JP5463444B2 - 扉の施解錠装置 - Google Patents

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本発明は、操作性、使い勝手に優れ、不正解錠の防止対策に有利となる扉の施解錠装置に関する。
従来、扉の施解錠装置として例えば特許文献1や特許文献2に記載の技術が知られている。この技術は、ワンドア・ツーロック装置を搭載した扉に係り、扉の上下に一対の施解錠ユニット(錠前ケース)を配置し、両施解錠ユニットを連動杆で連結した構成を基本形態とする。係る構成により、扉を施錠する場合には上下いずれか一方の施解錠ユニットを施錠操作するだけで、いずれか他方の施解錠ユニットも同時に施錠される。解錠する場合には、上下いずれかの施解錠ユニットを一個ずつ解錠していくことで、扉を開くことができ、使い勝手をよくしようとするものである。
特開2001−254551号公報 特開2001−271529号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の施解錠装置にあっては、扉を施錠するときも、解錠するときも、一本の連動杆を上下に駆動させて行う。このため、施解錠時における操作力を大きくしなければならず、それだけ操作フィーリングを悪くする問題がある。しかも、子供や、車椅子に乗った人が低姿勢で下方の施解錠ユニットを施解錠操作するとき、指の力が弱いので、一層操作性が悪くなる。
本発明は、上記の問題点に鑑みて工夫されたものであり、操作性および使い勝手に優れ、不正解錠の防止対策に有利で、誤作動することなく確実な施解錠を行い得る扉の施解錠装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、一個の扉に複数の錠前ケースを配置した扉の施解錠装置であって、一方の前記錠前ケースを施錠操作するときには、他方の前記錠前ケースも連動して施錠され、前記他方の錠前ケースは、前記一方の錠前ケースの施解錠操作から独立して単独で施解錠操作可能であることを特徴とする、扉の施解錠装置である。
本発明によれば、解錠状態から施錠状態に操作されると、解錠操作は例えば上下いずれの錠前ケースからでも単独で行え、上方の錠前ケースの操作とは関係なく、下方の錠前ケースだけを単独で施解錠操作できる。これにより、例えば、子供や、車椅子に着座した人でも、下方錠前ケースの施解錠を容易に行え、使用勝手がよく、操作フィーリングに優れ、誤作動を惹起しない扉の施解錠装置を得ることができる。
(2)本発明はまた、一対の錠前ケースと、前記両錠前ケースに配置されたカバー部材と、前記カバー部材にスライド可能に設けられた一対の昇降部材と、前記各錠前ケースと前記各昇降部材との間に設けられ施解錠の操作力を伝達する一対の伝達手段と、前記両昇降部材の間に介装され、前記両昇降部材を連動可能にする待機位置と、一方の前記昇降部材が他方の前記昇降部材に対してスライドが許容される待避位置とに変位可能な係脱制御手段と、を備え、一方の前記錠前ケースのみを施錠操作するとき、前記待機位置にある前記係脱制御手段を介して前記両昇降部材が連動して下降する過程で、前記係脱制御手段が待機位置から待避位置へ強制的に変位され、かつ、他方の前記錠前ケースも施錠され、前記他方の錠前ケースを解錠操作するときには、前記他方の昇降部材が上昇するのを許容する第1施解錠モードと、前記一方の錠前ケースの施解錠操作から独立して前記他方の錠前ケースを単独で施解錠操作できる第2施解錠モードとを有することを特徴とする、扉の施解錠装置である。
(3)本発明はまた、一個の扉に複数の錠前ケースを上下に配置した扉の施解錠装置において、前記上方錠前ケースと下方錠前ケースとに設けたチャンネル形状のカバー部材と、該カバー部材に案内されて上下にスライドする上方昇降部材と、前記カバー部材に案内されて該上方昇降部材の下方で上下にスライドする下方昇降部材と、前記上方錠前ケースと前記上方昇降部材との間に設けた上方伝達手段と、前記下方錠前ケースと前記下方昇降部材との間に設けた下方伝達手段と、前記上方昇降部材と前記下方昇降部材との間に設けられ、前記上方昇降部材の下方昇降部材に対する係合を可能とする待機位置と、前記該待機位置から強制的に解脱せしめられる待避位置とに亘って変位する係脱制御手段と、を備え、前記上方昇降部材の解錠状態時には、前記係脱制御手段は前記待機位置に存し、前記上方昇降部材が施錠操作されるとき、前記下方昇降部材は前記係脱制御手段を介して上方昇降部材と連動して下方へスライドする途中に、前記係脱制御手段が前記下方昇降部材から強制的に前記待避位置へ変位されることにより、前記上方昇降部材の下方昇降部材に対する係合から解脱した状態を保持したまま施錠状態が保持され、かつ、この施錠状態から下方昇降部材のみが解錠操作できる第1施解錠モードと、前記上方錠前ケースの施解錠操作から独立して前記下方錠前ケースを単独で施解錠操作できる第2施解錠モードと、を有することを特徴とする、扉の施解錠装置である。
