JP5465691B2 - 軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents
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Description
シートの乗り心地を良好にするためには、JASCO B−407規定の振動伝達特性に関し、人が不快と感じる振動領域(4〜10Hz)での振動伝達率を低下させることが必要である。そのためには、共振周波数を低下させ、且つ共振周波数における振動伝達率(共振倍率)を低下させること(例えば、共振周波数3.6Hz以下、共振倍率3.0倍以下)が有効であるとされている。
振動特性を良好にするために、特性の異なるフォームを組合わせ、多層構造とする手法が知られている(特許文献1参照)。
ポリオール(a1):活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数xが2〜7で、末端水酸基の1級OH化率yが70%以上で、かつxとy(%)は式(4)の関係を満たす、多価アルコールにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの順序でアルキレンオキサイドがブロック付加されてなり、アルキレンオキサイド中のプロピレンオキサイドの含量が70質量%以上であって、平均官能基数が2.5〜4.5であり、水酸基価が18〜40mgKOH/gであるポリエーテルポリオール。
y≧47x0.47(1−x/41) (4)
ポリオール(a2):多価アルコールにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの順序でアルキレンオキサイドがブロック付加されてなり、平均官能基数が2〜4であり、水酸基価が22〜38mgKOH/gであり、オキシエチレン単位の含有量が5〜20質量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
ポリオール(a3):多価アルコール、アルカノールアミン、および多価アルコールのプロピレンオキサイドもしくはエチレンオキサイド付加物から選ばれる、平均官能基数が2〜6であり、水酸基価が270〜1830mgKOH/gであるポリオール。
ポリオール(a4):多価アルコールにプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドがランダム付加されてなり、平均官能基数が3〜6であり、水酸基価が20〜130mgKOH/gであり、オキシエチレン単位の含有量が50〜90質量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
<試料調製法>
測定試料約30mgを直径5mmの1H−NMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解させる。その後、約0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し25℃で約5分間放置して、ポリオールをトリフルオロ酢酸エステルとし、分析用試料とする。
ここで重水素化溶媒とは、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させることのできる溶媒を適宜選択する。
通常の条件で 1H−NMR測定を行う。
<末端水酸基の1級OH化率の計算方法>
1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基の結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測されるから、末端水酸基の1級OH化率は下式〔1〕により算出する。
1級OH化率(%)=[r/(r+2s)]×100 〔1〕
ただし、
r:4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値
s:5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値
である。
本発明に用いるポリオール(a1)は、2種以上を併用してもよく、その1分子当たりの平均官能基数は2〜6が好ましい。さらに好ましくは下限は2.5、上限は4.5である。また、(a1)の水酸基価(平均)(mgKOH/g、以下の水酸基価も同様)は、15〜65が好ましい。さらに好ましくは、下限は18、上限は40である。
(a1)の平均官能基数が2以上であると圧縮永久歪率が良好であり、6以下であると伸び物性が良好である。水酸基価が15以上であるとフォームの硬さが良好であり、65以下であると伸び物性が良好である。
y≧0.328x+90.44 (1)
y≧42x0.47(1−x/41) (2)
xは、好ましくは19以下である。下限は、さらに好ましくは0.1、とくに好ましく1、最も好ましくは2であり、上限は、さらに好ましくは18、とくに好ましくは10、最も好ましくは7である。yは、好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上である。
また、xとy(%)はxが7以下のとき、下記式(3)の関係を満たすのが好ましく、下記式(4)の関係を満たすのがさらに好ましい。
y≧45x0.47(1−x/41) (3)
y≧47x0.47(1−x/41) (4)
xとy、およびxとyの関係が上記の範囲内であると、疎水性と反応性が共に良好である。
上記活性水素化合物の活性水素当量は、20〜300が好ましい。
アルカノールアミンとしては、炭素数2〜20のモノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびイソプロパノールアミン)などが挙げられる。
ポリアミン(1,2級アミノ基の数:2〜8個またはそれ以上)としては、脂肪族アミンとして、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン)、炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン(アルキレン基の炭素数が2〜6のジアルキレントリアミン〜ヘキサアルキレンヘプタミン、例えば、ジエチレントリアミンおよびトリエチレンテトラミン)などが挙げられる。
