JP4109228B2 - ヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

ヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォームの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、自動車等の車両用座席のヘッドレスト等の用途に適した、低密度軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
従来、自動車等の車両用座席のヘッドレスト用ポリウレタンフォームを製造する方法としては、例えば、特定の分子量のポリエーテルジオールを含む活性水素化合物を有機ポリイソシアネートと反応させる方法(特許文献1参照)や、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオールとポリオキシプロピレンポリオールとを特定比率で併用した混合ポリオールをポリイソシアネートと反応させる方法(特許文献2参照)等が知られている。
特開平11−130833号公報 特開2003−183346号公報
近年、コストダウン等の観点から、ヘッドレスト用ポリウレタンフォームの低密度化の要望が高まってきた。しかしながら、低密度化(例えばコア密度が35〜45kg/m3)した場合、特許文献1に記載のようなポリエーテルジオールを使用すると硬化性が不十分であり、生産性が低下する欠点があり、特許文献2に記載のポリオキシプロピレンポリオールを併用するとポリオール成分の反応性が低下し、生産性が低下する、といった問題があった。
本発明者らはこれらの問題点を解決するため鋭意検討した結果、特定の構造を有するポリオールからなるポリオール成分と、特定の反応型触媒を組み合わせることにより、生産性が良好な方法で、自動車等の車両用座席のヘッドレスト用低密度軟質ポリウレタンフォームを製造できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記3発明である。
(I) ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを、発泡剤、触媒、および整泡剤の存在下に反応させて、車両用座席のヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリイソシアネート成分がMDI系ポリイソシアネートからなり;前記ポリオール成分が、ポリオール(a)中でビニルモノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)、または(A)とポリオール(B)からなり、(a)および/または(B)中に下記ポリオール(a1)、下記ポリオール(a2)、および必要により下記ポリオール(a3)を含有し、ポリオール(a)および(B)の合計重量に基づいて、(a1)が45〜99重量%、(a2)が0.5〜8重量%、(a3)が0〜48重量%であるポリオール成分であり;前記触媒が下記反応型触媒(C)からなり;発泡剤が水からなり;コア密度が35〜45kg/m3のフォームを製造することを特徴とする前記方法。
ポリオール(a1):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が18〜30重量%であり、内部オキシエチレン単位の含有量が0〜15重量%であり、末端オキシエチレン単位の含有量が15〜25重量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
ポリオール(a2):平均官能基数が3〜6であり、水酸基価が1000〜1700(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の含有量が30〜95重量%であるポリオキシエチレンポリオール。
ポリオール(a3):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKO
H/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が10重量%以上18重量%未満であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
反応型触媒(C):水酸基価が300〜600(mgKOH/g)である水酸基を有する3級アミン触媒。
(II) ポリオール(a)中でビニルモノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)、または(A)とポリオール(B)からなり、(a)および/または(B)中に上記ポリオール(a1)、上記ポリオール(a2)、および必要により上記ポリオール(a3)を含有し、ポリオール(a)および(B)の合計重量に基づいて、(a1)が45〜99重量%、(a2)が0.5〜8重量%、(a3)が0〜48重量%である車両用座席のヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
(III) 上記(I)の方法により製造された軟質ポリウレタンフォームからなる車両用座席のヘッドレスト。
本発明のポリオール組成物を用いる本発明の方法によれば、ポリオール成分の反応性が高く生産性が向上する。また、得られたフォームは、良好なフォーム物性を示す。このため、自動車等の車両用の、低密度ヘッドレストに好適なポリウレタンフォームが提供される。
本発明の方法に用いるポリオール成分は、得られる重合体ポリオールで重合体の分散媒となるポリオール(a)中で、ビニルモノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)のみからなるポリオール成分であっても、重合体ポリオール以外のポリオール(B)と(A)とを併用するポリオール成分であってもよい。