上記(2)および(3)の発明によれば、第1施解錠モードにおける作動は次のようになる。すなわち、施解錠装置が解錠状態にあるとき、上方昇降部材と下方昇降部材とは分離された状態にある。上方の錠前ケースを施錠操作すると、上方伝達手段により上方の昇降部材が下降(スライド)し、待機状態にある係脱制御手段が下方昇降部材に係合する。その結果、下方昇降部材も上方昇降部材と連動して下降する。下方昇降部材が下降すると、これに応じて下方伝達手段が駆動され、下方錠前ケースを施錠する。こうして、上下の錠前ケースが同時に施錠される。この施錠状態においては係脱制御手段は下方昇降部材が上昇(スライド)してきても干渉しないように待避する位置に逃げている。この施錠状態から逆に、解錠操作を行う場合には、係脱制御手段が待避位置に逃げているので、下方あるいは上方のいずれの錠前ケースを先に解錠操作しても、個別に各昇降部材を上昇させることができる。このため、第1施解錠モードでは、解錠操作を上下の優先なく自由にいずれもから解錠操作を行うことができる。このため、施解錠操作を軽い操作力で行うことができ、操作性に優れる。
一方、第2施解錠モードでは、上方錠前ケースが解錠状態にあるときは、係脱制御手段は下方昇降部材と係合可能な待機位置にあるものの、下方昇降部材が上昇してきてもこれに届かない上方の位置に存するので、下方昇降部材の上昇を拘束することがない。また、上方錠前ケースが下方に降下した施錠状態にあるときでも、係脱制御手段は強制的に待避位置へ逃げているので、下方昇降部材は上方昇降部材に干渉することなく単独で上昇できる。その結果、上方錠前ケースが施解錠いずれの状態にあっても、下方錠前ケースだけを単独で施解錠操作することができる。これにより、小さな子供や車椅子に乗ったままの姿勢でも下方錠前ケースの施解錠操作を、小さな操作力により容易に行える。
なお、本発明の錠前ケースは扉の上下2箇所に配置されるものに限定されず、例えば、錠前ケースを扉の左右2箇所に配置してもよいし、錠前ケースを3つ以上備えていてもよい。
(4)本発明はまた、前記両伝達手段は、前記両錠前ケースに格納されたピニオン歯としてのロックカムと、該ロックカムに噛合され前記昇降部材に設けたラック歯を有するラックとでラック・アンド・ピニオンを形成し、かつ、前記ラックを、カバー部材に穿った上下に指向する案内穴に設けたことを特徴とする、上記(2)または(3)記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、上下の各伝達手段は、一個のピニオン歯であるロックカムと、一個のラック歯を形成したラックとを噛み合い係合させたラック・アンド・ピニオンの形態で形成するので、構成部品を少なくでき、コスト安価な扉の施解錠装置を得ることができる。また、ラックをカバー部材の形成した案内穴に設けているので、ロックカムとラックとの噛合が確実となり、施解錠操作性のフィーリングを向上できるようになる。
(5)本発明はまた、前記カバー部材は、主体部と、該主体部の両側から対向して延びる脚部とを有する横断面コ字形状に形成され、その開口を前記扉の内面にあてがって取り付けるときに形成される閉空間に、前記各昇降部材および各係脱制御手段をカバーして収納されることを特徴とする、上記(4)に記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、カバー部材と扉の内面とで協働して形成される閉空間に、扉の施解錠装置を構成する部品、すなわち昇降部材や係脱制御手段が収納され、外部から露見しないように保護される。このため、盗人による施解錠装置のこじ開けや破壊を効果的に防止できるようになる。
(6)本発明はまた、前記各昇降部材に上下に指向する長穴を穿ち、前記カバー部材の両脚部に案内ピンを横架し、さらに、該案内ピンを前記長穴に貫通したことを特徴とする上記(4)または(5)記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、カバー部材の両脚部に横架した案内ピンを昇降部材に穿った長穴に貫通するという簡単なガイド機構により、昇降部材をカバー部材内部で上下に安定して昇降(スライド)させることができ、かつ、安価な扉の施解錠装置を得ることができる。
