JP5458619B2 - デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、デバイスの製造方法に関し、特に、デバイス製造時に利用するアライメントマークの形成方法に関する。
半導体素子や赤外線検出素子等のデバイスは複数の層が積層されて形成されており、積層に際して、デバイスを形成する領域の外側(例えば、スクライブ領域)に設けたアライメントマーク(目合わせマークや位置合わせマークなどとも呼ぶ。)を用いて、上層パターンと下層パターンの位置合わせを行っている。その際、微細化が必要とされる部位については、パターン間に高精度な位置合せが要求される。
例えば、熱型赤外線検出素子は、梁によって基板から浮いた状態で保持される感熱抵抗体を含むダイアフラムで赤外線を受光し、受光赤外線によるダイアフラムの温度変化を抵抗変化として出力するものであるが、この熱型赤外線検出素子では、梁の熱コンダクタンスを小さくするために、微細化として梁配線幅の縮小と共に厚さの極薄化が進められている。そして、梁幅を極細くするために梁配線とのマージンが僅かなものとなるように、梁配線パターンと梁パターンとの間に高精度の位置合せが要求される。
しかしながら、微細化に伴う各層の厚さの極薄化により、その工程で造られるアライメントマークの段差も減少させてしまい、露光装置のアライメントマーク検出精度を低下させてしまうという問題がある。また、最も高精度な位置合せを実現する手法として、チップ毎にアライメントマークを検出し位置合せするD/D(ダイ・バイ・ダイ)と呼ばれる方法があるが、アライメントマークの段差減少はアライメントマーク検出不能のチップを発生させ、D/Dの適用を不可とさせてしまうという問題もある。
ここで、アライメントマークの段差を大きくする方法として、図18に示すように、ウェハの全面(素子形成領域及びアライメントマーク形成領域)にレジストパターン44を形成し((a)参照)、レジストパターン44をマスクとして金属等の上層膜43をエッチングした後((b)参照)、更に、そのレジストパターン44をマスクとして絶縁膜等の下層膜42をエッチングする((c)参照)方法(第1の方法)が考えられる。しかしながら、この方法でアライメントマークを深く形成すると、素子形成領域のパターンも深く削れてしまい、デバイスの性能に悪影響を与えてしまう。
そこで、図19に示すように、第1のレジストパターン45をマスクとして上層膜43をエッチングした後((a)参照)、ウェハ全面に第2のレジスト46aを塗布し((b)参照)、アライメントマーク形成領域のみが露出するように第2のレジストパターン46を形成し((c)参照)、この第2のレジストパターン46をマスクとして、アライメントマーク形成領域の下層膜42をエッチングする((d)参照)方法(第2の方法)が考えられる。
上記第2の方法に類似する技術として、例えば、下記特許文献1には、イオン注入後に、レジストからなるアライメントパターンを紫外線又は熱によって硬化して表面に硬化層を形成した後、アライメントパターンのみが露出するように新たなレジスト層を形成して下地部材をエッチングする方法が開示されている。
特開2007−194357号公報
しかしながら、上述した第2の方法では、第2のレジストパターン46を形成する際に、アライメントマーク形成領域の第1のレジストパターン45も第2のレジスト46aで覆われるため、その第2のレジスト46aを除去する際にアライメントマーク形成領域の第1のレジストパターン45が部分的に溶解して変形してしまい、その結果、アライメントマークに複雑な段差が形成されて検出精度が低下してしまうという問題が生じる。
また、特許文献1に記載された方法を利用して、第1のレジストパターン45を紫外線又は熱によって硬化して表面に硬化層を形成する方法も考えられるが、この方法を用いたとしても第2のレジスト46aを除去する際のアライメントマーク形成領域の第1のレジストパターン45の変形を完全に抑制することはできないし、特に、熱によって硬化層を形成すると、硬化層を形成する段階で第1のレジストパターン45が収縮して変形してしまい、やはりアライメントマークに複雑な段差が形成されて検出精度が低下してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、デバイスの性能に影響を与えることなく、かつ、高精度の検出が可能なアライメントマークを形成することができるデバイスの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、上層側の第1の膜が、下層側の第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料で構成される積層膜を形成する工程と、素子形成領域及びアライメントマーク形成領域の前記第1の膜をパターニングする工程と、少なくとも前記アライメントマーク形成領域の前記パターニングした第1の膜近傍を除く領域を、前記第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料で保護する工程と、前記パターニングした第1の膜をマスクとして、前記第2の膜を選択エッチングするエッチング工程と、を少なくとも有し、前記パターニングした第1の膜の周囲を掘下げることにより、前記第1の膜からなるアライメントマークの段差を増大させるものである。
