JP5454131B2 - 鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼の連続鋳造において鋳型内に添加して使用される連続鋳造用モールドパウダー及びこの連続鋳造用モールドパウダーを使用した鋼の連続鋳造方法に関するものである。
鋼の連続鋳造において、鋳型内の溶鋼上に添加して使用される連続鋳造用モールドパウダーには、以下のような特性が要求されている。
即ち、(1)モールドパウダーで鋳型内の溶鋼湯面を被覆することにより、空気による溶鋼の酸化を防止すると同時に溶鋼の温度低下を防止する効果を有すること、(2)溶融したモールドパウダーは、鋳型と凝固シェルとの間に流れ込んで均一なパウダーフィルム層を形成し、両者の間で潤滑作用があること、(3)溶融したモールドパウダーは、鋳型と凝固シェルとの間に流入して潤滑剤として機能するため、常に、適当量消費される必要があり、そのため、消費速度に見合った且つ適正な溶融層の厚みを確保する溶融速度を有すること、(4)モールドパウダーの溶融層が溶鋼中から浮上・分離してくる非金属介在物を吸収した際に、その物性値(粘度、溶融速度)の変化が小さいこと、(5)モールドパウダーの溶鋼中への巻き込みを防止するため、溶融したモールドパウダーは適度な粘度及び表面張力を有すること、である。
これらの特性は何れも重要であるが、特に、鋳造速度が1.4m/minよりも大きくなるような高速鋳造や、中速鋳造及び低速鋳造であっても、ブリキ材、自動車用鋼板などの品質要求が厳格な鋼においては、溶鋼中へのモールドパウダーの巻き込みが問題となることが多く、溶鋼中への巻き込みの少ないモールドパウダーが開発されてきた。
例えば、特許文献1には、CaO、SiO2、Al23を主成分とし、CaO/SiO2(質量比)が0.5〜1.6の範囲で、アルカリ金属及びアルカリ土類金属及び他金属の酸化物、炭酸塩、フッ化物の1種以上と更に溶融速度調整材として炭素分を含有し、1250℃における表面張力が290dyne/cm以上で、ブレークポイントが1000℃以下で、且つ、1300℃における粘土η(ポアズ:poise)が鋳造速度(m/min)との関係式「6.0<ηV」の範囲を満足するモールドパウダーを用いた、つまり高粘性及び高表面張力の難巻き込みタイプのモールドパウダーを用いた連続鋳造方法が提案されている。
特許文献2には、ただ単に高粘性にすると、モールドパウダーの流れ込み量が不足して凝固シェルと鋳型との焼き付きに起因するブレークアウト(「拘束性ブレークアウト」という)の発生頻度が高くなるので、これを防止する目的で、「CaO、SiO2、Al23、B23、フッ化物、アルカリ金属酸化物のうち2種以上の物質を主成分とし、更にNを含有するモールドパウダーであって、少なくともその一部がプリメルト基材であり、Nの一部または全部が該プリメルト基材に含まれ、該プリメルト基材に含まれるNにより該モールドパウダーが溶融状態で非ニュートン流体化されることを特徴とする連続鋳造用モールドパウダー」が提案されている。このモールドパウダーは、鋳型と凝固シェルとの潤滑部分に相当する剪断速度が大きい領域ではモールドパウダーの粘度が低くなって潤滑が向上し、一方、モールドパウダーの巻き込みが懸念される部分に相当する剪断速度の小さい領域では粘度が大きくなって巻き込みが防止されるというモールドパウダーである。
ところで、特許文献3には、炭素を0.4質量%以上含有する鋳片の縦割れを防止するモールドパウダーとして、「FeO、NiO及びCr23の1種もしくは2種以上を1〜10質量%含有し、塩基度(CaO/SiO2)が0.7〜1.1、凝固温度が1000〜1200℃である連続鋳造用モールドパウダー」が提案されている。特許文献3によれば、FeO、NiO、Cr23は輻射光の波長領域で強い吸収能を有しており、これらをモールドパウダーに添加することで、パウダーフィルム層を通る輻射光が吸収され、鋳型内における冷却が緩冷却化されて、鋳片の縦割れが減少するとしている。