(7)本発明はまた、前記係脱制御手段は、前記上方昇降部材に揺動自在に支承した揺動カムと、前記揺動カムを常時前記待機位置へ付勢するバネ部材と、前記カバーに設けられ前記揺動カムと係合可能なストッパピンとを有し、前記上方昇降部材が降下するとき、前記揺動カムが前記ストッパピンに係合することにより降下が拘束され、かつ、この拘束状態において、前記揺動カムが前記バネ部材のバネ力に抗して、前記待機位置から前記待避位置へ強制的に揺動されることを特徴とする上記(4)〜(6)のいずれかに記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、係脱制御手段を、揺動カムと、バネ部材と、ストッパピンとで形成することで、扉の施解錠装置を第1施解錠モードと、第2施解錠モードとに使い分けて作動させることができ、使い勝手の良い施解錠装置を実現できるようになる。
(8)本発明はまた、前記下方昇降部材上方に、前記揺動カムに衝合する係合部、および、前記上方昇降部材と前記揺動カムとの干渉を回避して下方昇降部材の上昇を許容せしめる回避溝を有するカム受け部材が設けられることを特徴とする上記(7)に記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、下方昇降部材の上方に、カム受け部を設けている。そして、このカム受け部に、揺動カムと衝合する係合部と、下方昇降部材の上昇を許容せしめる回避溝とを設けている。このため、カム受け部は、その回避溝に上方昇降部材を受け入れる、換言すると、干渉することなく円滑に上昇させることができる。その結果、昇降部材や係脱制御手段を収納するカバー部材の横断面積を小さくでき、コンパクトな扉の施解錠装置を得ることができるようになる。
(9)本発明はまた、前記上方ロックカムの歯数を、前記下方ロックカムの歯数よりも少なく設定したことを特徴とする上記(4)〜(8)のいずれかに記載の扉の施解錠装置である。
上記発明によれば、上方ロックカムの歯数の方が下方ロックカムの歯数よりも少なく設定しているので、施錠操作するとき、上方昇降部材が下方昇降部材よりも早く下方へスライドする。すなわち、上方昇降部材は下方昇降部材よりもストローク量が大きいため、下方昇降部材を係脱制御手段を介して確実に下方へスライドさせることができ、誤作動を生じない安定した施解錠機能を実現できるようになる。
(10)本発明はまた、前記昇降部材と前記ラックとの間に、前記錠前ケースとの係脱を行わせる不正解錠防止手段を設け、通常の施解錠時には前記不正解錠防止手段は前記錠前ケースに係合しないが、不正な解錠操作により前記昇降部材が強制的にスライドされたとき、前記不正解錠防止手段が前記錠前ケースに係合することにより、前記昇降部材のスライドを阻止することを特徴とする、前記(4)記載の扉の施解錠装置である。
(11)本発明はまた、前記不正解錠防止手段は、前記昇降部材に軸支される不正解錠防止カムと、前記不正解錠防止カムを軸支するカム軸と、前記カム軸に巻装され前記不正解錠防止カムを常時前記ラックに設けたボスに係合付勢するコイルバネと、前記ラックに設けられ前記不正解錠防止カムと係脱可能な係合部とを具備し、前記不正解錠防止カムが前記コイルバネのバネ力に抗して前記係合部に係合したときに、前記昇降部材のスライドが阻止されることを特徴とする、前記(10)記載の扉の施解錠装置である。
前記(10)および(11)の発明によれば、扉に穴を開けて不正解錠が行われるときに、昇降部材は強引に引っ張られると、ラックはスライドしない状態で、昇降部材だけがラックに対してスライドする。このとき、不正解錠防止カムはコイルバネのバネ力に抗して回動して、ラックに設けたボスから離脱して錠前ケースに設けた係合部に係合する。これにより、昇降部材のスライドは阻止され、それ以上昇降部材はスライドはしない。これにより、扉の不正解錠が未然に防止できるようになる。
本発明によれば、第1施解錠モードの場合に、解錠状態から施錠状態に操作されると、解錠操作は上下いずれの錠前ケースからでも単独で行え、第2施解錠モードの場合には、上方の錠前ケースの操作とは関係なく、下方の錠前ケースだけを単独で施解錠操作できる。これにより、子供や、車椅子に着座した人でも、下方錠前ケースの施解錠を容易に行え、使用勝手がよく、操作フィーリングに優れ、誤作動を惹起しない扉の施解錠装置を得ることができる。
