JP5870003B2 - 回転電機の絶縁構造及びその製造方法 - Google Patents

回転電機の絶縁構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の絶縁構造に関し、特に固定子の絶縁構造及びその製造方法に関するものである。
モータやオルタネータなどの回転電機は、回転子と、固定子と、それらを覆うハウジングなどから構成されている。回転電機を構成する部材のうち固定子は、軟磁性材料による鉄心と、鉄心に巻き付けられた電線と、鉄心と電線の間を絶縁する絶縁体などから構成される固定子ティースが複数個周方向に配置されて構成されている。固定子の電線には大容量の電流が通電されるため、絶縁体には絶縁性が求められるとともに、回転電機の性能を維持するため、鉄心形状を保持できるように強度も求められる。
絶縁体としては、一般に絶縁紙や絶縁性の樹脂材料を射出成形したものが用いられている。射出成形により得られる絶縁体は、鉄心の寸法に合わせて所望の形状を精度良く得ることができるため、電線の巻線や固定子の固定などの点で有効である。
しかし、射出成形には金型が必須であるため、鉄心の形状変更に伴って射出成形用の金型も形状変更する必要があり、形状の変更自由度が低く、製造コストが増加することが問題であった。
上記の問題を解決する技術として、鉄心の周囲に絶縁性のフィルムを加圧成形する例が特許文献1により開示されている。特許文献1は、圧縮成型したフィルムにより、コイル巻き付け部と鍔部を構成し、これらを組み合わせることで、鉄心−電線間の絶縁を確保し、鉄心の端部に配置される鍔部により鉄心とフィルムの形状を保持した回転電機の絶縁構造に関するものであり、絶縁体の形状変更が容易な構造である。
特開2006−311706号公報
しかしながら、上記特許文献1の絶縁構造は、鍔部の存在を前提として、コイル巻き付け部を可能な限り薄くすることを課題としており、コイル巻き付け部単体では、鉄心形状を保持できず、固定子ティースの磁気性能に大きな影響を与えることから、鍔部を必要とするものであり、製造コストの低減に限界が生じることが問題となる。
すなわち、鉄心は軟磁性材料の板材を積層することにより構成されているが、各板材が切断加工時の変形等により板ばね状になっているため、積み厚方向に加圧して、板材間の隙間を低減し、占積率、すなわち、鉄心の見かけの体積と、軟磁性材料の板材の実体積との比を確保する必要がある。
特許文献1の絶縁構造では、鍔部を鉄心形状に合わせた寸法とすることで、鍔部により鉄心を積み厚方向に加圧して保持することが可能であるが、コイル巻き付け部を構成するフィルム部は強度が低いため、単独では鉄心を加圧した状態を保持できず、鉄心の中央部分が膨らんだ状態になってしまう。
中央部分の膨らんだ鉄心は軟磁性材料内部に生じる応力が増加するため、占積率の低下に伴い、鉄損が増加して回転電機の効率が低下する。
さらに、フィルムの圧縮成形する際には鉄心形状に合わせた加圧治具が必要であるため、製造コストが増加する。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであって、任意形状で、占積率の高い固定子ティースを金型レスで製造することができる回転電機の絶縁構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による回転電機の絶縁構造は、固定子と、回転子とを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造において、前記固定子を構成する固定子ティースは、径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成する鉄心と、前記鉄心の周囲に配置される電線と、前記鉄心と前記電線の間に配置される絶縁体とを備え、前記絶縁体は、伸縮性のある部材で構成されており、伸張した状態で前記鉄心の周囲に装着されており、前記鉄心を構成する軟磁性材料の板材を前記積み厚方向に加圧する引張強度を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明による別の回転電機の絶縁構造は、固定子と、回転子とを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造において、前記固定子を構成する固定子ティースは、径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層してなる鉄心と、前記鉄心の周囲に配置される電線と、前記鉄心と前記電線の間に配置される絶縁体とを備え、前記絶縁体は、曲げ強度10〜2000MPaの弾性体で構成されており、前記軟磁性材料の板材の幅方向に拡張した状態で前記鉄心の周囲に装着されており、前記鉄心を構成する軟磁性材料の板材を前記積み厚方向に加圧する曲げ強度を備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明により回転電機の絶縁構造の製造方法は、固定子ティースを有する回転電機の絶縁構造の製造方法であって、径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成した鉄心を積み厚方向に加圧して把持する第1の工程と、前記鉄心の周囲に伸縮性の絶縁体を配置する第2の工程と、前記絶縁体を前記鉄心の周囲に固定する第3の工程とを有し、前記第2の工程では、分割された前記絶縁体を複数回に分けて配置することを特徴とする。
