JPWO2011004507A1 - モールドフラックスを用いた鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

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Abstract

連続鋳造用モールドフラックスは、SiO2、T.CaO、Al2O3およびMgOを主成分とし、アルカリ金属酸化物を1種または2種以上、さらに成分Fを含有し、T.CaO含有率のSiO2含有率に対する比が0.7〜2.0、Al2O3含有率が35%以下、MgO含有率が20%以下、アルカリ金属酸化物の合計含有率が8%以下、およびF含有率が7%以下であり、下記(b)〜(e)式で示される各含有率分率が下記(a)式を満たす構成である。0.63+2.51×YAl2O3≦YCaO/YSiO2≦1.23+2.51×YAl2O3…(a)、YSiO2=XSiO2/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO)…(b)、YCaO=XCaO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO)…(c)、YAl2O3=XAl2O3/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO)…(d)、YMgO=XMgO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO)…(e) この構成のモールドフラックスを用いて丸ビレットの連続鋳造を行うことにより、気泡性欠陥および縦割れの発生を有効に防止することができる。

Description

本発明は、円形の断面を有する鋼のビレットを連続鋳造するためのモールドフラックス、およびこれを用いた連続鋳造方法に関する。
円形の断面を有するビレット(以下、「丸ビレット」と記す)を連続鋳造する際、鋳型内の凝固殻が気泡を捕捉し、これに起因する欠陥(以下、「気泡性欠陥」という)が丸ビレットの表面にしばしば生じる。また、丸ビレットの凝固殻の厚みが不均一に成長することにより、丸ビレットの表面にしばしば縦割れが生じる。
気泡性欠陥の発生を防止する方法の一つとして、モールドフラックスの塩基度を所定の値以上とする方法がある。モールドフラックスは、連続鋳造機の鋳型内の溶鋼の酸化を防止したり、鋳型と鋳片との間の潤滑性を良好に保ったりする等の目的で、鋳型内の溶鋼の湯面に添加される。通常、モールドフラックスの塩基度を1.0以上として、その組成を塩基性に保つことにより、溶鋼成分の酸化およびCO気泡の生成を防止できる。
縦割れの発生を防止する方法としては、モールドフラックスが鋳型表面に沿って丸ビレットの凝固殻との間隙に流入し、これにより形成されるフィルムを結晶化させる方法がある。フィルムを結晶化させ、伝熱抵抗を増大させることにより、凝固殻を緩やかに冷却して均一に成長させることができる。
丸ビレットを連続鋳造する際に気泡性欠陥または縦割れの発生を防止するモールドフラックスは、例えば、特許文献1〜7に記載されている。
特許文献1には、溶鋼中のMnの酸化を抑制する方法が開示されている。その方法は、モールドフラックス(モールドパウダー)中のT.CaOのSiOに対する質量濃度比の値(以下、「塩基度」ともいう)を1.0以上に高める方法である。T.CaOの濃度とは、モールドフラックス中の全てのCa分を酸化物として換算した、モールドフラックス中のCaOの濃度である。特許文献1には、さらに、モールドフラックスの凝固点を所定の範囲に調整する方法や、MgO濃度を5〜15%、NaO濃度を4〜15%、F濃度を5%以下とすることにより、モールドフラックスの粘性を所定の範囲に調整する方法が開示されている。
特許文献2には、塩基度が0.9〜1.3のモールドフラックスに所定濃度の炭酸塩を配合し、2m/min以上の高速で鋳造を行った場合にも鋳型内の潤滑性が維持されるように、モールドフラックスの溶融速度を調整する方法が開示されている。
特許文献3には、鋳型内のリム(鋳型と凝固殻の間におけるエアギャップ)の形成を防止するために、モールドフラックスの塩基度を0.6〜0.9とする方法が開示されている。また、モールドフラックス中のNaO濃度を5%以下、F濃度を1.0〜7.0%とした上で、モールドフラックスの融点を1423K以上に高め、凝固殻の緩冷却を図ることにより縦割れを防止する方法が開示されている。