また、特許文献4には、鋳片を緩冷却且つ均一冷却して縦割れや凹みの発生を低減することのできるモールドパウダーとして、「パウダー基材に、酸化Cr、窒化Cr、ホウ化Cr、珪化Cr、金属Cr、または金属Crの合金のうちの1種または2種以上をCr23換算でCrが全体の0.1〜7質量%となるように配合した鋼の連続鋳造用モールドパウダー」が提案されている。特許文献4によれば、Cr化合物により、鋳型壁に接する固体のスラグ厚みが均一且つ厚くなり、これにより鋳片の緩冷却及び均一冷却が実現できるとしている。
特開平2−25254号公報 特開2001−347350号公報 特開平9−85402号公報 特開平7−164120号公報
しかしながら、上記従来技術には、以下の問題点がある。
即ち、近年更なる高速鋳造化や更なる品質の向上が要求されており、モールドパウダーの巻き込みを防止するために、特許文献1に開示されるように、モールドパウダーを高粘性化すると、モールドパウダーの流れ込み量が不足し、鋳型と凝固シェルとの間の十分な潤滑を維持することができなくなり、ブレークアウトの発生頻度が高くなるという問題点がある。
特許文献2では、Nの添加によりモールドパウダーを非ニュートン流体化するには、Nをプリメルトの基材に含有させることが必須であるとしており、プリメルトとすることにより製造工程が増加し、また、N源として高価なSi34を添加しており、モールドパウダーが高価格になるという問題がある。尚、特許文献2の本文中には、スラグの溶融マトリックス中に高融点微粒子が懸濁するような場合も、モールドパウダーは非ニュートン流体化されるとの記載があるが、そのための具体的な手段は開示していない。
特許文献3は、モールドパウダー中に含有させたFeO、NiO、Cr23によって鋳片の縦割れが防止できると記載しているが、FeO、NiO、Cr23をモールドパウダーに添加することによって、モールドパウダーの巻き込みに影響があるのか、或いは無いのか何ら記載していない上に、モールドパウダーの粘度の値も示しておらず、特許文献3に提案されるモールドパウダーは鋳型内で溶鋼中に巻き込まれにくいモールドパウダーであるとはいいがたい。
また、特許文献4は、Cr化合物により、鋳型壁に接する固体のスラグ厚みが均一且つ厚くなり、鋳片の緩冷却及び均一冷却を実現できると記載するが、結晶析出開始温度が高いほど緩冷却であると記載するにすぎず、Cr化合物による緩冷却及び均一冷却の具体的なメカニズムが不明である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、鋳型内において溶鋼中に巻き込まれにくい上に、潤滑性に優れている非ニュートン流体型のモールドパウダーであって、且つ、同時に鋳型による鋳片の抜熱を緩冷却化し、鋳片の表面縦割れをも防止でき、しかも、従来の非ニュートン流体型のモールドパウダーに比較して安価で製造することができる、鋼の連続鋳造用モールドパウダーを提供することであり、また、この連続鋳造用モールドパウダーを使用した鋼の連続鋳造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するべく、各種実験及び検討を重ね、実験室での粘度測定や溶鋼を用いた鋳造実験に基づき、モールドパウダーの挙動を測定し推測した。その結果、固体のCr23を溶融状態のモールドパウダー中に懸濁粒子として存在させることにより非ニュートン流体化し、高速鋳造においても鋳型内での巻き込みが少なく且つ潤滑性に優れることを知見した。また同時に、固体のCr23の懸濁粒子が結晶化の起点の一部となり、溶融したモールドパウダー中で核生成が起こり、これによって鋳型/鋳片間の抜熱が緩冷却化され、鋳片の縦割れが防止されることが分かった。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、第1の発明に係る鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、CaO、SiO2、Al23、フッ化物、アルカリ金属酸化物のうちの2種以上の物質を主成分とし、更に0.5質量%以上10質量%以下のCr23を含有する鋼の連続鋳造用モールドパウダーであって、前記Cr23が懸濁粒子として溶融状態のモールドパウダー中に存在することによって当該モールドパウダーが溶融状態で非ニュートン流体化されることを特徴とするものである。
