JP2017171897A - ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 - Google Patents

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内田 勝也
Katsuya Uchida
勝也 内田
石田 崇裕
Takahiro Ishida
崇裕 石田
俊介 木下
Shunsuke Kinoshita
俊介 木下
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Abstract

【課題】アルデヒドが拡散しにくいポリウレタンフォームを硬化性よく製造できる、貯蔵安定性のよいポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物を提供する。【解決手段】ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)を含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、ポリオール成分(A)が、平均官能基数が2〜8、水酸基価が14〜60(mgKOH/g)、オキシエチレン単位の含有量が5〜30重量%であるポリエーテルポリオール(A0)を含有し、添加剤(B)が融点150℃以下のヒドラジン誘導体を含むポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物、およびそれを用いる半硬質または軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関するものである。
近年、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類〔揮発性有機化合物(VOC)〕はシックハウス症候群等の原因になることから住宅分野においてこれらの化合物を極力拡散しないように求められている。このような状況は自動車等の車両室内においても同様であり、VOC対策が必要になってきている。
例えば、車両座席シート用パッドにはクッション性の高い軟質ポリウレタンフォームが用いられているが、これらのポリウレタンフォーム成形後にポリウレタンフォーム用原料に含有する、又はウレタン化反応時に発生するホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等がパッドから拡散してしまうため、これらアルデヒド類の発生を低減することが求められている。
従来、アルデヒド類の揮発を防止するにはシート用パッドの表面にアルデヒド捕捉剤を塗布する方法、およびポリウレタンフォーム用原料にあらかじめアルデヒド捕捉剤を添加し金型内部に注入して発泡成形する方法(特許文献1参照)が知られている。
特開2005−124743号公報
しかしながら、特許文献1のアルデヒド捕捉剤を塗布する方法では、発泡成形後、シート用パッドにアルデヒド捕捉剤を塗布する必要があり、作業性が悪くなるといった問題がある。また、特許文献1の実施例に、塗布する方法に用いるアルデヒド捕捉剤の具体例として記載された化合物をポリウレタンフォーム用原料にあらかじめ添加した場合は、貯蔵安定性に欠ける問題がある。本発明は、アルデヒドが拡散しにくいポリウレタンフォームを製造できる、貯蔵安定性のよいポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題点を解決するポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物について鋭意検討した結果、特定のポリエーテルポリオールと融点が150℃以下の特定のアルデヒド捕捉材を組合せたポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物を用いることにより、貯蔵安定性がよく、アルデヒド類の拡散が低減されることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち本発明は、ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)を含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、ポリオール成分(A)が、平均官能基数が2〜8、水酸基価が14〜60(mgKOH/g)、オキシエチレン単位の含有量が5〜30重量%であるポリエーテルポリオール(A0)を含有し、添加剤(B)が融点150℃以下のヒドラジン誘導体を含むポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物;並びに、ポリオール成分とポリイソシアネート成分を反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、ポリオール成分として上記のポリオール組成物を用いる事を特徴とする半硬質または軟質ポリウレタンフォームの製造方法;である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、アルデヒドの拡散を抑制することができる。したがって、本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物を用いて製造された半硬質または軟質ポリウレタンフォームはアルデヒドの拡散が少ない。また、ポリオール組成物の貯蔵安定性も良好である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)を含有する。ポリオール成分(A)は、ポリオール組成物の貯蔵安定性、成形性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、平均官能基数が2〜8、水酸基価が14〜60(mgKOH/g)、オキシエチレン単位(以下、EO単位と略記)の含有量が5〜30重量%であるポリエーテルポリオール(A0)を含有する。
ポリエーテルポリオール(A0)の平均官能基数は、成形性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、2〜8であり、2〜6が好ましく、さらに好ましくは2〜5である。
なお、本発明において、ポリエーテルポリオール〔(A0)および後述の(A1)〕の官能基数は、出発物質である活性水素含有化合物の官能基数と同一であるとみなす。
(A0)の水酸基価は、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、14〜60(mgKOH/g)であり、17〜50(mgKOH/g)が好ましく、さらに好ましくは20〜45(mgKOH/g)である。
本発明における水酸基価は、JIS K1557−1に規定の方法で測定される。