特許文献4には、鋳型と凝固殻との間に存在するフィルム中でakermaniteの晶出を促進することにより、緩冷却に必要な伝熱抵抗を増大させる方法が開示されている。
特許文献5には、akermaniteにgehleniteを固溶させて、結晶相の組成をmeliliteにすることにより、粘性を低下させることなく塩基度を1.1以上に高めて、溶鋼中成分の酸化およびモールドフラックスの溶鋼への巻き込みを防止する方法が開示されている。meliliteは、akermanite(CaMgSi)とgehlenite(CaAlSiO)の全率固溶体である。
特許文献6には、塩基度が1.0〜1.5の範囲において、AlおよびMgOの合計濃度、アルカリ金属酸化物の合計濃度、F濃度、FeOおよびMnOの合計濃度、ならびにS濃度を調整することにより、meliliteの結晶化を安定させる方法が開示されている。
特許文献7には、塩基度が1.1〜1.6の範囲内において、AlおよびMgOの合計濃度、ならびにTiO濃度を調整することにより、meliliteの結晶化を促進した上で、F、NaOおよびLiOの濃度関係を調整して、cuspidine(CaSi)を同時に析出させる方法が開示されている。この方法では、meliliteの結晶化を安定させることができるとともに、粘性の不安定な変化を解消することができる、としている。
特開平4−224063号公報 特許2671644号公報 特許2985671号公報 特許3656615号公報 特許3637895号公報 特許3997963号公報 特開2007−185671号公報
鋳型と凝固殻との間に形成されるモールドフラックスのフィルム中において、meliliteが安定して結晶化することは、鋳型と丸ビレットとの間の潤滑性、および凝固殻を緩冷却する効果の安定性を図るために必要である。しかし、meliliteの結晶化の安定性および凝固殻を冷却する効果の安定性は、丸ビレットの鋼種や鋳造速度、溶鋼の清浄性などの鋳造条件によって変化する。上述の特許文献で開示されている方法は、これらの安定性を維持するのに必ずしも十分ではなく、さらなる改善が課題として残されている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、気泡性欠陥および縦割れの発生の防止に有効な丸ビレットの連続鋳造用モールドフラックスを提供することを目的とする。また、meliliteの結晶化をより安定にして、凝固殻の緩冷却および融体物性の安定性でより優れた効果を発揮するモールドフラックスを提供することを目的とする。さらに、このモールドフラックスを用いた連続鋳造方法を提供することを目的とする。
塩基度は、モールドフラックスの結晶化の程度を調整するための重要なパラメータである。しかし、結晶化を促進する対象となる結晶相によって、塩基度の適正な範囲が異なる。また、CaOおよびSiO以外のモールドフラックス中の成分の濃度によって、塩基度の適正な範囲は様々に変化する。
特に、結晶化を促進する対象となる結晶相がmeliliteである場合には、meliliteの構成成分であるAlおよびMgOの濃度、さらには溶剤的な成分であるNaO、LiOおよびFの濃度により、塩基度の適正な範囲が複雑に変化する。
しかし、上述した従来の方法では、meliliteの結晶化を促進するための塩基度の範囲は、モールドフラックス中の各成分の濃度に関わらず、1.0〜1.5または1.1〜1.6等という一定の範囲を規定するのに留まっており、各成分の濃度による影響は考慮されていなかった。
そこで、本発明者らは、複雑に変化するmeliliteの結晶化に適切な塩基度の範囲を、モールドフラックス中の各成分の濃度を考慮しながら、正確に予測することができれば、連続鋳造時において、より安定した緩冷却効果が得られると考えた。
丸ビレットを鋳造する際のモールドフラックスにおいて、Alは、濃度変化の大きな成分であることが知られている。さらに、Alは、meliliteの構成成分であり、meliliteの結晶化に対して直接的な影響を持つ。このため、Al濃度によるmeliliteの組成の変化に着目した。
上述のように、meliliteは、akermanite(CaMgSi)とgehlenite(CaAlSiO)との全率固溶体である。meliliteにおいて、akermaniteを起点としてgehleniteへ向かう組成の変化は、akermanite中のMgSiOがAlによって置換されることで進行すると考えられる。そして、この組成の変化は、Alの濃度の上昇、およびそれにともなうMgOの濃度の低下、ならびに塩基度の上昇によるものと考えられる。
