JP5394129B2 - 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
軟質ポリウレタンフォームの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5394129B2 JP5394129B2 JP2009129754A JP2009129754A JP5394129B2 JP 5394129 B2 JP5394129 B2 JP 5394129B2 JP 2009129754 A JP2009129754 A JP 2009129754A JP 2009129754 A JP2009129754 A JP 2009129754A JP 5394129 B2 JP5394129 B2 JP 5394129B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- active hydrogen
- polyurethane foam
- flexible polyurethane
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
本発明の目的は、低密度で湿熱耐久性が良好であり、かつ原料混合物の貯蔵安定性に優れる軟質ポリウレタンフォームの製造方法を提供することである。
すなわち本発明は、活性水素成分(A)と有機ポリイソシアネート成分(B)とを、水を含有する発泡剤(C)、ウレタン化触媒(D)及び整泡剤(E)の存在下に反応させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が下記ポリオール(a1)を含んでなる軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
ポリオール(a1):フッ素原子、(置換)フェニル基及び3級アルキル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基がホウ素原子又はアルミニウム原子に結合したBF 3 以外のホウ素化合物又はアルミニウム化合物を触媒として活性水素含有化合物にプロピレンオキサイドを付加し、ついでエチレンオキサイドを付加されてなり、活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数が4.6〜8であり、末端水酸基の1級OH化率が75%以上である末端エチレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール。
ポリオール(a1):活性水素含有化合物に炭素数3以上の1,2−アルキレンオキサイドを主体としエキレンオキサイドを含むアルキレンオキサイドが付加されてなり、活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数が1.5〜8であり、末端水酸基の1級OH化率が75%以上である末端エチレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール。
炭素数2〜20の2価アルコールとしては、脂肪族ジオール及び脂環式ジオール等が含まれる。脂肪族ジオールとしては、アルキレングリコール等が含まれ、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール並びにネオペンチルグリコールが挙げられる。脂環式ジオールとしては、シクロアルキレングリコール等が含まれ、具体的には、シクロヘキサンジオール及びシクロヘキサンジメタノール等が挙げられる
炭素数3〜20の3価アルコールとしては、脂肪族トリオール等が含まれる。脂肪族トリオールとしては、アルカントリオール等が含まれ、具体的には、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン及びヘキサントリオール等が挙げられる。
炭素数5〜20の4価以上(好ましくは、4〜8価)の多価アルコールとしては、脂肪族ポリオール及び糖類が含まれる。脂肪族ポリオールとしては、アルカンポリオール等が含まれ、具体的には、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール等が挙げられる。また、脂肪族ポリオールとしては、アルカントリオール及びアルカンポリオールの分子内脱水物、並びにアルカントリオール及び/又はアルカンポリオールの分子間脱水物も含まれる。糖類としては、具体的には、ショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース及びメチルグルコシド等が挙げられ、これらの誘導体も含まれる。
脂肪族アミンとしては、炭素数2〜20のアルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン及びアミノエチルエタノールアミン等)、炭素数1〜20のアルキルアミン(n−ブチルアミン及びオクチルアミン等)、炭素数2〜6のアルキレンジアミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミン及びヘキサメチレンジアミン等)及び炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン(アルキレン基の炭素数が2〜6のもの等、具体的には、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ヘキサアルキレンヘプタミン等)が挙げられる。
芳香族アミンとしては、炭素数6〜20の芳香族モノ又はポリアミン(アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリン及びジフェニルエーテルジアミン等)等が挙げられる。
脂環式アミンとしては、炭素数4〜20の脂環式アミン(イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン及びジシクロヘキシルメタンジアミン等)等が挙げられる。
複素環式アミンとしては、炭素数4〜20の複素環式アミン(ピペラジン、アミノエチルピペラジン及び特公昭55−21044号公報記載のもの等)等が挙げられる。
これらの活性水素含有化合物は2種以上を併用してもよい。これらの中で、多価アルコールが好ましい。
活性水素含有化合物に付加させるアルキレンオキサイド(以下、AOと略す。)は、1,2−AOを主体とし、エチレンオキサイド(以下EOと略す。)を含むものである。