(A0)のEO単位の含有量は、成形性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、5〜30重量%であり、6〜25重量%が好ましく、さらに好ましくは7〜20重量%である。
また、(A0)の全末端水酸基に占める1級水酸基の割合(末端1級水酸基化率)は、成形性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、好ましくは70%以上、さらに好ましくは75%以上である。
ポリエーテルポリオール(A0)としては、少なくとも2個(好ましくは2〜8個)の活性水素を含有する化合物(多価アルコール、多価フェノール、アミン、ポリカルボン酸及びリン酸等)に、アルキレンオキサイド(以下、AOと略記)が付加された構造の化合物等が挙げられる。
多価アルコールとしては、炭素数2〜20の2価アルコール、炭素数3〜20の3価アルコール及び炭素数5〜20の4〜8価の多価アルコールが含まれる。
炭素数2〜20の2価アルコールとしては、直鎖又は分岐脂肪族ジオール及び脂環式ジオール等が含まれる。直鎖又は分岐脂肪族ジオールとしては、アルキレングリコール等が含まれ、具体的には、エチレングリコール、1,2−及び1,3−プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール並びにネオペンチルグリコール等が挙げられる。脂環式ジオールとしては、シクロアルキレングリコール等が含まれ、具体的には、シクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等が挙げられる
炭素数3〜20の3価アルコールとしては、脂肪族トリオール等が含まれる。脂肪族トリオールとしては、アルカントリオール等が含まれ、具体的には、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン及びヘキサントリオール等が挙げられる。
炭素数5〜20の4〜8価の多価アルコールとしては、脂肪族ポリオール及び糖類が含まれる。脂肪族ポリオールとしては、アルカンポリオール等が含まれ、具体的には、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール等が挙げられる。また、脂肪族ポリオールとしては、アルカントリオール及びアルカンポリオールの分子内脱水物、並びにアルカントリオール及び/又はアルカンポリオールの分子間脱水物も含まれる。糖類としては、具体的には、ショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース及びメチルグルコシド等が挙げられ、これらの誘導体も含まれる。
多価(2〜8価)フェノールとしては、単環多価フェノール、ビスフェノール、フェノールとホルムアルデヒドの縮合物(ノボラック)、ポリフェノール並びにこれらの2種以上の併用等が含まれる。単環多価フェノールとしては、ピロガロール、ハイドロキノン及びフロログルシン等が挙げられる。ビスフェノールとしては、ビスフェノールA、ビスフェノールF及びビスフェノールスルホン等が挙げられる。ポリフェノールとしては、米国特許第3265641号明細書に記載のもの等が挙げられる。
アミンとしては、活性水素の数が2〜8個のものが含まれ、アンモニア、直鎖又は分岐脂肪族アミン、芳香族アミン、脂環式アミン及び複素環式アミンが含まれる。
直鎖又は分岐脂肪族アミンとしては、炭素数2〜20のアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン及びアミノエチルエタノールアミン等)、炭素数1〜20のアルキルアミン(n−ブチルアミン及びオクチルアミン等)、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等)及び炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン(アルキレン基の炭素数が2〜6のもの等、具体的には、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等)が挙げられる。
芳香族アミンとしては、炭素数6〜20の芳香族モノ又はポリアミン(アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリン及びジフェニルエーテルジアミン等)等が挙げられる。
脂環式アミンとしては、炭素数4〜20の脂環式アミン(イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン及びジシクロヘキシルメタンジアミン等)等が挙げられる。
複素環式アミンとしては、炭素数4〜20の複素環式アミン(ピペラジン、アミノエチルピペラジン及び特公昭55−21044号公報記載のもの等)等が挙げられる。
ポリカルボン酸としては、炭素数4〜18の脂肪族ポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸及びアゼライン酸等)、炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸(フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸及びトリメリット酸等)等が挙げられる。
これらの活性水素含有化合物は2種以上を併用してもよい。これらの中で、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、多価アルコールが好ましい。
活性水素含有化合物に付加させるAOは、炭素数3以上の1,2−AO及びエチレンオキサイド(以下、EOと略記)からなるAOが好ましく、炭素数3以上の1,2−AOとしては、1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,2−ブチレンオキサイド及びスチレンオキサイド等が挙げられ、この中で生産性の観点からPOが好ましい。
AOは、これら炭素数3以上の1,2−AO及びEOのみからなることが好ましいが、AO中10重量%以下(さらに好ましくは5重量%以下)の範囲で他のAOが併用された付加物であってもよい。他のAOとしては、炭素数4〜8のものが好ましく、1,3−、1,4−及び2,3−ブチレンオキサイド等が挙げられ、2種以上用いてもよい。
AOの付加方法としては、ブロック付加又はランダム付加のいずれでもよいが、少なくともポリオールの活性水素末端がブロック付加であることが好ましい。
AO付加時に用いる触媒としては、アルカリ触媒(KOH及びCsOH等)の他、特開2000−344881号公報に記載の触媒〔トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等〕、特開平11−120300号公報に記載の触媒(過塩素酸マグネシウム等)を用いてもよい(以下のAO付加物についても同様)。