ポリオール(a)および/または(B)中、すなわち、ポリオール成分を構成する成分のうち(b)の重合体を除いた成分中には、ポリオール(a1)、ポリオール(a2)、および必要によりポリオール(a3)を含有する。
ポリオール(a1)〜(a3)は、少なくとも2個(好ましくは少なくとも3個)の水酸基を有する化合物であり、例えば、多価アルコール、多価フェノール、アミン、ポリカルボン酸、リン酸等の、少なくとも2個(好ましくは少なくとも3個)の活性水素を有する化合物に、炭素数2〜8またはそれ以上のアルキレンオキサイド(以下、AOと略記)が付加された構造の化合物が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、炭素数2〜20の2価アルコール(脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール;および脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールなどのシクロアルキレングリコール)、炭素数3〜20の3価アルコール(脂肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオールなどのアルカントリオール);炭素数5〜20の4〜8価またはそれ以上の多価アルコール(脂肪族ポリオール、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトールなどの、アルカンポリオールおよびそれらもしくはアルカントリオールの分子内もしくは分子間脱水物;ならびにショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドなどの糖類およびその誘導体)、およびこれらの2種以上の併用などが挙げられる。
多価(2〜8価またはそれ以上)フェノールとしては、ピロガロール、ハイドロキノンおよびフロログルシン等の単環多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、およびビスフェノールスルホン等のビスフェノール類;フェノールとホルムアルデヒドの縮合物(ノボラック);たとえば米国特許第3265641号明細書に記載のポリフェノール;およびこれらの2種以上の併用などが挙げられる。
アミンとしては、活性水素の数が2〜8個またはそれ以上のものが挙げられ、アンモニア;脂肪族アミンとして、炭素数2〜20のアルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミンおよびアミノエチルエタノールアミン)、炭素数1〜20のアルキルアミン(例えば、n−ブチルアミンおよびオクチルアミン)、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミン)、炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン(アルキレン基の炭素数が2〜6のジアルキレントリアミン〜ヘキサアルキレンヘプタミン、例えば、ジエチレントリアミンおよびトリエチレンテトラミン)が挙げられる。
また、炭素数6〜20の芳香族モノもしくはポリアミン(例えば、アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリンおよびジフェニルエーテルジアミン);炭素数4〜20の脂環式アミン(例えば、イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミンおよびジシクロヘキシルメタンジアミン);炭素数4〜20の複素環式アミン(例えば、ピペラジン、アミノエチルピペラジンおよび特公昭55−21044号公報記載のもの)およびこれらの2種以上の併用などが挙げられる。
ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂肪族ポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸など)、炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸(フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸など)、およびこれらの2種以上の混合物があげられる。
これらの活性水素含有化合物は2種以上を併用してもよい。これらの中で好ましくは多価アルコールである。
上記活性水素含有化合物に付加させる炭素数2〜8またはそれ以上のAOは、エチレンオキサイド(以下、EOと略記する。)および必要により〔プロピレンオキサイド(以下、POと略記する。)である。(a1)〜(a3)共、AOは、これらのみからなることが好ましいが、AO中10重量%(以下、とくに記載のない限り、%は重量%を意味する。)以下(とくに5%以下)の範囲で他のAOが併用された付加物であってもよい。他のAOとしては、炭素数4〜8のものが好ましく、1,2−、1,3−、1,4−、または2,3−ブチレンオキシド、およびスチレンオキシド等が挙げられ、2種以上用いてもよい。
AO付加時に用いる触媒としては、通常用いられるアルカリ触媒(KOH、CsOH等)の他、特開2000−344881号公報に記載の触媒〔トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等〕、特開平11−120300号公報に記載の触媒(過塩素酸マグネシウム等)を用いてもよい。