第2の発明に係る鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、第1の発明において、前記モールドパウダーの1300℃における、剪断速度が10(1/秒)のときの粘度と剪断速度が120(1/秒)のときの粘度との差が、0.15Pa・s以上であることを特徴とするものである。
第3の発明に係る鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、第1または第2の発明において、前記モールドパウダーを液相線温度以上の温度で溶融させて一定時間保持した後に平板上で急冷凝固させたときのモールドパウダーの表面粗度が、Cr23を含有せずにその他の組成の構成比が同一であるモールドパウダーの表面粗度に比べて1.1倍以上であることを特徴とするものである。
第4の発明に係る鋼の連続鋳造方法は、第1ないし第3の発明の何れかに記載の鋼の連続鋳造用モールドパウダーを用いて、1.4m/min以上の鋳造速度でスラブ鋳片を鋳造することを特徴とするものである。
本発明によれば、0.5質量%以上10質量%以下の含有量のCr23が懸濁粒子として溶融状態のモールドパウダー中に存在し、これによってモールドパウダーは溶融状態で非ニュートン流体化するので、溶融状態のモールドパウダーは、鋳型近傍の剪断速度が大きな部分においては粘度が小さく、それ以外の剪断速度が小さい巻き込み部分においては粘度が大きくなり、鋳型内での巻き込みが少なく、且つ、鋳型と凝固シェルとの潤滑性に優れた連続鋳造用モールドパウダーを得ることができ、その結果、ブレークアウトなどの操業トラブルを発生することなく、安定して高品位の鋳片を鋳造することが実現される。また、懸濁したCr23粒子が核生成の起点となり、結晶化が促進されるために、モールドパウダーの巻き込み防止と同時に、鋳型/鋳片間の抜熱を緩冷却化することが可能となり、鋳型内で発生するといわれる初期凝固割れである縦割れの発生を抑制することができる。また更に、添加するCr23は、プリメルトする必要はなく、且つ、特許文献2に使用するSi34などの窒化物に比較して安価であるので、モールドパウダーの製造コストを抑えることができる。
連続鋳造中の鋳型内の状態を模式的に示す図である。 モールドパウダーの粘度とモールドパウダーにはたらく剪断速度との関係をニュートン流体と非ニュートン流体とで比較して示す図である。 モールドパウダーの表面粗度に及ぼすモールドパウダー中のCr23含有量の影響を示す図である。 Cr23を4.0質量%含有するモールドパウダーを、溶融した後に急冷凝固させて作製した試料の研磨面の走査型電子顕微鏡による撮影図である。 図4に示す「分析部位」に、電子線を照射したときの特性X線の分析結果を示す図である。 本発明例2のモールドパウダーと、比較例1のモールドパウダーとで、剪断速度を変化させて測定した1300℃における粘度を比較して示す図である。 本発明例5のモールドパウダーと、比較例4のモールドパウダーとで、剪断速度を変化させて測定した1300℃における粘度を比較して示す図である。
以下、本発明を具体的に説明する。前述のように、モールドパウダーを用いた鋼の連続鋳造では、鋳型内におけるモールドパウダーの溶鋼中への巻き込みが大きな問題となる。そこで、この巻き込みを防止し、しかも潤滑性を確保するための検討を行った。
先ず、一般的に用いられる鋼の連続鋳造用モールドパウダーについて説明する。鋼の連続鋳造において鋳型内に添加して使用されるモールドパウダーは、通常、CaO、SiO2、Al23、Fe23、MgO、MnO、BaO、B23などの酸化物を基材とし、これら基材に、Na2O、K2O、Li2Oなどのアルカリ金属の酸化物、NaF、KF、LiF、CaF2、MgF2、AlF3、Na3AlF3などのフッ化物、及びこれら金属の炭酸化物や硝酸化物などの、基材の物性を調整するための物性調整材と、カーボンブラックや人造黒鉛などのモールドパウダーの溶融速度を調整するための溶融速度調整材と、更に、必要に応じて、基材の主成分であるCaOやSiO2などの成分調整材と、が添加されて構成されている。
