10は、環状のステータコア11の中心側に向けて突出している。
・ティース10
また、ティース10は、図4に示したように、互いに反対側に位置する第1平面(図では第1外側面)10a及び第2平面(図では第2外側面)10bと、この第1,第2平面10a,10bの一端同士を連設する第3平面(図では第1連設面としての上端面)10cと、第1,第2平面10a,10bの他端同士を連設する第4平面(図では第2連設面としての下端面)10dから、縦断面形状が長方形状に形成されている。尚、第1,第2平面10a,10bは、ステータコア11の中心方向に向けて延びていると共に、ステータコア11の中心線と平行に設けられている。また、図4から明らかなように、第3平面10c(第1連設面)と第4平面10d(第2連設面)は互いに反対側に位置している。
尚ここで、ティース10の第1,第2平面10a,10bは、ティース10の側面(第1,第2平面)10a1,10b1に形成又は貼り付けられた高熱伝導部材(高熱伝導層)10e,10fの表面とする。この高熱伝導部材(高熱伝導層)10e,10fは、例えば周知の高熱伝導性の樹脂材料等から形成できる。
(インシュレータ7)
更に、インシュレータ7は、図4〜図8に示したように、3分割された第1〜第3分割インシュレータ12,13,14を備えている。尚、図5は図1,図2のステータコイル8を除いた状態のステータ構成部材5を示した説明図であり、図5の(i)はステータ構成部材5を右斜め上から見た斜視図であり、図5の(ii)は図5の(i)のステータ構成部材5を左斜め上から見た斜視図である。尚、見る方向を変えたステータ構成部材5の2つの斜視図を同一の図5としたのは、後述する複数の係止構造の相互の関係を分かりやすくするためである。
(i).第1分割インシュレータ12
この第1分割インシュレータ12は、図4に示したようにティース10の第1平面(第1外側面)10aを覆う第1カバー板部12aと、第1カバー板部12aの一端部に折曲する方向に連設された第1係合部12bからL字状に形成されている(図8,図9参照)。この第1係合部12bは、図4から明らかなように、第1カバー板部の12aの一端部からティース10の第3平面(第1連設面)10cに沿って第2平面(第2外側面)10b側に延びて、ティース10の第3平面(第1連設面)10cの一部をカバーしている。
また、第1カバー板部12aの他端部には、薄肉の第1係合板部12a1が形成されている。しかも、第1カバー板部12aの第1平面(第1外側面)10aに対応する部分の肉厚は、第3,第4平面(第1,第2連設面)10c,10d間の中央(図4では上下方向の中央)に向かうに従って徐々に厚くなる形状に形成されている。これにより、第1カバー板部12aの外面は、第3平面10cから第4平面10d側に向けて円弧状に形成されている。
・第1係合部12bの嵌合構造
第1係合部12bには、図4に示したように、第1分割インシュレータ12の一端部外周面すなわち第1係合部12bの外周面に開放する第1係合凹部12cが形成されている。この第1係合凹部12cは、第1係合部12bの端側に第1係合突部12dを形成している。そして、この第1係合突部12dには、第1係合凹部12c側に位置して第1傾斜部12eが形成されている。この第1傾斜部12eは、第1係合凹部12cの開放端側で且つ第1係合部12bの端側に向けて傾斜している。
また、第1係合部12bには、第1係合凹部12cの第1係合突部12dとは反対側の部分から第1係合凹部12cの一部を覆う係止部12fが形成されている。このような構成により、第1係合部12bはカギ状の嵌合構造に形成されている。
尚、図4,図9から明らかなように、第1分割インシュレータ12は、ティース10の連設面(第3平面10c)に沿うように第2分割インシュレータ13側に向けて延びる第1係合部12bを有する。しかも、図4,図9から明らかなように、第1係合部12bに、ティース10の連設面と反対側に突出する第1係合突部12dと、第1係合突部12dに向けて延びる係止部13fを設けることにより、第1係合部12bの第1係合突部12dと係止部12fとの間には連設面(第3平面10c)と反対側の面に開放する第1係合凹部12cが設けられた構成となっている。
・巻線支持部
そして、図5,図8に示したように、第1カバー板部12aはティース10の基端側に第1基端側端縁を有すると共にティース10の先端側に第1先端側端縁を有する。そして、この第1カバー板部12aの第1基端側端縁および第1先端側端縁には、第1平面(第1外側面)10a側と反対方向に折曲することにより形成した板状の第1基端側巻線支持部(第1巻線支持部)12gおよび第1先端側巻線支持部(第1巻線支持部)12hがそれぞれ一体に設けられている。
・第1係止構造E1b,E1f
また、図5に示したように、第1基端側巻線支持部12gの下端部には第1基端側係止構造である第1係止構造E1bが設けられ、第1先端側巻線支持部12hの下端部には第1先端側係止構造である第1係止構造E1fが設けられている。この第1係止構造E1bおよび第1係止構造E1fは、同じ構造であって互いに対向させられている。
この第1係止構造E1bおよび第1係止構造E1fは、図6に示したように第1係止爪12iを有する。この第1係止爪12iは、可撓性(弾性力)のある薄肉支持部12jと三角形状の先端爪部12kを備え、第1カバー板部12aと略垂直に延びて端縁側に開放する第1係止凹部12mを形成している。また、先端爪部12kには第1係止凹部12m側に位置させて図6中上側に向けられた第1係止段面12nが形成されている。