本発明の実施形態における扉の施解錠装置に係り、上下方両錠前ケースが共に解錠されている状態を扉の開放側端面からみた側面図である。 同じく、カバー部材の三面図である。 同じく、ラックに係り、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図である。 同じく、スライドプレートに係り、(a)は上方スライドプレートの側面図と平面図、(b)は下方スライドプレートの側面図と平面図である。 同じく、揺動カムに係り、(a)は外観図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同じく、カム受け部材に係り、(a)は外観図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は平面図である。 (a)は上下方両錠前ケースが共に施錠が完了した状態を示す側面図、(b)は上方錠前ケースが解錠状態にあり、下方錠前ケースが施錠を完了した状態にあることを示す側面図である。 上方錠前ケースが施錠され、下方錠前ケースが解錠を完了した状態を示す側面図である。 第2実施形態に係り、(a)は扉の施解錠装置が解錠時にある状態を透視して示した側面図、(b)は(a)を右側からみた側面図である。 同じく、(a)は扉の施解錠装置が施錠時にある状態を示す側面図、(b)は(a)の側面図である。 同じく、扉の施解錠装置が不正解錠される状態を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について詳述する。図1は扉の施解錠装置1を扉2の開放側端面からみた側面図で、図1に示すように、施解錠装置1は、扉2の上下に間隔を存して配置した上方錠前ケース3と下方錠前ケース4,両錠前ケース3,4の間に配置された一本のカバー部材5、上方昇降部材6,下方昇降部材7,上方伝達手段8,下方伝達手段9,および係脱制御手段10を基本構成要素として有する。以下、上記各構成要素を説明していく。
(上方錠前ケース、下方錠前ケース)
錠前ケース3,4はカバー部材5に隣接して扉2に取り付けられ、不図示のシリンダ錠やサムターン等を有する。なお、上記カバー部材5は上下の錠前ケース3,4間に亘って連続するように形成したが、上下方両昇降部材6,7を上下にガイドする機能を保持できるのであれば、途中で分断した構成としてもよいのは言うまでもない。また、錠前ケース3,4には、後述する上下方両伝達手段8,9の一要素であるピニオン歯としての上方ロックカム8a,9aが設けられる。ロックカム8a、9aは本第1実施形態では同じ歯数を有するように設定される。
(カバー部材)
カバー部材5は例えば亜鉛メッキ鋼板で形成された横断面コ字状のチャンネル材で、図2のように、主体部5aと、主体部5aの両側から対向して延びる脚部5bとを有する。主体部5aには、上記の錠前ケース3,4をビス止めするビス孔5cと、上下に指向して穿たれた一対の細長い案内穴5dとが形成される。案内穴5dには後述する伝達手段8,9の一要素である図3に示すラック8b、9bの一部がスライド自在に嵌められる。
カバー部材5の脚部5b間には、後述する昇降部材6,7をガイドする3本の案内ピン5e1,5e2、5e3を挿入して固定するピン穴5fと、後述するカム受け部材15をガイドする一本の案内ピン5gを挿入して固定するピン穴5hと、後述する係脱制御手段10の一要素であるストッパピン11を挿入して固定するピン穴5iとが穿たれる。
カバー部材5は両脚部5bの自由端に開口が形成され、その開口を扉2の内面にあてがって取り付けることにより、カバー部材の内部に閉空間が形成されるようになっている。これにより、後述する昇降部材6,7、係脱制御手段10,カム受け部材15等の構成部品が外部から見えないように収納される。
(上方昇降部材、下方昇降部材)
上方昇降部材6は、上方スライドプレート6aと、このスライドプレート6aの上方に取り付けられる図3に示す上方ラック8bとで形成される。下方昇降部材7は、下部スライドプレート7aと、下方スライドプレートの下方に取り付けられる、上方スライドプレートと同様の下方ラック9bと、下方スライドプレート7aの上方に取り付けられる後述のカム受け部材15とで形成される。
上下方両スライドプレート6a,7aは、図4に示すように、例えば亜鉛メッキ鋼板により横断面コ字状を有するように形成される。勿論、これらはアルミ、合成樹脂材等の軽量素材により形成してもよい。
上方スライドプレート6の脚部には図4(a)のように、上下に指向する二個の長穴6b,6bと、後述する係脱制御手段10の一要素であるトーションスプリング(バネ部材)13が巻装される軸14取り付け用の軸穴6cと、同じく揺動カム12を支承する案内ピン15取り付け用のピン穴6dとが穿たれる。
下方スライドプレート7の脚部には図4(b)のように、上下に指向する一個の長穴7bと、カム受け部材15を締結するためのビス孔7cとが穿たれる。
上記の上下方両ラック8b、9bは、主体部8c、9bと、この主体部から対向して平行に伸びる長脚部8d、9dと、短脚部8e,9eとで形成される。これによりラック8b、9bは図3(d)に示すように、横断面がほぼJ字状の形状を有する。長短両脚部には、上方スライドプレート6aにおける上方の長穴6bと実質的に同形状の長穴Aがそれぞれ