基材としては、高炉滓、ガラス粉末、ポルトランドセメント、天然の玄武岩、ワラストナイト、シラス、また、電気炉やキュポラなどで溶融されて製造される珪酸カルシウムなどが使用されている。高炉滓や電気炉などで人工的に製造される基材は一旦溶融過程を経て均一化しているので、プリメルト基材と呼ばれている。物性調整材としては、蛍石、水晶石、炭酸ソーダ、炭酸リチウムなどが使用され、成分調整剤としては、SiO2源として、ガラス粉、珪藻土など、CaO源として、石灰石、炭酸カルシウム、蛍石などが使用されている。
また、溶融速度調整材としては、カーボンブラック、天然黒鉛粉、人造黒鉛粉、コークス粉、石炭粉などの炭素質粉、或いは、窒化ホウ素などの窒化物を0.5〜15質量%配合した粉状のもの、またはこれにバインダーを添加して顆粒状にしたものが使用されている。炭素質粉としては、平均粒径30μmのカーボンブラック、40μmのコークス粉、100μmの木粉が一般的に使用されている。
このような連続鋳造用モールドパウダーに対し、本発明では、以下の観点から検討を行った。
図1に、連続鋳造中の鋳型内の状態を模式的に示す。図中、符号1は鋳型であり、鋳型1で囲まれる鋳造空間に浸漬ノズル2から溶鋼3が供給される。鋳型1内の溶鋼3の上にはモールドパウダー4が供給され、モールドパウダー4の粉末層5と、該粉末層5と溶鋼3との間にモールドパウダー4の溶融層6とが形成される。鋳型1と凝固シェル8との潤滑に影響するのは、鋳型1の内壁近傍上部の図中Aの部分であり、その部分でのモールドパウダー4の粘度が潤滑を大きく支配することが知られている。一方、鋳型内におけるモールドパウダー4の巻き込みは、溶鋼3による溶融層6の削り込みや、渦による巻き込み、浸漬ノズル2に吹き込むArガスが溶融層6を通過する時の巻き込みなどが考えられており、図中Bの部分、即ち溶融層6の浸漬ノズル2の近傍部分で主に生じている。
モールドパウダー4において、潤滑性のためには上記の部分Aでは粘度が低いことが要求され、一方、上記の部分Bでは粘度が高くて巻き込みにくいことが要求される。ここで、上記部分Aは鋳型1がオッシレーションと呼ばれる振動を繰り返すことから、その部分の溶融層6にはたらく剪断速度は約80〜160(1/秒)であり、一方、部分Bでは溶鋼流動により溶融層6には10〜40(1/秒)の剪断速度がはたらくと考えられる。尚、図1中の符号7は、モールドパウダー4が鋳型1と凝固シェル8との間隙に流れ込んで形成されるパウダーフィルム層である。
図2は、溶融状態のモールドパウダーの粘度とモールドパウダーにはたらく剪断速度との関係を模式的に示す図であり、図2の(a)に示すように、一般的にモールドパウダーは、その粘度が剪断速度に依存性を示さないニュートン流体であることが多いが、成分を最適化することにより、図2の(b)に示すように、粘度が剪断速度に依存する非ニュートン流体となることが知られている。図2の(b)に示すような挙動は擬塑性流動といわれるものであり、これは、流体の変形力が大きくなると流体の構造が壊れ、流れの方向に形がそろって応力が小さくなると考えられている現象であり、高分子の融体や溶液、エマルジョンなどで多数知られている。
従来、モールドパウダーのようなスラグにおいて、Si34を添加することによってこのような挙動を取ることなどを、白石らは刊行物(日本金属学会講演概要、109回(1991年))で報告しているが、本発明者の一人は、刊行物(材料とプロセス、vol.1.19(1995)-95)において、連続鋳造用のモールドパウダーにおいてもNを固溶させることによって非ニュートン特性が現出することを示している。
しかしながら、Nの固溶によって非ニュートン特性を現出させるためには、特許文献2にも記載があるように、Nを基材中にプリメルトさせる必要がある。Nを基材中にプリメルトさせることにより、剪断速度が低い場合にNとCaとがネットワークを構成し、それにより、粘度が上昇することを推定している。剪断速度が大きい場合には、このネットワークが切断されて粘度が減少すると推定している。
