JP5459577B2 - 精算端末 - Google Patents
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以前より、多くの食品加工工場や流通センターでは、異物検査を実施しているが、それでも食品の異物混入事件は後を絶たない。
特許文献1には、商品の種別を識別する商品番号に加えて、個別の商品を識別するパックIDを用いて各商品を管理する商品販売システムが記載されている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小売店での販売後の異物混入に対する小売店等へのクレームに対応することができる商品異物検査方法及び商品異物検査システムを提供することにある。
また、この発明によれば、レシートに異物検査結果を印字するので、消費者に安心感を与えることができる。より具体的には、購入した商品に異物が混入していないことを示す異物検査済みのマークと、そのマークが異物検査済みのマークである旨と、がレシートに印字されているので、客は、自身が購入した商品に確かに異物が混入していなかったことを、店舗を離れた後でも、商品毎に容易に確認することができる。
また、この発明によれば、異物検査済みのマークがレシートに印字されているので、店員は、各商品について異物が混入されていない旨を、レシート以外の余計な用紙を用意することなく客に伝えることができる。また、小売店で販売された後に混入した異物についての小売店等への苦情を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る商品販売システムを適用した、生鮮食品などの商品を販売する小売店の店内配置を示す平面図である。図1において、バックルームは、特に生鮮食品を加工・包装するエリアである。このエリアには、計量・包装・値付け機AW、計量ラベルプリンタDPS、定額ラベルプリンタDPなどのラベルプリンタ(ラベル発行器)が配置され、これらのラベルプリンタによって発行される値段などのラベルが商品の生産、加工時、または商品が店頭に陳列される寸前に商品に貼り付けられる。売場は、商品棚が配置されたエリアである。チェックアウト場には、バーコードリーダを備えたPOS(Point Of Sale)レジスタPR(精算端末)が設けられ、これによって顧客は購入する商品の精算をする。オフィスは、データの集計や会計処理などといった事務処理や、データに基づいて仕入れ量や生産、加工量などに関する意思決定が行われるエリアであり、ストアコントローラSCが設けられている。
店舗内LAN(N2)には、複数のPOSレジスタPRとストアコントローラSCが接続されており、ストアコントローラSCはこの複数のPOSレジスタPRを管理している。また、バックルーム内LAN(N1)と店舗内LAN(N2)とは互いに接続されており、これら両LAN間でデータの交換が行えるようになっている。
符号1はCPU(中央処理装置)であり、計量ラベルプリンタDPS各部の動作全体を制御する。符号2はROM(Read Only Memory)であり、このROM2にはCPU1が実行するプログラムが記憶されている。符号3はCPU1の演算処理で使用されるRAM(Random Access Memory)であり、このRAM3はファイルサーバFSから送信される、値付けの際に必要となる商品ファイル(PLUファイル)を格納する。符号4は表示部であり、CPU1からの表示指示に従って所定の情報表示をする。符号5は操作部であり、商品の商品番号入力や、商品ファイルの設定入力等を行うための入力手段が設けられている。符号6は印字部であり、CPU1からのラベル印字指示に従って、ラベル上に品名、値段、日時、バーコード等の印字を行う。符号7は計量部であり、計量皿(図示せず)上に載置された商品の重量(内容量)を計量する。符号8は交信部であり、他の計量ラベルプリンタDPS、計量・包装・値付け機AW、ファイルサーバFSなどとLANを介して通信を行う。符号9は時計部であり、月、日、時、及び分を計時する。
符号21はCPUであり、POSレジスタPR各部の動作全体を制御する。符号22はROMであり、このROM22にはCPU21が実行するプログラムが記憶されている。符号23はCPU21の演算処理で使用されるRAMである。符号24は表示部であり、CPU21からの表示指示に従って所定の情報表示をする。符号25は操作部であり、商品登録の完了入力や精算時の顧客からの預り金額などの数字データ入力等を行うための入力手段が設けられている。符号26は時計部であり、月、日、時及び分を計時する。符号27は印字部であり、CPU21からの印字指示に従って登録・精算された商品のレシート等の印字を行う。符号28はスキャナ部であり、商品に付加されたバーコードを読み取る。符号29は交信部であり、LANを介して外部とデータ交換を行う。符号30は操作確認やエラーなどを報知するスピーカ部である。
符号101はCPUであり、ハンディターミナルHT各部の動作全体を制御する。符号102はROMであり、このROM102にはCPU101が実行するプログラムが記憶されている。符号103はCPU101の演算処理で使用されるRAMである。符号104は液晶タッチパネル表示部であり、CPU101からの表示指示に従って所定の情報表示をする表示機能と、液晶表示画面をタッチされたときに、そのタッチされた画面の位置を検出することでデータを入力するデータ入力機能とを有する。符号108はスキャナ部であり、商品に貼付しているラベルのバーコードを読み取る。符号109は無線送受信部であり、送受信器TRを介してファイルサーバFSと無線通信する。符号107は異物検査器であり、内蔵する金属探知機を用いて異物金属を検出する。符号110は時計部であり、月、日、時、分及び秒を計時する。
この商品ファイルには、商品データとしてPLU(Price Look Up)番号、品名、値段、賞味期限時間数などを格納している。PLU番号は、商品の種別を識別する識別番号である。品名は商品名である。値段は商品の単価である。賞味期限時間数は製造日から賞味期限日までの時間数である。