また、炭素数6〜20の芳香族ポリアミン(例えば、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリンおよびジフェニルエーテルジアミン);炭素数4〜20の脂環式ポリアミン(例えば、イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミンおよびジシクロヘキシルメタンジアミン);炭素数4〜20の複素環式ポリアミン(例えば、ピペラジンおよびアミノエチルピペラジン)等が挙げられる。
モノアミンとしては、アンモニア;脂肪族アミンとして、炭素数1〜20のアルキルアミン(例えば、n−ブチルアミンおよびオクチルアミン);炭素数6〜20の芳香族モノアミン(例えば、アニリンおよびトルイジン);炭素数4〜20の脂環式モノアミン(例えば、シクロヘキシルアミン);炭素数4〜20の複素環式モノアミン(例えば、ピペリジン)等が挙げられる。
ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂肪族ポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸など)、炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸など)、およびこれらの2種以上の混合物などが挙げられる。
これらの活性水素化合物の中で好ましいのは多価アルコールである。
(1)AO−EOの順序でブロック付加したもの(チップド)
(2)AO−EO−AO−EOの順序でブロック付加したもの(バランスド)
(3)EO−AO−EOの順序でブロック付加したもの
(4)AO−EO−AOの順序でブロック付加したもの(活性セカンダリー)
(5)AOおよびEOを混合付加したランダム付加
(6)特開昭57−209920号公報記載の順序でランダムまたはブロック付加したもの
(7)特開昭53−13700号公報記載の順序でランダムまたはブロック付加したもの これらの中では、末端EO付加物が好ましく、(1)がさらに好ましい。
(α)としては、特開2000−344881号公報に記載のものが挙げられ、具体的には、フッ素原子、(置換)フェニル基および/または3級アルキル基が結合したホウ素もしくはアルミニウム化合物であり、トリフェニルボラン、ジフェニル−t−ブチルボラン、トリ(t−ブチル)ボラン、トリフェニルアルミニウム、ジフェニル−t−ブチルアルミニウム、トリ(t−ブチル)アルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウム、ビス(ペンタフルオロフェニル)−t−ブチルアルミニウムなどが挙げられる。
これらの中で好ましいものは、トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムであり、さらに好ましいのはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムである。
AOの付加条件についても上記公報に記載の方法と同様でよく、例えば、生成する開環重合体に対して、通常0.0001〜10%、好ましくは0.001〜1%の上記触媒を用い、通常0〜250℃、好ましくは20〜180℃で反応させる。
他の触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸カリウム、トリエチレンジアミンなどの塩基性触媒;三フッ化ホウ素、塩化スズ、トリエチルアルミニウム、へテロポリ酸などの酸触媒;亜鉛ヘキサシアノコバルテート;フォスファゼン化合物などが挙げられる。これらの中では塩基性触媒が好ましい。触媒の使用量は特に限定されないが、生成する重合体に対して、好ましくは0.0001〜10%、さらに好ましくは0.001〜1%である。
(a2)の1分子当たりの平均官能基数は、通常2〜8、好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4である。EO単位の含有量は、通常0〜30%、好ましくは下限は5%、上限は25(とくに20)%である。水酸基価は、通常10〜70、好ましくは下限は22、上限は60(とくに38)である。なお、(a1)に該当するものは(a2)に含まれない。
AOとしては、POおよび/またはPO、とくにPOもしくはEOのみからなるものが好ましいが、これら以外の炭素数4〜8またはそれ以上のAOを、好ましくはAO中10%以下(とくに5%以下)含んでいてもよい。
(a4)の水酸基の数は、2〜8またはそれ以上であり、好ましくは2〜6である。(a4)は、水酸基以外に、他の活性水素含有基、例えば、メルカプト基、カルボキシル基、1級アミノ基、2級アミノ基などから選ばれる1種以上の基を含有していてもよい。
(a4)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、これら以外の各種ポリオール、多価アルコール、アルカノールアミン並びにこれらの混合物であって、(a1)、(a2)および(a3)以外のもの等が挙げられる。(a4)としても実質的に飽和のものが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、前記の(a1)を得るのに用いる活性水素化合物の前記のAO付加物であって、(a1)、(a2)および(a3)に該当しないものが挙げられる。
これら以外の各種ポリオールとしては、ポリブタジエンポリオール等のポリジエンポリオールおよびそれらの水添物;ヒマシ油等の天然油系ポリオール;ヒマシ油脂肪酸と前記多価アルコールとのエステル等の天然油系ポリオールの変性物;等が挙げられる。
(a4)としては、(a1)、(a2)および(a3)以外のポリエーテルポリオールが好ましく、水酸基価が20〜130で、オキシエチレン単位の含有量が50〜90%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール(とくにEO・POランダム付加物)がさらに好ましい。