つまり、Nの固溶を利用して非ニュートン特性を現出させるには、Nを基材中にプリメルトさせる必要があり、しかも、Si34などのN源は高価であり、モールドパウダーの製造コストを増加させる原因となる。
そこで、本発明者らは、Nの固溶を利用する以外の方法でモールドパウダーを非ニュートン流体化することを検討した。その結果、Cr23粉を溶融状態のモールドパウダー中に懸濁粒子として存在させることで擬塑性化し、非ニュートン特性が現出することを見出した。図4は、Cr23を4.0質量%含有するモールドパウダーを、溶融した後に急冷凝固させて作製した試料の研磨面の走査型電子顕微鏡による撮影図(図4の詳細は後述する)であり、モールドパウダーの溶融状態のマトリックス中に固体のCr23粒子が懸濁していることが分かる。尚、特許文献2の[発明の詳細な説明]の欄には、「スラグの溶融マトリックス中に高融点微粒子が懸濁するような場合も擬塑性化する」との記載があるが、そのための具体的な手段は記載していない。
本発明は、上記検討結果に基づきなされたもので、本発明に係る鋼の連続鋳造用モールドパウダーは、CaO、SiO2、Al23、フッ化物、アルカリ金属酸化物のうちの2種以上の物質を主成分とし、更に0.5質量%以上10質量%以下のCr23を含有する鋼の連続鋳造用モールドパウダーであって、前記Cr23が懸濁粒子として溶融状態のモールドパウダー中に存在することによって当該モールドパウダーが溶融状態で非ニュートン流体化されることを特徴とする。
その際に、モールドパウダー中のCr23の含有量は0.5〜10質量%とする。Cr23の含有量が0.5質量%以下の場合、非ニュートン特性が発現しないことから、0.5質量%以上含有させることが必要である。また、10質量%以上含有すると、非ニュートン特性は発現されるものの、粘度の上昇が著しく、鋳型と凝固シェルとの潤滑が不足し、ブレークアウトが発生する可能性がある。
また、添加するCr23は、微細粒子として懸濁して存在することで非ニュートン流体化する機構から明らかなように、基材へのプリメルトを必要としないため、製造工程が簡素化される。逆に、多くの微細粒子を懸濁させる観点から、添加するCr23は基材とプリメルトせず、溶融速度調整材と同様に、単に混合することが好ましい。尚、基材自体は、溶融特性が均一化されるなどの理由から、プリメルトであることが好ましい。
また、図1に示す部分Aにおける粘度と、部分Bにおける粘度との差が大きいほど巻き込まれにくく且つ潤滑性が良くなるので、部分Aにおける代表的な剪断速度である剪断速度が120(1/秒)のときの1300℃での粘度と、部分Bにおける代表的な剪断速度である剪断速度が10(1/秒)のときの1300℃での粘度との差が0.15Pa・s以上となるように、モールドパウダーの組成を調製することが好ましい。
また、一般に中炭素鋼の鋳造においては、鋳型内での初期凝固の段階で、鋳型による鋳片の抜熱が大きい場合には、不均一凝固が助長されて、鋳造方向に沿った割れ、所謂「縦割れ」の発生することが周知である。従来、その対策として、鋳型/鋳片間の抜熱の緩冷却化が有効であることは既知であるが、そのメカニズムについては、諸説存在するのが現状である。その中で、鋳型/鋳片間の界面熱抵抗を増大させることが緩冷却化に有効であるとの見解があり、そこで、この界面熱抵抗を簡易的に表す手段として、以下の手法を用いてモールドパウダーの特性を評価した。
即ち、モールドパウダーを坩堝に装入して、液相線温度以上に加熱し保持した後に、熱容量の大きい平坦な金属板などの上に注いで急冷凝固させる。その板と接する、モールドパウダーの凝固面での表面粗度が、鋳型/鋳片間の抜熱挙動を簡易的に表すものと推定した。