つまり、モールドフラックス中でmeliliteを安定に存在させようとする場合、モールドフラックスのAl濃度の上昇に応じて、塩基度を高くすることが望ましいと考えられる。これらのことから、本発明者らは、モールドフラックスの塩基度とAl濃度との定量的な関係を明確にして、meliliteを安定化させることに想到した。
ここで、モールドフラックスの塩基度を設定する場合には、モールドフラックス中のF(フッ素)の存在形態を考慮する必要がある。
Fは、通常、CaFまたはNaFとしてモールドフラックス中に配合される。CaFおよびNaFのいずれを配合した場合でも、モールドフラックスが高温で溶融した状態では、モールドフラックス中のFは、Caよりもアルカリ金属との親和性が強く、見かけ上、下記の(A)式の反応が起こると考えられる。
(CaF)+(NaO)→(CaO)+2(NaF) …(A)
このように考えた場合、Fはアルカリ金属と優先的に結合し、残ったFがCaと結合すると考えられる。また、Caは、Fと結合している以外のものが酸化物として存在していると考えるのが適切である。
本発明者らは、上記の考察を踏まえ、Fの存在を考慮しながら評価したモールドフラックスの塩基度が、例えばFを含むcuspidine(CaSi)のような結晶相を安定に存在させる場合だけでなく、meliliteが安定に存在するモールドフラックス組成を正確に予測する際にも有効であることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、下記(1)の鋼の連続鋳造用モールドフラックス、および(2)の鋼の連続鋳造方法を要旨とする。
(1)SiO、T.CaO、AlおよびMgOを主成分とし、アルカリ金属酸化物を1種または2種以上、さらに成分Fを含有し、
質量%で表される含有率で、T.CaO含有率のSiO含有率に対する比「T.CaO/SiO」が0.7〜2.0、Al含有率が35%以下、MgO含有率が20%以下、アルカリ金属酸化物の合計含有率が8%以下、およびF含有率が7%以下であるモールドフラックスであって、
下記(b)〜(e)式で示される各含有率分率が、下記(a)式を満たすことを特徴とする鋼の連続鋳造用モールドフラックス。
0.63+2.51×YAl2O3≦YCaO/YSiO2≦1.23+2.51×YAl2O3 …(a)
ここで、
SiO2=XSiO2/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(b)
CaO=XCaO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(c)
Al2O3=XAl2O3/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(d)
MgO=XMgO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(e)
である。
また、
CaF2=(W−1.27×WLi2O−0.613×WNa2O−0.403×WK2O)×2.05 …(f)
CaO=WT.CaO−XCaF2×0.718 …(g)
SiO2=WSiO2 …(h)
Al2O3=WAl2O3 …(i)
MgO=WMgO …(j)
である。
ここで、WT.CaOはT.CaO含有率、WはF含有率、WLi2O、WNa2O、WK2Oはそれぞれアルカリ金属酸化物であるLiO、NaO、KOの含有率、WSiO2はSiO含有率、WAl2O3はAl含有率、WMgOはMgO含有率であり、それぞれ質量%で表される。
前記(1)に記載の鋼の連続鋳造用モールドフラックスにおいて、TiOおよびZrOの1種以上を含有し、その合計の含有率が8質量%以下である構成としてもよい。
(2)前記(1)に記載の連続鋳造用モールドフラックスを用いて丸鋳片を鋳造することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
前記(2)に記載の鋼の連続鋳造方法において、冷却水を用いて鋳片に二次冷却を施す際に比水量を0.2〜1.6L/kgとすることが好ましい。
本明細書の記載において、鋼やモールドフラックスの成分組成および濃度(含有率)を表す「%」は「質量%」を意味する。