(ii).第2分割インシュレータ13
この第2分割インシュレータ13は、図4に示したように、ティース10の第2平面10bを覆う第2カバー板部13aと、第2カバー板部13aの一端部に折曲する方向に連設された第2係合部13bからL字状に形成されている(図8,図9参照)。この第2係合部13bは、図4から明らかなように、第2カバー板部の13aの一端部からティース10の第3平面(第1連設面)10cに沿って第1平面(第1外側面)10a側に延びて、ティース10の第3平面(第1連設面)10cの一部、すなわち第3平面10cのうち第1分割インシュレータ12の第1係合部12bでカバーされない部分をカバーしている。
また、第2カバー板部13aの他端部には、薄肉の第2係合板部13a1が形成されている。しかも、第2カバー板部13aの第2平面(第2外側面)10bに対応する部分の肉厚は、第3,第4平面(第1,第2連設面)10c,10d間の中央(図4では上下方向の中央)に向かうに従って徐々に厚くなる形状に形成されている。これにより、第2カバー板部13aの外面は、第3平面10cから第4平面10d側に向けて円弧状に形成されている。
尚、図4,図9から明らかなように、第2分割インシュレータ13は、ティース10の連設面(第3平面10c)に沿うように第1分割インシュレータ12側に向けて延びて第1係合部12bと係合する第2係合部13bを有する。しかも第2係合部には、連設面側に向けて突出して第1係合凹部12cに係合する第2係合突部13dと、連設面(第3平面10c)側に開放して第1係合突部12dを係合させる第2係合凹部13cが設けられた構成となっている。更に、図4,図9,図13〜図15から明らかなように、ティース10の幅方向において、第1係合凹部12cは第2係合突部13dよりも長く形成されいる。
更に、図4,図9,図13〜図15から明らかなように、ティース10の幅方向において、第2係合凹部13cは第1係合突部12dよりも長く形成されている。また、図13(a)から明らかなように、第1係合凹部12cと第2係合突部13dが離間しているときには、係止部12fが第2係合突部13dから離間するようになっている。
・第2係合部13bの嵌合構造
また、第2係合部13bには、第2分割インシュレータ13の一端部外周面すなわち第2係合部13bの外周面に開放する第2係合凹部13cが形成されている。この第2係合凹部13cは、第2係合部13bの端側に第2係合突部13dを形成している。しかも、この第2係合突部13dの先端(図では下端)に係止凸部13fが形成されている。また、この第2係合突部13dには、第2係合凹部13c側に位置して第2傾斜部13eが形成されている。この第2傾斜部13eは、第2係合凹部13cの開放端側で且つ第2係合部13bの端側に向けて傾斜している。このような構成により、第2係合部13bはカギ状の嵌合構造に形成されている。
しかも、第1分割インシュレータ12の第1係合突部12dは第2分割インシュレータ13の第2係合凹部13cに嵌合(係合)させられ、第2分割インシュレータ13の第2係合突部13dは第1分割インシュレータ12の第1係合凹部12cに嵌合(係合)させられている。この状態で、第1係合突部12dの第1傾斜部12eと第2係合突部13dの第2傾斜部13eは互いに当接係合させられている。
・巻線支持部
更に、第2カバー板部13aは、図5,図8に示したように、ティース10の基端側に第2基端側端縁を有すると共にティース10の先端側に第2先端側端縁を有する。そして、この第2カバー板部13aの第2基端側端縁および第2先端側端縁には、第2平面(第2外側面)10b側と反対方向に折曲することにより形成した板状の第2基端側巻線支持部(第2巻線支持部)13gおよび第2先端側巻線支持部(第2巻線支持部)13hがそれぞれ一体に設けられている。
・第2係止構造E2b,E2f
また、図5に示したように、第2基端側巻線支持部13gの下端部には第2基端側係止構造である第2係止構造E2bが設けられ、第2先端側巻線支持部13hの下端部には第2先端側係止構造である第2係止構造E2fが設けられている。
この第2係止構造E2bおよび第2係止構造E2fは、第1係止構造E1bおよび第1係止構造E1fと同じ構造であって互いに対向させられている。
この第2係止構造E2bおよび第2係止構造E2fは、第2係止爪13iを有する。この第2係止爪13iは、可撓性(弾性力)のある薄肉支持部13jと三角形状の先端爪部13kを備え、第2カバー板部13aと略垂直に延びて端縁側に開放する第2係止凹部13mを形成している。また、先端爪部13kには第2係止凹部13m側に位置させて図6中上側に向けられた第2係止段面13nが形成されている。
(iii).第3分割インシュレータ14
この第3分割インシュレータ14は、図4に示したように、ティース10の第4平面(第2連設面)10dを覆う第3カバー板部14aと、第3カバー板部14aの両端部に設けられた可撓性(弾性力)のある薄肉の第1,第2押圧係合端部(押圧板部)14b,14cを有する(図8参照)。この第1押圧係合端部14bは、ティース10の第1平面10a側に折曲されていて、第1分割インシュレータ12の第1係合板部12a1をティース10の第1平面10a側に押圧するようになっている。また、第2押圧係合端部14cは、ティース10の第2平面10b側に折曲されていて、第2分割インシュレータ13の第2係合板部13a1をティース10の第2平面10b側に押圧するようになっている。
・巻線支持部