穿たれ、長脚部8d、9dの端面に上方ロックカム8aに噛合するラック歯Bが刻設される。このように形成されたラックは、主体部8c、9cをスライドプレート6a,7aの主体部(背中)6e,7dに接合させて内包されるように収納し、ビスで締結することでスライドプレートと一体化される。
カム受け部材15は、図6のように略コ字状の横断面を有する形状を基本形態とし、ポリアセタール等の合成樹脂やアルミ材等の軽量材料により形成される。カム受け部材15の上端には、揺動カム12と衝合する係合部15aが設けられ、両脚部には上下に指向する長穴15bと、ビス孔15cとが穿たれる。
カム受け部材15には、上方凹部15dと下方凹部15eとが形成され、下方凹部15eに下方スライドプレート7aの上端が収納され、ビス孔7bおよび15cにビス15f(図1参照)をねじ込まれる。これにより、カム受け部材15は下方スライドプレート7aに一体化される。このとき、カム受け部材15の主体部15gはカバー部材5により形成される閉空間の壁面にスライドするようになっている。
また、上方凹部15dは上方スライドプレート6aの下端近傍の相対スライドを許容する回避溝として形成される。これにより、上方昇降部材6や揺動カム12に干渉するのを回避して、下方昇降部材7が上方へ円滑にスライドできるようになっている。
(上方伝達手段、下方伝達手段)
上方伝達手段8は、ピニオン歯を有する上方ロックカム8aと、ラック歯を有する上方ラック8bとでなり、ラック・アンド・ピニオン機構を構成する。
上方ロックカム8aは上方ラック8bに設けたラック歯Bに噛合される。上方ロックカム8aを図1に示す状態から時計回りにほぼ90°回転することにより、図7(a)に示す施錠状態にでき、反対に図1の状態に回転させることにより上方錠前ケース3を解錠状態に復帰できるようになっている。
下方伝達手段9も、上方伝達手段8と同様に、上方ロックカム8aと同じ構造の下方ロックカム9aと、上方ラック8bと同じ構造の下方ラック9bとから構成される。
(係脱制御手段)
係脱制御手段10は図1に示すように、ストッパピン11,揺動カム12,および軸14に巻装されたトーションスプリング13で構成される。揺動カム12は図5のように、その両面を上方スライドプレート6aに相対変位可能に抱持される主体部12aと、主体部12aに穿たれた長穴12bと、主体部12aの下方で左右に出っ張る下端部12cと、ストッパピン11に係合可能なフック部12dと、主体部12aの左右両面に設けた半球面状の突部12eとを有する。
揺動カム12は上方スライドプレート6aに横架したピン12fを長穴12bに遊挿する。ピン12fを長穴12bに遊挿するのは、下端部12cが係合部15aから解脱するとき、揺動カム12自体に作用する反時計回りのモーメントにより、素早く下端部12cが係合部15aから解脱するのを助成するためである。
また、トーションスプリング13をスライドプレート6aと揺動カム12との間に設ける。揺動カム12は、トーションスプリング13のバネ力により常時ピン12fを中心にして図1において反時計回りの方向、換言すると待機位置へ揺動するように付勢している。
フリー状態における最大揺動角は、図1に示すように背部12gが上方スライドプレート6aの主体部6e(図4(a)参照)に係合することにより規定される。この状態において、下端部12はカム受け部材15の係合部15aに係合する待機位置を保持する。同時に、揺動カム12のフック部12dは、その直下に配置されるストッパピン11と対応し、施錠操作時には該ピン11に引っかかるようになっている。
下端部12cが係合部15aに係合した状態でスライドプレート6aが下降する過程で、フック部12dがストッパピン11に引っかかることにより、下端部12cは係合部15aとの係合から解脱する。この結果、揺動カム12はピン12fを中心にしてトーションスプリング13のバネ力に抗して時計回りの方向に揺動する。下端部12cがカバー部材5の主体部5aに衝合することで揺動を停止する。すなわち、係合制御手段10の揺動カム12は図7(a)に示すように係合部15aに係合しない位置、換言すると待避位置へ強制的に揺動されることとなる。
なお、主体部12aには半球状の突部12eが形成され、これにより揺動カム12が上方スライドプレート6a内をスムーズに揺動できるようになっている。
こうして、係脱制御手段10により、図1のように揺動カム12の下端部12cが係合部15aに係合しうる待機位置と、図7(a)のように揺動カム12がトーションスプリング13のバネ反力に抗して強制的に揺動される待避位置とに亘って上下方両スライドプレート6a,7aの連動と、連動からの切り離しとを制御することで、以下に説明する第1施解錠モードと第2施解錠モードが達成される。