1,2−AOの含有量は、AOの重量を基準としては、78重量%以上が好ましく、さらに好ましくは80重量%以上である。
AOは、これらのみからなることが好ましいが、AO中10重量%以下(さらに好ましくは5重量%以下)の範囲で他のAOが併用された付加物であってもよい。他のAOとしては、炭素数4〜8のものが好ましく、1,3−、1,4−及び2,3−ブチレンオキサイド並びにスチレンオキサイド等が挙げられ、2種以上用いてもよい。
これらの中で、トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン及びトリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムが好ましく、さらに好ましくはトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン及びトリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムである。
AOの付加条件についても上記公報に記載の方法と同様でよく、例えば、生成する開環重合体に対して、通常0.0001〜10%、好ましくは0.001〜1%の上記触媒を用い、通常0〜250℃、好ましくは20〜180℃で反応させる。
この場合において、AOを付加する順序としては、(a1)の末端1級OH化率を75%以上とする観点から、1,2−AO(特に好ましくはプロピレンオキサイド)を付加し、ついでEOを付加することが好ましい。
EOの付加モル数が1.5未満では、貯蔵安定性が悪くなり、8を超えると湿熱圧縮歪み率が悪くなる。
ここで活性水素あたりのEOの平均付加モル数は、原料の活性水素含有化合物の平均官能基数と付加したEOの付加モル数とから計算される値である。
末端水酸基の1級OH化率が75%未満では、湿熱圧縮歪み率が悪くなる。
<試料調製法>
測定試料約30mgを直径5mmの1H−NMR用試料管に秤量し、約0.5mlの重水素化溶媒を加え溶解させる。その後、約0.1mlの無水トリフルオロ酢酸を添加し25℃で約5分間放置して、ポリオールをトリフルオロ酢酸エステルとし、分析用試料とする。
ここで重水素化溶媒とは、重水素化クロロホルム、重水素化トルエン、重水素化ジメチルスルホキシド、重水素化ジメチルホルムアミド等であり、試料を溶解させることのできる溶媒を適宜選択する。
通常の条件で1H−NMR測定を行う。
<分子末端水酸基に基づく1級OH化率の計算方法>
1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号は4.3ppm付近に観測され、2級水酸基の結合したメチン基由来の信号は5.2ppm付近に観測されるから、末端水酸基の1級OH化率は下記の式により算出する。
1級OH化率(%)=[r/(r+2q)]×100
ただし、
r:4.3ppm付近の1級水酸基の結合したメチレン基由来の信号の積分値
q:5.2ppm付近の2級水酸基の結合したメチン基由来の信号の積分値
である。
ここで(a1)の1分子あたりの平均官能基数は、原料の活性水素含有化合物の平均官能基数をそのまま(a1)の平均官能基数とした値である。
ポリエステルポリオールとしては、下記の(1)〜(5)のものが挙げられる。
(1)多価アルコールと、ポリカルボン産又はそのエステル形成性誘導体とのエステル
多価アルコールは、2価アルコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール並びにネオペンチルグリコール等)、ポリエーテルポリオール(好ましくはジオール)、及びこれらと3価以上の多価アルコール(グリセリン及びトリメチロールプロパン等)との混合物}等である。ポリカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体は、酸無水物及び低級アルキル(アルキル基の炭素数:1〜4)エステル等であり、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸及びテレフタル酸ジメチル等が挙げられる。
(2)カルボン酸無水物及びAOとの縮合反応物
(3)上記(1)及び(2)のAO(EO、PO等)付加物
(4)ポリラクトンポリオール
例えば多価アルコールを開始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重合させることにより得られるもの。
(5)ポリカーボネートポリオール
例えば前記多価アルコールとアルキレンカーボネートとの反応物。
多価アルコール、アミンとしては前述のものが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート及びノルボルナンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネート等が挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート及びα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDI等が挙げられる。
有機ポリイソシアネート成分(B)全体としてのイソシアネート基含有量(NCO%)は、40〜50%が好ましい。
水の使用量は、発泡倍率及びフォームの崩壊性の観点から、活性水素成分(A)100重量部に対して2〜7重量部、好ましくは2.5〜6.8重量部である。
水の使用量が2重量部以上であると発泡倍率が十分でありフォーム成形時に型内での充填が十分となる。7重量部以下であると過剰の発泡ガスが発生せず、フォームが崩壊しにくくなる。
発泡剤(C)としては水のみを用いるのが好ましいが、必要により水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素及び液化炭酸ガス等を併用してもよい。
これらのうち好ましいものは、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa及びHFC−365mfc並びにこれらの2種以上の混合物である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素を用いる場合の使用量は、活性水素成分(A)100重量部当たり、好ましくは50重量部以下、さらに好ましくは5〜45重量部である。
