JPH0225254A - 鋼の連続鋳造法 - Google Patents

鋼の連続鋳造法

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JPH0225254A
JPH0225254A JP17181588A JP17181588A JPH0225254A JP H0225254 A JPH0225254 A JP H0225254A JP 17181588 A JP17181588 A JP 17181588A JP 17181588 A JP17181588 A JP 17181588A JP H0225254 A JPH0225254 A JP H0225254A
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湯山 英俊
Shigeki Kashio
樫尾 茂樹
Masahiro Sato
正廣 佐藤
Taku Yoshimitsu
吉満 卓
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は鋼の連続鋳造に関するものである。
従来の技術 鋼の連続鋳造時には、鋳型内に湯面保護剤が添加される
。この湯面保護剤の役割りは、■鋳型内に添加すること
により溶鋼表面を被覆保温し、溶鋼面の凝固病IF及び
酸化防止を行うこと、■溶鋼中より浮上してくる非金属
介在物を吸収して鋳片を清浄化せしめ、製品の介在物性
欠陥を防止すること、(3)鋳型と凝固シェル間に均一
に魔人潤滑することにより鋳型の冷却を均一化して、鋳
片の表面、1,1れおよび拘中性ブレークアウトを防止
することである。
以1−の特性を確保するために、湯面保護剤は、510
2、AQ703 、 CaO、Fe2O3、MgO’J
の酸化物を71材とし、その他に物性調整剤としてアル
カリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物、炭酸塩又は弗
化物更には、溶融速度調整剤としての炭素分を含有して
いる。炭素分としては、コークス、カーボンブラック、
天然黒鉛、人造黒鉛、石炭等の粉末又は顆粒が使用され
ている。
一般的な湯面保護剤の成分としては、5i0220〜4
5wt%、Ca020〜45wt%、A12030.5
〜10wt%、Mg0 1〜20vt%、Nano I
 〜20vt%、F−2〜20wt%、 C10wt%
以下で構成されており必要に応じLl、0やB2O3そ
の他の金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸塩も使用され
ている0分析上弗化物は、酸化物とF−に、炭酸塩は、
酸化物とCとして表記されている。また物性としては、
1300’oの粘度で0.5〜+5 poise、融点
で800〜1200”cのものが使用されている。
一方近年省エネルギーや省資源、歩留や原単位の向上に
よるコストダウンの要請が一段と高まる傾向にある。そ
のため高速連続鋳造化さらには、高速a#&鋳造で製造
された高温の鋳片を冷却−再加熱することなく直接圧延
工程に送り込む直送圧延(CG−DR)が積極的に採用
されるようになっている。
該直送圧延を実施するためには、高速連続鋳造により製
造される鋳片の欠陥(表面割れ、凝固過程の溶鋼への湯
面保護剤の捲き込みによる鋳片のパウダー性欠陥等)を
皆無にするか、直送圧延を実施しても問題のない程度に
極めて少なくし、鋳片の欠陥に起因する製品の欠陥を防
止しなければならない。
しかしながら従来の鋳造速度で使用していた湯面保護剤
をそのまま高速鋳造に使用すると、湯面保護剤の消費量
が減少し、そのため鋳型−鋳片間の潤滑不良を起こし、
拘束性ブレークアウトが発生し易くなる。その防止策と
して従来は、高速鋳造化に伴い、湯面保護剤の粘度を1
300℃で0.5〜1.5 poiseへの低粘度化す
ることにより、湯面保護剤の消費量を増加させて、潤滑
性を保持させていた。 (特開昭61−150752号
公報)。
発明が解決しようとする課題 しかしがなら湯面保護剤を低粘度化すると、拘束性ブレ
ークアウトの防止効果はあるが、高速化によるpI型内