ポリオール(a1)としては、上記の活性水素含有化合物の、EOとPOからなるAO付加物が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
活性水素含有化合物は、2種以上併用してもよく、3〜4価の多価アルコールが好ましく、3価の多価アルコールがさらに好ましい。活性水素含有化合物に付加するEOおよびPOの付加方法としては、ブロック付加でもランダム付加でもよいが、好ましくは末端EOブロック付加である。
ポリオール(a1)の平均官能基数は3〜4であり、好ましくは3〜3.5、さらに好ましくは3である。この範囲以外の官能基数のものが含まれていても、2種以上の活性水素含有化合物のAO付加物であって、その平均官能基数が3〜4となればよい(以下のポリオールの平均官能基数についても同様)。ここで平均官能基数は、原料の平均官能基数から計算される理論値を、官能基数であると見なしたものである。ただし、(a1)の官能基数としては、3〜4(とくに3)が好ましい。
水酸基価は20〜40(mgKOH/g、以下の水酸基価も同じ)である。下限は、好ましくは25、さらに好ましくは28であり、上限は、好ましくは38、さらに好ましくは35である。オキシエチレン単位(以下オキシエチレン単位をEO単位と略記する)の合計量は18〜30%である。下限は、好ましくは19%であり、上限は、好ましくは29%、さらに好ましくは22%である。末端EO単位の含有量は15〜25%である。下限は、好ましくは19%である。上限は、好ましくは23%、さらに好ましくは22%である。また、内部EO単位の含有量は0〜15%であり、好ましくは0〜14%、さらに好ましくは0%である。
水酸基価が20未満ではフォーム硬さが低くなり、40を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。平均官能基数が3未満では成形時の反応性が低下し生産性が低くなり、4を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。EO単位の合計量が18%以上、あるいは末端EO単位の含有量が15%以上であると、ポリオール成分の反応性が高く生産性が向上し、EO単位の合計量が30%以下、あるいは末端EO単位の含有量が25%以下であると、フォームの独立気泡率が低くなりフォームが収縮しない。内部EO単位の含有量が15%を越えると、フォームの湿度依存性が高くなり、高湿熱下の耐久性の低下が生じる。
ポリオール(a2)としては、上記の活性水素含有化合物の、EO付加物が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
活性水素含有化合物は、2種以上併用してもよく、3〜6価のアミンおよび3〜6価の多価アルコールが好ましく、アンモニアがさらに好ましい。
ポリオール(a2)の平均官能基数は3〜6であり、好ましくは3〜5、さらに好ましくは3である。(a2)の官能基数としても、好ましくは3〜6であり、さらに好ましくは3である。水酸基価は1000〜1700である。下限は、好ましくは1050、さらに好ましくは1100であり、上限は、好ましくは1600、さらに好ましくは1300である。EO単位の含有量は30〜95%である。下限は、好ましくは33%、さらに好ましくは40%であり、上限は、好ましくは92%、さらに好ましくは89%である。
水酸基価が1000未満ではフォームの硬さが低くなり、1700を越えるとフォームの硬さが高くなり過ぎる。平均官能基数が3未満では硬化性が低下して生産性が低下し、6を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。末端EO単位の含有量が30%未満であるとフォームの硬化時間が長くなり、95%を越えるとフォームの独立気泡率が高くなり、フォームが収縮する。
ポリオール(a3)としては、上記の活性水素含有化合物の、EOとPOからなるAO付加物が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
活性水素含有化合物は、2種以上併用してもよく、3〜4価の多価アルコールが好ましく、3価の多価アルコールがさらに好ましい。活性水素含有化合物に付加するEOおよびPOの付加方法としては、ブロック付加でもランダム付加でもよいが、好ましくはブロック付加〔とくにPO−EOの順序(チップド)〕である。
ポリオール(a3)の平均官能基数は3〜4であり、好ましくは3〜3.5、さらに好ましくは3である。(a3)の官能基数としては、3〜4(とくに3)が好ましい。水酸基価は20〜40(mgKOH/g、以下の水酸基価も同じ)である。下限は、好ましくは25、さらに好ましくは28であり、上限は、好ましくは38、さらに好ましくは35である。
EO単位の合計量は10%以上18%未満である。下限は、好ましくは12%、さらに好ましくは14%であり、上限は、好ましくは17%、さらに好ましくは16%である。末端EO単位の含有量は、好ましくは10%以上18%未満である。下限は、さらに好ましくは12%、とくに好ましくは14%である。上限は、さらに好ましくは17%、とくに好ましくは16%である。また、内部EO単位の含有量は、好ましくは5%以下、さらに好ましくは0%である。
水酸基価が20未満ではフォーム硬さが低くなり、40を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。平均官能基数が3未満では成形時の反応性が低下し生産性が低くなり、4を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。EO単位の合計量、あるいは末端EO単位の含有量が10%以上では、ポリオール成分の反応性が高く生産性が向上する。EO単位の合計量、あるいは末端EO単位の含有量が18%未満では、フォームの独立気泡率が低く、成形性が良好である。内部EO単位の含有量が5%以下であると、フォームの湿度依存性が低く、高湿熱下の耐久性が良好である。