本発明によれば、鉄心の周囲を伸縮性または弾性の絶縁体で覆うことにより、任意形状で、占積率の高い固定子ティースを金型レスで作製でき、回転電機の絶縁構造を低コストで得ることができる。
本発明の実施例1に関わるアキシャルギャップ型の回転電機の構成を示した図である。 本発明の実施例1に関わるアキシャルギャップ型の回転電機の固定子ティースの構成を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の形態1を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の形態2を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の形態3を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の形態4を示した図である。 本発明の実施例1に関わる絶縁体の圧縮力を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の形態5を示した図である。 本発明の実施例1に関わる鉄心と絶縁体の構成を示した図である。 本発明の実施例1に関わる形態1の回転電機の製造方法を示した図である。 本発明の実施例1に関わる形態2の回転電機の製造方法を示した図である。 本発明の実施例1に関わる形態3の回転電機の製造方法を示した図である。 本発明の実施例1に関わる形態4の回転電機の製造方法を示した図である。 本発明の実施例1に関わる形態5の回転電機の製造方法を示した図である。 本発明の実施例2に関わる鉄心と絶縁体の形態1を示した図である。 本発明の実施例2に関わる絶縁体の圧縮力を示した図である。 本発明の実施例2に関わる鉄心と絶縁体の形態2を示した図である。 本発明の実施例2に関わる鉄心と絶縁体の形態3を示した図である。
以下、本発明の実施形態の例について、アキシャルギャップ型の回転電機を例にとって図面を参照しながら説明するが、鉄心と電線の間に絶縁体を有する回転電機であればアキシャルギャップ型に限定されるものではない。
[実施例1]
図1〜9を用いて、本発明の絶縁構造を用いた固定子ティースの構造の実施例1を説明する。
図1は、本実施例による絶縁構造を用いたアキシャルギャップ型の回転電機の構造について説明した図である。アキシャルギャップ型の回転電機10は、磁石20が円板状の部材21上に円周方向に複数個配置された回転子50と、鉄心31に絶縁体32を介して巻装された電線33とからなる固定子ティース30が円周方向に複数個配置された固定子60と、回転子50と固定子60とを同心円上に配置するための回転軸70と、それらを格納するハウジング80とを有している。なお、磁石20は電磁石に置き換えることも可能である。
固定子ティース30は通電により励磁され、磁石20と固定子ティース30との間に引力を生じさせ、異なる固定子ティース30を連続して励磁させることにより回転子50と固定子60の間に回転運動を発現させる。固定子60は、複数個の固定子ティース30により構成されるため、各固定子ティース30には個別にブロック状の鉄心31が設けられ、各鉄心31の周囲に絶縁体32と電線33が配置される。
図2は、本実施例における固定子ティースの構造について説明した図である。固定子ティース30は、鉄心31と、絶縁体32と、電線33とから構成されている。絶縁体32は、鉄心31と電線33との絶縁を確保するために鉄心31の周囲に配置され、絶縁体32の周囲には電線33が巻き付けられている。鉄心31は、電磁鋼板、アモルファス金属またはパーメンジュールなどの板状の軟磁性材料からなり、図2の例では、上面からみて台形状の端面が形成されるよう、順次幅が広くなる軟磁性材料の板材を積層することにより形成される。
なお、図2において、上向きの矢印は回転電機の軸長方向を示し、これに直交する矢印は、鉄心31を構成する軟磁性材料からなる板材の積み厚方向を示す。これは、後述する図3〜図6、図8、図9でも同様である。
各板材は、軟磁性材料製の薄板を切断加工する際に生じる切り口の変形、残留応力により板ばね状になっており、これらを単に積み重ねた状態では、各板材間に軸長方向の間隙が発生することになる。
一方、電線33には、銅やアルミなどを母材とした断面略円形または断面略矩形の単線または撚り線が用いられており、絶縁体32を介して鉄心31に電線33を巻き付ける際、鉄心31を構成する軟磁性材料の板材を積み厚方向に加圧し、板材間に発生する間隙が押し縮められた状態に保持することで、設計上目標とする占積率を得る必要がある。
図3は、これを実現するための第1実施例の形態1を示しており、固定子ティースを構成する鉄心及び絶縁体の構造を説明した図である。
この実施例では、絶縁体32は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、合成ゴムなどを基材としたもので、伸縮性を有し、引張強度10〜200MPaの絶縁性テープからなる。