本発明の鋼の連続鋳造用モールドフラックスによれば、モールドフラックス中においてmeliliteの結晶化が安定し、丸ビレットの表面に生じる気泡性欠陥および縦割れを防止することができる。特に、モールドフラックスの組成(塩基度)を、Alの濃度に応じて規定することにより、meliliteの結晶化をより安定させることが可能である。また、本発明の鋼の連続鋳造方法によれば、表面に気泡性欠陥および縦割れのない高品質の丸ビレットを安定して製造することができる。
1.モールドフラックスの組成の範囲および限定理由
〈モールドフラックスの組成の範囲について〉
本発明のモールドフラックスは、SiO、T.CaO、AlおよびMgOを主成分とする。また、モールドフラックスは、アルカリ金属酸化物を1種または2種以上、さらにFを含有する。また、モールドフラックスは、凝固点、粘度、表面張力などの調整のため、必要に応じて、TiO、ZrO、MnO等を適宜添加することができる。
主成分について、モールドフラックス中でSiOの濃度WSiO2に対するT.CaOの濃度WCaOの比(塩基度)であるT.CaO/SiOの範囲は、0.7〜2.0で、Alの濃度WAl2O3は35%以下、MgOの濃度WMgOは20%以下である。さらに、アルカリ金属酸化物の合計濃度は8%以下、Fの濃度Wは7%以下である。
さらに、下記(b)〜(e)式で表されるSiO、CaO、AlおよびMgOの四元系に換算した各成分の質量濃度分率YSiO2、YCaO、YAl2O3およびYMgOの間において、下記(a)式の条件を満たすようにする。
0.63+2.51×YAl2O3≦YCaO/YSiO2≦1.23+2.51×YAl2O3 …(a)
SiO2=XSiO2/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(b)
CaO=XCaO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(c)
Al2O3=XAl2O3/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(d)
MgO=XMgO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(e)
ここで、フラックス中にFが存在した場合、Fのアルカリ金属との親和性を考慮して、下記(f)〜(j)式により、Fの濃度W、さらにアルカリ金属酸化物であるLiO、NaOおよびKOの濃度WLi2O、WNa2OおよびWK2Oから、CaFの実質的な濃度XCaF2を算出する。さらにはCaOの実質的な濃度XCaOを算出する。
CaF2=(W−1.27×WLi2O−0.613×WNa2O−0.403×WK2O)×2.05 …(f)
CaO=WT.CaO−XCaF2×0.718 …(g)
SiO2=WSiO2 …(h)
Al2O3=WAl2O3 …(i)
MgO=WMgO …(j)
〈塩基度およびAlの濃度の限定理由について〉
上述のように、本発明のモールドフラックスの塩基度(T.CaO/SiO)の範囲は、0.7〜2.0である。この範囲において、meliliteの結晶化を安定させるのに好適な塩基度は、上述のようにAlの濃度WAl2O3によって変化する。そのため、モールドフラックスの換算塩基度(YCaO/YSiO2)は、上記(a)式により記載される範囲内に設定する。これは、YAl2O3の上昇とともに、meliliteの結晶化を促進するための適正な換算塩基度YCaO/YSiO2の範囲が上昇することに対応したものである。
モールドフラックスの塩基度(T.CaO/SiO)が0.7より低い場合、または2.0より高い場合には、いずれも、いかなるAl濃度であっても、そのモールドフラックスの組成がakermaniteまたはgehleniteの結晶相から隔たるため、そのモールドフラックスの結晶化が困難となる。
Alは、モールドフラックスから完全に除去することは困難である。また、モールドフラックスによる溶鋼中の介在物の吸収や、溶鋼中のAlの酸化反応に起因して、鋳造中のモールドフラックスでは、Alの濃度が上昇する。
meliliteの結晶化を安定させながらモールドフラックスの塩基度を上昇させる場合には、モールドフラックスを鋳造に用いる前に、モールドフラックスの初期組成においてAlを配合することが有効である。