また、第3分割インシュレータ14は、図5に示したように、ティース10の基端側に第3基端側端縁を有すると共にティース10の先端側に第3先端側端縁を有する(図8,図9参照)。そして、この第3分割インシュレータ14の第3基端側端縁および第3先端側端縁には、第1,第2平面10a,10b及び第4平面(第2連設面)10d側と反対方向に折曲することにより形成した板状の第3基端側巻線支持部14gおよび第3先端側巻線支持部14hがそれぞれ一体に設けられている。この第3基端側巻線支持部14gは図8に示したように第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2基端側巻線支持部12g,13gに対応するように第3カバー板部14aの側方に突出しており、第3先端側巻線支持部14hも図5,図7に示したように第1,第2先端側巻線支持部12h,13hに対応するように第3カバー板部14aの側方に突出している。
・第3係止構造E3−1b,E3−2b,E3−1f,E3−2f
しかも、図5の(i)に示したように、第3基端側巻線支持部14gには、第1分割インシュレータ12の第1係止構造(第1基端側係止構造)E1bに対応させて第1の第3基端側係止構造である第3係止構造E3−1bが形成されていると共に、第2分割インシュレータ13の第2係止構造(第2基端側係止構造)E2bに対応させて第2の第3基端側係止構造である第3係止構造E3−2bが形成されている。
また、図5の(ii)に示したように、第3先端側巻線支持部14hには、第1分割インシュレータ12の第1係止構造(第1先端側係止構造)E1fに対応させて第1の第3先端側係止構造である第3係止構造E3−1fが形成されていると共に、第2分割インシュレータ13の第2係止構造(第2先端側係止構造)E2fに対応させて第2の第3先端側係止構造である第3係止構造E3−2fが形成されている。
この第3係止構造E3−1b,E3−2b,E3−1f,E3−2fは、同じ構造に形成され、第1,第2押圧係合端部14b,14cと一体に設けられた第4係止爪14iを有する。また、この第4係止爪14iは、可撓性のある薄肉支持部14jと三角形状の先端爪部14kを備え、第1,第2押圧係合端部14b,14cと略垂直に延びて端縁に開放する係止凹部14mを形成している。この先端爪部14kの下面には第3係止凹部13m側に位置させて図6中下側に向けられた第3係止段面14nが形成されている。
また、薄肉支持部14jの基部側(図6中、下部側)には、第1係止爪12i(又は第2係止爪13i)に係合させる傾斜面14sが形成されている。
そして、第3基端側巻線支持部14gの両側部(ステータ3の周方向の両側部)にそれぞれ設けた第3係止爪14i,14iの先端爪部14k,14kは第1,第2基端側巻線支持部12g,13gの第1,第2係止凹部12m,13mにそれぞれ係合させられていると共に、第3先端側巻線支持部14hの両端部に設けた第3係止爪14i,14iの先端爪部14k,14kは第1,第2先端側巻線支持部12h,13hの第1,第2係止凹部12m,13mにそれぞれ係合させられている。
また、第3分割インシュレータ14の第1,第2押圧係合端部14b,14cは、第1カバー板部12aの第1係合板部12a1および第2カバー板部13aの第2係合板部13a1を外側からティース10側に押圧して、第1,第2平面10a,10bに当接させている。
これにより、第3分割インシュレータ14は、第1,第2分割インシュレータ12,13の他端部側に結合されて、第1,第2分割インシュレータ12,13と共に筒状のインシュレータ7を構成している。
(iV).インシュレータ7の組付寸法関係
このように第1,第2,第3分割インシュレータ12,13,14を組み付けて構成されたインシュレータ7は、次のような寸法関係を有している。
図10において、第3平面(第1連設面)10cと第2係合部13bの下面との間隙(寸法)をaとし、第1係合突部12d(即ち第1係合部12b)の先端面s1と第2係合凹部13cの先端面s1に対向する面s2との間隙(寸法)をbとし、係止部12fの先端と第2係合突部13dとの間隙(寸法)をcとし、係止凸部13fの上面と係止部12fの下面との間隙(寸法)をdとし、係止凸部13fと係合凹部12cの底面との間隔(寸法)をeとし、第1,第2傾斜部(傾斜面)の接触長さをBLとする。
また、図12において、ティース10のコア積層厚さである第3,第4平面(第1,第2連設面)10c,10d間の寸法(間隔)をTとする。更に、第1分割インシュレータ12に設けた第1係合部12bがティース10の第3平面10c(第1連設面)に当接する面を第1係合部12bのコア当接面12b1とし、第2分割インシュレータ13に設けた第2係合部13bがティース10の第3平面10c(第1連設面)に当接する面を第2係合部13bのコア当接面13b1としたとき、コア当接面12b1から第1係止段面12n(及びコア当接面13b1から第2係止段面13n)までの寸法をUとする。また、第3分割インシュレータ14の第3カバー板部14aがティース10第4平面(第2連設面)10dに当接する面を第3カバー板部14aのコア当接面14a1としたとき、コア当接面14a1から第3係止段面14nまでの寸法をLとする。
このような条件において、寸法Tと第1,第2傾斜部の接触長BLは、
T<U+L ・・・(1式)
BL>U+L−T ・・・(2式)
の関係を満たすような値(関係)に設定されている。
[作用]
次に、このような構成の回転電機1のコア部材6にインシュレータ7を組み付ける場合の作用について説明する。