(A0)の含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、8〜98重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜97重量%、とくに好ましくは12〜95重量%、最も好ましくは20〜90重量%である。
なお、後述する重合体ポリオール(A5)の原料のポリエーテルポリオール(A0)と(A0)の合計含有量の好ましい範囲も、上記と同様である。
本発明において、ポリオール成分(A)中には、ポリオール(A0)以外に、他のポリオールあるいは活性水素成分を含有してもよく、(A0)以外のポリエーテルポリオール(A1)、ポリエステルポリオール(A2)、多価アルコール(A3)、上記以外のポリオール及びモノオール(A4)、及びこれらのポリオールの中でビニルモノマーを重合させて得られる重合体ポリオール(A5)、アミン(A6)並びにこれらの混合物等が挙げられる。
(A0)以外のポリエーテルポリオール(A1)としては、少なくとも2個の活性水素を含有する化合物(多価アルコール、多価フェノール、アミン、ポリカルボン酸及びリン酸等)にAOが付加された構造の化合物であって(A0)に該当しないものが挙げられ、単独で用いられても、2種以上が併用されてもよい。
上記活性水素を含有する化合物としては、前記ポリエーテルポリオール(A0)におけるものと同様のものが挙げられる。
これらの中で成形性の観点から、多価アルコールが好ましく、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から、さらに好ましくは脂肪族多価アルコール及び脂環式多価アルコール、とくに好ましくは脂肪族多価アルコールである。
活性水素を含有する化合物に付加されるAOとしては成型性の観点から、炭素数2〜8のものが好ましく、EO、PO、1,2−、1,3−、1,4−及び2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド並びにこれらの2種以上の併用(ブロック及び/又はランダム付加)等が挙げられる。これらの中で硬化性の観点から、PO並びにPOとEOとの併用が好ましく、さらに好ましくは、POとEOとの併用である。
AO付加時に用いる触媒としては、アルカリ触媒(KOH、CsOH等)の他、特開2000−344881号公報に記載の触媒〔トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等〕、特開平11−120300号公報に記載の触媒(過塩素酸マグネシウム等)を用いてもよい。
ポリエステルポリオール(A2)としては、下記の(1)〜(5)のものが挙げられる。
(1)多価アルコールと、ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体とのエステル
多価アルコールは、2価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−及び1,3−プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール並びにネオペンチルグリコール等)、ポリエーテルポリオール(好ましくはジオール)及びこれらと3価以上の多価アルコール(グリセリン及びトリメチロールプロパン等)との混合物}等である。ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体は、酸無水物及び低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等であり、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸及びテレフタル酸ジメチル等が挙げられる。
(2)カルボン酸無水物及びAOとの縮合反応物
(3)上記(1)及び(2)のAO(EO、PO等)付加物
(4)ポリラクトンポリオール
例えば、多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの等が挙げられる。
(5)ポリカーボネートポリオール
例えば、前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物等が挙げられる。
多価アルコール(A3)としては、炭素数2〜20の2価アルコール{直鎖又は分岐脂肪族ジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等のアルキレングリコール;ジエチレングリコール及びジプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール)及び脂環式ジオール(シクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等のシクロアルキレングリコール)}、炭素数3〜20の3価アルコール{脂肪族トリオール(グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン及びヘキサントリオール等のアルカントリオール)};炭素数5〜20の4〜8価又はそれ以上の多価アルコール{脂肪族ポリオール(ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール等のアルカンポリオール及びそれら又はアルカントリオールの分子内又は分子間脱水物;並びにショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース及びメチルグルコシド等の糖及びその誘導体)}等が挙げられる。これらの2種以上を併用してもよい。
上記以外のポリオール及びモノオール(A4)としては、ポリブタジエンポリオール等のポリジエンポリオール及びこれらの水添物;アクリル系ポリオール、特開昭58−57413号公報及び特開昭58−57414号公報等に記載された水酸基含有ビニル重合体;ヒマシ油等の天然油脂系ポリオール;ヒマシ油変性物(多価アルコールエステル交換生成物、水添物等)等の天然油脂系ポリオールの変性物;国際公開WO98/44016号公報に記載の末端ラジカル重合性官能基含有活性水素化合物(モノオールも含まれる。);ポリエーテルポリオールをメチレンジハライド等のアルキレンジハライド等でジャンプした変性ポリオール;ポリエーテルポリオールのOH末端プレポリマー;等が挙げられる。
重合体ポリオール(A5)としては、(A0)、および(A1)〜(A4)の少なくとも1種中で、ラジカル重合開始剤の存在下、エチレン性不飽和モノマー(p)が重合され、得られた(p)の重合体がポリオール中で安定分散されたものが挙げられる。(A5)としては、(A0)または(A1)中で(p)が重合されて得られるものが分散安定性の点で好ましい。重合方法の具体例としては、米国特許第3383351号明細書、特公昭39−25737号公報等に記載の方法が挙げられる。