低沸点炭化水素を用いる場合の使用量は、活性水素成分(A)100重量部当たり、好ましくは30重量部以下、さらに好ましくは25重量部以下である。
液化炭酸ガスを用いる場合の使用量は、活性水素成分(A)100重量部あたり、好ましくは30重量部以下、さらに好ましくは25重量部以下である。
シリコーン整泡剤としては、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SZ−1346」及び「SF−2962」並びにモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「L−3640」等]、ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SRX−253」等]等が挙げられる。
整泡剤の使用量は、活性水素成分(A)100重量部に対して、0.5〜3重量部が好ましく、さらに好ましくは0.8〜2.5重量部である。
これらの補助成分の使用量は、活性水素成分(A)100重量部に対して、着色剤は、1重量部以下が好ましく、難燃剤は、5重量部以下が好ましく、さらに好ましくは2重量部以下であり、老化防止剤は、1重量部以下が好ましく、さらに好ましくは0.5重量部以下であり、抗酸化剤は、1重量部以下が好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5重量部である。
したがって、本発明の製造方法において、活性水素成分(A)、発泡剤(C)、ウレタン化触媒(D)及び整泡剤(E)を含む混合物、並びにさらに必要により他の補助成分を含む混合物は、これらの混合物を25℃、30日間静置した後に、2相に分離しないことが好ましい。2相に分離しないことは、活性水素成分(A)中のポリオール(a1)の量を比較的多くすることにより達成され、(a1)の好ましい含有量は、前述の通りである。
コア密度はJIS K7222:2005の見掛け密度の測定法による。
湿熱圧縮歪みは、JIS K6400:2004の圧縮残留ひずみ率の測定法において、温度50℃、湿度95%の条件下での測定による。
1.ポリオール(a1)
(1)ポリオールa1−1:グリセリン1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO90.0モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、さらにEO15.7モルを水酸化カリウムを触媒として付加し、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数=5.2、末端水酸基の1級OH化率=89%、水酸基価=28.1、末端EO単位の含有量=11.5%
(2)ポリオールa1−2:グリセリン1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO86.9モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、さらにEO19.8モルを水酸化カリウムを触媒として付加し、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数6.6、末端水酸基の1級OH化率=92%、水酸基価=28.1、末端EO単位の含有量=14.5%
(3)ポリオールa1−3:ペンタエリスリトール1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO104.5モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、さらにEO18.3モルを水酸化カリウムを触媒として付加し、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数4.6、末端水酸基の1級OH化率=87%、水酸基価=32.0、末端EO単位の含有量=11.5%
(4)ポリオールa1−4:ペンタエリスリトール1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO100.8モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、さらにEO23.1モルを水酸化カリウムを触媒として付加し、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数5.8、末端水酸基の1級OH化率=90%、水酸基価=32.0、末端EO単位の含有量=14.5%
(5)重合体ポリオールa1−5:ポリオールa1−1中で、スチレンとアクリロニトリル(重量比:30/70)を共重合させた重合体ポリオール(重合体含量30.0重量%)、水酸基価=19.6
(1)ポリオールa2−1:グリセリンにPOとEOをランダム付加させて得られた、平均官能基数3.0、水酸基価24、EO単位の合計量=72%のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール。活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数38.2
(2)ポリオールa2−2:ソルビトールにEOを付加させて得られた、平均官能基数6.0、水酸基価1250のポリオキシエチレンポリオール。
(3)ポリオールa2−3:トリエタノールアミン
(4)ポリオールa2−4:グリセリン1モルに特開2006−063344号公報の実施例1と同様にして、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒としてPO101.9モルを付加し〔触媒量50ppm(反応生成物基準)、反応温度75℃〕、その後触媒成分を除去した、常温で液状のポリエーテルポリオールである。水酸基価=28.1、末端EO単位の含有量=0%
(5)ポリオールa2−5:グリセリンのPO・EOブロック付加物。水酸基価=28.1、末端EO単位の含有量=18.0%、活性水素1個あたりのEOの平均付加モル数8.2
(6)重合体ポリオールa2−6:ポリオールa2−4中で、スチレンとアクリロニトリル(重量比:30/70)を共重合させた重合体ポリオール(重合体含量30.0重量%)、水酸基価=23.8
(1)ウレタン化触媒D−1:エアプロダクツジャパン(株)製「DABCO−33LV」(トリエチレンジアミンの33重量%ジプロピレングリコール溶液)