本発明における重合体ポリオール(A)は、ポリオール(a)中でビニルモノマ−(b)を通常の方法で重合して製造することができる。例えば、上記の(a1)〜(a3)から選ばれる少なくとも1種のポリエーテルポリオール中で、ラジカル重合開始剤の存在下、ビニルモノマ−(b)を重合させ、得られた(b)の重合体が安定分散されたものが挙げられる。(A)としては、(a1)または(a3)〔とくに(a3)〕中で、(b)を重合させて得られるものが分散安定性の点で好ましい。重合方法の具体例としては、米国特許第3383351号明細書、特公昭39−25737号公報等に記載の方法が挙げられる。
ラジカル重合開始剤としては、遊離基を生成して重合を開始させるものが使用でき、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物;ジベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドおよび過コハク酸等の有機過酸化物;過硫酸塩および過ホウ酸塩等の無機過酸化物;などが挙げられる。なお、これらは2種以上を併用することができる。
(b)としては、芳香族ビニル単量体(b1)、不飽和ニトリル類(b2)、(メタ)アクリル酸エステル類(b3)、その他のビニル単量体(b4)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
(b1)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレンなどが挙げられる。
(b2)としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
(b3)としては、C、HおよびO原子から構成されるもの、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル類(アルキル基の炭素数が1〜24)〔例えば、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレート〕、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜5)(メタ)アクリレート〔例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート〕、およびヒドロキシポリオキシアルキレンモノ(メタ)アクリレート類〔例えば、アルキレン基の炭素数2〜4、ポリオキシアルキレン鎖の数平均分子量200〜1000〕が挙げられる。
(b4)としては、エチレン性不飽和カルボン酸およびその誘導体、具体的には(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミドなど;脂肪族もしくは脂環式炭化水素単量体、具体的にはアルケン(エチレン、プロピレン、ノルボルネン等)、アルカジエン(ブタジエン等)など;フッ素系ビニル単量体、具体的には、フッ素含有(メタ)アクリレート(パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルアクリレート等)など;塩素系ビニル単量体、具体的には塩化ビニリデンなど;上記以外の窒素含有ビニル単量体、具体的には窒素含有(メタ)アクリレート(ジアミノエチルメタクリレート、モルホリノエチルメタクリレート等)など;およびビニル変性シリコーンなどが挙げられる。
これら(b)中で好ましいものは、(b1)および(b2)であり、とくにスチレンおよび/またはアクリロニトリルである。
ビニルモノマー(b)中の、(b1)、(b2)、(b3)および(b4)の重量比率は、要求されるポリウレタンの物性等に応じて変えることができ、特に限定されていないが、一例を示すと次の通りである。
(b1)および/または(b2)は、好ましくは50〜100%、さらに好ましくは80〜100%である。(b1)と(b2)の重量比はとくに限定されないが、好ましくは0/100〜80/20である。(b3)は、好ましくは0〜50%、さらに好ましくは0〜20%である。(b4)は、好ましくは0〜10%、さらに好ましくは0〜5%である。
また、(b)中に少量(好ましくは0.05〜1%)の2官能以上(好ましくは2〜8官能)の多官能ビニルモノマー(b5)を用いることにより、重合体の強度をさらに向上させることができる。(b5)としては、例えば、ジビニルベンゼン、エチレンジ(メタ)アクリレート、ポリアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜8、重合度:2〜10)グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
重合体ポリオール(A)中の(b)の重合体の含量は、好ましくは10〜50%、さらに好ましくは、下限は15%、上限は40%である。重合体の含量が10%以上では十分なフォーム硬さが発現でき、50%以下では重合体ポリオールの粘度が低くなり取扱いが容易である。
本発明において、ポリオール成分中には、ポリオール(a1)〜(a3)以外に、他のポリオールあるいは活性水素成分(a4)を含有してもよい。(a4)としては、例えば、(a1)〜(a3)以外のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、上記以外の各種ポリオールもしくはモノオール、多価アルコール(ポリエーテルポリオール以外)、アミン並びにこれらの混合物等が挙げられる。