(b1)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレンなどが挙げられる。
(b2)としては、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどが挙げられる。
(b3)としてはC、H、O原子から構成されるものであり、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類(アルキル基の炭素数が1〜30);末端にヒドロキシル基を有するポリオキシアルキレンモノ(メタ)アクリレート類(たとえば、アルキレン基の炭素数2〜4、ポリオキシアルキレン鎖の数平均分子量200〜1000)などが挙げられる。
これらの質量比は、要求されるポリウレタンの物性等に応じて変えることができ、とくに限定されないが、一例を示すと次の通りである。
(b1):通常0〜100%、好ましくは10〜80%
(b2):通常0〜100%、好ましくは20〜90%
(b3):通常0〜50%、好ましくは0〜20%
(b4):通常0〜10%、好ましくは0〜5%
なお、(b)中に少量(好ましくは0.05〜1%)の多官能(好ましくは2〜8官能)ビニル基含有モノマー〔ジビニルベンゼン、エチレンジ(メタ)クリレートなど〕を用いることにより、重合体の強度をさらに向上させることができる。
(A)中の(b)の重合体の含量は、好ましくは2〜50%、さらに好ましくは10〜40%である。ポリオール成分中の重合体含量は、好ましくは1〜30%、さらに好ましくは5〜25%である。
(a1)が5%以上であるとフォームの耐湿物性が良好であり、94%以下であると、イソシアネートとの反応性が良好である。(a2)が5%以上であるとフォームが不安定になることがなく、85%以下ではフォームの硬さが不足することがない。(a3)が0.1%以上ではフォームの硬さが不足することがなく、20%以下では伸び物性が不足することがない。
なお、ポリオール成分全体の平均官能基数は、2〜6が好ましい
具体例としては、1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−および4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。
具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDIなどが挙げられる。
その他、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素、液化炭酸ガス等を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(D)として水のみを単独で用いる場合の水の使用量は、ポリオール成分100部当たり、好ましくは0.1〜30部、さらに好ましくは0.5〜20部、とくに好ましくは1.5〜6部である。他の発泡剤と併用する場合の水の使用量は、好ましくは0.1〜10部、さらに好ましくは2〜5部である。上記および以下において、部は質量部を意味する。
これらのうち好ましいものは、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa、HFC−365mfcおよびこれらの2種以上の混合物である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール成分100部あたり、好ましくは50部以下、さらに好ましくは5〜45部である。
また、液化炭酸ガスを用いる場合の使用量は、ポリオール成分100部あたり、好ましくは30部以下、さらに好ましくは25部以下である。
(F)の使用量は、ポリオール成分100部に対して、好ましくは0.5〜3部、さらに好ましくは1〜2.5部である。
例えば、着色剤(染料、顔料)、難燃剤(リン酸エステル類、ハロゲン化リン酸エステル類など)、老化防止剤(トリアゾール系、ベンゾフェノン系など)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系など)などの公知の補助成分の存在下で反応させることができる。ポリオール成分100部に対するこれらの補助成分の使用量に関しては、着色剤は、好ましくは1部以下である。難燃剤は、好ましくは5部以下、さらに好ましくは2部以下である。老化防止剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.5部以下である。抗酸化剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.01〜0.5部である。
また、本発明の軟質ポリウレタンフォームの通気性(L/min)は、好ましくは28以下、さらに好ましくは、4.2〜23である。通気性が28以下であれば共振倍率が良好となる。
本発明によれば、JASCO B−407規定の振動伝達特性で規定される、共振周波数が3.6Hz以下、共振周波数における振動伝達率(共振倍率)が3.0倍以下の軟質ポリウレタンフォームを容易に得ることができる。このようなフォームは、人が不快と感じる振動領域(4〜10Hz)での振動伝達率が十分に低いため、車両座席用クッション材とした場合のシートの乗り心地が良好である。
表1に示すポリオールプレミックスと有機イソシアネート(C)を高圧ウレタン発泡機(ポリウレタンエンジニアリング社製)の原料タンクに仕込み、液温を25℃に調節した。その後、高圧ウレタン発泡機でポリオールプレミックスと表に記載のイソシアネート指数となる量の有機ポリイソシアネート(C)を15MPaで高圧吐出混合し、65℃に温度調節した400mm(長さ)×400mm(幅)×100mm(高さ)のアルミ製モールド、または自動車のシートクッションパッド成型用アルミ製モールド(実型)に注入し、キュアー時間6分にて成形した。
各フォームの物性値の測定結果および振動特性試験結果を表1に示す。なお、コア密度はフォームの中心部から、100mm×100mm×50mmの大きさに切り出して測定した密度である。