(2)ウレタン化触媒D−2:東ソー(株)製「TOYOCAT ET」{ビス(ジメチルアミノエチル)エーテルの70重量%ジプロピレングリコール溶液}
(1)整泡剤E−1:東レ・ダウコーニング(株)製「SZ−1346」
(2)整泡剤E−2:東レ・ダウコーニング(株)製「SZ−1327」
5.発泡剤(C)
(1)発泡剤C−1:水
(17)有機ポリイソシアネートB−1:日本ポリウレタン工業(株)製「CE−729」(TDI−80(2,4−及び2,6−TDI、2,4−体の比率が80重量%)/粗製MDI(平均官能基数:2.9)=80/20(重量比)(NCO%:44.6%))
<1>:コア密度(kg/m3)
<2>:フォーム硬さ(N)
<3>:反発弾性率(%)
<4>:圧縮残留ひずみ率(%)
<1>〜<4>はJIS K6400(2004年版)に準拠した。
<5>:湿熱圧縮歪み率(%)
<5>の測定条件は、<4>の試験において、温度50℃、湿度95%とした。
<6>:貯蔵安定性
表1における重量比で混合した(A)、(C)、(D)及び(E)の混合物を、25℃、30日間静置した後に、目視観察し相分離を確認した。2相以上に分離していなかったものを○とし、2相以上に分離したものを×とした。
表1に示す重量比で、ポリオールプレミックスと有機イソシアネート(B)を、それぞれ、高圧ウレタン発泡機(ポリマーエンジニアリング社製)の原料タンクに仕込み、液温を25℃に調節した。その後、高圧ウレタン発泡機でポリオールプレミックスと表に記載のイソシアネート指数となる量の有機イソシアネート(B)を15MPaで高圧吐出混合し、65℃に温度調節した400mm(長さ)×400mm(幅)×100mm(高さ)のアルミ製モールドに注入して成形した。また、同様に自動車のシートクッションパッド成形用アルミ製モールド(実型)に注入して成形した。
各フォームの物性値の測定結果を表1に示す。なおコア密度はフォームの中心部から、100mm×100mm×50mmの大きさのフォームを切り出して測定した。
実施例1〜5はフォーム硬さ、圧縮残留ひずみ率、湿熱圧縮ひずみ率において、比較例よりも優れている。特に湿熱圧縮歪み率が、極めて優れた結果である。反発弾性率は、比較例と同等以上の結果である。
貯蔵安定性については、実施例1〜5は、良好な結果であった。一方、比較例1、2は、湿熱圧縮歪み率は良好な結果となったが、貯蔵安定性が悪化した。比較例3は、貯蔵安定性は良好であったが、湿熱圧縮歪み率が悪化した。
したがって、本発明の製造方法によれば、低密度で湿熱耐久性が良好であり、かつ原料混合物の貯蔵安定性に優れる軟質ポリウレタンフォームを得ることができることが分かる。
Claims (4)
- 活性水素成分(A)と有機ポリイソシアネート成分(B)とを、水を含有する発泡剤(C)、ウレタン化触媒(D)及び整泡剤(E)の存在下に反応させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が下記ポリオール(a1)を含んでなる軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
ポリオール(a1):フッ素原子、(置換)フェニル基及び3級アルキル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基がホウ素原子又はアルミニウム原子に結合したBF 3 以外のホウ素化合物又はアルミニウム化合物を触媒として活性水素含有化合物にプロピレンオキサイドを付加し、ついでエチレンオキサイドを付加されてなり、活性水素1個あたりのエチレンオキサイドの平均付加モル数が4.6〜8であり、末端水酸基の1級OH化率が75%以上である末端エチレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール。 - ポリオール(a1)が、トリフェニルボラン、トリフェニルアルミニウム、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン又はトリス(ペンタフルオロフェニル)アルミニウムを触媒として活性水素含有化合物にプロピレンオキサイドを付加し、ついでエチレンオキサイドを付加して得られたものである請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
- 活性水素成分(A)、発泡剤(C)、ウレタン化触媒(D)及び整泡剤(E)を含む混合物が、25℃、30日間静置した後に2相以上に分離せず、製造されるウレタンフォームの湿熱圧縮歪みが25%以下である請求項1又は2に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で得られた軟質ポリウレタンフォームを含んでなる車両用座席クッション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009129754A JP5394129B2 (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009129754A JP5394129B2 (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010275433A JP2010275433A (ja) | 2010-12-09 |
JP5394129B2 true JP5394129B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=43422695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009129754A Expired - Fee Related JP5394129B2 (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5394129B2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0755976B2 (ja) * | 1990-04-03 | 1995-06-14 | 第一工業製薬株式会社 | 軟質ポリウレタンフォームの製造法 |
JPH0948834A (ja) * | 1995-08-08 | 1997-02-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JPH11217431A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Mitsui Chem Inc | フェノール系ポリオールの製造方法、並びに、ポリウレタン樹脂及びポリウレタンフォームの各製造方法 |