絶縁性テープを用いた絶縁構造は、積み厚方向に加圧した状態で把持された鉄心31の周囲に絶縁体32を1周以上巻き付け、絶縁体32同士を端部で接着、融着または溶着して固定することにより得られる。
絶縁体32を構成する絶縁性テープは、引張強度10〜200MPaを有しているため、巻始め端を、積み厚方向に加圧された鉄心31に固定した状態で、テープ巻き付け装置により、所定のテンションを維持しながら全周に沿って巻き付けた後、両端部が固定される。これにより、鉄心31に対して加えていた積み厚方向の加圧力を保持して、軟磁性材料の板材の占積率を設計上の目標値に保持することができる。
絶縁性テープの引張強度、そして、巻き付け時に絶縁性テープに加えるテンションは、設計上目標とする占積率を得るのに必要な圧縮応力を維持する観点で選択され、軟磁性材料の材質、板材の一枚毎の大きさ、厚さ、積み厚等に応じて最適値が選択される。
例えば、絶縁性テープを2重に巻き付ける際は、絶縁性テープ自体の引張強度は、必要な圧縮応力の半分程度とすればよい。
また、絶縁体32の固定は、粘着面を有する絶縁体を用いて粘着面で接着させる方式、自己融着性を有する絶縁体を用いて融着させる方式、または絶縁体の端面をレーザ等で溶かして溶着させる方式などが挙げられる。
図3の形態では、例えば、鉄心31の軸長方向で半分以下となる上半部を把持具により把持するとともに積み厚方向に加圧することで、把持していない下半部においても、板材間の間隙が設計上の占積率を満たすようにして、把持具に干渉しない下側部分に絶縁性テープ32aを巻き付ける。下側部分を絶縁性テープ32aで巻き付けることにより、把持を解除した状態でも鉄心31の下側部分が圧縮された状態に保持されるので、この状態で、鉄心31の上側部分に絶縁性テープ32bを巻き付ける。
したがって、この形態1では、絶縁体32を構成する絶縁性テープ32a、32bは、鉄心31の軸長方向に複数個に分割された構造となる。
図4に形態2として示すように、鉄心31の軸長方向の両端部を把持して積み厚方向に加圧する場合は、把持部材が干渉しない鉄心31の中心部分に絶縁性テープ32aが巻き付けられた後、両端部の把持を解除して、鉄心31の軸長方向両端部側に絶縁性テープ32bがそれぞれ巻き付けられるため3分割となる。
図5は、本実施例のさらに別の形態を示しており、固定子ティースの鉄心及び絶縁体の形態3について説明した図である。
絶縁体32は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、合成ゴムなどを基材とした引張強度10〜200MPaの絶縁性テープからなる。この絶縁性テープを用いた絶縁構造は、絶縁性テープを巻き始める際に、絶縁性テープが干渉しない位置で、把持部材等により積み厚方向に把持して鉄心31を加圧する。そして、把持部材の加圧箇所を軸長方向にシフトさせながら、絶縁体32としての絶縁性テープをその幅方向端面が互いに接するように、鉄心31の周囲にらせん状に巻き付け、巻き始め部及び巻き終わり部の絶縁体32同士を接着、融着または溶着して固定することにより得られる。この形態によれば、図3のように絶縁体32が分割されることなく鉄心31の周囲に配置することが可能となる。
図6は本実施例の形態4を示しており、絶縁性テープをらせん状に巻き付ける際、その幅方向両端部が一部重なるようにしたものである。
図3及び図5で示した形態のように絶縁体32を鉄心31の軸長方向に重ねることなく配置すると、回転電機の型式によっては、絶縁体32同士の隙間に電線33が配置されたときに、鉄心31と電線33が接触し絶縁が確保できないケースが発生する場合がある。
このような場合、図6に示すように、絶縁性テープの幅方向両端部が一部重なるようにすることで、絶縁性テープの厚さを確保でき、鉄心31と電線33との接触を防止することできる。
図7は、実施例1の絶縁体により発現する鉄心の圧縮力について説明した図である。
上述の基材を用いた絶縁体32は、所望の伸縮性と引張強度を有するため、絶縁体32を鉄心31の周囲に巻き付つけることにより、絶縁体32が収縮しようとする力で鉄心31を加圧することが可能である。
接着、融着または溶着して固定された絶縁性テープは、鉄心31の積み厚方向に膨らもうとする力と、絶縁体32がこれに抗して収縮しようとする力の釣り合いの位置で安定し、鉄心31を構成する軟磁性材料の板材を積み厚方向に加圧しながら鉄心形状を保持することができる。
釣り合いの位置で安定した状態での鉄心31の見かけの体積と実体積との比が占積率となり、鉄心31を加圧するほど見かけの体積に対する実体積の割合が増加して占積率が増加し、鉄心31を隙間なく加圧した位置で釣り合った場合には占積率が100%となる。
この釣り合いの位置は、絶縁体32の材質、厚さ、そして、巻き付ける周回数、さらには、巻き付け時に絶縁性テープに加えるテンションを変更することにより調整できる。
発現する圧縮力は、引張強度の高い材料ほど、そして、テンションが強いほど高くなり、また、絶縁性テープの厚さと巻き付ける周回数の積、すなわち絶縁体32の総厚に比例する。例えば、厚さ0.05mmの軟磁性材料を45mm分積層した最小幅10mm、最大幅20mm、軸長100mmの鉄心の場合、占積率90%となる積み厚50mmに圧縮したときに100MPa程度の力で膨らもうとするため、ポリイミドを基材とした厚さ0.08mmの絶縁性テープを2周巻き付けることにより100MPaの圧縮力が生じさせ、積み厚50mmの鉄心を得ることが可能である。