モールドフラックスは、Alの濃度が35%を超えて大きいと、凝固点が1300℃以上になる。この場合、モールドフラックスは、潤滑剤としての機能を果たすことが困難になり、連続鋳造に使用することができない。そのため、モールドフラックス中のAlの濃度は、35%以下とする。
〈MgOの濃度の限定理由について〉
MgOは、akermaniteを結晶化させるために、モールドフラックスの初期組成において添加することが有効である。本発明のモールドフラックスにおいて、MgOの濃度WMgOの範囲は20%以下である。モールドフラックスは、MgOの濃度が20%を超えて大きいと、凝固点が1300℃以上になる。この場合、モールドフラックスは、潤滑剤としての機能を果たすことが困難になり、連続鋳造に使用することができない。そのため、モールドフラックス中のMgOの濃度は、20%以下とする。この濃度範囲において、akermaniteの結晶化に好適な範囲は5〜18%、さらに好適な範囲は6〜15%である。
〈アルカリ金属酸化物およびFの濃度の限定理由について〉
モールドフラックスにアルカリ金属酸化物およびFを添加することにより、凝固点または粘度を調節することができる。アルカリ金属酸化物は、モールドフラックスに過剰に添加すると、鋳型内で過剰に焼結し、かえってモールドフラックスの溶融速度を低下させる可能性がある。そのため、アルカリ金属酸化物の濃度は、8%以下とする。
Fを過剰に添加すると、meliliteに対してcuspidineが無視できない量で結晶化する。この場合には、鋳型を構成する銅板の温度の変動が大きくなることがあるため、Fの濃度Wは7%以下とする。Fの濃度は、6%以下が望ましく、5%以下がより望ましい。
〈TiOおよびZrOの添加について〉
本発明のモールドフラックスには、TiOおよびZrOの1種以上を添加してもよい。これらはモールドフラックスの粘性の調整に有効である。さらにZrOは、モールドフラックスの結晶化の促進や、連続鋳造機のノズル溶損の軽減に有効である。TiOおよびZrOの添加量は、TiOの濃度WTiO2およびZrOの濃度WZrO2の合計で8%以下とすることが望ましい。8%を超えて大きい濃度とすると、モールドフラックスの凝固点または粘度が過度に高くなり、鋳型内の潤滑性が十分に得られない。
〈鋳造中の組成変動の抑制およびMnOの添加について〉
鋳造中のモールドフラックスの組成変化を小さくする方法の一つとして、あらかじめモールドフラックス中にMnOを添加しておくことが挙げられる。モールドフラックス中のMnOの濃度は、溶鋼中のMnが酸化してMnOとなることにより増加する。モールドフラックスへのMnOの添加は、モールドフラックス中のMnOの活量をあらかじめ増大させることにより、MnOの濃度の上昇を抑制する点で有効に作用する。
モールドフラックスにMnOを添加する場合、MnOの濃度は5%以下が望ましい。MnO濃度を5%を超えて大きい濃度とすると、モールドフラックスの粘度が過度に低下するため、鋳型内においてモールドフラックスの溶鋼への巻き込みが増加する。
〈CaO源、SiO源およびAl源について〉
CaO源、SiO源またはAl源として、それぞれCaSi合金、金属SiまたはCaAl合金を、モールドフラックスに配合することができる。これらの金属および合金は、高温の鋳型内において酸化し、最終的には酸化物となる。酸化の際の発熱が、溶鋼の保温に有効に作用する。これらの金属および合金の助燃剤として、酸化鉄を適用し、モールドフラックスに配合してもよい。
2.連続鋳造方法
本発明の鋼の連続鋳造方法は、上述の本発明の連続鋳造用モールドフラックスを用いて丸ビレットを鋳造する方法である。
〈二次冷却の比水量について〉
本発明の鋼の連続鋳造方法において、二次冷却の比水量(鋳片1kgあたりの二次冷却に用いる水の量)は、0.2〜1.6L/kgが望ましい。0.2L/kg未満では、丸ビレット(鋳片)の真円度が損なわれるため、この丸ビレットを用いた製管が困難となる。1.6L/kgを超えて大きいと丸ビレットの表面が過度に冷却され、鋳造時に生じた丸ビレットの湾曲を矯正する際に、表面に割れが生じることがある。
以下に、本発明の効果を確認するために行った試験について説明する。
1.試験方法
1−1.モールドフラックスについて
丸ビレットの連続鋳造試験を行うために、表1に示す24種類の組成のモールドフラックスを試料として作製した。表1には、組成(成分濃度)に加えて塩基度(T.CaO/SiO)、換算塩基度(YCaO/YSiO2)および上記(a)式により規定されるYCaO/YSiO2の範囲も記載している。