また、本発明は、下層側に第2の膜を形成する工程と、素子形成領域及びアライメントマーク形成領域の前記第2の膜をパターニングする工程と、全面に前記第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料からなる上層側の第1の膜を形成する工程と、前記素子形成領域の前記第1の膜及び前記アライメントマーク形成領域の前記パターニングした第2の膜上の前記第1の膜をパターニングする工程と、少なくとも前記アライメントマーク形成領域の前記パターニングした第1の膜近傍を除く領域を、前記第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料で保護する工程と、前記パターニングした第1の膜をマスクとして、前記第2の膜を選択エッチングするエッチング工程と、を少なくとも有し、前記パターニングした第1の膜の周囲を掘下げることにより、前記第1の膜からなるアライメントマークの段差を増大させるものである。
本発明のデバイスの製造方法によれば、デバイスの微細化に伴ってパターン自体の段差減少が要求される場合であっても、アライメントマークを強調することができ、これにより、高精度の位置合せを実現することができる。
その理由は、第1のレジストパターンをマスクとして上層膜にアライメントマークを形成した後、第1のレジストパターンを除去し、アライメントマーク形成領域のみを露出させる第2のレジストパターンを形成し、上層膜のアライメントマークをマスクとして自己整合的に下層膜をエッチングするからである。
本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 本発明の第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方法を模式的に示す工程断面図である。 従来のアライメントマークの製造方法(第1の方法)を模式的に示す工程断面図である。 従来のアライメントマークの製造方法(第2の方法)を模式的に示す工程断面図である。
背景技術で示したように、近年のデバイスの微細化に伴って、デバイスを構成する膜も薄くなってきており、薄い膜を用いてアライメントマークを形成すると、露光装置のアライメントマークの検出精度が低下して、位置ずれが生じるという問題がある。
この問題に対して、1種類のレジストパターンを用いてアライメントマークを深く形成する方法(第1の方法)があるが、この方法では素子形成領域のパターンも深く形成されてしまい、デバイス性能に影響を与える。また、レジストパターンを重ね塗りしてアライメントマークを深く削る方法(第2の方法)もあるが、この方法では、2回目のレジストパターン形成時に1回目のレジストパターンの形状が崩れ、アライメントマークに複雑な段差が形成されて検出精度が低下してしまう。
そこで、本発明では、第1のレジストパターンを用いて上層膜にアライメントマークを形成し、当該第1のレジストパターンを除去した後、アライメントマーク形成領域のみを露出させる第2のレジストパターンを形成し、アライメントマーク自体を用いて自己整合的に下地膜をエッチングして、アライメントマークの段差を深くする方法を提案する。
なお、本発明は、任意のデバイスの製造に利用されるアライメントマークに適用可能であるが、特に、熱型赤外線検出素子では、感熱抵抗体を含むダイアフラムを梁によって基板から浮かせた構造であり、梁からの熱流出抑制が高性能化に結びつくため梁を構成する金属膜や保護膜の細線化や薄膜化が急速に進んでおり、それに伴って位置合せ精度の要求が高まるにも拘らずアライメントマークの段差が小さくなることから、以下の実施例では、熱型赤外線検出素子の製造に利用されるアライメントマークに関して説明する。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係るデバイスの製造方法について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施例の熱型赤外線検出素子の構成例を示す断面図であり、図2乃至図7は、本実施例の熱型赤外線検出素子(アライメントマーク近傍)の製造方法を模式的に示す工程断面図である。
本実施例の熱型赤外線検出器は、1つの画素若しくはマトリクス状に配列された複数の画素からなり、1つの画素には、図1に示すように、空洞部15を介してボロメータ薄膜7を含む温度検出部14(ダイアフラム)が中空に保持された構造である。