図13の(a)に示したように、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12b,13bを係合させる。この係合手順としては、図14の(a)に示したように第2係合部13bの係止凸部13fを第1係合部12bの第1係合凹部12cに挿入した後、図14(b)〜(d)のように第2係合部13bを下方に順次回動させながら第2係合部13bの第2係合突部13dを第1係合凹部12c内に押し込んでゆくと、図13の(a)に示した状態となる。
この状態では、 第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aがハ字状に開いている。そして、この状態で第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aをティース10の第1,第2平面10a,10bに対向するように配設し、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12b,13bを図13の(b)のように第3平面10c(第1連設面)に当接させる。
次に、第2係合部13bを図14の(e)〜(g)のように更に下方に順次回動させて、図13の(c)に示したように第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12b,13bをティース10の第1,第2平面10a,10bに当接させる。この際、第2傾斜部13eを第1傾斜部12eに当接させて下方に案内させる。この状態では、図13(c)から明らかなように、第1係合突部12dが第2係合凹部13cに係合し、第2係合突部13dが第1係合凹部12cに係合し、係止凸部13fが第1係合凹部12内において係止部12fに係止される。尚、第1係合突部12dを第2係合凹部13cから抜き取ると共に、第2係合突部13dを第1係合凹部12cから抜き取った場合、係止凸部13fが第1係合凹部12から抜き取られて係止部12fから離間することは構造上明白である。
この後、図6の第3分割インシュレータ14の第3係止構造E3−1b,E3−2bにそれぞれ設けた各第3係止爪14iを、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係止構造E1b,E2bにそれぞれ設けた第1,第2係止爪12i,13iの先端爪部12k,13kの傾斜部にそれぞれガイドさせて、この第1,第2係止構造E1b,E2bの第1,第2係止凹部12m,13m内にそれぞれ係合させる。
この際、図6の第3分割インシュレータ14の第3係止構造E3−1f,E3−2fにそれぞれ設けた各第3係止爪14iを、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係止構造E1f,E2fにそれぞれ設けた第1,第2係止爪12i,13iの先端爪部12k,13kの傾斜部にそれぞれガイドさせて、この第1,第2係止構造E1f,E2fの第1,第2係止凹部12m,13m内にそれぞれ係合させる。
しかも、この係合に際して、図4,図13(c)のように第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aに設けた第1,第2係合板部12a1,13a1及びティース10は、第3分割インシュレータ14に設けた第1,第2押圧係合端部(押圧板部)14b,14c間に配設させる。尚、第1,第2押圧係合端部14b,14cの間隔(寸法)は、第1,第2係合板部12a1,13a1がティース10の第1,第2平面10a,10bに密着させられたとき、第1,第2係合板部12a1,13a1の外面間の間隔(寸法)よりも僅かに小さく設定されている。
このように係合させることで、第1〜第3分割インシュレータ12〜14は筒状のインシュレータ7を構成する。この係合状態では、上述した寸法関係により第1〜第3分割インシュレータ12〜14はティース10に完全に密着した状態とはなっていない。
このようなインシュレータ7にステータコイル8を所定の捲回力で捲回すると、第1〜第2分割インシュレータ12〜14はステータコイル8から作用する捲回力によりティース10に殆ど隙間なく密接させられることになる。
このような組付により、ティース10の側面(第1,第2平面)10a1,10b1に形成又は貼り付けられた高熱伝導部材(高熱伝導層)10e,10fが、第1,第2分割インシュレータ12,13のティース10への組付に際して、第1,第2分割インシュレータ12,13により剥離されるようなことが生じない。しかも、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aはティース10の高熱伝導部材10e,10fに隙間なく密着させられる。この結果、ステータコイル8で発生する多量の熱は、第1,第2カバー板部12a,13aを介して高熱伝導部材10e,10fに少ない熱抵抗で伝導させられて、ティース10に伝導させられる。この伝導させられた多量の熱はティース10を介して放熱されるので、ステータコイル8が良好に冷却されることになる。