への激しい注入流により、溶融した湯面保護剤が溶鋼流
に巻き込まれて、鋳片のパウダー性欠陥が大巾に上昇し
、これにより製品の欠陥が激増するため、高速鋳造化、
さらには直送圧延を実施する上で新たに大きな問題とな
っている。
また中、低速鋳造においても、ブリ生材、自動車用鋼板
材(T i −SuQcm )等の品質要求厳格材では
製品の品位を更に向上させるために、湯面保護剤の捲き
込みによる鋳片のパウダー性欠陥を皆無にする必要があ
る。
本発明は、高速鋳造時において拘束性ブレークアウトの
発生を完全に防止すると同時に、上記従来技術における
課題である湯面保護剤の捲き込みによる鋳片のパウダー
性欠陥の増加を抑止して、直送圧gt可能にするととも
に、中、低速鋳造あるいは高速pI造においてさえもパ
ウダー性欠陥の無い鋳片を得ることにより、更に品位の
高い製品を得ることが出来る新しいMbP、鋳造法を提
供するものである。
課題を解決するための手段 本発明者等は、前述の鋳造時のダル、を解決するため、
各種実験検討を重ねた結果特定鋳造条件下において極め
て高粘度城に潰れた望城が存在することを知見し得た0
本発明はこれ等の知見に基づきなされたものでありその
特徴とするところは、鋳型の長片テーパー[(鋳型の上
端開ロ厚−鋳型の下端開口厚)/pJ型の長片の高さ×
100%]を0.1%以下の条件でスラブを連続鋳造す
るに際して、Ga(] 、 5i02、M、03を主成
分とし、CaO/SiO2(重量%比)が0.5〜L、
Sの範囲で、アルカリ金属およびアルカリ土類金属およ
び他金属の酸化物、炭酸塩、弗化物の1種以上と更に溶
融速度調整剤として炭素分を含有し、1250℃におけ
る表面I張力が290dyne/cm以上、ブレークポ
イントが100θ℃以下で、かつ1300℃における粘
度η(poise)が鋳造速度V (m#+in)との
関係式6式% のえ囲を満足する湯面保護剤(パウダー)を使用して、
スラブを鋳造することを特徴とする鋼の連続Pf造法で
ある。
即ち本発明は新たに表面張力、ブレークポイントを物性
値として導入した湯面保護剤の粘度を鋳造速度に対し、
前記範囲を特定するとともに、鋳型の長辺テーパーを0
.1%以下の領域で鋳造することにより1.5a/si
n以下の低中速の鋳造はもとより、1.5m/sin以
上の高速鋳造においても鋳型−鋳片間に十分に流入潤滑
して拘束性ブレークアウトを防止し、かつ直送圧延が可
能な極めて鋳片欠陥の少ない鋳片を製造でき、かつ高級
鋼においては介在物の少い連続鋳造法を提供するもので
ある。
作用 前述の如く、湯面保護剤を用いた連続鋳造法では、鋳型
内溶鋼流によって湯面保護剤溶融層が溶鋼中へ捲き込ま
れて凝固し介在物として鋳片に残り品質を低下させるこ
とを防止し、併せて鋳型内壁面との円滑な潤滑能を維持
せしめることである。
この捲き込みを防止し、しかも潤滑性を確保するため、
種々検討を実施した。まず倦き込みの防止に関しては、
その発生原因が鋳造時の溶鋼流入にもとづく溶鋼表面の
乱れであるため湯面保護剤の新たな物性として、表面張
力に注目し、市販品の表面張力を測定した0表面張力の
測定は、第12図に示す白金円筒引上げ法(Dippi
ng Cylinder膳ethod)により測定した
先ず800℃マツフル炉中で1時間の脱炭処理した湯面
保護剤的80grを黒鉛ルツボに入れ1400℃マツフ
ル炉中で10分間溶融処理する。この溶融試料を白金ル
ツボ3に入れ1250℃に保持し、 Ar置換した測定
装fa(第12図)の電気炉2に挿入した。
温度安定後上部天秤lと連結した白金円筒4を溶融中に
浸漬し、天秤をバランスさせる0次いで、白金円筒4よ
り、液面を低下させバランスが平衡になるまで分銅を加
える。白金円筒が液面から離れるまでこの操作をくり返
し離れる瞬間の最大重量を記録する。
この測定を6回行い、最大値、最小値を除いた平均値を
とりWmax(g)とする、計算式は、g a Wma
x σ=xv 4πR で表わされる。ここでσは表面張力(dyne/c■)
、gは重力の加速度(980c層/5ec2) 、 W
maxは白金円筒に及ぼす最大の引!t (gr)、R
はシリンダーの半径(0層)、■は補正係数であり、使