この熱型赤外線検出器の構造を具体的に説明すると、回路基板2はシリコンウェハー等からなり、その内部にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスにより読出回路2aが作り込まれている。回路基板2上には、赤外線反射膜3及びコンタクトパッド4が形成され、その上層に第1保護膜5が形成されている。
空洞部15は、デバイス製造の初期の工程ではパターニングされた犠牲層で埋められており、デバイス製造の終盤の工程でドライエッチングにより除去される。
温度検出部14は、例えば、波長8〜12μm付近の赤外線を吸収する第2保護膜6、第3保護膜8、第4保護膜10、これらの保護膜で取り囲まれたボロメータ薄膜7、及び電極配線9で構成されている。また、支持部13は、第2保護膜6、第3保護膜8、第4保護膜10とこれら保護膜で囲まれた電極配線9で構成され、回路基板2から空洞部15を介して温度検出部14を宙に浮かせるように支持し、熱分離構造を実現している。電極配線9はボロメータ薄膜7の電極と回路基板2上のコンタクトパッド4を電気的に接続し、コンタクトパッド4は読出回路2aに電気的に接続されている。そして、温度検出部14の出力信号は、電極配線9により読出回路2aに伝達される。
このように、熱型赤外線検出素子では、感熱抵抗体を含むダイアフラムを梁によって基板から浮かせた構造であり、梁からの熱流出を抑制するために梁を構成する金属膜や保護膜の細線化や薄膜化が必要であることから、位置合せ精度を高めるためアライメントマークの段差を大きくすることが重要である。
以下、上記構成の熱型赤外線検出素子における梁配線製造工程でのアライメントマーク形成について、図2乃至図7の工程断面図を参照して説明する。
なお、図2乃至図7において、回路基板21のフィールド酸化膜22が形成された部分は素子形成領域を示し、フィールド酸化膜22が形成されていない部分はスクライブ領域を示し、スクライブ領域にアライメントマークが形成されるものとする。また、図2乃至図7では、本実施例のアライメントマークの製造工程を分かりやすくするために、各構成物やその形状を簡略化して示している。例えば、回路基板21の中には信号読出回路が形成されており、その構成要素であるスイッチングトランジスタ等を形成する部分の活性領域にはフィールド酸化膜22は無いが、簡単のために赤外線検出素子の形成領域全体にフィールド酸化膜22が描いてある。
まず、図2に示すように、CMOS回路等の読出回路を形成した回路基板21上に、スパッタ法等によりAl、Ti等の金属を500nm程度の膜厚で成膜し、レジストをマスクとしてパターン形成を行い、各画素の温度検出部に入射する赤外線を反射するための反射膜(図示せず)及び電極配線と読出回路とを接続するためのコンタクトパッド(図示せず)を形成する。
次に、回路基板21全面に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりシリコン酸化膜(SiO、SiO)、シリコン窒化膜(SiN、Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを100〜500nm程度の膜厚で成膜し、反射膜及びコンタクトパッドを保護する保護膜23(図1の第1保護膜5)を形成する。
次に、回路基板2全面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、コンタクトパッド及び画素間の領域が露出するように露光・現像を行った後、400℃程度の温度で焼締めを行い、マイクロブリッジ構造を形成するための犠牲層24を形成する。なお、犠牲層24をポリシリコンやAlで構成することもできる。ポリシリコンを用いる場合は、例えば、ヒドラジンやテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を用いたウェットエッチング、XeFプラズマを用いたドライエッチング等により犠牲層24を除去することができる。また、Alを用いる場合は、例えば、塩酸やホットリン酸を用いたウェットエッチングにより犠牲層24を除去することができる。
次に、犠牲層24の上に、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜(SiO、SiO)、シリコン窒化膜(SiN、Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを50〜500nm程度の膜厚で成膜し、図1の第2保護膜6相当膜(支持膜25aの一構成要素)を形成する。