このような本実施例では、インシュレータをコ字状に2分割してステータコアのティースに組み付けるようにした2分割インシュレータタイプのステータに比べて、ステータコイル8からティース10への熱抵抗を少なく(小さく)できるので、このステータコイル8を2分割インシュレータタイプの2分割ステータのコイルの捲回太さと同じにインシュレータ7に捲回した場合には、2分割インシュレータタイプのステータよりも高出力を得ることができる。換言すれば、本実施例では、2分割インシュレータタイプのステータと同じ出力を得るようにした場合には、2分割インシュレータタイプのステータを有するモータ等に比べてステータ構成部材5の小型化を図って、ステータ3の小型化及び回転電機1の小型化を図ることができる。
尚、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aはティース10の側面に密着できる構造となっているので、高熱伝導部材10e,10fは必ずしもなくても、ステータコイル8で発生する多量の熱をティース10に少ない熱抵抗で伝導させらることができる。この結果、ステータコイル8で発生する熱は高熱伝導部材10e,10fがなくてもティース10に多量に伝導させられて放熱させられるので、ステータコイル8は高熱伝導部材10e,10fがなくても良好に冷却されることになる。
(その他)
ところで、集中巻きコイルの一般的な絶縁構造を有するモータや発電機等の回転電機のステータでは、ステータコア(固定子鉄心)のティース(極歯)に絶縁材を被せてコイル(ステータコイル)を捲回するようにしている。この絶縁材としては、樹脂成形品であるボビンやこれと絶縁紙を組み合わせたものなどが良く使用される。このようなステータを有する回転電機を高出力化するには、コイルとステータコアとの絶縁の保証を確保しつつ、コイルで発生する熱をコアに効率よく伝達させて放熱させ、コイルの冷却を充分に図ることが重要である。つまりコイルとコア間の熱抵抗を安価に確実に低減できる構造が求められる。
一方、ステータとしては、ステータコアのティースを樹脂製で角筒状のボビン内に遊挿すると共に、このボビンにコイルを捲回するようにしたものも考えられている。このステータでは、ボビンに捲回されるコイルがボビンのコーナ部以外の部分で巻き太りが発生する。このようなステータを有する回転電機では、コイルの巻き太りによって、ボビンとコイル間に空隙が発生し、これがコイルで発生する熱がボビンを介してティースに伝導させられる際の熱抵抗を増加させる原因ともなる。また、この回転電機では、ティースをボビンに遊挿するようにしているので、ボビンとティースとの間にも熱抵抗を増加させる原因となる隙間が生じる。
このステータでは、熱抵抗を低減させるために、ボビンに内外周面に貫通する貫通孔を樹脂充填穴として複数形成し、ボビンとコイルとの間およびボビンとティースとの間に樹脂を隙間なく充填して、熱抵抗を低減させることもできるが、貫通孔の部分においてコイルとティースとの間の絶縁が確保しにくい。
この点、上述したこの発明の実施例の構成においてインシュレータ7に巻き線を行う際には、ステータコイル8に一定の引っ張りテンションをかけて巻くことになる。そして、この巻き線の開始後では、ステータコイル8がインシュレータ7に一回捲回された後に2回目の捲回動作にはいる第一ターンにおいて、ステータコイル8のテンションによって第1〜第3分割インシュレータ12〜14がティース10に押し付けられる力を受けると、第1〜第3分割インシュレータ12〜14はティース10の第1〜第4平面(コア端面)に接触しようとする力を受ける。そして、この接触前に、第1,第2分割インシュレータ12,13は分割境界の接触部同士が密着し、接触面に沿って第2分割インシュレータ13はティース10の第3平面に向かってスライドすることができる。このスライドした第2分割インシュレータ13は、ティース10の第2平面(側面)に突き当たり、ティース10の側面である第2平面10bに密着することができる。同様に、第1分割インシュレータ12はティース10の側面である第1平面10aに密着させられる。これによって、第1,第2分割インシュレータ12,13とティース10との間の空隙が全くなくなるため、上述した樹脂製のボビンを用いたステータと比べて熱抵抗を大きく低減させることができる。
更に、ステータコアとしては、角筒状のボビンをティースの鋼板の積層方向に2分割することにより、2つのコ字状の分割ボビンを設けて、この2つの分割ボビンをティースの鋼板の積層方向の両側からティースに嵌合して合わせるようにしたものも考えられる。この構造では、ステータコアのティースの幅に対して、ボビンの勘合部の幅は僅かな隙間が生じるように公差設定しないと組み込むことができない。そのため、コアとボビン間に空隙が残ってしまい、熱抵抗が増加する原因となる。
また、このような2つのコ字状の分割ボビンを有するステータにおいて、ティースの両側に層状の高熱伝導部材を設けることも考えられる。このステータでは、ティースの鋼板の積層方向の両側から高熱伝導部材に密着するように、2つの分割ボビンをティースに気密に嵌合する必要がある。しかし、この嵌合に際して、高熱伝導部材が分割ボビンにより剥離されたり、削り取られたりして、熱抵抗の増加の原因となる。
しかし、上述した本願発明の回転電機では、寸法をT<U+Lにすることで、ティース10の鋼板の積層厚さの寸法公差を吸収でき、ステータコイル8の巻き線のテンションによって第1,第2分割インシュレータ12,13はティース10の幅方向と積層方向すべてに密着することができる。このため本願発明の回転電機では、第1,第2分割インシュレータ12,13をティース10に組み付ける際に、ティース10に設けた高熱伝導部材10e,10fは第1,第2分割インシュレータ12,13によって分割ボビンを有するステータのように剥離されたり削り取られたりすることがない。