用シリンダー、融体液の密度により決まるものである。
調査した従来品の表面張力の測定結果は240〜29Q
dyne/cmであった。また、従来品の粘度は。
1300℃で0.8〜3.0 poiseであり、粘度
と表面張力の間には、相関は認められなかった。
次ぎに表面張力の水準を変更して鋳造試験を実施し、鋳
片の品質との関係を調査した。その結果を第2図に示す
、鋳造条件としては、スラブサイズ+500 X 25
0層層、溶鋼成分C: O,Q4、Si : 0.02
、Mn  :  0.24 、  P  :  0.0
2.   S  二 Q、01.   ノu  :  
0.05  (%)、TD温度!580℃、鋳造速度1
5m/gin、湯面保護剤(主成分CaO: 39.0
%、 M2O32,0%。
CaO: 3B−0%、 Na2O14,0%、 F−
:8.0%)の粘度1300@C1,6poiseで統
一した。
第2図から明らかなように表面張力が高い程、介在物欠
陥が減少する傾向がみられるが、表面張力290dyn
e/c■を境として大巾な介在物の減少が見られる。こ
れは、鋳造条件による湯面の乱れ度に対し、表面張力が
高いということは溶融した湯面保護剤の表面結合力が強
いことを示しており、溶鋼との接触で混合しにくく、ま
き込まれにくくなり、結果として連続鋳造下においては
、210dyne/e1m以上であれば捲込み臨界条件
外であることを新らたに見い出した。
しかしながら介在物欠陥の低減ははかれたが皆無にする
条件はみつからなかった。そこで、潤滑性(B、0発生
率)を犠牲にした設計に変更し、粘度を1300℃で3
.2 poiseとし、再度前記操業条件にて1.5m
/sinの鋳造試験を実施した。その結果を第3図に示
す。
第3図から明らかなように、粘性を高くすることにより
介在物の発生率は低減するが、表面張力を290drn
e/c■以上にすることにより、鋳片の介在物欠陥を皆
無にできることが新らたに判明した。
しかしながら粘性を上げたことにより、潤滑性は低下し
拘束性B、Oの発生率指数は高く、いずれもl(第2図
では、 0.1)であり、十分な潤滑性を保証するには
致らなかった。
そこで本発明者らは、この潤滑性を保証する手段の調査
・研究を実施した結果法の知見を得た。
すなわち、消費原単位と最も密接な関係を有する物性は
粘度であるといわれており、鋳造速度を上昇させるに伴
ない、湯面保護剤の粘度を低下させることが従来の知見
であった。一般に粘度は。
1300℃での測定値が採用されているが、これは、メ
ニスカス直下の流入フィルムの平均温度が約1300℃
であるとのことと、測定値が比較的安定して得られるか
らである。
本発明者等は、ローター回転法により脱炭後の各種湯面
保護剤200grを1400℃、 10分間溶融し、1
300℃に保持した後粘度測定を実施し、その後20℃
づつ温度を降下させて、各温度で保持後に粘度測定を行
ってIogη−1/T (ηは粘度poise、Tは絶
対温度γを示す)グラフを作成した。
この測定時、温度降下により、試料中に結晶が晶出し、
ニュートン流体でなくなり、測定不能になった温度から
10℃高い温度をブレークポイントと定義した。第4図
にその測定例を示す、第4図から明らかなように130
0℃の粘度が同一であっても、ブレークポイントが大巾
に異なる湯面保護剤があることがわかった。
そこでブレークポイントを変更したサンプルを試作し、
実機鋳造試験を実施し、ブレークアウト発生率(以下B
、O発生率という、)に及ぼす影響を調査した。鋼種、
鋳造速度は今までと同一にし粘度は1300℃で3.2
 poiseとした。第5図に結果を示す。
第5図から明らかなようにB、O発生率とブレークポイ
ントに大きな相関がみられ、ブレークポイントを低下さ
せることにより、B、O発生率を低下させることが可能
であることを得、かつそのブレークポイント温度を10
00℃以下にすることにより、8.0発生率は皆無とな
ることを新たに見い出した。
これは第6図(b)のごとく、従来の湯面保護剤7は、
メニスカス部のみでの液体潤滑8でありその他の下位部
では、固体状態9になっており、1300℃の粘性のみ
がパウダーの原単位つまり潤滑性を支配していた。