生産ファイルは、商品ファイルに格納している商品データをラベルプリンタで印字する際に作成される。生産ファイルには、生産データとして個別の商品を識別する個別の商品を識別するパックID番号(識別情報)、PLU番号、品名、値段、重量、製造日、賞味期限、異物検査情報(異物検査結果)、異物検査日時などを格納している。ここで、同じPLU番号かつ同じ品名であっても、実際の商品(パック)が異なれば異なったパックID番号が付与される。このパックID番号により、生産ファイル内の商品をパック毎に個別に識別することが可能となっている。値段は商品の単価である。製造日は製造日の年月日である。賞味期限は賞味期限日の年月日である。異物検査情報欄には、パックID番号毎にその商品の異物検査の結果が設定されている。異物検査情報「1」は、異物検査の結果が異物ありであることを表す。また、異物検査情報「0」は、異物検査の結果が異物なしであることを表す。異物検査日時は、異物検査を実施した年月日時分秒である。
以上の生産データを生成する動作は、定額ラベルプリンタDP、計量・包装・値付け機AWを用いても同様である。
1桁目〜2桁目のフラグ「FF」は、01〜99までのデータを設定可能である。本実施
形態におけるバーコードの場合、一般のPLUのバーコードで使用されている国コード(
例えば「49」)や通常のNON・PLUのバーコードで使用されているフラグなど、店舗ですでに使用されているフラグ以外のものを用いる。
一方、商品に異物がある場合(ステップS17で「Yes」)、異物検査器107が内蔵する金属探知機がアラームを発する(ステップS18)。そして、CPU101は、取得した生産データの異物検査情報欄に「1」を設定する(ステップS19)。
店員は、顧客が購入する商品のバーコードをPOSレジスタPRのスキャナ部28でスキャンする。スキャナ部28は、商品のバーコードを読み取る(ステップS1)。次に、CPU21がその商品がパックID商品か否かを判定する(ステップS2)。具体的には、CPU21は、POSレジスタPRに予め設定してあるパックID商品用のフラグ「FF」と、読み取ったバーコードに含まれる先頭2桁のフラグ「FF」とが一致する場合に、その商品がパックID商品であると判定し、一致しない場合にその商品がパックID商品ではないと判定する。
一方、商品がパックID商品である場合は(ステップS2で「Yes」)、CPU21(読取手段)は、スキャナ部28が読み取ったバーコードからこの商品のパックID番号を取得する(ステップS3)。次に、CPU21(判定手段)は、ストアコントローラSCを介してファイルサーバFS内の生産ファイルにアクセスし、ステップS3で取得したパックID番号を持つ商品の異物検査情報に「1」が設定されているか否かを判定する(ステップS4)。
一方、商品の異物検査情報に「1」が設定されている場合は(ステップS4で「Yes」)、CPU21は、その商品の登録を中止する(ステップS5)。そして、CPU21(報知手段)は、スピーカ30を用いて、エラー音を鳴らすと共に、表示部24にその商品が異物ありであること表示する(ステップS6)。
全ての商品について商品登録が終了していない場合(ステップS8で「No」)、ステップS1へ戻る。
一方、全ての商品について商品登録が終了した場合(ステップS8で「Yes」)、CPU21は、レシート発行や釣銭払い出しなどの精算処理を行い一取引分の処理を終了する(ステップS9)。
また、POSレジスタPRが精算時に購入商品の異物検査情報を取得して、異物ありの場合には、その購入商品に異物があることを報知して、販売を中止する。通常、異物がある商品は、異物検査時に陳列棚から取り外さなければならないが、万一店員が取り外しを忘れた場合であっても、顧客に異物がある商品を販売することを防ぐことができる。
また、レシートに異物検査済みのマーク200を印字するため、消費者への安心感を与えることができる。また、小売店で販売された後に混入した異物についての小売店等への苦情を抑制することができる。
また、本実施形態では、異物検査器107として金属探知機を用いているが、例えばセンサカメラが撮像した画像を解析する画像解析、顕微鏡観察、培養、染色、赤外分光分析、X線分析などでもよい。
また、ストアコントローラSCとファイルサーバFSを一体としてもよい。
また、ストアコントローラSCとファイルサーバFSの機能を1つのラベル発行器(計量ラベルプリンタDPS、定額ラベルプリンタDP又は計量・包装・値付け機AWがラベル)に持たせ、該ラベル発行器が商品ファイル、生産ファイルなどを有するようにしてもよい。
また、陳列棚の商品を異物検査するとしたが、POSレジスタPRで販売する直前に精算業務の一環として、異物検査を行ってもよい。
Claims (3)
- 商品に付された識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記識別情報が読み取られた前記商品を登録する登録手段と、
前記読取手段により前記識別情報が読み取られた前記商品について、異物ありか否かを判定する判定手段と、
前記登録手段により登録された前記商品が精算される際に、一取引で登録された前記商品について、商品名、商品金額及び釣銭金額を印字したレシートを発行する発行手段と、
を備え、
前記発行手段は、前記レシートを発行する際、前記判定手段により異物なしと判定された商品について、予め定められたマークを前記商品毎に前記レシートに印字するとともに、前記マークが異物検査済みのマークである旨を、前記レシートに印字することを特徴とする精算端末。 - 前記判定手段が異物ありと判定した場合に、異物があることを報知する報知手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の精算端末。 - 前記登録手段は、前記判定手段が異物なしと判定した場合には前記識別情報に基づき商品を登録し、前記判定手段が異物ありと判定した場合には前記商品の登録を中止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精算端末。
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