(a1)〜(a3)以外のポリエーテルポリオールとしては、前記活性水素含有化合物の前記AO付加物であって、(a1)〜(a3)以外のものが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、前記の多価アルコール(とくに、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−または1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール;前記ポリエーテルポリオール(とくにジオール);またはこれらとグリセリン、トリメチロールプロパン等の3価またはそれ以上の多価アルコールとの混合物)と、前記ポリカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体〔酸無水物、低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等〕(例えば、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テレフタル酸ジメチル)、または前記カルボン酸無水物およびAOとの縮合反応物;そのAO(EO、PO等)付加物;ポリラクトンポリオール、例えば前記多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの;ポリカーボネートポリオール、例えば前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物;等が挙げられる。
各種ポリオールもしくはモノオールとしては、ポリブタジエンポリオール等のポリジエンポリオールおよびそれらの水添物;アクリル系ポリオール、特開昭58−57413号公報および特開昭58−57414号公報等に記載された水酸基含有ビニル重合体;ヒマシ油等の天然油脂系ポリオール;ヒマシ油変性物(例えば多価アルコールエステル交換生成物、水添物)等の天然油脂系ポリオールの変性物;国際公開WO98/44016号公報に記載の末端ラジカル重合性官能基含有活性水素化合物(モノオールも含まれる。);ポリエーテルポリオールをメチレンジハライド等のアルキレンジハライド等でジャンプした変性ポリオール;ポリエーテルポリオールのOH末端プレポリマー;等が挙げられる。
多価アルコール、アミンとしては前述のものが挙げられる。
ポリオール成分中の、(a1)、(a2)および(a3)それぞれの含有量に関しては、ポリオール(a)および(B)の合計重量に基づいて、(a1)の量は45〜99%が好ましい。下限は、さらに好ましくは50%、とくに好ましくは55%であり、上限は、さらに好ましくは90%、とくに好ましくは80%である。(a2)の量は0.5〜8%が好ましい。下限は、さらに好ましくは1%であり、上限は、さらに好ましくは7%、とくに好ましくは6%である。(a3)の量は0〜48%が好ましい。下限は、さらに好ましくは5%、とくに好ましくは10%であり、上限は、さらに好ましくは40%、とくに好ましくは35%である。なお、他のポリオールあるいは活性水素成分(a4)の量は、好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下、とくに好ましくは0%である。
(a1)、(a2)および(a3)の量が上記範囲内であると、フォームの硬さが適度となり、かつ反応性が高く生産性が良好となる。
また、ポリオール成分中の(b)の重合体の含量は、好ましくは1〜15%、さらに好ましくは、下限は3%、上限は11%である。15%以下であるとキュアー性が良好であり、1%以上であるとであるとフォ−ムの硬さが十分得られる。
本発明の方法に用いるポリイソシアネート成分中には、MDI系ポリイソシアネートを必須成分として含有する。本発明においてMDI系ポリイソシアネートとは、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カーボジイミド変性MDI、およびポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(粗製MDI)等から選ばれる1種以上のMDI単位を有するポリイソシアネートを意味する。MDI系ポリイソシアネートのNCO含量は、好ましくは20〜32%である。下限は、さらに好ましくは23%、特に好ましくは25%であり、上限は、さらに好ましくは30%、特に好ましくは28%である。NCO含量が20%未満であると反応性が低下し生産性が悪化し、32%を越えるとフォームの伸び物性が低下し、柔軟性が低下する。
また、ポリイソシアネート成分中に、MDI系ポリイソシアネート以外の他の有機ポリイソシアネートを含有してもよい。他の有機ポリイソシアネートとしては、従来からポリウレタンフォームに使用されているものが使用でき、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、これらの変性物(例えば、ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシヌアレート基、またはオキサゾリドン基含有変性物など)、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネートおよびこれらのイソシアネートの粗製物などが挙げられる。具体例としては、1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、ショ糖変性TDI、ひまし油変性TDIなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、芳香族ポリイソシアネートであり、さらに好ましくは、TDI、および粗製TDIである。