US6831112B2 (en) * | 2000-09-28 | 2004-12-14 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Polyether, active-hydrogen ingredient, resin-forming composition, and process for producing foam |
JP4122874B2 (ja) * | 2001-07-18 | 2008-07-23 | 旭硝子株式会社 | ポリオールおよびポリマー分散ポリオールの製造方法 |
JP3842262B2 (ja) * | 2002-10-29 | 2006-11-08 | 三洋化成工業株式会社 | シート用パッド材およびそれに用いる軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP2005097583A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-04-14 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | コールドキュア軟質ポリウレタンフォーム及び該ポリウレタンフォーム用ポリエーテルポリオール |
JP2008274075A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP2009007506A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | ポリマーポリオールの製造方法 |
JP2010084013A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | ポリマーポリオール及びポリウレタン樹脂の製造方法 |
-
2009
- 2009-05-29 JP JP2009129754A patent/JP5394129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010275433A (ja) | 2010-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6247698B2 (ja) | 車両座席シート用パッドの製造方法 | |
JP2007056254A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4750369B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4991585B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4763677B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4008888B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2011144212A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2010195943A (ja) | コールドキュア軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2017171897A (ja) | ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 | |
JP5275010B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP6277107B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 | |
JP5670371B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP6371261B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2009132841A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2014133878A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5394129B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5465691B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム | |
JP6419546B2 (ja) | 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 | |
JP6419501B2 (ja) | 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 | |
JP6302396B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 | |
JP2005023142A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2017179359A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5940122B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2012214786A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP6193318B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130702 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130830 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |