JP6769344B2 - 連続鋳造用モールドパウダー及び鋼の連続鋳造方法 - Google Patents
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Description
モールドパウダーの鋳片への巻き込みの抑制を目的として、例えば特許文献1には、粘性及び表面張力を規定したモールドパウダーが提案されている。また、特許文献2には、粘性及び結晶化温度を規定したモールドパウダーが提案されている。
ここで、特許文献3のモールドパウダーにおいては、Al及びTiを含有する溶鋼との間の界面張力を規定しているが、鋳造する鋼種等によっては、安定してモールドパウダーの巻き込みを抑制することができないおそれがあった。
さらに、SiO2、B2O3、P2O5の含有量を規制しているので、モールドパウダーの流入性や潤滑性が阻害されず、安定して鋳造を行うことができる。
この構成の鋼の連続鋳造方法においては、溶鋼に含まれるAlとモールドパウダーに含まれるSiO2、B2O3、P2O5との酸化還元反応によって界面張力が低下することを抑制でき、モールドパウダーの巻き込みを的確に抑制することができる。また、モールドパウダーの流入性や潤滑性が阻害されず、安定して鋳造を行うことができる。
また、本実施形態である連続鋳造用モールドパウダーにおいては、凝固温度が1000℃以上1150℃以下の範囲内とされていることが好ましい。
上述のようにAlを質量比で0.01%以上含有するAl含有鋼の溶鋼上にモールドパウダーを供給した場合には、溶鋼中のAlとモールドパウダー中のSiO2、B2O3、P2O5とが酸化還元反応し、モールドパウダーと溶鋼との間の界面張力が低下し、巻き込みが発生しやすくなる。このため、本実施形態である連続鋳造用モールドパウダーにおいては、SiO2の含有量を35.1%以下、B2O3の含有量を6.2%以下、P2O5の含有量を0.5%以下にそれぞれ制限している。
また、B2O3、P2O5の含有量の下限に特に制限はないが、SiO2の含有量が低すぎると粘度が大きく低下することから、SiO2の含有量の下限は26.6%以上とすることが好ましい。
ここで、T.CaOとSiO2との質量比T.CaO/SiO2は0.94以上1.45以下の範囲内とされていることが好ましい。
T.CaO及びT.CaOとSiO2との質量比T.CaO/SiO2を上述の範囲内とすることにより、モールドパウダーの粘度が大きく低下することを抑制できる。
Fの含有量を上述の範囲内とすることにより、凝固点及び粘度を適切な範囲に設定することが可能となる。
これらの化合物は、モールドパウダーの各種物性の調整のために適宜添加されることになる。
このとき、鋳型内の溶鋼の上に形成されるモールドパウダーの溶融層厚さが5mm以上20mm以下の範囲内となるように、モールドパウダーを添加する。
特に、Cの含有量が0.005%以下とされた極低炭素鋼において、熱間圧延した板材の表面にモールドフラックスの巻き込みによる表面疵が発生しやすいため、本実施形態である連続鋳造用モールドパウダーを用いることが特に好ましい。
さらに、SiO2、B2O3、P2O5の含有量を規制しているので、モールドパウダーの流入性や潤滑性が阻害されないため、安定して鋳造を行うことができる。
以下に、本発明の効果を確認すべく、実施した実験結果について説明する。
連続鋳造設備を用いて、表1に示す組成の鋼の連続鋳造を行った。なお、鋳造条件としては、鋳片厚さ250mm、鋳片幅1200mm、定常鋳造速度を1.8m/minとした。
このとき、鋳型内に添加する連続鋳造用モールドパウダーとして、表2に記載されたモールドパウダーを用いた。なお、本実施例では、表2に示す組成のモールドパウダー100%に対して、溶解速度調整用の骨材カーボンを質量比で3%添加した。
また、1300℃における粘性が1.4poise未満とされた比較例4のモールドパウダーは、鋼1及び鋼2のいずれにおいても、モールドパウダーの巻き込みが発生していることが確認された。
Claims (3)
- Alを質量比で0.01%以上含有するAl含有鋼を連続鋳造する際に鋳型内に供給される連続鋳造用モールドパウダーであって、
質量比で、SiO2の含有量が35.1%以下、B2O3の含有量が6.2%以下、P2O5の含有量が0.5%以下とされ、
1300℃における粘度が1.4poise以上であることを特徴とする連続鋳造用モールドパウダー。 - 質量比で、T.CaOを30.1%以上44.1%以下、Fを2%以上12%以下の範囲内で含有し、さらに、Li2O,Na2O,MgO,SrO,BaO,Al2O3,TiO2,ZrO2,MnOから選択される一種又は二種以上を合計で4%以上20.5%以下の範囲内で含有することを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造用モールドパウダー。
- Alを質量比で0.01%以上含有するAl含有鋼を連続鋳造する鋼の連続鋳造方法であって、
請求項1又は請求項2に記載の連続鋳造用モールドパウダーを鋳型内に供給することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
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