なお、ポリイソシアネート成分中のMDI系ポリイソシアネートの含量は、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上、とくに好ましくは100%である。
また、ポリイソシアネート成分としてのNCO含量も、上記のMDI系ポリイソシアネートの好ましい範囲と同様の範囲が好ましい。
本発明における反応型触媒(C)は、分子内に水酸基を有する3級アミン触媒である。(C)の水酸基価は300〜600である。下限は、好ましくは320、さらに好ましくは350であり、上限は、好ましくは580であり、さらに好ましくは550である。また、(C)1分子中の水酸基の数は、好ましくは1〜2個、さらに好ましくは1個である。
(C)の具体例としては、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジメチルヘキサノールアミン、およびN,N−ジメチルアミノプロピルジプロパノールアミンが挙げられる。
(C)の使用量は、ポリオール成分100重量部(以下、部は重量部を意味する。)に対して、好ましくは0.5〜2部である。さらに好ましくは、下限は1部、上限は1.9部である。水酸基価、および使用量が上記範囲内であれば、生産性およびフォーム物性が良好となる。なお、(C)は予めポリオール成分中に配合しておくこともできる。
また、触媒として、必要により反応型触媒(C)以外の触媒(D)を1種以上用いてもよい。(D)としては、ウレタン化反応を促進する通常の触媒はすべて使用でき、例として、トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミンなどの水酸基を有しない3級アミンおよびそのカルボン酸塩;酢酸カリウム、オクチル酸カリウム、スタナスオクトエート、ジブチルチンジラウレート等のカルボン酸金属塩などの有機金属化合物;が挙げられる。これらの中で、好ましいものは、3級アミンであり、さらに好ましいのは、トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、およびこれらの併用である。
(D)の使用量(純分)は、ポリオール成分100部に対して、好ましくは0.5部以下、さらに好ましくは0.05〜0.4部、とくに好ましくは0.1〜0.3部である。(C)と(D)の合計使用量は、ポリオール成分100部に対して、好ましくは0.5〜2.5部であり、さらに好ましくは1〜2.2部である。また、(C)と(D)の重量比は、好ましくは1:(0〜0.5)であり、さらに好ましくは1:(0.05〜0.3)である。
発泡剤としては、水を必須成分として用いる。水と共に必要により他の発泡剤を用いてもよい。発泡剤に水のみを単独で用いる場合、水の使用量はポリオール成分100部当たり、好ましくは2〜5部、さらに好ましくは2.5〜4.5部である。他の発泡剤と併用する場合の水の使用量は、好ましくは2〜4.5部、さらに好ましくは2.5〜4部である。他の発泡剤としては、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素、液化炭酸ガス等が挙げられる。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤の具体例としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)タイプのもの(例えばHCFC−123、HCFC−141b、HCFC−22およびHCFC−142b);HFC(ハイドロフルオロカーボン)タイプのもの(例えばHFC−134a、HFC−152a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245faおよびHFC−365mfc)などが挙げられる。
これらのうち好ましいものは、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa、HFC−365mfcおよびこれらの2種以上の混合物である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール成分100部あたり、好ましくは50部以下、さらに好ましくは5〜45部である。
低沸点炭化水素は、通常沸点が−5〜70℃の炭化水素であり、その具体例としては、ブタン、ペンタン、シクロペンタンおよびこれらの混合物が挙げられる。
低沸点炭化水素を用いる場合の使用量は、ポリオール成分100部あたり、好ましくは40部以下、さらに好ましくは5〜30部である。
また、液化炭酸ガスを用いる場合の使用量は、ポリオール成分100部あたり、好ましくは30部以下、さらに好ましくは25部以下である。
整泡剤としては、通常のポリウレタンフォームの製造に用いられるものはすべて使用でき、例として、ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、トーレダウコーニングシリコーン(株)製の「SRX−253」等]、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[例えば、日本ユニカー(株)製の「L−5309」、「SZ−1311」、「SZ−1302」、トーレダウコーニングシリコーン(株)製の「SF−2962」、「SRX−274C」等]等のシリコーン整泡剤が挙げられる。
整泡剤の使用量は、ポリオール成分100部に対して、好ましくは0.1〜3部、さらに好ましくは0.2〜2部である。
