JP5470061B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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この発明は、トレッド部に、溝により区画された複数のブロックを備える空気入りタイヤに関し、特に、接地時におけるブロックの剪断変形に起因した摩耗を有利に低減しようとするものである。
近年、タイヤのトレッド部に形成するトレッドパターンとして、ブロックパターンが多用されている。ブロックパターンは、タイヤ周方向に延びる複数本の縦溝と、これらの縦溝に交差して延びる多数の横溝とによって区画される多数のブロック(ブロック状の陸部)を備えている。ブロックパターンは、乾燥路面は勿論のこと、湿潤路面や氷雪路面でも良好なトラクション性能を発揮する全天候性を有するため、高性能乗用車用タイヤなどに適用される割合が増加しつつある(特許文献1参照)。
ところで、一般にタイヤはトレッド部に曲率を持つため、タイヤ幅方向に径差の分布が生じる。この径差によってブロックに生じるタイヤ周方向の剪断変形は、タイヤの耐摩耗性に影響を及ぼすことが知られている。従来は、この剪断変形を防止するために主として剪断剛性(剪断方向の剛性)を高める対策がとられており、例えばブロックサイズを大きくすることが挙げられる。
特開平5−169922号公報
しかしながら、ブロックサイズを大きくし過ぎると、トレッド部の蹴り出し側が路面対して斜めに押されて発生するタイヤ周方向のゴム流動によりタイヤ周方向の剪断変形が増大するため、十分な耐摩擦性能が得られなくなる場合があった。すなわち、ブロックを形成するゴムは非圧縮性であるから、図4(a)に示すように、ブロックが路面に接地するとゴム流動により側方に大きく膨出しブロックの剪断変形が増大するのである。従来、このようなゴム流動による剪断変形の増大に関しては十分な検討がなされておらず、ブロックサイズの拡大による耐摩擦性能の向上には限界があった。
それゆえ、この発明は、ブロックサイズの適正化を図ることによりゴム流動を低減して耐摩耗性能の向上した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、溝により区画された複数のブロックを備える空気入りタイヤにおいて、少なくとも一部のブロックは、ブロック接地面の面積が450mm以下であり、かつ、該ブロックを区画する溝の溝深さに対してそれぞれ1.5倍以上となる周方向長さ及び幅方向長さを有し、
前記少なくとも一部のブロックは、該ブロックの幅方向長さに対する該ブロックの周方向長さの比率を示す縦横比が1以上2以下であり、
前記空気入りタイヤは、トレッド部に、前記ブロックをタイヤ周方向に所定のピッチで配置したブロック列の少なくとも一列により形成されたブロック群を備え、
前記ブロック群では、前記ブロックの基準ピッチ長さをPL(mm)、該ブロック群の幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPLと該幅Wとで区画される、該ブロック群の基準区域内に存在する前記ブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、a/{PL×W×(1−N/100)}で与えられるブロック個数密度Dが、0.003(個/mm )以上0.04(個/mm )以下であり、
前記ブロックの接地面形状が略八角形であり、
前記ブロックは千鳥状に配置され、
さらにタイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝を有し、該周方向主溝と前記ブロックを区画する溝の溝深さが等しいことを特徴とするものである。
ここで、「ブロックの接地面の面積」とは、ブロックの接地面において連続して延びる表面領域の面積をいい、例えばブロックがサイプや細溝等の溝で複数に分割されているときは、該溝により区分された各分割ブロックにおける表面領域の面積を指すものとする。また、ブロックの「周方向長さ」とは、ブロックのタイヤ周方向の一端から他端までをタイヤ周方向に沿って計測した直線距離を指す。ブロックの「幅方向長さ」とは、ブロックのタイヤ幅方向の一端から他端までをタイヤ幅方向に沿って計測した直線距離を指す。さらに、「ブロックを区画する溝の溝深さ」とは、ブロックを区画する溝のうち、最も溝深さの大きい溝の溝深さを指すものとし、例えば、縦溝と横溝によってブロックが区画され、横溝よりも縦溝の方が溝深さが大きい場合は、縦溝の溝深さを基準とする。