次に、犠牲層24上の図1中第2保護膜6相当膜の上に、酸素雰囲気の反応性スパッタ等により酸化バナジウム(V、VOなど)や酸化チタン(TiO)などの温度検出抵抗材料膜(図1のボロメータ薄膜7)を50〜200nm程度の膜厚で堆積する(図示せず)。その後、公知のフォトリソグラフィ技術(後述する第2の実施例の手法)を用いて、温度検出抵抗材料膜をパターニングし、温度検出抵抗を形成する(図示せず)。次に、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜(SiO,SiO)、シリコン窒化膜(SiN,Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを20〜200nm程度の膜厚で成膜し、温度検出抵抗を保護する保護膜(支持膜25aの一構成要素、図1の第3保護膜8相当)を形成する。その後、CFやC、CHFなどを用いたプラズマエッチング等により、温度検出抵抗上の保護膜に対するスルーホールと、コンタクトパッド上の保護膜23及び支持膜25aに対するコンタクトホールのエッチングを行なう(両者のエッチング時間が極端に異なる場合は別工程で行なう)。
次に、スパッタ法等によりAl、Cu、Au、Ti、W、Moなどの配線金属膜26を20〜200nm程度の膜厚で成膜した後、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト27(電極配線パターン27a及びアライメントマークパターン27b)を形成する。
次に、図3に示すように、フォトレジスト27をマスクとして、配線金属膜26の各種材料に応じたエッチングガスを用いたドライエッチングやエッチング液を用いたウェットエッチングにより、露出した配線金属膜26を除去する。このエッチングにより、素子形成領域には電極配線が形成され、アライメントマーク形成領域にはアライメントマークが形成される。
次に、図4に示すように、酸素ガスを用いたアッシングや有機溶剤等により、フォトレジスト27を剥離する。
従来は、以上の工程で電極配線及びアライメントマークを完成していたが、本実施例では、アライメントマークの段差を大きくするために、図5に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、素子形成領域全体を保護する(アライメントマーク形成領域を露出させる)フォトレジスト28(装置パターン保護用のフォトレジスト)を形成する。なお、素子形成領域全体を保護する材料はフォトレジスト28に限定されず、支持膜25aや保護膜23のエッチングに耐性を有する材料であればよい。
次に、図6に示すように、配線金属膜26をマスクとして、支持膜25aや保護膜23の各種材料に応じたエッチングガスを用いたドライエッチングやエッチング液を用いたウェットエッチングにより、アライメントマーク形成領域の露出した支持膜25aや保護膜23を除去する。その際、支持膜25aや保護膜23のエッチング(例えば、CFやC、CHFなどを用いたプラズマエッチング)に対して、配線金属膜26のエッチングレートは極めて小さいため、配線金属膜26のアライメントマークが支持膜25aや保護膜23に正確に転写され、段差が増強される。なお、図6では、支持膜25aと保護膜23の一部とをエッチングしているが、支持膜25aと保護膜23の境界でエッチングを止めてもよいし、支持膜25aの途中でエッチングを止めてもよい。
次に、図7に示すように、酸素ガスを用いたアッシングや有機溶剤等により、フォトレジスト28を剥離して、配線金属膜26、支持膜25a(及び、必要に応じて保護膜23)からなるアライメントマークが完成する。
以上の工程により、素子形成領域の電極配線の段差は小さく、アライメントマーク形成領域のアライメントマークの段差は大きい状態を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る半導体装置の製造方法について、図8乃至図17を参照して説明する。図8乃至図17は、本実施例の熱型赤外線検出素子(アライメントマーク近傍)の製造方法を模式的に示す工程断面図である。
前記した第1の実施例では、梁配線製造工程でのアライメントマーク形成について述べたが、本実施例では、温度検出抵抗用スルーホール製造工程でのアライメントマーク形成について、図8乃至図17の工程断面図を参照して説明する。
なお、図8乃至図17において、回路基板21のフィールド酸化膜22が形成された部分は素子形成領域を示し、フィールド酸化膜22が形成されていない部分はスクライブ領域を示し、スクライブ領域にアライメントマークが形成されるものとする。また、図8乃至図17では、本実施例のアライメントマークの製造工程を分かりやすくするために、各構成物やその形状を簡略化して示している。例えば、回路基板21の中には信号読出回路が形成されており、その構成要素であるスイッチングトランジスタ等を形成する部分の活性領域にはフィールド酸化膜22は無いが、簡単のために赤外線検出素子の形成領域全体にフィールド酸化膜22が描いてある。
まず、図8に示すように、CMOS回路等の読出回路を形成した回路基板21上に、スパッタ法等によりAl、Ti等の金属を500nm程度の膜厚で成膜し、レジストをマスクとしてパターン形成を行い、各画素の温度検出部に入射する赤外線を反射するための反射膜(図示せず)及び電極配線と読出回路とを接続するためのコンタクトパッド(図示せず)を形成する。