Figure 2011004507
試料B、E、J、M、Q、T、WおよびYは、本発明で規定する組成範囲内の組成であり、本発明例である。
試料A、D、G、H、L、P、SおよびVは、YCaO/YSiO2の値が、上記(a)式で規定する範囲を低く外れた比較例であり、表1での区分は比較例1とした。
試料C、F、K、N、R、UおよびXは、YCaO/YSiO2の値が、上記(a)式で規定する範囲を高く外れた比較例であり、表1での区分は比較例2とした。
試料Zは、F濃度が本発明で規定する範囲よりも高く外れた比較例であり、表1での区分は比較例3とした。
各々の試料を坩堝内で加熱し、振動片式粘度計を用いて、1300℃における粘度、および凝固点を測定した。また、粘度および凝固点の測定後に、坩堝内で凝固した試料の性状を観察した。
1−2.丸ビレットの連続鋳造について
丸ビレットは、湾曲型の連続鋳造機を使用し、表1に示すモールドフラックスを用いて鋳造した。ただし、比較例2のモールドフラックスは、後述のように連続鋳造に使用できなかった。丸ビレットは、断面の直径が225mmであり、C濃度が0.10〜0.23%、Mn濃度が0.60〜1.40%の中炭素鋼からなるものであった。引き抜き速度は、2.0〜2.4mm/minの範囲とした。
2.試験結果
2−1.モールドフラックスについて
モールドフラックスについての評価指標は、表2に示すように、各々の試料の凝固点、1300℃における粘度および凝固後の性状とした。
Figure 2011004507
表2に示すように、本発明例のモールドフラックスは、凝固点が1176〜1249℃で、1300℃における粘度が2〜7poise程度であった。また、凝固後の試料中には、いずれもmeliliteが析出していた。
比較例1のモールドフラックスは、凝固点が1084〜1176℃であり、本発明例のモールドフラックスより低く、凝固後の試料は基本的にガラス質であった。
比較例2のモールドフラックスは、いずれも凝固点が1300℃以上であり、連続鋳造に使用することができなかった。
比較例3のモールドフラックスは、凝固後の試料中の結晶に、meliliteと同等にcuspidineが認められた。
2−2.丸ビレットの連続鋳造について
丸ビレットの連続鋳造についての評価指標は、表3に示すように、気泡性欠陥、縦割れおよび鋳型温度の変動とした。表3には、これらの評価指標に加えて、使用したモールドフラックスの凝固点、1300℃における粘度、塩基度および鋳造時の二次冷却の比水量を示した。二次冷却の比水量は1.2L/kgを標準として、基本的に一定とした。ただし、試料Jのモールドフラックスを用いた試験では、二次冷却の比水量を1.2、0.2および1.6L/kgとした3種類の条件で連続鋳造を行った。
Figure 2011004507
表3の気泡性欠陥および縦割れの欄において、○印は欠陥が無く良好であったこと、△印は手入れが必要であったこと、×印は手入れによっても製品にすることができなかったことを示す。鋳型温度の変動の欄において、○印は変動が小さく安定していたこと、△印は若干の変動があったものの鋳造速度を低下させる操業が不要な程度であったこと、×印は変動が大きく、鋳造速度を低下させる操業を余儀なくされたことを示す。
表3に示すように、本発明例のモールドフラックスを用いた場合、いずれの評価指標とも○であり、丸ビレットの表面の気泡性欠陥および縦割れを防止することが可能であり、鋳型温度の変動も小さく安定していた。
本発明例のモールドフラックスである試料Jを用いた鋳造において、二次冷却の比水量を0.2L/kgに低減すると、ビレット断面の真円度が若干損なわれたが問題の無い程度であった。0.2L/kgよりもさらに比水量を低減させると、後の製管工程に支障をきたすとみなされた。
試料Jを用いた鋳造において、比水量を1.6L/kgに増加させると、丸ビレットを引き抜く際の駆動力を付与するピンチロールの負荷が上昇した。この場合、丸ビレットの品質自体に問題はなかった。1.6L/kgよりもさらに比水量を増加させ、より強い冷却を与えると、湾曲した丸ビレットを連続鋳造機内で矯正する際に、ひずみが著しく付与されるため、丸ビレットの表面に割れの発生が懸念された。