図8は、本実施例の形態5を示しており、断面中空の伸縮性のある絶縁体を用いた場合の固定子ティースの構造について説明した図である。
すなわち、絶縁体32は、絶縁性テープに限らず、伸縮性のある絶縁体であれば使用可能であり、本実施例では、断面中空の伸縮性の絶縁体は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、合成ゴムなどを基材とした引張強度10〜100MPaで絶縁体である。この絶縁体32は、例えば、所定の径を有する筒状絶縁体からなり、鉄心31の周囲に嵌合させることで、鉄心31に対して加えていた積み厚方向の加圧力を保持して、軟磁性材料の板材の占積率を設計上の目標値に保持するものである。
すなわち、内側の断面積が鉄心の断面積より小さい断面中空の筒状絶縁体を使用した場合の固定子ティースは、実施例1の図3に示す形態1と同様に、例えば、鉄心31の上側部分を把持具を使用して把持することにより、積み厚方向に把持された鉄心31の周囲に、拡張具により鉄心31の外形に合わせて拡張した下側筒状絶縁体32cを下側から挿入配置し、拡張具を開放して鉄心31の下部に装着する。これにより、鉄心31の下部を固定した後、筒状の上側絶縁体32dを同じように装着することで、筒状絶縁体32c、32d自体の弾性力により鉄心31の周囲を積み厚方向に加圧することができる。
この形態では、絶縁性のテープを使用した場合と同様に、上側あるいは下側を把持具により把持された鉄心31に、筒状絶縁体32c、32dを装着する必要があるため、把持具に干渉されないよう、絶縁体32は鉄心31の軸長方向に複数個に分割された構造となる。もちろん、実施例1の図4に示す形態2のように、筒状絶縁体を3分割してもよい。
鉄心31の周囲に配置された断面中空の伸縮性の絶縁体32は、鉄心31の積み厚方向に膨らもうとする力と絶縁体32の収縮しようとする力の釣り合いの位置で安定し、鉄心31を軟磁性材料の積み厚方向に加圧しながら鉄心形状を保持する。釣り合いの位置は、絶縁体32の材質及び肉厚を変更することにより調整できる。発現する圧縮力は、引張強度の高い材料ほど高く、絶縁体32の肉厚に比例するため、図7と同様に材料と絶縁体の肉厚を選定することに、設計上の占積率が得られる値とすることができる。
例えば、厚さ0.05mmの軟磁性材料を45mm分積層した最小幅10mm、最大幅20mm、軸長100mmの鉄心の場合、占積率90%となる積み厚50mmに圧縮したときに100MPa程度の力で膨らもうとするため、合成ゴムを基材とした厚さ0.3mmの断面中空の伸縮性の絶縁体を1層配置することにより100MPaの圧縮力が生じ、積み厚50mmの鉄心を得ることが可能である。
断面中空の筒状絶縁体として、熱収縮性のものを使用してもよい。断面中空の熱収縮性の絶縁体は、例えば、ポリオレフィンなどを基材とした引張強度10〜100MPaで絶縁体である。
熱収縮前において、内側の断面積が鉄心の断面積より大きい断面中空の熱収縮性の絶縁体を使用した場合の固定子ティースは、積み厚方向に把持された鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し、加熱炉やホットプレートなどにより絶縁体32を鉄心31ごと加熱して収縮させ、鉄心31を加圧することにより得られる。熱収縮性絶縁体は一般的に、50〜200度で加熱することにより、1/2〜1/8に収縮する。絶縁性のテープを使用した場合と同様に把持された鉄心31に配置する必要があるため、絶縁体32は鉄心31の軸長方向に複数個に分割された構造となる。
鉄心31の周囲に配置された断面中空の熱収縮性絶縁体は、鉄心31の積み厚方向に膨らもうとする力と、絶縁体32を加熱することで収縮しようとする力の釣り合いの位置で安定し、鉄心31を軟磁性材料の積み厚方向に加圧しながら鉄心形状を保持する。釣り合いの位置は、絶縁体32の材質及び肉厚を変更することにより調整できる。
発現する圧縮力は引張強度の高い材料ほど高く、絶縁体32の肉厚に比例するため、図7と同様に材料と絶縁体の肉厚を選定することができる。例えば、厚さ0.05mmの軟磁性材料を45mm分積層した最小幅10mm、最大幅20mm、軸長100mmの鉄心の場合、占積率90%となる積み厚50mmに圧縮したときに100MPa程度の力で広がろうとするため、ポリオレフィンを基材とした厚さ5mmの断面中空の熱収縮性絶縁体を1層配置することにより100MPaの圧縮力が生じ、積み厚50mmの鉄心を得ることが可能である。
図9は、鉄心の積み厚の1/10以上の肉厚の伸縮性絶縁材料を用いて、一体的に形成した絶縁体32により、鉄心31に積み厚方向の加圧力を保持するようにした場合の固定子ティースの構造について説明した図である。
絶縁体32の一部に切り欠き部34を設けることにより、軸長方向に分割せずに鉄心形状を加圧して保持することが可能である。
すなわち、鉄心31を加圧して把持する爪状の治具がちょうど進入できる切り欠き部34を絶縁体32に設け、鉄心31を把持したまま絶縁体32の内部に嵌入することで、鉄心31を軟磁性材料の積み厚方向に加圧しながら鉄心形状を保持させた後に、絶縁体の切り欠き部34から爪状の治具を引き抜くことにより、絶縁体32が分割されていない固定子ティースを得ることができる。