本第1実施形態の動作を図1、図7(a)、(b)、および図8に基づいて説明する。
(第1施解錠モード)
錠前ケース3,4が解錠状態にあるときは、施解錠装置1の上方昇降部材6,下方昇降部材7、係脱制御手段10は図1に示す状態にある。この状態から施解錠装置1を施錠操作する場合には、上方の錠前ケース3に不図示のキー操作により上方ロックカム8aを解錠操作して90°右側へ回転させる。これにより、上方伝達手段8により操作力が上方昇降部材6に伝達される。待機位置にある係脱制御手段10の下端部12cが係合部15aに係合し、下方昇降部材7が一体になって下方へストロークし始める。すなわち、下方伝達手段9にも施錠操作力が伝達され、下方錠前ケース4も施錠動作を行う。
ロックカム8aが90°近辺まで回転してくる、換言するとトーションスプリング13のバネ力により待機位置で係合部15bに係合した状態で揺動カム12が下降してくる。すると、フック部12dはストッパピン11に引っかけられ、揺動カム12の係合部15bに対する摩擦係合力が低下する。これにより、揺動カム12にはストッパピン11を中心とする時計回りの方向に回転モーメントが作用しはじめる。揺動カム12はトーションスプリング13のバネ力に抗して強制的に揺動する。揺動カム12はストッパピン11を中心として係合部15aから逃げて(解脱し)、図7(a)に示すように待避位置に揺動(回転)する。こうして、上方昇降部材6は下方昇降部材7との連動から切り離され、上下方両錠前ケース3,4の施錠が完了する、すなわち、上方錠前ケース3を施錠操作するだけで、図1に示す解錠状態にある扉2は、下方の錠前ケース4も同時に施錠され、図7(a)に示される施錠状態に操作されることとなる。
上記とは逆に、図7(a)に示す施錠状態から解錠状態に操作する場合には、例えば、図7(b)に示すように、先に上方ロックカム8aから解錠操作する。すなわち、上方ロックカム8aを90°反時計回りに回転操作すると、上方昇降部材6は上方にスライド変位し、これにより上方錠前ケース3の解錠が下方錠前ケース4から独立して行うことができる。
また、図8に示すように、先に下方ロックカム9aから解錠操作する場合には、下方ロックカム9aを90°反時計回りに回転操作する。これにより、下方昇降部材7、具体的にはカム受け部材15は待避位置にある揺動カム12と上方スライドプレート6aをかわして、すなわち干渉することなく、上方へスライドしていく。その結果、下方錠前ケース4は上方錠前ケース3とは無関係に解錠が行われる。
このように、第1施解錠モードによれば、上方錠前ケース3を操作するだけで、上下方両錠前ケース3,4を同時に施錠できる一方で、解錠操作の場合には、優先順位に関係なく上方または下方いずれの錠前ケース3,4からでも操作して扉2を開くことができる。
(第2施解錠モード)
図1の解錠状態にある施解錠装置1において、下方錠前ケース4を施錠操作すると、下方伝達手段9を介して操作力が下方昇降部材7に伝達される。その結果、下方昇降部材7は図7(b)に示すように下方へスライドし、下方錠前ケースだけを施錠できる。
逆に、図7(b)の施錠状態から下方錠前ケース4を解錠する場合には、下方錠前ケース4を操作して、下方ロックカム9aを反時計回りの方向へ回転させる。これにより、下方ラック9bを上方へ上昇させる。これにより、下方錠前ケース4は図1に示すような解錠状態に復帰操作できる。
上記したように、本第1実施形態によれば、上方昇降部材6と下方昇降部材7とを分離した構成にしている。このため、普通の大人や身長が高い人の場合には、主として第1施解錠モードによる操作により、上下両方の錠前ケース3,4が同時に施解錠でき、便利性のよい扉の施解錠装置を得ることができる。また、身長が低い子供や車椅子に乗った人の場合には、第2施解錠モードによる操作により、下方錠前ケース4をスムーズに施解錠操作できる。しかも、その際の操作力も小さな労力で操作できるので、容易な操作性と優れた使い勝手を有する扉の施解錠装置が提供できる。
また、カバー部材5内部の閉空間に、上下方両昇降部材6,7や係脱制御手段10を格納しており、しかも、カバー部材5には外部から破壊されたりする余地を残す無用の穴を設けていないので、施解錠装置が外部から簡単に破壊されることを効果的に防止し、そのため防犯対策に有利となる利点もある。
また、揺動カム12の長穴12bにピン12fを遊挿しているので、揺動カム12が待機位置と待避位置との間を誤作動することなく確実に揺動する。このため、施解錠の操作性を安定して行える利点もある。