比較例1のモールドフラックスのうち、試料A、D、G、HおよびVのモールドフラックスは塩基度が低かった。そのため、これらのモールドフラックスを用いて得られた丸ビレットは、表面に気泡性欠陥が散発した。いずれの丸ビレットも、気泡性欠陥の評価が×であり、手入れによっても製品にすることができなかった。
また、比較例1および3のモールドフラックスを用いて得られた丸ビレットは、縦割れの評価が△または×となり、表面に縦割れが様々な程度で発生した。特に、凝固点が1100℃程度以下の試料GおよびVを用いて得られた丸ビレットは、口の開いた縦割れが全長にわたって発生し、スクラップ扱いとせざるを得なかった。
比較例1である試料GおよびVを用いた場合、鋳型と凝固殻との間に形成されるフィルムがガラス質であったため、凝固殻が急冷却され、凝固殻の厚みが不均一な状態となった。そのため、鋳型温度の変動が特に大きく、連続鋳造機に装備されているブレイクアウトの予知警報が作動し、鋳造を続けるには鋳造速度を2.0mm/min未満と低くせざるを得なかった。
比較例3である試料Zにおいては、フィルム中で生じる結晶化が不安定となるため、鋳型温度の変動が大きくなり、ブレイクアウトの予知警報が作動した。
比較例1である試料PおよびSでは、凝固点がいずれも1176℃以下であり、本発明例のモールドフラックスよりも凝固点が低かった。そのため、得られた丸ビレットには軽微なへこみおよび縦割れが発生し、手入れが必要であった。また、鋳造の続行は可能であったものの、鋳型温度がやや変動した。
本発明の鋼の連続鋳造用モールドフラックスによれば、モールドフラックス中においてmeliliteの結晶化が安定し、丸ビレットの表面に生じる気泡性欠陥および縦割れを防止することができる。特に、モールドフラックスの組成(塩基度)を、Alの濃度に応じて規定したため、meliliteの結晶化をより安定させることが可能である。また、本発明の鋼の連続鋳造方法によれば、表面に気泡性欠陥および縦割れのない高品質の丸ビレットを安定して製造することができる。
したがって、本発明の鋼の連続鋳造用モールドフラックスは、丸ビレットを含む鋳片の連続鋳造に広範に適用できる。
本発明は、円形の断面を有する鋼のビレットを連続鋳造するためのモールドフラックスを用いた連続鋳造方法に関する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、meliliteの結晶化をより安定にして、凝固殻の緩冷却および融体物性の安定性でより優れた効果を発揮するモールドフラックスを提供し、このモールドフラックスを用いることにより気泡性欠陥および縦割れの発生を防止して、高品質の丸ビレットを製造できる鋼の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、下記の鋼の連続鋳造方法を要旨とする。
iO2、T.CaO、Al23およびMgOを主成分とし、アルカリ金属酸化物を1種または2種以上、さらに成分Fを含有し、
質量%で表される含有率で、T.CaO含有率のSiO2含有率に対する比「T.CaO/SiO2」が0.7〜2.0、Al23含有率が21%以上35%以下、MgO含有率が20%以下、アルカリ金属酸化物の合計含有率が8%以下、およびF含有率が7%以下であり、
さらに、TiO 2 およびZrO 2 の1種以上を含有し、その合計の含有率が8質量%以下であるモールドフラックスを用いて丸鋳片を鋳造する鋼の連続鋳造方法であって、
前記モールドフラックスは、下記(b)〜(e)式で示される各含有率分率が、下記(a)式を満たし、凝固時に析出する結晶相がmeliliteであることを特徴とする鋼の連続鋳造方法
0.63+2.51×YAl2O3≦YCaO/YSiO2≦1.23+2.51×YAl2O3 …(a)
ここで、
SiO2=XSiO2/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(b)
CaO=XCaO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(c)
Al2O3=XAl2O3/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(d)
MgO=XMgO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(e)
である。
また、
CaF2=(WF−1.27×WLi2O−0.613×WNa2O−0.403×WK2O)×2.05 …(f)