なお、本発明において、重合体ポリオール(A5)の原料として用いる、(A0)、および(A1)〜(A4)は、(A0)、および(A1)〜(A4)に含まない。
ラジカル重合開始剤としては、遊離基を生成して重合を開始させるものが使用でき、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物;ジベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド及び過コハク酸等の有機過酸化物;過硫酸塩及び過ホウ酸塩等の無機過酸化物;等が挙げられる。なお、これらは2種以上を併用することができる。
エチレン性不飽和モノマー(p)としては、不飽和ニトリル(p1)、芳香環含有モノマー(p2)、(メタ)アクリル酸エステル(p3)、その他のエチレン性不飽和モノマー(p4)及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
(p1)としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
(p2)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレン等が挙げられる。
(p3)としては、C、H及びO原子からなるもの、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜24)〔メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート及びドコシル(メタ)アクリレート等〕、ヒドロキシアルキル(炭素数2〜5)(メタ)アクリレート〔ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等〕及びヒドロキシポリオキシアルキレンモノ(メタ)アクリレート〔アルキレン基の炭素数2〜4、ポリオキシアルキレン鎖の数平均分子量200〜1000等〕が挙げられる。
(p4)としては、エチレン性不飽和カルボン酸及びその誘導体、具体的には(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリルアミド等;脂肪族又は脂環式炭化水素単量体、具体的にはアルケン(エチレン、プロピレン及びノルボルネン等)及びアルカジエン(ブタジエン等)等;フッ素系ビニル単量体、具体的には、フッ素含有(メタ)アクリレート(パーフルオロオクチルエチルメタクリレート及びパーフルオロオクチルエチルアクリレート等)等;塩素系ビニル単量体、具体的には塩化ビニリデン等;上記以外の窒素含有ビニル単量体、具体的には窒素含有(メタ)アクリレート(ジアミノエチルメタクリレート及びモルホリノエチルメタクリレート等)等;並びにビニル変性シリコーン等が挙げられる。
これら(p)中で、成形性の観点から、(p1)及び(p2)が好ましく、さらに好ましくはアクリロニトリル及び/又はスチレンである。
エチレン性不飽和モノマー(p)中の、(p1)、(p2)、(p3)及び(p4)の重量比率は、要求されるポリウレタンの物性等に応じて変えることができ、とくに限定されていないが、一例を示すと次の通りである。
(p)の合計重量を基準として、(p1)及び/又は(p2)は、50〜100重量%が好ましく、さらに好ましくは80〜100重量%である。(p1)と(p2)の重量比はとくに限定されないが、100/0〜20/80が好ましい。(p3)は、0〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは0〜20重量%である。(p4)は、0〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは0〜5重量%である。
重合体ポリオール(A5)中の(p)の重合体の含有量は、(A5)の合計重量を基準として、成形性の観点から、50重量%以下が好ましく、さらに好ましくは3〜30重量%である。
アミン(A6)としては、活性水素の数が2〜8価又はそれ以上のものが挙げられ、アンモニア;脂肪族アミンとして、炭素数2〜20のアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン及びアミノエチルエタノールアミン等)、炭素数1〜20のアルキルアミン(n−ブチルアミン及びオクチルアミン等)、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等)、炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン(アルキレン基の炭素数が2〜6のジアルキレントリアミン〜ヘキサアルキレンヘプタミン、ジエチレントリアミン及びトリエチレンテトラミン等)が挙げられる。
また、炭素数6〜20の芳香族モノ又はポリアミン(アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリン及びジフェニルエーテルジアミン等);炭素数4〜20の脂環式アミン(イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン及びジシクロヘキシルメタンジアミン等);炭素数4〜20の複素環式アミン(ピペラジン、アミノエチルピペラジン及び特公昭55−21044号公報記載のもの等)及びこれらの2種以上の併用等が挙げられる。
これらの中で、成形性の観点から、ポリエーテルポリオール(A1)が好ましい。
(A1)、(A2)、(A3)、(A4)、(A5)及び(A6)の合計含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から2〜92重量%が好ましく、さらに好ましくは3〜90重量%、とくに好ましくは5〜88重量%、最も好ましくは10〜80重量%である
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物で用いられる添加剤(B)は、アルデヒド低減効果の観点から、ヒドラジン誘導体を含有する。
ヒドラジン誘導体とは、ヒドラジンの水素原子の少なくとも1個が有機基で置換された化合物であり、環構造を有する化合物であってもよい。
ヒドラジン誘導体としては、環構造を有する化合物が好ましく、ピラゾール系化合物(B1)およびトリアゾール系化合物(B2)が含まれる。
本発明に添加剤(B)として用いるヒドラジン誘導体の融点は、150℃以下であり、ポリオール成分への溶解し易さの観点から、140℃以下が好ましく、さらに好ましくは40〜130℃である。融点が150℃を超えると、ヒドラジン誘導体をポリオール成分に溶解させる際にポリオール成分が分解し、ポリウレタンフォームとした際のポリウレタンフォームの機械物性が低下する。また、それを含むポリオール組成物が2相に分離する場合がある。