次に、図9〜図11に示す第2実施形態を説明する。本第2実施形態が上記第1実施形態と構成上相違する点は、扉2下方における下方伝達手段9の下方ラック9bと、下方昇降部材7の下方スライドプレート7aとの間に、不正解錠防止手段16を設けた点にあり、その他の構成は両者共通する。以下では、上記の不正解錠防止手段16を中心に説明することとし、その他の共通する構成についてはその詳細な説明を割愛する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部材または部分については、第1実施形態に付した符号を用いる。
下方スライドプレート7aの下部には、図3に示す長穴Aを有する下方ラック9bが、図4に示す長穴Aとほぼ同じ溝長さの長穴7bを有する下方スライドプレート7aに内包されるように組み付けられる。より具体的には、長穴A,7bの下方では、両長穴A,7bを貫通する案内ピン17が設けられ、そのピン17を介して下方スライドプレート7aと下方ラック9bとが一体化される。長穴A,7bの上方には、カムフック18aを有するベルクランク形状をなす不正解錠防止カム18がカム軸18bを介して下方スライドプレート7aに軸支される。
不正解錠防止カム18はカム軸18bに巻装したコイルバネ18cにより常時時計回りの方向へ回動するように付勢されている。他方、下方ラック9bには係止手段としてのボス19が設けられ、上記の不正解錠防止カム18が常時ボス19に係合するようになっている。
カム18がボス19に係合する状態においては、下方ラック9bが図9の解錠操作時と図10に示す施錠操作時との間を上下移動するとき、カムフック18aは下方スライドプレート7a側に収容される状態を保持するようになっている。
カム軸18bの両端は下方カバー5の内部に収納される一方で、案内ピン17の両端は下方カバー5に穿った長穴5jに遊挿される。施解錠操作により、下方ロックカム9aが駆動して下方ラック9bが回転されると、下方ラック9bは図9の状態と図10に示す状態との間を上下にスライドする。すなわち、下方スライドプレート7aは長穴5jに案内されて下方ラック9bと共に上下にスライドできるようになる。
カム軸18bの上方における長穴A,7bには、隙間Lが設定される。万が一、図11に示す施錠状態において、不正行為者により下方スライドプレート7aが強引にこじ開けられて矢印Yで示すように上方向へスライドされたとき、下方ラック9bに対して下方スライドプレート7aが隙間Lだけ上方へ相対移動できるようになっている。これにより、不正解錠防止カム18も上方向へスライドし、ボス19に引っかかる。その結果、不正解錠防止カム18はコイルバネ18cのバネ力に抗して反時計回りの方向へ強制的に回動するようになっている。
下方錠前ケース4にはカムフック18aに係合部としての切り欠き20が設けられ、上記の強制的に回動する不正解錠防止カム18のカムフック18aがはまり込む。これにより、図11に示すように、下方スライドプレート7aがそれ以上は上方向へスライドするのを阻止、換言すると不正解錠を阻止できるようになっている。
なお、図9(a)の符号21は下方ラックカバーを示す。以上のようにして第2実施形態の特徴である不正解錠防止手段16が構成されることとなる。
第2実施形態に係る扉の施解錠装置には不正解錠防止手段16を設けているので、正常な使用状態にあっては、下方ラック9b、不正解錠防止カム18、および下方スライドプレート7aの三者は図9に示す解錠状態と、図10に示す施錠状態との間に亘って一体となって変位するとき、長穴5jに案内されて上下にスライドする。
図11に示す施錠状態において、不正行為者により扉2に穴がこじ開けられ、下方スライドプレート7aを強引に上方向へスライドさせる行為が行われた場合には、下方ラック9bに対して下方スライドプレート7aは不正解錠防止カム18と共に上方向へ隙間Lだけスライドする。これにより、不正解錠防止カム18はボス19に衝合し、カム軸18bを中心にして反時計回りの方向へ強制的に回動される。その結果、カムフック18aは切り欠き20に係合し、下方スライドプレート7aはそれ以上、上方向へはスライドしなくなる。
こうして、第2実施形態によれば、不正解錠防止手段16を具備させたことで、下側の鍵を不正に解錠するという不正行為を未然に防止できる利点を有する。
本発明は、上記第1、第2実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
すなわち、上記各実施形態では、上下方両伝達手段8,9におけるロックカム8a,9aの歯数を同じ場合について説明したが、上方ロックカム8aの歯数を下方ロックカム9aのそれよりも少なくしてもよい。これにより、上方昇降部材6の下降ストロークが下方昇降部材7のそれよりも大きいため、下方昇降部材7を完全に下方へ押し下げることが可能となり、確実な操作性を得ることができる。