次に、回路基板21全面に、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜(SiO、SiO)、シリコン窒化膜(SiN、Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを100〜500nm程度の膜厚で成膜し、反射膜及びコンタクトパッドを保護する保護膜23(図1の第1保護膜5)を形成する。
次に、回路基板2全面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、コンタクトパッド及び画素間の領域が露出するように露光・現像を行った後、400℃程度の温度で焼締めを行い、マイクロブリッジ構造を形成するための犠牲層24を形成する。なお、第1の実施例と同様に、犠牲層24はポリシリコンやAlで構成してもよい。
次に、犠牲層24の上に、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜(SiO、SiO)、シリコン窒化膜(SiN、Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを50〜500nm程度の膜厚で成膜し、支持膜25b(図1の第2保護膜6)を形成する。
次に、支持膜25bの上に、酸素雰囲気の反応性スパッタ等により酸化バナジウム(V、VOなど)や酸化チタン(TiO)などの温度検出抵抗材料膜29(図1のボロメータ薄膜7)を50〜200nm程度の膜厚で堆積する。なお、ここでは温度検出抵抗材料膜29として酸化バナジウムや酸化チタンを用いているが、抵抗温度係数(TCR:Temperature Coefficient Resistance)の大きい他の材料を用いることもでき、例えば、NiMnCo酸化物、多結晶シリコン、非晶質シリコン、非晶質ゲルマニウム、非晶質シリコンゲルマニウム、(La,Sr)MnO、YBaCuO、単体金属のチタン(Ti)などを用いることもできる。
その後、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト30(温度検出抵抗パターン30a及びパターン禁止領域カバー30b)を形成する。
次に、図9に示すように、フォトレジスト30をマスクとして、温度検出抵抗材料膜29の各種材料に応じたエッチングガスを用いたドライエッチングやエッチング液を用いたウェットエッチングにより、露出した温度検出抵抗材料膜29を除去する。このエッチングにより、素子形成領域には温度検出抵抗が形成され、アライメントマーク形成領域には、パターン禁止領域カバーが形成される。
次に、図10に示すように、酸素ガスを用いたアッシングや有機溶剤等により、第1のレジストパターン30を剥離する。
次に、図11に示すように、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜(SiO,SiO)、シリコン窒化膜(SiN,Si)、シリコン酸窒化膜(SiON)などを20〜200nm程度の膜厚で成膜し、温度検出抵抗材料膜29を保護する温度検出抵抗保護膜31(図1の第3保護膜8)を形成する。
次に、図12に示すように、フォトレジスト32(スルーホールパターン32a及びアライメントマークパターン32b)を形成する。
次に、図13に示すように、フォトレジスト32をマスクとして、CFやC、CHFなどを用いたプラズマエッチング等により、温度検出抵抗保護膜31に対するスルーホールエッチングを行なう。その際、アライメントマークパターン32bで保護されていないアライメントマーク形成領域の温度検出抵抗保護膜31もエッチングされ、アライメントマークが形成される。
次に、図14に示すように、酸素ガスを用いたアッシングや有機溶剤等により、フォトレジスト32を剥離する。
次に、図15に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて、素子形成領域全体を保護する(アライメントマーク形成領域を露出させる)フォトレジスト28(装置パターン保護用のフォトレジスト)を形成する。なお、素子形成領域全体を保護する材料はフォトレジスト28に限定されず、温度検出抵抗材料膜29のエッチングに耐性を有する材料であればよい。
次に、図16に示すように、温度検出抵抗保護膜31をマスクとして、温度検出抵抗材料膜29の各種材料に応じたエッチングガスを用いたドライエッチングやエッチング液を用いたウェットエッチングにより、アライメントマーク形成領域の露出した温度検出抵抗材料膜29を除去する。その際、温度検出抵抗材料膜29のエッチング(例えば、温度検出抵抗材料膜が酸化バナジウムで温度検出抵抗保護膜がシリコン窒化膜とした場合の、SFを用いたプラズマエッチング)に対して、温度検出抵抗保護膜31のエッチングレートは極めて小さいため、温度検出抵抗保護膜31のアライメントマークが温度検出抵抗材料膜29に正確に転写され、段差が増強される。なお、図16では、温度検出抵抗材料膜29と支持膜25bの境界でエッチングを止めたが、温度検出抵抗保護膜31と支持膜25bや保護膜23とで選択エッチングが可能で、かつ、温度検出抵抗材料膜29のエッチングにより支持膜25bや保護膜23がエッチング可能な場合(例えば、温度検出抵抗保護膜31がシリコン窒化膜、支持膜25bや保護膜23がシリコン酸化膜の場合)は、支持膜25bや保護膜23もエッチングして更に段差を増強してもよいし、温度検出抵抗材料膜29の途中でエッチングを止めてもよい。