また着色剤(染料、顔料)、難燃剤(リン酸エステル類、ハロゲン化リン酸エステル類など)、老化防止剤(トリアゾール系、ベンゾフェノン系など)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系など)などの公知の他の添加剤の存在下で反応させてもよい。ポリオール成分100部に対するこれらの添加剤の使用量は、着色剤は、好ましくは1部以下である。難燃剤は、好ましくは5部以下、さらに好ましくは2部以下である。老化防止剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.5部以下である。抗酸化剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.01〜0.5部である。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法において、イソシアネート指数[(NCO基/活性水素原子含有基)の当量比×100]は、好ましくは50〜120、さらに好ましくは60〜110、とくに好ましくは80〜100である。イソシアネート指数が50〜120であるとフォームのキュアー時間が短縮できる。
本発明の方法による軟質ポリウレタンフォームの具体的な製造方法の一例を示せば、下記の通りである。まず、ポリオール成分、触媒〔(C)および必要により(D)〕、発泡剤、整泡剤、および必要により他の添加剤を所定量混合する。次いでポリウレタン発泡機または攪拌機を使用して、この混合物とポリイソシアネート成分とを、それぞれの液温が15〜35℃で急速混合する。得られた混合液(発泡原液)を密閉型もしくは開放型のモールド(金属製または樹脂製、15〜75℃)に注入し、ウレタン化反応を行わせ、所定時間(例えば0.5〜3分)硬化後、脱型して、軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。本発明は特にモールドフォームの製造方法として好適である。モールドフォームの場合のパック率は、100〜200%が好ましい。
本発明の製造方法により、JIS K6400(1997年版)により測定されるコア密度が35〜45kg/m3(好ましくは36〜44kg/m3)の軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
コア密度が35kg/m3未満であると、フォーム物性が低化し、ヘッドレストとしての耐久性が悪化する。また45kg/m3を越えると、低密度化の効果が得られない。
また、本発明の製造方法により得られる軟質ポリウレタンフォームの、中心部(コア部)のフォーム硬さは2〜5kgf/100cm2が好ましい。ここでフォーム硬さとは、フォームの中心部から10×10×5cmの大きさで切り出した試験片を用い、JIS K6400(1997年版)により測定される25%定圧縮時の硬さである。フォーム硬さは、さらに好ましくは2.5〜4.5kgf/100cm2、とくに好ましくは3〜4kgf/100cm2である。フォーム硬さが2〜5kgf/100cm2であれば、自動車用座席のヘッドレストとして良好な軟質ポリウレタンフォームとなる。
本発明の軟質ポリウレタンフォームは、車両用座席のヘッドレストのパッド材として、好適に用いられる。
車両用座席のヘッドレストは、自動車などの車両の座席に設けられ、人体頭部を支持するためのものであり、パッド材の他、芯材(スチールなど)、必要により表皮(ポリ塩化ビニル、合成繊維布帛など)等からなる。ヘッドレストの形状とその形成方法の具体例としては、特開平10−181404号公報に記載のものなどが挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜2
高圧発泡機(PEC社製MiniRIM機)を用いて、表1に記載の部数の、ポリオール成分を含むポリイソシアネート以外の成分と、ポリイソシアネート成分とを、それぞれ25℃に温調した後、衝突混合させ、25℃に温調した200×200×50mmの密閉モールドに注入し成形する。得られた各フォームの物性値の測定結果、および成形時の脱型可能時間を表1に示す。
実施例および比較例におけるポリウレタンフォーム用原料は次の通りである。
(1)ポリオールa1−1:グリセリンのPO/EOブロック付加物(水酸基価33、末端EO単位の含有量=20%、内部EO単位の含有量=0%)。
(2)ポリオールa1−2:グリセリンのPO/EOランダム付加後、EOブロック付加物(水酸基価28、末端EO単位の含有量=15%、内部EO単位の含有量=12%)。
(3)ポリオールa2−1:トリエタノールアミン(水酸基価1130、EO単位の含有量=88%)。
(4)ポリオールa2−2:ソルビトールのEO付加物(水酸基価1250、EO単位の含有量=33%)。
(5)ポリオールa2−3:ジエタノールアミン(水酸基価1603、EO単位の含有量=84%)
(6)ポリオールa3−1:グリセリンのPO/EOブロック付加物(水酸基価33、末端EO単位の含有量=14%、内部EO単位の含有量=0%)。
(7)ポリオールa4−1:グリセリンのPO付加物(水酸基価168)
(8)重合体ポリオールA−1:ポリオールa3−1中で、アクリロニトリルを重合させた重合体ポリオール(重合体含量20%)
(9)ポリイソシアネートI−1:MDI系ポリイソシアネート(NCO含量27.3%)〔日本ポリウレタン工業(株)製C−1171〕
(10)触媒C−1:反応型触媒:N,N−ジメチルヘキサノールアミン〔花王(株)製カオーライザーNO.25 水酸基価387〕
(11)触媒C−2:反応型触媒〔東ソー(株)製TOYOCAT HX−70 水酸基価502〕
(12)触媒D−1:トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコール溶液〔三共エアプロ(株)製DABCO−33LV〕