しかも、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12b,13bにおける第1,第2傾斜部12e,13e同士の接触部の接触長さをBLとしたとき、BL>U+L−Tに設定することによって、第1,第2分割インシュレータ12,13はティース10の鋼板の積層方向であるコア積層方向に拘束されることになる。これにより、第1,第2分割インシュレータ12,13は、ティース10の幅方向へ開く方向で脱落することを許容されなくなり脱落することがないので、ステータコイル8の巻き線工程への移行に支障がない。
また、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aは、肉厚がティース10の第3,第4平面10c,10d間の中央に向かうに従って互いに反対側に膨らむように形成されている。これにより、第1,第2カバー板部12a,13aの互いに反対側の外面は、第3,第4平面10c,10d間の中央に向かうに従って互いに反対側に膨らむように滑らかな円弧に形成されている。この結果、インシュレータ7にステータコイル8を捲回していく際に、インシュレータ7の外周面とステータコイル8との間に隙間が生じることがないので、ステータコイル8の捲回ぶとりが熱抵抗を増加させる原因となるのを未然に回避できる。
更に、インシュレータ7はティース10の幅方向で第1,第2分割インシュレータ12,13に分割されているため、第1,第2分割インシュレータ12,13を仮組状態でハの字に開いてティース10へ組み付けてゆくことが可能となる。これによってティース10の側面に予め貼り付け又は塗布した高熱伝導部材(高熱伝導材料)10e,10fは、第1,第2分割インシュレータ12,13をティース10に組付てゆく過程で剥がれたりこそげ落としたり脱落することなく、ティース10と第1,第2分割インシュレータ12,13との間に維持される。そして、最後に第3分割インシュレータ14を組み付けることで、第1,第2分割インシュレータ12,13は第3分割インシュレータ14によって閉じられ、確実に第1,第2分割インシュレータ12,13はティース10の側面の高熱伝導部材10e,10fに密着することができる。
尚、ティース10の側面は、薄板(薄い鋼板)のプレス打ち抜き品の積層状態であるため、図15に示したように数μmの僅かな凹凸が連続している状態となっている。しかし、このティース10の側面の凹凸に追従するような弾性のある伝熱材を高熱伝導部材として第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aとティース10の側面との間に挟み込むことによって、ステータコイル8からティース10への熱伝達が優れたステータ3にすることができる。
(変形例)
上述した構成において、第3分割インシュレータ14に設けた第1,第2押圧係合端部(押圧板部)14b,14cの先端部に図15に示したような傾斜ガイド面14b1,14c1を設けることもできる。この傾斜ガイド面14b1,14c1は、先端に向かうに従って互いに拡開する方向に傾斜していて、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2カバー板部12a,13aの下端部及びティース10を押圧係合端部14b,14c間に嵌合する際、第1,第2カバー板部12a,13aに設けた第1,第2係合板部12a1,13a1の先端に当接して、第1,第2係合板部12a1,13a1をティース10側に移動させる。これに伴い、第1,第2カバー板部12a,13aは、第1,第2係合部12b,13b同士の係合部を中心にティース10側に回動変位させられて、最終的にはティース10の第1,第2平面10a,10bに密着させられることになる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の回転電機のステータ3では、ステータコア11のティース10周面が絶縁材料製のインシュレータ7で覆われ、前記インシュレータ7の外周面にコイル(8)が捲回されている。また、前記インシュレータ7は前記コイル(8)の捲回方向に3分割された第1〜第3分割インシュレータ(12〜14)を備えている。そして、前記第1,第2分割インシュレータ12,13は前記ティース10の互いに反対側の側面を覆う形状に形成され且つ一端部に互いに係合する第1,第2傾斜部12e,13eを設けた凹凸形状の第1,第2係合部12b,13bをそれぞれ有する。また、前記第3分割インシュレータ14の両端部には前記第1分割インシュレータ12と前記第2分割インシュレータ13の他端部をそれぞれ前記ティース10側に押圧する第1,第w押圧係合端部14b,14cが設けられている。
この構成によれば、第1〜第3分割インシュレータ(12〜14)をティース10に確実に密着させることができるので、コイルとステータコアのティースとの間の熱抵抗を確実且つ充分に低減できる。しかも、第1,第2分割インシュレータ12,13をティース10に組み付ける際に、第1,第2傾斜部12e,13eを互いに係合させることにより、第1,第2分割インシュレータ12,13をハの字状に開いた状態でティース10に組み付けることができるので、第1,第2分割インシュレータ12,13のティース10への組付をが迅速且つ容易に行うことができる。
また、この発明の実施の形態の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2係合部は12b,13bカギ状の嵌合構造に形成されている。