また第6図(a)のごとく本発明湯面保護剤10のブレ
ークポイントがtooo℃以下ということは、股にモー
ルド下端の鋳片表面は1000℃といわれており、この
ため、モールド下端においても溶融した湯面保護剤は液
体として存在し、モールド全面(モールド内鋳片表面全
面)において液体潤滑11となっており従来と異なり理
想の潤滑状態を示す。
この結果拘束性ブレークアウトの発生率が皆無になった
更に鋳型のある時を往条件、つまり長辺の鋳型テーパー
を規制することにより、鋳型内壁面と凝固シェル表面間
の全面が湯面保護剤の液体潤滑すると共に、テーパーが
小さければ、同じブレークポイント及び表面張力であっ
ても高粘度の湯面保護が使用可能となり良好な鋳片が得
られた。
この知見に基づいてテストを行った。つまり鋳型長辺テ
ーパーを種々に変動させ最適原単位(kg/Ton 5
teel)と品質、操業性を調査した。このときの湯[
nj保護剤の特性及び操業条件は今までと同一である。
第7図に結果を示す。
第7図から明らかなように、長辺の鋳型テーパーと湯面
保護剤のrX巾位とは大きな関係が見い出され、その関
係は、長辺のテーパー0,1%を境に明らかな差がある
ことを見い出した。
この理由は、 0.1%より大であると鋳型内にて、鋳
片のバルジングが大となり、流入が阻害されるが、 0
.1%以下であれば、下端への鋳型の開きか大であり、
流れ込み量が急激に大きくなる。
同様に0.1%より大の条件で低粘度を使用すると、原
+’lt位は正常値となるが、前述のごとく鋳片への巻
き込みIllが大で品質が劣化する。又高粘度を使用す
ると1品質は良好であるが原単位が少なくなり、#pI
造トテトラブル型損耗埴犬による表面+i七)が大とな
る。
ブレークアウト発生イイが皆無で、かつ詩片品質も良好
であるとしても湯面保護剤の原単位が多いと、鋳片鋳造
のコストがアップすると共に、スラグフィルムの鋳片へ
の付着量が多くなり、鋳片の圧延時に剥離が悪く圧延疵
が増大する。また原単位が少なくなると、鋳型の内面の
損耗量が大となり、結果として表面疵発生が大となるか
又は、鋳型の手入れ率が非常に高くなる。つまり最適の
原単位が存在する。
これ等の関係を第8(操業条件は第7図と同様)、9,
10図に示す、これ等より最適原単位は0.20〜0.
8kg/Ton 5teelであることを見い出した。
次に適正粘度範囲を求めるため1表面張力を1250℃
で280dYne/am以上、ブレークポイントを10
00℃以下の範囲で粘度を変化させた湯面保護剤中試作
し、鋳型の長辺テーパーを0.1%以下とし、種々の鋳
造速度の組合せで実機鋳造し、n片品質をチエツクした
その結果を第1図に示す、0印は、総合評価で合格のも
の(本発明実施例)、x印は不合格のもの(比較品)を
示す。第り図から鋳造速度に対し、適正粘度範囲が存在
する。ここで本発明において用いた鋳型の長辺テーパー
とは、第13図のごとく 1−縮開ロ厚B−下端開口厚C X  100% 長片の高さA と定義したものである。
湯面保護剤中の炭素は、添加時に、溶鋼温度により加熱
燃焼しながら湯面保護剤の溶融速度を調整するものであ
り、その含有量の大小により溶融速度を左右する。つま
り、含有液が多いと、溶融速度は遅くなり、M造操業に
適した含有量が必要である。すなわち鋳造速度Vに対し
、1300℃の粘度ηを、 6.0<ηV の範囲で設計すること、好ましくは、η■は20以下が
望ましい、これはあまり高過ぎると、原単位が低下する
おそれがあるからである。
更に第11図に示すごとく、第2図の高表面張力による
介在物による鋳片欠陥指数(湯面保護剤のまき込み)低
下のみならず、一般の表面張力でも低ブレークポイント
化することにより鋳片内の介在物による欠陥指数が低下
し、第11図に示すように、高表面張力、低ブレークポ
イント化することにより、この組合せで著るしい効果を
見いだすことができた。
このように1表面張力が高< (290dyna/c■
以北)かつ低ブレークポイント(1000℃以下)にす
ることにより著るしく介在物の発生を低減することがで
きた。これ等の条件にて鋳造欠陥のない良鋳片を製造で
きることを見い出したのである。