かかる構成の空気入りタイヤによれば、ブロックの接地面の面積を450mm以下としてブロックサイズの拡大化を制限したことにより、トレッド部の蹴り出し時におけるブロックのゴム流動による剪断変形を抑制しつつも、径差によってブロックに生じるタイヤ周方向の剪断変形に対抗する剪断剛性の増大を図ることができるようになるので、耐摩耗性能を有利に向上させることができる。一方で、ブロックの周方向長さ及び幅方向長さを該ブロックを区画する溝の溝深さの1.5倍以上としたことから、所要のブロック剪断剛性を確保することができ、良好な接地性を得ることができる。ブロック剪断剛性が低いとブロックの倒れ込み(座屈)が発生し、接地端の接地圧が非常に高くなるため、つまり接地面の接地圧が低くなるため、接地性が悪化し、グリップ力が減少してしまう。
この発明によれば、ブロックサイズの適正化を図ることによりゴム流動を低減して耐摩耗性能の向上した空気入りタイヤを提供することが可能となる。
この発明に従う一実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 ブロックの周方向長さ及び幅方向長さとブロックの膨出変形との関係を示したマップである。 ブロックアスペクト比BAsとブロック剪断剛性との関係を示す図である。 駆動力を負荷した際のブロックの膨出変形を説明する図であり、(a)は従来の空気入りタイヤのブロックを、(b)はこの発明を適用した空気入りタイヤのブロックをそれぞれ示したものである。 ブロックの縦横比Asとブロックの膨出量との関係を説明するためのブロックの模式図であり、(a)は縦横比As<1の状態を、(b)は縦横比As>1の状態をそれぞれ示している。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 この発明に従う他の実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。 従来の空気入りタイヤのトレッド部の部分展開図である。
以下、この発明をその作用効果とともに図面を参照して説明する。ここに、図1は、この発明に従う一実施形態の空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という)のトレッド部の部分展開図である。なお、図中、上下方向がタイヤ周方向(タイヤ赤道面に沿った方向)であり、左右方向(タイヤ赤道面Eに直交する方向)がタイヤ幅方向である。
この実施形態のタイヤは、図示を省略するが、左右一対のビードコア間でトロイド状に延びるカーカスと、このカーカスのクラウン部のタイヤ径方向外側に配置したベルトと、このベルトのタイヤ径方向外側に配置したトレッド部1とを具える慣例に従ったタイヤ構造を有し、トレッド部1に図1に示したブロックパターンを有するものである。
図1に示すように、このタイヤは、トレッド部1に、溝2により区画された複数のブロック3を備える。溝2は、略タイヤ周方向に延びる縦溝2aと略タイヤ幅方向に延びて縦溝2aと交差する横溝2bとにより構成されている。ブロック3は、略正八角形の接地面を有する八角柱状に形成されている。トレッド部1に形成される複数のブロック3のうちの少なくとも一部のブロック、ここではトレッド接地端を跨るショルダー陸部4を除く全てのブロック3は、ブロック接地面の面積Sbが約450mm以下(図1の例では、約310mm)である。また、ブロック3は、ブロック3を区画する溝2の溝深さ(ブロック高さHb)に対して1.5倍以上となる周方向長さLb及び幅方向長さWbを有する。なお、ブロック接地面の面積Sbが450mm以下であり、かつブロック3を区画する溝2の溝深さに対して1.5倍以上となる周方向長さLb及び幅方向長さWbを有するブロック3は、ブロック3の幅方向長さWbに対するブロック3の周方向長さLbの比率である縦横比Asが1以上2以下(図1の例ではAs=約1)、すなわちブロック3は縦長の形状とすることが好ましい。
またこのタイヤでは、複数のブロック3がタイヤ周方向に所定のピッチで並べられたブロック列の少なくとも1列、ここでは7列により形成されたブロック群Gを備える。ブロック群Gの領域内では、各ブロック3は相互に密集して配置されている。ブロック3の密集度(ブロック個数密度D)は、ブロック3の基準ピッチ長さPL(mm)、ブロック群Gの幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPLとブロック群のWとで区画される基準区域Z(図中斜線で示す領域)内に存在するブロックの個数をa(個)、該基準区域Z内のネガティブ率をN(%)としたとき、