次に、図17に示すように、酸素ガスを用いたアッシングや有機溶剤等により、フォトレジスト28を剥離して、温度検出抵抗保護膜31、温度検出抵抗材料膜29(及び、必要に応じて支持膜25bや保護膜23)からなるアライメントマークが完成する。
以上の工程により、素子形成領域のスルーホールパターン段差は小さく、アライメントマーク段差は大きい状態を実現することができる。
なお、第1の実施例では、上層側が金属膜、下層側が絶縁膜の場合を例示し、第2の実施例では、上層側が絶縁膜、下層側が抵抗材料膜の場合を例示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜などの絶縁性材料の組み合わせや、単体金属と金属化合物などの導電性材料の組み合わせなど、上層側の膜が、下層側の膜に対するエッチングに耐性を有する組み合わせであればよく、材料の種類やエッチングの方法等は適宜変更可能である。
また、上記各実施例では上層側の膜を残す構成としたが、上層側の膜をエッチングマスク(例えば、メタルマスク)として形成し、最終的に除去する構成としてもよい。
また、上記各実施例では、熱型赤外線検出素子の製造に利用されるアライメントマークに関して記載したが、任意のデバイスの製造に利用されるアライメントマーク対して同様に適用することができる。
本発明は、デバイスの製造方法、特に、熱型赤外線検出素子の製造方法に利用可能である。
1 熱型赤外線検出素子
2 回路基板
2a 読出回路
3 反射膜
4 コンタクトパッド
5 第1保護膜
6 第2保護膜
7 ボロメータ薄膜
8 第3保護膜
9 電極配線
10 第4保護膜
13 支持部
14 温度検出部
15 空洞部
21 回路基板
22 フィールド酸化膜
23 保護膜
24 犠牲層
25a、25b 支持膜
26 配線金属膜
27 フォトレジスト(電極配線パターン及びアライメントマークパターン)
28 フォトレジスト(装置パターン保護)
29 温度検出抵抗材料膜
30 フォトレジスト(温度検出抵抗パターン及びパターン禁止領域カバー)
31 温度検出抵抗保護膜
32 フォトレジスト(スルーホールパターン及びアライメントマークパターン)

Claims (5)

  1. 下層側に第2の膜を形成する工程と、
    素子形成領域及びアライメントマーク形成領域の前記第2の膜をパターニングする工程と、
    全面に前記第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料からなる上層側の第1の膜を形成する工程と、
    前記素子形成領域の前記第1の膜及び前記アライメントマーク形成領域の前記パターニングした第2の膜上の前記第1の膜をパターニングする工程と、
    少なくとも前記アライメントマーク形成領域の前記パターニングした第1の膜近傍を除く領域を、前記第2の膜に対するエッチングに耐性を有する材料で保護する工程と、
    前記パターニングした第1の膜をマスクとして、前記第2の膜を選択エッチングするエッチング工程と、を少なくとも有し、
    前記パターニングした第1の膜の周囲を掘下げることにより、前記第1の膜からなるアライメントマークの段差を増大させることを特徴とするデバイスの製造方法。
  2. 前記第1の膜及び前記第2の膜の一方が導電性材料から成り、他方が絶縁性材料から成ることを特徴とする請求項1に記載のデバイスの製造方法。
  3. 前記第1の膜及び前記第2の膜が、共に、選択エッチングが可能な導電性材料、又は、選択エッチングが可能な絶縁性材料から成ることを特徴とする請求項1に記載のデバイスの製造方法。
  4. 前記第1の膜及び前記第2の膜の一方がシリコン窒化膜から成り、他方がシリコン酸化膜から成ることを特徴とする請求項3に記載のデバイスの製造方法。
  5. 前記第2の膜の下層に第3の膜を備え、前記第1の膜が、前記第2の膜及び前記第3の膜に対するエッチングに耐性を有する材料からなり、
    前記エッチング工程では、前記パターニングした第1の膜をマスクとして、前記第2の膜及び前記第3の膜を選択エッチングすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のデバイスの製造方法。
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