以」−の結果より未発IJ1の範囲限定理由をまとめる
と次の如くとなる。
使用する湯面保護剤の成分系は一般に使用されている湯
面保護剤の組成でよく、特許請求の範囲である表面張力
2θ0d1ne/cm以上、ブレークポイン) 100
0℃以下の物性で、CaO/SiO2 (wt%比)の
み0.5− L、Sに限定する。それは、  CaO/
SiO7く05の場合は、物性特に粘度を調整するため
多H,H−のフラックス成分(Nano、Li2O,F
−等)を必要とするため、浸漬ノズル溶損槍が大きくな
り、かつコスト高となり実用的でなく、またCan/S
iO2>1.eの場合は、鋳型内での変性(Ai203
介在物吸収、鋼中の蚊による溶融した湯面保護剤中のS
iO+の還元)により流入潤滑時にガラス性がなくなっ
て、再結晶を起こす。
ブレークポイントが1000℃以下ということは。
低温でもガラス性を保持することを意味し、イオ7結晶
的には、 5in7の連結は、塊状の集団ではなく、直
線的な構造として結晶を起しに〈〈シたものである。結
晶が発生すると鋳片の抜熱が不均一となり、表面欠陥の
発生や潤滑不良によるブレークアウトが発生し易くなる
のでCab/ 5i02 =  0.5〜1.6の範囲
とした。
表面張力を1250℃で290dyne/c層以七とす
る理由は、前述のごと< 290dyne/c層以下で
あると湯面保護剤の溶融層が溶鋼流に捲き込まれ易くな
り、介イ1:物欠陥の原因となるため表面張力は125
0℃で290dyne/c+*以−ヒにする必要がある
ブレークポイント1000℃以下の理由は前述の如く比
較的高粘度でB、O発生率を皆無とすることが可能であ
り、1000℃以上では、前述のごとくモールド内にて
固体の湯面保護剤が存在し、鋳型と鋳片の間隙において
潤滑不良を起こし、ブレークアウトが発生し易くなるの
で1000℃以下にする必要がある。
1300℃の粘度ηを鋳造速度Vに対し6.0<ηV に限定する理由は、ηV≦6では、長辺テーパー0.1
%以下の条件で鋳造速度に対し、粘度が低すぎて鋳型内
のスラグフィルムの遺体が自由に流下し、結果として原
単位が多すぎて、それに伴う欠陥すなわち圧延疵及び問
題点(コストアップ)が発生し易くなるためであり、鋳
型テーパーが0.1以上では、原単位の低下にともなう
表面疵の発生が大となる。ηV>O,Oにおいてテーパ
ーが0.1以上では上記同様表面疵が激増する。
この理由は前述したごとく、湯面保護剤の特性、ブレー
クポイント1000℃以下及び表面張力290dyne
/cm以上の場合、鋳型内で液体潤滑となり、品質が良
好な鋳片を得ることができるが、更に鋳型テーパーを規
制することにより、高粘度域の湯面保護剤の使用が可能
となり、湯面保護剤のまき込みがなく極めて良好な鋳片
が得られる。これ等の理由により、鋳型長辺テーパーを
0.1%以ドにて、1300℃の粘度ηは鋳造速度Vに
対し、6.0<ηV の範囲にする必要がある。
ブレークポイント又は表面張力の若干の変動については
Na2O、Li2O、F−、B2O3、At F3、N
a3MFg、MgF2等により調整行いえるものである
。スラブ巾については、Boom層以下では、長辺長さ
が短かく比較的均一なシェルを形成し易く、表面欠陥は
発生しに<<800鳳■以上になると不均一になり表面
欠陥が発生し易いので、本発明による操業の場合、鋳造
量を60−層以上とすることが好ましい。
実施例 第1表に湯面保護剤の成分、物性を示す、この湯面保護
剤を使用して、スラブ連鋳機にて鋳造を実施した。鋳造
条件はモールドサイズ250X 1800■、鋳造速度
は1.0〜2.0m/sinについて実施した。その時
の鋳造結果を第2表に表示した。なお、ブレークアウト
発生量a=(発生回数71000チヤージ)、鋳片欠陥
指数: (発生量/M片ゴ×・100)である。
A、B、C,D、E、Fは本発明実施例であり、B、O
発生率指数は0、鋳片品質、鋳造操業性共に良好な結果
を示した。
G、H,J、には比較量(従来品)である、Gはブレー
クポイントは本発明範囲にあるが、表面張力及び、ηV
が本発明範囲外にあるもので。
B、O発生率は少かったが、鋳片に介在物欠陥が発生し