把持に用いる爪状の治具の厚さは、鉄心31の積み厚が大きいほど剛性が必要となるため大きくなる。鉄心形状を保持するためには、爪状の治具の厚さは積み厚の1/20以上必要となるため、絶縁体32の厚さは爪状の治具が抜ける寸法で、かつ鉄心31の加圧力が確保できるよう、爪状の治具の厚さの2倍以上となる鉄心の積み厚の1/10以上が必要である。切り欠き部34の位置は、鉄心31を積み厚方向に加圧して保持できるよう図9(a)に示すように鉄心31の積み厚方向の両側に配置される必要がある。また、鉄心31の積み厚方向と直角方向の幅が大きい場合には、図9(b)に示すように鉄心形状を保持しやすいよう切り欠き部34の数を増やしてもよい。
図10〜14を用いて、本実施例の絶縁構造を用いた固定子ティースの製造方法に関し、各形態毎にその一例を説明する。
図10は、図3を用いて説明した、形態1の絶縁構造の製造方法を示すフロー図である。
第1に、把持具を用いて、板状の軟磁性材料を積層して形成した鉄心31を、鉄心の軸長方向からみて、半分以下の箇所を把持して積み厚方向に加圧する(S11)。
第2に、鉄心31の把持していない軸長方向の片側に伸縮性の絶縁体32の端部を保持しつつ、所定のテンションを付加しながら巻き付ける(S12)。
第3に、伸縮性の絶縁体32の端部を接着、融着または溶着などで固定する(S13)。第3の工程にて鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し終わっていない場合は、一旦鉄心31の把持を外し、鉄心31の絶縁体32の配置し終わった部分を把持し、鉄心31の把持していない部分に絶縁体32を巻き付ける工程を繰り返す(S15)。
以上の工程により、伸縮性の絶縁体32を用いた絶縁構造を得ることができる。
図11は、図4を用いて説明した、形態2の絶縁構造の製造方法を示すフロー図である。
第1に、板状の軟磁性材料を積層して形成した鉄心31を、鉄心の軸長方向の端部を積み厚方向に加圧して把持する(S21)。
第2に、鉄心31の把持していない軸長方向の中心部分に伸縮性の絶縁体32をの端部を保持しつつ、所定のテンションを付加しながら巻き付つける(S22)。
第3に、伸縮性の絶縁体32の端部を接着、融着または溶着などで固定する(S23)。第3の工程にて鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し終わっていない場合は、一旦鉄心31の把持を外し、鉄心31の絶縁体32の配置し終わった部分を把持し、鉄心31の把持していない部分に絶縁体32を巻きつける工程を繰り返す(S25)。
以上の工程により、伸縮性の絶縁体32を用いた絶縁構造を得ることができる。
図12は、図5を用いて説明した形態3の絶縁構造の製造方法を示すフロー図である。
第1に、板状の軟磁性材料を積層して形成した鉄心31を、鉄心の軸長方向上反部を積み厚方向に加圧して把持する(S31)。
第2に、鉄心31の把持していない軸長方向の中心部分に伸縮性の絶縁体32の端部を保持しつつ、所定のテンションを付加しながら巻き付ける(S32)。
第3に、鉄心31の把持した位置を絶縁体32を巻き始めた側と反対方向にずらし、把持をずらして空いた部分に絶縁体32を巻きつける。
第3の工程で鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し終わっていない場合は、一旦鉄心31の把持を外し、鉄心31の絶縁体32の配置し終わった部分を把持し、鉄心31の把持していない部分に絶縁体32を巻きつける工程を繰り返す(S35)。第4に、伸縮性の絶縁体32の端部を接着、融着または溶着などで固定する(S36)。
以上の工程により、伸縮性絶縁体32を用いた絶縁構造を得ることができる。
図13は、図8を用いて説明した、断面中空の伸縮性絶縁体を使用した、形態4の絶縁構造の製造方法を示すフロー図である。第1に、板状の軟磁性材料を積層して形成した鉄心31を、鉄心の軸長方向の半分以下を積み厚方向に加圧して把持する(S41)。
第2に、鉄心31の把持していない軸長方向の片側に断面中空の伸縮性の絶縁体32を拡張して、鉄心31の軸長方向の片側を覆うように配置する(S42)。
第3に、断面中空の伸縮性の絶縁体32の拡張を開放し、把持していない部分の鉄心31を絶縁体32で加圧する(S43)。第3の工程にて鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し終わっていない場合は、一旦鉄心31の把持を外し、鉄心31の絶縁体32の配置し終わった部分を把持し、鉄心31の把持していない部分に絶縁体32を配置する工程を繰り返す(S45)。
以上の工程により、断面中空の伸縮性絶縁体32を用いた絶縁構造を得ることができる。
図14は、図8において説明した断面中空の熱収縮性絶縁体を使用した、形態5の絶縁構造の製造方法を示すフロー図である。
第1に、板状の軟磁性材料を積層して形成した鉄心31を、鉄心の軸長方向上半部を積み厚方向に加圧して把持する(S51)。
第2に、鉄心31の把持していない軸長方向下半部に断面中空の熱収縮性絶縁体32を配置する(S52)。
第3に、断面中空の熱収縮性絶縁体32を鉄心31ごと加熱し、収縮させて把持していない部分の鉄心31を絶縁体32で加圧する(S53)。