ピラゾール系化合物(B1)としては、ピラゾール環またはピラゾロン環を有する化合物が挙げられ、具体的には、ピラゾール、3−メチルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3−アミノピラゾール、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸、1,3−ジメチル−5−ピラゾロンおよび3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロン等が挙げられる。アルデヒド低減の効果の観点から、3,5−ジメチルピラゾールが好ましい。
トリアゾール系化合物(B2)としては、トリアゾール環を有する化合物が挙げられ、具体的には、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、3−ブチル−1,2,4−トリアゾールおよび4−アミノ−1,2,4−トリアゾール等が挙げられる。アルデヒド低減の効果の観点から、1,2,4−トリアゾールおよび4−アミノ−1,2,4−トリアゾールが好ましい。
添加剤(B)中のヒドラジン誘導体の含有量は、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上、とくに好ましくは100重量%である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物で用いられる発泡剤(C)は、水を含有することが好ましく、水のみであることが好ましい。
水の含有量は、発泡倍率及びフォームの崩壊性の観点から、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、1〜7重量%が好ましく、さらに好ましくは1〜6重量%である。
水の含有量が1重量%以上であると発泡倍率が十分であり、フォーム成形時に型内での充填が十分となる。7重量%以下であると過剰の発泡ガスが発生せず、フォームが崩壊しにくくなる。
発泡剤(C)としては水のみを用いるのが好ましいが、必要により水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素及び液化炭酸ガス等を併用してもよい。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素系発泡剤としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)(HCFC−123、HCFC−141b、HCFC−22及びHCFC−142b等);HFC(ハイドロフルオロカーボン)(HFC−134a、HFC−152a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc等);及びHFO(ハイドロフルオロオレフィン)(HFO−1336mzzZ等)等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc並びにこれらの2種以上の混合物である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、発泡倍率及びフォームの崩壊性の観点から、50重量%以下が好ましく、さらに好ましくは5〜45重量%である。
低沸点炭化水素は、沸点が−5〜70℃の炭化水素であり、ブタン、ペンタン、シクロペンタン及びこれらの混合物等が挙げられる。
低沸点炭化水素を用いる場合の含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、発泡倍率及びフォームの崩壊性の観点から、30重量%以下が好ましく、さらに好ましくは25重量%以下である。
液化炭酸ガスを用いる場合の含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、発泡倍率及びフォームの崩壊性の観点から、30重量%以下が好ましく、さらに好ましくは25重量%以下である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物で用いられる触媒(D)としては、ウレタン化反応を促進する触媒が使用でき、3級アミン{トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、N,N−ジメチルアミノプロピルプロパノールアミン及びN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等}、3級アミンのカルボン酸塩、カルボン酸金属塩(酢酸カリウム、オクチル酸カリウム及びスタナスオクトエート等)及び有機金属化合物(ジブチルチンジラウレート等)が挙げられる。
触媒(D)の含有量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、ポリウレタンフォーム製造時の反応性の観点から0.1〜5.0重量%が好ましく、さらに好ましくは0.15〜3.0重量%である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物中には、必要により整泡剤(E)を含有してもよい。整泡剤(E)としては、ポリウレタンフォームの製造に用いられるものが使用でき、シリコーン整泡剤等が挙げられる。
シリコーン整泡剤としては、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SZ−1328」、「SZ−1346」及び「SF−2962」並びにモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「L−3640」及び「L−540」等]、ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SRX−253」並びにEVONIK社製の「TEGOSTAB B8738LF2」及び「TEGOSTAB B8715LF2」等]等が挙げられる。
整泡剤(E)の使用量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、成形性の観点から3重量%以下が好ましく、さらに好ましくは2.5重量%以下である。
本発明においては、必要により、さらに着色剤、難燃剤、老化防止剤及び抗酸化剤等の公知の補助成分を含有してもよく、その存在下で反応させてもよい。着色剤としては、染料及び顔料が含まれる。難燃剤としては、リン酸エステル及びハロゲン化リン酸エステル等が含まれる。老化防止剤としては、トリアゾール系及びベンゾフェノン系の老化防止剤等が含まれる。抗酸化剤としては、ヒンダードフェノール系及びヒンダードアミン系の抗酸化剤等が含まれる。