た。Hは表面張力は、本発明範囲内にあるがブレークポ
イント及びηVが範囲外にある例で、B、O発生率が高
く、かつ鋳片の表面割れが発生した。
Jはブレークポイント、表面張力は本発明範囲にあるが
ηVが低すぎる例であり、B、0発生率は少いが介在物
欠陥及び表面割れが発生した。には従来品(ブレークポ
イントが高く、表面張力が低く、本発明外でかつηVが
低すぎるため)であり、8.0が発生し鋳片に湯面保護
剤の捲き込み疵が多発した。
A′、C゛は新たに得られたM型テーパーの条件を入れ
たものであり、本発明操業外である鋳型テーパー0.1
1%で操業した結果原単位が少なく、鋳型の損耗量も多
くかつ鋳造量にしたがい表面品位の劣化が認められた。
またDoはDと同じパウダーを用いたが、更に高速鋳造
を行った結果で総合評価において、充分満足するもので
あった。 K、 K’は共に、本発明範囲外のものであ
り、操業条件である鋳型テーパーを0.11%と0.0
5%で鋳造を行った結果であり、総合評価では共に満足
するものではなかった。
(以下余白) 発明の効果 本発明は鋼の連続鋳造技術の進歩に伴い高品質化、高速
化、無手入れ化が指向される中で従来の技術ではなし得
なかった無手入れ鋳片の製造を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋳造速度と粘度、表面張力との鋳片品質関係を
示すグラフ、第2,3図は表面張力と鋳片表面欠陥指数
及びブレークアウト発生指数の関係を示すグラフ、第4
図は粘度及びブレークポイントの測定例を示すグラフ、
第5図はブレークポイントとブレークアウト発生指数の
関係を示すグラフ、第6図(a)は本発明鋳型内の潤滑
モデルの説明図であり、第6図(b)は、従来の鋳型内
の潤滑モデルの説明図である。第7図は、鋳型長辺テー
パーと原単位の関係を示すグラフであり、第8図は、原
単位と鋳片のスラブ付着量及び圧延疵発生との関係を示
すグラフである。第9図は、鋳型長辺テーパーとPP5
!内面損耗量との関係を示すグラフ、第10図は、鋳造
時間と鋳片表面疵発生との関係を示すグラフ、第11図
は、ブレークポイントと鋳片欠陥指数の関係を示すグラ
フ、第12図は、表面張力の測定装置概略図である。第
13図は、鋳型長辺テーパーの定義の説明図である。 1拳拳・天秤、2・・・電気炉、3争壷・白金ルツボ、
4・・・白金円筒、5・・Φpt−pt−ph熱電附、
6・争・8遮蔽板、7,10−・・湯面保護剤、8.1
1・・・溶融部、9・Φ・固体、12・・・鋳片、13
拳・争詩型。 代理人 弁理士 井 」二 雅生 第 図 右面4長D (dyne/crn+) 瀉4I¥1 1/Tx104(K−’ ) 第 団 表面張力(dyne/cm) 第ら図 ブレークポイント (゛こ: 区 ψ 賠 (訓 口猛 第 図 鋳型長田デーパ−(%) 第11 図 フ゛°レー・フポイ>1−(’C) 第8図 ・ β著伺巨イn (kg/Ton 5teel ) 第 q 図 金り現′に辺テーパー(%) 第 図 5Pt−Pt・Rh藍電甘 せ 図 金り造θ百P。9指数 第 酬

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 鋳型の長片テーパー[(鋳型の上端開口厚−鋳型の下端
    開口厚)/鋳型の長片の高さ×100%]を0.1%以
    下の条件でスラブを連続鋳造するに際して、CaO、S
    iO_2、Al_2O_3を主成分とし、CaO/Si
    O_2(重量%比)が0.5〜1.6の範囲で、アルカ
    リ金属およびアルカリ土類金属および他金属の酸化物、
    炭酸塩、弗化物の1種以上と更に溶融速度調整剤として
    炭素分を含有し、1250℃における表面張力が290
    dyne/cm以上、ブレークポイントが1000℃以
    下で、かつ1300℃における粘度η(poise)が
    鋳造速度V(m/min)との関係式6.0<ηV の範囲を満足する湯面保護剤(パウダー)を使用して、
    スラブを鋳造することを特徴とする鋼の連続鋳造法。
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