第3の工程にて鉄心31の周囲に絶縁体32を配置し終わっていない場合は、一旦鉄心31の把持を外し、鉄心31の絶縁体32の配置し終わった部分を把持し、鉄心31の把持していない部分に絶縁体32を配置する工程を繰り返す(S55)。
以上の工程により、断面中空の熱収縮性絶縁体32を用いた絶縁構造を得ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、所定の引張強度を備えた伸縮性の絶縁体32を鉄心31と電線33の間に配置することにより、鉄心31と電線33の絶縁を確保し、かつ鉄心31を加圧しながら保持することにより、設計上占積率を長期にわたり維持することが可能となり、形状変更が容易な絶縁構造を低コストで得ることができる。
[実施例2]
図15〜18を用いて、本発明の絶縁構造を用いた固定子ティースの構造の第2実施例を説明する。
図15は、実施例2による固定子ティースの鉄心及び絶縁構造の形態1について説明した図である。鉄心31は、電磁鋼板、アモルファス金属またはパーメンジュールなどの軟磁性材料からなり、軟磁性材料の板材を積層して得られるため、板ばね状になっている。絶縁体36は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリブチレン、ポリカーボネート、エポキシ、ウレタン、フェノール、ポリイミド、液晶ポリマーなどの樹脂材料、もしくは、絶縁紙と板ばねを重ねた部材で構成された曲げ強度10〜2000MPaの絶縁構造であり、板ばねを使用する場合は、ばね鋼、ステンレス鋼、黄銅、りん青銅、ベリリウム銅などの金属材料や繊維強化プラスチック材などからなる。絶縁体36は、例えば、上述した樹脂材料の板材を加熱成型することにより、内側が鉄心31の外形に合わせた形状に成形されており、鉄心31の積み厚方向に沿って分断部91が設けられている。これにより、分断部91を押し広げるようにして絶縁体36を鉄心31の外周に配置した後、絶縁体36を開放することで、絶縁体36の曲げ応力によって、分断部91両側部が鉄心31を構成する板材を積み厚方向に押圧し、占積率を設計上の目標値に保持するものである。
図16は、絶縁体により発現する鉄心の圧縮力について説明した図である。
鉄心31は、積層された磁性材料の板材の厚さの減少や積み厚の増加に伴い、積み厚方向の隙間が増加するため、加圧した際の積み厚方向に膨らもうとする力も大きくなる。
すなわち、上述の材料からなる板材を積層してなる絶縁体36は弾性を有し、積み厚方向に膨らもうとするため、分断部91を鉄心31の外形より小さくなるよう内側に曲げて成形しておくことにより、鉄心31を絶縁体36の内側に配置した際に分断部91の周辺が鉄心31の積み厚方向に弾性変形する。
絶縁体36は、鉄心31の積み厚方向に膨らもうとする力と、絶縁体の分断部91の周辺で、元に戻ろうとする力の釣り合いの位置で安定し、鉄心31を軟磁性材料の積み厚方向に加圧しながら鉄心形状を保持することが可能となる。
釣り合いの位置で安定した状態で、鉄心31に対する加圧力が高いほど、各板材が密着し、見かけの体積に対する実体積の割合が増加するため占積率が増加し、鉄心31を隙間なく加圧した位置で釣り合った場合には占積率が100%となる。
釣り合いの位置は、絶縁体36の材質、厚さ及び分断部91を積み厚方向に曲げた際の変形量を変更することにより調整できる。
発現する圧縮力は曲げ強度の高い材料ほど高く、分断部の変形量と厚さの3乗の積に比例する。例えば、厚さ0.05mmの軟磁性材料を45mm分積層した最小幅10mm、最大幅20mm、軸長100mmの鉄心の場合、占積率90%となる積み厚50mmに圧縮したときに100MPa程度の力で広がろうとするため、絶縁体の分断部の片側には50MPaの圧力が生じる。厚さ2mmのフェノール樹脂の絶縁体を用い、分断部を8mm内側に変形させておいた絶縁体の内側に鉄心を配置することにより50MPaの圧縮力が生じ、積み厚50mmの鉄心を得ることが可能である。
図17は、実施例2による固定子ティースの鉄心及び絶縁構造の形態2について説明した図である。絶縁体36は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリブチレン、ポリカーボネート、エポキシ、ウレタン、フェノール、ポリイミド、液晶ポリマーなどの樹脂材料、もしくは、絶縁紙と板ばねを重ねた部材で構成された曲げ強度10〜2000MPaの絶縁構造であり、板ばねはばね鋼、ステンレス鋼、黄銅、りん青銅、ベリリウム銅などの金属材料や繊維強化プラスチック材などからなる。
図17(a)に示すように、絶縁体36は、非可動部36aと、一部凸形状が設けられた可動部36bと、一部凹形状が設けられた可動部36cとを有する。可動部36b及び36cは鉄心31の積み厚方向に設けられ、半球状の凸形状の嵌め合い部92aと、半球状の凹形状の嵌め合い部92bとが設けられている。
開放状態の非可動部36aの内部に、鉄心を構成する板材を積層した状態で装填した後、可動部36bと可動部36cを互いに押し込むように閉じて嵌め合い部により固定する。