この構成によれば、第1,第2分割インシュレータ12,13をティース10に組み付ける際に、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12b,13bを互いに係合させることで、第3分割インシュレータ14を組み付ける前に、第1,第2分割インシュレータ12,13がティース10から脱落するのを防止できる。
また、この発明の実施の形態の回転電機のステータにおいて、前記第1係合部12bは前記第1分割インシュレータ12の一端部外周面に開放し且つ端側に第1係合突部12dを形成する第1係合凹部12cを有する。また、前記第2係合部13bは前記第1係合凹部12cに嵌合する前記第2係合突部13dを端側に形成する第2係合凹部13cであって前記第1係合突部12dが嵌合する第2係合凹部13cを有する。更に、前記第1,第2係合突部12d,13dに前記第1,第2傾斜部12e,13eがそれぞれ設けられている。
この構成によれば、第1,第2係合突部12d,13dに前記第1,第2傾斜部12e,13eがそれぞれ設けられているので、第1,第2係合突部12d,13dを互いに係合させる際に、第1,第2傾斜部12e,13e同士を互いに契合接触させて、第1,第2分割インシュレータ12,13同士をハの字状に開くことができる。
また、この発明の実施の形態の回転電機のステータにおいて、前記ティース10は幅方向の互いに反対側に位置する第1,第2外側面(第1,第2平面10a,10b)と前記第1,第2外側面(第1,第2平面10a,10b)の一端同士及び他端同士をそれぞれ連設する第1,第2連設面(第3,第4平面10c,10d)とを有する。また、前記第1,第2分割インシュレータ12,13は前記第1,第2外側面(第1,第2平面10a,10b)をそれぞれ覆い且つ一端部が前記第1連設面を覆うように互いに対向する形状に形成されている。さらに、前記第3分割インシュレータ14は、前記第2連設面(第3平面10c)を覆う形状に形成され且つ前記両側に前記第1,第2外側面側(第1,第2平面10a,10b)に折曲されて前記第1,第2分割インシュレータ12,13の他端部をそれぞれ前記第1,第2外側面(第1,第2平面10a,10b)に押圧する第1,第2押圧係合端部14b,14cを有する。
この構成によれば、第1,第2分割インシュレータ12,13によりティース10の外側面を覆った状態で、第3分割インシュレータ14の第1,第2押圧係合端部14b,14cが第1,第2分割インシュレータ12,13の他端部をティース10の外側面に押圧するようにしているので、第1,第2分割インシュレータ12,13をティース10の外側面に確実に密着させることができる。
また、この発明の実施の形態の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2分割インシュレータ12,13の他端部に第1,第2係止段面12n,13nがそれぞれ設けられている。この前記第1,第2係止段面12n,13nにそれぞれ係止させる第3係止段面14nが前記第3分割インシュレータの両端部にそれぞれ設けられている。また、前記第1,第2連設面(第3,第4平面10c,10d)間の寸法をTとし、前記第1,第2分割インシュレータ12,13の一端部(コア当接面12b1,13b1)から前記第1,第2係止段面12n,13nまでの寸法をUとし、前記第3分割インシュレータ14(コア当接面14a1)から前記第3係止段面14nまでの寸法をLとし、第1,第2傾斜部の接触長さをBLとしたとき、T<U+Lで且つBL>U+L−Tの関係を満たすようになっている。
この構成によれば、第1,第2分割インシュレータ12,13の第1,第2係合部12,13aにおける第1,第2傾斜部12e,13e同士の接触部の接触長さをBLとしたとき、BL>U+L−Tに設定することによって、第1,第2分割インシュレータ12,13はティース10の鋼板の積層方向であるコア積層方向に拘束されることになる。これにより、第1,第2分割インシュレータ12,13は、ティース10の幅方向へ開く方向で脱落することを許容されなくなり脱落することがないので、ステータコイル8の巻き線工程への移行に支障が生じることはなくなる。
また、この発明の実施の形態の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2分割インシュレータ12,13の前記第1,第2外側面(第1,第2平面10a,10b)に対応する部分の肉厚は前記第1,第2連設面(第3,第4平面10c,10d)間の中央に向かうに従って徐々に厚くなる形状に形成されている。
この構成によれば、第1,第2カバー板部12a,13aの互いに反対側の外面は第3,第4平面10c,10d間の中央に向かうに従って互いに反対側に膨らむように滑らかな円弧に形成されるので、インシュレータ7にステータコイル8を捲回していく際に、インシュレータ7の外周面とステータコイル8との間に隙間が生じることを防止して、ステータコイル8の捲回ぶとりが熱抵抗を増加させる原因となるのを防止できる。
3・・・ステータ
11・・・ステータコア
7・・・インシュレータ
8・・・ステータコイル
10・・・ティース
10a・・・第1平面(第1階側面)
10b・・・第2平面(第2外側面)
10c・・・第3平面(第1連設面)
10d・・・第4平面(第2連設面)
12・・・第1分割インシュレータ
12a・・・第1カバー板部
12b・・・第1係合部
12c・・・第1係合凹部
12d・・・第1係合突部