Figure 0005470061
として表すことができる。この発明では、ブロック個数密度Dは、0.003(個/mm)以上0.04(個/mm)以下の範囲内とすることが好ましい。図1の例では、ブロック個数密度Dは約0.00322(個/mm)である。ブロック個数密度Dは、ブロック3が配置された部分の実接地面積(溝分を除いた面積)に対して何個のブロック3が存在するかを密度として表現したものであり、上記実接地面積を算出するにあたっては、各ブロック3の接地面の面積Sbを合算して求めても良い。なお、基準区域Z内に在るブロック3の個数aをカウントするに際して、ブロック3が基準区域Zの内外に跨って存在し、1個として数えることができない場合は、ブロック接地面の面積に対する、基準区域内に残ったブロック3の残存面積の比率を用いて数えることとする。例えば、基準区域Zの内外に跨り、基準区域Z内にその半分しか存在しないブロックの場合は、1/2個と数えることができる。また、上記数1において、「ブロックの基準ピッチ長さ」とは、ブロック群を構成する任意のブロック列におけるブロック3の繰り返し模様の最小単位(1ピッチ)又は複数単位を指すものとし、例えば1つのブロック3とそのブロック3を区画する横溝2bによってパターンの繰り返し模様が規定されている場合は、ブロック3一つ分のタイヤ周方向長さLbとこのブロック3を区画する横溝2b1本分のタイヤ周方向長さとを加算したものがブロック3の基準ピッチ長さとなる。
次いで、本願の発明者が発明に至った経緯を図2のマップを参照して説明する。このマップは、ブロック3に荷重を負荷し、ブロック3の幅方向長さWb及び周方向長さLbを様々に変化させたときのブロック3の膨出量(ゴム流動量)を示したものである。
本願の発明者は、ブロック3が路面に接してから離れるまでのブロック3の変形を詳細に観察したところ、ブロック3の摩耗の原因として、荷重負荷によるブロック側面の膨出に伴うブロック3の剪断変形の寄与が大きいことを見出した。そこで発明者は、荷重負荷時のブロック3のゴム流動を小さくできればブロックの剪断変形を小さくでき、ひいてはトレッド表面の剪断歪を小さくでき、結果として摩耗を低減できるとの着想に基づき、ブロック接地面の面積Sbとブロック3のゴム流動との関係について鋭意検討したところ、図2のマップに示す結果を得られた。図2から明らかなように、ブロック接地面の面積Sbが小さければ小さい程、ゴム流動による剪断変形が小さくなる。そしてこのマップに基づきブロック3の摩耗への影響について検討を重ね、図2のマップにおいて領域S2〜S7、特にブロック接地面の面積Sbを450mm以下とすることで摩耗を有利に低減することに成功した。
一方、ブロック3の接地面の面積Sbが小さくなり過ぎると、ブロック3の剪断剛性が低下してブロック3の倒込み(座屈)が生じ、ブロック接地端の接地圧が非常に高くなるため、つまりブロック接地面の接地圧が低くなるため、グリップ力が減少したり、ブロック3の周縁部近傍の滑り量が増大しかえって摩耗が進行し易くなったりすることが判明した。つまり、図3にブロックの剪断剛性とブロックアスペクト比BAs(ブロック3の高さHbに対するブロック3の周方向長さLb又は幅方向長さWbの割合)との関係を示すように、ブロックアスペクト比BAsが約1.5未満となるところで急激にブロック剪断剛性が低下することが分かる。そのため、ブロック3の周方向長さLb及び幅方向長さWbのそれぞれをブロック3を区画する溝2の溝深さ(ブロック高さHb)の1.5倍以上とすることにより、所要のブロック剪断剛性が確保され、良好な接地性を得ることができる。
したがって、上記構成になるタイヤによれば、ブロック3の接地表面積Sbを450mm以下(好ましくは310mm)としたことにより、図4(a)、(b)に、従来のブロックとこの発明を適用したブロックとを比較して説明するに、タイヤ負荷転動時(荷重Fの負荷時)におけるブロック側面、特に蹴り出し側のブロック側面の膨出変形量ΔXがゴム流動の低下に伴って低減されるので剪断変形が減少する。その結果として、路面からブロック3に作用する摩擦力及び滑りが抑制され、摩耗が低減される。しかも、ブロック3の周方向長さLb及び幅方向長さWbは、いずれもブロック3に隣接する溝2(縦溝2a、横溝2b)の溝深さの1.5倍以上であるので所要のブロック剛性を確保でき、すなわち、ブロック3の小型化に伴うブロック剛性の低下によりブロック3に座屈が生じてかえってブロック3の周縁部近傍の変位量が増大して滑り量が増大したり、操縦安定性が低下したりするおそれがない。