具体的な試験方法は、直径55mmの黒鉛坩堝の中に、約120gのモールドパウダーを装入し、シルコニットを発熱体とした電気抵抗炉の中で、モールドパウダーの推定される融点から約100℃高い温度まで10℃/minの加熱速度で加熱し、目標温度に到達してから20分間保持し、その後、その坩堝ごと、電気抵抗炉から取り出し、表面粗度が5μm未満である、厚み30mmの水冷銅板の上に溶融状態のモールドパウダーを注ぎ、急冷して凝固させた。その後、急冷させたモールドパウダーの水冷銅板との接触面から無作為に選んだ5箇所を、接触式変位計を用いて約20mmの長さの範囲で測定し、それぞれの測定されたデータの中で山谷差の最大値を表面粗度と定義した。尚、このモールドパウダーの表面粗度の測定は、金属板の表面粗度の影響を回避するために、表面粗度が5μm未満である金属板表面でのモールドパウダーの急冷凝固面にて測定する。
図3に、極低炭素鋼用モールドパウダー及び中炭素鋼用モールドパウダーにおける表面粗度とモールドパウダー中のCr23含有量との関係の測定結果を示す。図3中のプロットは、測定箇所5箇所の平均値をプロットしている。
これらのモールドパウダーを使用して鋳造した鋳片表面の調査結果から、モールドパウダーの表面粗度が、Cr23を含有せずにその他の組成の構成比が同一であるモールドパウダーの表面粗度に比べて1.1倍以上になると、鋳片表面の縦割れが大きく減少することが分かった。また、粘度と同様に、Cr23を0.5質量%以上添加することによって、表面粗度はCr23を添加しない場合の表面粗度の1.1倍以上となることが分かった。但し、Cr23の添加量が或る一定量以上を超えると表面粗度の増加効果は飽和することが分かった。従って、粘度の目標値とコストとの絡みに基づいてCr23の添加量を決定することが望ましい。
本発明においては、このように構成されるモールドパウダーを、鋳造速度が1.4m/min以上のスラブ鋳片の鋳造に使用することを必須とする。鋳造速度が低くなると、鋳型内の溶鋼流動が収まり、モールドパウダーの溶鋼中への巻き込みの発生頻度が少なくなり、本発明のモールドパウダーを使用しなくても問題なく鋳造可能であるからである。つまり、本発明のモールドパウダーによる効果は、鋳造速度が1.4m/min以上にならないと発現されない。
このように、高剪断速度域で低粘度となり且つ低剪断速度域で高粘度となる、非ニュートン流体のモールドパウダーを鋼の連続鋳造にて使用することにより、高速鋳造においても潤滑性を十分に確保すると同時に、鋳型内での溶鋼中への巻き込みを防止することができ、鋳片の表面疵を大幅に減少させることが可能となる。
連続鋳造機の長さが49.1m、鋳片厚みが250mmのスラブ連続鋳造機を用い、本発明のモールドパウダー及び本発明の範囲外のモールドパウダーを使用して、表1に化学成分を示す極低炭素鋼及び中炭素鋼を鋳造した。極低炭素鋼は、スラブ幅を1650mmとし、1.4m/minの鋳造速度で鋳造し、中炭素鋼は、スラブ幅を2100mmとし、2.2m/minの鋳造速度で鋳造した。モールドパウダーの潤滑性を評価するために、鋳造中、鋳型に埋め込んである熱電対によって鋳型温度を測定し、鋳型温度の変化から拘束性ブレークアウトを検知した。尚、極低炭素鋼は薄鋼板用であり、中炭素鋼は厚鋼板用である。
鋳造対象の鋼種を2種類とした理由は、この2種類の鋼種においては、製品段階での表面品質の検査方法が異なるため、それぞれ異なる検査方法であっても本発明に係るモールドパウダーの優位性を確認するためである。極低炭素鋼を7チャージ鋳造(本発明例1〜4、比較例1〜3)し、中炭素鋼も7チャージ鋳造(本発明例5〜8、比較例4〜6)した。
表2に、7チャージの極低炭素鋼の鋳造時の、鋳造条件、使用したモールドパウダーの組成、粘度、表面粗度及び消費量、並びに、品質調査結果を示す。尚、モールドパウダーの消費量は、鋳造速度が一定になった以降、モールドパウダーの鋳型内への投入量を10kg単位で測定し、そのときの鋳込み長に基づき、投入量(=10kg)をスラブの表面積で除算して求めた値である。また、総合評価の欄の「○」印は「良好」、「×」印は「不可」を表している。