また、係脱制御手段10の揺動カム12を上方スライドプレート6aに、係合部15aをカム受け部材15に設けたが、揺動カムを下方スライドプレート側に、係合部を上方スライドプレート側に設ける態様とすることも可能である。
また、上記ではラック8b、9bはスライドプレート6a、7aに締結したが、ラックをスライドプレートと一体に形成する態様としてもよい。
また、カム受け部材15を下方スライドプレート7aに締結したが、カム受け部材を下方スライドプレートと一体に形成してもよい。
また、第1実施形態ではカバー部材5は上方錠前ケース3と下方錠前ケース4との間を連結するように配置したが、上方昇降部材6および下方昇降部材7を上下に円滑に案内できる機能を保持できる態様であれば、途中で分断した構成のカバー部材にしてもよい。
上記第2実施形態では不正解錠防止カム18を下方の錠前ケース4に設けた場合を例に挙げて説明したが、この代わりに上方錠前ケース3に設けてもよく、また、上下両方に設けてもよい。
本発明は、建物用ドア等を施解錠する扉の施解錠装置として利用される。
1 扉の施解錠装置
2 扉
3 上方錠前ケース
4 下方錠前ケース
5 カバー部材
5d 案内穴
6 上方昇降部材
6a 上方スライドプレート
7 下方昇降部材
7a 下方スライドプレート
8 上方伝達手段
8a 上方ロックカム
8b 上方ラック
9 下方伝達手段
9a 下方ロックカム
9b 下方ラック
10 係脱制御手段
11 ストッパピン
12 揺動カム
12a 長穴
13 トーションスプリング
15 カム受け部材
15a 係合部
16 不正解錠防止手段
18 不正解錠防止カム
18a カムフック
18b カム軸
18c コイルバネ
19 ボス
20 切り欠き
A 長穴

Claims (4)

  1. 一対の第一の錠前ケースおよび第二の錠前ケースと、
    スライド可能に設けられた一対の第一の昇降部材および第二の昇降部材と、
    前記一対の昇降部材の間に介装され、前記一対の昇降部材を連動可能にする待機位置と、前記第一の昇降部材に対する前記第二の昇降部材のスライド許容する待避位置と、に変位可能な係脱制御手段と、を少なくとも備え、
    前記第一の錠前ケースのみを施錠操作するときには、前記待機位置にある前記係脱制御手段を介して前記一対の昇降部材が連動して下降する過程で、前記第二の錠前ケースも施錠され、かつ、前記係脱制御手段が前記待機位置から前記待避位置へ強制的に変位され、前記第一の昇降部材に対する前記第二の昇降部材のスライドが許容されることで、前記第一の錠前ケースおよび前記第二の錠前ケースの各々で独立して解錠操作が可能となる第一施解錠モードと、前記第一の錠前ケースの施解錠操作から独立して前記第二の錠前ケースのみの施解錠操作が可能となる第二施解錠モードとを有することを特徴とする、
    扉の施解錠装置。
  2. 前記係脱制御手段は、前記第一の昇降部材に揺動自在に支承した揺動カムと、前記揺動カムを常時、前記待機位置へ付勢するバネ部材と、前記揺動カムと係合可能なストッパピンと、を有し、前記第一の昇降部材が下降するとき、前記揺動カムが前記ストッパピンに係合することにより下降が拘束され、かつ、この拘束状態において、前記揺動カムが前記バネ部材のバネ力に抗して、前記待機位置から前記待避位置へ強制的に揺動されることを特徴とする、
    請求項に記載の扉の施解錠装置。
  3. 前記第一の錠前ケースと前記第一の昇降部材との間に設けられた第一の伝達手段と、
    前記第二の錠前ケースと前記第二の昇降部材との間に設けられた第二の伝達手段と、を備え、
    前記第一、第二の伝達手段は、前記第一、第二の錠前ケースの各々に格納されたピニオン歯としてのロックカムと、該ロックカムに噛合され前記第一、第二の昇降部材の各々に設けたラック歯を有するラックと、でラック・アンド・ピニオンを形成し、
    前記第一の昇降部材に設けたロックカムの歯数を、前記第二の昇降部材に設けたロックカムの歯数よりも少なく設定したことを特徴とする、
    請求項1または2に記載の扉の施解錠装置。
  4. 前記第一の錠前ケースとの係脱を行わせる不正解錠防止手段を備え、
    通常の施解錠時には前記不正解錠防止手段は前記第一の錠前ケースに係合しないが、不正な解錠操作により前記第一の昇降部材が強制的にスライドされたとき、前記不正解錠防止手段が前記第一の錠前ケースに係合することにより、前記第一の昇降部材のスライドを阻止することを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の扉の施解錠装置。
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