また、この実施形態では、ブロック個数密度Dを0.003〜0.04(個/mm)としてブロックを密集して配置したことにより、ブロック3の総エッジ長(各ブロック3のエッジ長の総和)を増大させることができ、これは氷上性能を高める上で極めて有利である。ブロック個数密度Dが0.003(個/mm)未満の場合は、ブロック3内へのサイプの形成なしには、総エッジ長さの増大を図ることは難しく、一方、ブロック個数密度Dが0.04(個/mm)を超えるとブロックサイズが小さくなり過ぎて所要のブロック剛性の実現が難しくなる。また、ブロック個数密度Dを、0.0035〜0.03(個/mm)の範囲内とすれば、ブロック剛性と総エッジ長さの増大との両立をより高い次元で達成することができる。
さらに、ブロック群G領域におけるネガティブ率Nは5%〜50%とすることが好ましい。このネガティブ率Nが5%未満の場合は、溝面積が小さ過ぎ排水性が不十分となる他、ブロックサイズが大きくなり過ぎて総エッジ長さの増大を図り難くなり、一方、50%を超えると接地面積が小さくなり過ぎて、操縦安定性が低下するおそれがあるからである。
なお、この実施形態のタイヤでは、ブロック接地面の面積Sbが450mm以下であり、かつブロック3を区画する溝2の溝深さに対して1.5倍以上となる周方向長さLb及び幅方向長さWbを有するブロック3は、ブロック3の幅方向長さWbに対するブロック3の周方向長さLbの比率を示す縦横比Asは1であると説明したが、図10に示す他の実施形態のタイヤのように、縦横比Asは1以上2以下として、ブロック3を周方向に細長い縦長形状に形成することが好ましい。これによれば、図5に示すように、ブロック3の側面において、タイヤ周方向を向く面P(自由表面P)の面積を、タイヤ幅方向を向く面Q(自由表面Q)の面積よりも小さくでき、結果として、荷重Fの負荷時にタイヤ周方向への膨出量に比べタイヤ幅方向への膨出量の割合を大きくすることができ、ブロック3の蹴り出し側の摩耗をより効率的に低減することができる。縦横比Asを1未満とした場合には、ブロック3がタイヤ幅方向に細長い横長形状となり、タイヤ周方向の荷重入力に対抗するブロック3の剪断剛性が低下するおそれがあり、縦横比Asが2を超える場合には、ブロック接地面の面積Sbを450mm以下とすることとの関係上、ブロック3の幅方向長さWbが小さくなりすぎ、操縦安定性が低下するおそれがある。
また、この発明では、図8に示すさらに他の実施形態のタイヤのように、トレッド部1に、タイヤ周方向に沿って延び、ブロック3を区画する縦溝2aよりも溝幅の大きい周方向主溝5を設けてもよく、これによれば、ブロック3を比較的高密に配置した場合でも良好な排水性能を確保することができる。周方向主溝5は2本に限らず、1本でも3本以上でも良い。
さらに、この発明では、図10、11に示す他の実施形態のタイヤのように、トレッド部1に複数形成するブロック3の接地面の形状は矩形としてもよく、図示は省略するが他の多角形や円形、楕円形等を採用しても良いが、図1、6、7及び8に示すように、略八角形の接地面形状とすることが好ましく、このようにすれば、ブロック3のいわゆるエッジ効果の異方性を低減することができるとともに、ブロック3の均一な接地性を高めることができる。
さらに、この発明では、ブロック3は千鳥状に配置することが好ましい。すなわち、隣接するブロック列間でブロック3の位相をタイヤ周方向に半ピッチずらして配置することが好ましい。このような千鳥状配置を採用することで、ブロック3の密集度(ブロック個数密度D)を高めることができ、ブロック群G内に含まれる総エージ長さを増大させることができる。また、ブロック3の接地タイミングをタイヤ幅方向にずらすことができ、パターンノイズの低減に有利となる。
しかも、この発明では、ブロック接地面の面積Sbが450mm以下であり、かつブロック3を区画する溝2の溝深さに対して1.5倍以上となる周方向長さLb及び幅方向長さWbを有するブロック3は、トレッド部1に設ける複数のブロックのうちの一部であればよく、路面に接する陸部面積のうち50%以上の面積を当該ブロック3で占めるようにすることが好ましく、路面に接する陸部面積のうち70%以上の面積を当該ブロック3で占めるようにすることが本発明による効果をより高める上で好ましい。