極低炭素鋼においては、鋳造後の鋳片の表面縦割れを、室温での浸透法を用いて調査したが、炭素含有量及び硫黄含有量の低い極低炭素鋼では、表面縦割れの発生は本発明例及び比較例ともに皆無であった。また、鋳造した鋳片を熱間圧延及び冷間圧延により薄鋼板まで圧延し、冷間圧延後に溶融亜鉛メッキにより表面処理の施された0.7mm厚みの表面処理鋼板を製品での表面品質の検査対象とし、この表面処理鋼板を検査ラインにて表面検査して表面欠陥を抽出し、表面欠陥のなかからモールドパウダー性と判定された欠陥の個数を合計し、この欠陥個数を表面処理鋼板の長さで規格化した発生個数比率により、モールドパウダーの巻き込みを評価した。各試験鋳造のモールドパウダーの巻き込みは、基準となる試験(=比較例1)におけるモールドパウダー性の欠陥の発生個数比率を1.0として指数化して評価した。
モールドパウダーの粘度は、回転粘度計を用い、回転数を、それぞれ剪断速度が10(1/秒)及び120(1/秒)となるように調整し、そのときの粘度を測定した。本発明例1〜4及び比較例3で使用したモールドパウダーは、Cr23を0.5質量%以上含有しており、表2に示すように、剪断速度が大きくなると粘度が低下し、剪断速度が10(1/秒)の場合と120(1/秒)の場合とで、0.15Pa・s以上の差が生じている。
図4に、本発明例2で使用したモールドパウダーを1400℃で溶融した後、急冷凝固させ、得られた試料の研磨面を走査型電子顕微鏡で観察した結果を示す。図4において、溶融したモールドパウダーのマトリックス中にマトリックスとは異なる相が存在することが分かる。このマトリックスとは異なる相、つまり図4に示す「分析部位」に、電子線を照射したときの特性X線の分析結果を図5に示す。図5に示すように、分析部位からの特性X線は、Cr及びOが主体であり、モールドパウダーの主成分であるSiO2及びCaOはほとんど検出されない。この結果から、マトリックスとは異なる相はCr23粒子であることが分かる。即ち、本発明に係るモールドパウダーにおいては、溶融状態のモールドパウダーのマトリックス中に固体のCr23粒子が懸濁していることが確認された。
また、図6は、本発明例2で使用したモールドパウダーと、比較例1で使用したモールドパウダーとで、回転粘度計を用いて剪断速度を変化させて測定した1300℃における粘度を比較して示す図である。比較例1のモールドパウダーは、剪断速度によって粘度が変化しないニュートン流体であるのに対し、本発明例2のモールドパウダーは非ニュートン流体であることが分かる。
本発明例1〜4では、比較例1に比べてモールドパウダーの巻き込み発生指数が小さくなることが分かった。また、Cr23を10.4質量%含有するモールドパウダーを使用した比較例3もモールドパウダーの巻き込み発生指数が小さくなることが分かった。
一方、表3に、7チャージの中炭素鋼の鋳造時の、鋳造条件、使用したモールドパウダーの組成、粘度、表面粗度及び消費量、並びに、品質調査結果を示す。モールドパウダーの粘度の測定方法、消費量は、極低炭素鋼の場合と同一である。
本発明例5〜8及び比較例6で使用したモールドパウダーは、Cr23を0.5質量%以上含有しており、表3に示すように、剪断速度が大きくなると粘度が低下し、剪断速度が10(1/秒)の場合と120(1/秒)の場合とで、0.17Pa・s以上の差が生じている。
中炭素鋼においては、鋳造後の鋳片の表面縦割れを、室温での浸透法を用いて調査し、基準となる試験である比較例4における縦割れ発生個数を1.0として指数化して評価した。また、鋳片の熱間圧延により得られた、造船などで利用されている板厚が25mmの厚鋼板で製品での表面検査を行った。厚鋼板は、薄鋼板とは異なり、表面処理が施されないので、熱間圧延後の厚鋼板の表面を検査し、モールドパウダー性欠陥(主にのろかみ)の個数をカウントし、この欠陥個数を厚鋼板の長さで規格化した発生個数比率により、モールドパウダーの巻き込みを評価した。各試験鋳造のモールドパウダーの巻き込みは、基準となる試験(=比較例4)におけるモールドパウダー性の欠陥の発生個数比率を1.0として指数化して評価した。
図7は、本発明例5で使用したモールドパウダーと、比較例4で使用したモールドパウダーとで、回転粘度計を用いて剪断速度を変化させて測定した1300℃における粘度を比較して示す図である。比較例4のモールドパウダーは、剪断速度によって粘度が変化しないニュートン流体であるのに対し、本発明例5のモールドパウダーは非ニュートン流体であることが分かる。