これらの補助成分の使用量は、ポリオール成分(A)の合計重量を基準として、着色剤は、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から1重量%以下が好ましく、難燃剤は、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から5重量%以下が好ましく、さらに好ましくは2重量%以下であり、老化防止剤は、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から1重量%以下が好ましく、さらに好ましくは0.5重量%以下であり、抗酸化剤は、硬化性及びポリウレタンフォームの機械物性の観点から1重量%以下が好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5重量%である。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、ポリイソシアネート成分(F)と反応させ、ポリウレタンフォームを得る。
ポリイソシアネート成分(F)としては、ポリウレタンフォームの成形性の観点から、(F)の合計重量を基準として、20重量%以上の2,4−及び2,6−トリレンジイソシアネート(以下、TDIと略す。)、その粗製物、並びにこれらの変性物から選ばれる1種以上のポリイソシアネート(以下、これらのイソシアネートをTDI系ポリイソシアネートと略記)と、80重量%以下の他のポリイソシアネートからなることが好ましい。TDI系ポリイソシアネートの含有量は、さらに好ましくは25〜95重量%である。前記変性物としては、ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基及びオキサゾリドン基含有変性物等が挙げられる。
他のポリイソシアネートとしては、ポリウレタンフォームに使用される2価以上(好ましくは2〜8価)の有機ポリイソシアネートが使用でき、TDI系ポリイソシアネート以外の芳香族ポリイソシアネート、直鎖又は分岐脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート及びこれらの変性物(例えば、上記変性物)が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のポリイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネート及びこれらのイソシアネートの粗製物等が挙げられる。具体例としては、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4’−及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す。)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート及びトリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート等が挙げられる。
直鎖又は分岐脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の直鎖又は分岐脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート及びノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート及びα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDI等が挙げられる。
これらの他のイソシアネートの中で、ポリウレタンフォームの成形性の観点から、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、さらに好ましくはMDI、粗製MDI及びこれらのイソシアネートの変性物である。
ポリイソシアネート成分(F)は、イソシアネート及びこの変性物を2種以上併用してもよい。
ポリイソシアネート成分(F)全体としてのイソシアネート基含有量(NCO%)は、ポリウレタンフォームの成形性の観点から、20〜50%が好ましい。
ポリウレタンフォームの製造に際してのイソシアネート指数[(NCO基/活性水素原子含有基)×100]は、ポリウレタンフォームの成形性の観点から、70〜125が好ましく、さらに好ましくは75〜120、とくに好ましくは80〜115である。なお、活性水素原子含有基には、発泡剤である水由来のものを含むものとする。
ポリウレタンフォームの製造法の一例を示せば、下記の通りである。まず、ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)、並びに必要により、整泡剤(E)や他の補助成分を所定量混合する。次いでポリウレタン発泡機又は攪拌機を使用して、この混合物とポリイソシアネート成分(F)とを急速混合する。得られた混合液をモールド(例えば15〜70℃)に注入し、所定時間後脱型してポリウレタンフォームを得る。
本発明のポリオール組成物、すなわち、ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)を含む混合物、並びにさらに必要により、整泡剤(E)や他の補助成分を含む混合物は、これらの混合物を25℃、3日間静置した後に、(A)を含有する相と水を含有する相との2相に分離しないことが好ましい。2相に分離しないことは、ポリオール成分(A)中にポリエーテルポリオール(A0)を含有することにより達成され、(A0)を比較的多くすると安定性が良好であり、(A0)の好ましい含有量は、前述の通りである。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
以下の実施例において、ポリオール成分の水酸基価、末端1級水酸基化率の測定方法は以下の通りである。
<水酸基価>
水酸基価(mgKOH/g)はJIS K1557−1に規定の方法にて測定した。
<末端1級水酸基化率>
本発明において、末端1級水酸基化率は、予め試料をエステル化の前処理をした後にH−NMR法により算出する。H−NMR法の詳細を以下に具体的に説明する。
・試料調整法
測定試料約30mgを直径5mmのH−NMR用試料管に秤量し、0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解させる。その後、0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し25℃で約5分間放置して、ポリオールをトリフルオロ酢酸エステルとし、分析用試料とする。ここで重水素化溶媒とは、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料に溶解させることができる溶媒を適宜選択する。
H−NMR測定
通常の条件でH−NMR測定を行う。
・末端1級水酸基化率の計算方法