12e・・・第1傾斜部
12n・・・第1係止段面
13・・・第2分割インシュレータ
13a・・・第2カバー板部
13b・・・第2係合部
13c・・・第2係合凹部
13d・・・第2係合突部
13e・・・第2傾斜部
13n・・・第2係止段面
14・・・第3分割インシュレータ
14b・・・第1押圧係合端部
14c・・・第2押圧係合端部
14n・・・第3係止段面
BL・・・接触長さ
T・・・ティースの積層方向の寸法
U・・・寸法
L・・・寸法

Claims (6)

  1. ステータコアのティースの周面が絶縁材料製のインシュレータで覆われ、前記インシュレータの外周面にコイルが巻回された回転電機のステータにおいて、
    前記ティースは互いに反対側に位置する一対の側面および前記一対の側面間を連設し且つ互いに反対側に位置する一対の連設面を有し、
    前記インシュレータは前記コイルの巻回方向に分割された少なくとも2つの第1,第2分割インシュレータを備え、
    前記第1分割インシュレータは、前記ティースの互いに反対側の側面の一方を覆う第1カバー板部と、前記第1カバー板部の一端部から前記一対の連設面の一方に沿って前記他方の側面側に延びる第1係合部を有し、
    前記第2分割インシュレータは、前記ティースの互いに反対側の側面の他方を覆う第2カバー板部と、前記第2カバー板部の一端部から前記一対の連設面の一方に沿って前記一方の側面側に延びる第2係合部を有し、
    前記第1係合部に、前記ティースの連設面と反対側に突出する第1係合突部と、前記第1係合突部に向けて延びる係止部を設けることにより、前記第1係合部の前記第1係合突部と前記係止部との間には前記連設面と反対側の面に第1係合突部側の部分が開放し且つ前記第1カバー板部側の部分が前記係止部で覆われた第1係合凹部が設けられ、
    前記第2係合部には、前記連設面側に向けて突出して前記第1係合凹部に係合する第2係合突部と、前記第2係合突部に設けられて前記第1係合部の前記係止部に前記第1係合凹部内において係止させられる係止凸部と、前記連設面側に開放して前記第1係合突部を係合させる第2係合凹部が設けられ、
    前記ティースの幅方向に対応する前記第1係合凹部の長さは、前記ティースの幅方向に対応する前記第2係合突部の長さよりも長く、
    前記ティースの幅方向に対応する前記第2係合凹部の長さは、前記ティースの幅方向に対応する前記第1係合突部の長さよりも長く設けられ、
    前記係止凸部を前記第1係合凹部内において前記係止部に係止させて、前記第1係合突部を前記第2係合凹部に係合させたとき、前記第2係合部が前記第1係合部に係合し、且つ、前記第1係合突部を前記第2係合凹部から抜き取って、前記第2係合突部を前記第1係合凹部から抜き取ったとき、前記係止凸部が前記第1係合凹部から抜き取られて前記係止部から離間させられることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2係合部はカギ状の嵌合構造に形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。
  3. 請求項2に記載の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2係合突部には互いに係合する第1,第2傾斜部がそれぞれ設けられていることを特徴とする回転電機のステータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機のステータにおいて、
    前記インシュレータは前記コイルの巻回方向に3分割された第1〜第3分割インシュレータを備え、
    前記ティースは幅方向の互いに反対側に位置する第1,第2外側面と前記第1,第2外側面の一端同士及び他端同士をそれぞれ連設する第1,第2連設面とを有し、前記第1,第2分割インシュレータは前記第1,第2外側面をそれぞれ覆い且つ一端部が前記第1連設面を覆うように互いに対向する形状に形成されていると共に、前記第3分割インシュレータは前記第2連設面を覆う形状に形成され且つ前記両側に前記第1,第2外側面側に折曲されて前記第1,第2分割インシュレータの他端部をそれぞれ前記第1,第2外側面に押圧する第1,第2押圧係合端部を有することを特徴とする回転電機のステータ。
  5. 請求項4に記載の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2分割インシュレータの他端部に第1,第2係止段面がそれぞれ設けられ、前記第1,第2係止段面にそれぞれ係止させる第3係止段面が前記第3分割インシュレータの両端部にそれぞれ設けられていると共に、前記第1,第2連設面間の距離をTとし、前記第1,第2分割インシュレータの一端部から前記第1,第2係止段面までの距離をUとし、前記第3分割インシュレータから前記第3係止段面までの距離をLとし、第1,第2傾斜部の接触長さをBLとしたとき、T<U+Lで且つBL>U+L−Tの関係を満たすことを特徴とする回転電機のステータ。
  6. 請求項4に記載の回転電機のステータにおいて、前記第1,第2分割インシュレータの前記第1,第2外側面に対応する部分の肉厚は前記第1,第2連設面間の中央に向かうに従って徐々に厚くなる形状に形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。
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