本発明例5〜8では、比較例4に比べてモールドパウダーの巻き込み発生指数が小さくなることが分かった。また、Cr23を10.4質量%含有するモールドパウダーを使用した比較例6もモールドパウダーの巻き込み発生指数が小さくなることが分かった。
表2及び表3に示す総合評価は、モールドパウダーの巻き込み発生指数を主体に、鋳型と凝固シェルとの潤滑性を加味して評価した。また、表3の中炭素鋼については、表面縦割れ指数も加味して評価した。
つまり、比較例3及び比較例6は、モールドパウダーの巻き込み量が減り品質上は良いが、鋳型と凝固シェルとの潤滑が不足し、ブレークアウトには至らなかったものの、鋳型に埋め込んである熱電対の温度が急激に上昇し、鋳造速度を減速してブレークアウトを防止する事態が発生した。従って、操業上の観点から、比較例3及び比較例6は望ましくなく、総合評価を「不可」とした。比較例2及び比較例5は、操業トラブルは発生せず、鋳片の縦割れ個数が減少したが、モールドパウダーの巻き込み量の減少(鋼板での欠陥個数の減少)が見られず効果がないと判断し、総合評価を「不可」とした。これに対して、本発明例1〜8は、操業トラブルが発生せず、且つ、モールドパウダーの巻き込み量が低下し、且つ鋳片の縦割れ個数が減少し、総合評価は全て「良好」であった。
尚、表2の本発明例4と比較例1とは、組成がほぼ同様のモールドパウダーであって、一方がCr23を0.6質量%含有し、他方はCr23を含有せず、両者の表面粗度の比は16.2/14.1=1.15であり、同様に、表3の本発明例8と比較例4とは、組成がほぼ同様のモールドパウダーであって、一方がCr23を0.5質量%含有し、他方はCr23を含有せず、両者の表面粗度の比は20.2/17.6=1.15であることから、モールドパウダーにCr23を0.5質量%以上含有させることにより、そのモールドパウダーの表面粗度はCr23を含有しない場合に比較して1.1倍以上となることが分かる。
1 鋳型
2 浸漬ノズル
3 溶鋼
4 モールドパウダー
5 粉末層
6 溶融層
7 パウダーフィルム層
8 凝固シェル

Claims (4)

  1. CaO、SiO2、Al23Fe 2 3 、MgO、MnO、BaO、B 2 3 のうちの2種以上を基材として含有し、且つ、フッ化物及び/またはアルカリ金属酸化物を含有し、更に0.5質量%以上10質量%以下のCr23を含有する鋼の連続鋳造用モールドパウダーであって、前記基材はプリメルトされたものであり、前記Cr 2 3 は前記基材とプリメルトせず、プリメルトされた基材に混合したものであって、当該モールドパウダーが鋳型内に添加されて溶融した際には前記Cr23が懸濁粒子として溶融状態のモールドパウダー中に存在し、これによって当該モールドパウダーが溶融状態で非ニュートン流体化されることを特徴とする、鋼の連続鋳造用モールドパウダー。
  2. 前記モールドパウダーの1300℃における、剪断速度が10(1/秒)のときの粘度と剪断速度が120(1/秒)のときの粘度との差が、0.15Pa・s以上であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼の連続鋳造用モールドパウダー。
  3. 前記モールドパウダーを液相線温度以上の温度で溶融させて一定時間保持した後に平板上で急冷凝固させたときのモールドパウダーの表面粗度が、Cr23を含有せずにその他の組成の構成比が同一であるモールドパウダーの表面粗度に比べて1.1倍以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の鋼の連続鋳造用モールドパウダー。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1つに記載の鋼の連続鋳造用モールドパウダーを用いて、1.4m/min以上の鋳造速度でスラブ鋳片を鋳造することを特徴とする、鋼の連続鋳造方法。
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