(1)ポリオールa1−1:ペンタエリスリトール1モルに水酸化セシウムを触媒として、PO118.4モルを付加し、常法により水酸化セシウムを除去した後、特開2000−344881号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO16.0モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、さらにEO15.5モルを水酸化カリウムを触媒として付加し、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。水酸基価=30.0、末端EO単位の含有量=8.0%、1級OH化率=85%、式(2)の右辺=71.9。
(3)ポリオールa2−2:ペンタエリスリトールのPO・EOブロック付加物。水酸基価=28.0、末端EO単位の含有量=14%
(4)ポリオールa2−3:ペンタエリスリトールのPO・EOブロック付加物。水酸基価=24.0、末端EO単位の含有量=12%
(6)ポリオールa3−2:ソルビトールのEO付加物。水酸基価=1247
(7)ポリオールa3−3:エチレングリコール。水酸基価=1810
(8)ポリオールa3−4:グリセリン。水酸基価=1830
(9)ポリオールa3−5:トリエタノールアミン、水酸基価=1130
(12)重合体ポリオールG:ポリオールa4−1中で、スチレンとアクリロニトリル(質量比:30/70)を共重合させた重合体ポリオール(重合体含量33.5%)、水酸基価=16.0
(14)ウレタン化触媒E−2:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテルの70%ジプロピレングリコール溶液〔東ソー(株)製TOYOCAT ET〕
(16)発泡剤D−1:水
(18)有機ポリイソシアネートC−2:MDI系ポリイソシアネート〔日本ポリウレタン工業(株)製「CEF−215」〕
<1>:コア密度(kg/m3)
<2>:硬さ(25%ILD)(N/314cm2)
<3>:反発弾性(%)
<4>:通気性(L/min)
<1>〜<3>はJIS K6400(1997年版)に準拠した。<4>はダウ式フローメーターにて測定した。
JASO B407(1987年版)の試験方法に準拠し、このときの共振周波数(Hz)と共振倍率(倍)について評価を実施した。
また、本発明の軟質ポリウレタンフォームは、これ以外にも通常軟質ポリウレタンフォームが用いられる用途に、広く用いることができるが、用途の詳細は、例えば、日刊工業新聞社刊「ポリウレタン樹脂ハンドブック」191〜195頁(1987年)に記載されている。
Claims (3)
- ポリオール成分と有機ポリイソシアネート成分(C)とを、発泡剤(D)、触媒(E)、および整泡剤(F)の存在下に反応させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリオール成分が、ポリオール(a)中でビニル系モノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)とポリオール(B)とを含有するポリオール成分であり、(a)が下記ポリオール(a2)であり、(B)中に下記ポリオール(a1)、(a2)、(a3)、および(a4)を含有し、(a)および(B)の合計質量に基づいて、(a1)が15〜85質量%、(a2)が10〜80質量%、(a3)が0.5〜10質量%、(a4)が0.1〜10質量%であり、ポリオール成分中の重合体含量が5〜25質量%であり、発泡剤が水からなることを特徴とする前記方法により得られ、コア密度が40〜60kg/m3、反発弾性が52〜68%、且つ通気性が28L/min以下であり、共振周波数が3.6Hz以下、共振周波数における振動伝達率が3.0倍以下である軟質ポリウレタンフォーム。
ポリオール(a1):活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数xが2〜7で、末端水酸基の1級OH化率yが70%以上で、かつxとy(%)は式(4)の関係を満たす、多価アルコールにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの順序でアルキレンオキサイドがブロック付加されてなり、アルキレンオキサイド中のプロピレンオキサイドの含量が70質量%以上であって、平均官能基数が2.5〜4.5であり、水酸基価が18〜40mgKOH/gであるポリエーテルポリオール。
y≧47x0.47(1−x/41) (4)
ポリオール(a2):多価アルコールにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの順序でアルキレンオキサイドがブロック付加されてなり、平均官能基数が2〜4であり、水酸基価が22〜38mgKOH/gであり、オキシエチレン単位の含有量が5〜20質量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
ポリオール(a3):多価アルコール、アルカノールアミン、および多価アルコールのプロピレンオキサイドもしくはエチレンオキサイド付加物から選ばれる、平均官能基数が2〜6であり、水酸基価が270〜1830mgKOH/gであるポリオール。
ポリオール(a4):多価アルコールにプロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドがランダム付加されてなり、平均官能基数が3〜6であり、水酸基価が20〜130mgKOH/gであり、オキシエチレン単位の含有量が50〜90質量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。 - ポリオール(a1)の平均官能基数が4、ポリオール(a2)の平均官能基数が3〜4、ポリオール(a3)の平均官能基数が3〜6、ポリオール(a4)の平均官能基数が3である請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
- 請求項1又は2に記載の軟質ポリウレタンフォームからなる、車両座席用高振動吸収クッション材。
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