CaO=WT.CaO−XCaF2×0.718 …(g)
SiO2=WSiO2 …(h)
Al2O3=WAl2O3 …(i)
MgO=WMgO …(j)
である。
ここで、WT.CaOはT.CaO含有率、WFはF含有率、WLi2O、WNa2O、WK2Oはそれぞれアルカリ金属酸化物であるLi2O、Na2O、K2Oの含有率、WSiO2はSiO2含有率、WAl2O3はAl23含有率、WMgOはMgO含有率であり、それぞれ質量%で表される。
記の鋼の連続鋳造方法において、冷却水を用いて鋳片に二次冷却を施す際に比水量を0.2〜1.6L/kgとすることが好ましい。
本発明のールドフラックスを用いた鋼の連続鋳造方法によれば、モールドフラックス中においてmeliliteの結晶化が安定し、丸ビレットの表面に生じる気泡性欠陥および縦割れを防止することができ、高品質の丸ビレットを安定して製造することができる。特に、モールドフラックスの組成(塩基度)を、Al23の濃度に応じて規定することにより、meliliteの結晶化をより安定させることが可能である
本発明のールドフラックスを用いた鋼の連続鋳造方法によれば、モールドフラックス中においてmeliliteの結晶化が安定し、丸ビレットの表面に生じる気泡性欠陥および縦割れを防止することができ、高品質の丸ビレットを安定して製造することができる。特に、モールドフラックスの組成(塩基度)を、Al23の濃度に応じて規定したため、meliliteの結晶化をより安定させることが可能である
したがって、本発明の鋼の連続鋳造方法は、丸ビレットを含む鋳片の連続鋳造に広範に適用できる。

Claims (4)

  1. SiO、T.CaO、AlおよびMgOを主成分とし、アルカリ金属酸化物を1種または2種以上、さらに成分Fを含有し、
    質量%で表される含有率で、T.CaO含有率のSiO含有率に対する比「T.CaO/SiO」が0.7〜2.0、Al含有率が35%以下、MgO含有率が20%以下、アルカリ金属酸化物の合計含有率が8%以下、およびF含有率が7%以下であるモールドフラックスであって、
    下記(b)〜(e)式で示される各含有率分率が、下記(a)式を満たすことを特徴とする鋼の連続鋳造用モールドフラックス。
    0.63+2.51×YAl2O3≦YCaO/YSiO2≦1.23+2.51×YAl2O3 …(a)
    ここで、
    SiO2=XSiO2/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(b)
    CaO=XCaO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(c)
    Al2O3=XAl2O3/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(d)
    MgO=XMgO/(XSiO2+XCaO+XAl2O3+XMgO) …(e)
    である。
    また、
    CaF2=(W−1.27×WLi2O−0.613×WNa2O−0.403×WK2O)×2.05 …(f)
    CaO=WT.CaO−XCaF2×0.718 …(g)
    SiO2=WSiO2 …(h)
    Al2O3=WAl2O3 …(i)
    MgO=WMgO …(j)
    である。
    ここで、WT.CaOはT.CaO含有率、WはF含有率、WLi2O、WNa2O、WK2Oはそれぞれアルカリ金属酸化物であるLiO、NaO、KOの含有率、WSiO2はSiO含有率、WAl2O3はAl含有率、WMgOはMgO含有率であり、それぞれ質量%で表される。
  2. TiOおよびZrOの1種以上を含有し、その合計の含有率が8質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の鋼の連続鋳造用モールドフラックス。
  3. 請求項1または2に記載の連続鋳造用モールドフラックスを用いて丸鋳片を鋳造することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
  4. 冷却水を用いて鋳片に二次冷却を施す際に比水量を0.2〜1.6L/kgとすることを特徴とする請求項3に記載の鋼の連続鋳造方法。
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