(13)触媒D−2:ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテルの70%ジプロピレングリコール溶液〔東ソー(株)製TOYOCAT ET〕
(14)発泡剤E−1:水
(15)整泡剤F−1:トーレダウコーニングシリコーン(株)製「SF−2962」
<試験例>
<1>:コア密度(kg/m3)。
<2>:引張強度(kgf/cm2
<3>:引裂強度(kgf/cm)
<4>:伸び(%)
<5>:フォーム硬さ(kgf/100cm2
<6>:脱型可能時間
<1>〜<5>は、JIS K 6400(1997年版)の試験法に準拠した。<6>は、上記条件で成形した際に、脱型時に成形品に変形が生じない時間を脱型可能時間とした。
Figure 0004109228
本発明の軟質ポリウレタンフォームの製造方法により得られるフォームは、低密度であり、かつフォーム物性に優れているため、自動車等の車両用座席のヘッドレストとして好適に用いられる。また、本製造方法は、脱型可能時間が短く生産性に優れており、ヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォームの製造に適している。

Claims (5)

  1. ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを、発泡剤、触媒、および整泡剤の存在下に反応させて、車両用座席のヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリイソシアネート成分がMDI系ポリイソシアネートからなり;前記ポリオール成分が、ポリオール(a)中でビニルモノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)、または(A)とポリオール(B)からなり、(a)および/または(B)中に下記ポリオール(a1)、下記ポリオール(a2)、および必要により下記ポリオール(a3)を含有し、ポリオール(a)および(B)の合計重量に基づいて、(a1)が45〜99重量%、(a2)が0.5〜8重量%、(a3)が0〜48重量%であるポリオール成分であり;前記触媒が下記反応型触媒(C)からなり;発泡剤が水からなり;コア密度が35〜45kg/m3のフォームを製造することを特徴とする前記方法。
    ポリオール(a1):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が18〜30重量%であり、内部オキシエチレン単位の含有量が0〜15重量%であり、末端オキシエチレン単位の含有量が15〜25重量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
    ポリオール(a2):平均官能基数が3〜6であり、水酸基価が1000〜1700(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の含有量が30〜95重量%であるポリオキシエチレンポリオール。
    ポリオール(a3):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が10重量%以上18重量%未満であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
    反応型触媒(C):水酸基価が300〜600(mgKOH/g)である水酸基を有する3級アミン触媒。
  2. ポリオール成分中の(b)の重合体の含量が、1〜15重量%である請求項1記載の方法。
  3. ポリオール(a)中でビニルモノマー(b)を重合させて得られる重合体ポリオール(A)、または(A)とポリオール(B)からなり、(a)および/または(B)中に下記ポリオール(a1)、下記ポリオール(a2)、および必要により下記ポリオール(a3)を含有し、ポリオール(a)および(B)の合計重量に基づいて、(a1)が45〜99重量%、(a2)が0.5〜8重量%、(a3)が0〜48重量%である車両用座席のヘッドレスト用軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
    ポリオール(a1):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が18〜30重量%であり、内部オキシエチレン単位の含有量が0〜15重量%であり、末端オキシエチレン単位の含有量が15〜25重量%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
    ポリオール(a2):平均官能基数が3〜6であり、水酸基価が1000〜1700(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の含有量が30〜95重量%であるポリオキシエチレンポリオール。
    ポリオール(a3):平均官能基数が3〜4であり、水酸基価が20〜40(mgKOH/g)であり、オキシエチレン単位の合計量が10重量%以上18重量%未満であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。
  4. さらに下記反応型触媒(C)を、(A)と(B)の合計100重量部に対して0.5〜2重量部含有する請求項3記載のポリオール組成物。
    反応型触媒(C):水酸基価が300〜600(mgKOH/g)である水酸基を有する3級アミン触媒。
  5. 請求項1または2記載の方法により製造された軟質ポリウレタンフォームからなる車両用座席のヘッドレスト。
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