末端1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、末端2級水酸基の結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測されるから、末端1級水酸基化率は下式〔1〕により算出する。
末端1級水酸基化率(%)=〔r/(r+2s)〕×100 〔1〕
ただし、
r:4.3ppm付近の末端1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値
s:5.2ppm付近の末端2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値
である。
実施例1〜14及び比較例1〜5
表1に示すポリオール組成物(ポリオールプレミックス)とポリイソシアネート成分(F)とを、それぞれ高圧ウレタン発泡機(ポリウレタンエンジニアリング社製)の原料タンクに仕込み、液温を25℃に調節した。その後、高圧ウレタン発泡機で、ポリオールプレミックスと表1に記載のイソシアネート指数となる量のポリイソシアネート成分(F)とを、15MPaで高圧吐出混合し、40℃に温度調節した1000mm(長さ)×200mm(幅)×10mm(高さ)のアルミ製モールドに注入し、直ちに密閉し、硬化時間1分にて成形し、半硬質ポリウレタンフォームを得た。
モールドには、あらかじめ、厚さが1mmのポリ塩化ビニール製の表皮と、厚さが3mmのポリプロピレン製の基材とをそれぞれ片面ずつにセットした。各ポリオール組成物の貯蔵安定性、各フォームの物性値の測定結果及びアルデヒド拡散量の試験結果を表1に示す。なお、比較例3〜4では、ポリオール組成物が2相に分離したので、ポリウレタンフォームの成形評価に供しなかった。
Figure 2017171897
実施例15〜26及び比較例6〜8
表2に示すポリオール組成物(ポリオールプレミックス)とポリイソシアネート成分(F)とを、それぞれ高圧ウレタン発泡機(ポリウレタンエンジニアリング社製)の原料タンクに仕込み、液温を25℃に調節した。その後、高圧ウレタン発泡機で、ポリオールプレミックスと表2に記載のイソシアネート指数となる量のポリイソシアネート成分(F)とを、15MPaで高圧吐出混合し、65℃に温度調節した400mm(長さ)×400mm(幅)×100mm(高さ)のアルミ製モールドに注入し、硬化時間6分にて成形し、軟質ポリウレタンフォームを得た。
各ポリオール組成物の貯蔵安定性、各フォームの物性値の測定結果及びアルデヒド拡散量の試験結果を表2に示す。なお、コア密度はフォームの中心部から、100mm×100mm×50mmの大きさに切り出して測定した密度である。また、比較例8では、ポリオール組成物が2相に分離したので、ポリウレタンフォームの成形評価に供しなかった。
Figure 2017171897
表1および表2中の各成分の略号は以下の通りである。
[ポリエーテルポリオール(A0)]
(A0−1):プロピレングリコール1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO50.5モルを付加した後、EO3.6モルをブロック付加し、さらに水酸化カリウムを触媒として、PO8.7モルを付加した後、EO9.1モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=28.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量10重量%、内部EO単位の含有量4重量%、末端1級水酸基化率71%のポリオール
(A0−2):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO69.7モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO15.0モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=36.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量14重量%、末端1級水酸基化率77%のポリオール
(A0−3):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO68.0モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO17.1モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=36.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量16重量%、末端1級水酸基化率81%のポリオール
(A0−4):ペンタエリスリトール1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO117.0モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO24.5モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=28.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量14重量%、末端1級水酸基化率82%のポリオール
(A0−5):ペンタエリスリトール1モルにトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒として、PO123.8モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO14.6モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=28.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量8重量%、末端1級水酸基化率85%のポリオール
(A0−6):ペンタエリスリトール1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO103.1モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO19.1モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=32.0(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量12重量%、末端1級水酸基化率78%のポリオール
[(A0)以外のポリオール成分(A)]