次に、この発明に従う実施例1〜7のタイヤ及び従来例1のタイヤをそれぞれ試作し、耐摩耗性についての評価を行ったので、以下説明する。なお、これらのタイヤはいずれもタイヤサイズが195/65/R15の乗用車用ラジアルタイヤであり、トレッド接地幅は135mmである。
実施例1〜7のタイヤは、それぞれが図1、6〜11に対応する構成となるトレッド部を備え、トレッド部に複数のブロックを配設したものである。実施例1〜7のタイヤではそれぞれ、ブロックは、ブロック接地面の面積が450mm以下であり(ショルダー陸部を除く)、かつ、該ブロックを区画する溝の溝深さに対してそれぞれ1.5倍以上となる周方向長さ及び幅方向長さを有する。実施例4のタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に延びるストレートな周方向主溝を2本有する。車両への装着姿勢で内側(図中左側)に位置する周方向主溝は、タイヤ赤道面Eを中心としたトレッド接地幅の22%に相当する位置に配置され、車両への装着姿勢で外側(図中右側)に位置する周方向主溝は、タイヤ赤道面を中心としたトレッド接地幅の18%に相当する位置に配置される。左側の周方向主溝の溝幅は、7.0mmであり、溝深さは7.0mmである。右側の周方向主溝の溝幅は12.0mmであり、溝深さは7.0mmである。実施例1〜7のタイヤは、表1に示す諸元を有する。
従来例1のタイヤは、図12に示すトレッドパターンをトレッド部に有し、表1に示す諸元を有する。
Figure 0005470061
これら各供試タイヤをサイズ6J×15のリムに取り付けてタイヤ車輪とし、テストに使用する乗用車の駆動輪に装着して、空気圧210kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重4.41kNを適用し、テストコースを5000km走行後のブロックの摩耗量を測定した。摩耗量の結果を表2に示す。表2中の結果は、従来例の摩耗量を100として指数で表示したものであり、その数値が大きいほど耐摩耗性能が高いことを示している。なお、この評価結果は、図2のマップ中にもプロットされている(点A1〜7:実施例1〜7、点B:従来例)。
Figure 0005470061
表2の結果から明らかなように、実施例1〜7のタイヤは、ブロックサイズの適正化を図ることにより、従来例1のタイヤと比較して、摩耗量が少なく、耐摩耗性能が向上していることが分かる。また、実施例6のタイヤと実施例7のタイヤを比較すると、縦横比Asを1以上2以下とすることで、耐摩耗性能がより向上することが分かる。
かくして、この発明によれば、ブロックサイズの適正化を図ることによりゴム流動を低減して耐摩耗性能の向上した空気入りタイヤを提供することが可能となった。
1 トレッド部
2 溝
2a 縦溝
2b 横溝
3 ブロック
4 ショルダー陸部
5 周方向主溝

Claims (1)

  1. トレッド部に、溝により区画された複数のブロックを備える空気入りタイヤにおいて、
    少なくとも一部のブロックは、ブロック接地面の面積が450mm以下であり、かつ、該ブロックを区画する溝の溝深さに対してそれぞれ1.5倍以上となる周方向長さ及び幅方向長さを有し、
    前記少なくとも一部のブロックは、該ブロックの幅方向長さに対する該ブロックの周方向長さの比率を示す縦横比が1以上2以下であり、
    前記空気入りタイヤは、トレッド部に、前記ブロックをタイヤ周方向に所定のピッチで配置したブロック列の少なくとも一列により形成されたブロック群を備え、
    前記ブロック群では、前記ブロックの基準ピッチ長さをPL(mm)、該ブロック群の幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPLと該幅Wとで区画される、該ブロック群の基準区域内に存在する前記ブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としたとき、a/{PL×W×(1−N/100)}で与えられるブロック個数密度Dが、0.003(個/mm )以上0.04(個/mm )以下であり、
    前記ブロックの接地面形状が略八角形であり、
    前記ブロックは千鳥状に配置され、
    さらにタイヤ周方向に沿って延びる周方向主溝を有し、該周方向主溝と前記ブロックを区画する溝の溝深さが等しいことを特徴とする空気入りタイヤ。
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