この状態での絶縁体36の内側の形状は、鉄心31の外形に合わせた形状に成形されている。鉄心31は、絶縁体36の内側で非可動部36a上に配置されているので、絶縁体の可動部36bと可動部36cとを固定することにより加圧されることになる。絶縁体の可動部36b及び可動部36cが嵌め合い部92a及び92bで固定され、積み厚方向の膨らみが抑えられた鉄心31は、軟磁性材料の積み厚方向に加圧され、鉄心形状が保持される。
鉄心31は、鉄心31を構成する軟磁性材料の厚さの減少や積み厚の増加に伴い積み厚方向の隙間が増加するため、加圧した際の積み厚方向に膨らもうとする力も大きくなる。
そこで、嵌め合い部92a及び92bの直径を増加することにより、可動部36bと可動部36cの固定を強化することが可能である。また、図17(b)に示すように、可動部36bに設けられた凸形状及び可動部36cに設けられた凹形状の数を増加させることにより、可動部36bと可動部36cの固定を強化することも可能である。
図18は、実施例2による固定子ティースの鉄心及び絶縁構造の形態3について説明した図である。
嵌め合い部は、貫通穴と棒材に置き換えることも可能である。鉄心31は、絶縁体36の内側で非可動部36a上に配置され、絶縁体の可動部36b及び可動部36cを固定することにより加圧される。絶縁体の可動部36b及び可動部36cに設けられた貫通穴93に棒材94を差し込んで固定され、積み厚方向の膨らみが抑えられた鉄心31は、軟磁性材料の積み厚方向に加圧され、鉄心形状が保持される。
以上説明した実施例によれば、弾性の絶縁体36を鉄心31と電線33の間に配置することにより、鉄心31と電線33の絶縁を確保し、かつ鉄心31を加圧しながら保持することが可能となり、形状変更が容易な絶縁構造を低コストで得ることができる。
以上、本発明について実施形態に基づき具体的に説明したが、個別に説明した数種の発明を組み合わせて使用することも可能である。また、アキシャルギャップ型の回転電機の場合の例を用いて説明したが、柱状の鉄心形状であれば絶縁体の形状は自由に変更できるため、ラジアルギャップ型の回転電機においても同様の効果を得ることができる。
すなわち、ラジアルギャップ型の回転電機では、鉄心を構成する軟磁性材料の板材が、軸長方向に積層されるため、絶縁体により、軸長方向に膨らもうとする鉄心を押圧するよう形態を採用することにより、占積率を設計上の目標値に保持することができる。
このように、本発明は発明の実施形態に限定されるものではなく、鉄心と電線の間に絶縁体が配置されて構成される固定子ティースを有する回転電機において、その要旨を逸脱しない範囲において変更可能であることはいうまでもない。
10・・・アキシャルギャップ型の回転電機
20・・・磁石
21・・・円板状の部材
30・・・固定子ティース
50・・・回転子
60・・・固定子
70・・・回転軸
80・・・ハウジング
31・・・固定子ティースの鉄心
32・・・固定子ティースの絶縁体
33・・・固定子ティースの電線
34・・・固定子ティースの絶縁体の切り欠き部
36・・・固定子ティースの絶縁体
36a・・・固定子ティースの絶縁体の非可動部
36b・・・固定子ティースの絶縁体の可動部
36c・・・固定子ティースの絶縁体の可動部
91・・・固定子ティースの絶縁体の分断部
92・・・固定子ティースの絶縁体の嵌め合い部
93・・・固定子ティースの絶縁体の貫通穴
94・・・棒材

Claims (16)

  1. 固定子と、
    回転子とを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造において、
    前記固定子を構成する固定子ティースは、
    径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成する鉄心と、
    前記鉄心の周囲に配置される電線と、
    前記鉄心と前記電線の間に配置される絶縁体とを備え、
    前記絶縁体は、伸縮性のある部材で構成されており、伸張した状態で前記鉄心の周囲に装着されており、前記鉄心を構成する軟磁性材料の板材を前記積み厚方向に加圧する引張強度を備えていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  2. 請求項1に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、引張強度10〜200MPaの絶縁性テープで構成され、前記鉄心の軸長方向に複数個に分割されて巻装されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  3. 請求項1に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、引張強度10〜200MPaの絶縁性テープで構成され、前記鉄心の周囲にらせん状に巻装されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  4. 請求項1に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、引張強度10〜100MPaの断面中空の伸縮性の部材で構成され、前記鉄心の軸長方向に複数個に分割されて装着されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  5. 