(A1−1):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO9.3モルを付加した後、さらに水酸化カリウムを触媒として、EO1.4モルをブロック付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=280(mgKOH/g)、末端EO単位の含有量10重量%、末端1級水酸基化率30%のポリオール
(A1−2):ソルビトール1モルに水酸化カリウムを触媒として、PO8.7モルを付加した後、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=490(mgKOH/g)、末端1級水酸基化率2%のポリオール
(A1−3):グリセリン1モルに水酸化カリウムを触媒として、EO11.5モル付加し、その後、EO99.9モルとPO34.6モルをランダム付加し、常法により水酸化カリウムを除去して得られた、水酸基価=24.0(mgKOH/g)、EO単位の合計含有量70重量%、末端1級水酸基化率75%のポリオール
(A2−1):変性ポリカプロラクトンポリオール[三洋化成工業(株)製「エステルD」]
(A5−1);ポリオール(A0−4)中でアクリロニトリル及びスチレン(重量比:2/1)を共重合させた重合体ポリオール(重合体含量30重量%)、水酸基価=21.0(mgKOH/g)
(A5−2);ポリオール(A0−2)及びポリオール(A0−6)の混合物(重量比:80/20)中でアクリロニトリル及びスチレン(重量比:7/3)を共重合させた重合体ポリオール(重合体含量33.5重量%)、水酸基価=22.0(mgKOH/g)
(A6−1):トリエタノールアミン。水酸基価=1130。
[添加剤(B)]
(B1−1):3,5−ジメチルピラゾール(融点:108℃)
(B2−1):1,2,4−トリアゾール(融点:121℃)
(B2−2):4−アミノ−1,2,4−トリアゾール(融点:85℃)
(B’―1):ケムキャッチ H−6000[大塚化学(株)製](融点:182℃)
(B’―2):ケスモン NS−103[東亞合成(株)製](融点:なし)
[発泡剤(C)]
(C−1):水
[触媒(D)]
(D−1):N,N−ジメチルアミノプロピルプロパノールアミン[サンアプロ(株)製「UCAT2024」]
(D−2):トリエチルアミン
(D−3):ビス−N,N−ジメチルアミノエチルエーテルの70重量%ジプロピレングリコール溶液[東ソー(株)製「TOYOCAT ET」
(D−4):3級アミン触媒[(株)花王製「カオライザーP−200」]
(D−5):トリエチレンジアミンの33重量%ジプロピレングリコール溶液[エアプロダクツジャパン(株)社製「DABCO 33LV」]
[整泡剤(E)]
(E−1):ポリシロキサン系整泡剤[EVONIK社製「TEGOSTAB B8738LF2」]
(E−2):ポリシロキサン系整泡剤[EVONIK社製「TEGOSTAB B8715LF2」]
[ポリイソシアネート成分(F)]
(F−1):変性MDI系ポリイソシアネート〔東ソー(株)製「CEI−264」〕
(F−2):変性MDI系ポリイソシアネート〔東ソー(株)製「CEF−403」〕
(F−3):TDI−80/粗製MDI=20/80(重量比)、NCO%=44.6
<物性試験>
<1>:全密度(g/cm
<2>:引張強度(kgf/cm
<3>:引裂強度(kgf/cm)
<4>:切断伸度(%)
<5>:C硬度
<6>:コア密度(kg/m
<7>:フォーム硬さ(25%−ILD)(N/314cm
<8>:反発弾性(%)
<9>:湿熱圧縮残留歪み(%)
<1>〜<4>はJIS K6401に準拠した。<5>はショアーC硬度計により測定した。<6>〜<9>はJIS K6401に準拠した。
<貯蔵安定性>
表1および表2に示すポリオール組成物の混合物を、25℃、3日間静置した後に、2相に分離の有無を目視確認し、分離なしを○、分離ありを×とした。
<アルデヒド拡散量測定>
得られた各ポリウレタンフォーム成形体について、ホルムアルデヒド(以下、FAと略記)及びアセトアルデヒド(以下、AAと略記)の拡散量を測定した。測定は半硬質ポリウレタンフォームの場合は縦100mm×横80mm×厚み10mm、軟質ポリウレタンフォームの場合は縦100mm×横80mm×厚み100mmの直方体状の試験片を上記各成形体から切り出してサンプルとし、このサンプルをサンプリングバック内に入れ、バック内を高純度窒素ガス4Lに置換した。65℃のオーブンにて2時間加熱し、バック内のガス3LをDNPHカードリッジ(GL Pak mini AERO:ジーエルサイエンス製)に捕集した。DNPHカードリッジで捕集したガスはアセトニトリル5mLで溶出させた。この溶液を、高速液体クロマトグラフィー(Prominenceシリーズ:島津製作所製)を用いてFA及びAAの定量分析を行った。
(測定条件)
使用カラム:SUMIPAX ODS C−05−4615(住化分析センター製)
検出器:UV検出器(測定波長:360nm)
移動相:アセトニトリル:水=45:55 体積%
流速:0.8ml
カラム温度:40℃
注入量:20μl
表1および表2の結果から明らかなように、本発明の実施例は比較例と比べて、ポリウレタンフォーム成形体のアルデヒド拡散量がきわめて少なく、比較例3、4および7に比べて、ポリオール組成物の貯蔵安定性が優れている。
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物は、貯蔵安定性がよく、これを使用して発泡成形した半硬質または軟質ポリウレタンフォームは、アルデヒド類の拡散を低減できるポリウレタンフォームとして有用である。

Claims (3)

  1. ポリオール成分(A)、添加剤(B)、発泡剤(C)および触媒(D)を含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物であって、ポリオール成分(A)が、平均官能基数が2〜8、水酸基価が14〜60(mgKOH/g)、オキシエチレン単位の含有量が5〜30重量%であるポリエーテルポリオール(A0)を含有し、添加剤(B)が融点150℃以下のヒドラジン誘導体を含むポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
  2. ポリオール成分(A)の重量を基準とする添加剤(B)の含有量が0.01〜30重量%である請求項1記載のポリオール組成物。
  3. ポリオール成分とポリイソシアネート成分を反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、ポリオール成分として請求項1または2に記載のポリオール組成物を用いる事を特徴とする半硬質または軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
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