請求項1に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、引張強度10〜100MPaの断面中空の熱収縮性の部材で構成され、加熱収縮させることにより、前記鉄心の軸長方向に複数個に分割されて装着されことを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  6. 請求項に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、前記鉄心の軸長方向に一部重なって配置されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  7. 請求項に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、引張強度10〜100MPaの断面中空の伸縮性の部材で構成され、前記鉄心の積み厚方向に少なくとも1箇所以上の切り欠きが設けられていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  8. 固定子と、
    回転子とを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造において、
    前記固定子を構成する固定子ティースは、
    径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成する鉄心と、
    前記鉄心の周囲に配置される電線と、
    前記鉄心と前記電線の間に配置される絶縁体とを備え、
    前記絶縁体は、曲げ強度10〜2000MPaの弾性体で構成されており、前記軟磁性材料の板材の幅方向に拡張した状態で前記鉄心の周囲に装着されており、前記鉄心を構成する軟磁性材料の板材を前記積み厚方向に加圧する曲げ強度を備えていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  9. 請求項8に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、前記鉄心を構成する軟磁性材料の積み厚方向が一部分断されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  10. 請求項8に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、前記鉄心を構成する軟磁性材料の積み厚方向に開閉可能な蓋部が設けられた部材で構成され、前記蓋部の状は少なくとも1組以上の凸部と凹部を有し、前記凸部と前記凹部とにそれぞれ設けられた半球状の凸部と半球状の凹部で前記蓋部が固定されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  11. 請求項8に記載の回転電機の絶縁構造において、
    前記絶縁体は、前記鉄心を構成する軟磁性材料の積み厚方向に開閉可能な蓋部が設けられた部材で構成され、前記蓋部の状は少なくとも1組以上の凸部と凹部を有し、前記凸部と前記凹部とに設けられた貫通穴に棒状の部材が挿入され前記蓋部が固定されていることを特徴とする回転電機の絶縁構造。
  12. 固定子ティースを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造の製造方法であって、
    径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成した鉄心を積み厚方向に加圧して把持する第1の工程と、
    前記鉄心の周囲に伸縮性の絶縁体を配置する第2の工程と、
    前記絶縁体を前記鉄心の周囲に固定する第3の工程とを有し、
    前記第2の工程では、分割された前記絶縁体を複数回に分けて配置することを特徴とする回転電機の絶縁構造の製造方法。
  13. 請求項12に記載の回転電機の絶縁構造の製造方法において、
    前記第2の工程では、前記絶縁体を構成する絶縁性テープを前記鉄心に巻き付けることを特徴とする回転電機の絶縁構造の製造方法。
  14. 請求項12に記載の回転電機の絶縁構造の製造方法において、
    前記第2の工程では、断面中空の前記絶縁体を径方向に拡張して前記鉄心の周囲に配置することを特徴とする回転電機の絶縁構造の製造方法。
  15. 請求項14に記載の回転電機の絶縁構造の製造方法において、
    前記第2の工程では、熱収縮性を持つ前記断面中空の絶縁体を前記鉄心の周囲に配置した後に前記鉄心とともに加熱することを特徴とする回転電機の絶縁構造の製造方法。
  16. 固定子ティースを有するアキシャルギャップ型の回転電機の絶縁構造の製造方法であって、
    径方向を積み厚方向として軟磁性材料の板材を積層して構成した鉄心を積み厚方向に加圧して把持する第1の工程と、
    前記鉄心の周囲に伸縮性の絶縁体を配置する第2の工程と、
    前記絶縁体を前記鉄心の周囲に固定する第3の工程とを有し、
    前記第2の工程では、前記鉄心の把持をずらしながら前記絶縁体をらせん状に配置することを特徴とする回転電機の絶縁構造の製造方法。
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